JPH0232952A - 封緘片付袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、封緘片に前もって接着剤を施した袋であって
、離型紙を貼着せずに積重ねても重ねた状態でばらけす
、使用時１枚ずつ剥がして使用することのできる封緘片
付袋に関する。本発明は封筒などの紙製の袋、プラスチ
ック製の袋などに適用される。

〔従来の技術〕

袋口から延出する封緘用の舌片である封緘片に前もって
粘着剤や接着剤を施した袋は、使用にあたり１枚ずつ粘
着剤を塗布する手間が省けるため広く使用されている。

しかし、粘着剤はそのまま放置するとほこり等を吸着し
て粘着力が低下し、また、不本意な部位に粘着して使用
に耐えなくなり、被粘着物を汚染する。そのため、粘着
剤を施した部位を離型紙で覆って粘着剤を保護している
。

〔発明が解決しようとする技術課題〕

しかしながら、製造にあたり封緘片の表面に離型紙を貼
着していく作業は手間を要し、結果的に製品のコストを
上昇させる。一方、使用者の立場から見ると封緘する度
に離型紙を剥がすのは面倒であり、剥離後の離型紙が散
乱する。特に商品の包装に使用されるプラスチック袋に
おいては使用枚数も多いため、離型紙を剥離する手間と
散乱する離型紙の処理は無視しがたいものである。

更にプラスチックのように表面の平滑性に優れた素材か
らなる袋は、袋の外面同士が滑りやすく、束ねた場合に
散乱しがちで取扱い難い欠点があった。

そこで、離型紙を使用せずに封緘片に施した粘着剤を保
護し、しかも収納・保存時にブロック化して散乱しない
封緘片付袋が求められていた。

〔課題解決の手段〕

本発明は上記課題を解決することを目的とし、その構成
は、袋口から封緘片が延出し、該封緘片を折って装本体
と接着することにより袋口を密封する袋において、封緘
片表面に粘着剤を施した同一形状の複数枚の袋を積重ね
、一端の１枚の袋にのみ離型紙を施すと共に、使用する
時１枚ずつ剥がしても粘着剤が封緘片表面に転写しない
程度に、封緘片表面に離型処理が施されていることを特
徴とする。

本発明に使用する袋素材は紙、プラスチック、不織布、
これらの積層体、またはこれらと他の素材との積層体で
ある。その形状は袋の表面の袋口から延出し、袋口を折
り目線として袋表面に被せて貼着するための封緘片が延
出している形状であればよい。

本発明にあっては、この封緘片の表面に粘着剤を施す。

また、封緘片の表面にはシリコンなどの離型剤を薄く施
す離型処理を行う。離型剤を施す量は、このように処理
した袋を積重ねた時、封緘片表面の粘着剤が隣接する袋
の封緘片表面に粘着した状態にはあるが、１枚ずつ剥が
すとき粘着剤が封緘片表面に転写しない程度に施す。し
たがって、施すべき粘着剤の粘着力及び離型剤の量は袋
素材の材質に著しく影響される。紙は粘着剤が転写しや
すい素材であるため、離型剤を充分に塗布する必要があ
る。プラスチック、特にオレフィンは離型剤が転写しが
たい特性を有するため離型剤を施さな（とも粘着剤を選
択すれば、封緘片表面の粘着剤が表面に転写しない場合
もある。

また、プラスチック袋の場合には、封緘片表面を微視的
に粗面化することにより粘着剤との親和性を増大し、封
緘片表面への転写を防止することができる。微視的に粗
面化する手段としては、イミン系薬剤処理など、化学薬
剤処理による方法、コロナ放電、紫外線照射などによる
方法が挙げられる。

〔作用〕

本発明は、封緘片表面に粘着剤を施した同形の袋を複数
枚積重ね、最下層に位置し、表面を露出した袋の封緘片
の粘着剤のみを離型紙で保護し、積重ねられた粘着剤と
封緘片表面との間には離型処理を施して、使用時１枚ず
つ剥がした時、粘着剤が封緘片表面に転写しないように
離型剤などの離型処理を施したものである。すなわち、
適正な粘着処理を施すことにより複数枚の袋を積重ねて
束ねても、隣接する袋の表面に粘着剤が転写することな
く１枚ずつ離して使用することができる。

また、保存時容袋が粘着剤によりブロック化してばらけ
難い作用も有する。

〔実施例〕

第１図は紙封筒の束の斜視図であり、第２図は第１図の
一部拡大説明図である。１は封筒、２は封緘片、３は封
緘片２の表面に施した粘着剤である。封緘片２の表面に
は離型処理としてシリコン樹脂４を薄く塗布した。５は
離型紙であり、封筒１の束の裏側に１枚だけ貼着した。

第１図においては説明の都合上離型紙の幅を封筒より大
きくしたが、封筒幅と同一または粘着剤を覆うことがで
きる範囲で封筒幅よりやや狭いことが好ましい。

第２図においては説明のため、粘着剤層およびシリコン
樹脂層を極端に拡大して表現した。粘着剤３はシリコン
樹脂４を介して封緘片２の表面と接するため、使用にあ
たり１枚ずつ剥がすとき容易に剥がれて粘着剤が封緘片
表面に転写しなかった。

しかもシリコン樹脂４は薄く施したため、シリコン樹脂
を通過して多少の粘着剤の浸出があり、２０枚の封筒を
重ね合わせると互いに一体化して特に環ゴムなどで固定
しなくとも２０枚の束は解けることがなかった。

本発明の封筒は封緘片２の表面が２／３程度露出するよ
うに封筒をずらせて重ね、この面にシリコン樹脂４を薄
く塗布した。次いで逆に封緘片２の表面が１／２程度露
出するように封筒をずらせて重ね、この面に粘着剤３を
塗布した。乾燥後直ちに２０枚ずつ重ね、露出した粘着
剤部分に離型紙５を貼着して製造した。

別に、商品下着を包装するためのポリプロピレン袋を上
記実施例と同様にして製造した。ただし施したシリコン
樹脂の量は封筒の場合の約１／１０で充分であった。こ
の袋は保存中ばらけて散乱することがなく安心して使用
することができた。

〔効果〕

本発明により、前もって粘着剤が施されているにもかか
わらず、使用にあたり離型紙を剥がす手間がなく、且つ
保存中細々に散乱することなく団塊状にまとめて取扱う
ことができる封緘片付袋を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実施例を示し、第１図は斜視図、第２
図は第１図の一部拡大説明図である。 図面中、符号 １は封筒、２は封緘片、３は粘着剤、 ４はシリコン樹脂、５は離型紙である。 特許出願人　旭化成工業株式会社 氾１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 袋口から封緘片が延出し、該封緘片を折って装本体と接
   着することにより袋口を密封する袋において、封緘片表
   面に粘着剤を施した同一形状の複数枚の袋を積重ね、一
   端の１枚の袋にのみ離型紙を施すと共に、使用する時１
   枚ずつ剥がしても粘着剤が封緘片表面に転写しない程度
   に、封緘片表面に離型処理が施されていることを特徴と
   する複数枚の封緘片付袋。