JPH02269098A - セキュリティ用記録材料 - Google Patents

セキュリティ用記録材料

Info

Publication number
JPH02269098A
JPH02269098A JP1091267A JP9126789A JPH02269098A JP H02269098 A JPH02269098 A JP H02269098A JP 1091267 A JP1091267 A JP 1091267A JP 9126789 A JP9126789 A JP 9126789A JP H02269098 A JPH02269098 A JP H02269098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
pattern
resin composition
synthetic resin
recording material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1091267A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kawahara
央 川原
Noriaki Okunaka
典章 奥中
Mitsuru Kobayashi
満 小林
Shuzo Ohara
柊三 大原
Isao Tokuno
徳野 功
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GOYO SHIKO KK
Original Assignee
GOYO SHIKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GOYO SHIKO KK filed Critical GOYO SHIKO KK
Priority to JP1091267A priority Critical patent/JPH02269098A/ja
Priority to US07/452,667 priority patent/US5188395A/en
Priority to CA002006007A priority patent/CA2006007A1/en
Priority to KR1019890019003A priority patent/KR900010151A/ko
Priority to EP19890123689 priority patent/EP0374930A3/en
Priority to AU49925/90A priority patent/AU640630B2/en
Publication of JPH02269098A publication Critical patent/JPH02269098A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はセキュリティ用記録材料に関し、更に詳しくは
、有価証券等の真贋(しんかん)判別や、改寵(かいざ
ん)等の不正使用や悪用を防止するためのセキュリティ
用記録材料に関する。 今日、商品券や、ビール券、ワイシャツ券等の各種ギフ
ト券、株券、社債券や国債券等の資本証券(投資証券)
、手形や小切手等の金銭証券、貨物引換証や倉庫証券等
の物品証券や各種入場券、更にはIDカードやプリペイ
ドカード等のカード類が大量に出廻り、日常生活におい
て必須不可欠のものとなっている。 かかるシステムは、例えば商品券、カード類等にあって
は現金を持ち運びすることなく品物やサービスを入手す
ることができ、加盟店は販売促進と代金回収の労力及び
経費を節約でき、またカード類にあっては、カード会社
は手数料収入、更に銀行は預金とローン拡大及び信用調
査の省略と関係者がそれぞれ利益を享受し得る優れたシ
ステムである。しかし乍ら、このようなシステムは当然
社会的信用を前提として成立するものであるため、これ
の真贋や改憲等の不正使用に対しては甚々無力であり、
該システムの普及度と比例して不正使用による犯罪が大
きな社会的問題となってきている。とりわけ、前記した
資本証券や金銭証券の場合はその金額が膨大となるため
、これらの不正使用や悪用の社会に及ぼす影響は極めて
大きく一層深刻な問題となる。このような不正使用を予
防するには所謂透かしを利用する方法があるが、高度の
技術を必要とする上、法的規制もあって自由に実施でき
る方法ではない、また、一方において、かかる不正使用
に対しては保険制度が広く活用されているが、これは飽
く迄事後処理にすぎず、不正使用、悪用等の犯罪を予防
することは全く不可能である。 本発明はかかる実情に鑑み、上記不正使用、悪用等の犯
罪を完全に予防し得るセキュリティ用記録材料を提供す
るものである。 即ち、本発明の第1は、記録性を有する合成樹脂フィル
ムの表面に地模様を設けてなるセキュリティ用記録材料
を、 本発明の第2は、上記の記録材料が基材上に積層されて
なるセキュリティ用記録材料をそれぞれ内容とするもの
である。 本発明における地模様とは、凹凸を利用した種々の段階
の光沢度及びこれに色調を組み合わせた図柄、キャラク
タ−1文字、記号、サービスマーク、商標や、つき板、
和紙、皮革、織物様模様等の全てを包含する。 本発明によるセキュリティ用記録材料は直接に筆記した
り、印刷した上で所望の証券類、カード類を作製するも
ので、従って、印刷性向上、帯電防止、ぬれ性向上など
の性能を付加した合成樹脂フィルムが使用される。 以下、本発明の詳細な説明する。 本発明に於ける記録性を有する合成樹脂フィルムとして
は、各種の熱可塑性合成樹脂に充填材を配合した樹脂組
成物からなるフィルムである。熱可塑性合成樹脂として
特に好適なものは、ポリオレフィン系樹脂やポリエステ
ル系樹脂である。また、これら樹脂の記録性を更に向上
させるため官能基を共重合させたもの、又はこれらの混
合物を使用することは無論好ましいことである。ポリオ
レフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ4−メチルペンテン−1やこれらの共重合体、
これらと無水マレイン酸、アクリル酸など官能基をもつ
他のモノマーとの共重合体、これらの混合物等が例示さ
れる。ポリエステル系樹脂としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレートやこれらのモ
ノマーの酸成分及び/又はグリコール成分の種類を変え
たもの、またはこれらの共重合体、混合物等が例示され
る。 本発明に於ける充填材とは無機物はもちろん、有機物も
含むが、形状は粒子状、繊維状等のいずれも良好に適用
される。 無機充填材を配合する目的の第1は、フィルム成形時又
はラミネート加工時の熱を利用して、無機充填材の付着
水、結晶水をガス化させることや、無機充填材自体の熱
分解ガスを利用し、ボイドを形成させる。このボイドは
連続気泡及び独立気泡で微細なものが好適であり、筆記
性や印刷インキの定着性を向上させる。 目的の第2は、親水性を付与し、フィルム層表面のぬれ
性を向上させ、印刷性やコーテイング性をさらに向上さ
せる。 目的の第3は、親水性付与によって帯電性を低下させ、
取り扱い作業性を向上させる。 目的の第4は、フィルム層を白(不透明にし、天然紙的
風合いを付与させたり、記録画像と地色とのコントラス
トを大きくする、等が挙げられる。 特に有機充填材を配合する目的は、前述のボイド形成を
行うためであるが、ここでは熱可塑性合成樹脂との相分
離や有機充填材の分解ガスを利用して行う、また、無機
充填材よりも有機充填材を配合する方が樹脂混合物とし
ての比重が小さくなるという軽量化の利点がある。 本発明に用いられる無機充填材としては、炭酸カルシウ
ム、シリカ、マイカ、タルク、クレーゼオライト、アル
ミナ、マグネシア、酸化チタン、酸化スズ、ガラス粉、
硫酸バリウム、ベントナイト、珪藻土、石こう、炭酸水
素ナトリウム等が例示され、一方、有機充填材としては
、尿素樹脂、フェノール樹脂、熱硬化ポリエステル樹脂
、シリコン樹脂、ポリスチレン系樹脂、メチルメタクレ
ート樹脂等が例示される。これらは使用目的により単独
又は2種以上混合して用いられる。 充填材の配合量は0.5〜60重量%の範囲が望ましく
、0.5重量%未満であればボイド形成助長効果は小さ
く、60重量%を越えると、ラミネート加工性が悪くな
る。配合量はラミネート加工温度や発生ガス量等により
適宜決定される。 本発明において、相溶化剤の使用は好ましい態様である
0本発明で使用される相溶化剤とは、樹脂組成物を構成
する熱可塑性合成樹脂、充填材及びボイドを形成するガ
ス相互間に作用し、形成されるボイドの均一化、微細化
を図るものである。 相溶化剤として望ましいものは通常の表面活性剤は熱論
のこと、シリコン系やフッ素系表面活性剤の他、例えば
高分子系のプロピレンオキサイド、ポリスチレンスルフ
オン酸ソーダや官能基含有オレフィン系樹脂、エチレン
ビニルアルコール共重合体、ポリメチルハイドロジエン
シロキサンのα−オレフィン付加物などの高分子化合物
が使用出来る。相溶化剤の選定及び配合量は、樹脂組成
物を構成する各成分の配合割合及びHLB値等によって
決定される。相溶化剤の種類によっては、帯電防止効果
や熱分解によるボイド形性能を有する。 配合割合は通常0.1〜15重量%の範囲が好適である
。0.1重量%未満では効果が十分ではなく、15重量
%を越えると押出加工性に悪影響を与える。 次に、本発明においては、樹脂組成物中に吸水性樹脂を
配合すればフィルム層の親水性がさらに向上し、また熱
分解によってボイドの形成が増加し、フィルム層表面の
ぬれ性の向上及び帯電性の低下による作業性の向上に効
果がある。 本発明に用いられる吸水性樹脂としては、通常市販され
ているデンプン系、アクリル酸系等があり、樹脂組成物
中の構成成分との相溶性等によって決定される。 また、本発明においては樹脂混合物中に帯電防止剤、酸
化防止剤等の一般に使用される添加剤類を配合しても差
し支えない。 本発明において、上記フィルムを基材上に積層する場合
、そのような基材としては、パルプ紙、コート紙、サイ
ズプレス加工紙、スーパーカレンダ加工紙、合成紙、不
織布、ラミネート紙等の他、合成樹脂フィルム、金属箔
、金属蒸着フィルムやこれらの積層体等が含まれる。基
材の選定は使用される目的や用途により決定される。更
に、本発明による記録性を有する合成樹脂フィルムは、
目的や用途に応じて基材の両面に積層される。また両面
に地模様を設ける場合もある。 本発明における地模様は好ましくは40μm以下、より
好ましくは0.1〜40μmの凹凸を利用した光沢差に
より設けられる。0.IIIm未溝では真贋、改憲の判
定が可視光では困難であり、また製造法も高精度を必要
とするため高価となる。−方、40μmを越えると凹凸
差が大きくなり、印刷や筆記が困難となる。真贋、改憲
の判定、印刷性及び製造法から総合的に判断すれば、2
〜8μmの範囲が特に好適である。地模様はフィルムの
全面に亘って規則的又は不規則的に設けてもよいし、ま
た適当間隔を置いて点在させてもよい。 本発明の地模様を有する記録材料は押出法により得られ
、これにより記録材料の製造並びに地模様の形成が一工
程で行われ、非常に有利である。 先ず第1の方法は、基材と模様を有するシートの模様面
との間に熱可塑性合成樹脂に充填材を混合した樹脂組成
物をフィルム状に押出して圧着、冷却した後、前記シー
トを剥離分離して前記シートの模様を樹脂組成物フィル
ム層の表面に転写させる方法である。いわゆる押出ラミ
ネート法のサンドイッチラミネート方式である。この場
合、樹脂組成物と模様を有するシートとはお互いに離型
する組み合わせでなければならない、この組み合わせは
、樹脂組成物の主成分となる熱可塑性合成樹脂として、
例えば、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂を使用
した場合は、上記シートとしてはポリエステル系樹脂や
ポリ−4−メチルペンテン−1樹脂等が好適である。ま
た、上記シートは特に制限はなく、樹脂(発泡体も含む
)シート(フィルム)、金属箔、金属蒸着フィルム、ラ
ミネート紙等が例示され、押出した樹脂組成物との剥離
性を上げるためのシリコン処理などを行っても差し支え
ない、また、シートの模様は従来のエンボス加工による
模様はもちろん、印刷による模様も含まれる。印刷によ
る模様はインク(M料等の他、金属粉、セラミック粉、
金属酸化物等印刷に使用できる粉状物、粒状物)の量及
び色を適宜組み合わせ(即ち、これらの粒子径、形状、
分散度等を変化させ)、印刷法によりいろいろな段階の
光沢度、色!1(tono)に組み合わせることにより
為される。 この製造方法による特徴は、エンボス加工の凹凸による
マクロ且つダイナミックな立体感、遠近感、及び/又は
印刷法によるミクロ且つデリケートな立体感、遠近感を
表現出来る。加工上では、模様を有するシートを取り替
えるだけで所望の地模様に手早く変更出来るという多品
種少量生産に好適な製造方法である。 第2の製造方法は、基材上に充填材を熱可塑性合成樹脂
に混合した樹脂組成物をフィルム状に押出し、前記樹脂
組成物側に模様を有する冷却ロールを用いて圧着に冷却
し、前記冷却ロールの模様を前記樹脂組成物フィルム層
の表面に転写させる方法である。この場合には、使用す
る冷却ロールの模様は所望する多用なものが得られ、視
覚的な模様表現のみならず、記録紙としての表面性の調
整に重点をおく場合もある。また、前記第1の製造方法
よりも、繰り返しの製造使用による模様の劣化(変化)
は非常に僅かであるため、大量生産に好適な製造方法で
ある。 第3の製造方法は、充填材を混合した樹脂組成物をあら
かじめ本発明による製造方法等によりフィルム化した後
、必要に応じ所望の基材とラミネート法(押出サンドイ
ンチ法、ドライラミネート法、ウェットラミネート法等
)や粘着剤、接着剤等で接着することも可能である。こ
の場合の一例として剥離紙(離型紙)を工程紙に使用す
れば容易に製造することが出来る。この製造方法によれ
ば、上記樹脂組成物を所望の地模様を存するフィルム化
にしておき、目的や用途の違いによって、単独又は種々
の基材との組み合わせによる貼合わせが出来る。 また、この製造方法は、第1、第2の製造方法が適用出
来ない時、例えば、充填材を混合した樹脂組成物の加工
温度が低い場合、基材との接着が不十分であったり、ま
た製造方法筒1において模様を有するシートとの離型と
基材との接着が両立しない場合等に適用出来る。 本発明による地模様は、前記の通り視覚的な効果と記録
材料としての表面性能のl1節が目的であるが、特に表
面性能のうち、表面ぬれ性、印刷インキ定着性などを向
上させるには、地模様面へのコロナ放電処理が通用でき
る。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが
、本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。 実施例1 熱可塑性合成樹脂としてポリプロピレン樹脂rLA−2
21J  (三井石油化学工業製)65重量%と、印刷
性向上と分散剤としてPP−無水マレイン酸グラフトポ
リマー「アトマーQEO50」 (三井石油化学工業製
)10重量%と、充填材として炭酸カルシウム「ホヮイ
トンSB(赤)」(白石カルシウム製)25重量%をト
ライブレンドし、2軸混練機rPCM−3oJ  (池
貝鉄工製)にて溶融混線(ダイス出口温度220℃)し
、ペレット化した。 ペレット化された樹脂組成物を乾燥し、第1図に示す如
くTダイ押出機(径40W、Tダイ温度290”C)(
1)へ供給し、基材として上質紙(秤量66.3g/イ
)(4)上へ押出ラミネート(厚さ30μm、冷却ミラ
ーロール(3)使用)を行った。この時、冷却ミラーロ
ール(3)に沿って、地模様として所望の商標柄を印刷
した面が上記樹脂組成物(5)と接する様に配置させた
25μmポリエステル印刷シート(印刷インクの厚さ5
μm)(6)を上記樹脂組成物(5)を中央にはさむよ
うに(一般にポリサンドと呼ばれる)してプレスロール
(2)により圧着させ(圧力12kg/c4)、冷却ミ
ラーロール(3)によって冷却後、得られたラミネート
品(印刷シート/樹脂組成物/上質紙)(7)を一体と
して巻取り機(8)により巻き取った。 巻き取られたラミネート品(7)の樹脂組成物面から印
刷シート(6)を剥がして、目的とする商標柄が正確に
樹脂組成物(5)の表面に転写された地模様を有するセ
キュリティ用記録材料を得た。この時の地模様の深さは
、2〜4μmであった。 上記の如くして、得られた地模様を有する記録材料の地
模様面へコロナ放電処理(30W/イ/win )を施
し、表面ぬれ指数を50ダイン/cm(ぬれ指薬による
)とした後、オフセット印刷により印刷テストを行った
。結果は、印刷インキ定着性は良好であり、地模様を有
する印刷物が得られた。 得られた地模様を有する印刷物を静電記録方式(カラー
コピー)で複写したところ、地模様は全く複写されず、
コピーによる贋物の作製は不可能であることが確認され
た。 上記の如くして得られた印刷物は、特に証券類、チケッ
ト類などに好適である。 実施例2 実施例1で得られた地模様を有する印刷物において、該
印刷物の一部をカミソリで削り取り改憲したが、地模様
が変形、損傷を受け、改憲跡が明瞭に認められた。 実施例3 実施例1と同様の操作により樹脂組成物のベレットを作
製し、乾燥後、第2図に示す如く、Tダイ押出機(9)
へ投入し基材としての上質紙(秤量127.9g/イ)
(12)上へ実施例1と同様の条件でラミネートを行っ
た。この時、実施例1に於ける模様を有するシート(6
)は使用せず、冷却ロール(3)として所望のサービス
マーク模様(深さ8μmのエンボス加工による)を有す
る冷却ロール(11)を使用し、プレスロール(10)
により圧着させ、冷却ロール(11)によって冷却後、
得られたラミネート品(樹脂組成物/上質紙)(14)
を巻取機(15)によって巻き取った。この時の地模様
の深さは5〜7μmであった。 巻き取られた地模様を有する記録材料の地模様面へコロ
ナ放電処理(30W/ rrf/sin )を施し、表
面ぬれ指数を52ダイン/CI(ぬれ指薬による)とし
た後、オフセット印刷により印刷テストを行ったところ
、印刷インキ定着性は良好であった。また、静電記録方
式によるカラーコピーテストも実施例1の結果と同様で
あり、コピーによる贋物の作製は不可能である事が確認
された。 更に、実施例3で得られた地模様を有する記録材料は、
鉛筆や水性ペンによる筆記性が良好であった。上記の如
くして得られた印刷物は各種カード類として好適である
。 実施例4 熱可塑性合成樹脂としてポリエステル樹脂「G−511
6J  (イーストマンコダック製)95重量%と充填
材としてシリカrP−526J  (水沢化学製)5重
量%を実施例1と同様の操作により樹脂組成物のベレッ
トを作製し、乾燥後、第2図に示す如く、Tダイ押出機
(9)へ投入し、工程紙としてシリコン加工紙(構成・
シリコン/PE(20μm)/クラフト紙(坪量75g
/イ)(12)上へ押出ラミネート(200μm厚さ)
を行った。この時、シリコン加工紙(12)はシリコン
加工面が樹脂組成物の溶融フィルム(13)と接する様
に配置し、また実施例1に於ける模様を有するシート(
6)は使用せず、冷却ロールとしてキャラクタ−模様(
8μm深さエンボス加工による)を有する冷却ロール(
11)を使用し、プレスロール(10)により圧着させ
、冷却ロール(11)によって冷却後、得られたラミネ
ート品(樹脂組成物/シリコン加工紙)(14)を巻取
機(15)によって巻き取った。 上記の如くして得られたラミネート品(14)からシリ
コン加工紙(12)を剥がし、地模様を有するセキュリ
ティ用フィルムを得た。得られたフィルムの地模様面へ
コロナ放電処理(30W/rrr/win)を施し、表
面ぬれ指数を54ダイン/1以上(ぬれ指薬による)と
した後、オフセット印刷し、静電記録(カラーコピー)
方式によるコピーテストを行った。結果は印刷性良好で
コピーによる贋物の作成は不可能であった。 上記の如きセキュリティ用記録材料は、特に強度、耐水
性を必要とする用途に好適である。 〔作用・効果〕 畝上の通り、本発明によれば、安価かつ容易に地模様に
よっているいろな段階の表面性の付与や視覚的効果を付
与し、しかも、この地模様は静電記録方式で複写しても
全く複写されないため、複写による贋物の作製は不可能
で、また該地模様はミクロな凹凸の組合せからなるため
、部分的に削り取って改憲しても地模様が変形、損傷し
ているか否かをチエツクすることにより容易に見破るこ
とができるので、有価証券等の真贋判別や、改寵等の不
正使用、悪用を事前に防止することが可能である。また
本発明の記録材料は防水性も兼ね備え、強度にも優れて
いるので、譲渡性、移転性に富んだ有価証券等に頗る好
適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で用いた装置を示す概要図、第2図は
実施例2及び実施例3で用いた装置を示す概要図である
。 ・・・押出ラミネート機 0・・・プレスロール ・冷却ロール、  4、I2・・・基材3・・・樹脂組
成物(溶融フィルム) ・模様を有するシート ・ラミネート品(模様を有するシート/樹脂組成物/基
材) 8.15・・・巻取機 11・・・模様を有する冷却ロール ・・ラミネート品(樹脂組成物/基材)14 ・ 特許出願人 五洋祇工業株式会社 手続主甫正書(自発) 平成1年特許願第91267号 2、発明の名称 セキュリティ用記録材料 3、補正をする者 事件との関係:特許出願人 住所 大阪市住之江区安立4丁目13番18号名称 五
洋祇工株式会社 代表者 代表取締役 廣 瀬 幸次部 4、代理人 住所 大阪市北区西天満3丁目2番4号5、補正により
増加する請求項の数  06、補正の対象 明細書 全文訂正明細書 1、発明の名称 セキュリティ用記録材料 2、特許請求の範囲 1、記録性を有する合成樹脂フィルムの表面に地模様を
設けてなるセキュリティ用記録材料。 2、請求項1記載の記録材料が基材上に積層されてなる
セキュリティ用記録材料。 3、地模様が40μm以下の凹凸を利用した光沢差によ
り設けられる請求項1又は2記載のセキュリティ用記録
材料。 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明はセキュリティ用記録材料に関し、更に詳しくは
、有価証券等の真贋(しんかん)判別や、数置(かいざ
ん)等の不正使用や悪用を防止するためのセキュリティ
用記録材料に関する。 〔従来技術と問題点〕 今日、商品券や、ビール券、ワイシャツ券等の各種ギフ
ト券、株券、社債券や国債券等の資本証券(投資証券)
、手形や小切手等の金銭証券、貨物引換証や倉庫証券等
の物品証券や各種入場券、更にはIDカードやプリペイ
ドカード等のカード類が大量に出廻り、日常生活におい
て必須不可欠のものとなっている。 かかるシステムは、例えば商品券、カード類等にあって
は現金を持ち運びすることなく品物やサービスを人手す
ることができ、加盟店は販売促進と代金回収の労力及び
経費を節約でき、またカード類にあっては、カード会社
は手数料収入、更に銀行は預金とローン拡大及び信用調
査の省略と関係者がそれぞれ利益を享受し得る優れたシ
ステムである。しかし乍ら、このようなシステムは当然
社会的信用を前提として成立するものであるため、これ
の真贋や政所等の不正使用に対しては甚だ無力であり、
該システムの普及度と比例して不正使用による犯罪が大
きな社会的問題となってきている。とりわけ、前記した
資本証券や金銭証券の場合はその金額が膨大となるため
、これらの不正使用や悪用の社会に及ぼす影響は極めて
大きく一層深刻な問題となる。このような不正使用を予
防するには所謂透かしを利用する方法があるが、高度の
技術を必要とする上、法的規制もあって自由に実施でき
る方法ではない。また、一方において、かかる不正使用
に対しては保険制度が広く活用されているが、これは飽
く迄事後処理にすぎず、不正使用、悪用等の犯罪を予防
することは全く不可能である。 C問題点を解決するための手段〕 本発明はかかる実情に鑑み、上記不正使用、悪用等の犯
罪を完全に予防し得るセキュリティ用記録材料を提供す
るものである。 即ち、本発明の第71は、記録性を有する合成樹脂フィ
ルムの表面に地模様を設けてなるセキュリティ用記録材
料を、 本発明の第2は、上記の記録材料が基材上に積層されて
なるセキュリティ用記録材料をそれぞれ内容とするもの
である。 本発明における地模様とは、凹凸を利用した種々の段階
の光沢度及びこれに色調を組み合わせた図柄、キャラク
タ−1文字、記号、サービスマーク、商標や、つき板、
和紙、皮革、織物様模様等の全てを包含する。 本発明によるセキュリティ用記録材料は直接に筆記した
り、印刷した上で所望の証券類、カード類を作製するも
ので、従って、印刷性向上、帯電防止、ぬれ性向上など
の性能を付加した合成樹脂フィルムが使用される。 以下、本発明の詳細な説明する。 本発明に於ける記録性を有する合成樹脂フィルムとは、
各種の熱可塑性合成樹脂に記録性を向上させうる物質、
例えば官能基含有樹脂、充填材等を配合した樹脂組成物
からなるフィルムである。 熱可塑性合成樹脂として特に好適なものは、ポリオレフ
ィン系樹脂やポリエステル系樹脂である。 官能基含有樹脂としては、無水マレイン酸、アクリル酸
、イタコン酸、スルフォン酸、アミン、アミド等の官能
基を有する熱可塑性樹脂が例示される。 また充填材としては無機物はもちろん、有機物も含むが
、形状は粒子状、繊維状等のいずれも良好に適用される
。 無機充填材を配合する目的の第1は、フィルム成形時又
はラミネート加工時の熱を利用して、無機充填材の付着
水、結晶水をガス化させることや、無機充填材自体の熱
分解ガスを利用し、ボイドを形成させる。このボイドは
連続気泡及び独立気泡で微細なものが好適であり、筆記
性や印刷インキの定着性を向上させる。 目的の第2は、親水性を付与し、フィルム層表面のぬれ
性を向上させ、印刷性やコーテイング性をさらに向上さ
せる。 目的の第3は、親水性付与によって帯電性を低下させ、
取り扱い作業性を向上させる。 目的の第4は、フィルム層を白く不透明にし、天然紙的
風合いを付与させたり、記録画像と地色とのコントラス
トを大きくする、等が挙げられる。 特に有機充填材を配合する目的は、前述のボイド形成を
行うためであるが、ここでは熱可塑性合成樹脂との相分
離や有機充填材の分解ガスを利用して行う。また、無機
充填材よりも有機充填材を配合する方が樹脂混合物とし
ての比重が小さくなるという軽量化の利点がある。 本発明に用いられる無機充填材としては、炭酸カルシウ
ム、シリカ、マイカ、タルク、クレーゼオライト、アル
ミナ、マグネシア、酸化チタン、酸化スズ、ガラス粉、
硫酸バリウム、ベントナイト、珪藻土、石こう、炭酸水
素ナトリウム等が例示され、一方、有機充填材としては
、尿素樹脂、フェノール樹脂、熱硬化ポリエステル樹脂
、シリコン樹脂、ポリスチレン系樹脂、メチルメタクレ
ート樹脂等が例示される。これらは使用目的により単独
又は2種以上混合して用いられる。 充填材の配合量は0.5〜60重量%の範囲が望ましく
、0.5重量%未満であればボイド形成助長効果は小さ
く、60重量%を越えると、ラミネート加工性が悪くな
る。配合量はラミネート加工温度や発生ガス量等により
適宜決定される。 本発明において、相溶化剤の使用は好ましい態様である
。本発明で使用される相溶化剤とは、樹脂組成物を構成
する熱可塑性合成樹脂、充填材及びボイドを形成するガ
ス相互間に作用し、形成されるボイドの均一化、微細化
を図るものである。 相溶化剤として望ましいものは通常の表面活性剤は熱論
のこと、シリコン系やフッ素系表面活性剤の他、例えば
高分子系のプロピレンオキサイド、ポリスチレンスルフ
オン酸ソーダや官能基含有オレフィン系樹脂(無水マレ
イン酸共重合体、アクリル酸系共重合体、イタコン酸共
重合体等)、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリ
メチルハイドロジエンシロキサンのα−オレフィン付加
物などの高分子化合物が使用出来る。相溶化剤の選定及
び配合量は・、樹脂組成物を構成する各成分の配合割合
及びHLB値等によって決定される。相溶化剤の種類に
よっては、帯電防止効果や熱分解によるボイド形成能を
有する。配合割合は通常001〜15重量%の範囲が好
適である。0.1!N%未満では効果が十分ではなく、
15重景%を越えると押出加工性に悪影響を与える。 次に、本発明においては、樹脂組成物中に吸水性樹脂を
配合すればフィルム層の親水性がさらに向上し、また熱
分解によってボイドの形成が増加し、フィルム層表面の
ぬれ性の向上及び帯電性の低下による作業性の向上に効
果がある。 本発明に用いられる吸水性樹脂としては、通常市販され
ているデンプン系、アクリル酸系等があり、樹脂組成物
中の構成成分との相溶性等によって決定される。 また、本発明においては樹脂混合物中に帯電防止剤、酸
化防止剤等の一般に使用される添加剤類を配合しても差
し支えない。 本発明において、上記フィルムを基材上に積層する場合
、そのような基材としては、バルブ紙、コート紙、サイ
ズプレス加工紙、スーパーカレンダ加工紙、合成紙、不
織布、ラミネート紙等の他、合成樹脂フィルム、金属箔
、金属蒸着フィルムやこれらの積層体等が含まれる。使
用される目的や用途により基材使用の有無、基材の種類
が決定される。更に、本発明による記録性を有する合成
樹脂フィルムは、目的や用途に応じて基材の両面に積層
される場合もある。また両面に地模様を設ける場合もあ
る。 本発明における地模様は好ましくは40μm以下、より
好ましくは0.1〜40μmの凹凸を利用した光沢差に
より設けられる。0.1μm未満では真贋、改憲の判定
が可視光では困難であり、また製造法も高精度を必要と
するため高価となる。 方、40μmを越えると凹凸差が大きくなり、印刷や筆
記が困難となる。真贋、改憲の判定、印刷性及び製造法
から総合的に判断すれば、2〜10μmの範囲が特に好
適である。地模様はフィルムの全面に亘って規則的又は
不規則的に設けてもよいし、また適当間隔を置いて点在
させてもよい。 本発明の地模様を有する記録材料は押出法により得られ
、これにより記録材料の製造並びに地模様の形成が一工
程で行われ、非常に有利である。 先ず第1の方法は、基材と模様を有するシート(以下、
母型シートという)の模様面との間に記録性を有する熱
可塑性合成樹脂組成物をフィルム状に押出して圧着、冷
却した後、母型シートを剥離分離して母型シートの模様
を樹脂組成物フィルム層の表面に転写させる方法である
。いわゆる押出ラミネート法のサンドイッチラミネート
方式である。この場合、樹脂組成物と母型シートとはお
互いに離型する組み合わせでなければならない。 この組み合わせは、樹脂組成物の主成分となる熱可塑性
合成樹脂として、例えば、ポリエチレン樹脂やポリプロ
ピレン樹脂を使用した場合は、母型シートとしてはポリ
エステル系樹脂、ポリ−4メチルペンテン−1樹脂、塩
化ビニル樹脂等が好適である。また、母型シートは特に
制限はなく、各種樹脂(発泡体も含む)シート、フィル
ム、和紙、つき板、皮革、織物、不織布、金属箔、金属
蒸着フィルム、ラミネート紙等が例示され、押出した樹
脂組成物との剥離性を上げるためのシリコン処理などを
行っても差し支えない。また、母型シートの模様は従来
のエンボス加工による模様はもちろん、印刷による模様
も含まれる。印刷による模様はインク(顔料等の他、金
属粉、セラミック粉、金属酸化物等印刷に使用できる粉
状物、粒状物)の量及び色を適宜組み合わせ(即ち、こ
れらの粒子径、形状、分散度等を変化させ)、公知の印
刷法によりいろいろな段階の光沢度、色調(tone 
)に組み合わせることにより為される。 この製造方法による特徴は、マクロ且つダイナミックな
立体感、遠近感からミクロ且つデリケートな立体感、遠
近感まで、広範囲な表現が出来る。 加工上では、母型シートを取り替えるだけで所望の地模
様に手早く変更出来るという多品種少量生産に好適な製
造方法である。 第2の製造方法は、基材上に記録性を有する熱可塑性合
成樹脂組成物をフィルム状に押出し、前記樹脂組成物側
に楊様を有する冷却ロールを用いて圧着して冷却し、前
記冷却ロールの模様を前記樹脂組成物フィルム層の表面
に転写させる方法である。この場合には、使用する冷却
ロールの模様は所望する多様なものが得られ、視覚的な
模様表現のみならず、記録材料としての表面性の調整に
重点をおく場合もある。また、前記第1の製造方法より
も、繰り返しの製造使用による模様の劣化(変化)は非
常に僅かであるため、大量生産に好適な製造方法である
。 第3の製造方法は、記録性を有する熱可塑性合成樹脂組
成物をあらかじめ本発明による製造方法等によりフィル
ム化した後、必要に応じ所望の基材とラミネート法(押
出サンドインチ法、ドライラミネート法、ウェットラミ
ネート法等)や粘着剤、接着剤等で接着することも可能
である。この場合の一例として剥離紙を工程紙に使用す
れば容易に製造することが出来る。この製造方法によれ
ば、上記樹脂組成物を所望の地模様を有するフィルムに
しておき、目的や用途の違いによって、単独又は種々の
基材との組み合わせによる貼合わせが出来る。 また、この製造方法は、第1、第2の製造方法が適用出
来ない時、例えば、記録性を有する熱可塑性合成樹脂組
成物の加工温度が低い場合、基材との接着が不十分であ
ったり、また製造方法第1において母型シートとの離型
と基材との接着が両立しない場合等に適用出来る。 本発明による地模様は、前記の通り視覚的な効果と記録
材料としての表面性能の調節が目的であるが、特に表面
性能のうち、表面ぬれ性、印刷インキ定着性などを向上
させるには、地模様面へのコロナ放電処理が適用できる
。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが
、本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。 実施例1 熱可塑性合成樹脂としてポリプロピレン樹脂rLA−2
21」 (三井石油化学工業製)65重量%と、印刷性
向上と分散剤としてPP−無水マレイン酸グラフトポリ
マー「アトマーQE−050」 (三井石油化学工業製
)10重量%と、充填材として炭酸カルシウム「ホワイ
トンSB(赤)」(白石カルシウム製)25重量%をト
ライブレンドし、2軸混練機rPCM−30J  (池
貝鉄工製)にて溶融混練(ダイス出口温度220’C)
し、ペレット化した。 ペレット化された樹脂組成物を乾燥し、第1図に示す如
くTダイ押出機(径40IIIIll、Tダイ温度29
0″C)(1)へ供給し、基材としての上質紙(坪量6
6.3g/rrf)  (4)上へ押出ラミネート(厚
さ30μm1冷却ミラーロール(3)使用)を行った。 この時、冷却ミラーロール(3)に沿って、地模様とし
て所望の商標柄を印刷した面が上記樹脂組成物(5)と
接する様に配置させた25μmポリエステル印刷シート
(母型シート)(印刷インクの厚さ5μm)(6)を上
記樹脂組成物(5)を中央にはさむように(一般にポリ
サンドと呼ばれる)してプレスロール(2)により圧着
させ(圧力12 kg/cj) 、冷却ミラーロール(
3)によって冷却後、得られたラミネート品(母型シー
ト/樹脂組成物/上質紙)(7)を−体として巻取り機
(8)により巻き取った。 巻き取られたラミネート品(7)の樹脂組成物面から母
型シート(6)を剥がして、目的とする商標柄が正確に
樹脂組成物(5)の表面に転写された地模様を有するセ
キュリティ用記録材料を得た。この時の地模様の深さは
、2〜4μmであった。 上記の如くして、得られた地模様を有する記録材料の地
模様面へコロナ放電処理(30W/イ/min )を施
し、表面ぬれ指数を50ダイン/cI11(ぬれ指薬に
よる)とした後、オフセット印刷により印刷テストを行
った。結果は、印刷インキ定着性は良好であり、地模様
を存する印刷物が得られた。 得られた地模様を有する印刷物を静電記録方式(カラー
コピー)で複写したところ、地模様は全く複写されず、
コピーによる贋物の作製は不可能であることが確認され
た。 上記の如くして得られた印刷物は、特に証券類、チケッ
ト類などに好適である。 実施例2 実施例1で得られた地模様を有する印刷物において、該
印刷物の一部をカミソリで削り取り故意したが、地模様
が変形、損傷を受け、改憲跡が明瞭に認められた。 実施例3 実施例1と同様の操作により樹脂組成物のベレットを作
製し、乾燥後、第2図に示す如く、Tダイ押出機(9)
へ投入し基材としての上質紙(坪量127.9g/rr
r)(12)上へ実施例1と同様の条件でラミネートを
行った。この時、実施例1に於ける母型シート(6)は
使用せず、冷却ロール(3)として所望の水玉模様(深
さ8μmのエンボス加工による)を有する冷却ロール(
11)を使用し、プレスロール(10)により圧着させ
、冷却ロール(11)によって冷却後、得られたラミネ
ート品(樹脂組成物/上質紙)(14)を巻取1(15
)によって巻き取った。この時の地模様の深さは5〜7
μmであった。 更に上記の如くして得られた地模様を有する記録材料を
、第2図に示す如く地模様の裏面(上質紙側)が上記樹
脂組成物(13)と接する様にTダイ押出機(径40I
IIl、Tダイ温度290°C)(9)へ供給し、押出
ラミネート〔厚さ30μm、冷却マツトロール(11)
使用〕を行ない、地模様を両面に存する記録材料(14
)を巻取機(15)により巻き取った。 巻き取られた地模様を有する記録材料の地模様面へコロ
ナ放電処理(30W/ rrr /min )を両面に
施し、表面ぬれ指数を52ダイン/c+a(ぬれ指薬に
よる)とした後、オフセット印刷により印刷テストを行
ったところ、印刷インキ定着性は両面とも良好であった
。また、静電記録(カラーコピー)方式によるコピーテ
ストも実施例1の結果と同様であり、コピーによる贋物
の作製は不可能である事が確認された。 更に、実施例3で得られた地模様を有する記録材料は、
鉛筆や水性ペンによる筆記性が良好であり、特にマット
模様面への感熱コート液のぬれ性、定着性及び発色性も
良好であった。また、水玉模様の深さは5〜7μmであ
り、両面に地模様を設けることによる水玉模様への影響
は認められなかった。 実施例4 熱可塑性合成樹脂として変性ポリエステル樹脂rG−5
116J(イーストマンコダック製)95重量%と充填
材としてシリカrP−526J(水沢化学製)5重量%
を実施例1と同様の操作により樹脂組成物のベレットを
作製し、乾燥後、第2図に示す如く、Tダイ押出機(9
)へ投入し、工程紙としてシリコン加工紙(構成・シリ
コン/ポリエチレン(20μm)/クラフト紙(坪17
5g/m)(12)上へ押出ラミネート(200μm厚
さ)を行った。この時、シリコン加工紙(12)はシリ
コン加工面が樹脂組成物の熔融フィルム(13)と接す
る様に配置し、また実施例1に於ける母型シート(6)
は使用せず、冷却ロールとしてキャラクタ−模様(8μ
m深さエンボス加工による)を有する冷却ロール(11
)を使用し、プレスロール(10)により圧着させ、冷
却ロール(11)によって冷却後、得られたラミネート
品(樹脂組成物/シリコン加工紙)(14)を巻取機(
15)によって巻き取った。 上記の如くして得られたラミネート品(14)からシリ
コン加工紙(12)を剥がし、地模様(深さ6〜7μm
)を有するセキス・ノティ用シートを得た。得られたシ
ートの地模様面へコロナ放電処理(3Q W/ rtr
 /min )を施し、表面ぬれ指数を54ダイン/C
1m以上(ぬれ指薬による)とした後、オフセット印刷
し、静電記録(カラーコピー)方式によるコピーテスト
を行った。結果は印刷性良好でコピーによる贋物の作成
は不可能であった。 上記の如きセキュリティ用記録材料は、特に強度、耐水
性を必要とする用途に好適である。 実施例5 熱可塑性合成樹脂としてボリプaピレン樹脂「LA−2
21J 85重景%と、官能基含有樹脂としてアクリル
酸グラフトポリプロピレン樹脂「ポリボンドPB−10
01J、(ビーピーパフォーマンスポリマーズ社製)1
5重量%とをトライブレンドした後、第2図に示す如く
、Tダイ押出機(径40m、Tダイ温度280°C)(
9)へ供給し、実施例4と同様の操作でヘアライン模様
(15μm深さエンボス加工による)を有する冷却ロー
ル(11)を使用し、ラミネート品(樹脂組成物200
μm厚さ/シリコン加工紙)(14)を巻取機(15)
によって巻き取った。 上記の如くして得られたラミネート品(14)からシリ
コン加工紙(12)を剥がし、深さ12〜13μmのヘ
アライン模様を有するプリペイドカード用シート基材を
得た。得られたシートの地模様面へコロナ放電処理(3
0W/ボ/win )を施し、表面ぬれ指数を54ダイ
ン/am以上(ぬれ指薬による)とした後、感熱薬剤を
コーティング加工した。その結果、感熱薬剤の密着性、
発色性能は共に良好であった。また、静電記録(カラー
コピー)方式によるコピーテストでは、ヘアライン模様
は写らず、即ちコピーによる贋物の作成は不可能であり
、プリペイドカード用シート基材として好適であった。 〔作用・効果〕 畝上の通り、本発明によれば、安価かつ容易に地模様に
よっているいろな段階の表面性の付与や視覚的効果を付
与し、しかも、この地模様は静電記録方式で複写しても
全く複写されないため、複写による贋物の作製は不可能
で、また該地模様はミクロな凹凸の組合せからなるため
、部分的に削り取って故意しても地模様が変形、損傷し
ているか否かをチエツクすることにより容易に見破るこ
とができるので、有価証券等の真贋判別や、故意等の不
正使用、悪用を事前に防止することが可能である。また
本発明の記録材料は防水性も兼ね備え、強度にも優れて
いるので、譲渡性、移転性に富んだ有価証券等に頗る好
適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で用いた装置を示す概要図、第2図は
実施例3、実施例4及び実施例5で用いた装置を示す概
要図である。 1.9・・・押出ラミネート機 2.10・・・プレスロール 3・・・冷却ロール、 4.12・・・基材5.13・
・・樹脂組成物(溶融フィルム)6・・・母型シート 7・・・ラミネート品(母型シート/樹脂組成物/基材
) 8.15・・・巻取機 11・・・模様を有する冷却ロール

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、記録性を有する合成樹脂フィルムの表面に地模様を
    設けてなるセキュリティ用記録材料。 2、請求項1記載の記録材料が基材上に積層されてなる
    セキュリティ用記録材料。 3、地模様が40μm以下の凹凸を利用した光沢差によ
    り設けられる請求項1又は2記載のセキュリティ用記録
    材料。
JP1091267A 1988-12-21 1989-04-10 セキュリティ用記録材料 Pending JPH02269098A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1091267A JPH02269098A (ja) 1989-04-10 1989-04-10 セキュリティ用記録材料
US07/452,667 US5188395A (en) 1988-12-21 1989-12-19 Waterproof recording material having ground patterns and its manufacturing method
CA002006007A CA2006007A1 (en) 1988-12-21 1989-12-19 Waterproof recording material having ground patterns and its manufacturing method
KR1019890019003A KR900010151A (ko) 1988-12-21 1989-12-20 지모양(地摸樣)을 보유하는 방수성 기록재료 및 그 제조방법
EP19890123689 EP0374930A3 (en) 1988-12-21 1989-12-21 Waterproof recording material having ground patterns and its manufacturing method
AU49925/90A AU640630B2 (en) 1989-04-10 1990-02-20 Waterproof recording material having ground patterns and its manufacturing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1091267A JPH02269098A (ja) 1989-04-10 1989-04-10 セキュリティ用記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02269098A true JPH02269098A (ja) 1990-11-02

Family

ID=14021660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1091267A Pending JPH02269098A (ja) 1988-12-21 1989-04-10 セキュリティ用記録材料

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH02269098A (ja)
AU (1) AU640630B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5318548A (en) * 1976-08-02 1978-02-20 Valles Quimica Process for preparing 22*33benzoylphenyl** propionate
JPS55148196A (en) * 1979-05-07 1980-11-18 Shiyouei Insatsu Kk Blank form with structure for preventing forgery
JPS5688581A (en) * 1979-12-21 1981-07-18 Dainippon Printing Co Ltd Information recording body
JPS60155492A (ja) * 1983-11-16 1985-08-15 ドウ ラ リユ ジオリ ソシエテ アノニム 有価証券
JPS6210153U (ja) * 1985-07-04 1987-01-22
JPS636877B2 (ja) * 1980-12-04 1988-02-12 Casio Computer Co Ltd

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1299880A (en) * 1969-12-18 1972-12-13 Mo Neftepererabatyvajuschy Zd Method of embossing thermoplastic materials
JPS513222A (ja) * 1974-06-26 1976-01-12 Fuji Photo Film Co Ltd
JPS6017446A (ja) * 1983-07-11 1985-01-29 Fuji Photo Film Co Ltd 写真印画紙用支持体の製法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5318548A (en) * 1976-08-02 1978-02-20 Valles Quimica Process for preparing 22*33benzoylphenyl** propionate
JPS55148196A (en) * 1979-05-07 1980-11-18 Shiyouei Insatsu Kk Blank form with structure for preventing forgery
JPS5688581A (en) * 1979-12-21 1981-07-18 Dainippon Printing Co Ltd Information recording body
JPS636877B2 (ja) * 1980-12-04 1988-02-12 Casio Computer Co Ltd
JPS60155492A (ja) * 1983-11-16 1985-08-15 ドウ ラ リユ ジオリ ソシエテ アノニム 有価証券
JPS6210153U (ja) * 1985-07-04 1987-01-22

Also Published As

Publication number Publication date
AU4992590A (en) 1990-10-11
AU640630B2 (en) 1993-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11077693B2 (en) Hot-stamping foil and print equipped with laminated optical decoration
US11926170B2 (en) Banknote
US5188395A (en) Waterproof recording material having ground patterns and its manufacturing method
JP7331997B2 (ja) ホットスタンピング箔および積層光学装飾体付印刷体
CN100417518C (zh) 白色层压聚酯膜和使用该白色层压聚酯膜的热敏转印记录用载片
JPH02269098A (ja) セキュリティ用記録材料
WO2021256482A1 (ja) ホットスタンピング箔
JPH02241740A (ja) ポリエステル積層フィルム
CN1044068A (zh) 具有底图案的防水记录材料及其制造方法
EP1329308A1 (en) Film for forgery prevention
WO2020255473A1 (ja) ヒンジ部を有する印刷用紙
JP3529405B2 (ja) 偽造防止印刷物
JP2024027328A (ja) ホットスタンピング箔
JP2003103707A (ja) 偽造防止用フィルム
JP4824880B2 (ja) 偽造防止用フィルム
JP2004209714A (ja) 光沢フィルム
JP2022178048A (ja) ホットスタンピング箔
JP2023146905A (ja) 選挙投票用紙
JP2002219760A (ja) 偽造防止用フィルム
JP5129876B2 (ja) 偽造防止用フィルム
JPH0486281A (ja) 磁性皮膜形成方法
KR20010071629A (ko) 용융열전사 기록시트
JPH0813507B2 (ja) プラスチックフィルム
JP2003345053A (ja) 電子写真フィルム