JPH0241223A - 多孔性シート及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、低荷重でよく伸びる柔軟性に優れた多孔性シ
ートに関し、特に複雑な形状物の包装に適し、又通気性
のある衣料への応用の可能性を有する多孔性シートに関
する。

（従来の技術） 近年、プラスチック加工技術の発展に伴って。

衣料や包装材料等の巾広い分野に多孔性シート。

発泡シー１〜１或はシュリンクフィルム等が！ｒ及され
ている。

多孔性シートとしては、多量の充填剤を添加したプラス
チックフィルムを延伸して多孔化する技術等が広く知ら
れているが、この方法で得られた多孔性シートは剛性及
び強度の点では優れているが、伸び及び柔軟性に欠ける
という欠点があった。

包装材料として発泡ポリスチレンシート、或は発泡ポリ
エチレンシート等発泡熱可塑性プラスチックシートが開
発されており、好適なりッション性をもつため、耐衝撃
性の必要な商品の包装に利用されている。しかしながら
、これらの発泡シートは厚く、不透明であるため嵩張り
、被包装品が殆ど見えず、また被包装品との密着性にも
欠けるという欠点があった。

被包装品との密着性を向上させた包装として。

ポリエチレン、ポリプロピレン等のインフレーションフ
ィルムを使用したシュリンク包装がある。

然し、シュリンク包装では、被包装物の全体をぴったり
と包装するため熱収縮トンネルを通す必要があり、煩雑
な工程を必要とし、又！街性及び風合いに欠けろという
短所があった。

（発明が解決しようとする。１　ａ　）本発明者らは、
低荷重でよく伸び、柔軟にして且つ半透明な良好な風合
いを有する多孔性シートを？：）んと鋭意研究の結果、
柔軟性に非常に優れた樹脂を発泡性溶融ゲルとして押出
し、延伸することにより破泡させて、非常に簡易に柔軟
性、密着性の良好な多孔性シートを製造できることを見
出し、更に詳細な検討を進めて本発明を完成させるに至
ったものであり１本発明の目的は、低荷重に富み、よく
伸びる柔軟性に優れた多孔性シート及びその製造方法を
提供するにある。

（課題を解決するための手段） 本発明は、シートの厚みが０．１〜０．６ｍ／ｍであり
、−重量が２０〜３００ｇ／　ｒｒｒで、且つシートの
全面に平均孔径が０．１〜１０ｍ＋ｏの孔を有し、その
開孔率が８０−１０％であって、更にシートの引張り弾
性率が流れ及びｌＩの両方向の平均値５０〜１５０ｋｉ
ｆ／　ｃｎＴ　（ＪＩＳ−に６７６７）であることを特
徴とするエチレン−α−オレフィン共重合体または該共
重合体と低密度ポリエチレンもしくはエチレン系共重合
体よりなる多孔性シート。

及び、α−オレフィン含有量が８〜４０重量２で密度が
０．８８〜０．９１ｇ／ｃｕｔであるエチレン−α−オ
レフィン共重合体よりなり、且つ曲げ剛性率が１０００
ｋｇ／ｃｎｆ（ＡＳＴＭ−０７４７）以下の樹脂７５〜
１００重量％と、低密度ポリエチレンもしくはエチレン
系共重合体よりなり。

曲げ剛性率が１０００ｋｇ／ａＪ以下の樹脂θ−２５重
是１とからなる初詣組成物に発泡剤を添加し、押出機に
て加熱混合して溶融混合ゲル化し、これを押出機の環状
開口より発泡環状シートとして押出しながら。

該発泡環状シートに２軸回時延伸をかけることにより発
泡過程の気泡を破泡させることを特徴とする多孔性シー
トの製造方法である。

本発明に係る多孔性シートを構成する樹脂は特に柔軟性
に優れたエチレン−α−オレフィン共重合体よりなる樹
脂または該共重合体と低密度ポリエチレンもしくはエチ
レン系共重合体よりなる樹脂である。そして、この多孔
性シートの特性は、厚さが０．１〜０．６ｍＩｎ、好ま
しくは０．１５−０．４ｍｍ、重量が２０〜３００ｇ／
イ、好ましくは３０〜２０ｈ／■？で且つシートの全面
に平均孔径が０．１〜１０ｍｍ、好ましくは０．２〜３
、Ｏｍｍ＋の孔を有し、その開孔率が８０〜１０％、好
ましくは、７０−２０％である。シー１〜のノゾみが０
，６ＩＩ１ｍ、シートの重量が３００ｇ／　ｒｒｒを越
えるときは、シートが強すぎ密着性が悪くなり、厚みが
０．１＋ａｍ、重量が２０ｇ／ｍ２より小さいときは弱
すぎシートが切断しやすく生産性に欠ける。又、本発明
シートの孔径については、流れ方向及びｒｆ１方向の延
伸比を変えることにより、孔の平均径が相当円直径で０
．１〜１０ｍｍ、好ましくは、０．２〜３．０ｍｍ、開
孔率が８０〜１０％、好ましくは、７０〜２０％まで自
由に調整することができる。

孔の平均径は、２１２造時、押し出される溶融ゲルの温
度を変化させたり、或はタルク、酸化ケイ素或は炭酸カ
ルシウムのような無機質微粉末やステアリン酸カルシウ
ムのような有機質微粉末を適当量添加することにより変
えることができる。

更にシートの引張り弾性率は流れ及び巾方向の平均値５
０〜１５０ｋｇｆ／ｃｄで、これにより低荷重での伸び
が良く、包装材料として使用した場合、被装物との密着
性が良好でである。また引張り伸長率が流れ又はｉＪ力
方向何れか１方向に２００〜５００％であることが望ま
しく、かかるシートの特性は、従来のプラスチックシー
トには無い風合い及び伸び率を有し、包装材として最適
な特性である。

次に、本発明の製造方法について説明する。

本発明で使用される樹脂は、特に柔軟性に優れたもので
あることが必要であり、エチレン−α−オレフィン共重
合体では、α−オレフィン含有量が８〜４０重量Ｘで密
度が０．８８〜０．９１．、／ｃｉで且つ曲げ剛性率が
１０００ｋｇ／ｆｆｌのものでなければならない。

本発明で使用するエチレン−α−オレフィン共重合体に
おいて、α−オレフィン含有量が８ｗｔ％以下、もしく
は密度が０．９１ｇ／ａｔ？以」二であるエチレン−α
−オレフィン共重合体では、樹脂の剛性が大きすぎ、本
発明の特徴の１つである柔軟性を満足するに至らない。

又、α−オレフィンの含有量が４０νｔ１以上。

若しくは密度が０．８８ｇ／ｆｆｌ以下のエチレン−α
−オレフィン共重合体では、＋′Ａ脂の柔軟性が過大と
なり。

ペンタＩ・状態での樹脂の合着等の問題が生じやすく、
安定生産が難しくなる。

エチレンと共重合されるα−オレフィンとは、ｎ−ブテ
ン、ｎ−ヘキサン、４−メチル−１〜ペンテン、ｎ−オ
クテン等である。

このエチレン−α−オレフィン共重合体よりなる樹脂に
、低密度ポリエチレン又はエチレン系共重合体であって
、曲げ剛性率が１０００ｋｇ／ｃＪ以下の樹脂を混合す
ることも可能である。この場合、混合する割合はエチレ
ン−α−オレフィン共重合体よりなる樹脂に対し２５ｗ
ｔ％以下である。もし曲げ剛性率が１０００ｋｇ／ｃｉ
以上の樹脂を混合すると、柔軟性を著しく低下し、所期
の目的が得られず、また。

添加割合が２５すｔ％以上であると、引張り伸びが著し
く低下し、所期の目的が得られなくなってしまうのであ
る。

このエチレン系共重合体としてはエチレン−酢酸ビニル
共重合体やエチレン系アイオノマー等である。

本発明の必須成分である発泡剤として、プロパン、ブタ
ン、ペンタン、ペンテン、ヘキサン、塩化メチル、二酸
化メチル、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロジ
フルオロメタン、モノクロロトリフルオロメタン、ジク
ロロモノフルオロメタン、モノクロロジフルオロメタン
、トリクロロトリフルオロエタン、ジクロロテトラフル
オロエタン、モノクロロペンタフルオロエタン等の揮発
性炭化水素及びハロゲン化炭化水素類、アゾジカルボン
アミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ｐ−ｐ
’オキシビスベンゼンスルフォニルヒドラジド等の有機
分解型発泡剤、及び重炭酸ソーダ等の無機分解型発泡剤
が使用でき、その他にもＮ２ガス、炭酸ガス等が使用で
きる。

」二記発泡剤は揮発性発泡剤では、１〜２０ｗｔ％含有
させるのが好ましく、分解型発泡剤では、０．１〜５ｔ
ａｔ％含有させるのが好ましい。これは、発泡剤含有量
が少なすぎると発泡が不十分であって、シー１〜の孔が
不均一となりやすくなるためであり、又。

発泡剤含有量が多すぎると発泡過多となりシー１〜が切
断し易く、生産性の低下を生じるからである。

本発明に係る多孔性シートを製造するための組成物には
、その他、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、着
色剤等を含ませることができる。

本発明では、上記の樹脂組成物に発泡剤を添加したもの
を通常の発泡シー１〜を製造する場合と同様に押出機に
て加熱混合して溶融混合ゲルとし、しかる後、押出機の
環状開口（ノズル）より押し出して発泡環状シートとす
る。ここで、環状開口を有するダイの口径とシート展開
マンドレルの口径との比を調整してシートの幅方向の延
伸を行い。

同時に押し出し機からの樹脂の吐出速度とシートの巻取
速度との比を調整してシートの長平方向の延伸を行なう
、この２軸回時延伸によってシート内の気泡の一部は破
れ多孔性シートとなる。なお。

溶融混合ゲル化の温度を変化させることにより孔のｉｌ
ｔ均径を、また、延伸比を変化させることにより開孔率
を変えることが出来る。また、孔の平均径は、タルク、
酸化ケイ素或は炭酸カルシウムのような無機質微粉末や
、ステアリン酸カルシウ１１のような有機質微粉末の適
当量を添加することによっても変えることができる。

前記の如き柔軟な樹脂を用いて、延伸の程度を調整する
ことにより、シートにさざ波模様が形成され、風合い及
び伸び率の著しい向上のあることが見出されたに のような現象は、プラスチックシートには珍しいもので
あり、今までにない風合いを持たせるという本発明の特
異な長所の一つである。

このような方法によって得られたシートは、包装材料と
して低荷重でよく伸び、被包装物との密若性を向上させ
ることができる。

次に、実施例をもって、更に具体的に本発明を説明する
。

（実施例） 第１表に示す各種樹脂に発泡剤を混合し、加熱溶融し、
開口部ｎみ０，４ｍ／ｍの環状開口を有するダイを用い
て押出し１発泡シートとし、同時に環状開口を有するダ
イの口径と、マンドレルの口径との比が（１：２）及び
（１：４）となるマンドレルを用いて、シート１１１方
向に延伸し、又、シート流れ方向に樹脂吐出速度の１〜
１０倍の速度で引き取ることにより。

流れ方向に延伸して多孔化した。その際の製造条件を第
２表に、又得られたシートの諸特性結果を第３表に示す
。

なお、第１表には使用した柔軟なエチレン−αオレフィ
ン共重合体の樹脂密度及び曲げ剛性率をも示す。

また９本発明の実施例に相当する実験番号１及び１０で
得られたシートのほぼ原寸大の表面写真を第１図及び第
２図として示す。

以下余白 以上の結果によって明らかなように、本発明（実験Ｎｏ
、１〜３．９．１０）においては、本発明の目的とする
通気性の優れた。且つ柔軟で密着包装に適した風合いの
あるシートとなり、優れた結果を得た。

これに対し、比較例（実験Ｎｏ、４〜８．１１）におい
ては、好ましい結果は得られなかった。

（効果） 本発明により得られたシートは、視覚的に通気性を誇示
できる柔軟な多孔性シートであり、その上熱融着良好で
あるから各種製袋が可能であり、特に生鮮食品の包装材
料に最適である。又、複雑な形状物の包装材料としても
、簡単に密着性よく使用することが可能であり、大きな
孔径のシートについては、その孔径を調整することで微
妙に被包装物が見え、独特の風合いをかもしだすことが
できる。前記のシートにさざ波模様を形成させたものは
、特にその風合い、感触が良好で加えて縫製することも
可能であり、使い捨て衣料にも好適である。又、その他
、農業用資料、衣料、内装材等への幅広い分野に好適で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に係る多孔性シートのほぼ原
寸大の表面状態の写真であり、第１図は実施例１により
得られたもの、第２図は実施例１０により得られたもの
である。 出願人　積水化成品工業株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　シートの厚みが０．１〜０．６ｍ／ｍであり、重量
   が２０〜３００ｇ／ｍ＾２で、且つシートの全面に平均
   孔径が０．１〜１０ｍｍの孔を有し、その開孔率が８０
   〜１０％であって、更にシートの引張り弾性率の流れ及
   び巾の両方向の平均値が５０〜１５０ｋｇｆ／ｃｍ＾２
   （ＪＩＳ−Ｋ６７６７）であることを特徴とするエチレ
   ン−α−オレフィン共重合体または該共重合体と低密度
   ポリエチレンもしくはエチレン系共重合体よりなる多孔
   性シート。 ２　α−オレフィン含有量が８〜４０重量％で密度が０
   ．８８〜０．９１ｇ／ｃｍ＾２であるエチレン−α−オ
   レフィン共重合体よりなり、且つ曲げ剛性率が１０００
   ｋｇ／ｃｍ＾２（ＡＳＴＭ−Ｄ７４７）以下の樹脂７５
   〜１００重量％と、低密度ポリエチレンもしくはエチレ
   ン系共重合体よりなり、曲げ剛性率が１０００ｋｇ／ｃ
   ｍ＾２以下の樹脂０〜２５重量％とからなる樹脂組成物
   に発泡剤を添加し、押出機にて加熱混合して溶融混合ゲ
   ル化し、これを押出機の環状開口より発泡環状シートと
   して押出しながら該発泡環状シートに２軸同時延伸をか
   けることにより発泡過程の気泡を破泡させることを特徴
   とする多孔性シートの製造方法。