JPH02285943A - 電動機の固定子巻線端末処理用端子台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は家電製品のファン駆動用等に使用される電動機
の固定子巻線端末処理用端子台に関するものである。

従来の技術 一般に電動機の固定子巻線端末線処理用端子台は、非分
割構造で巻線端末の上面に密着して設けられており、分
割方式で組合せ後完成される構成のものはなかった。

このため前記端子台が装着取付された後では固定子の巻
線巻装または巻線挿入が実際上不能であり固定子巻線端
末処理の自動化も困難であった。

したがって固定子の巻線巻装および巻線端末処理の自動
化が容易な構成の電動機の巻線端末処理用端子台が要望
されていた。

従来この種の電動機の固定子巻線端末処理用端子台は第
８図に示すように固定子１ｏ１に巻線巻装後、巻線端末
１０２の上面に接着等の方法で端子台本体−１０３を固
定し、この端子台本体１０３に設けた複数個のピン端子
１０４に巻線端末線１０６を巻きつけ、半田付あるいは
溶着等によりミ気的接続をするものであった。

発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、端子台本体１０３は固定子
１０１０巻線端末１０２の上面に密着して固定されるた
め、固定子１０１に対し巻線巻装終了後でないと端子台
本体１０３の装着固定およびピン端子１０４と巻線端末
線１０６との電気的接続が不可能であり、したがって固
定子１０１の巻線端末処理の自動化もできないという課
題があった。

本発明はこのような課題を解決するもので、固定子の巻
線巻装および巻線端末処理の自動化が容易な構成の電動
機の固定子巻線端末処理用端子台を提供することを第１
の目的とする。第２の目的は第１の目的における固定子
巻線巻装とピン端子への巻線端末接続の同時自動化を可
能とすることにある。第３の目的は充電部であるピン端
子と非充電金属部の絶縁空間距離の安定確保により電気
的安全性の向上を図ることにある。

第４図の目的は充電部の各極間相互の耐トラツキング性
能および異物付着による絶縁不良を防止することにある
。

課題を解決するだめの手段 第１の目的を達成するために本発明の第１の手段は、固
定子鉄心の端面の形状に倣って前記端面を被う絶縁性材
料で形成した基台部と、この基台部の固定子巻線部分よ
り内径側に設けた複数個のピン端子と、前記ピン端子に
嵌着する複数個の穴を有し、この穴に臨む口出線接続用
の複数の導電部を保持する絶縁性材料で形成したコネク
タハウジングとからなる端子台本体部とを備え、前記基
台部と前記端子台本体部とを嵌着したとき、前記ピン端
子と前記導電部は相互に電気的かつ機械的接続をする構
成としたものである。

第２の目的を達成する第２の手段は、第１の手段の基台
部に固定子鉄心のスロット絶縁材料を一体に成型した構
成としたものである。

第３の目的を達成する第３の手段は、第１の手段のピン
端子長さを、コネクタハウジングの基台部上の部分の厚
さより短かくした構成としたものである。

第４の目的を達成する第４の手段は、口出線と電気的接
続を行なうコネクタハウジング内の端子とピン端子の電
気的接続を行なう部分を除き、すべての導電部が、絶縁
性材料によりモールドされ、前記２８１所の導電部相互
間は各極毎に一体に形成された導電性材料より成る端子
台本体を有する構成としたものである。

作用 第１の手段の構成により、固定子鉄心の端面に装着した
基台部に設けたピン端子は固定子巻線を収納するスロッ
ト部よりも内径側に位置するためフライヤー巻線機によ
り前記固定子の外径側開口から直巻巻装が可能であり、
またピン端子を有する基台部は固定子巻線の巻装作業以
前に前記固定子に成型装着されているため、巻線端末線
（固定子巻線の始端および終端）を前記ピン端子に自動
巻付と電気的接続が可能となり、自動巻付終了後かまた
は電気的接続終了後、端子台本体部を組合せ電気的接続
を施すことができ、巻線端末処理の自動化を可能にする
ことができることになる。

第２の手段の構成により、絶縁性材料より成る基台部と
固定子鉄心のスロット絶縁用材料とが、単一の成型金型
内で一体に成型されることにより、固定子巻線を巻装す
るスロットの位置を基準にした前記基台部の位置すなわ
ち基台部に装着されるピン端子位置の精度が向上するこ
とになる。

第３の手段の構成により、基台部に植え付けられるピン
端子の固定後の高さが不同であっても、基台部に装着さ
れるコネクタハウジングの厚さより低くなるため、非充
電金属部であるモータハウソングとの絶縁空間距離を確
保されることになる。

第４の手段の構成により、端子台本体の導電部は、日出
線と電気的接続を行なうコネクタハウジング内部の露出
部分と、基台部のピン端子と電気的接続を行なうための
露出部以外はすべて絶縁性樹脂によりモールドされるこ
とから導電部への水分および異物の付着が最小限に押え
られ、前記導電部の各極間相互のトラッキング不良、絶
縁不良に起因する不具合を未然に防止することになる。

実施例 まず、本発明の第１の手段による一実施例を第１図〜第
６図に基づいて説明する。

図において、絶縁物により形成された基台部１は固定子
鉄心３の一側面に接して同定されており、その接触面は
固定子３の平面形状に倣っている。

そして接触面でない中央部は回転子（図示せず）の端部
を逃がす直径で固定子巻線４のコイルエンドにほぼ等し
い高さで端部１Ａを塞いだ円筒状になっている。端部１
Ａには外周帯シに複数個のピン端子２が植込まれている
。そして前記固定子鉄心３へ前記基台部１とスロットの
絶縁性材料（図示せず）を介して巻装された固定子巻線
４の始端または終端である巻線端末線６が前記ピン端子
２に巻回されている。基台部１と共に固定子巻線端末処
理用端子台を構成する端子台本体部６は日出線と電気的
接続を行なう導電部９を有するコネクタハウジング７と
、前記端部１Ａの複数のピン端子２が嵌入する複数の穴
８とを有し、この穴８の内部において導電部９は露出し
ており前記複数個のピン端子２と接触して電気的に接続
される。

上記構成において、基台部１のピン端子２は、固定子巻
線４をフライヤー巻線機１０により巻線案内治具１１を
使用して固定子鉄心３の外周側聞口１２から直巻巻装す
るスロット１３よりも内径側にあるから、端子台本体部
６を装着する前の障害物が全くない状態で固定子巻線４
の自動巻線が行なえ、続いてピン端子２への巻線端末線
６Ｑ自動巻付および半田付等による電気的接続も容易に
できる。そして固定子巻線４の直巻巻装および電気的接
続完了後に端子台本体部６を前記基台部１のピン端子２
に嵌着し、端子台本体部ｅの穴８内部において露出した
導電部９と基台部１のピン端子２とを半田付等の電気的
接続を施すことにより、日出線との電気的接続機能を有
する固定子巻線端末処理用端子台が完成する。

つぎに、本発明の第２の手段による一実施例を第１図〜
第６図にもとづき説明する。図において、絶縁性材料よ
り成る基台部１は複数個のピン端子２を有し、このピン
端子２には、基台部１と一体に構成されているスロット
１３の絶縁性材料１４を介して巻装された固定子巻線４
の始端および終端すなわち巻線端末６が巻回されている
。また前記基台部１と共に固定子巻線端末処理用端子台
を構成する端子台本体部６に設けられた複数個の穴８の
内部において導電部９の露出部は前記複数個のピン端子
２と電気的接続して構成される。

上記構成において、ピン端子２はスロット１３の絶縁性
材料１４と一体成型（モールド）された基台部１上に同
時に設けられた穴に圧入嵌合により固定されるため、固
定子巻線４を巻装する前記スロット１３の位置に対し、
前記ピン端子は極めて精度良く固定される。このピン端
子２の位置と端子台本体部６に設けた穴位置とを合わせ
た後、組合せ装着し、ピン端子２と前記端子台本体部６
の穴８内部の導電部９の露出部と電気的接続して固定さ
れるものである。

第３の手段による一実施例を第１図および第７図にもと
づき説明する。図において、モータハウジング１５の内
面に固定された固定子に装着された基台部１は絶縁性材
料より成り、固定子鉄心３に対し絶縁性材料を介して巻
装された固定子巻線４の巻線端末線５が巻回された複数
個のピン端子２を有し、端子台本体部６の導電部９は、
前記ピン端子２と電気的接続される。また前記モータハ
ウジング１６とピン端子２との空間距離は、モータハウ
ジング１６と端子台本体部６の最上面との空間距離Ｂと
、端子台本体６の最上面とピン端子２との空間距離Ａと
の和（Ａ−１−Ｂ）となる。すなわち端子台本体部ｅの
最上面は、ピン端子２の上端面よりも常に高く構成され
る。

上記構成において、充電部であるピン端子２と非充電金
属部であるモータハウジング１６との空間距離（Ａ＋Ｂ
）は、固定子鉄心３のモータハウジング１６の内面への
固定位置が変動し、端子台本体部６の最上面がモータハ
ウジング１６内面に接触しても、前記ピン端子２の上端
面とモータハウジング１５の内面との間は空間距離Ａと
なり、端子台本体部６の最上面をピン端子２の最上面よ
りも常に高く設定することにより、組立精度に関係なく
一足寸法以上に確保される。

第４の手段による一実施例を第３図および第４図にもと
づき説明する。図において、絶縁性材料より成る基台部
１は複数個のピン端子２を有し、前記ピン端子２には固
定子鉄心３５絶縁性材料を介して巻装された固定子巻線
４の始端および終端すなわち巻線端末線５が巻回されて
いる。また前記基台部１と共に固定子巻線端末処理用端
子台を構成する端子台本体部６は日出線と電気的接続を
行なう導電部９を有するコネクタハウジングＴと、前記
ピン端子２を挿入する複数の穴８とを有し、この穴８の
内部において導電部９の露出部は前記複数個のピン端子
２と電気的接続して構成される。

また導電部９の前記２箇所の露出部相互間は、各極毎に
一体に形成され、かつ各極相瓦間は電気的に絶縁された
ものである。

上記構成において、端子台本体部６の導電部６はコネク
タハウジング７内で口出線６と電気的接続を行なう複数
の露出部と、前記基台部１に装着された複数個のピン端
子２と電気的接続を行なう露出部以外の部分は全て絶縁
性材料によりモールドされておシ、水分その他の異物が
付着することはない。

発明の効果 以上の実施例から明らかなように本発明によれば、固定
子巻線端末処理用端子台をピン端子を設けた基台部とコ
ネクタハウジングを有する端子台本体部とに分割して、
固定子巻線巻装後にコネクタハウジングを装着すると電
気的、機械的に接続するものとしたから、固定子巻線の
巻装と巻線端末処理の自動化が可能となシ、工程の能率
向上と品質の安定向上が図れる。

また固定子巻線端末処理用端子台の基台部と、固定子鉄
心スロットの絶縁性材料とを一体に成型することにより
、固定子巻線を巻装するスロットの位置を基準とした前
記基台部の位置、すなわち基台部に装着される複数個の
ピン端子位置の精度向上がなされ、巻線端末線のピン端
子に対する巻付工程の自動化が容易となる。

また、固定子巻線端末処理用端子台の基台部のピン端子
高さが端子台本体部の最上面よりも常に低くなるようす
ることにより、充電部である前記ピン端子と非充電金属
部であるモータハウジングとの空間距離が組立精度に左
右されず確保できるから、電気的安全性か向上する。

さらに、固定子巻線端末処理用端子台の端子台本体部の
導電部において、コネクタハウジング内の露出部と、ピ
ン端子と電気的接続を行なう露出部とを除きすべての部
分を絶縁性材料によりモールドされ、前記の露出部は各
極毎に一体に構成することにより、使用後の経時による
導電部の各極間相互のトラッキング不良、絶縁不良の発
生が押えられ耐久性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の手段の実施例を示す巻線端末処
理用端子台の固定子への装着側断面図、第２図は同実施
例の固定子への装着平面図、第３図は同実施例の端子台
の平面図、第４図は同実施例の巻線巻装状態側断面図、
第５図は同実施例の巻線巻装状態平面図、第６図は同第
２の手段の実施例を示す巻線端末処理用端子台の固定子
スロットの絶縁性材料の要部断面図、第７図は同第３の
゛手段の実施例を示す巻線端末処理用端子台のモータハ
ウジングとの関係断面図、第８図は従来の巻線端末処理
用端子台の断面図である。 １・・・・・・基台部、２・・・・・・ピン端子、４・
・・・・・固定子巻線、６・・・・・・巻線、端末線、
６・・・・・・端子台本体部、９・・・・・・導電部、
１４・・・・・・絶縁性材料。 代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝　ほか１名第 図 １−ｆｌ、含舒 ２・−−と＠）を餐シ 第 図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）固定子鉄心の端面の形状に倣って前記端面を被う
   絶縁材料で形成した基台部と、この基台部の固定子巻線
   部分より内径側に設けた複数個のピン端子と、前記ピン
   端子に嵌着する複数個の穴を有し、この穴に臨む口出線
   接続用の複数の導電部を保持する絶縁性材料で形成した
   コネクタハウジングとからなる端子台本体部とを備え、
   前記基台部と前記端子台本体部とを嵌着したとき、前記
   ピン端子と前記導電部は相互に電気的かつ機械的接続を
   する電動機の固定子巻線端末処理用端子台。
2. （２）基台部に固定子鉄心のスロット絶縁材料を一体に
   成形した請求項１記載の電動機の固定子巻線端末処理用
   端子台。
3. （３）ピン端子長さを、コネクタハウジングの基台部上
   の部分の厚さより短かくした請求項１記載の電動機の固
   定子巻線端末処理用端子台。
4. （４）口出線と電気的接続を行なうコネクタハウジング
   内の露出部と、ピン端子と電気的接続を行なう露出部と
   を除き、すべての導電部が、絶縁性材料によりモールド
   され、前記２箇所の露出部相互間は各極毎に一体に形成
   された導電性材料より成る端子台本体を有する請求項１
   記載の電動機の固定子巻線端末処理用端子台。