JPH02269913A - 差圧式蒸気流量計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は蒸気流れの中にノズル、ベンチュリ、オリフィ
ス等の絞り機構を設け、その上下流部の間に発生する差
圧から流量を測定する、差圧式流量測定装置に関し、特
に蒸気の乾き度を一定にすることにより、測定誤差を少
なくする差圧式蒸気流量計に関する。

差圧式流量計は構造が簡単で稼動部がないために、安価
で故障の少ない流量計として、各種流体に対して幅広く
用いられている。

蒸気配管を流れる蒸気の流量を測定すれば、蒸気使用機
器で消費する蒸気の量が判り、蒸気使用機器の加熱効率
を改善するデータが得られ、有益である。

従来の技術 従来の一般的な差圧式蒸気流量計は、蒸気配管の途中に
絞り機構を設け、絞り機構の一次側と二次側との差圧、
絞り穴の断面積、及び、蒸気の比重量等より演算して求
めていた。

本発明が解決しようとする課題 上記従来技術の場合、実際の蒸気流量と測定値との間で
かなりの誤差を生じる問題があった。これは、蒸気配管
を流れる蒸気が湿り蒸気の場合、その比重量は湿り度（
乾き度）によって変化するのであるが、測定中に湿り度
（乾き度）が変化してしまい、測定流量値に誤差を生じ
るだのである。

また、蒸気の湿り度を絶えず測定しなから流量測定をし
たり、湿り蒸気中の水分を取除くセパレータ等を別途設
けると、装置が大型化し且つ高価なものとなってしまう
。

従って、本発明の技術的課題は、安価で湿り度（乾き度
〉の変化の影響を受けにくい、測定誤差の少ない差圧式
蒸気流量計を得ることである。

課題を解決するための手段 上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術
的手段は、絞り機構の一次側と二次側との差圧を検出し
て蒸気流量を測定する流量計において、絞り機構の上流
側に気水分離部を配し、該気水分離部の下方に排水弁を
設け、上記気水分離部と排水弁と絞り機構とを流量計ケ
ーシング内に収容′したものである。

作用 気水分離部で湿り蒸気中の水分を分離し、排水弁から系
外に排出することにより、絞り機構に至る蒸気の湿り度
（乾き度）は一定のものとなる。

すなわち、気水分離部で、多量の水分を含んだ湿り蒸気
が流入してさた場合には多量の水分を分離し、少量の水
分しか含んでいない湿り蒸気が流入してきた場合には少
量の水分を分離することにより、絞り機構に至る湿り蒸
気の湿り度（乾き度）はほぼ一定となるのである。

絞り機構を通じての流体の質量流量は比重量の平方根に
比例する。従って、乾き飽和蒸気の流量は差圧ムｐと比
重量１　／Ｖ″に比例し、となる。

湿り蒸気の比容積■は乾ぎ度をＸとすると、■＝Ｖ”ｘ
＋ｖ’（１−ｘ） となり、湿り蒸気の比容積の、乾き飽和蒸気のそれに対
する比は、 Ｖ／Ｖ”＝　Ｘ　＋　Ｖ’（１−Ｘ　）　／Ｖ″となる
。

ｖ７Ｖ′は非常に大きな値であるから、／Ｖ”−Ｘ とすることができる。

従って、湿り度（乾き度）一定の湿り蒸気の流量は、 として演算することができる。

発明の効果 上記のように本発明では、絞り機構に至る蒸気の湿り度
を一定に維持することにより、湿り度の変化に基因する
蒸気流量の測定誤差をなくすことかでき、蒸気流量を正
確に測定することができる。

また、気水分離部と排水弁と絞り機構を１つの流量計ケ
ーシング内に収容したことにより、コンパクトな流量計
となり安価なものとなる。

実施例 上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する。（
第１図参照） 本実施例の差圧式蒸気流量計は、気水分離部１と排水弁
２と絞り機構３とで形成する。流量旧本体８に入口１０
．出口１１を形成し、入口１０に連通して円筒形状の隔
壁部材２０を取付け、これを囲む本体８との間に環状空
間１６を形成澱する。

入口１０と環状空間１６の間にコーン形状のスクリーン
３１を配し、環状空間１６の下部は排水弁２の排水溜り
室２６の上部と連通する。排水溜り室２６の上部は隔壁
部材２０の中央開口を通して絞り機＠３としてのオリフ
ィス１４に連通ずる。

オリフィス１４の下部には流れを整流して測定精度を向
上させるための整流器１５を取付ける。整流器１５は細
い管を多数束ねて形成する。環状空間１６には傾斜壁か
らなる旋回羽根２４を配置する。また隔壁部材２０の下
部は外側へ拡がったフレアー状の水切り部１８を形成す
る。

排水溜り室２６の底部には排水弁２としてスチームトラ
ップを形成する。排水溜り室２６の底部に排水口２２に
通じる排水弁口２８を形成し、対向して球形の弁フロー
ト３０を自由状態で収容し、フロー）−カバー３２で覆
う。フロートカバー３２の上部には通気口３４を開ける
。従って入口１０から流入した測定蒸気は環状空間１６
を通過する時に、旋回羽根２４で方向を曲げられて旋回
せしめられ、水分は蒸気より質量が大きいので外側へ搬
出されて周囲の本体内壁に沿って排水溜り室２６に流下
し、軽い蒸気は隔壁部ｖＪ２０の中央の整流器１５を経
てオリフィス１４を通過して出口１１に流出する。弁フ
ロー１へ３０は排水溜り全２６の水位と共に浮上降正し
て排水弁口２８を開閉し、排水溜り室２６に溜る復水を
自動的に系外へ排出する。

オリフィス１４の前後に圧力検出部３６．３７を設けて
演算部３８と接続する。演算部３８にて前記した湿り蒸
気の流量式より流量を演算して、表示あるいは記録する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の差圧式蒸気流量計の１実施例の断面図
である。 １；気水分離部　　　　２：排水弁 ３：絞り機溝　　　　１０：入口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、絞り機構の一次側と二次側との差圧を検出して蒸気
   流量を測定する流量計において、絞り機構の上流側に気
   水分離部を配し、該気水分離部の下方に排水弁を設け、
   上記気水分離部と排水弁と絞り機構とを流量計ケーシン
   グ内に収容した差圧式蒸気流量計。