JPH0228345Y2

JPH0228345Y2 -

Info

Publication number: JPH0228345Y2
Application number: JP1984033368U
Authority: JP
Priority date: 1984-03-07
Filing date: 1984-03-07
Publication date: 1990-07-30
Also published as: JPS60146230U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、天井裏や天袋、地袋、床下などの埋
込場所に対して自在に対応して設置できる埋込型
室内ユニツトに関するものである。

（従来の技術）従来、埋込型室内ユニツトは、その埋込場所、
例えば天井裏、天袋、地袋、床下などの設置場所
に応じて各々専用のものが用いられている。例え
ば、天井裏用としては天井カセツトタイプや天井
埋込ダクトタイプがあり、天、地袋用としては
天、地袋専用機がある。

（考案が解決しようとする課題）そのため、従来は、埋込場所に応じて専用機を
用意する必要があるので、製品機種の数が多くな
り、その分製品管理が大変である。

本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、埋込場所に拘らずに自在
に対応して設置可能とすることにより、埋込型室
内ユニツトの機種統合を図ることにある。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するため、本考案の解決手段
は、第２図に示すように、断面方形状のケーシン
グ１の隣接する直交面１ａ，１ｂの一面１ａに吸
込口７が、他面１ｂに吹出口１０が設けられてい
るとともに、該ケーシング１内に上記吸込口７と
吹出口１０とを連通する流通路４が形成されてお
り、該流通路４には熱交換器２およびその下流に
フアン３がそれぞれ配置されている。上記ケーシ
ング１内の上記直交面１ａ，１ｂで構成される隅
角部分には、上記熱交換器２上流側の流通路４ａ
および上記フアン３下流側の流通路４ｂに連通す
る連通空間Ｓが形成されているとともに、ケーシ
ング１の上記直交面１ａ，１ｂのコーナ部分にお
ける一面１ａに第１出入口８が、他面１ｂに第２
出入口９が互いに隣接して、かつ各々上記連通空
間Ｓに連通して設けられている。上記連通空間Ｓ
には、該連通空間Ｓの上記熱交換器上流側流通路
４ａとフアン下流側流通路４ｂとの連通を択一的
に切換える切換部材１１が設けられている構成と
したものである。

（作用）このことにより、第３図に示すように例えば天
井裏又は床下に埋込設置する場合には、ケーシン
グ１をその第２出入口９および吹出口１０を有す
る面１ｂが下方又は上方に向くように天井裏又は
床下に設置するとともに、ケーシング１の吸込口
７および第１出入口８を有する面１ａに盲板等を
該吸込口７および第１出入口８を閉塞するように
取付け、かつ切換部材１１を連通空間Ｓが熱交換
器上流側流通路４ａに連通するように位置付ける
ことにより、室内空気を第２出入口９から吸込ん
で熱交換器２およびフアン３を経て吹出口１０か
ら吹出すようにする。また、天袋又は地袋に埋込
設置する場合には、ケーシング１をその吸込口７
および第１出入口８を有する面１ａが前方に向く
ように天、地袋に設置するとともに、ケーシング
１の第２出入口９および吹出口１０を有する面１
ｂに盲板等を該第２出入口９および吹出口１０を
有する面１ｂに盲板等を該第２出入口９および吹
出口１０をを閉塞するように取付け、かつ切換部
材１１を連通空間Ｓがフアン下流側流通路４ｂに
連通するように位置付けることにより、室内空気
を吸込口７から吸込んで熱交換器２およびフアン
３を経て第１出入口８から吹出すようにすること
ができる。

（考案の効果）したがつて、本考案の埋込型室内ユニツトによ
れば、天井裏、天袋、地袋、床下などの埋込場所
に対して自在に対応して埋込設置できるので、埋
込型室内ユニツトの機種の統合が可能となり、製
品管理が簡便となつて実用上有利である。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図および第２図は本考案の一実施例に係る
埋込型室内ユニツトＡを示し、同図において、１
は断面方形状のケーシングであつて、該ケーシン
グ１の隣接する直交面１ａ，１ｂのうち一面１ａ
の央部には吸込口７が、他面１ｂの央部には吹出
口１０が設けられているとともに、該ケーシング
１内には上記吸込口７と吹出口１０とを連通する
流通路４が形成されている。該流通路４には、傾
斜して立設配置された熱交換器２およびその下流
側にクロスフロータイプのフアン３がそれぞれ設
けられており、該熱交換器２とフアン３とは流通
路４を介してクロスフロー可能に連通されてい
る。上記熱交換器２の上下には各々、天地逆設置
可能なようにドレンパン５，５および排出口６，
６が設けられている。

上記ケーシング１内の上記直交面１ａ，１ｂで
構成される隅角部分には、上記熱交換器２上流側
の流通路４ａおよび上記フアン３下流側の流通路
４ｂに連通する連通空間Ｓが形成されているとと
もに、ケーシング１の上記直交面１ａ，１ｂのコ
ーナ部分における一面１ａに第１出入口８が、他
面１ｂに第２出入口９が互いに隣接して、かつ
各々上記連通空間Ｓに連通して設けられている。

さらに、上記連通空間Ｓには、該連通空間Ｓの
上記熱交換器上流側流通路４ａとフアン下流側流
通路４ｂとの連通を択一的に切換えるダンパより
なる切換部材１１が回動自在に設けられている。

一方、１２はケーシング１の上記直交面１ａ，
１ｂの各面とほぼ同じ大きさの盲板であつて、該
盲板１２は上記直交面１ａ，１ｂの何れか一方を
覆うように該面１ａ，１ｂにビス１３…を介して
着脱可能に取付けられるもので、直交面１ａ，１
ｂの一面１ａの吸込口７および第１出入口８を、
又は他面１ｂの第２出入口９および吹出口１０を
閉塞するようにしている。

また、１４はケーシング１の上記直交面１ａ，
１ｂの各面よりやや大きく形成された化粧パネル
であつて、該化粧パネル１４には、上記直交面１
ａ，１ｂの各面の吸込口７および第１出入口８、
並びに第２出入口９および吹出口１０に対応して
吸込用および吹出用グリル１５，１６が形成され
ており、上記直交面１ａ，１ｂの何れか一方にビ
ス１７…を介して着脱可能に取付けられるもので
ある。尚、１８はケーシング１の側端に設けら
れ、該ケーシング１を設置箇所に固定手段（例え
ば第１図の如く天井裏設置の場合には吊り金具１
９）を介して固定するための固定フランジであ
る。

次に、上記室内ユニツトＡの設置方法を第３図
により説明するに、天井裏Ｂに埋込設置する場合
には、ケーシング１の隣接する直交面１ａ，１ｂ
のうち第２出入口９および吹出口１０を有する面
１ｂを下方に向けた状態でケーシング１を天井裏
Ｂに設置する。その際、上記直交面１ａ，１ｂの
うち吸込口７および第１出入口８を有する面１ａ
には盲板１２を取付け、該吸込口７および第１出
入口８を閉塞するとともに、切換部材１１を連通
空間Ｓが熱交換器上流側流通路４ａに連通するよ
うに位置付ける。また、化粧パネル１４は上記第
２出入口９および吹出口１０を有する面１ｂにそ
れぞれ吸込用および吹出用グリル１５，１６を対
応させて取付けられる。このことにより、フアン
３の作動により、下方から第２出入口９より吸込
まれた室内空気は熱交換器２で熱交換されたの
ち、フアン３を経て吹出口１０より下方に吹出さ
れることになり、天井裏埋込タイプの室内ユニツ
トA₁が構成される。

また、天袋Ｃに埋込設置する場合には、ケーシ
ング１の隣接する直交面１ａ，１ｂのうち吸込口
７および第１出入口８を有する面１ａを吸込口７
が上側に、第１出入口８が下側になるように前方
に向けた状態でケーシング１を天袋Ｃに設置する
とともに、ケーシング１の下面となる第２出入口
９および吹出口１０を有する面１ｂに盲板１２を
取付け、かつ切換部材１１を連通空間Ｓがフアン
下流側流通路４ｂに連通するように位置付ける。
さらに、化粧パネル１４を上記吸込口７および第
１出入口８を有する面１ａにそれぞれ吸込用およ
び吹出用グリル１５，１６を対応させて取付け
る。このことにより、フアン３の作動によつて前
方から吸込口７より吸込んだ室内空気を熱交換器
２で熱交換したのち、フアン３を経て第１出入口
８から前方へ吹出すようになり、天袋埋込タイプ
の室内ユニツトA₂が構成される。

また、地袋Ｄに埋込設置する場合には、上記天
袋Ｃの設置の場合と上下を逆にすることにより、
地袋埋込タイプの室内ユニツトA₃が構成される。
また、床下Ｅに埋込（収納）設置する場合には、
上記天井裏Ｂの設置の場合と上下を逆にすること
により、床下埋込タイプの室内ユニツトA₄が構
成される。

尚、床置収納する場合には、前面に吸込口７に
対応する吸込用グリル２０および上面に第２出入
口９に対応する吹出用グリル２１を有するガラリ
２２内にケーシング１を収納し、第１出入口８お
よび吹出口１０をガラリ２２で閉塞し、かつ切換
部材１１を連通空間Ｓがフアン下流側流通路４ｂ
に連通するように位置付けることにより、下部前
方から吸込口７より吸込んだ室内空気を第２出入
口９より上方に吹出すようにした床置きタイプの
室内ユニツトA₅が構成される。この場合には盲
板１２および化粧パネル１４の使用が不要とな
る。

したがつて、上記の如くケーシング１の隣接す
る直交面１ａ，１ｂに対して盲板１２および化粧
パネル１４の取付け位置を変え、かつ切換部材１
１を切換えることにより、天井裏Ｂ、天袋Ｃ、地
袋Ｄおよび床下Ｅなどに対して自在に対応して埋
込設置でき、各タイプの埋込型室内ユニツトA₁
〜A₄を構成できるので、埋込型室内ユニツトの
機種を一つに統合することができ、よつて製品機
種の数を少なくして製品管理を簡便なものとする
ことができる。

尚、上記ケーシング１の断面形状は上記実施例
の如く正方形状に限らず、単に方形状であつても
よいが、正方形状の方が盲板１２および化粧パネ
ル１４の大きさの統一化の点で好ましい。

また、上記切換部材１１としては、上記実施例
の如きダンパに代え、化粧パネル１４の背面に連
通空間Ｓのフアン下流側流通路４ｂへの連通又は
連通空間Ｓの熱交換器上流側流通路４ａへの連通
を遮断する遮閉板を設け、化粧パネル１４の直交
面１ａ，１ｂに対する取付け位置の変更に応じて
連通空間Ｓのフアン下流側流通路４ｂ又は熱交換
器上流側流通路４ａへの連通を切換えるようにし
てもよく、同様の作用効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は全体
概略構成を示す分解斜視図、第２図は縦断側面
図、第３図は各種設置例を示す説明図である。１…ケーシング、１ａ…一面、１ｂ…他面、２
…熱交換器、３…フアン、４…流通路、４ａ…熱
交換器上流側流通路、４ｂ…フアン下流側流通
路、７…吸込口、８…第１出入口、９…第２出入
口、１０…吹出口、１１…切換部材、１２…盲
板、Ｓ…連通空間。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】断面方形状のケーシング１の隣接する直交面１
ａ，１ｂの一面１ａに吸込口７が、他面１ｂに吹
出口１０が設けられているとともに、該ケーシン
グ１内に上記吸込口７と吹出口１０とを連通する
流通路４が形成されており、該流通路４には熱交
換器２およびその下流にフアン３がそれぞれ配置
されており、上記ケーシング１内の上記直交面１ａ，１ｂで
構成される隅角部分には、上記熱交換器２上流側
の流通路４ａおよび上記フアン３下流側の流通路
４ｂに連通する連通空間Ｓが形成されているとと
もに、ケーシング１の上記直交面１ａ，１ｂのコ
ーナ部分における一面１ａに第１出入口８が、他
面１ｂに第２出入口９が互いに隣接して、かつ
各々上記連通空間Ｓに連通して設けられており、上記連通空間Ｓには、該連通空間Ｓの上記熱交
換器上流側流通路４ａとフアン下流側流通路４ｂ
との連通を択一的に切換える切換部材１１が設け
られていることを特徴とする埋込型室内ユニツ
ト。