JP3338898B2 - 根管充填装置 - Google Patents
根管充填装置Info
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- filling
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C17/00—Devices for cleaning, polishing, rinsing or drying teeth, teeth cavities or prostheses; Saliva removers; Dental appliances for receiving spittle
- A61C17/02—Rinsing or air-blowing devices, e.g. using fluid jets or comprising liquid medication
- A61C17/0208—Rinsing or air-blowing devices, e.g. using fluid jets or comprising liquid medication combined with means providing suction
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C5/00—Filling or capping teeth
- A61C5/50—Implements for filling root canals; Methods or instruments for medication of tooth nerve channels
-
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- A61C5/00—Filling or capping teeth
- A61C5/50—Implements for filling root canals; Methods or instruments for medication of tooth nerve channels
- A61C5/55—Implements for filling root canals; Methods or instruments for medication of tooth nerve channels with heating means, e.g. for heating gutta percha
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- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
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- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
- Vacuum Packaging (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は根管充填装置に関し、詳
しくは、真空下で歯の根管を充填するための装置に関す
る。
しくは、真空下で歯の根管を充填するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、歯管は「レンチュラ(lentu
la)」法で、あるいはグッタペルカを使用して充填さ
れる。両方法とも満足のゆくものだが、側方の管を無作
意に充填し、いずれも小管を充填しない。そこで、熱い
グッタペルカを注入する方法が、2、3年前にアメリカ
市場に登場したが、よい効果は得られていない。アメリ
カ特許第4,993,947号に記載されているよう
に、流体圧法での処置を受ける歯の場合、この方法を使
用するのは非常に困難である。上記アメリカ特許は、い
くつかの難点を持った真空充填法について記載してい
る。注射器のプランジャの摩擦は、そのプランジャへの
小さな圧力で補償する必要があり、これは頂部からあふ
れ出す原因になる恐れがある。また、充填用ペースト
が、ノズルを真空ポンプにつなぐ吸引管に流れ込むこと
がしばしばある。
la)」法で、あるいはグッタペルカを使用して充填さ
れる。両方法とも満足のゆくものだが、側方の管を無作
意に充填し、いずれも小管を充填しない。そこで、熱い
グッタペルカを注入する方法が、2、3年前にアメリカ
市場に登場したが、よい効果は得られていない。アメリ
カ特許第4,993,947号に記載されているよう
に、流体圧法での処置を受ける歯の場合、この方法を使
用するのは非常に困難である。上記アメリカ特許は、い
くつかの難点を持った真空充填法について記載してい
る。注射器のプランジャの摩擦は、そのプランジャへの
小さな圧力で補償する必要があり、これは頂部からあふ
れ出す原因になる恐れがある。また、充填用ペースト
が、ノズルを真空ポンプにつなぐ吸引管に流れ込むこと
がしばしばある。
【0003】弱くなった歯の真空充填は、かなり前の1
958年に提案された(教授・医学博士・歯学博士グス
タフ・コルクハウスおよび歯学博士ルドルフ・アルフタ
ー:歯根の真空治療、西ドイツ出版社経済・運輸省研究
報告書、ケルン・アンド・オプラーデン、1958(Pr
of. Dr.med.Dr.med.dent. Gustav Korkhaus and Dr.me
d.dent. Rudolf Alfter: Die Vakuumwurzelbehandlung,
Forschungsberichte des Wirtschaft- and Verkehrsmi
nisteriums Nordrhein-Westfalen; Westdeutscher Verl
ag, Cologne and Opladen, 1958)。
958年に提案された(教授・医学博士・歯学博士グス
タフ・コルクハウスおよび歯学博士ルドルフ・アルフタ
ー:歯根の真空治療、西ドイツ出版社経済・運輸省研究
報告書、ケルン・アンド・オプラーデン、1958(Pr
of. Dr.med.Dr.med.dent. Gustav Korkhaus and Dr.me
d.dent. Rudolf Alfter: Die Vakuumwurzelbehandlung,
Forschungsberichte des Wirtschaft- and Verkehrsmi
nisteriums Nordrhein-Westfalen; Westdeutscher Verl
ag, Cologne and Opladen, 1958)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、当時使用され
た装置は操作が面倒で、非効率的で、歯科技術にあまり
適していなかった。特に、三方弁の使用が容易でなく、
無駄が多かった。本発明の目的は、前記従来の装置の欠
点を解消した、効果的な歯管充填装置を提供することに
ある。
た装置は操作が面倒で、非効率的で、歯科技術にあまり
適していなかった。特に、三方弁の使用が容易でなく、
無駄が多かった。本発明の目的は、前記従来の装置の欠
点を解消した、効果的な歯管充填装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる根管充填装置の特徴構成は、バーで
穿たれた歯の孔に漏れ防止状に、かつ取り外し可能に取
り付けられて、充填されるべき歯の腔に接当する充填用
ノズルを備え、このノズルに、部分真空源につながれた
吸引管と、充填材の容器と、ノズルが歯に取り付けられ
たときに歯腔の内部と前記吸引管に接続して歯腔内に真
空状態を作り出す第1通路と、一端が歯腔に接当し、他
端が前記充填材の容器との連通を制御する手段を介して
容器に接続する第2通路とが設けられており、歯腔内の
部分真空の作用によってこの容器からの充填材で歯腔を
充填するものであって、歯腔内の充填材の高さが第1通
路の下端に到達したとき、歯腔内の部分真空の作用によ
って、前記充填材が第1通路に吸引されて、第2通路内
でゆっくりと移動するよう、前記第1通路の流れ横断面
が、前記第2通路の流れ横断面の数分の1でありなが
ら、歯腔が充填材で適正に充填されるよう、許容可能な
時間内に必要な真空を作り出すに十分な大きさを持って
いることにある。
め、本発明にかかる根管充填装置の特徴構成は、バーで
穿たれた歯の孔に漏れ防止状に、かつ取り外し可能に取
り付けられて、充填されるべき歯の腔に接当する充填用
ノズルを備え、このノズルに、部分真空源につながれた
吸引管と、充填材の容器と、ノズルが歯に取り付けられ
たときに歯腔の内部と前記吸引管に接続して歯腔内に真
空状態を作り出す第1通路と、一端が歯腔に接当し、他
端が前記充填材の容器との連通を制御する手段を介して
容器に接続する第2通路とが設けられており、歯腔内の
部分真空の作用によってこの容器からの充填材で歯腔を
充填するものであって、歯腔内の充填材の高さが第1通
路の下端に到達したとき、歯腔内の部分真空の作用によ
って、前記充填材が第1通路に吸引されて、第2通路内
でゆっくりと移動するよう、前記第1通路の流れ横断面
が、前記第2通路の流れ横断面の数分の1でありなが
ら、歯腔が充填材で適正に充填されるよう、許容可能な
時間内に必要な真空を作り出すに十分な大きさを持って
いることにある。
【0006】前記第1通路の流れ横断面が、前記第2通
路の流れ横断面の約10分の1であることが好ましい。
路の流れ横断面の約10分の1であることが好ましい。
【0007】更に、前記第2通路が円筒形であって、コ
ーンのノズルと同心状であり、前記第1通路が環状の横
断面形状で、前記第2通路を同心状に囲んでいる構成と
すると都合がよい。
ーンのノズルと同心状であり、前記第1通路が環状の横
断面形状で、前記第2通路を同心状に囲んでいる構成と
すると都合がよい。
【0008】又、前記第1通路の流れ横断面が、その通
路の長さ約9mmに対して約0.5mm2であることが
好ましい。
路の長さ約9mmに対して約0.5mm2であることが
好ましい。
【0009】そして、前記充填用ノズルが歯に取り付け
られたときに歯腔内に位置する端部からの長さの少なく
とも一部において、前記第1通路の壁面が透明であり、
作業者が前記第1通路内での充填材の移動を目視によっ
て、充填材の前記容器からの流出を止めるべき時期を知
ることができるようになっていると、使用に一層便利で
ある。
られたときに歯腔内に位置する端部からの長さの少なく
とも一部において、前記第1通路の壁面が透明であり、
作業者が前記第1通路内での充填材の移動を目視によっ
て、充填材の前記容器からの流出を止めるべき時期を知
ることができるようになっていると、使用に一層便利で
ある。
【0010】前記容器は、前記第2通路が歯腔に取り付
けられる側の端部と反対側の端部に位置していて、前記
制御手段が前記容器と前記第2通路の端部との連通を制
御する手動制御装置であると都合がよい。
けられる側の端部と反対側の端部に位置していて、前記
制御手段が前記容器と前記第2通路の端部との連通を制
御する手動制御装置であると都合がよい。
【0011】前記容器が円筒形であり、その円筒形容器
内に位置し、容器内の充填材の自由表面に載置され、こ
の充填材が歯腔に吸引される間、これと接触する自由プ
ランジャを更に備えているとよい。
内に位置し、容器内の充填材の自由表面に載置され、こ
の充填材が歯腔に吸引される間、これと接触する自由プ
ランジャを更に備えているとよい。
【0012】更に又、容器が1〜2ワットの小さいヒー
タに囲まれ、充填用ペーストもしくはグッタペルカの流
動性を任意に変えることができるようになっていること
が好ましい。
タに囲まれ、充填用ペーストもしくはグッタペルカの流
動性を任意に変えることができるようになっていること
が好ましい。
【0013】
【作用】本発明にかかる根管充填装置は上記のように構
成されているが故に、歯の被治療根管に充填材を充填す
る際、使用者は制御手段を操作することにより、調節し
易い操作で、確実に充填材を歯根系のあらゆる間隙に侵
入させることができ、小管にまで侵入させることができ
る。しかも、充填材が、充填用ノズルを真空ポンプにつ
なぐ吸引管に流れ込むようなことがない。
成されているが故に、歯の被治療根管に充填材を充填す
る際、使用者は制御手段を操作することにより、調節し
易い操作で、確実に充填材を歯根系のあらゆる間隙に侵
入させることができ、小管にまで侵入させることができ
る。しかも、充填材が、充填用ノズルを真空ポンプにつ
なぐ吸引管に流れ込むようなことがない。
【0014】
【発明の効果】以上の結果、本発明装置によれば、操作
が容易で操作に無駄がないのみならず、従来技術の有す
る欠点を解消し、効率よく充填することのできる根管充
填装置を提供することができた。
が容易で操作に無駄がないのみならず、従来技術の有す
る欠点を解消し、効率よく充填することのできる根管充
填装置を提供することができた。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を表す根管充填装
置の全体的な概略構成を示す。即ち、この装置は、4段
ダイアフラム真空ポンプ1、乾燥用の三方ソレノイドバ
ルブ2、充填用の三方ソレノイドバルブ3、およびこの
装置を制御する電子装置4からなる。装置全体は、図示
されていないケーシングに入れられている。乾燥用ソレ
ノイドバルブ2は、管5で乾燥用ノズル6に接続されて
いると共に、充填用バルブ3は管7で充填用ノズル8に
接続されている。この装置の真空状態は感圧スイッチ9
を介して監視されており、特にノズルと被治療歯10と
の間のテーパー連結部分における漏れを検出できるよう
に構成されている。
置の全体的な概略構成を示す。即ち、この装置は、4段
ダイアフラム真空ポンプ1、乾燥用の三方ソレノイドバ
ルブ2、充填用の三方ソレノイドバルブ3、およびこの
装置を制御する電子装置4からなる。装置全体は、図示
されていないケーシングに入れられている。乾燥用ソレ
ノイドバルブ2は、管5で乾燥用ノズル6に接続されて
いると共に、充填用バルブ3は管7で充填用ノズル8に
接続されている。この装置の真空状態は感圧スイッチ9
を介して監視されており、特にノズルと被治療歯10と
の間のテーパー連結部分における漏れを検出できるよう
に構成されている。
【0016】洗浄後の歯を乾燥するために乾燥用ノズル
6を介して減圧を行うか、乾燥後に充填材を充填するた
めに充填用ノズル8を介して減圧を行うかについて、医
師は電子制御装置4を用いて選択できるようになってい
る。そして、休止位置も設けられている。この制御装置
4は、感圧スイッチ9が不十分な真空状態を検出したと
きに作動する警報器(図外)を備えている。
6を介して減圧を行うか、乾燥後に充填材を充填するた
めに充填用ノズル8を介して減圧を行うかについて、医
師は電子制御装置4を用いて選択できるようになってい
る。そして、休止位置も設けられている。この制御装置
4は、感圧スイッチ9が不十分な真空状態を検出したと
きに作動する警報器(図外)を備えている。
【0017】乾燥用ノズル6は、図2に示すように、減
圧管5と被治療歯10の間の単なるジョイントである。
このジョイントの特徴は、漏れを防止すると共に、加工
されたバーで歯の咬合面に開けた孔に容易にはめ込むこ
とができるように円錐度が4゜であるコーン11にあ
る。更に、減圧管12は、過度の圧力低下を生じないよ
うに十分な大きさに構成されている。実際、乾燥段階に
おいて、被治療根管に含まれる水は吸引力によって気化
し、かなりの量の気体がノズルを通って流れる。
圧管5と被治療歯10の間の単なるジョイントである。
このジョイントの特徴は、漏れを防止すると共に、加工
されたバーで歯の咬合面に開けた孔に容易にはめ込むこ
とができるように円錐度が4゜であるコーン11にあ
る。更に、減圧管12は、過度の圧力低下を生じないよ
うに十分な大きさに構成されている。実際、乾燥段階に
おいて、被治療根管に含まれる水は吸引力によって気化
し、かなりの量の気体がノズルを通って流れる。
【0018】充填用ノズル8は、図3にその断面を示す
ように、乾燥用ノズル6のコーン11と同じ円錐形のコ
ーン13を備えている。吸引管14と第1通路たる環状
通路15を介して歯内を真空状態にする。閉止ピン18
が所定の位置に配置された後、充填用ペースト16が容
器17内へ供給される。更に、充填用ペーストの上に小
型の自由プランジャ19が載置されていて、ペーストが
真空吸引されると、容器が均等にからになる。
ように、乾燥用ノズル6のコーン11と同じ円錐形のコ
ーン13を備えている。吸引管14と第1通路たる環状
通路15を介して歯内を真空状態にする。閉止ピン18
が所定の位置に配置された後、充填用ペースト16が容
器17内へ供給される。更に、充填用ペーストの上に小
型の自由プランジャ19が載置されていて、ペーストが
真空吸引されると、容器が均等にからになる。
【0019】実際に被治療根管を充填する際、医者は小
さい操作レバー20をゆっくりと押して閉止ピン18を
持ち上げる。これによって容器17に接する第2通路た
る管21の端部が開いて、ペーストがこの管21を通っ
て歯内へ吸引充填される。ペーストは歯根系のあらゆる
間隙に侵入し、小管が空洞化されていて洗浄されていれ
ば(アメリカ特許第4,993,947号に記載された
治療の場合のように)小管にまで侵入する。閉止ピン1
8と操作レバー20を手動制御装置と称する。
さい操作レバー20をゆっくりと押して閉止ピン18を
持ち上げる。これによって容器17に接する第2通路た
る管21の端部が開いて、ペーストがこの管21を通っ
て歯内へ吸引充填される。ペーストは歯根系のあらゆる
間隙に侵入し、小管が空洞化されていて洗浄されていれ
ば(アメリカ特許第4,993,947号に記載された
治療の場合のように)小管にまで侵入する。閉止ピン1
8と操作レバー20を手動制御装置と称する。
【0020】真空ポンプに接続された吸引管14へ延び
た通路15内へも、ペーストが吸引される。このような
不都合を回避するために、この通路15の寸法が非常に
高精度に設定される。この通路15が狭すぎると、ペー
ストの流動によって極めて大きな圧力低下が生じ、ペー
ストが吸引管14に達するまでに数分かかる。逆に、必
要な真空度(約10hPa)に関して、歯根系内に封入
された空気分子の通過によって生じる圧力低下も非常に
大きい。歯根系は事前に乾燥処理してあるので、取り除
かれる気体の体積は小さい(0.5立方センチ未満)。
長さ9mmに対して横断面は0.5mm2までが許容限
度であることが経験的に判明している。通常の歯根系の
場合、1分後に真空度10hPaに達する。従来から使
用されているペーストの流動性であると、1分で管14
に到達し、これは充填用ソレノイドバルブ3を切り換え
るに十分すぎるくらいである。コーン13と管21を同
心構造とすることが最適である。改変例としては、環状
通路15の代わりに、ペースト供給管21の隣に小さい
管を設けてもよい。
た通路15内へも、ペーストが吸引される。このような
不都合を回避するために、この通路15の寸法が非常に
高精度に設定される。この通路15が狭すぎると、ペー
ストの流動によって極めて大きな圧力低下が生じ、ペー
ストが吸引管14に達するまでに数分かかる。逆に、必
要な真空度(約10hPa)に関して、歯根系内に封入
された空気分子の通過によって生じる圧力低下も非常に
大きい。歯根系は事前に乾燥処理してあるので、取り除
かれる気体の体積は小さい(0.5立方センチ未満)。
長さ9mmに対して横断面は0.5mm2までが許容限
度であることが経験的に判明している。通常の歯根系の
場合、1分後に真空度10hPaに達する。従来から使
用されているペーストの流動性であると、1分で管14
に到達し、これは充填用ソレノイドバルブ3を切り換え
るに十分すぎるくらいである。コーン13と管21を同
心構造とすることが最適である。改変例としては、環状
通路15の代わりに、ペースト供給管21の隣に小さい
管を設けてもよい。
【0021】〔別実施例〕ノズル8の少なくともコーン
13を、透明に形成すると都合がよい。これによって、
ペーストが通路15内をゆっくりと上昇するのが観察で
き、ペーストが容器17から出て、歯の腔に入るのを止
めるタイミングを正しく計れる。
13を、透明に形成すると都合がよい。これによって、
ペーストが通路15内をゆっくりと上昇するのが観察で
き、ペーストが容器17から出て、歯の腔に入るのを止
めるタイミングを正しく計れる。
【0022】上記したように、本発明に用いる真空ポン
プ1は、特に限定されるものではないが、10hPa程
度の真空度を作り出せる4段のダイアフラムポンプであ
ることが望ましい。少量を扱うことから、出力はごく小
さいものでよい。そのようなポンプの排気サイズは、現
状では、1kgの重さに対して700cc程度が望まし
い。
プ1は、特に限定されるものではないが、10hPa程
度の真空度を作り出せる4段のダイアフラムポンプであ
ることが望ましい。少量を扱うことから、出力はごく小
さいものでよい。そのようなポンプの排気サイズは、現
状では、1kgの重さに対して700cc程度が望まし
い。
【0023】充填材の流動性を任意に変えるため、容器
17の周囲に1〜2ワットの小さいヒータ(図外)を設
けてもよい。この小型ヒータは、根管をグッタペルカで
充填する場合に特に非常に便利である。尚、本発明の用
いる充填材としては、上記以外に種々のものが使用でき
る。
17の周囲に1〜2ワットの小さいヒータ(図外)を設
けてもよい。この小型ヒータは、根管をグッタペルカで
充填する場合に特に非常に便利である。尚、本発明の用
いる充填材としては、上記以外に種々のものが使用でき
る。
【0024】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図1】本発明の実施例装置の全体概略図
【図2】根管乾燥用ノズルの断面図
【図3】充填用ノズルを示す図2と同様な断面図
8 充填用ノズル 10 歯 13 コーン 14 吸引管 15 第1通路 17 容器 18、20 手動制御装置 19 自由プランジャ 21 第2通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 欧州特許出願公開299919(EP,A 1) 独国特許出願公開4011568(DE,A 1) 仏国特許出願公開2338894(FR,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 5/04
Claims (8)
- 【請求項1】 バーで穿たれた歯の孔に漏れ防止状に、
かつ取り外し可能に取り付けられて、充填されるべき歯
の腔に接当する充填用ノズル(8)を備え、このノズル
(8)に、部分真空源につながれた吸引管(14)と、
充填材の容器(17)と、前記ノズル(8)が歯(1
0)に取り付けられたときに歯腔の内部と前記吸引管
(14)に接続して歯腔内に真空状態を作り出す第1通
路(15)と、一端が歯腔に接当し、他端が前記充填材
の容器(17)との連通を制御する手段を介して前記容
器(17)に接続する第2通路(21)とが設けられて
おり、歯腔内の部分真空の作用によって前記容器(1
7)からの充填材により歯腔を充填する根管充填装置で
あって、 歯腔内の充填材の高さが前記第1通路(15)の下端に
到達したとき、歯腔内の部分真空の作用によって、前記
充填材が前記第1通路(15)に吸引されて、前記第2
通路(21)内でゆっくりと移動するよう、前記第1通
路(15)の流れ横断面が、前記第2通路(21)の流
れ横断面の数分の1でありながら、歯腔が充填材で適正
に充填されるよう、許容可能な時間内に必要な真空を作
り出すに十分な大きさを持っていることを特徴とする根
管充填装置。 - 【請求項2】 前記第1通路(15)の流れ横断面が、
前記第2通路(21)の流れ横断面の約10分の1であ
る請求項1に記載の根管充填装置。 - 【請求項3】 前記第2通路(21)が円筒形であっ
て、コーン(13)のノズルと同心状であり、前記第1
通路(15)が環状の横断面形状で、前記第2通路(2
1)を同心状に囲んでいる請求項1又は2に記載の根管
充填装置。 - 【請求項4】 前記第1通路(15)の流れ横断面が、
その通路の長さ約9mmに対して約0.5mm2である
請求項1に記載の根管充填装置。 - 【請求項5】 前記充填用ノズル(8)が歯に取り付け
られたときに歯腔内に位置する端部からの長さの少なく
とも一部において、前記第1通路(15)の壁面が透明
であり、作業者が前記第1通路(15)内での充填材の
移動を目視によって、充填材の前記容器(17)からの
流出を止めるべき時期を知ることができるようになって
いる請求項1又は2に記載の根管充填装置。 - 【請求項6】 前記容器(17)は、前記第2通路(2
1)が歯腔に取り付けられる側の端部と反対側の端部に
位置していて、前記制御手段が前記容器(17)と前記
第2通路(21)の端部との連通を制御する手動制御装
置(18、20)である請求項1又は2に記載の根管充
填装置。 - 【請求項7】 円筒形の前記容器(17)内に位置し、
前記容器(17)内の充填材の自由表面に載置され、こ
の充填材が歯腔に吸引される間、これと接触する自由プ
ランジャ(19)を更に備えている請求項6に記載の根
管充填装置。 - 【請求項8】 前記容器(17)が1〜2ワットの小さ
いヒータに囲まれ、充填用ペーストもしくはグッタペル
カの流動性を任意に変えることができるようになってい
る請求項1又は2に記載の根管充填装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH306591A CH685852A5 (fr) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | Appareil d'obturation par le vide de canaux radiculaires dentaires |
CH03065/91-2 | 1991-10-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05200054A JPH05200054A (ja) | 1993-08-10 |
JP3338898B2 true JP3338898B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=4247846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27687592A Expired - Fee Related JP3338898B2 (ja) | 1991-10-18 | 1992-10-15 | 根管充填装置 |
Country Status (8)
Country | Link |
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