JPH02274837A - 精密機械用軸受材 - Google Patents
精密機械用軸受材Info
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- JPH02274837A JPH02274837A JP9491889A JP9491889A JPH02274837A JP H02274837 A JPH02274837 A JP H02274837A JP 9491889 A JP9491889 A JP 9491889A JP 9491889 A JP9491889 A JP 9491889A JP H02274837 A JPH02274837 A JP H02274837A
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Links
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Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は精密機械用軸受材に係り、詳しくは、例えば、
オーディオ、VTR、コンピュータ等の精密機器に用い
ら′れる転がり軸受として好適な転勤疲労寿命ならびに
静粛性に優れた精密機械用軸受材に係る。
オーディオ、VTR、コンピュータ等の精密機器に用い
ら′れる転がり軸受として好適な転勤疲労寿命ならびに
静粛性に優れた精密機械用軸受材に係る。
従 来 の 技 術
軸受材は各種機器に広(利用されているが、これらに用
いられる軸受材、特に、転がり軸受において要求される
特性として転勤疲労寿命がある。
いられる軸受材、特に、転がり軸受において要求される
特性として転勤疲労寿命がある。
近年、オーデ、fオ、VTR、コンピュータ等の′に4
密機器等に使用される、例えば、転がり軸受では画質、
音質の向上から転勤疲労特性の他にこれまで問題になら
なかった静粛性が重要視されるようになってきた。
密機器等に使用される、例えば、転がり軸受では画質、
音質の向上から転勤疲労特性の他にこれまで問題になら
なかった静粛性が重要視されるようになってきた。
従来、軸受材としては数%の残留炭化物と数%の残留オ
ーステナイトおよび残りがマルテンサイトであるような
混合組織を有する鋼が適しているとされてきた。すなわ
ち、JIS−8UJに代表される高炭素クロム調圧延材
又は鍛造材を球状化焼鈍して炭化物を球状化させ、軸受
の形状に加工を施した後、球状炭化物を一部残留するよ
うな温度に加熱保持し、次いで、ホス′は油中に焼入れ
して上記混合組織とする製造法が採用されてきた。
ーステナイトおよび残りがマルテンサイトであるような
混合組織を有する鋼が適しているとされてきた。すなわ
ち、JIS−8UJに代表される高炭素クロム調圧延材
又は鍛造材を球状化焼鈍して炭化物を球状化させ、軸受
の形状に加工を施した後、球状炭化物を一部残留するよ
うな温度に加熱保持し、次いで、ホス′は油中に焼入れ
して上記混合組織とする製造法が採用されてきた。
しかし、このような従来例の軸受材では上記組成を得る
ため、1.0%前債のCと1.0〜1.5%のCr1!
r必要とするため、鋳造時に巨大なOr炭化物が生成し
、この巨大炭化物は転勤疲労寿命特性を低下させるため
、これを拡散、消失させる目的で1200℃を越える高
温で10時間以上に及、Sz拡散処理を行なう必要があ
った。
ため、1.0%前債のCと1.0〜1.5%のCr1!
r必要とするため、鋳造時に巨大なOr炭化物が生成し
、この巨大炭化物は転勤疲労寿命特性を低下させるため
、これを拡散、消失させる目的で1200℃を越える高
温で10時間以上に及、Sz拡散処理を行なう必要があ
った。
また、軸受材の転勤疲労寿命を向上させる方法として、
特開昭58−151455号公報に示される如(、C:
0,5%以下、Si : 0.15〜0.45%、Mn
二〇、30〜1.5%、Cr : 0.5%以下、0
: 15ppm以下の炭素鋼を表面焼入れし、焼入硬化
層を軸受材の表圀部のみに有するようにし、この硬化層
を残留炭化物のないマルテンサイト組織とする方法があ
る。しかし、このような軸受材では転勤疲労rT酌特性
はある程度改善される利点があるが、十分でなく、また
、静粛性向上効果については期待できない。
特開昭58−151455号公報に示される如(、C:
0,5%以下、Si : 0.15〜0.45%、Mn
二〇、30〜1.5%、Cr : 0.5%以下、0
: 15ppm以下の炭素鋼を表面焼入れし、焼入硬化
層を軸受材の表圀部のみに有するようにし、この硬化層
を残留炭化物のないマルテンサイト組織とする方法があ
る。しかし、このような軸受材では転勤疲労rT酌特性
はある程度改善される利点があるが、十分でなく、また
、静粛性向上効果については期待できない。
発明が解決しようとする課題
本発明はこれらの問題の解決を目的とし、具体的には、
従来例の軸受材に比べて転勤疲労寿命ならびに静粛性を
向上させた精密機械用軸受材を提案することを目的とす
る。
従来例の軸受材に比べて転勤疲労寿命ならびに静粛性を
向上させた精密機械用軸受材を提案することを目的とす
る。
課題を解決するための
手段ならびにその作用
すなわち、本発明は、重潰でC:0,40〜0.80%
、Si : 0.50〜2.50%、Mn : 0,1
5〜1.50%、Gr:0.10〜0.50%、P :
0.025%以下、S : 0,025%以下、A/
:0,020%以下、T+ : 0.002%以下、0
:0.0015%以下、N : 0.0040%以下、
残部がFeならびに不可避的不純物からなる鋼の転動体
から成り、しかも、硬さがHRc60以上でかつ実質的
に黒鉛を含有しない硬化層を表面から0720〜D/5
(D:転動体直径)の深さで有してなることを特徴とす
る。
、Si : 0.50〜2.50%、Mn : 0,1
5〜1.50%、Gr:0.10〜0.50%、P :
0.025%以下、S : 0,025%以下、A/
:0,020%以下、T+ : 0.002%以下、0
:0.0015%以下、N : 0.0040%以下、
残部がFeならびに不可避的不純物からなる鋼の転動体
から成り、しかも、硬さがHRc60以上でかつ実質的
に黒鉛を含有しない硬化層を表面から0720〜D/5
(D:転動体直径)の深さで有してなることを特徴とす
る。
また、単産でC:0,40〜0.80%、Si:0,5
0〜2.50%、Mn : 0.15〜1.5%、Cr
:0.10〜0.50%、Mo : 0.05〜2.0
0%及び/又はNi:0.05〜2.00%、P :
0.025%以下、S : 0.025%以下、/j:
o、020%以下、ri : 0.002%以下、O:
0.0015%以下、N : 0,0040%以下を
含有し、残部がFeならびに不可避的不純物からなる鋼
の転動体からなり、しかも、硬さがII 、060以上
で、かつ実質的に黒鉛を含有しない硬化層を表面から[
1/2O−1315(D :転動体直径ンの深さで有し
てなることを特徴とする。
0〜2.50%、Mn : 0.15〜1.5%、Cr
:0.10〜0.50%、Mo : 0.05〜2.0
0%及び/又はNi:0.05〜2.00%、P :
0.025%以下、S : 0.025%以下、/j:
o、020%以下、ri : 0.002%以下、O:
0.0015%以下、N : 0,0040%以下を
含有し、残部がFeならびに不可避的不純物からなる鋼
の転動体からなり、しかも、硬さがII 、060以上
で、かつ実質的に黒鉛を含有しない硬化層を表面から[
1/2O−1315(D :転動体直径ンの深さで有し
てなることを特徴とする。
以下、本発明の手段たる構成ならびにその作用について
詳しく説明すると、次の通りである。
詳しく説明すると、次の通りである。
本発明者等は従来例の軸受材に比べて転勤疲労寿命なら
びに静粛性に優れた軸受材について検討を行なった結果
、次の条件を満すものが必要であることがわかった。
びに静粛性に優れた軸受材について検討を行なった結果
、次の条件を満すものが必要であることがわかった。
(1)高周波焼入によって表一部を焼入硬化した圧縮の
残留応力を付与すること、 (2)表m部の硬質の非金属介在物、残留炭化物を極力
低減あるいは溶解除去することにより、転勤剥離の起点
を解屑すること、 (31Slを多量に添加することによって*t*発熱に
よる硬度の低下を防止すること、 等であった。
残留応力を付与すること、 (2)表m部の硬質の非金属介在物、残留炭化物を極力
低減あるいは溶解除去することにより、転勤剥離の起点
を解屑すること、 (31Slを多量に添加することによって*t*発熱に
よる硬度の低下を防止すること、 等であった。
更に進んで研究を行ない、この研究にもとづいて本発明
は成立したものである。
は成立したものである。
本発明の軸受材は特定量のC,St、触、Cr、 P、
S%Al、TiS2.Nの元素を含むか、若しくは口れ
ら元素の他に更にMO及び/又はN1を含むオーステナ
イト組織を有する炭素鋼を用い、その鋳片から棒鋼圧延
し、次いで、これを黒鉛化処理した後、転動体形状に成
形し高周波焼入れして製造することができるものであっ
て、その棒鋼表面に実質的に黒鉛の含有(残留)しない
マルテンサイト組織を有する特定の厚さの表面硬化層を
有するものである。
S%Al、TiS2.Nの元素を含むか、若しくは口れ
ら元素の他に更にMO及び/又はN1を含むオーステナ
イト組織を有する炭素鋼を用い、その鋳片から棒鋼圧延
し、次いで、これを黒鉛化処理した後、転動体形状に成
形し高周波焼入れして製造することができるものであっ
て、その棒鋼表面に実質的に黒鉛の含有(残留)しない
マルテンサイト組織を有する特定の厚さの表面硬化層を
有するものである。
本発明の軸受材は、従来技術で提示した特開昭58−1
51455号公報に記載の軸受材に比べて31元素を0
.50〜2.50%と多量含有させた炭素鋼を用いたた
め、軸受として用いた場合、摩擦発熱あるいは高温使用
時の硬度低下が防止され、また、黒鉛化処理後焼入れす
るようにしたため、実質物に黒鉛の含有(残留)しない
硬化Sが形成され、従来例の炭化物の球状化した場合に
比べ、軸受材表面に過大な圧縮の残留応力を付与するこ
とができ、転勤疲労寿命の向上効果が得られる。
51455号公報に記載の軸受材に比べて31元素を0
.50〜2.50%と多量含有させた炭素鋼を用いたた
め、軸受として用いた場合、摩擦発熱あるいは高温使用
時の硬度低下が防止され、また、黒鉛化処理後焼入れす
るようにしたため、実質物に黒鉛の含有(残留)しない
硬化Sが形成され、従来例の炭化物の球状化した場合に
比べ、軸受材表面に過大な圧縮の残留応力を付与するこ
とができ、転勤疲労寿命の向上効果が得られる。
また、硬化層は実質的黒鉛の含有しないものであるが、
黒鉛が面積比で0.5%以下の微量存在するため、この
黒鉛の振動減衰能により静粛性の向上効果が得られる。
黒鉛が面積比で0.5%以下の微量存在するため、この
黒鉛の振動減衰能により静粛性の向上効果が得られる。
次に、本発明の限定理由について説明する。
C: ベアリングとして要求されるHRc60以上を確
保するために必要な元素であり、そのため下限を0.4
0%とした。しかし、多すぎると転勤疲労寿命が劣化す
るとともに焼削れ歪が発生し易いため、上限を0.80
%とした。
保するために必要な元素であり、そのため下限を0.4
0%とした。しかし、多すぎると転勤疲労寿命が劣化す
るとともに焼削れ歪が発生し易いため、上限を0.80
%とした。
Si: 溶製時に脱酸材として作用すると共に、高温
使用、摩擦発熱による硬度の低下を防止するために必要
な元素であるため下限を0、50%とした。しかし、多
すぎると転勤疲労寿命、靭性を劣化するため、上限を2
.50%とした。
使用、摩擦発熱による硬度の低下を防止するために必要
な元素であるため下限を0、50%とした。しかし、多
すぎると転勤疲労寿命、靭性を劣化するため、上限を2
.50%とした。
Mn: 焼入性を向上させるために必要な元素である
ため、下限を0.15%とした。しかし、多すぎると転
勤疲労寿命を劣化させるほか、残留オーステナイト組織
を生成し十分な焼入、焼戻硬度を低下させるため、上限
を1.50%とした。
ため、下限を0.15%とした。しかし、多すぎると転
勤疲労寿命を劣化させるほか、残留オーステナイト組織
を生成し十分な焼入、焼戻硬度を低下させるため、上限
を1.50%とした。
s、p: 転動疲労寿命特性および転勤疲労寿命を劣
化させる元素であり、できるだけ低下させるe1要があ
るため、上限を0.025%とした。
化させる元素であり、できるだけ低下させるe1要があ
るため、上限を0.025%とした。
Cr: 焼入性を向上させ、焼戻後の硬度を安定させ
るのに重要な元素であるため、下限を0.1%とした。
るのに重要な元素であるため、下限を0.1%とした。
しかし、多すぎると鋳造時に巨大なcr炭化物を形成し
、消散のための拡散焼鈍が必要となることからコストア
ップとなるため、上限を0.5%とした。
、消散のための拡散焼鈍が必要となることからコストア
ップとなるため、上限を0.5%とした。
Al:剥離の起点となる硬質の酸化物(Al20g)や
窒素物(IN)を形成し、転勤疲労*@を著しく劣化さ
せることから、その量は少ない方が望ましいため、上限
を0.020%とした。
窒素物(IN)を形成し、転勤疲労*@を著しく劣化さ
せることから、その量は少ない方が望ましいため、上限
を0.020%とした。
Ti:A/と同様硬質の酸化物(Tie)や窒化物(、
r t N )を形成し、転勤疲労寿命を著しく劣化さ
せることから、その畿は少ない方が望よしいため、上限
を0.002%とした。
r t N )を形成し、転勤疲労寿命を著しく劣化さ
せることから、その畿は少ない方が望よしいため、上限
を0.002%とした。
0: 溶製時At 、 Si、 r+等と結合し、剥離
の原因となる硬質の介在物を形成するため、転勤疲労、
!命を劣化させる。よってその量は少ない方が望ましい
ため、上限o、ois%とした。
の原因となる硬質の介在物を形成するため、転勤疲労、
!命を劣化させる。よってその量は少ない方が望ましい
ため、上限o、ois%とした。
N; 鋼材の靭性を低下させるほか、AIや■1と結合
し硬質の介在物を形成し、転勤疲労寿命を劣化させるた
め、その量は少ない方が望ましいため、上限を0.00
40%とした。
し硬質の介在物を形成し、転勤疲労寿命を劣化させるた
め、その量は少ない方が望ましいため、上限を0.00
40%とした。
Ni、Mo: 大型のベアリングを高周波焼入する際
、焼入硬化深さを向上させる目的で添加する元素である
ため、下限を0.05%とした。
、焼入硬化深さを向上させる目的で添加する元素である
ため、下限を0.05%とした。
しかし、2.00%を越えて添加しても著しい改善は紹
められす、かえってコスト高となることから上限を2.
0θ%とした。
められす、かえってコスト高となることから上限を2.
0θ%とした。
表面硬化−の硬さはI(、c60未膚では転勤疲労寿命
を急激に低下するため、H,060以上が必要である。
を急激に低下するため、H,060以上が必要である。
また、焼入瞬化層中に黒鉛が残留するとマルテンサイト
中のC@が不足し、必要な硬度が得られな(なる。加え
て表國に十分な圧縮の残留応力を付与することができな
(なるために完全に溶解することが望ましい。黒鉛が面
積比で0.5%以下であれば実質的に黒鉛の残留はない
とみなすことができ、表閤部に十分な硬度、圧縮の残留
応力を付与することができる。表面硬化層の厚さは、D
/20(ただし、Dは転動体の直径)未満では使用中の
荷重の影響が非硬化層にまでおよび、転勤疲労寿命が急
激に悪化する。
中のC@が不足し、必要な硬度が得られな(なる。加え
て表國に十分な圧縮の残留応力を付与することができな
(なるために完全に溶解することが望ましい。黒鉛が面
積比で0.5%以下であれば実質的に黒鉛の残留はない
とみなすことができ、表閤部に十分な硬度、圧縮の残留
応力を付与することができる。表面硬化層の厚さは、D
/20(ただし、Dは転動体の直径)未満では使用中の
荷重の影響が非硬化層にまでおよび、転勤疲労寿命が急
激に悪化する。
また、015を越太ると、表面に発生する残留応力が小
さ(なり、転勤疲労寿命が劣化するため、表面硬化■の
厚さをD/20〜015の範囲とした。
さ(なり、転勤疲労寿命が劣化するため、表面硬化■の
厚さをD/20〜015の範囲とした。
実施例
次に、実施例について述べる。
実施例、比較例
第1表に示す組成の鋼(A〜0)を溶製した。A〜Uは
連続鋳造鋳片から棒鋼圧延を行なったが、比較材の5U
J2は、鋳片を1200℃で30時間の拡散焼鈍を行な
い、巨大炭化物の消散を討った後、棒鋼圧延を行なった
。
連続鋳造鋳片から棒鋼圧延を行なったが、比較材の5U
J2は、鋳片を1200℃で30時間の拡散焼鈍を行な
い、巨大炭化物の消散を討った後、棒鋼圧延を行なった
。
更に、これらの圧延材を炭化物の球状化あるいは黒鉛化
焼鈍を施した後、転勤疲労寿命試験サンプルを粗形状に
切削加工した。黒鉛化ならびに炭化物の球状化の焼鈍は
それぞれ第1図(a)ならびに(b)に示す条件で行な
った。
焼鈍を施した後、転勤疲労寿命試験サンプルを粗形状に
切削加工した。黒鉛化ならびに炭化物の球状化の焼鈍は
それぞれ第1図(a)ならびに(b)に示す条件で行な
った。
次に、第2表に従って高周波焼入した。なお、試験に用
いる転動体の直径は374インチ(19,05關)であ
るので、必要な表面硬化層の厚さは0.95〜3.81
胴となる。
いる転動体の直径は374インチ(19,05關)であ
るので、必要な表面硬化層の厚さは0.95〜3.81
胴となる。
記号1〜4は黒鉛化処理を行なった後、高周波焼入によ
り2〜3II11の表面硬化層を付与した本発明の実施
例である。記号5.6はへの鋼材を黒鉛化処理を行なっ
た後、1mm以上あるいは5順以上の表面硬化層を付与
した比較例、記号1は黒鉛化処理債、面積率で2.6%
の黒鉛が残留するよう、高周波焼入を施した比較例、記
号8はずぶ焼入により部材全体の黒鉛を溶解した比較例
である。
り2〜3II11の表面硬化層を付与した本発明の実施
例である。記号5.6はへの鋼材を黒鉛化処理を行なっ
た後、1mm以上あるいは5順以上の表面硬化層を付与
した比較例、記号1は黒鉛化処理債、面積率で2.6%
の黒鉛が残留するよう、高周波焼入を施した比較例、記
号8はずぶ焼入により部材全体の黒鉛を溶解した比較例
である。
記号9の5uJ2は比較例であって、従来通り球状化焼
鈍を行ない、855℃に30分間加熱した後120℃で
ず/S焼入を行なったもので、マルテンサイトと面積率
7%の残留炭化物と9%の残留オーステナイトの混合組
織を呈している。
鈍を行ない、855℃に30分間加熱した後120℃で
ず/S焼入を行なったもので、マルテンサイトと面積率
7%の残留炭化物と9%の残留オーステナイトの混合組
織を呈している。
次に、これらをいずれも180℃で60分間焼戻しだ後
、仕上研磨を行なって試験片とした。試験はいずれもヘ
ルツ最大接触応力Pmax−500kgr/ff1I1
2の条件によりスラスト型転勤疲労寿命試験機を用いて
その評価を行なった。転勤疲労寿命はB10により、5
UJ2従来法のものを1としてその対比で示した。静粛
性は試験機に集音@置を取付け、転動疲労寿命と同様、
従来法を1としてその対比で示した。これらの条件及び
その結第2表から明らかなように、黒鉛化処理の後、高
周波焼入を行なった実施例(記号1〜4)は、表面に高
い圧縮の残留応力が付与されるために、より一回の転勤
疲労寿命の向上が図れかつ静粛性が向上していることか
ら、精密機械用軸受材として優れた性能を保持している
。
、仕上研磨を行なって試験片とした。試験はいずれもヘ
ルツ最大接触応力Pmax−500kgr/ff1I1
2の条件によりスラスト型転勤疲労寿命試験機を用いて
その評価を行なった。転勤疲労寿命はB10により、5
UJ2従来法のものを1としてその対比で示した。静粛
性は試験機に集音@置を取付け、転動疲労寿命と同様、
従来法を1としてその対比で示した。これらの条件及び
その結第2表から明らかなように、黒鉛化処理の後、高
周波焼入を行なった実施例(記号1〜4)は、表面に高
い圧縮の残留応力が付与されるために、より一回の転勤
疲労寿命の向上が図れかつ静粛性が向上していることか
ら、精密機械用軸受材として優れた性能を保持している
。
方、黒鉛化処理後、高周波焼入により0.5n+n+(
[1/40相当)の表面硬化回を付与せしめた比較例(
記号5)は、圧力の影響が非硬化■まで及び転勤疲労寿
命が劣化している。また、黒鉛化処理後、高周波焼入に
より51m1の硬化層を付与した比較例(記号6)は表
面の残留応力低下のため、また、比較例(記号1)は焼
入不十分で、面積率で2.6%の黒鉛が残留し表面硬度
不足のため、転勤疲労寿命が劣化している。
[1/40相当)の表面硬化回を付与せしめた比較例(
記号5)は、圧力の影響が非硬化■まで及び転勤疲労寿
命が劣化している。また、黒鉛化処理後、高周波焼入に
より51m1の硬化層を付与した比較例(記号6)は表
面の残留応力低下のため、また、比較例(記号1)は焼
入不十分で、面積率で2.6%の黒鉛が残留し表面硬度
不足のため、転勤疲労寿命が劣化している。
また、比較例(記号8)は黒鉛化処理後、水中にずぶ焼
入したため、また、比較例(記号9)では球状化処理後
水中にず・S焼入したため、いずれも全断面で硬化し、
表面の残留応力が引張方向に働いたため、転勤疲労寿命
が劣化している。
入したため、また、比較例(記号9)では球状化処理後
水中にず・S焼入したため、いずれも全断面で硬化し、
表面の残留応力が引張方向に働いたため、転勤疲労寿命
が劣化している。
〈発明の効果〉
以上詳しく説明したように、本発明は、特定壷のC%S
+、帽)、Or、 P、 S%Jj! 、 Ti、0.
N若しくは更にMO及び/又はNiを含有し、残部がF
eならびに不可避的不純物からなる鋼の転動体からなり
、しかも、硬さがH,060以上で、かつ実質的に黒鉛
を含有しない硬化■を有することを特徴とする。
+、帽)、Or、 P、 S%Jj! 、 Ti、0.
N若しくは更にMO及び/又はNiを含有し、残部がF
eならびに不可避的不純物からなる鋼の転動体からなり
、しかも、硬さがH,060以上で、かつ実質的に黒鉛
を含有しない硬化■を有することを特徴とする。
本発明の精密機械用軸受材は焼入前に黒鉛化処理を施し
た債、高周波焼入により表面にある一定厚さの黒鉛が含
有しない硬化層が付与されるため、軸受材の表面に過大
な圧縮の残留応力を付与することができる他、Siを従
来例より多く含有させることによりFJ原発熱あるいは
高温での使用時の硬度の低下を防止することができるた
め、優れた転ill疲労庁命と静粛性の向上させた工業
上極めて大きな効果を有する。
た債、高周波焼入により表面にある一定厚さの黒鉛が含
有しない硬化層が付与されるため、軸受材の表面に過大
な圧縮の残留応力を付与することができる他、Siを従
来例より多く含有させることによりFJ原発熱あるいは
高温での使用時の硬度の低下を防止することができるた
め、優れた転ill疲労庁命と静粛性の向上させた工業
上極めて大きな効果を有する。
また、本発明はC,Cr7’/低減されていることから
、従来、巨大炭化物の消散のために行なわれてきた拡散
焼鈍あるいは切断のために行なわれてきた軟化焼鈍が木
型となるため、従来のものに比べ大巾に製造コストの低
減が図れる他、加えて黒鉛は切削、研削時に!1滑作用
を示すため、工具寿命を延長させることができる。
、従来、巨大炭化物の消散のために行なわれてきた拡散
焼鈍あるいは切断のために行なわれてきた軟化焼鈍が木
型となるため、従来のものに比べ大巾に製造コストの低
減が図れる他、加えて黒鉛は切削、研削時に!1滑作用
を示すため、工具寿命を延長させることができる。
第1図(a)は本発明の実施例の各鋼材の黒鉛化処理条
件を示すグラフ、第1図(b)は比較例の5UJ2の炭
化物球状化処理条件を示すグラフである。 第1図(a) #lIス4〜D
件を示すグラフ、第1図(b)は比較例の5UJ2の炭
化物球状化処理条件を示すグラフである。 第1図(a) #lIス4〜D
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)重量で、C:0.40〜0.80%、Si:0.5
0〜2.50%、Mn:0.15〜1.50%、Cr:
0.10〜0.50%、P:0.025%以下、S:0
.025%以下、Al:0.020%以下、Ti:0.
002%以下、O:0.0015%以下、N:0.00
40%以下、残部がFeならびに不可避的不純物からな
る鋼の転動体から成り、しかも、硬さがH_R_C60
以上でかつ実質的に黒鉛を含有しない硬化層を表面から
D/20〜D/5(D:転動体直径)の深さで有してな
ることを特徴とする精密機械用軸受材。 2)重量で、C:0.40〜0.80%、Si:0.5
0〜2.50%、Mn:0.15〜1.5%、Cr:0
.10〜0.50%、Mo:0.05〜2.00%及び
/又はNi:0.05〜2.00%、P:0.025%
以下、S:0.025%以下、Al:0.020%以下
、Ti:0.002%以下、O:0.0015%以下、
N:0.0040%以下を含有し、残部がFeならびに
不可避的不純物からなる鋼の転動体からなり、しかも、
硬さがH_R_C60以上で、かつ実質的に黒鉛を含有
しない硬化層を表面からD/20〜D/5(D:転動体
直径)の深さで有してなることを特徴とする精密機械用
軸受材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9491889A JPH02274837A (ja) | 1989-04-14 | 1989-04-14 | 精密機械用軸受材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9491889A JPH02274837A (ja) | 1989-04-14 | 1989-04-14 | 精密機械用軸受材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02274837A true JPH02274837A (ja) | 1990-11-09 |
Family
ID=14123375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9491889A Pending JPH02274837A (ja) | 1989-04-14 | 1989-04-14 | 精密機械用軸受材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02274837A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006059784A1 (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-08 | Nippon Steel Corporation | 高強度ばね用鋼および鋼線 |
JP2009041046A (ja) * | 2007-08-07 | 2009-02-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高周波焼入れ用鋼材及びその製造方法 |
WO2009069283A1 (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-04 | Sanyo Special Steel Co., Ltd. | 冷間加工性に優れた高周波焼入用鋼、該鋼からなる転動部材および転動部材を用いた運動案内装置 |
CN103938099A (zh) * | 2014-04-18 | 2014-07-23 | 人本集团有限公司 | 一种轴承用钢 |
-
1989
- 1989-04-14 JP JP9491889A patent/JPH02274837A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006059784A1 (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-08 | Nippon Steel Corporation | 高強度ばね用鋼および鋼線 |
US10131973B2 (en) | 2004-11-30 | 2018-11-20 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | High strength spring steel and steel wire |
JP2009041046A (ja) * | 2007-08-07 | 2009-02-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高周波焼入れ用鋼材及びその製造方法 |
WO2009069283A1 (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-04 | Sanyo Special Steel Co., Ltd. | 冷間加工性に優れた高周波焼入用鋼、該鋼からなる転動部材および転動部材を用いた運動案内装置 |
JP2009127091A (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-11 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 冷間加工性に優れた高周波焼入用鋼、該鋼からなる転動部材および転動部材を用いた直線運動装置 |
CN103938099A (zh) * | 2014-04-18 | 2014-07-23 | 人本集团有限公司 | 一种轴承用钢 |
CN103938099B (zh) * | 2014-04-18 | 2016-06-29 | 人本集团有限公司 | 一种轴承用钢 |
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