JPH0240818B2 - - Google Patents

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JPH0240818B2
JPH0240818B2 JP57168403A JP16840382A JPH0240818B2 JP H0240818 B2 JPH0240818 B2 JP H0240818B2 JP 57168403 A JP57168403 A JP 57168403A JP 16840382 A JP16840382 A JP 16840382A JP H0240818 B2 JPH0240818 B2 JP H0240818B2
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JP
Japan
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tile
groove
rafters
ridge
tiles
Prior art date
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JP57168403A
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JPS5961649A (ja
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Gantan Funaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GANTAN BYUUTEI KOGYO KK
Original Assignee
GANTAN BYUUTEI KOGYO KK
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Publication date
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Priority to JP16840382A priority Critical patent/JPS5961649A/ja
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Publication of JPH0240818B2 publication Critical patent/JPH0240818B2/ja
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、瓦葺き屋根における瓦の固定装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
第1図は従来の瓦葺き屋根を示す部分断面図で
あり、この屋根は図示しない母屋上に屋根勾配に
沿つて複数本の垂木Rを配設させると共に、各垂
木R上に敷設された野地板N面に、所定間隔を隔
てて垂木方向に直交する複数本の瓦桟Cを固定し
ておき、これらの各瓦桟Cに対して、軒先側から
瓦Tの係止部を順次に引掛け係止して葺き上げる
ようにしている。
しかし、このような従来例の瓦葺き屋根構造に
おいては、瓦Tが瓦桟Cに引掛け係止されている
に留まるため、台風などの強い風雨圧下では、瓦
Tが吹き飛ばされる危険があり、また地震に際し
ても、瓦T自体のそり返り部分が、瓦桟Cの長手
方向左右または上下方向に揺動し、同様に係止が
外れて落下する惧れがあるほか、隣接する瓦Tの
相互間にずれをきたして、そのずれ部分から雨漏
りし易くなるなどの難点があつた。
また、従来のこのような引掛け係止の難点を解
消するために、特開昭56−146547号公報に示すよ
うに、鋼板などの所要の弾性、強靭性を有する長
尺材で横断面ほぼ溝状に主体部を成形し、この主
体部の溝の側板内側にこれらの側板と上端部で連
結された1対の挟持部を設け、これらの挟持部間
に瓦の係止部に係合、弾持させる瓦桟を用い、こ
れらの瓦桟を垂木および垂木間に敷設した野地板
上に垂木方向と直交して取付け固定することによ
り、強風雨時や地震の揺れによつても瓦が飛ばさ
れることがなく、また瓦桟の挟持片間に瓦の係止
部を押込むだけで瓦の葺き上げ作業が簡単にでき
るようにした瓦の固定装置が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、特開昭56−146547号公報に示された瓦
の固定装置は、瓦桟を垂木に所定相互間隔で位置
決め固定することが面倒であり、瓦桟の前記間隔
に誤差ができ、軒棟方向に隣接する瓦の軒棟方向
の重なり代が過小となり、瓦の重ね合せ部から雨
漏りを生ずる恐れがあり、また、暴風雨時などに
軒棟方向に隣接する瓦の重ね合せ部間から建物内
側に霧状になつて水が吹込み、この水が野地板を
濡らして雨漏りを生ずるという問題点があつた。
この発明は、前述した問題点を解決して、瓦桟
を垂木に対して軒棟方向に正確な所定相互間隔で
容易に固定でき、軒棟方向に隣接する瓦の重なり
代が過小にならないようにして、瓦の重ね合せ部
からの雨漏りを防止すると共に、台風による暴風
雨時などに軒棟方向に隣接する桟瓦の重ね合せ部
間から若干の水が吹込んだ場合でも、この水によ
る雨漏りを防止できる瓦葺き屋根における瓦の固
定装置を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するために、この発明に係る瓦
の固定装置は、母屋上に固定される金属製垂木の
上面に1対の切起し爪を対向させて形成し、これ
らの切起し爪を1組として軒棟方向に所定間隔で
多数組配設し、瓦桟に設けた凹溝の底に瓦桟の長
手方向に長い1対の長孔を対向させて形成し、こ
れらの長孔を1組として瓦桟の長手方向に所定間
隔で多数組配設し、前記垂木上に瓦桟を母屋と平
行に支持させ、垂木の各組の切起し爪を瓦桟の各
組の長孔に挿通させて折曲げ、垂木上に瓦桟を固
定し、前記瓦桟の凹溝に瓦の裏面に突設した係止
部を嵌め、前記凹溝の側板によつて瓦の係止部を
弾持すると共に、瓦桟に設けた凹溝の棟側の側板
と一体に形成して棟側に延び、かつ、先端に水返
し部が起立させてある水切り板を、凹溝に係止部
が嵌まつた瓦の棟側に重なる瓦の裏面側に位置さ
せたものである。
〔作用〕
この発明では、前述したように、上面に形成し
た1対の切起し爪を1組として軒棟方向に所定間
隔で多数組配設した金属製垂木と、凹溝の底に形
成した1対の長孔を瓦桟の長手方向に所定間隔で
多数組配設した瓦桟とを用い、各種の切起し爪を
各組の長孔に挿通させて折曲げることで、前記垂
木上に瓦桟を容易にしかも正確に所定相互間隔で
位置決め固定することができ、このために、瓦桟
の凹溝に係止部を嵌めて前記凹溝の側板で弾持し
た瓦と、この瓦の棟側に隣接する瓦との重なり代
を適切な過不足のない寸法にすることができ、瓦
の軒棟方向の重ね合せ部からの雨漏りの防止に役
立つ。
また瓦桟に設けた凹溝の棟側の側板と一体に形
成して棟側に延び先端に水返し部がある水切り板
を、凹溝に係止部が嵌まつた瓦の棟側に隣接する
瓦の裏側に位置させたので、台風時などに瓦桟上
で軒棟方向に隣接する瓦の重ね合せ部間から建物
内側に若干の雨水などが霧状になつて吹込まれて
も、この水が、水返し部に当つて水切り板上に落
ち、水切り板上にも直接落ちることで、これらの
水が瓦桟より内側に落ちなくなり、水切り板上の
水は僅かであり、瓦桟外に溢出せずに雨が降らな
くなると乾き、雨漏りにつながることがなく、従
つて雨漏りを防止できる。
〔実施例〕
第2図,第3図および第4図はこの発明の一実
施例による瓦の固定装置を適用した瓦葺き屋根構
造の概要構成を示す部分欠截斜視図、同上要部を
拡大して示す正面断面図および側面断面図であ
る。
第2図ないし第4図において、符号1は横断面
略C形の、いわゆるC形鋼材を用いた金属製母屋
で、屋根組みを構成しており、2は横断面多段形
状に成形された取付けフランジ付きの複数本の金
属製垂木で、各母屋1上に、これらに直交する屋
根勾配方向に沿い、所定間隔を隔てて配設固定さ
れている。第6図にも示すように、各垂木2の上
面には、後述する瓦桟3を個々部分的に取付け固
定するために、軒棟方向に対向する1対の切起し
爪4,4を1組としてこれらの多数組が軒棟方向
に所定の相互位置間隔で切起されている。
また、5は木毛板、断熱板などからなる野地板
であつて、前記各垂木2,2のそれぞれ肩段部2
a,2a間に差し渡されて固定されている。この
野地板5と前記各母屋1に取付けられた天井板
(図示せず)との間に空間部6が形成されている。
さらに、7は従来から公知の、横断面ほぼ波形
に彎曲された瓦であつて、瓦本体7aの裏面側中
間端部には、下向きに突設された係止部7b,7
bを有している。
そして、前記瓦桟3は、前記各図および第5図
の平面図にも示すように、横断面ほぼ溝状をな
し、かつ所要の弾性、および強靭性を有する長尺
材、すなわち鋼板の成形材、アルミニウムの押出
し成形材などの長尺材からなり、その凹溝の底3
aには、前記1対の切起し爪4,4を挿通し、か
つこれらを折曲げて係止させるために、軒棟方向
に対向し瓦桟3の長手方向に長い1対の係止長孔
3b,3bを1組としてこれらの多数組が所定の
相互位置間隔で穿設されている。また、凹溝の底
3aの棟側、軒側縁から起立する側板3c,3c
間の溝幅が底3aより凹溝の開口部に向つて狭く
形成されていて、これらの各側板3c,3c間
に、前記瓦7の各係止部7b,7bを、側板3
c,3cのスプリングバツクにより強固に挟持し
得るようになつている。
さらに、第6図は前記瓦桟3を取付ける以前の
垂木2の平面を示しており、この垂木2は取付け
フランジが前記母屋1にボルト8で取付けられ
る。
従つて、前記第2図ないし第6図に示す実施例
においては、母屋1上に垂木2をボルト8で取付
け、かつ各垂木2,2の肩段部2a,2a間に野
地板5を差し渡して固定した状態で、垂木2の各
切起し爪4,4を、瓦桟3の各長孔3b,3bに
挿通させて折曲げ、瓦桟3を垂木2上に取付け固
定させておくことにより、以後、瓦桟3の凹溝
に、瓦7の各係止部7b,7bを嵌めることで瓦
桟3の側板3c,3cのスプリングバツクにより
各係止部7b,7bを強固に挟持でき、このよう
にして瓦7を用いた瓦葺き屋根を葺き上げる。
また、この実施例の瓦桟3では、軒側、棟側各
側板3c,3cの上端部をそれぞれ凹溝外側へ折
曲げて、凹溝の底3aとほぼ平行な水切り板3
e,3eを、棟側でやや長く、軒側でやや短くそ
れぞれ凹溝の棟側、軒側に突出させてあり、棟側
の水切り板3eを軒棟方向に隣接する瓦7相互の
重ね合せ部から棟側に延ばし、暴風時などに雨水
が吹込むのを受け止め得るようにしている。さら
に、それぞれの水切り板3e,3eの先端部を立
上げ、瓦7の重ね合せ部から入つた雨水を当てて
水切り板に導く水返し部3f,3fを形成させ、
水が野地板5を濡らさねいようにしてある。
また、第7図は、この発明の他の実施例による
瓦桟3の態様を示している。第7図の実施例の瓦
桟3は、棟側の側板の3c下端部からのみ棟側に
長く延長した、前記と同様な水切り板3eと、水
返し部3fを形成させ、瓦の重ね合せ部から棟側
に吹込んだ雨水が凹溝の底に設けた長孔(図示省
略)から内部に漏れないようにしている。また、
この実施例では、軒側の側板3cの上端部を瓦7
の内側屈曲部に当接させることで、瓦7の位置ず
れを確実に防止している。
なお、本発明において、水切り板3e、水返し
部3fは、台風時などに雨水が吹込みやすい棟側
にのみ同側の側板3cと一体に形成するだけで、
かなりの効果が得られる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、金属製
垂木の上面に形成した切起し片を、瓦桟の凹溝の
底に形成した長孔に挿通させて折曲げることで、
前記垂木上に瓦桟を容易にしかも正確に所定相互
間隔で位置決め固定することができ、このため
に、瓦桟の凹溝に係止部を嵌めて前記凹溝の側板
で弾持した瓦と、この瓦の棟側に隣接する瓦との
重なり代を適正にすることができ、これは、瓦の
軒棟方向の重ね合せ部からの雨漏りを防止に役立
つ。
また、本発明によれば、瓦桟に設けた凹溝の棟
側の側板と一体に形成して棟側に延び先端部に水
返し部がある水切り板を、凹溝に係止部が嵌まつ
た瓦の棟側に隣接する瓦の裏側に位置させたの
で、台風時などに瓦桟上で軒棟方向に隣接する瓦
の重ね合せ部間から建物内側に若干の雨水が吹込
まれても、水切り板で受けて、水が瓦桟より内側
に落ちなくなり、従つて雨漏りを防止できるとい
う効果ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来から利用されている一般的な瓦葺
き屋根の概要構成を示す縦断面図、第2図は本発
明の一実施例による瓦の固定装置を用いた屋根の
部分斜視図、第3図は同部分拡大正面断面図、第
4図は同要部の側面断面図、第5図は瓦桟の部分
平面図、第6図は金属製垂木の平面図、第7図は
本発明の他の実施例による瓦桟を示す端面図であ
る。 1……母屋、2……金属製垂木、2a……肩段
部、3……瓦桟、3a……底、3b……長孔、3
c,3c……側板、3d……上端部、3e……水
切り板、3fおよび3g……水返し部、4……切
起し爪、5……野地板、6……空間部、7……
瓦、7a……瓦本体、7b……係止部、7c……
内側屈曲部、8……ボルト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 母屋上に固定される金属製垂木の上面に1対
    の切起し爪を対向させて形成し、これらの切起し
    爪を1組として軒棟方向に所定間隔で多数組配設
    し、瓦桟に設けた凹溝の底に瓦桟の長手方向に長
    い1対の長孔を対向させて形成し、これらの長孔
    を1組として瓦桟の長手方向に所定間隔で多数組
    配設し、前記垂木上に瓦桟を母屋と平行に支持さ
    せ、垂木の各組の切起し爪を瓦桟の各組の長孔に
    挿通させて折曲げ、垂木上に瓦桟を固定し、前記
    瓦桟の凹溝に瓦の裏面に突設した係止部を嵌め、
    前記凹溝の側板によつて瓦の係止部を弾持すると
    共に、瓦桟に設けた凹溝の棟側の側板と一体に形
    成して棟側に延び、かつ、先端に水返し部が起立
    させてある水切り板を、凹溝に係止部が嵌まつた
    瓦の棟側に重なる瓦の裏面側に位置させたことを
    特徴とする瓦の固定装置。 2 瓦は、裏面に複数の係止部を突設し、これら
    の係止部が同じ瓦桟の凹溝に嵌めてある特許請求
    の範囲第1項に記載の瓦の固定装置。
JP16840382A 1982-09-29 1982-09-29 瓦の固定装置 Granted JPS5961649A (ja)

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JP16840382A JPS5961649A (ja) 1982-09-29 1982-09-29 瓦の固定装置

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JPS5961649A JPS5961649A (ja) 1984-04-07
JPH0240818B2 true JPH0240818B2 (ja) 1990-09-13

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0699987B2 (ja) * 1987-04-23 1994-12-12 元旦ビユーティ工業株式会社 タイルブロック製屋根
IT1393589B1 (it) * 2009-01-22 2012-04-27 Ind Cotto Possagno S P A Struttura di supporto per coperture

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56146547A (en) * 1980-04-15 1981-11-14 Matsushita Electric Works Ltd Tiled roof

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JPS5961649A (ja) 1984-04-07

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