JPH0236018Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として研究室、病院等において汎く
用いられているクリンルーム用フイルターユニツ
トに関するものである。

即ち本考案は上部に空気吸込口２を下方に空気
吹出口３を夫々開設し、該空気吹出口３内部近辺
にフイルター４を装設してなるフイルターユニツ
トにおいて、機体内部にＶ型状の遮音兼整流板７
を配設すると共に該遮音兼整流板７の凹入部分内
に複数箇の小型送風機５，５を背対状に並列配置
し、機内両側に略横長コ型状の送風通路６，６を
形成設けたことを特徴とするもので、その主な目
的は送風音をきわめて低騒音とし天井面を低くし
て全体的形状をコンパクト化とすることにある。

以下、本考案の具体的構造を例示する図面に付
いて詳説すると、 １は嵩低にて略偏平型状に形成せる機箱にて上
部に空気吸込口２を、また下方にフイルター４を
内部に装設してなる空気吹出口３が夫々開口設け
られている。

また機箱１内部、前記空気吸込口２の下方には
複数箇の小型送風機５，５を背対状に並列設け、
送風口５′，５′を夫々相対方向に開口して該送風
口５′，５′前方に送風通路６，６を形成する。

前記、送風通路６，６内にはＶ型状の遮音兼整
流板７を該Ｖ型下方先端部分７′が前記両側送風
機５，５の中間および空気吹出口３の略中心箇処
に位置すべく配設すると共に両側送風通路６，６
を略横長コ型状の送風通路に形成されている。

本考案は叙上の如く構成してなるものであつて
送風機５，５の作動により上部吸込口２より空気
が機体内に導入され、此れがコ型状送風通路６，
６を通りフイルター４を介して吹出口３より完全
に過された新鮮な空気を殆んど無音の状態にて
室内に送風求めることができ得るのである。

以上の如く本考案に係るフイルターユニツトは
機箱１内に複数の小型送風機５，５を背対的に設
置すると共に該機体内にＶ型状の遮音兼整流板７
を配置したことによつて両側送風機５，５前方に
略横長コ型状の送風通路６，６が形成されること
となる。

従つて、送風機５，５よりの送風が前記遮音兼
整流板７の傾斜片面にて自然的に整流し乍ら送風
通路６，６内を大きく迂曲導流し下方吹出口３よ
り柔和な風流を室内に供給行なわしめることがで
き得るのである。

而も本考案は前記の如く機内に複数箇の送風機
５，５を背対的に設置してなるものであるから一
方側送風機の故障時に片側運転、或は単独運転が
可能となり吹出口３を介して任意の風流が容易に
調整変更求め得られるは勿論、該送風機５，５が
Ｖ型状遮音兼整流板７の凹入内に配設されている
がために機体高さを著るしく嵩低く構成得られ、
且つまた該遮音兼整流板７のＶ型下方先端部分
７′が下方に凸出し、此れが送風機５，５の両側
送風通路６，６を完全に区割し従来の複数式送風
機に用いられている中間隔壁板が全く不用とな
り、以て軽量にて全体形状きわめてコンパクト化
にて低騒音である等種々の効果を併せ有する省エ
ネ向きフイルターユニツトである。

なお、本考案は前記クリーンルーム用以外に他
の型式のエアーコンデイシヨナーのフイルターユ
ニツトとしても任意に使用することも自在であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るフイルターユニツトの実施
の一態様を示すもので、第１図は平面図、第２図
は同上、縦断正面図である。 符号の説明、２……空気吸込口、３……同上吹
出口、５……小型送風機、６……送風通路、７…
…遮音兼整流板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部に空気吸込口２を下方に空気吹出口３を
   夫々開設し、該空気吹出口３内部近辺にフイルタ
   ー４を装設してなるフイルターユニツトにおい
   て、機体内部にＶ型状の遮音兼整流板７を配設す
   ると共に該遮音兼整流板７の凹入部分内に複数箇
   の小型送風機５，５を背対状に並列配置し、機内
   両側に略横長コ型状の送風通路６，６を形成設け
   たことを特徴とするクリーンルーム用フイルター
   ユニツト。