JPH023211Y2

JPH023211Y2 -

Info

Publication number: JPH023211Y2
Application number: JP1985057917U
Authority: JP
Priority date: 1985-04-17
Filing date: 1985-04-17
Publication date: 1990-01-25
Also published as: JPS61174105U

Description

【考案の詳細な説明】〔技術分野〕この考案は、ランプを覆うグローブに落下防止
機能を持たせた照明器具に関するものである。

〔背景技術〕

従来、シーリングライトを天井に取付けて使用
している。シーリングライトは、天井に固定する
器具本体と、この器具本体に取付けた白熱ランプ
と、この白熱ランプを覆つて器具本体に固定した
グローブとで構成された照明器具である。なお、
グローブと器具本体との固定はねじ止めにて行な
つている。

しかし、このように構成された照明器具では、
ランプ交換等で固定ねじを緩めた時や、固定ねじ
を締め忘れた場合等において、グローブが器具本
体から外れて落下し、グローブが損傷するという
問題があつた。

〔考案の目的〕

この考案の目的は、グローブを固定している取
付具が外れてもグローブが落下せず、グローブの
損傷を防ぐことができ、しかもグローブの取付操
作性の良い照明器具を提供することである。

〔考案の開示〕

この考案の照明器具は、下面にランプソケツト
を設けた器具本体と、前記ソケツトに装着したラ
ンプと、前記器具本体ならびに前記ランプを覆つ
たグローブと、このグローブ内に設けられランプ
挿通孔とこのランプ挿通孔の側方に配したフツク
挿通孔とこのフツク挿通孔を挟んで前記ランプ挿
通孔と反対側に配したフツク引掛部とを有した板
体と、前記グローブに螺合し先端を前記器具本体
の側面に当接した取付ねじと、前記器具本体の下
面において前記ソケツトを挟んで前記取付ねじ当
接側と反対側に設けられ外向きに傾斜して前記フ
ツク挿通孔に挿通した立下り部とこの立下り部の
先端に折返し形成され前記フツク引掛部に引掛け
た先端部とからなるフツクとを備えたものであ
る。

この考案の構成によれば、つぎの作用がある。

すなわち、取付ねじを緩めてグローブを器具本
体から外しても、フツクがフツク引掛部に引つ掛
かり、グローブの落下を防止できる。また、フツ
クをフツク引掛部に引つ掛けてグローブを器具本
体に仮吊りしておいて取付ねじを締め付けること
により、グローブの板体がフツクの立下り部に沿
つて上向きに移動し、グローブが器具本体に正確
に取付けられる。

〔実施例〕

この考案の一実施例を第１図ないし第６図に基
づいて説明する。第４図において、１０は建物構
造体となる天井に固定する取付板である。取付板
１０の対向する一対の両縁にはフランジ１２，１
４が設けられている。また、残りの一対の両縁の
中央部には、加圧形成された凹所１６，１８が設
けられている。凹所１６，１８にはねじ孔（図示
せず）が穿孔されている。さらに、取付板１０の
略中央部には、配線コードを通すコード穴２０が
設けられいる。コード穴２０の開口縁は、コード
を損傷しないために折返されている。また、２２
は取付板１０を天井に取付ける際に固着具を通す
だるま孔である。２４は、取付板１０に固定した
リツプ溝形のソケツト台である。アングル２４
は、ねじ孔（図示せず）を穿孔した両リツプ部２
６，２８を取付板１０の凹所１６，１８に当接し
て、取付板１０側からねじ３０，３２（第１図お
よび第２図参照）を螺合して取付板１０に固定さ
れている。また、ソケツト台２４の片方のフラン
ジ３４には円形の凹部３６が設けられている。さ
らに凹部３６を設けたフランジ３４と、反対側の
フランジ３８側において、ウエブ４０を切起して
なる山形フツク４２が設けられている。これら取
付板１０とソケツト台２４とで器具本体２５を構
成している。また、ソケツト台２４のウエブ４０
には、円形の取付台４４をねじ４６で固定してラ
ンプソケツト４８が設けられている。５０は白熱
ランプである。

第５図において、５２は角筒状のグローブ取付
枠である。グローブ取付枠５２の内部には、箱形
の板体５４がスポツト溶接して固設されている。
板体５４の中央部には、円形のランプ挿通孔５６
が設けられている。ランプ挿通孔５６と一体にフ
ツク挿通孔５８が形成されている。さらに、この
フツク挿通孔５８に隣合つて、フツク４２が引掛
かる長穴で形成されたフツク引掛部６０が設けら
れている。また、板体５４の対向する一対のフラ
ンジ片６２，６４には、それぞれ２個ずつフラン
ジ片を切起して形成した係止片６６が設けられて
いる。６８は、取付ねじからなる取付具７０を螺
合するねじ孔である。

第６図は、グローブ本体７２の斜視図である。
グローブ本体７２は、箱形の透光板で形成されて
いる。また、グローブ本体７２の開口側の端部７
３の一片７４には、２個の被係止孔７６が設けら
れている。さらに、端部７３の一片７４に対向す
る片（図示せず）にも２個の被係止孔が設けられ
ている。そして、グローブ本体７２の端部７３を
グローブ取付枠５２内に嵌め込んで、板体５４の
係止片６６を被係止孔７６に嵌め込む。このよう
に、グローブ本体７２とグローブ取付枠５２を一
体化して、グローブ７７（第１図および第２図参
照）を形成する。

第２図に基づいて、器具本体２５とグローブ７
７の取付けの手順を説明する。まず、取付板１０
を天井７８に固定する。取付板１０の内面には天
井からコード穴２０を通した配線コード（図示せ
ず）を結線する端子８０が取付けられている。さ
らに、端子８０とランプソケツト４８とをコード
８２で接続している。次に下方からグローブ７７
を取付ける。すなわち、板体５４のランプ挿通孔
５６に白熱電球５０を通し、かつフツク４２をフ
ツク挿通孔５８に通す。さらに、取付ねじ７０を
グローブ取付枠５２に螺合し、先端をソケツト台
２４の凹部３６に押し付けて締め付ける。取付ね
じ７０を締め付けると、グローブ７７が図の紙面
の右方向に移動する。このため、フツク４２の立
下り部４１が板体５４に当接し、板体５４が押上
げられる。グローブ取付枠５２は、取付板１０お
よびソケツト台２４を覆つて設置され、上端は天
井７８に当接する。また、グローブ本体７２は白
熱ランプ５０を覆つて設置される。さらに、フツ
ク引掛部６０はフツク４２の上方に臨んで位置す
る。

第３図は、器具本体２５にグローブ７７を取付
けた状態の上面図である。図において、８４は端
子８０を取付ける取付部の裏面であり、８６は取
付板１０を天井に７８に固定する固着具を通す固
着具挿通孔である。

第１図は、白熱電球５０の交換時等において、
取付具７０を緩めた状態を示している。取付ねじ
を緩めて先端がソケツト台２４の凹部３６から脱
すると、グローブ７７が落下する。しかし、フツ
ク４２の上向きに折返した先端部４３が板体５４
のフツク引掛部６０に嵌つて引掛かる。したがつ
て、同図に示すように、グローブ７７がフツク４
２で保持される。次に、グローブ７７を外す時に
は、グローブ７７を一旦持ち上げて、第２図に示
すようにグローブ取付枠５２の上端を天井面７８
に当接し、フツク４２の先端部４３をフツク引掛
部６０から脱する。次にグローブ７７を第２図の
紙面に対して左方向きに移動して、フツク４２を
フツク挿通孔５８に通してグローブ７７を下向き
に抜き取る。

このように構成された照明器具によると、取付
ねじ７０を緩めてグローブ７７を器具本体２５か
ら外しても、フツク４２の先端部４３がフツク引
掛部６０に引掛かるのでグローブ７７がフツク４
２で保持されて落下しない。したがつて、ランプ
交換や清掃等のメンテナンス時に取付ねじ７０を
緩めた場合や、取付ねじ７０を締め忘れた場合、
さらに、取付ねじ７０が万一緩んだ時に、グロー
ブ７７が落下して損傷するのを防止できる。

また、フツク４２をフツク引掛部６０に引つ掛
けてグローブ７７を器具本体２５に仮吊りしてお
いて、取付ねじ７０を締め付けることにより、グ
ローブ７７の板体５４がフツク４２の立下り部４
１に沿つて上向きに移動し、グローブ７７が器具
本体２５を覆つて取付けられる。このように、取
付ねじ７０の締め付け作業によつて、グローブ７
７が正確に位置決めされて器具本体２５に取付ら
れるので、グローブ７７の取付操作性が良い。

また、グローブ７７を取付ける際に、取付ねじ
７０締め付けると、グローブ７７が取付ねじ７０
の締め付け方向と逆方向に移動して、フツク４２
の立下り部４１で板体５４を押し上げる。したが
つて、グローブ取付枠５２の上端が天井７８に密
接し、白熱ランプ５０の光が天井面から漏れるの
を防止できる。

さらに、グローブ７７を器具本体２５に取付け
る際に、フツク４２の先端部４３をフツク挿通孔
５８に通さなければならない。したがつて、グロ
ーブ７７を取付ける時に、フツク４２の先端部４
３が案内の役割を果してグローブ７７を正確に取
付けることができる。

なお、本実施例においては、グローブ７７の器
具本体２５への固定は、フツク４２で板体５４を
支えておいて取付ねじ７０で固定する構造となつ
ている。しかし、ソケツト台２４のフランジ３８
の外面に凹部を設け、かつこの凹部に嵌合する凸
部をグローブ取付枠５２の内面に設けて、取付ね
じ７０で固定してもよい。あるいは、複数本の取
付ねじ７０で固定するようにしてもよい。このよ
うに構成すると、フツク４２で板体５４を支える
必要はなくなり、フツク４２をＵ字形等に形成
し、グローブ７７を取外した時にフツク４２の先
端がフツク引掛部６０に引掛かるようにしてもよ
い。また、フツク引掛部６０の代りにフツク４２
の先端部４３が引掛かる凹部からなるフツク引掛
部を板体５４の下面の形成してもよい。

また、グローブ本体７２をグローブ取付枠５２
に取付ける係止片６６および被係止孔７６は、４
個に限らない。さらに、被係止孔７６の代りにグ
ローブ本体７２の端部７３の外面に凹部を設け、
かつこの凹部に嵌合する凸部を板体５４のフラン
ジ片に設けて、グローブ本体７２とグローブ取付
枠５２を固定してもよい。また、グローブ本体７
２とグローブ取付枠５２は、一体に形成されたも
のでもよい。

〔考案の効果〕

この考案によれば、取付ねじを緩めてグローブ
を器具本体から外しても、フツクがフツク引掛部
に引つ掛かり、グローブの落下を防止でき、グロ
ーブの損傷を防止できる。また、フツクをフツク
引掛部に引つ掛けてグローブを器具本体に仮吊り
しておいて取付ねじを締め付けることにより、グ
ローブの板体がフツクの立下り部に沿つて上向き
に移動し、グローブが器具本体に正確に取付けら
れ、グローブの取付操作性が良いという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の断面図、第２図
は同じくその断面図、第３図はその上面図、第４
図はその器具本体の斜視図、第５図はそのグロー
ブ取付枠の斜視図、第６図はそのグローブ本体の
斜視図である。２５……器具本体、４１……立下り部、４２…
…フツク、４３……先端部、４８……ランプソケ
ツト、５０……ランプ、５４……板体、５６……
ランプ挿通孔、５８……フツク挿通孔、６０……
フツク引掛部、７０……取付ねじ、７７……グロ
ーブ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

下面にランプソケツトを設けた器具本体と、前
記ソケツトに装着したランプと、前記器具本体な
らびに前記ランプを覆つたグローブと、このグロ
ーブ内に設けられランプ挿通孔とこのランプ挿通
孔の側方に配したフツク挿通孔とこのフツク挿通
孔を挟んで前記ランプ挿通孔と反対側に配したフ
ツク引掛部とを有した板体と、前記グローブに螺
合し先端を前記器具本体の側面に当接した取付ね
じと、前記器具本体の下面において前記ソケツト
を挟んで前記取付ねじ当接側と反対側に設けられ
外向きに傾斜して前記フツク挿通孔に挿通した立
下り部とこの立下り部の先端に折返し形成され前
記フツク引掛部に引掛けた先端部とからなるフツ
クとを備えた照明器具。