JPH0242938A - スプレッド、その製造方法、クリーム、及びスプレッド加工装置 - Google Patents

スプレッド、その製造方法、クリーム、及びスプレッド加工装置

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JPH0242938A
JPH0242938A JP1154389A JP15438989A JPH0242938A JP H0242938 A JPH0242938 A JP H0242938A JP 1154389 A JP1154389 A JP 1154389A JP 15438989 A JP15438989 A JP 15438989A JP H0242938 A JPH0242938 A JP H0242938A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスプレッド、スプレッドを製造する方法、スプ
レッド製造に用いられるクリーム、及び上記方法を実施
する装置に関する。一般にスプレッドはマーガリン様バ
ター、即ち、冷蔵状態から取り出した時に塗り広げられ
ることができる程十分軟らかいバターである。本発明は
バター様スプレッド、即ち、バター脂肪及びバター類だ
けから成る点にあるわけではなくバターの感覚刺激的及
び機械的性質の少なくとも幾つかを有するスプレッドに
関する。
機械的性質がバターに類似したスプレッドを製造しよう
とする多くの試みがなされてきた。一つの有望なアプロ
ーチは、マーガリン製造で広(用いられているスクレー
プド・サーフェス(scrrpedsu+1acel熱
交換器技術ではなくむしろ乳製品の製造に用いられてい
る技術に関連する撹乳技術を使用するものであった。こ
の問題に関しては数多くの特許出願がされている。
本明細書の意図するところでは、「撹乳器」なる用語、
及び「撹乳」はそれぞれ、バターミルクがプロセスの流
れから圧搾される条件下に可塑化食用脂肪エマルジョン
を形成するすべての装置と手段を包含するものとして使
用する。各種の撹乳法及び装置は当業者には公知のもの
である。
本明細書においてはそれぞれ特段の意味を有することが
明らかな場合を除いて、「油」と「脂肪」は互換的に用
いられる。「マーガリン脂肪」とは、エステル交換、分
別又は水添によって改良したか否かを問わず、獣脂、植
物油、及び魚油などの非乳脂肪を含めて指す。
バターを得るための従来の撹乳においては、撹乳する間
に部分的な相分離が起こり、水相の多くがバターミルク
として失われ、バター塊の中で乳脂肪相が濃縮される。
プロセス条件、及びバター撹乳の間に存在する物理的変
化に関する文献は極めて多い。
ムーリーズ(Mourie+ )の英国特許第2157
号(1869年)に記載された最初のマーガリン製造方
法においては、乳脂肪と同一の融点を有する精製した(
分別した)動物脂肪を乳漿中に分散させて撹乳し、生成
物を水冷した水で処理してエマルジョンを凝固させる。
この中間生成物を洗浄し加工して可塑性のスプレッドを
形成させる。この方法は本質的にはバター脂肪をマーガ
リン脂肪に置き換えた乳製品用の方法である。従来のバ
ター撹乳に関するものと同様に、莫大な量の文献がマー
ガリンの撹乳について記載している。現代のマーガリン
製造においては、いわゆる「ボーテータ」経路で製品に
するのが好まれていることに注目すべきである。
マーガリンが製品として受は入れられるようになると、
他の業者は望ましい塗布性のマーガリンを造ることを試
みるようになった。予想できなくもないことではあるが
、この作業はある部分において、それ自身マーガリン加
工技術のバター製造への応用に関係するものであった。
この作業の大部分はマーガリン/バター脂肪配合物の使
用に関するものであり、一部分は水のバターへの添加に
関するものであった。
数多くの特許が乳クリームの液体油との配合、及びその
後の配合物の撹乳に関するものである。この種の特許の
代表的なものは英国特許第1217395号であるが、
これにはいわゆる[ブレゴツト(B+tggoj ) 
J製品を製造する技術的手段が一般的記載として述べら
れている。これらの製品はかなりの商業的成功を収めた
欧州特許第0106620号[英国ミルク・マーケティ
ング・ボード(UK Milk Mg+keliB B
osrd ) ]は、牛乳から分離したクリームを大豆
油及び水添大豆油と配合して、バターと同じ固体脂肪含
量(いわゆる「N線」)を有する組成物を製造し、また
このようにしてバターの化学成分の季節的変動を解消す
る方法を開示している。
脂肪の「N線」は、所定温度において存在する固体脂肪
のパーセンテージの測定尺度である。これに対して、ス
プレッドの硬さは、温度に対する探針を針入させる難易
度に関連して、ミリメートルで又はいわゆるrUMAJ
スケールで表わされるいわゆる「C値」を測定単位とす
ることがより多い。
欧州特許第0155246号[スベンス力・MR・ウパ
(5yen+ka MRupa)及びARLA]では、
スプレッドの脂肪のヨウ素価(いわゆる「■」)がバタ
ーのヨウ素価と等しいことが要求される。脂肪のヨウ素
価は脂肪の飽和度に関係している。一般に、脂肪のヨウ
素価が高いと融点は低くなり、所定の温度におけるN値
も低くなる。さらに、N値か低いとより軟らかい製品、
即ち参照温度におけるC値の低い製品に関係付けること
ができる。
多年にわたって、バターの機械的性質は製品の微細構造
によっである程度決定されることが明らかになって来た
。バターは水性分散相がその中に存在する結晶化した脂
肪の連続相を含んでいる。
バターの重要な構造的特徴は、脂肪連続相に埋め込まれ
て、クリームから残存した脂肪小滴が存在することであ
る。このような脂肪の部分的空間的な分離は、所定の温
度におけるN値とC値とを「分断」する。
米国特許第4315955号は、いかに、1940年以
降、バターとマーガリン双方の長所を有するが、どちら
の欠点もをさない製品を製造する試みが続けられて来た
かを記載している。そこに記載された従来技術の方法に
は、水添植物油を使用して、ミルク様の相と混合し、ク
リームを製造する方法が含まれている。水添植物油は、
蒸気処理及びその後の部分的真空の適用によって、水相
に分散させる。この方法の難点の一つは、クリームに「
早期撹乳」が生じプラントの閉塞を引き起こす傾向があ
ることである。上記米国特許に対する従来技術は乳化剤
に関する選択を何ら行っていないが、上記米国特許の教
示することの一つは特定の組合せの乳化剤を使用して撹
乳前にクリームを安定化させることである。
マーガリン脂肪を含む製品のバター類似性を増すために
米国特許第4425370号[マジソン(Mad口on
 ) ]は、非乳クリームと乳クリームを配合してこの
混合物を撹乳する前に、スキムミルク/Fri物油のク
リームを注意深く加工して乳クリームの油滴の大きさと
本質的に同じ大きさとなるようにすることを提案してい
る。
クリームの安定化剤に関するさらなる研究が欧州特許第
139398号[ナビスコ(Ngbitco ) ]に
記載されている。この特許においては、バターの構造と
マーガリンの構造との間の差異が認められている。この
特許においては、全脂肪と水相とのエマルジョンを形成
させ、乳化剤を加え、エマルジョンを均質化して半安定
クリームを形成させ、これを回分撹乳器中で転相させる
ことが提案されている。
さらにもう一つの方法が英国特許第2130232号に
開示されている。この明細書においては、撹乳器に代わ
るものとしてホモジナイザーが使用さているが、これを
使用することで転相させて液状バターを形成させ、この
液状バターは次にスクレープ・ト・サーフェス熱交換器
中で油と混合する。
これらから、先行技術中にはクリームを製造し、混合し
、撹乳することによって特定のレオロジー特性を有する
スプレッドの製造に関する明細書が数多くあることが分
かる。一方においては、これらの明細書のあるものはマ
ーガリン様バター、即ち冷蔵庫から取り出しても塗布可
能なバターに関する製品及び製法を開示している。他方
では、幾つかの明細書はバター様マーガリン、即ち、バ
ターに似た可塑性と弾性を有するマーガリンに関する。
さらに、製品中の小滴集団の大きさがこれらの製品の特
性にある影響を及ぼすことは知られて来たが、この集団
を巧く操作する簡単な方法はこれまで見い出されていな
かった。
さらに、先行技術で開示されている製品で、飽和脂肪、
特に多割合のバター脂肪を配合することによるマーガリ
ンの栄養学的品質を犠牲にすることも、低温貯蔵庫から
取り出した時にマーガリンの示す塗布し易さを犠牲にす
ることもなく、バターのものと類似した安定性、きめ(
texture )、及び製造の容易さを同時に示すも
のは殆どないことが実験によって示されている。
今回本発明者らは、室温でバター様であって、しかも、
冷蔵庫中ではバターの硬さを示さないスプレッドを如何
にして製造するかを決定した。この製品はバターそのも
のから成るものであってもよいし、バター脂肪と他の物
質との配合物を含むものであってもよいし、或いはバタ
ー脂肪を少ししか又は全く含まないものであってもよい
。製品の製造において、rNJ値とrCJ値は互いにあ
る程度切り離されたものとなって、製品に所望の性質を
与えるように互いに無関係に操作される。
意外にも、本発明のスプレッドの製造方法は既存の乳製
品製造プラントにほんの少し改良を加えるだけで実施す
ることができる。この方法はマーガリンとその他のスプ
レッドの製造に同じく適用できるが、この場合も同様に
既存のプラントにほんの少し改良を加えるだけでよい。
どちらの場合にも、得られる製品の化学組成には何ら影
響を与えない。
本発明の第一の態様においては、クリームを撹乳してス
プレッドを製造する方法にして、撹乳の少し前に温度の
異なる二つのクリームを混合してクリームを形成させる
ことを特徴とする方法を提供する。
本発明においては混合と撹乳の間の短い時間が非常に重
要であると考えられている。
一般には、温度の異なる二つのクリームは同一の組成を
何する。
温度が異なる以外は同一のクリームを用いることによっ
て、クリームが安定性において異なることを保証するこ
とができ、それによって材料のバルクとしての性質を実
質的には全く変えることなく撹乳プロセスを制御するこ
とができると確信される。
本発明の好ましい実施態様においては、単一のクリーム
の流れを二つの流れに分離して異なる温度とし、かつ再
び合流させる。これは、温度の異なる二つの物体が接触
した時、暖かい方の物体から低い方の物体へ熱が流れて
温度が等しくなることが熱力学の法則として十分に確立
されているので、−見無意味な過程に思われるかも知れ
ない。
しかしながら、温度の平衡化は瞬時に起こるのもではな
く、また物体の固体含量が温度と共に変化する場合には
相変化にある限られた時間が必要である。
このような「スプリット幸ストリーム」加熱は、流れを
二つの流れに分離しなくても、撹乳器に投入する流れに
おいてクリームの一部分を局所的に加熱することによっ
ても達成することができる。
本発明の請求の範囲に限定を加えるものではないが、本
発明者らは、再び合流させたがまだ平衡に達していない
クリームは、異なる固体含量を有するが同様の化学組成
を有する小滴を含むと信じている。温度及び固体濃度が
平衡に達する前に撹乳を行うので、小滴のあるものは他
の小滴よりも不安定であって撹乳プロセス中に速やかに
損傷を受けて液体油を放出するものと信じられる。この
液体油の存在が撹乳内容物の速やかな「ブレーク(br
egk ) Jを促進して、残存する小滴集団が増加し
た生成物の形成をもたらすと信じられる。
好ましくは、二つの流れの温度差は約40乃至5℃の範
囲にある。二つの流れの暖かい方が大きな割合となるよ
うに混合比を変えた時は、撹乳に適する平均温度の混合
クリームを生じるように温度差を減少させる必要がある
便宜上、温度が平衡に達していない混合したばかりのク
リームを本明細書中では非平衡化クリームと呼ぶ。
本発明の第二の態様においては、本明細書中で定義した
非平衡化クリームを提供する。
本発明は温度だけが異なる二つのクリームの流れを合流
させたクリーム及びその製造方法だけに限定されるもの
ではない。本発明は組成の異なるクリームの流れにも同
様に適用できると認められる。下記の表1は非平衡化ク
リームを形成することのできる二つのクリームの流れの
可能な組成を載せたものである。
表 に つのクリームの暖かい方が熟成乳クリームであって、二
つのクリームの冷たい方が熟成又は非熟成非乳クリーム
である組合せが特に好ましい。
本発明の第三の態様においては、本発明の方法によって
製造されるスプレッドを提供する。かかる製品は食卓上
の温度と冷蔵庫の温度によって限定される温度範囲にお
いて傾きの比較的小さいC線を示す。
製品が化学的にはバターと同一の場合、即ち、撹乳前に
合流させる流れが共に乳クリームから成る場合、冷蔵温
度で比較的塗布し易いが化学的にはバターと同一な製品
が得られる。かかる製品は法律的にはバターとして記さ
れる。本発明のかかる実施態様においては、温度の高い
方のクリームは少量注入するのが好ましい。温度差が約
40℃で約5%のクリームを注入するのが好ましい。し
かし、注入温度が十分高い場合には1%と少ない量を注
入しても製品に顕著な差が生じる。
製品が元来別個のクリームに存在した乳脂肪と非乳脂肪
の混合物を含む場合には、乳クリームの流れを混合させ
る二つの流れの暖かい方とするべきである。
より好ましくは、温度の高い方のクリームの温度の低い
方のクリームに対する比は20:80乃至40:60で
あり、それに応じて温度差は5乃至15℃に縮小する。
以上の二つの本発明の実施態様は、温度の高い方と低い
方の二つのクリームの流れを攪乳の直前に異なる温度で
混合するという共通の特徴を何する。好ましくは、二つ
のクリームを合流させてから剪断に付すまでの時間差は
数秒程度であり、最も好ましくは0から1秒の範囲であ
る。
本発明の第四の態様においては撹乳器、及び撹乳器に本
明細書中で定義した非平衡化クリームを供給する手段を
含む攪乳プラントを提供する。
一般に、非平衡化クリームを供給する手段は、熱交換器
、該熱交換器にクリームを送入するクリーム供給ライン
、クリーム排出ライン、及び供給ラインと排出ラインの
双方を連絡するバイパスラインを含む。公知の攪乳プロ
セスにおいては、クリームは熱交換器を経由して撹乳器
に送入される。
以下に図説するが、本発明はこの熱交換器に一本のバイ
パスラインを配管することによって実施することができ
る。排出ラインは撹乳器の投入口と連絡しており、バイ
パス管と撹乳器入口管との合流点から投入口までの距離
はできるだけ短くするべきである。
本発明の第二の利点は、幾つかの実施態様においては熱
交換器の処理量が減少するので、従来法の熱交換器に必
要とされた能力を熱交換器が有さなくてもよいことであ
る。
本発明の方法を用いると授乳プロセス全体に必要なエネ
ルギー投入量を減少させることができることにも注目す
べきである。このようなエネルギーの節約は大規模プラ
ントにおいてはかなりの量になる。
さらなる代案として、二つのクリームをバター製造機に
直接注入することもできる。この場合、平衡化時間は0
秒台となる。
本発明の工業規模の実施態様を添付図面を参照して例示
することによって、本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1 第1図は本発明の一つの態様に従って改良した、従来の
クリーム製造用プラントを概略図として示したものであ
る。
この工程ラインの初段階は従来のものと同じであって、
新鮮な乳クリームを収容する中間物貯蔵槽(1)、低温
殺菌に適した温度にクリームを加熱し、かつ熟成槽(3
)に送出する前にクリームを冷却する低温殺菌機(2)
を含んでいる。
熟成槽(3)中でクリームに加熱処理プログラムを施し
、冷却して凝固する際に必要な結晶構造を脂肪に与える
ようにすることは公知である。このプログラムは、例え
ばヨウ素価で表わされる、脂肪の組成などの因子を考慮
して選択する。かかるプロセスの一例としていわゆる[
アルナープ(^LNARPIJプロセスがある。熟成は
概して12乃至15時間を要する。本発明の実施態様に
おいては、クリームは熟成槽中で最終温度の10.7℃
に達する。
熟成りリームは熟成槽(3)からポンプ(14)を用い
て吸出し、ライン(4)に通して流した。工程のこの段
階においては、予めバルブ(5)を閉じて、バルブ(6
)を開放した。クリームは従ってライン(7)を通過し
、熱交換器(8)を経由してライン(9)に入った。熱
交換器(8)を通過する間に、クリームは50℃に加熱
され、この温度で水ジャケットを備えた温度制御槽(1
0)に貯蔵された。
クリームの3%が槽(10)に流し込まれた時に、バル
ブ(6)を閉じてバルブ(5)を開いた。同時にポンプ
(13)を動かして、50℃に加熱したクリームをライ
ン(12)に通して授乳器(15)に流した。ポンプ(
14)によって、今度は10.7℃の温度の熟成りリー
ムがライン(4)を通して、かつライン(11)を経由
して授乳器(15)に流し込まれた。
シモン・フレール(Simon−F+ere)連続式バ
ター製造機を授乳器(15)として使用した。暖かい流
れと冷たい流れの合流点と、バター製造機のビ、−ター
の入口との間の距離はおよそ2GC++1であった。流
速を考慮すると、混合開始時とバター製造機中での高剪
断作動時との間の時間は0.5秒未満であった。
合流点(21)における二つのクリームの単位時間当り
の相対容積は、温度の高いクリーム:温度の低いクリー
ムが3%:97%であった。冷却に際して暖かい方のク
リームが部分的に結晶化することなどの潜熱効果を総て
無視すると、合流した流れの平衡に達した後の温度は簡
単な計算によって得られる。即ち、 [(97/+0011 (273+10.7)] + 
[(3/+001 ! (273+50)]273=1
1.8℃ この温度は乳クリームが通常授乳される温度の範囲内に
ある。
本発明の方法においては、合流点(21)と授乳器(1
5)の間で温度の平衡化は起こらない。地点(21)か
ら授乳器(15)までの流れに関するレイノルズ数は乱
流が生じるような数値であることもあるが、平衡化が最
小となるような流動状態にするように配慮しなければな
らない。即ち、この部分においてはほとんど層流である
ことが好ましいが、例えば短いスタチック・ミキサーな
どの使用による、軽度の混合は許容できる。
授乳に続いて、バターの製造において公知のようにバタ
ーミルクを分離し、ライン(16)を通して授乳器(1
5)から排出した。製品は(17)でタブに回収して包
装装置(18)及びカートニング装置(I9)に運搬し
た。包装製品は指定の場所(20)に送った。
このプロセスにおいて、授乳に必要になエネルギー投入
量が減少したことは注目に値する。
非平衡化クリームを授乳器(15)に供給するための手
段をプラントが有するように既存のプラントに簡単な改
良を加えることによって、本発明を実施するための授乳
プラントが構築できることにも注目されたい。このよう
な手段は、熱交換器(8)クリームを該熱交換器に送入
するクリーム供給ライン(7)、クリーム排出ライン(
9,12)、及び供給ライン(7)と排出ライン(9,
121の双方を連絡するバイパスライン(11)を含む
熱交換器がバター製造用プラントの関連部品として存在
するのは通常のことである。ただし、通常は授乳温度に
クリームを暖めるために用いられる。バター製造プロセ
スのこの段階でこの装置が既に存在していることを考慮
すると、本発明に必要とされるのは、実質的にはバイパ
スライン(11)、即ち数フィートのバイブを加えるこ
とだけであると考えられる。槽(10)は連続作業の場
合には割愛してもよい。
対照実験として、地点(21)においてクリームを注入
することなく、かつ標準的な授乳条件を用いて作業を行
った。
本発明に従って得た製品のC値を比較実験で製造された
バターのC値と比較した。これら2種類の製品の組成は
化学的観点からすると明らかに同一であった。従ってこ
れらの製品は所定の温度において同一のN値を有するは
ずであった。しかしながら、本発明の製品は同じ測定温
度でより軟らかいことが観察された。本実施例で述べた
ようにクリームを3%を注入すると、C値が696減少
した。
注入比を5乃至30重f1kg6の範囲で変化させて様
々な実験を行った。温度差は40乃至10℃に変化させ
た。最良の結果は、温度差及び注入重量96が200乃
至300vt%・℃の範囲にある製品の時に得られた。
この範囲の極限は結局、タンパク質が変性し始める温度
である暖かい方のクリームの褐変点と、非常に近い温度
のクリームを混合した時の平衡温度に達する時間とによ
って決定される。
実施例2 実施例1においては、二つのクリームの流れは共に同じ
処方を有していた。この実施例においては、二つのクリ
ームの流れは異なる処方を有し、別々に製造した。
第2図は実施例2を実施したプラントを概略図として示
したものである。
38%の脂肪を含む低温殺菌乳クリームを水ジャケット
を備えた槽(101)内に5℃で一晩貯蔵してクリーム
を熟成させた。
これとは別個に、非乳クリームを下記の処方に従って製
造した。値はすべて重量%である。
脂肪配合物    38  % モノグリセリド  02%(脂肪に関して)レシチン 
    0.2%(脂肪に関して)着色剤      
5.5ppm 無塩バターミルク 61.13% 塩             0.8196脂肪相はマ
ーガリン業界で公知のナタネ油とパーム油の混合物であ
った。
これらの成分は必要となるまで水ジャケットを備えた脂
肪相槽(+021と水相槽(103)に貯蔵し、ポンプ
でライン(+041 を通してスタチック・ミキサー(
105)に送り、ホモジナイザー・バルブ(+06)を
5気圧に圧力降下させて通した。均質化されたクリーム
を熱交換器(1071で低温殺菌し、槽(108)内で
5℃の貯蔵温度に冷却した。この非乳クリームは5℃で
一晩熟成させた。
授乳段階は、平板熱交換器中で加工した流れと供給する
流れとの間の温度差を最低限にして乳クリームを14℃
に注意深く暖めた後、授乳器(109)中で授乳する直
前に5℃の非乳クリームと混合して行った。混合比は7
0部の非乳クリームに対して30部の乳クリームであっ
た。授乳器に入る前に混合クリームが平衡化しないよう
に配慮した。製品は授乳器から回収して包装装置+11
1)を用いる従来の方法で包装し、バターミルクはライ
ン(110)を通して流出させた。
専門家のパネルに検味させたところ、製品は十分に受は
入れられた。比較(対照)実験として、本実施例で使用
したものと同一の乳クリームと非乳クリームの試料を同
一割合で混合し、授乳前に少なくとも3時間平衡化させ
た。この混合して平衡化したクリームを次に非平衡化ク
リームの場合と実質的に同じ条件下で授乳した。この対
照製品は全体的組成は同じであったが、本発明に従って
製造した製品より品質が劣っていた。特にバター風味の
浸透度と製品のきめは本発明に従った例で大幅に改善さ
れていた。さらに、本発明の方法を適用することによっ
て、靭性、全体的なバター類似性、及び空気の取り込み
即ち「気泡」値が大幅に改善されていることが、詳細な
比較試験によって示された。本発明に従った製品の機械
的バター類似性の評点はバターのものの9096であっ
たが、対照方法で製造した同一組成物は同一ブラインド
テストでバターの6696シか評点を得られなかった。
このような改善は、製品の脂肪連続相中に存在するバタ
ー脂肪(本実施例においては30%)の成分の割合が増
加した一方で、植物脂肪成分(脂肪相の70%)が部分
的に脂肪連続相中に存在する脂肪物質の小滴中に凝離し
たためであると考えられる。ただし、この解釈は本発明
を限定するものではない。試食の結果はこのことを裏付
けるものであった。即ち、本発明の3096バター脂肪
の製品は、30%バター脂肪の対照と純粋なバターの中
間的なバター味を有し、10096バターと比較した時
の風味効果は製品については約半分であったのに対して
対照では約4分の1であった。
熱い又は暖かいクリームを注入することによって、授乳
プロセスは、特に連続相の転相を維持する上で大幅に促
進され、また本発明の方法によってバターミルクの良好
な放出が容易になることは注目に値する。この点は、中
程間の量から多量の非乳脂肪を含むこれらの製品に関し
ては、その他の方法では授乳しにくいので特に重要であ
る。
本発明の請求の範囲と意図からはずれることなく様々な
変化を加えることが可能である。例えば、注入する熱い
クリームは、かかる工程で形成される固体構造が加熱に
よって破壊されるので熟成させる必要はない。さらに、
プラントは工程をモニターする装置や清浄化装置を適所
に含んでいてもよいが、これらはすべて明瞭化のために
図から削除しである。
【図面の簡単な説明】
第1図は単一のクリームを分流して合流させる、本発明
の一つの態様を実施するためのプラントを概略図として
示したものである。 第2図は二つの相異なるクリームを合流させる、本発明
のもう一つの態様を実施するためのプラントを概略図と
して示したものである。 特許出願代理人

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クリームを撹乳することによってスプレッドを製
    造する方法にして、撹乳の少し前に温度の異なる二つの
    クリームを混合してクリームを形成させることを特徴と
    する方法。
  2. (2)請求項1記載の方法において、温度の異なる二つ
    のクリームが同一の組成を有する方法。
  3. (3)請求項1又は請求項2記載の方法において、単一
    のクリームの流れを二つの流れに分離して異なる温度と
    し、かつ再び合流させる方法。
  4. (4)請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の方法
    において、二つのクリームが共に乳クリームである方法
  5. (5)請求項1記載の方法において、二つのクリームの
    一方が乳クリームであり、かつもう他方が非乳クリーム
    である方法。
  6. (6)請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の方法
    において、温度の差が5乃至40℃の範囲にある方法。
  7. (7)請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の方法
    において、温度の高い方のクリームと低い方のクリーム
    の混合比が1:99乃至30:70の範囲にある方法。
  8. (8)本明細書中で定義した非平衡化クリーム。
  9. (9)請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の方法
    によって製造されるスプレッド。
  10. (10)撹乳器、及び撹乳器に本明細書中で定義した非
    平衡化クリームを供給する手段を含む撹乳プラント。
  11. (11)請求項10記載の撹乳プラントにおいて、非平
    衡化クリームを供給する手段が、熱交換器、該熱交換器
    にクリームを送入するクリーム供給ライン、クリーム排
    出ライン、及び供給ラインと排出ラインの双方を連絡す
    るバイパスラインを含む撹乳プラント。
JP1154389A 1988-06-17 1989-06-16 スプレッド、その製造方法、クリーム、及びスプレッド加工装置 Granted JPH0242938A (ja)

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EP (1) EP0347009B1 (ja)
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DE (1) DE68902429T2 (ja)

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