JPH0227116Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は採光窓を備えたドアパネルに関するも
のである。

〔背景技術〕

従来、この種のドアパネルとしては、ドアパネ
ルの採光窓にガラスを嵌め込んだものが提供され
ているが、このものはガラスを割られる恐れがあ
るので防犯性に劣り、また装飾性に劣るという欠
点があつた。

〔考案の目的〕

本考案は上記の点に鑑みて成されたものであつ
て、防犯性、装飾性共に優れたドアパネルを提供
することを目的とするものである。

〔考案の開示〕

すなわち、本考案は縦框１と横框２とで四角枠
状に枠組みされたドア本体３の中央部に採光窓用
空所２０を形成し、周縁に当接片４ａが形成され
た断面Ｌ字状の面格子４を上記採光窓用空所２０
の屋外面側に配設し、この面格子４の当接片４ａ
を採光窓用空所２０の開口縁に当接し、面格子４
の周端部の裏面側に取付凹所１０を形成し、この
取付凹所１０に取付けられたＬ字型の金具８を採
光窓用空所２０の内面に固着して面格子４をドア
本体３に取付け、面格子４の屋内面側にガラス５
を配設すると共にドア本体３の内面に取付けたガ
ラス押え部材６でガラス５の周端部を上記面格子
４との間で挟持せしめて成るドアパネルにより上
記目的を達成したものである。

以下本考案を実施例により詳述する。ドア本体
３は第１図乃至第４図に示すように、木製の縦框
１，１と横框２，２とを四角枠状に枠組みして形
成され、中央部には採光窓７が形成してある。こ
の採光窓７はドア本体３の中央部に設けた採光窓
用空所２０に面格子４とガラス５とを取付けて形
成してある。この採光窓７におけるドア本体３の
内面には屋外面側にて面格子４がＬ字型の金具８
で固着してある。面格子４はアルミニウム製の鋳
物等でロ字状に一体に形成されており、周縁には
側方に向けて当接片４ａが突設されており、その
表面には第４図に示すように多数本の格子９の模
様が施してある。各格子９，９間の寸法は防犯性
を向上する上では手が入り離い程巾狭にするのが
好ましい。この面格子４の周端部の裏面側には取
付凹所１０が複数個所設けてあり、取付凹所１０
内に金具８を小ねじ１１で止めておき、ドア本体
３の内面に金具８を嵌め込んで木ねじ１３で固着
するものである。このとき、面格子４は周縁に設
けた当接片４ａを採光窓用空所２０の周縁に当接
するようにしてあり、当接片４ａを採光窓用空所
２０の周縁に当接することによつて採光窓用空所
２０に位置決めされた状態で面格子４を配置する
ことができるようにしてあると共に周縁に当接さ
れた当接片４ａの存在によつて面格子４の屋外面
側の取付部分を立体的にして外観に豪華さを出す
ことができるようにしてある。また、金具８にて
取付けてあることによつて面格子４自体をがたつ
くことなくドア本体３に取付けてある。面格子４
の屋内面側にはガラス５が配設してあり、さらに
ガラス５の屋内面側にてドア本体３の内面にはガ
ラス押え部材６が木ねじ１４で固着してあつて、
このガラス押え部材６と面格子４との間でガラス
５の周端部を挾持してある。面格子４とガラス５
との間にはコーキング材や防水両面テープ等の防
水材１５がガラス５の全周に亘つて充填してあ
り、ガラス５と面格子４との間の防水を行なうと
共に、ガラス５とガラス押え部材６との間に軟質
ゴム等で形成されたガラス押えビート１６を全周
に亘つて挿入してガラス５とガラス押えビート１
６との間の防水性を向上している。また、面格子
４とドア本体３の屋外面との間にも防水材１５が
充填してあつて屋外側から雨水が室内に浸入する
のを完全に防いでいる。

しかして、装飾が施された面格子４をドア本体
３の採光窓７に取付けることにより、この窓７に
取付けられているガラス５を割つたとしても侵入
者が窓７から手を入れることができず防犯性を向
上することができると共に、面格子４の複雑な模
様でドアパネルの見栄えを良くすることができる
ものである。特に、この面格子４をアルミニウム
製鋳物で形成し、ドア本体３を木製のもので形成
することにより、ドアパネルを豪華に見せること
ができるものである。また、ガラス５は防水材１
５や軟質のガラス押えビート１６で面格子４とガ
ラス押え部材６との間に弾性的に挾持されている
ので、ガラス５とドア本体３との間より雨水が浸
入することがないものであり、またこれらのガラ
ス押えビート１６等でドアパネルの開閉時の衝撃
を和らげ、ガラス５が割れることがないものであ
る。

〔考案の効果〕

上記のように本考案は、縦框と横框とで四角枠
状に枠組みされたドア本体の内面に屋外面がわに
て面格子を取付け、面格子の屋内面側にガラスを
配設すると共にドア本体の内面に取付けたガラス
押え部材でガラスの周端部を上記面格子との間で
挾持せしめたので、ドアパネルの採光窓にはガラ
スと面格子が取付けられることになつて、防犯を
確実に行なうことができる上に、面格子の模様で
ドアパネルの意匠性を高めることができるもので
ある。また、ドア本体の中央部に採光窓用空所を
形成し、周縁に当接片が形成された断面Ｌ字状の
面格子を上記採光窓用空所の屋外面側に配設し、
この面格子の当接片を採光窓用空所の開口縁に当
接し、面格子の周端部の裏面側に取付凹所を形成
し、この取付凹所に取付けられたＬ字型の金具を
採光窓用空所の内面に固着して面格子をドア本体
に取付けてあるので、面格子の取付時には当接片
を採光窓用空所の周縁に当接した状態で採光窓用
空所に嵌め込むことによつて位置決めされた状態
で面格子を配置することができ、また、当接片の
存在によつて面格子の屋外面側の取付部分を立体
的にして外観に豪華さを出すことができるもので
ある。さらに、面格子は金具を介して取付けてあ
ることによつて面格子自体ががたつくことなくド
ア本体に取付けられているものであり、ガラスの
嵌め込み時に面格子がぐらついたりすることがな
いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例のドアパネルの屋内面
がわからの正面図、第２図は第１図のＡ−A′線
断面図、第３図は第１図のＢ−B′線断面図、第
４図は同上の分解斜視図、第５図は同上の要部拡
大斜視図である。 １は縦框、２は横框、３はドア本体、４は面格
子、４ａは当接片、５はガラス、６はガラス押え
部材、８は金具、１０は取付凹所、２０は採光窓
用空所である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦框と横框とで四角枠状に枠組みされたドア本
   体の中央部に採光窓用空所を形成し、周縁に当接
   片が形成された断面Ｌ字状の面格子を上記採光窓
   用空所の屋外面側に配設し、この面格子の当接片
   を採光窓用空所の開口縁に当接し、面格子の周端
   部の裏面側に取付凹所を形成し、この取付凹所に
   取付けられたＬ字型の金具を採光窓用空所の内面
   に固着して面格子をドア本体に取付け、面格子の
   屋内面側にガラスを配設すると共にドア本体の内
   面に取付けたガラス押え部材でガラスの周端部を
   上記面格子との間で挟持せしめて成るドアパネ
   ル。