JPH02258932A - 熱延鋼板の冷却制御方法 - Google Patents

熱延鋼板の冷却制御方法

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JPH02258932A
JPH02258932A JP1318342A JP31834289A JPH02258932A JP H02258932 A JPH02258932 A JP H02258932A JP 1318342 A JP1318342 A JP 1318342A JP 31834289 A JP31834289 A JP 31834289A JP H02258932 A JPH02258932 A JP H02258932A
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cooling
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Hidenori Shirasawa
白沢 秀則
Yoshiaki Kikawa
木川 佳明
Toshio Yokoi
横井 利雄
Kazuhiko Gunda
郡田 和彦
Takuo Hosoda
細田 卓夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は熱延鋼板の冷却制御方法に係り、より詳しくは
、熱延鋼板全長やロット間にわたって安定した材質を得
るために、或いは所望の材質を得るために、鋼板の冷却
停止温度、冷却速度、或いは冷却パターン、更には巻取
温度などを目標どおりに厳密に制御しながら冷却する方
法に関するものである。 (従来の技術及び解決しようとする課題)熱延ストリッ
プなどの鋼板を、目標とする冷却条件で冷却するために
は、温度計算により必要冷却水量と注水バルブを正確に
決定する必要がある。 このためには、連続冷却途中の各温度における比熱、変
態発熱量、水冷熱伝達率、輻射熱伝達率などの材料物性
値を精度よく予測できていることが前提となる。 従来、この冷却時の温度制御精度に大きな影響を及ぼす
一つの因子である比熱、変態発熱量については、これら
の物性値が鋼板の温度によって刻々と変化するため、そ
の取り扱いが技術的に難しかった。また、#I板の冷却
速度も、材質に大きな影響を及ぼさない程度であったた
め、物性値を厳密に取り扱う必要性は小さく、一定の比
熱を冷却温度区間にわたって用いる場合が多かった。 しかし、一定の等価比熱を用いると、冷却途中では実際
の比熱と計算に用いている比熱が異なっているため、冷
却途中の被冷却材の実際温度を予測することはできない
、そして、これに対応して被冷却材の表面温度の関数で
ある熱伝達率が異なってくるため、冷却停止温度や巻取
温度が目標値から外れ、特に、変態発熱量の大きい高強
度材ではその誤差が大きくなる。更に、冷却過程におけ
る冷却速度の制御が不可能となる。 したがって、このため、一定の比熱では、任意の鋼につ
いて鋼板全長に亘り均一の材質を作り込むとか、複雑な
組織にして特異な特性を安定して得るということがなさ
れ得なかった。 省合金、鋼種統合、在庫削減、コストダウン等を行う目
的で、緩急自在冷却する中で強冷却、低温巻取が行われ
ようとされつつある昨今、所望の材質を得ることを目的
として、このような冷却制御を行うためには、連続冷却
途中の各温度における比熱、変態発熱量などの、材料物
性値に基づいて。 抜熱量を求めるための温度計算をする必要がある。 本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、制御
の応答性よく、制御温度精度を損なうことなく極めて有
効に熱延鋼板の冷却時の温度を制御できる方法を提供す
ることにある。 また1本発明の他の目的は、極めて簡単にオンラインで
の巻取温度制御が可能であり、かつ、制御の応答性よく
、制御温度精度を損なうことなく極めて有効に熱延鋼板
の巻取時の温度を制御できる方法を提供することにある
。 (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本発明者は、鋼板の冷却制御
に当たり鋼板の抜熱を計算する際の種々の要因並びに対
策について鋭意研究を重ねた。 その結果、断熱、恒温状態で実用鋼の比熱を測定するこ
とにより、平衡状態での各温度における比熱、変態発熱
量を極めて簡単に一般化して求めることができることを
見い出した。更に、この事実を、冷却過程に適用するに
際し、冷却時に生じる組織変態の温度区間において独自
のモデル化を行うことで、冷却途中の温度が精度良く制
御できるように冷却過程の比熱、変態発熱量の物性値を
温度計算式に反映させることに成功し、ここに以下の本
発明をなしたものである。 すなわち、本発明に係る熱延鋼板の冷却制御方法(以下
、「本発明1」という)は、鋼板の抜熱を計算して温度
制御しながら鋼板を冷却するに当たり。 鋼の変態開始点Tsと変態終了点Tfの間で発生する変
態発熱量を考慮して抜熱量を決定する際に、要するに、 ■ 温度降下量の計算式において変態発熱による温度上
昇量と熱伝達による温度降下量とを分離することを前提
にし、 ■ 組織変態温度区間Ts−Tfにおいては、その温度
区間での発熱量と比熱につき1発熱量Qは。 磁気変態に起因する発熱量Qmと組織変態に起因する発
熱量Qapに分け、Qw及びQapを以下の式により求
めた総和とし、その際、比熱Cはオーステナイト域の比
熱Cγとし。 Tf          TQ Tf ここで、 C’f=a、+a、T Ca =a、+a、T +a4T”+a、T’C4=a
、+a、T+a、T” Tq:キューり温度 Ae、:γ≠α変態温度(平衡状態) T:温度 80〜a、:定数 Qap=Qa+Qp ここで、Qa=a、+ato[%C] Q P ” 811 + a L x [%C][%C
]:炭素含有量(wt%) aりNa 12 :定数 ■ 組織変態区間外のオーステナイト状態の高温度域に
おいては比熱Cγを用い、フェライト状態の温度域にお
いては比熱Cαをそれぞれ用い、発熱量は無とする、 以上の■〜■の3点を条件として、鋼板を冷却制御する
ことを特徴とするものである。 また、更には、実ラインにおける変態点を正確に予測し
たり、オンラインでそれを正確に検出することが必ずし
も容易ではない現状では、任意の冷却パターンをとる任
意の鋼種に対して適用することが難しいことに鑑みて、
任意の冷却パターンでの広範囲の成分系鋼に対して、特
に巻取温度を正確に確保できる冷却制御方法も見い出す
べく、更に研究を重ねた結果、以下の本発明をなしたも
のである。 すなわち、他の本発明に係る熱延鋼板の冷却制御方法(
以下、「本発明2」という)は、鋼板の抜熱を計算して
温度制御しながら熱延鋼板を冷却するに当たり、 ■ 鋼板の温度計算式において変態発熱による温度上昇
量と熱伝達による温度降下量とを分離することを前提と
し、 ■ 連続冷却下のもとで、上限値T smax = A
 e3と下限値Tsmin= −250X(%C)+ 
550とで定まる範囲の温度Ts(計算値)に至るまで
は、発熱量Qと比熱Cγにつき、 Q=O Cγ==a、+a□T として抜熱量を計算し。 ■ 温度Ts以降、巻取るまでの時間tにおり)では、
発熱量Qと比熱Cγにつき、次式の設定条件のもとで。 t =t t + t z O≦tx/lz≦7 ここで、t、:未変態時間 t2:発熱時間 七〇までは1次式のもとて抜熱量を決定し、Q=O CY=a、+a1T t□以降、巻取るまでは、次式のもとて抜熱量を決定し
、 Q=Q間+Qa+Qρ q/lz(発熱速度) C7=a0+a1T 但し、 ここで、CT:巻取温度目標値 Q a = a、+ a□。〔%C〕 Q p ” a z、+a1zC%C〕ここで、〔%C
〕:炭素含有量(wt%)aツNa 1 z :定数 以上の■〜■の条件で、熱延鋼板を冷却制御することを
特徴とするものである。 以下に本発明を更に詳細に説明する。 (作用) 前述の如く、本発明においては、鋼板の温度計算式にお
いて変態発熱による温度上昇と被冷却材の表面からの熱
伝達による温度降下量とを分離することを前提としてい
る。このように発熱量と比熱に分ける理由は1発熱量が
大きい鋼での冷却途中の温度上昇を考慮するためである
。したがって、本発明によれば、鋼板の温度計算におい
て、従来より用いられている熱伝達による温度降下量計
算式に、変態発熱による温度上昇(変態発熱量、比熱)
を反映させることになり、より高精度の温度制御が可能
となる。 そして、本発明では、鋼板の抜熱量を計算して温度制御
する手法として、以下に説明するとおり、2通りの手法
を採用している。 (1)第1の手法(本発明1) 第1の手法は、平衡状態の比熱−温度曲線からモデル化
した比熱Cと変態発熱Q(組織変態と磁気変態に基づく
発熱)を、γ→α変態開始まで、変態中、そして変態終
了以降のそれぞれの温度領域においてC,Qを使い分け
て、温度計算式に付与する方式である。これにより、特
定の冷却パターンと幾つかの鋼種において極めて精度よ
く温度制御ができる。 すなわち、まず1発熱量に関し、更に組織変態温度区間
(Ts”Tf)内における発熱量Qを、磁気RMに起因
する発熱量QrmとliiJ1m変態に起因する発熱量
Qapに分けて求めるが、その理由は、変態発熱量が化
学成分だけの簡単な関数で極めて精度よく求められるこ
とに基づくものである。 磁気変態に起因する発熱量Qmは、温度の高々3次の関
数とした比熱Cを1組織変態区間中度TfからAs、ま
でをキューり温度T9を境に区分して積分することによ
り、任意の実用鋼の組織変態区間中の磁気だけに起因す
る発熱量を正確に求められるものである。 具体的には1次式により求めることができる。 ここで、 C?=a、+a1T Ca =a、 +a、 T +a4T” +a、 T2
O,=a、 +a7T +a、 T2 T9:キューり温度 As、:γ≠α変態温度(平衡状S) T:温度 ao″aI!:定数 また5組織変態に起因する発熱量Qapは、恒温状態で
のフェライト変態とパーライト変態の組織変態による変
態発熱量である。実用鋼のこれらの値は、変態量のみに
比例するため、炭素以外の合金元素の影響を殆ど受けな
い。したがって、炭素含有量の関数とする。 具体的には、次式により求めることができる。 Qap=Qa+Qp ここで、QB=a、+a工、[%C] QP=att+aig[%C] [%C]:炭素含有量(wt%) agNal、:定数 また、組織変態区間内における比熱Cをオーステナイト
域の比熱Cγとする理由は、発熱量を上記のように考え
ると必然的に決まることである。 一方、組織変態区間外のオーステナイト状態の高温度域
においては、比熱Cとして比熱Cγを用い、フェライト
状態の温度域においては比熱Cとして比熱Cαをそれぞ
れ用い、発熱量は無とする理由は、冷却過程の変態が関
与しない領域のある温度での物性値は、平衡状態のその
値で一義的に決まることに基づくものである。 なお、本発明1における温度降下量の計算式において、
熱伝達による温度降下量の計算は従来と同様でよく、−
例を示すと以下のとおりである。 dt    ρ・c−h ここで、α:熱伝達率 C:比熱 h:板厚 ρ:密度 Tw:水温(空冷の場合はair温度)T:温度 t:時間 また、本発明1における温度降下量の計算式としては、
従来の熱伝達による温度降下量計算式に上述の如く変態
発熱量QT、比熱Cjを考慮すればよい。例えば、次の
式を用いる。 ここで、QT:変態発熱量(=Qm+Qap)tT:変
態時間 Cγニオ−ステナイト域の比熱 Cj:Cα(フェライト域の比熱) 又はCγ (2)第2の手法(本発明2) 実ラインにおける変態点を正確に予測したり、オンライ
ンでそれを正確に検出することが必ずしも容易ではない
現状では、任意の冷却パターンをとる任意の鋼種に対し
て適用することが難しいことに鑑みて、任意の冷却パタ
ーンでの広範囲の成分系鋼に対して、特に巻取温度を正
確に確保できる冷却制御方法(第2の手法)を開発した
。 第2の手法は、「%C」で規定される温度Tsまで、発
熱量Q=O1比熱CY=a、+a1Tで抜熱量を計算し
て温度制御し1巻取までの時間を内においては、未変態
時間をtx(7/8)以下に抑え、以降は巻取るまでの
間にモデル式に基づいて求められる総発熱量(Q M 
+ Qa+ Qp)を付与することにより、抜熱量を決
定して温度制御する方式である。これにより、第1の手
法による効果のほか。 更に、極めて簡単にオンラインでの巻取温度制御が可能
となる。 まず、連続冷却のもとで、上限値T 5rsax = 
A ex(平衡状態でのγ=変態温度)と下限値Ts+
win= −250X(%C)+ 550で定まる範囲
の温度Ts(計算値)までを発熱量Q=0.比熱Cγ=
a、+a1Tとして抜熱量を計算して温度制御する理由
は、実ラインにおいては、熱延鋼板の冷却速度や〔C〕
以外の合金元素が添加されていることを考慮しても、γ
→α変態は完了しない領域にあるため、この範囲におい
てはQ=O,Cγ=a、+a工Tとすることで、大きな
影響を及ぼさないためである。 ここで、温度Tsの範囲は、第1図に示すように〔%C
〕に応じて計算される範囲であり、上限値T 5taa
xであるAa=に関しては、例えば、〔%C〕≦0.7
65%の場合は、Ae、”1115−150゜3〔%C
)+216(0,765−(%C〕)4・tl−273
とし、〔%C)>0.765%の場合は、Ae。 =723とすることができる。 このTs以降、巻取りまでの間に変態が完了するという
条件のもとで、Tsに達した以降、巻取るまでの時間t
において、未変態時間(1,)をtの778以下とする
理由は、第2図に示すように、それ以上では実績値と計
算値との解離が顕著になるためである。これは、巻取る
までの変態総発熱量(Q M + Qa+ Qp)を正
確に求めたうえで、変態発熱時間(t2)を、Ts以降
、巻取るまでの間でできるだけ長く見積って温度予測し
制御することが良いということを意味している。 具体的には、未変態時間(ti)までは、Q=O1Cγ
=a0+a工Tとして抜熱量を決定する。 そして、この未変態時間(t□)以降1巻取るまでは、
次式のもとて抜熱量を決定し、温度制御する。 Q=QM+Qa+QP Q/lz (発熱速度) Cy=a0+a、T 但し。 ここで、CT:巻取温度目標値 QB=a、+a□。〔%C〕 Qp= a xx + a xx (%C〕ここで、〔
%C〕:炭素含有量(wt%)a g ”’ 812 
:定数 なお、本発明2における温度降下量の計算において、熱
伝達による温度降下量の計算は従来と同様でよく1例え
ば1本発明1の説明で例示した次式を用いる。 dt    ρ・c−h ここで、α:熱伝達率 C:比熱 h:板厚 ρ:密度 T−二水温(空冷の場合はair温度)T:温度 を二時間 また、本発明2における温度降下量の計算式としては、
上述の如く変態発熱量QT、比熱cjを考慮すればよく
、例えば、次式を用いる。 dt   ρ・C,rh        tT ρ・C
jここで、QT:変態発熱量 (0又はQ M + Ta+ Qp) tT:変態時間 Cj:CT(オーステナイト域の比熱)又はB、+a1
T つまり、従来の熱伝達による温度降下量計算式において
、物性値Cj、 QT、 tTに、連続冷却下でのその
値を反映させるのである。 なお、上述の本発明1,2は51段冷却(水冷)、2段
冷却(水冷、空冷)のいずれの場合にも適用できること
は云うまでもなく、2段冷却の場合には、前述の温度降
下量計算式中の熱伝達率αについて水冷の場合(αV)
と空冷の場合(αair)とで使い分ける。 具体的な温度制御方法の一例について説明すれば1本発
明2の場合、第3図に示すように、 Ts及びtlまで
温度降下量を計算した時点で、t2後の水冷バンク#2
4の出側温度T。を計算し、このT、4と目標温度CT
とが所定の温度差(例、3℃)よりも大きい時はバンク
#24を追加する。 このバンク追加により計算される出側温度Tt4を求め
る。それでも出側温度T□′と目標温度CTとが所定の
温度差よりも大きい時は、更にバンク#23を追加し、
同様にして出側温度T2.′を求める。温度差が所定の
差内になるまで後段の水冷バンクを追加していき、コイ
ル全長にわたるダイナミックな水冷バンクの設定を行う
ことにより。 オンラインで正確な温度制御ができる。
【以下余白】
(実施例) 次に本発明の実施例を示す。 失産五よ 本例は本発明1の実施例である。 2種類の供試鋼A(C50,05vt%、MnS2゜8
0wt%)、B(0,05tzt%≦C≦0.80wt
%、Mn≧0.80wt%)を用い、実圧延ラインにお
いて自動冷却制御実験を実施した。その際、巻取温度C
Tの目標温度=650℃とし、冷却途中の温度CTMの
目標温度=500℃とした。 具体的には、比較例では、巻取温度CTまで比熱を0.
192の一定値とし、発熱量は無として温度降下量を求
めた。 一方、本発明例では、以下の点を考慮して、前述の各式
を用いて温度降下量を求めた。 まず、組織変態区間内における発熱速度は一定とし、ま
た、変態開始点Tsは化学成分、残留歪、γ粒径の簡単
な関係で定式化した次式により計算した値を用いた。 Ts= A E、 −(a −−)axp(−Cεr)
dγ ここで、AE、:1115−150.3[%Cコ+21
6X(0,765−[%Cコ)4 ・26−273  
(KirKaldyの式)dγゴニオステナイト粒径 εr:残留歪 a:1.87X10” b:  0.3 C: 2.7 また、変態終了点Tfも1便宜的に、一定の値(CT+
20℃)を与えた。 なお、本例に用いた温度計算式に組み入れた比熱、変態
発熱量の計算式の係数の値を以下に示す。 an : O−140− a□:1.518 X 10−s a、:9.367 X 10″″2 a、:3.623 X−’ a4ニー1.153 X 10−’ a=:1.299X10−’ a、:10.943 a、ニー2.530X10″″! a、:1.483 X 10−’ a、:4.2 al。ニー7.37 a1□:0.0 a1□:22.86 第1表は、上記自動冷却制御において目標温度(巻取温
度CTの目標値=650℃、冷却途中の中間温度CTM
の目標値=500℃)に対するそれぞれの温度実績の精
度(偏差値)を示したものである8 同表より1本発明方法によると、鋼種によらずに、巻取
温度CTのみならず冷却途中の中間温度CTMも、比較
例に比べて目標値に対して良い実績が得られていること
がわかる。
【以下余白】
第1表 自動冷却制御による実績温度の目標温度CTの
目標温度二500℃ 去】1」乳 本例は本発明2の実施例である。 4種類の供試鋼A(C:0.14wt%、Mn:1.0
wt%)、B(C:0.4wt%、Mn:0.75wt
%1MO:0 、2 wt%)、C(C:0.65wt
%、Mn:0.45wt%、 C:r:0.3vt%)
、D(C:0,90+t%1Mn:0.65tzt%)
を用いて、実圧延ラインにおいて自動冷却制御実験を実
施した。その際1巻取温度の実績値は、450〜680
℃の範囲である。 本発明例では、Ts(Q=O,CY:aa+a、Tとし
て温度計算して制御する温度範囲)は、第1図に斜線で
示した範囲内とし、t工/1x(Ts以降巻取までの時
間に占める変態時間の比)は7以下の条件のもとで、ま
た比較例ではそれらの範囲外の条件のもとで、それぞれ
、実ラインにおいて冷却制御を行った。 なお、計算式は本発明2の説明で示した式を用い、その
際の定数は実施例1の場合の値を利用した。 巻取温度の計算値と実績値との差を第2表に示す。 同表より、本発明例によれば、比較例に比べ、各種鋼板
において精度よく巻取温度が確保されていることがわか
る。しかも、実施例1の場合よりも巻取温度制御の精度
が向上している。
【以下余白】
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明1によれば、鋼板の抜熱を
計算して温度制御しながら鋼板を制御するに当たり、被
冷却材の熱伝達と分離して変態発熱量を考慮し、しかも
その際に発熱量を磁気変態に起因するものと組織変態に
起因するものとに区分すると共に、冷却区間毎に固有の
比熱を用い、且つ変態区間外(オーステナイト状態の高
温度域とフェライト状態の温度域)での発熱量を無とし
て、抜熱量を求めるので、温度計算の精度が良く、比較
的簡単な計算であるため、制御の応答性が良く、しかも
温度制御精度が極めて良好である。 また1本発明2によれば、〔%C〕で規定される温度T
sまでは、発熱量Q=O,比熱Cy = a、+aIT
で抜熱量を計算して温度制御し、巻取るまでの時間を内
においては、未変態時間をt×(7/8)以下に抑え、
以降は巻取るまでの間にモデル式に基づいて求められる
総発熱量(QM+Qa+Qρ)を付与することにより、
抜熱量を決定して温度制御するので、任意の冷却パター
ンの広範囲の成分系鋼に対して、極めて精度よく巻取温
度を確保できる。 したがって、任意の鋼種について鋼板全長にわたり均一
の材質の鋼板を得ることができ、或いは特異な特性を安
定して得ることが可能となり、更には極めて簡単にオン
ラインでの巻取温度制御ができる等、顕著な効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はTsの温度範囲と〔%C〕の関係を示す図、第
2図はTs以降、巻取までの時間に占める未変態時間の
割合を示す図。 第3図は本発明2の具体的な温度制御方法を説明する図
である。 特許出願人  株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中  村   尚 第2図 第1図 未亥ルロ楠間/lτ117合 第3図 C量 〔いtη〕

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼板の抜熱を計算して温度制御しながら熱延鋼板
    を冷却するに当たり、 [1]温度降下量の計算式において変態発熱による温度
    上昇量と熱伝達による温度降下量とを分離することを前
    提にし、 [2]組織変態温度区間Ts〜Tfにおいては、その温
    度区間での発熱量と比熱につき、発熱量Qは、磁気変態
    に起因する発熱量Qmと組織変態に起因する発熱量Qa
    pに分け、Qm及びQapを以下の式により求めた総和
    とし、その際、比熱Cはオーステナイト域の比熱Cγと
    し、 ▲数式、化学式、表等があります▼ ここで、Cγ=a_0+a_1T C_α=a_2+a_3T+a_4T^2+a_5T^
    3C_4=a_6+a_7T+a_8T^2 Tq:キューリ温度 Ae_3:γ■α変態温度(平衡状態) T:温度 a_0〜a_8:定数 Qap:Qa+Qp ここで、Qa=a_9+a_1_0×[%C]Qp:a
    _1_1+a_1_2×[%C] [%C]:炭素含有量(wt%) a_9〜a_1_2:定数 [3]組織変態区間外のオーステナイト状態の高温度域
    においては比熱Cγを用い、フェライト状態の温度域に
    おいては比熱Cαをそれぞれ用い、発熱量は無とする、 の[1]〜[3]の3点により、鋼の変態開始点Tsと
    変態終了点Tfの間で発生する変態発熱量を考慮して抜
    熱量を決定して、鋼板を冷却制御することを特徴とする
    鋼板の冷却制御方法。
  2. (2)鋼板の抜熱を計算して温度制御しながら熱延鋼板
    を冷却するに当たり、 [1]鋼板の温度計算式において変態発熱による温度上
    昇量と熱伝達による温度降下量とを分離することを前提
    とし、 [2]連続冷却下のもとで、上限値Tsmax=Ae_
    3と下限値Tsmin=−250×〔%C〕+550と
    で定まる範囲の温度Ts(計算値)に至るまでは、発熱
    量Qと比熱Cγにつき、 Q=0 Cγ=a_0+a_1T として抜熱量を計算し、 [3]温度Ts以降、巻取るまでの時間tにおいては、
    発熱量Qと比熱Cγにつき、次式の設定条件のもとで、 t=t_1+t_2 0≦t_1/t_2≦7 ここで、t_1:未変態時間 t_2:発熱時間 t_1までは、次式のもとで抜熱量を決定し、Q=0 Cγ=a_0+a_1T t_1以降、巻取るまでは、次式のもとで抜熱量を決定
    し、 Q=Q_M+Qa+Qp Q/t_2(発熱速度) Cγ:a_0+a_1T 但し、 ▲数式、化学式、表等があります▼ ここで、CT:巻取温度目標値 Qa=a_9+a_1_0〔%C〕 Qp=a_1_1+a_1_2〔%C〕 ここで、〔%C〕:炭素含有量(wt%) a_9〜a_1_2:定数 以上の[1]〜[3]の条件で、熱延鋼板を冷却制御す
    ることを特徴とする熱延鋼板の冷却制御方法。
JP1318342A 1988-12-09 1989-12-07 熱延鋼板の冷却制御方法 Granted JPH02258932A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011212743A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Kobe Steel Ltd 変態発熱量を考慮した鋼板の温度予測方法

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