JPS63165303A - Ｗ／ｏ型の唇用化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、油中水滴型に乳化した液状の要用化粧料（以
下、Ｗ２Ｏ型で液状の要用化粧料という）に関し、詳し
くは、唇に塗布する時は、軽く伸びて、唇にしっとりと
した感触（しっとり感）と、良好な光沢を与えて、密着
性が良く（よれ、動きがなく）、保湿効果、保存安定性
にも良好なＷ２Ｏ型で液状の要用化粧料（口紅、リップ
クリーム。

リップトリートメント）に関する。

（従来の技術） 従来、口紅としては、スティックタイプ、練りタイプの
ものがあるが、硬くかつ白濁したワックス類を多量に配
合しているため、塗布時に伸びに＜＜、唇に良好な光沢
やなめらかな感触を与えることができない。　　　゛ また、これらの欠点を改良したとして、Ｗ２Ｏ型のりラ
プスチックに関する提案が多くなされているが、実際に
はワックス類を多量配合しているので、伸びや光沢や感
触は充分でなく、満足し得るものではない。（特開昭５
６−１２６０８号公報、特開昭５４−４９８８７号公報
、特開昭６６−５８６０８号公報）。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明者等は、上記の油性リップスチックやＷ１０型リ
ップスチックの欠点を改良せんとして、鋭意広範囲な系
統的研究を行なった結果、後記の構成からなるＷ２Ｏ型
の乳化物は、唇に塗布すると、滑らかな伸びの良い、し
っとりとしたタッチ（感触）と、木々しい深みのある光
沢を唇に付与し、よく密着して、にじみや、よれヤ、動
きなく、化粧効果くずれし難く、また唇にエモリエント
性を与えて唇の荒れ防止に役立ち、保湿性や保存安定性
も良好であることを見出し、本発明を完成した。

（問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は、デキストリン高級脂肪酸エステル
と、平均分子量が５００〜５０００の水素添加ポリブテ
ンと、マルチトールと、液状油性物質と水と、または更
に色材が配合されていることを特徴とする、Ｗ２Ｏ型で
液状の唇用化粧料である。本発明に使用する前記のデキ
ストリン高級脂肪酸エステルとしては、下記一般式（１
）で表わされるデキストリン高級脂肪酸エステル（例え
ばラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ステア
リン酸エステル等）が好ましい。

一般式（１） （上記式中で、ＡＣは、水素原子または炭素数１２〜１
８のアシル基で、ｎ＝２０へ８０である。）このデキス
トリン高級脂肪酸エステルは、皮膚刺激性なく安全で、
液状油性物質をゲル化または増粘させ、Ｗ２Ｏ型で液状
の唇用化粧料にチクソトロピック性を付与し、保存安定
性（乳化安定性）の向上に寄与する。

本発明におけるデキストリン高級脂肪酸エステルの使用
量（含有量）は、組成物の重量に対して０．５〜１０重
量％、好ましくは１．０〜６重量％である。０．５重量
％未満では保存安定性や密着性を低下しやすく、１０重
量％を超えると、密着性や感触がわるくなる傾向がある
。

前記の水素添加ポリブテンは、ポリブテンの不飽和結合
に水素添加したものであって、皮膚刺激なく、安全性が
高い。その平均分子量は前記の如く５００〜５０００で
ある。平均分子量が５００未満であると、保存安定性、
密着性が低下し、５０００を超えると、塗布時の伸びが
わるく、保存安定性も低下するので好ましくない。

水素添加ポリブテンの使用ｔｉ（含有量）は、組成物の
重量に対して５〜６０重ｆｋｇ６、好ましくは２０〜５
０重量％である。５重量％未満では唇に対する密着性が
低下し、６０重量％を超えると、塗布時の伸びがわるく
なりやすい。

前記のマルチトールは、通常水溶液として使用され、そ
の使用量（含有量）は、乾燥固形分として組成物の重量
に対して１〜２５重！Ｌ９６、好ましくは２〜１６重量
％である。１を量％よりも少なくなると保存安定性、保
湿性、感触がわるくなりやすい。

本発明に使用し得る液状油性物質は、常温では液状を呈
する化粧料用の油性物質であって、例えば流動パラフィ
ン、スクワラン、液状の合成エステル油類（例えば、ト
リカプリル・カプリン酸グリセリン、ミリスチン酸オク
チルドデシル等）、ル、オレイルアルコール等）、液状
の高級脂肪酸（例えばイソステアリン酸等）、シリコン
油等が挙げられる。但し、これらのものに限定されない
。

液状油性物質の使用量（含有量）は、組成物の重量に対
して５〜６０重量％、好ましくは１０〜４０重世％であ
る。５重量％未満では唇に塗布する場合、伸びや光沢が
低下し、６０重量％を超えると、唇への密着性や耐摩擦
性が低下しやすい。　　一本発明における前記の色材と
は、無機顔料、有機顔料、天然色素、食用色素、染料等
であって、その使用量（含有量）は、０〜８０ｉ量％で
ある。

本発明の唇用化粧料は、比較的多量の水を含有している
ので天然色素、食用色素等の新たな幅広い水溶性桑科を
有効適切に選択し使用でき、色相の調節も極めて容易で
ある。水は、通常マルチトール水溶液として添加され、
その使用量（含有影は、組成物の重量に対して１〜６０
重量％、好ましくは２〜３０重凰％である６１重量％未
満でも５０重ｉｓを超えても保存安定性が低下しヤすも
１本発明の要用化粧料には、前記の必須成分の他に、必
要に応じて香料、金属イオン封鎖剤、紫外線防止剤、防
腐剤、皮膚栄養剤、保湿剤、粘度調用のワックス類等の
少なくとも一種を本発明の効果を阻害しない範囲内で配
合することができる。

本発明の要用化粧料は、種々の方法で製造し得るが、そ
の一つの方法は、所要量の前記デキストリン脂肪酸エス
テルと水素添加ポリブテンと液状油性物質とまたは更に
色材との混合物に、マルチトール水溶液を攪拌下に添加
混合して乳化することによって行われる。

本発明の液状の要用化粧料における液状とは、クリーム
状、ペースト状でかつ流動性を有するものを意味し、そ
の粘度は８０℃において、通常ｔＪｖ寺）コしい。

ｔｏｏｏｏへ１０００００ｃｐｓの範囲内蜘←参番会挙
−１奮； 本発明のＷ２Ｏ型で液状の要用化粧料は比較的高粘度で
あるが流動性とチクソトロピック性を有しているのでチ
ェーブや筆ペン等の容器への充填、容器からの吐出が容
易である。また容器形態も何隻限定されることなく、多
種多様のものを適用することができ、多様化する消費者
ニーズに応えることができる。

そして、本発明の要用化粧料は、液状口紅、す、プクリ
ーム、リップトリートメントとして極めて有用である。

（発明の効果） 本発明のＷ２Ｏ型で液状の要用化粧料は、げ）Ｗ２Ｏ型
の均一安定な乳化系を形成しており、保存安定性が良好
で、 （ロ）流動性とチクソロビック性を有しているので、唇
に塗布すると、伸びが良く、滑らかな感触と、ｅｌ　　
Ｌっとりとした感触（タッチ）と、木々しい深みのある
光沢を唇に付与し、 に）唇によく密着して（にじみや、よれヤ、動きなく）
化粧くずれし難く、美粧効果を増大し、（ホ）また唇に
エモリエント性を与えて唇の荒れ防止に役立ち、 （へ）保水性も良好である。

等、商品価値の極めて高いものである。

（実施例） 以下、実施例について説明する。尚、実施例に示した部
とは重量部を、％とは重量％を意味する。

実施例１ デキストリンパルミチン酸エステル（前記一般式のｎ＝
２０〜８０）５部と、水素添加ポリブテン（平均分子ｆ
ｋ１５００）４０部と、流動パラフィン８８部と、酸化
第二鉄１．６部と、二酸化チタン１．６部と、赤色２０
２号（色素）１部と、黄色４号（色素）０．８部と、チ
タン−被覆マイカ７部とを混合し、８０℃で加熱攪拌し
、均一に溶解し、次いで、この溶液（顔料は分散してい
る）を８０℃で攪拌しながら、これにマルチトール水溶
液（濃度５０９６）１０部（８０℃）を添加、混合して
、１０分間均一に乳化し、７０℃に降温した時点で香料
適量を添加して、Ｗ１０型エマルジ曹ンの本発明の液状
口紅（粘度は、８０°　において２６０００Ｃｐ８　）
を得た。この液状口紅は、肌目がこまか（（極めて良好
）、そして４６°Ｃの恒温槽に６ケ月放置した後の、肌
目も乳化状態も実質的に変化なく、保存安定性（経日安
定性）も極めて良好であった。まな、この液状口紅は、
チクソトロピック性を有しており、強（攪拌すると粘度
は著しく低下し、流動性が増大して、容器（チェーブ）
への充填も容易であった。尚、これらのテストは、熟練
した専門検査員８人によって行なった。

次に、この液状口紅の実用テスト（唇への伸仄感触、密
着性、化粧もち等）を冬期に女子パネル（年令１９才〜
８０才）２０人により１ケ月連続使用して（塗布用具は
紅筆を使用して）行ない、アンケート形式でその実用性
能をしらべた。

その結果、塗布時の伸びが良いと答えた人は２０人中２
０人、唇への感触（滑らかな、しっとりとした感触）が
良いと答えた人は２０人中１９人、唇への密着性が良い
（よれ、にじみ、動きがない）と答えた人は２０人中１
８人、光沢が良いと答えに人は２０人中２０人、化粧も
ちが良いと答えた人は２０人中１８人であった。また、
専門検査員８人による実用テストの結果では、唇に滑ら
かな、伸びの良い、しっとりとしたタッチ（感触）と、
深みのある良好な光沢を与え、よれ、動き、にじみがな
く、唇に対する密着性が良く、化粧もちは良好であった
。

比較例１（マルチトールを使用しない場合）マルチトー
ルを使用することなく、かつ水を１０部配合する他は、
実施例１の本発明と同様に行なって、比較の液状口紅（
Ｗ１０型エマルジ冒ン）を製造した。その結果、得られ
た液状口紅は、肌目が荒く不良で、製造してから１時間
後に、分離を起した。この上うに、マルチトールを欠除
シても、乳化安定性（保存安定性）の良いＷ１０型エマ
ルジッンが得られない。

比較例２Ｃマルチトールの代りにソルビトールを使用す
る場合） マルチトールの代りに、類縁化合物のソルビトールを使
用する他は、実施例１の本発明と同様ｌζ行なって、比
較の液状口紅（Ｗ１０型エマルジッン）を製造した。そ
の結果、得られた液状口紅は、外観（肌目）はやや良好
であったが、製造してから４５°Ｃの恒温槽中で２週間
保存したところ、分離を起した。

比較例８ デキストリンパルミチン酸エステルの代りに、ソルビタ
ンモノオレートを使用する他は、実施例１の本発明と同
様に行なって、比較の液状口紅（Ｗ１０型エマルジ四ン
）を製造した。その結込得られた液状口紅は、肌目が可
成りこまかく、外観は良好であったが、製造してから、
４５°Ｃ恒温槽中で１ケ月後に分離を起した。

比較例４ デキストリンパルミチン酸エステルの代りに、ソルビタ
ンセスキオレートを使用する他は、実施例１０本発明と
同様に行なって、比較の液状口紅（Ｗ１０型エマルジ璽
ン）を製造した。その結策得られた液状口紅は、肌目が
可成りこまかく良好であったが、製造してから、４５℃
恒温槽中に１ケ月後に分離を起した。

比較例５ デキストリンパルミチン酸エステルの代りに、ソルビタ
ンモノステアレートを使用する他は、実施例１の本発明
と同様に行なって、比較の液状口紅（Ｗ１０型エマルジ
曹ン）を製造した。その結果、得られた液状口紅は、肌
目が荒く、不良で、製造してから８０分後に分離を起し
た。

実施例２ 水素添加ポリブテン（ＥＩＡＰＢ）の平均分子量を第１
表の如く変化させる、他は、実施例１の本発明と同様に
行なって、各液状口紅（Ｗ１０型エマルジッン）を製造
した。得られな各液状口紅の゛実用性能等を第１表に示
した。

第１表の結果から明らかなように、水素添加ポリブテン
の平均分子量は、５００〜６０００が適している。

比較例６ 水素添加ポリブテンの代りに、白色ワセリンを使用する
他は、実施例１の本発明と同様に行なって、比較の液状
口紅（Ｗ１０型エマルジ嘗ン）を製造した。その結果、
得られた液状口紅は、製造してから４５°Ｃ恒温槽中で
２ケ月後に分離を起した。

実施例８（リップクリーム） 酸化第二鉄と二酸化チタンと赤色２０２号と黄色４号と
チタン被覆マイカとを使用せず、かつ水素添加ポリブテ
ン４５部、流動パラフィン８８部、マルチトール水溶液
（濃度６０％）を１２部使用する他は、実施例１と同様
に行なって、本発明のＷ１０型エマルジ曹ンのリップク
リーム（粘度は８０℃において１６０００Ｃ１）８　）
を得た。

このリップクリームは、肌目がこまかく（極めて良好）
、そして４５℃の恒温槽に６ケ月間放置した後も、外観
に異状がなく、保存安定性（乳化安定性）が極めて良好
であった。

このリップクリームは、チクソトロピック性を有してお
り、強く攪拌すると粘度は著しく低下し流動性は増大し
て容器（チェープ）への充填も容易であった。次に、こ
の゛リップクリームの実用テストを前記と同様に行なっ
た。その結果、塗布時の伸びが良いと答えた人は２０人
中２０人、唇への感触（滑らかな、しっとりとした感触
）が良いと答えた人は２０人中１８人、光沢が良いと答
えた人は２０人中１８人、唇への密着性（よれ、にじみ
、動きがない）が良いと答えた人数は２０人中１８人で
あった。

実施例４（液状口紅） 流動パラフィン８８部の代りにオリーブ油１０部と流動
パラフィン２０部とシリコン油８部とを使用し、かつ水
素添加ポリブテンとして平均分子量が１０００のものを
使用する他は、実施例１の本発明と同様に行なって、本
発明の液状口紅（Ｗ１０型エマルジ嘗ン）を製造した。

得られた液状口紅の粘度は８０℃において２１０００　
ｃｐｓで、肌目がこまかく（極めて良好）、そして４５
℃の恒温槽に６ケ月放置した後の肌目も乳化状態も実質
的に変化なく、保存安定性も極めて良好であった。また
、この液状口紅はチクソトロピック性を有しており、強
く攪拌すると粘度が低下し、活動性が増大して容器（チ
ューブ）への充填も容易であった。

次に、この液状口紅の実用テストを前記と同様に行なっ
た結果、塗布時の伸びが良いと答えた人は、２０人中２
０人、唇への感触（滑らかな、しっとりとした感触）が
良いと答えた人は２０人中１８人、唇への密着性が良い
（よれ、にじみ、動きがない）と答えた人は２０人中１
８人、光沢が良いと答えた人は２０人中１９人、化粧も
ちが良いと答えた人は２０人中１８人であった。また専
門検査員８人による実用テストの結果では、唇に滑らか
な、伸びの良い、しっとりとしたタッチ（感触）と、深
みのある良好な光沢を与え、よれ、にじみ、動きなく、
唇に対する密着性が良く、化粧もちは良好であった。

比較例７（Ｗｌｏｍのりラプスチック）カルナウバワッ
クス９．０部、固形パラフィン７．０部、マイクロワッ
クス５゜０部、ラノリン９．０部、ヒマシ油１５．０部
、スクアラン１８．０部、ソルビタンモノオレート８．
０部、二酸化チタン４．０部、酸化第二鉄１．０部およ
び赤色２０２号（色素）２．０部をホモミキサーに入れ
、８０°Ｃに加熱し攪拌溶解する。この溶液（顔料は分
散している）を８０°Ｃで攪拌しながら、これにマルチ
トール７、０部と水２０部とからなる水溶液（８０″Ｃ
）を添加混合して、乳化し、７０℃に降温した時点で香
料適量を添加した。この口紅組成物はＷ２Ｏ型のエマル
ジ１ンである。次にこれを口紅の成型用金型に流し込み
（温度７０°Ｃ）、冷却してスチック状（直径１２．５
ｍｍ）に成型した。

得られたＷ２Ｏ型のスチック状口紅と、前記実施例１の
本発明で得られたＷ２Ｏ型の液状口紅の実用性能を比較
するために、パネル２０人（女子年令１９〜８０才）に
よる実用テスト（一対比較法）を行なった。その結果を
第２表に示した。

第２表 第２表の結果から明らかなように、本発明（実施例１）
の液状口紅（Ｗ２Ｏ型）は、前記のスチック状口紅（Ｗ
２Ｏ型）に比較して、塗布時の伸び、光沢、唇への密着
性が著しく優れている。

更に、このＷ２Ｏ型のスチック状口紅と、実施例１のＷ
２Ｏ型の液状口紅の前記伸びを数値的に評価するために
、円錐平板型粘度計を用い８０°Ｃでコーンとプレート
の間に試料を充填し、回転が１．５ｒｐｍ　　の時に生
じた各トルク値を測定した。

その結果、トルク（ｐ−ｃｍンは、このＷ２Ｏ型のスチ
ック状口紅では５０．７であるのに対して、本発明（実
施例１）のＷ２Ｏ型の液状口紅では８．８であって、非
常に小さく、より伸びやすいこと（伸びが良いこと）を
示している。

実施例５ 更にキャンデリラワックスを８．０重量部を使用しかつ
流動パラフィンを８０部使用する他は、実施例１と同様
に行なっ七、本発明のＷ２Ｏ型の液状口紅（Ｗ１０型エ
マルジッン）を製造した。得られた液状口紅は肌目がこ
まかく（極めて良好）、モして４５°Ｃの恒温槽に６ケ
月放置した後の肌目も乳化状態も実質的に変化なく、保
存安定性は極めて良好であった。

また、専門検査員８人による実用テストの結果では、唇
に滑らかな、伸びのよい、しっとりとしたタッチ（感触
）と、良好な光沢を与え、よれ、にじみ、動きなく、唇
に対する密着性が良く、化粧もちは良好であった。

＝１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）デキストリン高級脂肪酸エステルと、平均分子量
   が５００〜５０００の水素添加ポリブテンと、マルチト
   ールと、液状油性物質と、水と、または更に色材が配合
   されていることを特徴とする、油中水滴型に乳化した液
   状の唇用化粧料。