JPH02265497A - 抗ヒトアポリポ蛋白c−2抗体およびそれを用いたヒトアポリポ蛋白c−2の測定法 - Google Patents

抗ヒトアポリポ蛋白c−2抗体およびそれを用いたヒトアポリポ蛋白c−2の測定法

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JPH02265497A
JPH02265497A JP1086115A JP8611589A JPH02265497A JP H02265497 A JPH02265497 A JP H02265497A JP 1086115 A JP1086115 A JP 1086115A JP 8611589 A JP8611589 A JP 8611589A JP H02265497 A JPH02265497 A JP H02265497A
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human apolipoprotein
apoc
cell
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JP1086115A
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Hiroshi Yamamoto
博志 山本
Naoto Matsuyama
直人 松山
Mitsuyoshi Toyosato
豊里 満良
Koji Mizuno
耕治 水野
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Nippon Shoji Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 歳果上皇利里分野 本発明は、抗ヒトアポリポ蛋白C−■モノクローナル抗
体、およびそれを用いたヒトアポリポ蛋白C−IIの測
定法に関する。さらに詳しくは、ヒトアポリポ蛋白C−
■で免疫した哺乳動物の抗体産生細胞と哺乳動物のミエ
ローマ細胞との融合細胞により産生される、ヒトアポリ
ポ蛋白C−IIを特異的に認識する抗ヒトアポリポ蛋白
C−nモノクローナル抗体、および該抗ヒトアポリポ蛋
白C−nモノクローナル抗体の1種または2種以上を用
いることを特徴とするヒトアポリポ蛋白C−IIの測定
法に関する。
従来技術および発明が解決しようとする課題食糧事情の
高栄養化や高齢化社会の進展に伴い、脂質代謝異常によ
ってひきおこされる高脂血症、動脈硬化症等の疾患は、
近年ますます増加の傾向を強めている。これら疾患の診
断に当たって血中脂質、とりわけリポ蛋白やその蛋白成
分であるアポリポ蛋白の測定を行うことが臨床分野にお
いて広(行われている。
ヒトアポリポ蛋白c−n <以下、「アポC−■」とい
う)は、ヒト血中リポ蛋白のうちカイロミクロンや超低
比重リポ蛋白(以下、rVLDLJという)中に主に存
在し、リポ蛋白リパーゼの強力な活性化因子であること
から特に注目されているアポリポ蛋白である。その血中
濃度の測定は、脂質代謝を把握する上で重要な指針とな
る。
現在、アポC−IIの測定は、動物をアポC−■で免疫
して得られる抗血清を用いた種々の免疫学的測定法によ
り行われている。しかし、動物から得られる抗血清を用
いる免疫学的測定法では抗血清中に含まれるポリクロー
ナル抗体を利用するものであり、該抗体は免疫に用いる
抗原の精製度の違いや免疫される動物の個体差などに起
因するロフト間の特異性や力価等の差を生じ、一定した
測定値を得るのが困難であった。また試薬キットとして
応用した場合にも一定した性能の製品を製造することが
困難であった。
課題を解決するための手段 本発明者らは、ポリクローナル抗体の有する上記欠点を
改良すべく鋭意研究を重ねた結果、アポC−■に特異的
に反応するモノクローナル抗体の作製に成功するととも
に、該モノクローナル抗体がアポC−IIの測定に有用
であることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、アポC−Hに特異的に反応するモ
ノクローナル抗体、および該モノクローナル抗体を用い
たアポC−Hの測定法を提供するものである。
本発明のアポC−■に対するモノクローナル抗体は、ア
ポC−■で免疫した哺乳動物の抗体産生細胞と哺乳動物
のミエローマ細胞との融合細胞(以下、「ハイブリドー
マ」という)により産生される。こうして得られた本発
明の抗アポC−■モノクローナル抗体(以下、「本発明
抗体」という)は、種々の免疫学的測定法における特異
抗体として使用することができ、簡便、迅速かつ高精度
なアポC−IIの測定を可能とする。
つぎに本発明抗体を産生ずるノ\イブリドーマの作製法
、本発明抗体の製造法および本発明抗体を用いたヒトア
ポC−IIの測定法についてさらに詳しく説明する。
本発明抗体を産生ずるハイブリドーマは、(i)哺乳動
物の免疫、(ii)細胞融合および(iii)クローニ
ングの各工程により作製することができる。
(i)哺乳動物の免疫 精製したアポC−IIを抗原として、哺乳動物に投与(
免疫)することにより行う。抗原として用いるアポC−
■は、ヒト血清または血漿を超遠心して得られるカイロ
ミクロン・VLDL画分を脱脂した後、セファクリルS
−200などを用いたカラムクロマトグラフィーで精製
することにより得ることができる。免疫する哺乳動物と
しては、マウス、ヌードマウス、ラット等を使用するこ
とができるが、B A L B / cマウスが特に好
ましい。
免疫方法は常法により行われ、抗原を哺乳動物の腹腔内
、背部、皮下等の適当な部位に投与免疫させる。投与量
は、哺乳動物の種類、投与部位等に応じて適宜決定され
るが、マウスに投与する場合は1回当たり10μ9〜l
 my/マウス程度とするのが適当である。
(ii)細胞融合 上記工程(i)で得た免疫哺乳動物の抗体産生細胞と哺
乳動物のミエローマ細胞とを用い、常法により行う。抗
体産生細胞としては、上記BALB/cマウスの肺細胞
が最も好適であるが、これ以外にも例えばマウスのリン
パ節細胞や末梢リンパ球、ラットのリンパ球等も使用す
ることができる。ミエローマ細胞としては、マウスのミ
エローマ細胞FOが好ましいが、これ以外のミエローマ
細胞を用いることもできる。細胞融合法としては、ポリ
エチレングリコール法、HVJ法、電気融合法等を挙げ
ることができる。
この様にして得られたハイブリドーマを1.OXlo−
4Mヒボキサンチン、4.0X10−’Mアミノプテリ
ンおよび1.6X10−’Mチミジンを含むダルベツコ
改変イーグル培地(DMEM)等の適当な培地で培養す
れば、ハイブリドーマのみが増殖して(る。
(iii)クローニング 上記工程(if)で増殖したハイブリドーマから本発明
抗体産生ハイブリドーマをスクリーニングした後、限界
希釈法等の公知の方法によって行う。ハイブリドーマの
スクリーニングは、ハイブリドーマの培養上清を、精製
したアポC−■やヒトカイロミクロン・VLDL画分を
抗原とした酵素免疫測定法やウェスタンプロット法で試
験し、培養上清中の本発明抗体の有無を調べることによ
り実施することができる。
ついで上記ハイブリドーマから本発明抗体を製造する。
すなわち、上記(i)〜(iii)の工程を経て得られ
た本発明抗体産生ハイブリドーマを適当な培地で培養し
、その培養上清から分離精製するか(インビトロ法)、
あるいは本発明抗体産生ハイブリドーマをこれと適合性
のある1乳動物の腹腔内に投与し、増殖させ、その動物
の腹水より分離精製する(インビボ法)ことにより目的
とする本発明抗体が製造される。インビトロ法において
用いることのできる培地としては、DMEM。
RPM11640培地、ASF培地103等の培地を挙
げることができる。分離精製は、硫安分画a<硫酸アン
モニウム塩析)、DEAEセルロース等を用いたイオン
交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラ
フィー等の常法により行うことができる。
この様にして得られた本発明抗体は、アポC−IIの免
疫学的測定法、例えば、常法の酵素免疫測定法(EIA
法)や免疫比濁法(TIA法)等に利用することができ
る。
本発明抗体の酵素免疫測定法(EIA法)への応用は次
の様にして行うことができる。即ち、不溶化した本発明
抗体(以下、「不溶化抗体」という)とアポC−IIを
反応させた後、不溶化抗体に結合したアポC−■に標識
物質で標識した本発明抗体(以下、「標識抗体」という
)を反応させる。次いで、不溶化抗体/アポC−■結合
体に結合した標識抗体と未結合標識抗体とを分離した後
、結合標識抗体または未結合標識抗体のいずれか一方の
標識活性を測定すれば試料中のアポC−■を定量するこ
とができる。
一般に本発明抗体を用いて酵素免疫測定法(EIA法)
によりアポC−IIを測定する場合、異なる抗原決定基
に反応する2種類の本発明抗体を用い、一方を不溶化抗
体とし、他方を標識抗体として、いわゆるサンドイツチ
法によって行うのが好都合である。不溶化抗体は、常法
により本発明抗体を不溶化担体(ポリスチレンビーズ、
ガラスピーズ、96ウエルマイクロプレート等)に化学
的または物理的に結合させることにより製造することが
できる。例えば不溶化担体として96ウエルマイクロプ
レート(ポリスチレン製)を用い本発明抗体を物理的に
結合させる場合には、抗体濃度が5〜500μg/s2
、好ましくはlO〜100μg/laQとなる様に炭酸
緩衝液等の適当な緩衝液で調製した後〔抗体濃度はマウ
スIgGまたはrgMRIDプレート(セロチック社製
)で測定した数値より計算する〕、各ウェルに50〜1
00μQずつ分注し、37℃で数時間保温すればよい。
抗体の標識物質としては、β−ガラクトシダーゼ、パー
オキシダーゼ等の各種の酵素が挙げられ、標識は常法に
従って行えばよい。標識抗体は、測定感度や測定範囲、
あるいは、不溶化抗体との適合性等の点を考慮し、至適
な濃度となる様に適当な緩衝液で希釈し用いればよい。
免疫反応は、4〜37℃で数時間〜24時間程度で行う
免疫比濁法(TIA法)に本発明抗体を応用する場合に
は、本発明抗体とアポC−IIを適当な緩衝液中で反応
させて免疫複合体を形成させ、その際生じる濁度を測定
して行う。一般に、1つの抗原中に複数の同じ抗原決定
基を有する被験物質の場合には、抗原抗体反応による濁
度を生じ易いので1種類のモノクローナル抗体でも充分
濁度を生じさせることができるが、アポC−IIの場合
のように、測定すべき抗原中にある特定の抗原決定基が
1つしか含まれていない場合には、その特定の抗原決定
基に対するモノクローナル抗体のみでは ゛抗原抗体反
応によ7る濁度を生じにくい。従って、この場合に適当
な濁度を得るためには、別種の抗原決定基をそれぞれ認
識する複数のモノクローナル抗体を2種以上組み合わせ
て用いる必要があるが、本発明の抗体は、1種の抗体の
みで濁度を生じさせるものや、1種の抗体では濁度を生
じさせないが異なる抗原決定基に反応する2種以上の抗
体を組み合わせた場合に濁度を生じさせるものなどがあ
り、それぞれ免疫比濁法に適したものを適宜選択すれば
よい。
免疫比濁法に用いる本発明抗体の濃度は、1種の抗体を
用いる場合は、lO〜500μg/m12、好ましくは
50〜200μg/IIIQ、2種以上の抗体を組み合
わせる場合は、100〜5. OOOμ9/IIQ、好
ましくは500〜3,000μ9/x(lとすればよく
〔抗体濃度はマウスIgGまたはIgMRIDプレート
(セロチック社製)で測定した数値より計算する〕、緩
衝液としては、反応促進剤を含み中性付近に緩衝能を有
する様に調製した、リン酸緩衝液、トリス−HCa緩衝
液、グツド緩衝液等を用いることができる。反応促進剤
の具体例としては、ポリエチレングリコール6000等
を挙げることができる。反応は、37℃付近の温度で数
分〜30分間程度行う。
これらの免疫学的測定法に用いる試料としては、ヒト血
清または血漿を挙げることができる。
上記のように、酵素免疫測定法(EIA法)や免疫比濁
法(T I A法)等に本発明抗体を用いることにより
、試料中のアポC−IIを簡便かつ精度よ(測定するこ
とが可能になる。
つぎに実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1(本発明抗体産生ハイブリドーマの作製) ■抗原の作製 ヒトカイロミクロン・VLDL画分の調製正常ヒト血漿
を遠心管(ベックマン社製、ウルトラクリアー、168
76m+*)に入れ、生理食塩水を重層した。これを日
立55P−2超遠心機(日立RP40ローター)を用い
、40.OOOrpm。
15℃で24時間遠心した。上履のカイロミクロン・V
LDL画分を回収した。
アポC−■溶液の調製 カイロミクロン・VLDL画分に10倍量のエタノール
:エーテル(3:1)を加え、3回脱脂した。
沈殿物をlO%SDS溶液(2−メルカプトエタノール
を1%含む)(7,5me)で溶解した。得られた溶液
を、0.2%SDS、1sM  EDTA。
0.9%塩化ナトリウムを含む10sM)リスーHCg
緩衝液(pH7,2)で平衡化し50℃に保温したセフ
ァクリルS−200(ファルマシア社製)カラムにかけ
、同緩衝液で溶出した。3つのピーク(F1%F2およ
びF3)が得られ、SDSポリアクリルアミドゲル電気
泳動で調べたところ、ピークF3にアポC−■が認めら
れた。この両分を回収し、精製水(5,000+aのに
対して2回透析した。この透析液を、7M5メンブラン
(アミコン社製)を用いた限外濾過法により濃縮した。
回収した総液量は4.8−であった。総蛋白濃度をロー
リ−法にて測定したところ、2.45x97cm(1で
あった。得られたアポC−■溶液は小分けして、=75
℃で保存した。
■動物の免疫 上記工程■で得たアポC−■溶液を蛋白濃度が200μ
g/sNとなる様に生理食塩水で希釈した。
この希釈アポC−■溶液とフロイント完全アジニバント
とを1:1(容量比)に混合し、抗原乳剤を作製した。
この抗原乳剤(1mQ)をBALB/cマウス(雄、6
週齢)の背部皮下に投与したく初回免疫)。初回免疫の
1ケ月後、上記の希釈アポC−■溶液(0,25sN)
をさらに腹腔内に投与した(追加免疫)。
■細胞融合 肺細胞浮遊液の調製 追加免疫3日後のマウスより肺臓を摘出し、DMEM(
ギブコ社製;グルコース4 、500319/12含有
、ペニシリンおよびストレプトマイシンをそれぞれ10
0単位/se、100μg/−となる様に添加、ウシ胎
児血清未添加:以下、「基礎培地」という)中で肺臓か
ら肺細胞を取り出した。取り出した肺細胞は基礎培地中
に浮遊させ、細胞融合に用いる時まで4℃にて保存した
。2.36X10@個の肺細胞が得られた。
ミエローマ細胞の調製 ミエローマ細胞はFOを用いた。10%ウシ胎児血清、
laMピルビン酸ナトリウムを含む基礎培地(以下、「
基本培地」という)で培養したFOを基礎培地で2回洗
浄した後、基礎培地中に浮遊させた。細胞密度は8XI
O”個/rs(lとした。
細胞融合 上記肺細胞浮遊液に上記ミエローマ細胞浮遊液(約7.
5mのを混合し、1,000rpn+で5分間遠心した
後、上清を除去した。これに、37°Cに保温した滅菌
50%ポリエチレングリコール4000溶液(ln+の
を攪拌しながら1分間かけて滴下した。1分間混合物を
攪拌した後、基礎培地(2d)を攪拌しながら2分間か
けて滴下した。さらに、基礎培地8mQを攪拌しながら
2分間で滴下した。1.000rpIlで5分間遠心し
て上清を除去した後、1.0X10−’Mヒボキサンチ
ン、4.0×10−’Mアミノプテリン、1.6X10
−5Mチミジンを含む基本培地(以下、rHAT培地」
という)(50n+12)を加え、ハイブリドーマ浮遊
液を作製した。
■ハイブリドーマの培養および本発明抗体産生ハイブリ
ドーマのスクリーニング 上記ハイブリドーマ浮遊液を、あらかじめHAT培地を
200μσずつ分注しである5枚の培養用96ウエルマ
イクロプレート(コースタ−社製)に100μQずつ加
え、37℃、5%二酸化炭素のインキュベーター内で培
養した。ヒトカイロミクロン・VLDL感作マイクロプ
レートを用い、酵素免疫測定法(EIA法)によって本
発明抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングを行った
ヒトカイロミクロン・VLDL感作マイクロプレートの
作製 アポC−IIの精製過程で得られたヒトカイロミクロン
・VLDL画分を50μM炭酸緩衝液(pi−19,6
)で適宜希釈しく50〜200倍)、EIA用96ウエ
ルマイクロプレート(コースタ−社製)にlウェル当り
100μQずつ分注した後、37°Cで1時間加温した
。次いで、25mMリン酸緩衝生理食塩水(pH7,3
、ツイーン20を領1%含む;以下、「PBS」という
)で洗浄した後、3%ウシ血清アルブミン溶液(PBS
で調製)(200μI2)を分注し、37℃で1時間加
温した。この様にして得たヒトカイロミクロン・VLD
L感作マイクロプレートを使用時まで4℃で保存した。
EIA法 ハイブリドーマが増殖しているウェルの培養上清(10
0μC)をヒトカイロミクロン・VLDL感作マイクロ
プレートに分注し、37℃で1時間加温した。PBSで
洗浄した後、抗マウスIgG(H+L)ヤギ抗体のホー
スラデイツシュパーオキシf−ゼ標識物(バイオラッド
社製、3%ウシ血清アルブミン溶液で500倍希釈’)
(100μm2)を分注し、37℃で1時間加温した。
PBSで洗浄し、発色溶液(0−フェニレンジアミンニ
塩酸塩20o、30%過酸化水素水lOμg、クエン酸
525mg、リン酸二ナトリウム・12水和物1゜79
g、精製水50ei2)(100μのを加え、室温で約
20分間酵素反応させた後、2N硫酸(50μのを加え
て反応を停止させた。
■限界希釈法によるクローニング 抗体陽性ウェルのハイブリドーマを24ウエルマイクロ
プレート(コースタ−社製)に移し、HAT培地で3〜
5日間培養した。この培養液を攪拌して細胞浮遊液とし
、その一部をトリパンブルー染色液(ギブコ社製)で染
色し、細胞数を計測した。
次いで、細胞密度がlO〜25個/m(lとなる様に細
胞浮遊液をHAT培地で希釈した。この細胞希釈液を、
あらかじめフィーダー細胞(マウス胸腺細胞)を100
μQ分注した96ウエルマイクロプレートに200μg
ずつ加え、37℃、5%二酸化炭素のインキュベーター
内で培養した。このクローニングを2回行った。
このクローニングの結果、本発明抗体を産生ずるハイブ
リドーマが4種類得られた。この4種類の本発明抗体産
生ハイブリドーマをNHC−nl、N HC−n −4
、NHC−11−8およびNHc−n−ioと命名し、
これらのハイブリドーマが産生ずる抗体をそれぞれMN
HC−11−1,、MNHC−■−4、MNHC−11
−8およびMNHc−n−toと命名した。
上記4種の本発明抗体産生ハイブリドーマ、NHC−1
1−1,NHC−II−4、NHC−II−8およびN
HC−n−10は、それぞれ、微工研菌寄第10625
号(FERM  P−10625)、第10626号(
FERM  P−10626)、第10627号(FE
RM  P−10627)および第10628号(FE
RM  P−10628)として寄託しである。
■本発明抗体産生ハイブリドーマの凍結保存クローニン
グを2回行った後の本発明抗体産生ハイブリドーマを2
4ウエルマイクロプレートに移し、1.0Xlo−’M
ヒボキサンチン、1.6×10−’Mチミジンを含む基
本培地(以下、白(T培地」という)で培養した。次い
で、約1週間かけて培地を徐々にHT培地から基本培地
に変換した。
細胞を基本培地で培養した後、細胞を回収し、細胞密度
が10’〜108個/m(!となる様に10%ジメチル
スルホオキサイド(DMSO)を含むウシ胎児血清に浮
遊さぜ、2IIIc容のセラムチューブ(コーニング社
製)にI+12ずつ分注した。このセラムチューブを脱
脂綿で包み、−75℃の冷凍庫内に一夜放置して内容物
を凍結させた後、液体窒素保存容器に移して保存した。
実施例2(本発明抗体の特異性) 実施例1で得た4種の本発明抗体産生ハイブリドーマの
培養上清を用い、本発明抗体の特異性をヒトカイロミク
ロン・VLDL画分を抗原としたウェスタンプロット法
で確かめたところ、いずれもアポC−Hにのみ反応する
ことが確認された。
また、本発明モノクローナル抗体のクラスをマウスモノ
クローナル抗体タイピングキ・ノド(ICN社製)で調
べたところ、MNHC−n−1とMNHC−n−4はI
gG+サブクラスに、MNHC−I[−8は1gMクラ
スに、NHC−Ir−10はIgGoサブクラスに属す
ることがわかった。
実施例3(本発明抗体の精製) ■MNHC−II−1、MNHC−11−4およびMN
HC−Ir−10の精製 凍結保存しであるNHC−n−1,NHC−n−4およ
びNHC−II−10を基本培地で前培養した後、AS
F培地103(動物細胞培養用無血清培地、味の素社製
)(1,000mので約10日間培養した。50%飽和
となる様に培養上清に硫酸アンモニウムを加え、4℃で
一夜塩析した。7゜000 rpmで30分間遠心し、
その沈殿物を150IIM塩化ナトリウムを含む20I
IIMリン酸緩衝液(pH7,2;以下、「基本緩衝液
」という)に溶解し、同緩衝液に対して透析した。この
様にして得られた粗精製抗体液と3M塩化ナトリウムを
含む1゜5Mグリシ7−NaOH緩衝液(pH9,o;
以下、「結合用緩衝液」という)を等量混合し、結合用
緩衝液で平衡化した固定化rプロティンA(レブリゲン
(Rep l 1Gen) Ir製)カラムにかけた。
ベツドボリュームの15倍容量の結合用緩衝液でカラム
を洗浄した後、O,1Mクエン酸緩衝液(pH3゜0)
で溶出した。この溶出液を1Mトリス−HC12緩衝液
(pH9,0)で直ちに中和した。基本緩衝液に対して
透析した後、ウルトラフィルターPO200(アトバン
チツク東洋社製)を用いた限外濾過法で濃縮した。
■MNHC−11−8の精製 凍結保存しであるNHC−U−8を基本培地で前培養し
た後、ASF培地103 (1,OOO+++12)で
約10日間培養した。50%飽和となる様に培養上清に
硫酸アンモニウムを加え、4°Cで一夜塩析した。7.
OOOrpmで30分間遠心し、その沈殿物を基本緩衝
液に溶解し、同緩衝液に対して透析した。この様にして
得られた粗精製抗体液を、基本緩衝液で平衡化したセフ
ァロース6B(ファルマシア社製)カラムにかけ、同緩
衝液で溶出した。溶出液をウルトラフィルターPO20
0(アトバンチツク東洋社製)を用いた限外濾過法で濃
縮した。この濃縮液を再度、基本緩衝液で平衡化したセ
ファロース6B(ファルマシア社製)カラムにかけ、同
緩衝液で溶出した。溶出液をウルトラフィルターPO2
00(アトバンチツク東洋社製)を用いた限外濾過法で
濃縮した。
■モノクローナル抗体の回収量 上記工程■および■で精製した各モノクローナル抗体の
抗体濃度を、MNHC−I[−1,MNHC−11−4
およびMNHC−■−10についてはマウスIgG  
RIDプレート(セロチック社製)で、MNHC−11
−3についてはマウスIgMRIDプレート(七ロチツ
ク社製)で測定した。各モノクローナル抗体の回収量を
第1表に示す。
箸↓考モノクローナル抗体の回収量 実施例4(免疫比濁法(T I A法))■試験抗体溶
液の調製 実施例3で得た各モノクローナル抗体の原液、基本緩衝
液および10%PEG緩衝液(ポリエチレングリコール
6000を10%含む基本緩衝液)を用い、抗体濃度を
MNHC−11−1、MNHCn−4およびMNHC−
II−10の場合は1100a/mQ、MNHC−11
−8の場合は85μg/mQとなる様に、そしてポリエ
チレングリコール6000の濃度が5%となる様に試験
抗体溶液をそれぞれ調製した。また、MNHC−n−4
とMNHC−n−10を各1 、000u9/x(lと
なる様に混合し、同様に調製した。
■混濁反応のタイムコース 上記工程■で7A製した試験抗体溶液をキュベツトに1
.5m1Jずつ分注し、37℃恒温装置付きの分光光度
計(島津UV−160)にセットし、約10分間ブレイ
ンキュベーションした。次いで、ヒト血清(50μa)
を加えて転倒混和し、波長340nmの吸光度を37°
Cで2分ごとに、30分まで測定した。なお、ブランク
は5%PEG緩衝液(ポリエチレングリコール6000
を5%含む基本緩衝液)を用いて測定した。結果を第1
図に示す。
■アポC−■量と吸光度との関係 上記工程■で調製したMNHC−I[−8の試験抗体溶
液を用い、アポc−nmと吸光度との関係を調べた。ヒ
ト血清〔−元免疫拡散法(SRID法)を原理とするア
ポC−■プレート「第一」(第一化学薬品社製)で測定
したアポC−■濃度が2.8yt9/d(1)もの〕を
試験管i:12.5.25.5o、100および150
μaずつサンプリングし、これに試験抗体溶液を1.5
dずつ加え、37℃で25分間反応させた後、波長34
0r+mにおける吸光度を測定した。なお、ブランクは
5%PEG11衝液を用いて測定した。結果を第2図に
示す。第2図に示された結果から明らかなように、吸光
度は血清量、従ってアポc−■mに正比例する。
■ヒト血清中のアポC−Hの測定 上記工程■で調製したMNHC−11−8の試験抗体溶
液を用い、ヒト血清中のアポC−IIを測定した。ヒト
血清および標準液(SRID法でアポC−IN農度が3
.65肩9/ddのヒトプール血清)をそれぞれ試験管
に50μQずつサンプリングし、これに試験抗体溶液を
1.5−ずつ加え、37°Cで25分間反応させ、波長
340nrQにおける吸光度を測定した。ブランクは5
%PEG緩衝液を用いて測定した。本法の測定結果を5
RID法の結果とあわせて第2表に示す。第2表の結果
から、両方法による測定値はほぼ同等であることがわか
る。
なお、5RID法による測定には48時間を要したのに
対し、本法では測定に要した時間はわずかに25分であ
った。
晟ス嚢 アポc−n測定値 実施例5(酵素免疫測定法(EIA法))■酵素標識抗
体の作製 実施例3の工程■で得たMNHC−11−1およびβ−
ガラクトシダーゼ(EIA用、ベーリンガー・マンハイ
ム社製)を用い、酵素標識抗体を作製した。実施例3の
工程■で得たMNHC−II−1の原液(1,32mの
、基本緩衝液(1,18mの、N−(ε−マレイミドカ
プロイルオキシ)サクシンイミド溶液(2,24x9/
m(lとなる様にN、N−ジメチルホルムアミドで溶解
したもの)(125μのを混合し、30℃で30分間加
温した。これを、100mMリン酸緩衝液(pH6,0
)で平衡化したセファデックスG−25(ファルマシア
社製)カラムにかけ、同緩衝液で溶出した。回収した抗
体画分に、100mMリン酸緩衝液(pH6,0)で5
叩/llI2となる様に作製したβ−ガラクトシダーゼ
溶液(2mの、1.37%のN−エチルマレイミド処理
ウシ血清アルブミン溶液(42μのおよび100mM塩
化マグネシウム(84μQ)を加え、30°Cで2時間
加温した。次いで、この反応液に100+nM  2−
メルカプトエチルアミン塩酸塩(640μのを加え、3
0°Cで20分間加温した。これを、0,1%ウシ血清
アルブミン、0.02%塩化マグネシウム・6水和物、
l100III塩化ナトリウムを含む10n+Mリン酸
緩衝液(pH6゜6)で平衡化したセファロース6B(
ファルマシア社製)カラムにかけ、同緩衝液で溶出した
。酵素標識抗体画分を回収した。
■抗体感作マイクロプレートの作製 実施例3の工程■で得たMNHC−n−4と実施例3の
工程■で得たMNHC−11−8を、50mM炭酸緩衝
液(p149 、6 )で抗体濃度が25μg/1rr
(lとなる様にそれぞれ希釈し、これをEIA用96ウ
エルマイクロプレート(コースタ−社製)に1ウエルあ
たり100μaずつ分注し、37°Cで2時間加温した
。次いで、PBSで洗浄した後、3%ウシ血清アルブミ
ン溶液(50ffiM炭酸緩衝液で調製)(200μg
)を分注し、37℃で1時間加温した。この様にして得
た抗体感作マイクロプレートを使用時まで4℃で保存し
た。
■酵素免疫測定法(EIA法) 上記工程■で得た抗体感作マイクロプレートに、ヒト血
清(SRID法でアポC−■濃度が2.95m9/d(
lのもの)を1%ウシ血清アルブミン溶液(基本緩衝液
で調製)で100.200および400倍に希釈したも
のを50μaずつ分注しくブランクは1%ウシ血清アル
ブミン溶液を用いた)、37℃で1時間加温した。次い
で、これをPBSで洗浄した後、上記工程■で得た酵素
標識抗体を1%ウシ血清アルブミン溶液で100倍希釈
したちのを各ウェルに50μgずつ分注し、37℃で1
時間加温した。次いで、これをPBSで洗浄した後、基
質溶液(o−ニトロフェニル−β−D−ガラクトピラノ
シド3.01g、 リン酸−ナトリウム・2水相物4.
6g、リン酸二ナトリウム・12水和物7゜36g、塩
化ナトリウム4.38g、塩化マグネシウム・6水和物
0.4g、アジ化ナトリウム0.2g、ウシ血清アルブ
ミン0.5g、エチレングリコール60g、全量を精製
水で1.0001とする)を50μeずつ加え、37℃
で25分間加温した。次いで、1%炭酸ナトリウム溶液
を100μgずつ加え、酵素反応を停止させた後、波長
414ru++における吸光度を測定した。結果を第3
図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明抗体を用いて血清アポC−■と免疫混濁
反応させた時のタイムコースを示すグラフ、第2図はM
NHC−U−8を用いた免疫比濁法でのアポC−11f
fiと吸光度の関係を示すグラフ、第3図は酵素免疫測
定法でのアポC−II ffiと吸光度の関係を示すグ
ラフである。 12.5 25 第2図 50噛00150

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒトアポリポ蛋白C−IIを特異的に認識するモノ
    クローナル抗体。
  2. (2)試料中のヒトアポリポ蛋白C−IIを測定する方法
    において、請求項1記載のモノクローナル抗体の1種ま
    たは2種以上を用いることを特徴とするヒトアポリポ蛋
    白C−IIの測定法。
JP1086115A 1989-04-05 1989-04-05 抗ヒトアポリポ蛋白c−2抗体およびそれを用いたヒトアポリポ蛋白c−2の測定法 Pending JPH02265497A (ja)

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