JPH0231147B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0231147B2 JPH0231147B2 JP62008902A JP890287A JPH0231147B2 JP H0231147 B2 JPH0231147 B2 JP H0231147B2 JP 62008902 A JP62008902 A JP 62008902A JP 890287 A JP890287 A JP 890287A JP H0231147 B2 JPH0231147 B2 JP H0231147B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pile
- fabric
- collapse
- infrared rays
- infrared
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 26
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 14
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 4
- 238000011084 recovery Methods 0.000 claims description 4
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 6
- 238000000862 absorption spectrum Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 3
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 3
- 229920002292 Nylon 6 Polymers 0.000 description 2
- 230000001680 brushing effect Effects 0.000 description 2
- -1 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 2
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 2
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 2
- 201000004384 Alopecia Diseases 0.000 description 1
- 206010037660 Pyrexia Diseases 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 238000005422 blasting Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000004836 empirical method Methods 0.000 description 1
- 210000004209 hair Anatomy 0.000 description 1
- 208000024963 hair loss Diseases 0.000 description 1
- 230000003676 hair loss Effects 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本発明は布地に生じたパイル倒れやつぶれを回
復させる布地回復方法に関する。
復させる布地回復方法に関する。
<従来の技術とその問題点>
椅子、カーペツトなどにおいてはクツシヨン体
を保護するため表皮が被覆されている。又、自動
車の内装材においても、その美感を向上させた
り、保護を図るため表皮が被覆されている。これ
らの表皮は風合いを持たせるため一般に布体にパ
イルを植えたり、起毛した布地が使用されてい
る。
を保護するため表皮が被覆されている。又、自動
車の内装材においても、その美感を向上させた
り、保護を図るため表皮が被覆されている。これ
らの表皮は風合いを持たせるため一般に布体にパ
イルを植えたり、起毛した布地が使用されてい
る。
しかしながら、椅子やカーペツトにおいては、
製造中および使用中にパイル倒れやつぶれが発生
する。又、自動車の内装材に使用される表皮材に
おいても、基材にプレス接着されることが多く、
プレス時にパイル倒れやつぶれが発生し易い。こ
のようなパイル倒れやつぶれは風合を損ない、布
地の使用目的にそぐわないものとなる。従つて、
布地の回復を図るため、加熱・ブラシ掛けや蒸気
吹き当てなどの数多くの方法が従来から行われて
いる。しかしながら、これらの従来方法はいずれ
も、経験的な手段であり、一般的には布地の回復
が図れるが、完全に起毛させることができず、短
期間でパイル倒れやつぶれが再発している。又、
ブラシ掛けではパイルや毛の抜去を伴い、布地を
傷め易いものとなつている。さらに自動車の内装
材や椅子などの表皮においては、表皮面が弯曲し
たり、複雑な凹凸部分を有するため、手間がかか
るばかりでなく、細部の回復ができない問題点を
有している。
製造中および使用中にパイル倒れやつぶれが発生
する。又、自動車の内装材に使用される表皮材に
おいても、基材にプレス接着されることが多く、
プレス時にパイル倒れやつぶれが発生し易い。こ
のようなパイル倒れやつぶれは風合を損ない、布
地の使用目的にそぐわないものとなる。従つて、
布地の回復を図るため、加熱・ブラシ掛けや蒸気
吹き当てなどの数多くの方法が従来から行われて
いる。しかしながら、これらの従来方法はいずれ
も、経験的な手段であり、一般的には布地の回復
が図れるが、完全に起毛させることができず、短
期間でパイル倒れやつぶれが再発している。又、
ブラシ掛けではパイルや毛の抜去を伴い、布地を
傷め易いものとなつている。さらに自動車の内装
材や椅子などの表皮においては、表皮面が弯曲し
たり、複雑な凹凸部分を有するため、手間がかか
るばかりでなく、細部の回復ができない問題点を
有している。
本発明は上記事情を考慮してなされ、簡易な手
段で完全に布地の回復を行うことができる方法を
提供することを目的とするものである。
段で完全に布地の回復を行うことができる方法を
提供することを目的とするものである。
<問題点を解決するための手段>
上記目的を達成するため本発明は、赤外線の熱
作用を有効に利用したものであり、パイル倒れや
つぶれが発生した布地に波長2μm以上の赤外線
を照射して繊維の内部歪みを加熱除去すると共
に、パイル自身の復元力によりパイルが起立する
ことを特徴としている。
作用を有効に利用したものであり、パイル倒れや
つぶれが発生した布地に波長2μm以上の赤外線
を照射して繊維の内部歪みを加熱除去すると共
に、パイル自身の復元力によりパイルが起立する
ことを特徴としている。
赤外線は波長0.7μmから1mmの範囲の電磁波で
あり、赤外線を吸収した物質は、熱運動が励起さ
れて温度が上昇する。吸収される赤外線の波長域
は物質によつて異なり、例えば一般の天然繊維あ
るいは化学繊維の場合には波長2.5μm以上の中赤
外線を吸収する。この中赤外線の照射により、各
繊維の分子中の原子団がこれを吸収して熱エネル
ギーを得、振動が著しくなるため発熱する。そし
て原子団の振動および発熱により、繊維内部の歪
みがとれ、パイ自身の復元力によりパイルが起
立、起毛し、布地の回復が図られる。第1図はナ
イロン6における赤外線吸収スペクトルであり、
波長2.5μm〜16μmの領域の赤外線が最も吸収さ
れる。又、第2図はポリエチレンテレフタレート
の赤外線吸収スペクトルであり、波長5.5μm〜
16μmの領域の赤外線が最も吸収される。これら
の赤外線の吸収によつて、各化学繊維は均一に発
熱して繊維の歪みがなくなるから元の状態に回復
する。従つて、パイル倒れやつぶれが確実に回復
する。この場合、波長が2μm以下の近赤外線は
実験的には布地の回復力がなく、従つて加熱器具
として多用されている赤外線ランプは好ましくな
い。この赤外線ランプは波長1.1μm程度までの電
磁波しか放射できないためである。
あり、赤外線を吸収した物質は、熱運動が励起さ
れて温度が上昇する。吸収される赤外線の波長域
は物質によつて異なり、例えば一般の天然繊維あ
るいは化学繊維の場合には波長2.5μm以上の中赤
外線を吸収する。この中赤外線の照射により、各
繊維の分子中の原子団がこれを吸収して熱エネル
ギーを得、振動が著しくなるため発熱する。そし
て原子団の振動および発熱により、繊維内部の歪
みがとれ、パイ自身の復元力によりパイルが起
立、起毛し、布地の回復が図られる。第1図はナ
イロン6における赤外線吸収スペクトルであり、
波長2.5μm〜16μmの領域の赤外線が最も吸収さ
れる。又、第2図はポリエチレンテレフタレート
の赤外線吸収スペクトルであり、波長5.5μm〜
16μmの領域の赤外線が最も吸収される。これら
の赤外線の吸収によつて、各化学繊維は均一に発
熱して繊維の歪みがなくなるから元の状態に回復
する。従つて、パイル倒れやつぶれが確実に回復
する。この場合、波長が2μm以下の近赤外線は
実験的には布地の回復力がなく、従つて加熱器具
として多用されている赤外線ランプは好ましくな
い。この赤外線ランプは波長1.1μm程度までの電
磁波しか放射できないためである。
かかる赤外線は電磁波の一種であり、布地の細
部にまで十分に行渡ることができ、複雑な凹凸形
状を有する布地でも細部まで十分に回復させるこ
とができる。又、赤外線の照射時間は赤外線の波
長、布地の種類、パイル倒れ等の状態さらには赤
外線ヒータの出力等によつて適宜、選定される
が、最大でも1〜2分で十分であり、従つて、短
時間で回復させることができる。
部にまで十分に行渡ることができ、複雑な凹凸形
状を有する布地でも細部まで十分に回復させるこ
とができる。又、赤外線の照射時間は赤外線の波
長、布地の種類、パイル倒れ等の状態さらには赤
外線ヒータの出力等によつて適宜、選定される
が、最大でも1〜2分で十分であり、従つて、短
時間で回復させることができる。
<作用>
照射された赤外線は布地の繊維に吸収され、こ
の吸収により繊維は発熱する。この発熱により、
繊維は歪みが消失し、パイル自身の復元によりパ
イル倒れやつぶれが回復する。
の吸収により繊維は発熱する。この発熱により、
繊維は歪みが消失し、パイル自身の復元によりパ
イル倒れやつぶれが回復する。
<実施例>
実施例 1
パイル倒れが発生したポリエステル繊維の布地
に、出力2kwの赤外線ヒータから波長0.7〜50μm
の赤外線を30秒照射した。布地の温度は約110〜
120℃となり、毛倒れが回復して風合いが復元し
た。この布地は標準のポリエステル繊維と略同等
の風合いを有すると共に、何ら損傷が生じていな
かつた。
に、出力2kwの赤外線ヒータから波長0.7〜50μm
の赤外線を30秒照射した。布地の温度は約110〜
120℃となり、毛倒れが回復して風合いが復元し
た。この布地は標準のポリエステル繊維と略同等
の風合いを有すると共に、何ら損傷が生じていな
かつた。
実施例 2
ポリエステル繊維からなる表皮を椅子のクツシ
ヨンに被覆し、表皮をプレスしてパイル倒れを生
じさせた。この椅子の全面に実施例1と同一の赤
外線ヒータを走査しながら赤外線を照射した。表
皮の座部のみならず、側面部のパイル倒れが完全
に回復し、着座感が標準の椅子と同等であつた。
ヨンに被覆し、表皮をプレスしてパイル倒れを生
じさせた。この椅子の全面に実施例1と同一の赤
外線ヒータを走査しながら赤外線を照射した。表
皮の座部のみならず、側面部のパイル倒れが完全
に回復し、着座感が標準の椅子と同等であつた。
<発明の効果>
以上のとおり本発明はパイル倒れやつぶれが発
生した布地に波長2μm以上の赤外線を照射した
から、以下の効果を奏することができる。
生した布地に波長2μm以上の赤外線を照射した
から、以下の効果を奏することができる。
布地を完全に回復させることができる。
布の回復が短時間で行われる。
複雑な凹凸形状をした製品の布地でも細部ま
で回復できる。
で回復できる。
布地を傷めない。
簡単であり、設備費が安くまた生産性がよ
い。
い。
第1図はナイロン6の赤外線吸収スペクトル
を、第2図はポリエチレンテレフタレートの赤外
線吸収スペクトルを示す。
を、第2図はポリエチレンテレフタレートの赤外
線吸収スペクトルを示す。
Claims (1)
- 1 パイル倒れ、つぶれが発生した布地に波長
2μm以上の赤外線を照射して繊維の内部歪みを
加熱除去すると共に、パイル自身の復元力によ
り、パイルが起立することを特徴とする布地の回
復方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP890287A JPS63182468A (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | 布地の回復方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP890287A JPS63182468A (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | 布地の回復方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63182468A JPS63182468A (ja) | 1988-07-27 |
JPH0231147B2 true JPH0231147B2 (ja) | 1990-07-11 |
Family
ID=11705605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP890287A Granted JPS63182468A (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | 布地の回復方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63182468A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009007711A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Fujii Kk | 経編ベロア調パイル布帛 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4323755Y1 (ja) * | 1965-05-12 | 1968-10-07 | ||
JPS5122115A (ja) * | 1974-08-16 | 1976-02-21 | Hitachi Ltd | Henpeigatadendokiomochiita dendofuan |
JPS57161159A (en) * | 1981-03-23 | 1982-10-04 | Mitsubishi Rayon Co | Production of velvet like fabric |
JPS5823960A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-12 | 三輪晒染株式会社 | 染色用スチ−マ |
JPS59163462A (ja) * | 1983-03-04 | 1984-09-14 | マルサン染工株式会社 | ポリエステル系異伸縮性混繊糸を含む繊維構造物の遠赤外線ヒ−ト処理法 |
-
1987
- 1987-01-20 JP JP890287A patent/JPS63182468A/ja active Granted
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4323755Y1 (ja) * | 1965-05-12 | 1968-10-07 | ||
JPS5122115A (ja) * | 1974-08-16 | 1976-02-21 | Hitachi Ltd | Henpeigatadendokiomochiita dendofuan |
JPS57161159A (en) * | 1981-03-23 | 1982-10-04 | Mitsubishi Rayon Co | Production of velvet like fabric |
JPS5823960A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-12 | 三輪晒染株式会社 | 染色用スチ−マ |
JPS59163462A (ja) * | 1983-03-04 | 1984-09-14 | マルサン染工株式会社 | ポリエステル系異伸縮性混繊糸を含む繊維構造物の遠赤外線ヒ−ト処理法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63182468A (ja) | 1988-07-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2265041C (en) | Wrinkle removal | |
EP3388573A1 (en) | Methods and apparatus for laser cleaning of substrates | |
JPH0780087A (ja) | 顔面しわ除去装置 | |
JPH0231147B2 (ja) | ||
US2460566A (en) | Treatment of synthetic fibers and apparatus therefor | |
KR950030921A (ko) | 냉각과 함께 레이저 빔에 의하여 모발을 탈색하는 방법 및 그 실시를 위한 장치 | |
US4362774A (en) | Drapery fabric foam backing | |
CN109043940A (zh) | 一种按摩沙发 | |
JP5152684B2 (ja) | 被加飾物表面加飾法 | |
KR100900683B1 (ko) | 근적외선을 이용한 섬유제조방법 및 장치 | |
JPH074337B2 (ja) | プラッシュ状清掃布の製造方法及びこの方法によって製造された清掃布または清掃手袋 | |
JP4825651B2 (ja) | 無垢床材の熱処理方法と無垢床材 | |
KR20210055392A (ko) | 태양광 보온성 주름원단 제조방법 | |
CN217285223U (zh) | 一种基于大数据用的智能按摩椅 | |
JPH0441039B2 (ja) | ||
KR200266140Y1 (ko) | 휴대 가능한 자연석 찜질기 | |
EP0060907A1 (en) | Drapery fabric foam backing | |
JPS5930936A (ja) | タオル地に凹凸部を形成する方法 | |
JP3992247B2 (ja) | 織編物の毛羽処理方法及び装置 | |
JP6304634B1 (ja) | 立毛シートの製造方法 | |
Ristig | On the three body contributions to the ground state energy of nuclear matter | |
JP2010037707A (ja) | 装飾品 | |
KR100716493B1 (ko) | 주름직물의 제조방법 | |
JP2004324027A (ja) | 高密度織物の製造方法 | |
JPH0714694B2 (ja) | 塩化ビニル製トリム表皮の防しわ貼込法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |