JP2791093B2 - 固形化粧料 - Google Patents
固形化粧料Info
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- JP2791093B2 JP2791093B2 JP8507889A JP8507889A JP2791093B2 JP 2791093 B2 JP2791093 B2 JP 2791093B2 JP 8507889 A JP8507889 A JP 8507889A JP 8507889 A JP8507889 A JP 8507889A JP 2791093 B2 JP2791093 B2 JP 2791093B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透明感に優れ、しかも保存安定性，官能特
性（付着性，伸展性，持続性）が良好な固形化粧料に関
する。
性（付着性，伸展性，持続性）が良好な固形化粧料に関
する。
従来、透明な化粧料といえばペースト状や液状のもの
が広く知られており、固形のものとしては、固形化剤と
してポリアミド樹脂、エステルガム等の樹脂類（高分子
物質）を配合したものがわずかにあるだけであった。
（特公昭45−41318号公報，特公昭52−7067号公報，特
開昭63−119405号公報参照）。しかし、これらの化粧料
は、透明性，保存安定性，官能特性の点、特に透明性の
点で必ずしも満足のいくものではなかった。
が広く知られており、固形のものとしては、固形化剤と
してポリアミド樹脂、エステルガム等の樹脂類（高分子
物質）を配合したものがわずかにあるだけであった。
（特公昭45−41318号公報，特公昭52−7067号公報，特
開昭63−119405号公報参照）。しかし、これらの化粧料
は、透明性，保存安定性，官能特性の点、特に透明性の
点で必ずしも満足のいくものではなかった。
従って、保存安定性，官能特性に優れ、透明性の改善
された固形化粧料が待ち望まれていた。
された固形化粧料が待ち望まれていた。
本発明は、透明性，保存安定性，官能特性に優れた固
形化粧料を提供することを目的としている。
形化粧料を提供することを目的としている。
本発明は、12−ヒドロキシステアリン酸と重質流動イ
ソパラフィンと液状油性成分とを含有してなる固形化粧
料である。
ソパラフィンと液状油性成分とを含有してなる固形化粧
料である。
本発明に使用する12−ヒドロキシステアリン酸は、ヒ
マシ油に80〜85％含まれるリシノール酸を水素ガスにて
接触還元して得られる脂肪酸であって、白色の固くて脆
いロウ状の固体であり、市販品が使用できる。12−ヒド
ロキシステアリン酸は透明固形化粧料の固形化剤であっ
て、そのゲルは粘着感（べたつき）が少なく、伸展性が
良好で、肌等への付着性に優れ、広い温度範囲にわたっ
て硬度変化が少なく、また透明性も良好である。その配
合量は3.0〜10.0重量％（以下、wt％と略記する。）が
好ましく、配合量が3wt％より少ないと固形化しにく
く、10wt％より多いと透明性が低下する。
マシ油に80〜85％含まれるリシノール酸を水素ガスにて
接触還元して得られる脂肪酸であって、白色の固くて脆
いロウ状の固体であり、市販品が使用できる。12−ヒド
ロキシステアリン酸は透明固形化粧料の固形化剤であっ
て、そのゲルは粘着感（べたつき）が少なく、伸展性が
良好で、肌等への付着性に優れ、広い温度範囲にわたっ
て硬度変化が少なく、また透明性も良好である。その配
合量は3.0〜10.0重量％（以下、wt％と略記する。）が
好ましく、配合量が3wt％より少ないと固形化しにく
く、10wt％より多いと透明性が低下する。
本発明に使用する重質流動イソパラフィンは通常の流
動パラフィンとは異なり、イソブテンとｎ−ブテンを共
重合して得られる側鎖を有する炭化水素の混合物であ
る。その重合度はｎ＝10〜46のものが好ましい。重質流
動イソパラフィンは透明化剤であって、その配合量は2
0.0〜60.0wt％が好ましく、配合量がこの範囲外では強
度，官能特性，透明性に劣るため好ましくない。
動パラフィンとは異なり、イソブテンとｎ−ブテンを共
重合して得られる側鎖を有する炭化水素の混合物であ
る。その重合度はｎ＝10〜46のものが好ましい。重質流
動イソパラフィンは透明化剤であって、その配合量は2
0.0〜60.0wt％が好ましく、配合量がこの範囲外では強
度，官能特性，透明性に劣るため好ましくない。
本発明に使用する液状油性成分は通常化粧料に配合さ
れる液状油性成分から選ばれた少なくとも１種以上が適
用される、例えば、オリーブ油，ホホバ油，スクワラ
ン，流動パラフィン，リシノレイン酸オクチルドデシ
ル，ミリスチン酸オクチルドデシル，リンゴ酸ジイソス
テアリル，メチルフェニルポリシロキサン等のシリコン
油等を挙げることができる。その配合量は30.0〜70.0wt
％が好ましく、配合量がこの範囲外では強度，官能特
性，透明性，保存安定性に劣るため好ましくない。
れる液状油性成分から選ばれた少なくとも１種以上が適
用される、例えば、オリーブ油，ホホバ油，スクワラ
ン，流動パラフィン，リシノレイン酸オクチルドデシ
ル，ミリスチン酸オクチルドデシル，リンゴ酸ジイソス
テアリル，メチルフェニルポリシロキサン等のシリコン
油等を挙げることができる。その配合量は30.0〜70.0wt
％が好ましく、配合量がこの範囲外では強度，官能特
性，透明性，保存安定性に劣るため好ましくない。
本発明の固形化粧料には上記成分の他に、固形パラフ
ィンワックス，着色顔料，色素，抗酸化剤，防腐剤，香
料等を本発明の目的を達成する範囲で適宜配合すること
が可能である。
ィンワックス，着色顔料，色素，抗酸化剤，防腐剤，香
料等を本発明の目的を達成する範囲で適宜配合すること
が可能である。
本発明の固形化粧料の形態は固形状であれば特定する
ことなく広く各種化粧品基剤として利用でき、例えば口
紅，リップクリーム，ヘアースティック，サンスティッ
ク，練香等が挙げられる。
ことなく広く各種化粧品基剤として利用でき、例えば口
紅，リップクリーム，ヘアースティック，サンスティッ
ク，練香等が挙げられる。
以下実施例及び比較例によって本発明を更に詳細に説
明する。尚、透明性，保存安定性，官能特性の評価方法
については後記の通りである。
明する。尚、透明性，保存安定性，官能特性の評価方法
については後記の通りである。
（透明性試験） 光路長10mm×光路幅10mmのガラスセルに試料を流し込
み冷却固化させたものを分光光度計で可視部（400〜700
mm）の透過率を測定し、チャート面積にて透過率の平均
を算出し、下記の判断基準により評価した。
み冷却固化させたものを分光光度計で可視部（400〜700
mm）の透過率を測定し、チャート面積にて透過率の平均
を算出し、下記の判断基準により評価した。
評 価 記号 透過率 70％以上 ◎ 〃 50％以上70％未満 ○ 〃 30％以上50％未満 △ 〃 30％未満 × （保存安定性試験） 同一試料を５℃,45℃の恒温槽に３ヶ月間保存した
後、両者の経日に於ける匂い，外観（色），油のにじみ
の変化を比較した。
後、両者の経日に於ける匂い，外観（色），油のにじみ
の変化を比較した。
匂い 評 価 記号 全く同じ ◎ ごくわずかに酸敗臭を有する ○ やや酸敗臭を有する △ 強く酸敗臭を有する × 外観（色） 評 価 記号 全く同じ ◎ ごくわずかに着色 ○ やや着色 △ 強く着色 × 油のにじみ 評 価 記号 全く同じ ◎ ごくわずかに油のにじみ ○ やや油のにじみ △ 強く油のにじみ × 判定結果は５℃の保存品と比較したときの45℃の保存
品の匂い，色，油のにじみの差を上記判定基準により
◎，○，△，×で示した。
品の匂い，色，油のにじみの差を上記判定基準により
◎，○，△，×で示した。
（官能特性試験） 20名の女子被験者に比較例と実施例の試料を交互に２
回ずつ唇に塗布し、その直後の「付着性」「伸展性」
「持続性」の評価項目を被験者本人が一対比較法で評価
した。評価結果は上記の各評価項目に関して比較例より
実施例の方が良いと回答した者の数で示した。
回ずつ唇に塗布し、その直後の「付着性」「伸展性」
「持続性」の評価項目を被験者本人が一対比較法で評価
した。評価結果は上記の各評価項目に関して比較例より
実施例の方が良いと回答した者の数で示した。
実施例１〜8,比較例１〜２ 下記の処方の如く実施例及び比較例のリップクリーム
及び口紅を調製し、前記諸試験を実施した。その結果を
第１表に示した。
及び口紅を調製し、前記諸試験を実施した。その結果を
第１表に示した。
（調製法） 実施例１〜8,比較例１ 処方の全成分を90℃で均一に溶解し、脱泡後80〜85℃
にて樹脂型に流し込み、冷却成型してリップクリームを
得た。
にて樹脂型に流し込み、冷却成型してリップクリームを
得た。
比較例２ 成分（１），（２），（８）を110℃にて加熱溶解し
た後、60℃まで冷却し、これに成分（３）〜（７）を加
え均一に溶解し、脱泡後60℃にて樹脂型に流し込み、冷
却成型して口紅を得た。
た後、60℃まで冷却し、これに成分（３）〜（７）を加
え均一に溶解し、脱泡後60℃にて樹脂型に流し込み、冷
却成型して口紅を得た。
（特性） 諸試験の結果を第１表に示した。
第１表から明らかな如く、実施例１〜８のリップクリ
ームは諸試験に於いて優れた結果を示した。
ームは諸試験に於いて優れた結果を示した。
一方、本発明の必須成分である重質流動イソパラフィ
ンを欠いた比較例１や特開昭63−119405号公報の実施例
に記載の処方により調製した比較例２は、透明性も保存
安定性も悪く、官能特性に於いても本発明実施例の方が
優れていた。
ンを欠いた比較例１や特開昭63−119405号公報の実施例
に記載の処方により調製した比較例２は、透明性も保存
安定性も悪く、官能特性に於いても本発明実施例の方が
優れていた。
〔発明の効果〕 以上記載のごとく、本発明は透明性に優れ、しかも保
存安定性，官能特性が良好な固形化粧料を提供すること
は明らかである。
存安定性，官能特性が良好な固形化粧料を提供すること
は明らかである。
Claims (1)
- 【請求項１】12−ヒドロキシステアリン酸と重質流動イ
ソパラフィンと液状油性成分とを含有してなる固形化粧
料
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8507889A JP2791093B2 (ja) | 1989-04-03 | 1989-04-03 | 固形化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8507889A JP2791093B2 (ja) | 1989-04-03 | 1989-04-03 | 固形化粧料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02264707A JPH02264707A (ja) | 1990-10-29 |
| JP2791093B2 true JP2791093B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=13848586
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8507889A Expired - Lifetime JP2791093B2 (ja) | 1989-04-03 | 1989-04-03 | 固形化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2791093B2 (ja) |
Families Citing this family (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2135386C (en) * | 1992-05-12 | 1998-08-18 | Brian D. Hofrichter | Antiperspirant gel stick composition |
| DE69404646T2 (de) * | 1993-04-27 | 1998-03-05 | Procter & Gamble | Antitranspirantstiftzusammensetzungen mit verbesserter waschbeseitigung |
| US5607972A (en) * | 1994-08-08 | 1997-03-04 | The Procter & Gamble Company | Gelling compositions comprising optically enriched gellants |
| US6171601B1 (en) | 1996-12-20 | 2001-01-09 | The Procter & Gamble Company | Low residue antiperspirant gel-solid stick compositions |
| US5744130A (en) * | 1996-12-20 | 1998-04-28 | The Procter & Gamble Company | Antiperspirant gel-solid stick compositions substantially free of select polar solvents |
| US5846520A (en) * | 1996-12-20 | 1998-12-08 | Procter & Gamble Company | Antiperspirant gel-solid stick compositions containing select fatty acid gellants |
| US5776494A (en) * | 1996-12-20 | 1998-07-07 | The Procter & Gamble Company | Pharmaceuticals compositions containing gellants in the form of alkyl amides of di-and tri-carboxylic acids |
| US6190673B1 (en) | 1996-12-20 | 2001-02-20 | The Procter & Gamble Company | Gel compositions containing gellants in the form of alkyl amides of tri-carboxylic acids |
| US5750096A (en) * | 1996-12-20 | 1998-05-12 | The Procter & Gamble Company | Low residue antiperspirant gel-solid stick compositions containing select gellants |
| US5840288A (en) * | 1996-12-20 | 1998-11-24 | Procter & Gamble Company | Antiperspirant gel-solid stick composition containing a modified silicone carrier |
| US5849276A (en) * | 1996-12-20 | 1998-12-15 | Procter & Gamble | Antiperspirant gel-solid stick compositions containing select nucleating agents |
| US5840286A (en) * | 1996-12-20 | 1998-11-24 | Procter & Gamble Company | Methods of making low residue antiperspirant gel-solid stick compositions |
| US5840287A (en) * | 1996-12-20 | 1998-11-24 | Procter & Gamble Company | Antiperspirant compositions containing gellants in the form of alkyl amides of di- and tri-carboxylic acids |
| US6325996B1 (en) * | 1999-04-14 | 2001-12-04 | Shiseido Co., Ltd. | Composition for lip rouge |
| JP4987356B2 (ja) * | 2006-05-31 | 2012-07-25 | 株式会社マンダム | ヘアケア用組成物 |
| JP5855330B2 (ja) * | 2009-04-30 | 2016-02-09 | ポーラ化成工業株式会社 | オイルゲル化粧料 |
| JP6683486B2 (ja) * | 2015-02-26 | 2020-04-22 | 株式会社コーセー | 油性固形化粧料 |
| EP3498255A4 (en) * | 2016-08-08 | 2020-03-25 | Shiseido Company, Ltd. | TRANSPARENT FIXED COMPOSITION |
| JP7320914B2 (ja) | 2017-04-26 | 2023-08-04 | 株式会社 資生堂 | 透明組成物および透明化粧料 |
-
1989
- 1989-04-03 JP JP8507889A patent/JP2791093B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02264707A (ja) | 1990-10-29 |
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Legal Events
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