JPH02310336A - 摩擦材用合金鋳鉄 - Google Patents
摩擦材用合金鋳鉄Info
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- JPH02310336A JPH02310336A JP12939189A JP12939189A JPH02310336A JP H02310336 A JPH02310336 A JP H02310336A JP 12939189 A JP12939189 A JP 12939189A JP 12939189 A JP12939189 A JP 12939189A JP H02310336 A JPH02310336 A JP H02310336A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本発明は、摩擦材用合金鋳鉄であって、鋳鉄の減衰能を
高め、ブレーキ制動時の鳴きを減少させると同時に、組
織中のグラファイトの増加による熱伝導率を高めること
により、高速走行時の耐熱間亀裂に優れた摩擦材用鋳鉄
を提供することにある。
高め、ブレーキ制動時の鳴きを減少させると同時に、組
織中のグラファイトの増加による熱伝導率を高めること
により、高速走行時の耐熱間亀裂に優れた摩擦材用鋳鉄
を提供することにある。
［従来の技術］
従来摩擦材料用鋳鉄としては、普通鋳鉄ＦＣＡ （Ｆｅ
１２）が一般的に使われているが、強度を高めたＦｅ１
２やＮｉ−Ｃｒ−Ｍｏ合金鋳鉄（ＦＣＡ ｌ ）等も用
途に応じて適宜使用されている。
１２）が一般的に使われているが、強度を高めたＦｅ１
２やＮｉ−Ｃｒ−Ｍｏ合金鋳鉄（ＦＣＡ ｌ ）等も用
途に応じて適宜使用されている。
［本発明が解決しようとする課題］
しかしながら、このような従来の鋳鉄にあっては、鋳鉄
中の元素であるトータルＣ値が３３０重量％（以下たん
に％と略す）程度以下であり、引張試験強度等ＪＩＳの
ＦＣＡの強度は満足するものの、ブレーキ制動時に鳴き
が発生したり、またレーシングカー走行のような高速走
行や、過酷な走行条件での制動を繰り返すことにより鋳
物自体の制動パッド接。
中の元素であるトータルＣ値が３３０重量％（以下たん
に％と略す）程度以下であり、引張試験強度等ＪＩＳの
ＦＣＡの強度は満足するものの、ブレーキ制動時に鳴き
が発生したり、またレーシングカー走行のような高速走
行や、過酷な走行条件での制動を繰り返すことにより鋳
物自体の制動パッド接。
触面が高温になると同時に、表面と内部の温度差及び膨
張、収縮の繰り返しにより表面に細かな亀裂が発生する
等の問題点があった。
張、収縮の繰り返しにより表面に細かな亀裂が発生する
等の問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、ＦＣＡ相当の強度を維持し、かつ鋳鉄の減衰能
を向上でき、しかも熱伝導率をたかめることにより、熱
間亀裂が防止できる摩擦材用合金鋳鉄を提供することに
ある。
もので、ＦＣＡ相当の強度を維持し、かつ鋳鉄の減衰能
を向上でき、しかも熱伝導率をたかめることにより、熱
間亀裂が防止できる摩擦材用合金鋳鉄を提供することに
ある。
［課題を解決するための手段］
本発明は、鋳鉄組成が、Ｍｏ Ｏ，３〜０，６％、Ｃ
ｕ Ｏ，０５〜０．１５％、 Ｃｒ Ｏ，０２〜０．
１％、Ｔｉ０１０５％以下及びトータルＣ値３．６〜４
．０％からなり、基地組織がパーライトである摩擦材用
合金鋳鉄という構成からなるものである。
ｕ Ｏ，０５〜０．１５％、 Ｃｒ Ｏ，０２〜０．
１％、Ｔｉ０１０５％以下及びトータルＣ値３．６〜４
．０％からなり、基地組織がパーライトである摩擦材用
合金鋳鉄という構成からなるものである。
八に、Ｍｏは、０．３％以上で黒鉛を均一化し基地組織
を均一化する働きを有すると共に、耐摩耗性を向上でき
るが、０．６％以上では耐熱亀裂性が低下する。
を均一化する働きを有すると共に、耐摩耗性を向上でき
るが、０．６％以上では耐熱亀裂性が低下する。
また、Ｃｕは、黒鉛を均一化すると共にパーライト地を
緻密化及び安定化させ、Ｃｒは、黒鉛を微細化しパーラ
イト地をつくる働きがあり、さらに、Ｔｉは溶湯の酸化
を抑制する働きがある。
緻密化及び安定化させ、Ｃｒは、黒鉛を微細化しパーラ
イト地をつくる働きがあり、さらに、Ｔｉは溶湯の酸化
を抑制する働きがある。
また、トータルＣ値は、片状黒鉛な晶出させると共に、
３．６％以上では減衰能の向上に寄与するが、４．０％
以上では強度が低下すると同時に溶湯への溶は込みが著
しく低下するので、３．６〜４．０％とする。
３．６％以上では減衰能の向上に寄与するが、４．０％
以上では強度が低下すると同時に溶湯への溶は込みが著
しく低下するので、３．６〜４．０％とする。
以上の如き作用を有する各種元素を添加することによっ
てこれらの元素の相乗効果が働き、トータルＣ値の上昇
による機械的強度の低下なＦＣＡ相当の機械的強度を有
し、しかも高減衰能で、かつブレーキ制動時における鳴
きを減少し、さらに耐摩耗性に優れた摩擦材用鋳鉄たら
しめることができる。
てこれらの元素の相乗効果が働き、トータルＣ値の上昇
による機械的強度の低下なＦＣＡ相当の機械的強度を有
し、しかも高減衰能で、かつブレーキ制動時における鳴
きを減少し、さらに耐摩耗性に優れた摩擦材用鋳鉄たら
しめることができる。
尚、本発明における他の組成としては、Ｓｉ１．６〜２
．２％、Ｍｎ０．５〜０．８％、２０６２％以下、ＳＯ
，１３％以下とすることが望ましい。
．２％、Ｍｎ０．５〜０．８％、２０６２％以下、ＳＯ
，１３％以下とすることが望ましい。
即ち、Ｓｉは強力な黒鉛化促進元素であるが、１．６％
以下では十分な黒鉛化が得られず、２２％以上では機械
的強度が減少し脆くなる。
以下では十分な黒鉛化が得られず、２２％以上では機械
的強度が減少し脆くなる。
Ｍｎはパーライト安定化元素であり、機械的強度を向上
させるが０．５％以下ではパーライト化が不完全であり
、０．８％以上では白銑化を助長するので好ましくない
。
させるが０．５％以下ではパーライト化が不完全であり
、０．８％以上では白銑化を助長するので好ましくない
。
Ｐは鉄と結び付いてスラダイトを生成するため５０．２
％以下、Ｓは黒鉛化阻害元素であり、０．１３％以下と
することが好ましい。
％以下、Ｓは黒鉛化阻害元素であり、０．１３％以下と
することが好ましい。
前記各元素は、一般的な接種材の添加と同様に溶湯取鍋
中でこれら元素の金属又はフェロアロイ等の合金として
添加すればよい。
中でこれら元素の金属又はフェロアロイ等の合金として
添加すればよい。
［実 施 例］
元湯成分をトータルＣｆ１３．９％、Ｓｉ値１．６％、
Ｍｎ値０．７％に調整し、取鍋接種剤として、Ｍｇ−Ｍ
ｏ合金（ｕｏ６Ｇ％）０．５％、ＣｕＯ，０５％、Ｆｅ
−Ｃｒ合金（Ｃｒ２Ｏ％）Ｑ、０５％、Ｆｅ−Ｔ ｉ合
金（Ｔｉ４２％）０．０３％を夫々元湯出湯時に取鍋に
接種した。この時の出湯温度は１５００℃であった。
Ｍｎ値０．７％に調整し、取鍋接種剤として、Ｍｇ−Ｍ
ｏ合金（ｕｏ６Ｇ％）０．５％、ＣｕＯ，０５％、Ｆｅ
−Ｃｒ合金（Ｃｒ２Ｏ％）Ｑ、０５％、Ｆｅ−Ｔ ｉ合
金（Ｔｉ４２％）０．０３％を夫々元湯出湯時に取鍋に
接種した。この時の出湯温度は１５００℃であった。
第１図は前記実施例で得られた合金鋳鉄の減衰能の一例
を示したものであり、また第２図は従来の材料（ＦＣ２
５）の減衰能を示したものであるが、第１図及び第２図
を比較すれば減衰能には明らかに差が認められ、前記図
中のＡ、、及びＡ。から一般式、 １ ／１０７ｍ −１ｎＡＩ、／Ａ。
を示したものであり、また第２図は従来の材料（ＦＣ２
５）の減衰能を示したものであるが、第１図及び第２図
を比較すれば減衰能には明らかに差が認められ、前記図
中のＡ、、及びＡ。から一般式、 １ ／１０７ｍ −１ｎＡＩ、／Ａ。
によって減衰能はつぎのように求められる。
減衰能（Ｑ−’ＸＩロー３）
本発明 ３３．１
ＦＣ２５１０，６
註）但し、Ａ、はＡ＋＋とする。
第３図及び第４図は、夫々本発明と従来のＦｅ２５との
断面顕微鏡写真を示したものであるが、第３図に示すよ
うに本発明は大きく成長した黒鉛が多量に析出している
のが認められ、これに対し、第４図に示すようにＦｅ１
２では、黒鉛は小さく、しかも量も少ないのが認められ
る。
断面顕微鏡写真を示したものであるが、第３図に示すよ
うに本発明は大きく成長した黒鉛が多量に析出している
のが認められ、これに対し、第４図に示すようにＦｅ１
２では、黒鉛は小さく、しかも量も少ないのが認められ
る。
さらに加えて、本発明はＭｏ、 Ｃｒ、 Ｃｕ等のパー
ライト安定元素が添加されているため強度低下の原因と
なるフェライト組織の析出を押え、パーライト組織中に
固溶されると共に、基地組織が緻密化し、より強固なパ
ーライト組織を形成することができる。
ライト安定元素が添加されているため強度低下の原因と
なるフェライト組織の析出を押え、パーライト組織中に
固溶されると共に、基地組織が緻密化し、より強固なパ
ーライト組織を形成することができる。
さらに、本発明は従来のＦＣＡに比較しトータルＣ値が
増加しているため、鋳鉄中の熱伝導率が向上しブレーキ
制動時のパッド接触面と鋳鉄内部との温度差が縮小し、
膨張、収縮による熱間亀裂の発生をおさえることができ
る。
増加しているため、鋳鉄中の熱伝導率が向上しブレーキ
制動時のパッド接触面と鋳鉄内部との温度差が縮小し、
膨張、収縮による熱間亀裂の発生をおさえることができ
る。
［発明の効果］
以上の如く本発明はトータルＣ値３．６〜４．０％の鋳
鉄中にＭｏ、 Ｃｕ、 Ｃｒ、 Ｔｉを含有しているた
め、ＦＣＡ相当の機械的強度を有し鋳鉄の減衰能をたか
め、ブレーキ制動時における鳴きを減少し、さらに熱伝
導率を向上することによって高速走行時の耐熱間亀裂の
発生を阻止できる摩擦材用鋳鉄たらしめることができる
。
鉄中にＭｏ、 Ｃｕ、 Ｃｒ、 Ｔｉを含有しているた
め、ＦＣＡ相当の機械的強度を有し鋳鉄の減衰能をたか
め、ブレーキ制動時における鳴きを減少し、さらに熱伝
導率を向上することによって高速走行時の耐熱間亀裂の
発生を阻止できる摩擦材用鋳鉄たらしめることができる
。
第１図は本発明の減衰能の一例のグラフ、第２図は従来
品の減衰能のグラフ、第３図は本発明の鋳鉄組織の断面
顕微鏡写真、第４図は従来の鋳鉄組織の断面顕微鏡写真
である。
品の減衰能のグラフ、第３図は本発明の鋳鉄組織の断面
顕微鏡写真、第４図は従来の鋳鉄組織の断面顕微鏡写真
である。
Claims (1)
- 鋳鉄組成が、Ｍｏ０．３〜０、５重量％、Ｃｕ０．０５
〜０．１５重量％、Ｃｒ０．０２〜０．１重量％、Ｔｉ
０．０５重量％以下及びトータルＣ値３．６〜４．０重
量％からなり、基地組織がパーライトであることを特徴
とする摩擦材用合金鋳鉄。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12939189A JPH02310336A (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | 摩擦材用合金鋳鉄 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12939189A JPH02310336A (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | 摩擦材用合金鋳鉄 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02310336A true JPH02310336A (ja) | 1990-12-26 |
Family
ID=15008419
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12939189A Pending JPH02310336A (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | 摩擦材用合金鋳鉄 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02310336A (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5145613A (ja) * | 1974-10-18 | 1976-04-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Shindogensuinogaookiichutetsu |
| JPS5441533A (en) * | 1977-09-08 | 1979-04-02 | Iida Kensetsu Co Ltd | Quaywall of damping wave |
| JPS60138051A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-22 | Toyota Motor Corp | 耐熱鋳鉄 |
| JPH01108313A (ja) * | 1987-10-21 | 1989-04-25 | Mazda Motor Corp | 鋳鉄鋳物の製造方法 |
-
1989
- 1989-05-23 JP JP12939189A patent/JPH02310336A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5145613A (ja) * | 1974-10-18 | 1976-04-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Shindogensuinogaookiichutetsu |
| JPS5441533A (en) * | 1977-09-08 | 1979-04-02 | Iida Kensetsu Co Ltd | Quaywall of damping wave |
| JPS60138051A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-22 | Toyota Motor Corp | 耐熱鋳鉄 |
| JPH01108313A (ja) * | 1987-10-21 | 1989-04-25 | Mazda Motor Corp | 鋳鉄鋳物の製造方法 |
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