JPH02264707A - 固形化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透明窓に優れ、しかも保存安定性。

官能特性（付着性、伸展性、持続性）が良好な固形化粧
料に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来、
透明な化粧料といえばペースト状や液状のものが広く知
られており、固形のものとしては、固形化剤としてポリ
アミド樹脂、エステルガム等の樹脂類（高分子物質）を
配合したものがわずかにあるだけであった。（特公昭４
５−４１３１８号公報、特公昭５２−７０６７号公報、
特開昭６３−１１９４０５号公報参照）。しかし、これ
らの化粧料は、透明性、保存安定性５官能特性の点、特
に透明性の点で必ずしも満足のいくものではなかった。

従って、保存安定性、官能特性に優れ、透明性の改善さ
れた固形化粧料が待ち望まれていた。

本発明は、透明性、保存安定性、官能特性に優れた固形
化粧料を提供することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、１２−ヒドロキシステアリン酸と重質流動イ
ソパラフィンと液状油性成分とを含有してなる固形化粧
料である。

本発明に使用する１２−ヒドロキシステアリン酸は、ヒ
マシ油に８０〜８５％含まれるリシノール酸を水素ガス
にて接触還元して得られる脂肪酸であって、白色の固く
て脆いロウ状の固体であり、市販品が使用できる。１２
〜ヒドロキシステアリン酸は透明固形化粧料の固形化剤
であって、そのゲルは粘着感（べたつき）が少なく、伸
展性が良好で、肌等への付着性に優れ、広い温度範囲に
わたって硬度変化が少なく、また透明性も良好である。

その配合量は３．０〜１０．０重量％（以下、ｗｔ％と
略記する。）が好ましく、配合量が３ｗ　ｔ％より少な
いと固形化しにくく、１０ｗｔ％より多いと透明性が低
下する。

本発明に使用する重質流動イソパラフィンは通常の流動
パラフィンとは異なり、イソブチンとｎブテンを共重合
して得られる側鎖を有する炭化水素の混合物である。そ
の重合度はｎ＝１０〜４６のものが好ましい。゛重質流
動イソパラフィンは透明化剤であって、その配合量は２
０．０〜６０、　Ｏｗ　ｔ％が好ましく、配合量がこの
範囲外では強度、官能特性、透明性に劣るため好ましく
ない。

本発明に使用する液状油性成分は通常化粧料に配合され
る液状油性成分から選ばれた少なくとも１種以上が適用
される１例えば、オリーブ油、ホホバ油、スクワラン、
流動パラフィン、リシルイン酸オクチルドデシル、ミリ
スチン酸オクチルドデンル、リンゴ酸ジイソステアリル
、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコン油等を挙
げることができる。その配合量は３０．０〜７０．　Ｏ
ｗ　ｔ％が好ましく、配合量がこの範囲外では強度、官
能特性、透明性、保存安定性に劣るため好ましくない。

本発明の固形化粧料には上記成分の他に、固形パラフィ
ンワックス、着色顔料１色素、抗酸化剤。

防腐剤、香料等を本発明の目的を達成する範囲で適宜配
合することが可能である。

本発明の固形化粧料の形態は固形状であれば特定するこ
となく広く各種化粧品基剤として利用でき、例えば口紅
、リップクリーム、ヘアースティック、サンスティック
、線香等が挙げられる。

〔実施例〕

以下実施例及び比較例によって本発明を更に詳細に説明
する。尚、透明性、保存安定性、官能特性の評価方法に
ついては後記の通りである。

（透明性試験） 光路長１０ｍｍｘ光路幅１０ｍｍのガラスセルに試料を
流し込み冷却固化させたものを分光光度針で可視部（４
００〜７００ｍｍ）の透過率を測定し、チャート面積に
て通過率の平均を算出し、下記の判断基準により評価し
た。

評　　　　価　　　　　　　　　　　　　　　　　記号
透過率　７０％以上　　　　　　　　　　０５０％以上
７０％未満　　　　　０ ３０％以上５０％未満　　　　　６ ３０％未満　　　　　　　　　　× （保存安定性試験） 同一試料を５℃、４５℃の恒温槽に３ケ月間保存した後
、両者の経口に於ける匂い、外観く色）油のにじみの変
化を比較した。

匂　　　　い 評　　　　価　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
記号全（同じ　　　　　　　　　　　　　　　◎ごくわ
ずかに酸敗臭を有する　　　　　　Ｏやや酸敗臭を有す
る　　　　　　　　　　Δ強く酸敗臭を有する　　　　
　　　　　　×外観（色） 評　　　　価　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
記号全く同じ　　　　　　　　　　　　　　　◎ご（わ
ずかに着色 やや着色 強　（才１色 ○ △ 油のにじみ 評　　　　価　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
記号全く同じ　　　　　　　　　　　　　　　＠ごくわ
ずかに油のにじみ　　　　　　　　Ｏやや油のにじみ　
　　　　　　　　　　　△強く油のにじみ　　　　　　
　　　　　　×判定結果は５℃の保存品と比較したとき
の４５℃の保存品の匂い５色、油のにじみの差を上記判
定基準により◎、○、Δ、×で示した。

（官能特性試験） ２０名の女子被験者に比較例と実施例の試料を交互に２
回ずつ唇に塗布し、その直後のＵ付着性Ｊ「伸展性」「
持続性Ｊの評価項目を被験者本人が一対比較法で評価し
た。評価結果は上記の各評価項目に関して比較例より実
施例の方が良いと回答した者の数で示した。

実施例１〜６．比較例１〜２ 下記の処方の如〈実施例及び比較例のりラブダ リーム及び口紅を調製し、 前記諸試験を実施した。

（調製法） ■　実施例１〜６．比較例１ 処方の全成分を９０℃で均一に溶解し、脱泡後８０〜８
５℃にて樹脂型に流し込み、冷却成型してリップクリー
ムを得た。

■　比較例２ 成分（１１，（２）、　１８）を１１０℃にて加熱溶解
した後、６０℃まで冷却し、これに成分＋３１　％　（
７１を加え均一に溶解し、脱泡後６０℃にて樹脂型に沃
し込み、冷却成型して口紅を得た。

（特性） 諸試験の結果を第１表に示した。

第１表から明らかな如く、実施例１〜６のリップクリー
ムは諸試験に於いて優れた結果を示した。

一方、本発明の必須成分である重質流動イソパラフィン
を欠いた比較例１や特開昭６３＝１１９４０５号公報の
実施例に記載の処方により調製した比較例２は、透明性
も保存安定性も悪く、官能特性に於いても本発明実施例
の方が優れてぃ（発明の効果〕 以上記載のごとく、本発明は透明性に優れ、しかも保存
安定性、官能特性−が良好な固形化粧料を提供すること
は明らかである。

手続補正書 １．事件の表示 平成　１年特許願第８５０７８号 ２、発明の名称 固形化粧料 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 住所　東京都墨田区墨田五丁目１７番４号〒５３４　大
阪市部島区友淵町−丁目５番９０号鐘紡株式会社特許部 電話　（０６）９２１−１２５１ ５、補正の対象 明細書 ６、補正の内容 （１）明細書第６頁第２０行目にｒ実施例１〜６Ｊとあ
るを、ｒ実施例１〜８ｊと訂正する。

（２）明細書第８頁の処方を別紙の通り訂正する。

（３）明細書第９頁第１３行目にｒ実施例１〜６」とあ
るを、ｒ実施例１〜８１と訂正する。

（４）明細書第１０頁第４行目にｒ実施例１〜６Ｊとあ
るを、ｒ実施例１〜８」と訂正する。

（５）明細書第１１頁の第１表を別紙の通り訂正する。

７、添付書類の目録 （１）別紙（明細書第８頁及び第１１頁）　各１通以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １２−ヒドロキシステアリン酸と重質流動イソパラフィ
   ンと液状油性成分とを含有してなる固形化粧料