JPH02299660A - 容器兼用注射器への薬液充填方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はプレフィルフイリンンと称される容器兼用注射
器の外筒に、定量の薬液を充填する薬液の充填方法に関
するものである。

従来の技術 従来の容器兼用注射器への薬液の充填方法の第１の例は
、第９図に示されるごとく、図示が省略されているキャ
ップを外筒Ａの筒先部Ｂより取り外して、注出孔Ｃを露
出させ、外筒Ａの内部に、予めコム製のガスケツｌ−Ｄ
を挿入し、前記筒先部Ｂを」１方に向け、注出孔Ｃより
外筒Ａの内部に小径のパイプＥを挿入し、該パイプＥに
より薬液Ｆを外筒Ａ内に注入しつつ該パイプＥを徐々に
こ引き抜いて行き、パイプＥと注出孔Ｃとの間隙から空
気を排出させる方法である。

また、従来の充填方法の第２の例では、第１０図に示さ
れるように前記外筒Ａの開［」部■を１一方に向け、筒
先部ＢにキトツブＬを嵌着させて注出孔Ｃを密封し、次
いで前記開口部■より薬液を充填パイプＪを外筒Ａ内部
に挿入し、該パイプＪにより所定量の薬液Ｆを充填する
。次いで第１−１−図に示されるように前記開口部■よ
りガスケツＩ−Ｄを外筒Ａ内に嵌入させ、図中一点鎖線
で示さｉｃるように薬液Ｆの液面Ｋに向って押進させ、
この時前記ガスケットＤと前記液面にとの間の薬室Ｈに
残留する空気を排出するもので、前記カスケラｌ−Ｄが
前記液面Ｋに接触するまて押進させることにより充填さ
れた薬液Ｆ中に混在された空気を前記開口部■より排出
させるものである。

本発明が解決しようとする課題 容器兼用注射器への薬液の充填方法としては、通常使わ
れている注射器の形状のものが使用てぎ、薬液の充填が
容易であり、所定量の薬液の充填が確実に行われると共
に薬液面とガスケットとの間の滞溜空気の排出が充分に
行われ、かつ充填中に注用口より薬液の氾ｆｕか！、「
いこと等が、薬液の充填方法の必要事項とされている。

ところが従来の第１の例である第９図に示さＪする薬液
の充填方法では、筒先部Ｂの注出孔Ｃから薬液Ｆを充填
する場合には直径２門程度の小径の注出孔Ｃに充填用の
細いパイプＥを挿入し、該パイプＥにより充填操作をす
るため、充填作業が困難であるのみならず排出される空
気と共に充填された薬液Ｆが注出孔Ｃ１１：り漏出され
るという問題点がある。

また第１０図に示される従来の第２の例では筒先部Ｂを
キャップＬにより密封し、開【１部丁より充填用のパイ
プＪにＪ＝す、外筒Ａに薬液Ｆか充填された後第１１図
に示されるごとくコム製カスケッｌ−Ｄを薬液面Ｋに向
けて押進させながら、該カスケラｌ−Ｄと薬液面にとの
間に残留する空気を排出させるから、薬液Ｆの充填に多
大な時間を要するし、かつ前記カスケラｌ−Ｄの押進操
作により排気するため薬室Ｈ内に多少の空気が残留する
恐れもあるという問題点があり、また残留空気を排出す
るため、残留空気排出用の細径パイプをガスケツｌ−Ｄ
と外筒Ａの内壁との間に挿入したり、真空装置の内部で
操作するなどの手段が必要となり、多くの付属設備を必
要とする等の問題が存する。

また前記カスケラｌ−ＤにプランジャーロッドＧを螺着
する際、過大な押圧力が作用すると、薬液Ｆの内圧が高
まり、キャップＬが外れるという不測の事態を生ずる恐
れがあるという問題点もある。

前述の従来の容器兼用注射器への充填方法に鑑み、本発
明ては、前述の難しさや熟練を必要とする薬液の充填方
法てはなく、薬液の充填操作が容易で、所定量の薬液の
充填が確実に行われると共に薬液面とゴム製ガスケット
との間の残留空気の排出が十分にてき、かつ充填作業中
において、ガスケットにプランジャーロツ１〜を螺着さ
せる際に、過大な内圧が作用してキャップ外れにより薬
液の漏出を生ずることがなく、また薬室内の残留空気の
排出と、薬液の充填とがタイミングよく自動的に行われ
ると共に薬液の無菌性が保持され、しかも充填時間が短
縮できる効率のよい充填方法を提供することを課題とし
ている。

課題を解決するための手段 前述の課題を解決するため、本発明は、注射器の外筒内
に嵌入したプランジャーロッド付キのガスケットの先端
面を、該外筒の内室先端面との間に所定容積の空室が形
成される位置に留めて、該プランジャーロッドを固定し
たのち、該外筒の開放されている筒先部を、真空吸引回
路と、薬液供給回路とに接続し、真空吸引回路を開、薬
液供給回路を閉として前記外筒の空室を負圧とし、次い
で真空吸引回路を閉、薬液供給回路な開として該空室内
へ薬液を充填し、空室内へ所定量の薬液か充填された時
点で、筒先部を両回路から外すことにより、薬液の充填
作業を行うという構成を採用している。

作　　　　用 本発明は以−１−の如き構成からなるものてあって、容
器兼用注射器へ薬液を充填するに当っては、第２図に示
されるように注射器１の外筒２の開［コ部４より挿入さ
れたゴム製ガスケット６ば、内筒たるプランジャーロッ
ト５の端部に螺着され、外筒２の内室２５に対して液密
にして、進退自在なるように嵌着されており、該カスケ
ラト６の先端面７と外筒２の内室先端面８との間に、所
定容積の空室９が形成されるようにガスケット６の位置
ｌを予め設定し、該位置看に前記ガスケット６を後述さ
れるストッパー２１により固定し、筒先部３より前記空
室９に向って薬液の充填を行なえば所定量の薬液が充填
された外筒２が得られる。前記ツＪスケッ［・６を所定
量の位置ｌに保持するためプランシャーロッド頭１９と
前記外筒２の鍔部２０との間に第３図に示すごとき断面
Ｕ字形状て前記位置βに相当する長さのストッパー２１
を着脱自在に配設しておくことにより、後述さ、ｈる真
空吸引回路１０の真空圧が前記空室９に作用し、カスケ
ラト６が内室先端面８へ向って移動し、前記位置ｌが変
化する恐れが解消される。

一方では、第１図に示されるように、真空ポンプ２２、
及び真空タンク２３などの空気機器と三方向制御弁１２
とにより真空吸引回路］−〇を構成し、他方薬液タンク
１４と供給パイプ１５と三方向制御弁１３及び両者制御
弁１２．１３とを連結するパイプ１６とにより薬液供給
回路１１を構成する。前述の真空吸引回路１０の前記制
御弁１２のポー１−　Ａには第１図、第４図に示される
如く、コネクター１７を介して前記外筒２の筒先部３を
連結する。従って前記筒先部３は前記制御弁１２．１３
を選択的に操作することにより真空吸引回路１０と薬液
供給回路１１との両者の回路に連通ずる。例えば第１図
、第５図に示されるように、前記制御弁１２を操作して
、ボートＢを真空タンク２３へ連結し、ボー１−　Ａを
筒先部３へ連結すれば真空吸引回路１０が°′開“とな
り、真空タンク２３の真空圧により前記空室９は負圧と
なり、空気の排出が行われ、次いで第６図に示されるよ
うに前記制御弁１２を操作し真空吸引回路１０を“閉゛
とし、前記制御弁１３を操作して薬液供給回路１１を開
とすれば、前記制御弁１２から外筒２の空室９に至る回
路が負圧となっているから薬液供給回路１１に負圧が作
用し、供給パイプ１５を通して薬液が吸引され、前記空
気９に所定容量の薬液が充填される。次いで筒先部３を
前記マウント１８より離脱することにより所定量の薬液
が充填された注射器１として取扱えることになる。次い
で新らたに外筒１に薬液を充填する場合には、先づ第１
図、第７図に示すごとく前記制御弁１３を操作して薬液
供給回路１１を′°閉゛とし、前記制御弁１２を操作し
真空吸引回路１０を“′閉”′としておいて外筒２の筒
先部３を前記コンネクター１７のマウント１８に嵌着し
たことを確認した後、第１７図、第８図に示されるごと
く前記制御弁１２を操作し真空吸引回路１０を“′開“
とず」ｔば前記制御弁１２より、外筒２の前記空室９に
至る回路は負圧となり、薬液供給回路１１は゛閉゛の状
態であるから薬液の充填前の状態となる。−１−述の操
作な繰返えすことにより、次に充填する注射器に対して
も同様の定量充填ができるものであり、また前記真空吸
引回路１０と薬液供給回路１１との選択操作は、センサ
ー並ひに電磁弁等の制御機器を前記回路中に配設し、電
気的制御を行えば、自動的に正確に人力によらず操作で
きるものである。

実施例 第１図乃至第８図は実施例を示しており、第２図に示さ
れるように容器兼用注射器１の外筒２は従来普通に使用
されてし・る注射針の針基を１１災着させる筒先部３を
有し、該外筒２の開口部４より挿入されたプランジャー
ロッド５には、ゴム製ガスケツｌ−６が螺着されており
、該ガスケット６は前記外筒２の内面に液密に嵌入さｈ
、かつ進退自在とされている。前記ガスケット６の先端
面７を、外筒２の内室先端面８との間に所定容積の空室
９が形成される位置ｌに留めて、薬液の充填を行えば所
定量の薬液が充填された外筒２が得られる。従って予め
前記所定容量の位置ｅに、ガスケット６の先端面７の位
置を設定し、充填作業を行うものであるが、後述される
真空吸引回路１０に前記外筒２が連通された時には負圧
により、ガスケット６が内室先端面８に向って吸引され
、前記位置βが保持できなくなる恐れがあるため第２図
、第３図に示されるようにプランジャーロッド頭１−９
と前記外筒２の鍔部２０との間に、第３図に示すごとき
断面がＵ字形状で、前記位置βに相当する長さを有する
ストッパー２１が前記プランジャーロッド５に対して着
脱自在なるように配設されており、前記ガスケット６に
真空圧がかかり吸引されても、前記ストッパー２１の存
在のため、前記ロッド５は、ガスケット６０所定位置ｌ
を保持し、移動することは無い。

一方容器兼用注射器１に薬液の充填を行う充填装置は第
１図、第４図に示されるように真空ポンプ２２．真空タ
ンク２３及び図示が省略されている付属機器とにより構
成されている空気源と三方向制御弁１．２と、該制御弁
１２と真空タンク２３等のエヤー源を連結するエヤーバ
イブ２４とにより真空吸引回路１０が形成されており、
また前記注射器１の外筒２の筒先部３は、第１図、第４
図に示されるごとく前記制御弁１２に螺着されているコ
ノ・製マウント１８を有するコンネクター１７に液密に
嵌着されており、前記マウント１８ば、弾性利てあって
筒先部３を液密に嵌着させ、しかも外筒２の交換時には
容易に着脱自在なるように形成されており、筒先部３は
、前記制御弁１２を経て、真空吸引回路１０に連通され
ている。

また第１図に示されるごとく三方向制御弁１３は、前記
制御弁１２の下方に位置し、薬液タンク１４へ連通する
ポー＋−Ｃ及び前記制御弁１２へのポー）Ａは開口され
ているが、ポートＢは常時閉止さハている形状のもので
あって、該制御弁１２と前記薬液タンク１−４と、薬液
中に突設された供給バイブ１５と前記制御弁１２．１３
とを連結するパイプ１６とにより薬液供給回路１１が形
成されており、従ってパイプ１６により互に連結されて
いる一対の三方向制御弁１２．１３のうち、前記制御弁
１２により真空タンク２３と前記外筒２とが連通され、
他方前記制御弁１３により薬液タンク１４に連通されて
おり、前記制御弁１２．１３を夫々選択的に開閉操作す
れば前記筒先部３は、真空吸引回路１０と薬液供給回路
］１とに接続される構造とされている。いま第５図に示
すごとく前記制御弁１２を選択的に操作して真空タンク
２３へのポートＢ、及び筒先部３へのポートＡを開とす
る一方前記制御弁１３を選択操作し、薬液供給回路１１
を閉とすれば、真空吸引回路１０＋こよりタンク２３の
負圧は前記外筒２の筒先部３よりカスケラト６にわたる
空室９を負圧とする。

次いで前記制御弁１２を矢印方向に操作し、第６図に示
されるごとく真空吸引回路１０を′”閉“とじ、前記制
御弁１３を矢印方向に操作し、薬液供給回路１１を°′
開パとすれば、前記制御弁１２から外筒２の空室９に至
る回路が負圧となっているから、前記薬液供給回路１１
は負圧となｃノ、供給バイブ１−５により薬液タンク１
４の薬液が吸引され、［１′１丁記外筒２のガスケット
６の先端面７に至る空室９か満杯に充填され、所定容量
の薬液が外筒２に充填される。所定容量の薬液が外筒２
に充填された時点で前記筒先部３をコンネクター１−７
のマウント１８より離脱させることにより、所定容量の
薬液が充填された注射筒１が得られる。

次いで新らたに注射器１に薬液を充填するには、先づ第
７図に示されるように前記制御弁１３を操作して薬液供
給回路１１を“閉“として筒先部３を前記マウント］８
に嵌着させ、次いで前記制御弁１２を矢印方向に回動さ
せボー）ＡとポートＢとを連通させ真空吸引回路１０を
′開“とすれば、前述のごとく前述の真空吸引回路１０
より外筒２の前記空室９に至る間は負圧となり、薬液充
填前の状態となる。次いで前記制御弁１３を操作して薬
液供給回路１１を開とすλｔばポートＣは薬液タンク１
４より吸引しうる体制の位置となる、上述のごとく前記
２個の制御弁１２．１３を操作し注射器１の外筒２の充
填量や７１クントの状態を確認しながら、自動的に方向
制御弁Ｊ２゜１３の切り換え操作をすることにより薬液
の充填を繰返し行いうるものである。

効　　　　果 本発明は以上説明した構成、作用によるものであって、
普通に使用される容器兼用注射器に適用てぎるもので、
注射器の外筒の鍔部とプランジャーロッド頭の間に着脱
自在なストッパーを嵌着させることにより、外筒内部に
嵌着されたガスケツＩ・を所定容積の位置に容易に固定
することがてきるのて、真空吸引回路による負圧がかか
ってもガスケットの位置にずれを生ずることなく、真空
吸引回路と薬液供給回路との開閉動作が三方向制御弁に
より、所定のプログラム制御により自動的に空室内の残
留空気の排出と、薬液の充填操作とが、熟練度を必要と
ぜず、タイミングよく操作ができ、しかも所定量の薬液
の充填には所定の長さのストッパーを挿着することで正
確な充填ができる効果があり、充填作業中において空気
圧の調節が可能であるから過大な内圧が生じることなく
、従って薬液の漏出の恐れがなく、コネクター１７のマ
ウント１８を除けば、全ての作業が密封されたラインの
中で自動的に行なわれるので薬液の無菌性が保持され、
しかも充填時間の短縮ができ、操作性の向」二が計られ
る効果を奏しめるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、実施の一例に使用される真空吸引回路と薬液
供給回路との説明図、第２図は前記実施例に使用される
注射器の使用状態を示す縦断面図、第３図は第２図中ｌ
ｌｌ−１１１線断面図、第４図は第１図に示すものの筒
先部のマウント状態を示す縦断面図、第５図は第４図に
示すものの真空吸引回路より薬液充填回路に移る前の方
向制御弁の作動図、第６図は第４図に示すものの薬液供
給回路における方向制御弁の充填作動図、第７図は第４
図に示すものの外筒交換時における方向制御弁の作動図
、第８図は、第４図に示すものの真空吸引回路に切換え
た時の方向制御弁の作動図、第９図は従来の容器兼用注
射器への注入状態の第１の例を示す縦断側面図、第１０
図は従来の容器兼用注射器への注入状態の第２の例を示
す縦断側面図、第１１−図は第１０図に示すものの薬室
の残存空気の排出状態を示す縦断側面図である。 １：注射器、２：外筒、３：筒先部、５ニブランジヤー
ロツド、６°カスケット、７：先端面、８：内室先端面
、９：空室、１０　　真空吸引回路、１１：薬液供給回
路、β　位置。 特許出願人　　横島理化産業株式会社 代　　理　　人　　　市　　　川　　　理　　　吉遠　
　　藤　　　達　　　也 第２図 第３図 ！！２　−　９ 〜瞭 氏ｊ −月 第１１図 手糸売ネ甫正書　（自発） １　事件の表示 平成　１部将許願第１．２１０９１号 ２　発明の名称 容器兼用注射器への薬液充填方法 ３　補正をする者 事件との関係　特許出願人 構島理化産業株式会社 ４　　代　　理　　人 ５　補正の対象 明細書中「発明の詳細な説明」の欄 ６　補正の内容　　　□ 章を挿入する。 ［なお、真空吸引回路と薬液供給回路ならびに方向制御
弁の構成は、図示構造に限定されるものではなく、本発
明の目的を達成しつる如何なる回路構成でもよいことは
勿論である。」 以　　　上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 注射器の外筒内に嵌入したプランジャーロッド付きのガ
   スケットの先端面を、該外筒の内室先端面との間に所定
   容積の空室が形成される位置に留めて該プランジャーロ
   ッドを固定したのち、該外筒の開放される筒先部を、真
   空吸引回路と、薬液供給回路とに接続し、真空吸引回路
   を開、薬液供給回路を閉として前記外筒の空室を負圧と
   し、次いで真空吸引回路を閉、薬液供給回路を開として
   、該空室内へ薬液を充填し、空室内へ所定量の薬液が充
   填された時点で、筒先部を両回路から外すことを特徴と
   する容器兼用注射器への薬液充填方法。