JPH0236257B2

JPH0236257B2 -

Info

Publication number: JPH0236257B2
Application number: JP56023353A
Authority: JP
Inventors: Kyokazu Hosaka; Takeshi Takagi; Jun Matsumoto; Hitoshi Watanabe
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1981-02-19
Filing date: 1981-02-19
Publication date: 1990-08-16
Also published as: JPS57136432A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は内視鏡用チユーブ、例えば送気、送液
チユーブの改良に関し、送気、送液チユーブの長
さ方向間における内外径等の外側断面図を可撓管
の長さ方向間における部分的な範囲にわたる内蔵
物の増減の変化に対応せしめて変化させることに
より、内視鏡の可撓管内における送気、送液チユ
ーブ自体に、可撓管の長さ方向間に対応する可撓
性を付与し、可撓管の内蔵物相互間における円滑
な可撓性を確保するとともに、殊に可撓管の湾曲
部における湾曲操作の繰り返しに伴う内蔵物相互
間における圧迫作用を軽減し、かつイメージガイ
ドあるいはライトガイド用の光学繊維束に被覆さ
れる保護チユーブ等の内蔵物の増加に対応した内
蔵物の破損防止対策に役立ち、さらには必要に応
じて可撓管の長さ方向間における内蔵物の占める
断面積の変化によつて生ずる管内断面積のスペー
スを有効に利用し、内視鏡チユーブ、例えば送気
および送液の際の流量を最大限に増加することの
できる送気、送液チユーブの提供を目的とするも
のである。

従来、内視鏡には体腔内を空気、ガス等によつ
てふくらましたり、内視鏡の対物レンズの表面を
洗浄するために送気、送液チユーブが内蔵されて
いる。

そして、この送気、送液チユーブの径は内視鏡
の操作部本体内の送気、送液用シリンダーより先
端部に至る全長にわたつて同一径のものが使用さ
れている。

しかるに、最近、可撓管の湾曲部においてイメ
ージガイドあるいはライトガイド用光学繊維束の
折損を防止するために、これらの外周に保護チユ
ーブ等を被覆することにより構成され、可撓管の
湾曲部における断面充填率が高くなる反面、内外
径の同一な可撓管の蛇管部の断面充填率は低くな
つている。

従つて、前記送気、送液チユーブの外側断面積
は断面充填率の高い可撓管の湾曲部において許容
される範囲の寸法によつて設定される結果、この
湾曲部における許容寸法の外側断面積と同一寸法
によつて全長が形成されるものであるから、逆に
断面充填率の低くなつている蛇管部において、そ
の分のスペースが無駄に使用されているのが現況
である。

そこで、本発明は内視鏡用チユーブ、例えば全
長にわたる同一寸法の送気、送液チユーブにおけ
る湾曲部に対する蛇管部でのスペースの無駄を利
用することによつて、送気、送液の流量を増大し
得るであろうことに着想して発明されたものであ
る。

以下本発明の具体的な実施例を図面とともに詳
細に説明する。

まず、第１図は内視鏡の外観図で、１は体腔内
に挿入される先端部で、湾曲部３、蛇管部４から
成る可撓管２の先端に設けられている。また、５
は操作部本体で、この操作部本体５には送気、送
液ボタン６、吸引用ボタン７、鉗子挿入口８、前
記湾曲部３の湾曲操作用ノブ９、接眼部１０およ
び可撓管２内に内蔵したライトガイド用光学繊維
束（図示しない）を光源部に連結するライトガイ
ド蛇管１１を設けることにより構成してある。

さて、第２図は第１図の内視鏡における可撓管
２の先端部１、湾曲部３および湾曲部３に連結す
る蛇管部４の一部の拡大断面図で、本発明に係る
内視鏡用チユーブ、例えば送気、送液チユーブの
実施例を他の内蔵物との配置状態とともに示した
ものである。

同図中に示す如く、先端部１の先端構成部１２
は湾曲部３の湾曲節１３の先端１３ａに着脱自在
に連結し、湾曲部３の湾曲節１３の後端１３ｂは
接続用口金１４を介して蛇管部４の先端に連結し
てある。

また、先端部１の先端構成部１２には対物レン
ズ１５，１６，１７を配設することにより対物光
学系１８を設けるとともに可撓管２の蛇管部４お
よび湾曲部３内に内蔵したイメージガイド用光学
繊維束１９の先端１９ａを口金２０を介して固定
し、前記対物光学系１８によりイメージガイド用
光学繊維束１９の先端面に結像された像をこのイ
メージガイド用光学繊維束１９を介して操作部本
体５の接眼部１０にて観察することができるよう
に構成してある。

さらに、湾曲部３は屈曲自在に連接された湾曲
節１３の外側に金属の細線を筒状に編成して形成
した編管２１を被覆するとともにこの編管２１の
外側に湾曲外皮２２を水密的に外装してある。

そして、蛇管部４は金属の帯板を螺旋状に形成
した螺旋管２３、編管２４および蛇管外皮２５か
ら構成するとともに先端部を前記湾曲部３との接
続用口金１４に固定してある。

尚、湾曲外皮２２の先端２２ａは先端構成部１
２に糸２６を捲装することにより水密的に固定す
るとともに後端２２ｂは蛇管外皮２５の先端２５
ａと、両者の端面を突合せしめた状態にて糸２７
を捲装することにより水密的に固定してある。

さて、以上の構成からなる先端部１、湾曲部３
および蛇管部４において、前記イメージガイド用
光学繊維束１９はその外側にシリコンチユーブ等
からなる集束用チユーブ２８により被覆してある
が、湾曲操作用ノブ９によつて湾曲操作用ワイヤ
（図示しない）を介して湾曲部３が湾曲動作を起
した場合に、やゝもすると湾曲部３内に内蔵され
る他の内蔵物との相互間における圧迫を受けて、
イメージガイド用光学繊維束１９の光学繊維に折
損が発生することがある。

従つて、湾曲部３におけるイメージガイド用光
学繊維束１９の折損を防止する目的から、第２図
に示す如く、湾曲部３内におけるイメージガイド
用光学繊維束１９の先端１９ａより蛇管部４の先
端２５ａに至る範囲l₁にわたつて、その外側に保
護チユーブ３０を被覆することにより構成してあ
る。

かゝる保護チユーブ３０の装着によつて、湾曲
部３における内蔵物の断面充填率が高くなること
を否めず、当該湾曲部３における断面充填率によ
つて送気、送液チユーブ３１の外側断面積には制
約を受けざるを得ないものである。

しかして、本発明に係る内視鏡用チユーブ、例
えば送気、送液チユーブ３１においても、第２図
に示す如く、当該湾曲部３における他の内蔵物と
の相互間との関係上から許容され得る外側断面積
に基づく外径Φ₁により、前記保護チユーブ３０
に対応する長さの範囲l₂部分を形成する。

しかし、こゝで注目すべき点は、従来の送気、
送液チユーブにあつては、前記湾曲部３の構成
中、保護チユーブ３０の装着によつて、その断面
充填率の増加に基づく外径Φ₁によつて、噴出ノ
ズル３２との接続端より操作部本体内の送気、送
液シリンダーに至る全長にわたつて形成していた
のに対して、本発明の送気、送液チユーブ３１
は、前記保護チユーブ３０に対応する長さ範囲l₂
部分については、その外径Φ₁を湾曲部３におい
て許容され得る外側断面積に基づいて形成したの
であるが、その後方部分である蛇管部４内におけ
る外径Φ₂は、湾曲部３に比較して、保護チユー
ブ３０の存在しない点から、断面充填率が低くな
つて居り、その範囲内において許容され得る外側
断面積に基づいて、湾曲部３中の外径Φ₁より大
径の外径Φ₂より形成してある。

また、前記構成から成る送気、送液チユーブ３
１の先端３１ａは先端構成部１２に取付けた噴出
ノズル３２の後端３２ｂに連結するとともにその
後端は操作部本体５内の送気、送液口（図示しな
い）に連結し、噴出ノズル３２の後端３２ｂとの
連結部には糸３３を捲装するとともに接着剤を用
いて固定してある。

第３図は第２図の送気、送液チユーブの一部を
省略した拡大断面図を示し、第４，５図は第２，
３図の実施例とは別の実施例を示し、第４図に示
す実施例の送気、送液チユーブ３４は内径Φ₃は
全長にわたつて同一に形成したのであるが、その
外径Φ₄については湾曲部３中の保護チユーブ３
１に対応する長さの範囲l₂については湾曲部３に
おいて許容され得る外側断面積に基づいて、蛇管
部４内に対応する部分の外径Φ₅より小径に、逆
に外径Φ₅は蛇管部４において許容され得る外側
断面積に基づいて、外径Φ₄より大径に形成して
ある。

第５図に示す実施例の送気、送液チユーブ３５
は湾曲部３において、保護チユーブ３０と干渉す
る部分となる保護チユーブ３０の長さに対応する
長さ範囲l₂にわたつて外形を内側に凹設変形し
て、変形部３６を設けることにより形成したもの
である。そして、変形部３６は湾曲部３内に内蔵
した場合、保護チユーブ３０を係合し得るように
保護チユーブ３０の外径に対応せしめて形成する
とともにこの変形部３６の外径Φ₇は第５図ａ，
ｂに示す如く、蛇管部４内に内蔵する部分の外径
Φ₆に比較して小径に形成してある。

また、第３，４図示の実施例と同様に変形部３
６は湾曲部３において許容され得る外側断面積に
基づいて形成するとともに蛇管部４に対応する長
さ範囲の部分の外径Φ₆は変形部３６の外径Φ₇よ
り大径であるが、蛇管部４において許容され得る
外側断面積に基づいて形成してある。

さらに、第３〜５図に示す送気、送液チユーブ
３１，３４，３５の各実施例の構成における保護
チユーブ３０に対応する長さの範囲l₂と対応しな
い蛇管部４側に対応する長さの範囲との各移行部
３７，３８，３９の長さの範囲l₃についてはその
内外径、肉厚、変形部３６の外径のそれぞれを、
湾曲部３側より蛇管部４側に向つて漸次増加せし
めつつ変形することにより各移行部３７，３８，
３９の折損等に対する強度をもたせて形成した場
合の実施例を示すが、必要に応じて設計変更しつ
つ適宜の構成により実施することができるととも
に各送気、送液チユーブ３１，３４，３５の材質
についてはテフロンあるいはポリエチレン等の熱
可塑性樹脂が主に用いられる。

尚、第４，５図示の各送気、送液チユーブ３
４，３５の湾曲部３および蛇管部４に対する内蔵
状態については第３図の送気、送液チユーブ３１
の内蔵状態を示す第２図示の送気、送液チユーブ
３１に準じて理解し得るので、具体的な図示は省
略する。

また、操作部本体５の送気、送液ボタン６を操
作することにより可撓管２に内蔵した各送気、送
液チユーブ３１，３４，３５を介して先端構成部
１２に取付けた噴出ノズル３２の噴出口４０よ
り、所要の気体、液体を噴出して対物レンズ１５
の洗浄等の必要な処置を遂行することができるよ
うに構成してある。

尚、ライトガイド用光学繊維束およびこれを保
護する保護チユーブを湾曲部において装着した場
合の実施例については具体的な説明を省略した
が、イメージガイド用光学繊維束についての以上
の説明に準じて第３〜５図示の各送気、送液チユ
ーブを適用しつつ実施することができる。

さて、本発明の内視鏡用チユーブ、例えば送
気、送液チユーブは以上のような構成から成るも
ので、イメージガイドあるいはライトガイド用の
光学繊維束の折損あるいは他の内蔵物の破損を防
止する目的から湾曲部内において装着される保護
チユーブを、内視鏡の構成に要求される場合に
も、従来のように噴出ノズルとの接続端から操作
部本体との接続端に至る全長を、湾曲部の保護チ
ユーブの増加に伴つて制約を受ける径を以て形成
した送気、送液チユーブを使用した場合に比較し
て、送気、送液チユーブの外側断面積を湾曲部と
蛇管部に対応する長さの範囲にわたつて変化せし
めるとともに湾曲部と蛇管部のそれぞれにおいて
許容され得る外側断面積に基づいて径、肉厚や保
護チユーブとの対向面側の径を変化せしめて形成
することにより、湾曲部における湾曲操作に伴う
内蔵物相互間に作用する圧迫作用を最小限に押え
るとともに湾曲操作性を向上せしめ、同部におけ
る内蔵物の折損等の防止対策上からの弊害を適切
に解消しつつ適確な湾曲動作の遂行を担保するこ
とができることに加えて蛇管部における許容断面
積に対応せしめた径の変形、例えば、第２，３図
あるいは第５図の実施例のように湾曲部における
内径に対して蛇管部の内径を大径にした状態での
実施により、蛇管部の断面積に生ずるスペースを
有効に使用しつつ、送気、送液の流量を増大する
ことができる結果、体腔内を空気あるいはガス等
によりふくらます場合の時間を短縮することがで
きるとともに対物レンズの表面の洗浄を容易に行
なうことができるものである。

また、送気、送液チユーブの外形を湾曲部、蛇
管部に対応せしめて形成することにより、例えば
第４，５図のように、従来の送気、送液チユーブ
の肉厚や保護チユーブとの対向面側を凹設変形す
ることにより、保護チユーブを装着することによ
つて生ずる内蔵物の充填率の増加による湾曲部お
よび蛇管部の内外径を最小限におさえつつ実施す
ることができる。

さらに、第３，４図の実施例のように径を小径
化したり、肉厚を薄くすることによつて湾曲部に
要求される屈曲性を、蛇管部に対応する部分に比
較して向上し得ることは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は内視鏡の外観図、第２図は本発明の実
施例を示す内視鏡の可撓管における先端部、湾曲
部および蛇管部の横断面図で、蛇管部については
一部分のみを示し、第３図は第２図における送
気、送液チユーブのみの一部を省略した拡大断面
図、第４図および第５図ａは第２，３図とは別の
実施例を示す送気、送液チユーブの一部を省略し
た拡大断面図、第５図ｂは第５図ａの正面図を示
すものである。１は先端部、２は可撓管、３は湾曲部、４は蛇
管部、５は操作部本体、６は送気、送液ボタン、
７は吸引用ボタン、９は湾曲操作用ノブ、１２は
先端構成部、１３は湾曲節、１５，１６，１７は
対物レンズ、１９はイメージガイド用光学繊維
束、３０は保護チユーブ、３１，３４，３５は送
気、送液チユーブ、３６は変形部、３７，３８，
３９は移行部。

Claims

【特許請求の範囲】１イメージガイドあるいはライトガイド用光学
繊維束等を内蔵するとともにこれらの内蔵物に対
して折損防止用の保護チユーブを被覆し、かつこ
れらの内蔵物とともに送気または送水用チユーブ
を内蔵することにより構成した内視鏡において、
前記送気または送水用チユーブの長さ方向間にお
ける、少なくとも前記保護チユーブに対応する長
さの範囲とその他の範囲の形状の内外径を、前者
において小径とするとともに後者において大径と
することにより構成したことを特徴とする内視
鏡。２少なくとも保護チユーブに対応する長さの範
囲とその他の範囲の外形を、前者において、凹設
変形することにより構成したことを特徴とする特
許請求の範囲第１項記載の内視鏡。３少なくとも保護チユーブに対応する長さの範
囲とその他の範囲の形状の前者と後者の移行部に
おける形状を漸次変化せしめることにより構成し
たことを特徴とする特許請求の範囲第１項あるい
は第２項記載の内視鏡。