JPH0238336Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、照明器具に取付けるルーバの取付
構造に関するものである。

〔背景技術〕

第６図に基づいて従来のルーバ７０の取付構造
について説明する。すなわち、従来はルーバ７０
の上面にＬ形の固定金具７２をタツピンねじ７４
にて取付けて、固定金具７２を枠７６に載置して
取付けていた。このように、ルーバ７０を直接枠
７６に載置するのではなく、固定金具７２を介し
て吊下げて保持する方式であるため、長期間に使
用による老朽化によつて、タツピンねじ７４の締
結部分においてルーバ７０が割れ、ルーバ７０が
落下するという危険性があつた。

〔考案の目的〕

この考案の目的は、ルーバを吊下げ状態で支持
している部材の固着具が外れてもルーバが落下し
ないルーバの取付構造を提供することである。

〔考案の開示〕

この考案のルーバの取付構造は、ルーバ取付け
枠と、このルーバ取付け枠内に配置したルーバ
と、このルーバの上面に固着具にて固定され前記
ルーバ取付け枠に支持されたルーバ支持具と、前
記ルーバの側面から突出した落下防止部材と、こ
の落下防止部材の下方にて前記ルーバ支持具に取
付けられ前記落下防止部材を受ける受具とを備え
たものである。

この考案の構成によれば、ルーバの側面から落
下防止部材を突出し、その落下防止部材の下方に
てルーバ支持具に受具を設けたので、ルーバを支
持しているルーバ支持具の固着具が外れても落下
防止部材が受具に引掛かつてルーバが落下するの
を防止できる。

実施例 この考案の一実施例を第１図ないし第４図に示
す。この実施例のルーバの取付構造は、第１図に
示すように、ルーバ取付け枠１０と、このルーバ
取付け枠１０内に配置したルーバ１２と、このル
ーバ１２の上面に固着具１４にて固定され前記ル
ーバ取付け枠１０に支持されたルーバ支持具１６
と、前記ルーバ１２の側面から突出した落下防止
部材１８と、この落下防止部材１８の下方にて前
記ルーバ支持具１８に取付けられ前記落下防止部
材１８を受ける受具２０とを備えたものである。

第２図は、ルーバ１２を取付けた照明器具の斜
視図である。同図において、２２は内部にランプ
（図示せず）を備えた器具本体であり、この器具
本体２２の下方を覆つてルーバ１２がルーバ取付
け枠１０で支持されて取付けられている。

ルーバ１２は、第３図に示すように、ルーバ構
成単体１２′，１２″を連結部材２４でつなぎ合せ
て構成されている。すなわち、各ルーバ構成単体
１２′，１２″の外周には、連結部２６′，２６″と
ねじ孔２８′，２８″が交互あるいは２つ置きに設
けられており、連結部２６′，２６″を突合せて形
成される溝に連結部材２６を圧入あるいは接着し
て両ルーバ構成単体１２′，１２″を連結してルー
バ１２を形成する。

次に、このようにしてなるルーバ１２の取付け
について説明する。第１図に示すように、ルーバ
取付け枠１０の下片１０ａにＬ形金物からなるル
ーバ支持具１６を載置し、ルーバ支持具１６の横
片１６ａをルーバ１２の上面に載せ、タツピンね
じよりなる固着具１４を横片１６ａに挿通した後
ルーバ１２のねじ孔２８に締結してルーバ１２
をルーバ支持具１６にて支持する。なお、ルーバ
１２の外周には、第３図に示すように、連結部材
からなる落下防止部材１８を圧入あるいは接着し
て水平に突設されている。そして、第４図に示す
ように、落下防止部材１８の突設部材において、
ルーバ支持具１６の縦片１６ｂに受具挿通孔３０
が設けられている。さらに、受具挿通孔３０の下
方にて縦片１６ｂにねじ孔３２が設けられてい
る。また、受具２０はＬ形金物からなり、その横
片２０ａをルーバ支持具１６の受具挿通孔３０に
挿入し、縦片２０ｂのねじ挿通孔３４にねじ３６
を挿通しかつルーバ支持具１６のねじ孔３２に締
結してルーバ支持具１６に取付けられる。する
と、受具２０の横片２０ａが落下防止部材１８の
下方に位置する。

このように構成されたルーバの取付構造による
と、ルーバ１２をルーバ支持具１６に固定してい
る固着具１４が外れても、落下防止部材１８が受
具２０に引掛かつてルーバ１２が落下するのを防
止でき、二重の安全構造となる。

また、受具２０は受具挿通孔３０に挿入し１箇
所をねじ３６にて固定することにより、受具２０
の回り止めと固定とが行なえ、取付け作業が簡単
でかつコストも安くなる。

また、落下防止部材１８とルーバ構成単体１
２′，１２″を連結する連結部材２４との共通部品
化が図れ、しかも連結部２６を利用して取付け
ることができるので、落下防止部材１８を新たに
設ける必要がなくコストの低減が図れる。

さらに、第５図に示すように、ルーバ１２をル
ーバ支持具１６に固定している固着具１４を利用
して反射板３８の取付けが行なえるので、器具効
率が向上する。

〔考案の効果〕

この考案のルーバの取付構造によれば、ルーバ
の側面から落下防止部材を突出し、その落下防止
部材の下方にてルーバ支持具に受具を設けたの
で、ルーバを支持しているルーバ支持具の固着具
が外れても落下防止部材が受具に引掛かつてルー
バが落下するのを防止できるという効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の断面図、第２図
はその照明器具の斜視図、第３図はそのルーバの
分解斜視図、第４図はその部分斜視図、第５図は
反射板の取付状態を示す断面図、第６図は従来例
の断面図である。 １０……ルーバ取付け枠、１２……ルーバ、１
４……固着具、１６……ルーバ支持具、１８……
落下防止部材、２０……受具。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ルーバ取付け枠と、このルーバ取付け枠内に
   配置したルーバと、このルーバの上面に固着具
   にて固定され前記ルーバ取付け枠に支持された
   ルーバ支持具と、前記ルーバの側面から突出し
   た落下防止部材と、この落下防止部材の下方に
   て前記ルーバ支持具に取付けられ前記落下防止
   部材を受ける受具とを備えたルーバの取付構
   造。 (2) 前記ルーバが複数のルーバ構成単体からな
   り、前記落下防止部材が前記ルーバ構成単体を
   連結する連結部材と共用される実用新案登録請
   求の範囲第(1)項記載のルーバの取付構造。