JPH02251415A - 二軸延伸物 - Google Patents

二軸延伸物

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JPH02251415A
JPH02251415A JP7347989A JP7347989A JPH02251415A JP H02251415 A JPH02251415 A JP H02251415A JP 7347989 A JP7347989 A JP 7347989A JP 7347989 A JP7347989 A JP 7347989A JP H02251415 A JPH02251415 A JP H02251415A
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JP
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stretching
orientation
stretched
film
sheet
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JP7347989A
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English (en)
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Kazuhiko Hazama
和彦 間
Kazuhiko Koizumi
和彦 小泉
Osamu Yoshimura
修 吉村
Takao Hosokawa
孝夫 細川
Noriyuki Muramatsu
村松 紀幸
Shuhei Asami
浅見 周平
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Kyowa Gas Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Gas Chemical Industry Co Ltd
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、メタクリル酸メチルを主成分とする共重合体
樹脂の、機械的性質が等方的に改良された二軸延伸フィ
ルムまたはシートに関し、特にシュリンクアート用に優
れた二軸延伸物に関する。
[従来の技術] メタクリル酸メチルとアクリル酸アルキルの共重合体樹
脂(以下、メタクリル樹脂と略記する)の二軸延伸フィ
ルムまたはシートは公知であり、特公昭57−3294
2号に特殊な高次構造を有するメチルメタクリレート系
樹脂フィルム及びシートが提案されている。
この発明において、透明性、耐候性等のメタクリル樹脂
の優れた特性を保持しつつ、機械的性質が等方的に改良
されたフィルムまたはシート(以下、バランスフィルム
またはシートと略記する)が得られ、シュリンクアート
分野やその他印刷して美匠性を活用するデコラテブ用途
等に有用であると記述されている。
しかしながら、本発明者等が実施例によって追試を試み
たところ、延伸中破断しやすく、また破断しない場合も
厚み精度の劣った延伸物しか得られなかった。
この物をシュリンクアート用フィルムとして使用したが
、加熱収縮したとき収縮ムラが現われ、描画した図柄が
歪む欠点をもち満足できるものでなかった。また、収縮
後のシュリンクアート物の大きさも延伸倍率から計算し
たほど収縮せず、かつ収縮率も一定でなかった。
そのほかに、メタクリル樹脂の二軸延伸フィルムの製造
法として特公昭49−13220号が提案されているが
、この方法により製造されたアンバランスフィルムは、
一般用途において引裂き強度及び加熱寸法安定性が劣り
、またシュリンクアート分野では一方向の収縮率が他よ
り高いという重大な欠点がある。
[発明が解決しようとする課題〕 上記のように、アクリル樹脂のバランス二軸延伸物に関
する従来技術では、一般用途における印刷やラミネート
等の加工において加工品の品質や収率に影響を及ぼす重
要な特性である厚み精度が配慮されておらず、更にシュ
リンクアート用途においては描画の収縮時の歪みという
問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点の解決にあり、
すなわち厚み精度の良好なバランス延伸物の開発であり
、更にシュリンクアート用途にも使用できる、加熱収縮
時の収縮ムラが少なくかつ収縮率に再現性のある延伸物
の開発である。
[課題を解決するための手段] 本発明の目的は、メタクリル酸メチル単位99〜85重
量%およびアルキル基の炭素数が1〜4であるアクリル
酸アルキルエステル単位1〜15重量%からなり、メル
トフローインデックスが0゜5〜12g/10分である
共重合体樹脂のフィルムまたはシート状の引張り二軸延
伸物であって、その配向均一度が4.0以下である機械
的性質が等友釣に改良された二軸延伸物により達成され
る。
本発明に使用されるメタクリル樹脂は、メタクリル酸メ
チル単位とアクリル酸アルキル単位を必須成分とする共
重合体である。
メタクリル酸メチル単位の量は99〜85重量%である
のが好ましく、99%をこえた場合樹脂の加工性が不良
となり、延伸性が低下し、延伸による本発明の高次構造
の形成が困難となる。また85%未満では延伸物の耐候
性が低下するなど、メタクリル樹脂の特長が損われたも
のとなる。
アクリル酸アルキルとしては、アルキルの炭素数が1〜
4のものが好ましい。炭素数が5以上では樹脂の耐候性
が低下する。
アクリル酸アルキル単位の含有量は1〜15重量%であ
り、含有量が少ないと延伸性が低下し、また多すぎると
耐候性が低下する。
必須単量体以外に、これらと共重合性の単量体を、本発
明の効果を損わない範囲で共重合してもよい。
このような単量体としては、例えばメタクリル酸メチル
以外のメタクリル酸エステル、メタクリル酸、アクリル
酸、スチレン、アクリロニトリルなどが挙げられる。
共重合体樹脂のメルトフローインデックス(ASTM 
 D1238−I条件、以下MFIと略記する)は0.
5〜12g/10分が適当である。
MFI値が小さすぎる、すなわち分子量が高くなりすぎ
ると、加工性が劣り延伸用の原料フィルムまたはシート
の作製に押出し成形が適用できず、また延伸性も低下し
延伸中破断しやすくなる。また大きすぎる、すなわち分
子量が小さくなると、分子間の絡み合いが弱くなり、延
伸中に高分子間のすべりが生じやすくなり、本発明の高
次構造が形成されず物性改良効果も低下する。
共重合体に、本発明の効果を損わない範囲で、可塑剤、
着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、および滑剤などの
樹脂改質剤を添加、あるいは他の樹脂をブレンドするこ
とができる。
特に耐候性が要求される場合紫外線吸収剤の添加が有効
であり、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系の紫
外線吸収剤を0.005〜3重量%用いるのがよい。
ブレンドする樹脂と(てはポリフッ化ビニリデンなどが
挙げられる。
本発明の二軸延伸物は、従来開発されたメタクリル樹脂
のバランスニ軸延伸フィルムと異なり、配向度の均一性
に優れていることを特徴とする。
本発明者等は、従来の技術によって得られた延伸物の問
題点、すなわち厚み精度の劣悪性、またシュリンクアー
トに使用した場合の描画の歪みは、メタクリル樹脂の延
伸物に本質的なものでなく、従来の技術が不適当であり
配向度の均一な延伸物が達成できなかったことが原因で
あることを見出した。
すなわち、特公昭57−32942号の製造技術におい
ては、他の樹脂の条件に影響され、延伸倍率を3倍以上
と高く、またそれを達成するために延伸温度もメタクリ
ル樹脂にとっては高すぎる条件を採用していた。本発明
者等は、特定のより低い温度及び倍率で、かつ限定され
た延伸速度で延伸することにより、初めて上記間組点を
解決した配向度の均一な延伸物を得ることができた。
本発明における配向均一度とは、ゲージ倍率によって規
定される。ここでゲージ倍率は、延伸前の厚みの変動係
数に対する延伸物の厚みの変動係数の比と定義され、こ
の値が大きいほど延伸ムラが大きく、すなわち配向度の
均一性が失われることをさす。
本発明の延伸物はゲージ倍率が4.0以下であることが
必要である。ゲージ倍率が4.0以下ではシュリンクさ
せたときの描画の歪は目立たず、良好であるが、ゲージ
倍率が4.0をこえた延伸物では歪が大きく好ましくな
い。
また厚み精度も、例えば±1.2〜1.5%の原料フィ
ルムまたはシートを延伸することにより、従来達成でき
なかった±5%以下の厚み精度が可能となった。
第1図及び第2図に、メタクリル酸メチル94重量%と
アクリル酸メチル6重量%の共重合体でガラス転移温度
(以下、Tgと略記する)が99℃、MF工が1.5g
/10分の樹脂の二軸延伸物の延伸条件とゲージ倍率の
関係を示した。
延伸方法は、所定の延伸温度、延伸倍率及び延伸速度で
一方向に延伸したあと、すぐに直角方向に同倍率、同速
度で延伸する逐次延伸法である。
また延伸律速やかに空冷した。
従来技術、すなわち特公昭57−32942号の実施例
に記載の条件では、すべて延伸温度がTg+50°C以
上でまた二軸両方向の延伸倍率が3倍以上であり、これ
を延伸倍率を3倍、延伸速度を400%/分として追試
した第1図の結果よりゲージ倍率が4.0以下のものが
得られないことがわかる。
一方、Tg+50°C以下の延伸温度、2.4倍以下の
延伸倍率及び1000%/分以上の延伸速度でつくられ
た本発明の延伸物では、第2図(b)及び(C)より明
らかなように4.0以下のゲージ倍率が達成される。第
2図の延伸倍率は2倍であり、延伸速度は、(a)が4
00%/分、(b)が1000%/分、(c)が500
0%/分である。
第2図(a)に示したように、延伸倍率を下げる、また
延伸温度を下げることによりかなりゲージ倍率が改善さ
れるが、更に延伸速度を上げることにより本発明の目的
物を得ることができた。
従来技術において推奨されている延伸速度は、1000
%/分未満、特に400%/分以下であり、1000%
/分以上で好ましい結果が得られたことは全く意外であ
った。
本発明の延伸物は、更にオリエンテーションリリースス
トレス(以下、OR8と略記する)が3〜20、特に5
〜15 Kg/c置2装あることが好ましい。
OR8は、延伸物の配向した分子が配向前の状態に戻ろ
うとする際発生する応力と定義され、延伸の程度を表す
パラメーターである。
OR8が3 Kg/cm”未満では機械的強度が不足す
る。20 Kg/cm2をこえた場合引裂き強度が低下
し、また加熱寸法安定性が劣る欠点がある。
この場合、加熱寸法安定性は、比較的高温の環境下で使
用される場合の収縮耐性であり、一般用途においては重
要な特性である。
また、本発明の延伸物は、その加熱収縮率の比が0.7
〜1.43rあ’)、7!1%−)OR5(7)比が0
゜6〜1.67であることによってアンバランスな配向
を持った高次構造物と区別される。
この範囲外のアンバランス延伸物では、一方向の強度が
高くとも他方向の強度が弱く、耐衝撃性等、機械的強度
が低下する。またその低下が少ない場合でも、物性に方
向性がでて一般用途において障害となる。
特に等方性が要求される場合、加熱収縮率の比が0.8
5〜1.18であり、かつoR8O比が0゜7〜1.4
3のものが好ましい。
また本発明の延伸物の加熱回復率は90%以上であるこ
とが好ましい。ここで、加熱回復率は、Tg+60℃の
温度で無緊張下1分間加熱した場合の回復率であり、従
来のバランス延伸物においては加熱回復率が90%未満
であり、このようなものでは収縮率の変動が大きく、シ
ュリンクアートにおいてシュリンク後の寸法が一定しな
い欠点がある。
上記のように本発明の延伸物は、OR8において特公昭
57−32942号の高次構造物とほぼ同じ範囲にある
が、ゲージ倍率によって規定される配向度と加熱回復率
において全く異なる。
この差異は両者の高次構造が異なったものであることに
よる。すなわち特公昭57−32942号においては、
その実施例かられかるように、高い延伸温度、つまりゴ
ム状領域に属する高分子が非常に流れやすい条件で、高
倍率で延伸されており、そのため延伸物の高次構造が高
分子間にすべりが生じている構造、すなわちいわゆるス
ーパードローが生じた構造になっている。このようにす
べりが生じた構造では加熱収縮時に元に戻らず加熱回復
率が低いものとなり、また延伸に対する抗張力も低下す
るため、薄い部分は極端に大きく延伸され、厚い部分は
あまり延伸されず、配向度の均一性が劣ったものになる
本発明の延伸物は、従来物よりさらに低い延伸温度、低
延伸倍率で延伸され、高分子のすべりを無視できる高分
子のからみが伸びきらない高次構造になっており、これ
が配向度の均一な、加熱回復率の高い性質に反映されて
いる。
以上のように、本発明の延伸物は従来のメタクリル樹脂
のバランス二軸引張り延伸物と高次構造を異にする新規
な延伸物であり、その構造は上記特性により特定される
ものである。
本発明の延伸物の厚みは本質的に制限されるものではな
いが、生産性から25μ〜1■が作りやすい。
25μ未満では延伸中破断しやすく、この場合他の樹脂
のフィルムを補強フィルムとして弱くラミネートし、−
緒に延伸したのち剥がす方法を用いるのがよい。
また1mi+をこえるシートの製造においては、原料シ
ートの厚みが厚くなり、オープン中にセットしても原料
シートの内部まで延伸温度に到達するのに時間を要し、
生産性が低下する。例えば5−のシートを延伸する場合
、15分以上加熱するのが望ましい。
尚、本発明においては200μ未満の厚みのものをフィ
ルム、200μ以上のものをシートと区別した。
以下に発明の説明において用いた物性値の測定方法を示
す。
・OR8:ASTM  D1504により測定した。
・MFI:ASTM  D1238(工条件)により測
定した。
・加熱収縮率:被測定物に1100Il1の長さの直線
を記入し、Tg+60″Cに保たれたグリセリン浴に1
分間加熱後取りだし、記入した直線の長さLをスケール
で読取り、下記計算式より求めた。
加熱収縮率(%) = 100(100−L)/100
・加熱回復率:延伸前に50−一の長さの直線を記入し
、延伸後の長さLl、加熱収縮後の長さL2をスケール
で読取り、下記計算式より求めた。加熱方法は加熱収縮
率の測定法と同一である。
加熱回復率(%) = 100(Ll−L2)/(Ll
−50)・耐折強度:被測定物を15−謙幅の短冊にし
て、MIT型酎折耐労試験機(東洋精機(株)製、折曲
げ速度30回/分)により破断するまでの折曲げ回数を
求めた。
・Tg  :サーマルアナライザーDT−40型【島津
製作所(株)製)を用いて測定した。
[実施例] 本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1〜3 メタクリル酸メチル94重量%、アクリル酸メチル6重
量%を共重合して得られたメタクリル樹脂(Tg:99
℃、MFI : 1.5g/10分)を、85°Cで2
4時間乾燥徨、押出し成形機で成形し400μの厚みの
シートを作製した。
これから気泡や異物、キズのない、91m5角のサンプ
ルを切出し、9ms+間隔の基盤目をプリントした。中
央部の49の交点の厚みを測定したのち、延伸温度がT
g+10〜Tg+50°Cの範囲で、延伸速度が少なく
とも一方向1000%/分である第1表に示す条件で、
パンタグラフ式延伸試験機により、まず一方向を延伸し
、すぐにその直角方向を延伸する逐次延伸法で二軸延伸
した。延伸徨冷たい空気で直ちに冷却し、延伸開始から
延伸物を取りだすまでの間にTg以上に加熱されている
時間が5分以内になるようにした。
延伸物の基盤目にプリントした中央部の49の交点の厚
みを再度測定し、延伸後の厚みの変動係数を、延伸前の
厚みの変動係数で割ってゲージ倍率を求めた。また第1
表に掲げた特性を測定した。
尚、最初に延伸した方向をタテ、あとで延伸した方向を
ヨコで表示した。
得られた延伸物は、配向度の均一性、加熱収縮時の回復
率が良好で、また耐折強度など機械的強度に優れた、両
方向の加熱収縮率比がほぼ1のバランスフィルムであっ
た。
これらの延伸フィルムに、半径が3cmの円と、1辺が
6cmの正方形を印刷した。130°Cのグリセリン浴
に30秒間浸漬し、水で洗浄してシュリンク物を作製し
、図形の歪みに関し目視評価を行なった。シュリンク物
に歪は見られず、本発明のフィルムがシュリンクアート
に好適であることが示された。また光沢、耐侯性にも優
れていた。
比較例1〜2 実施例1と同様にして、厚さ900μの未延伸シートを
作製し、第1表に示す条件で、Tg+50°C以上の温
度、両方向とも3倍以上の延伸倍率で延伸した。
延伸物は、機械的強度が良好であったが、配向度の均一
性、加熱収縮時の回復率に劣っていた。
これらの延伸フィルムに、半径が3cmの円と、1辺が
6CIの正方形を印刷した。130°Cのグリセリン浴
に30秒間浸漬し、水で洗浄してシュリンク物を作製し
、図形の歪みに関し目視評価を行なった。シュリンク物
の図形が歪み、シュリンクアートには好ましくないもの
であった。
比較例3 実施例1と同様にして厚さ400μの未延伸シートを第
1表に示す条件で、100%/分の延伸速度で延伸した
得られた延伸物は、加熱収縮時の回復率、機械的強度に
優れていたが、配向度の均一性に劣っていた。
実施例4〜5 メタクリル酸メチル90重量%、アクリル酸メチル10
重量%を共重合して得られたメタクリル樹脂(Tg:9
3℃、MFI:9g/10分)から、実施例1と同様の
方法により押出し成形して、400μの厚みのシートを
作製した。
実施例1と同様にして未延伸シートを第1表に示す条件
で1500%/分の延伸速度で、逐次二軸延伸した。
得られた延伸物は、配向度の均一性、加熱収縮時の回復
率が良好で、また耐折強度など機械的強度に優れたバラ
ンスフィルムであった。
これらの延伸物を、0.5霞Iの厚みのポリカーボネー
トシートに保護フィルムとして貼り、80°Cの条件で
7日間加熱した。シートに反りは見られず、延伸物の収
縮率も1.5%以下であった。
比較例4 実施例4に使用した厚さ400μの未延伸シートを第1
表に示す条件で、100%/分の延伸速度で、一方向2
倍、それと直角方向を1.5倍の延伸倍率で逐次延伸し
、アンバランスフィルムを作製した。
得られた延伸物は引裂き強度が弱く、また配向度の均一
性に劣っていた。
この延伸物を、0.511の厚みのポリカーボネートシ
ートに保護フィルムとして貼り、80°Cの条件で7日
間加熱した。シートに反りが観察され、2倍に延伸した
方向、すなわちOR8が24.7kg/cm”であった
方向の延伸物の収縮率は3.5%であった。
実施例6 メタクリル酸メチル92重量%、アクリル酸メチル8重
量%からなるメタクリル樹脂(Tg:96℃、MFIニ
アg/10分)から、実施例1と同様の方法により押出
し成形して、300μの厚みのシートを作製した。
これを、延伸温度130℃、延伸倍率1.4倍、延伸速
度1000%/分の条件で同時二軸延伸した。
得られた延伸物は、OR8が3.4〜3.5kg/CI
!であり、配向度の均一性、加熱収縮時の回復率が良好
で、耐折強度など機械的強度に優れた、両方向の加熱収
縮率比が1のバランスフィルムであった。
比較例5 実施例6において、延伸温度のみ140℃に変えて同時
二軸延伸した。
延伸物のOR8は2.1〜2.4kg/cm3であり、
耐折強度など機械的強度に劣っていた。
実施例7 実施例1に使用の樹脂を用い、実施例1の方法に従い、
厚さ2■■の未延伸シートを作製した。
パンタグラフ式延伸試験機で、130°Cの温度、両方
向2倍、延伸速度1500%/分の延伸条件で同時二軸
延伸をおこなった。延伸律速やかに空冷した。
得られた延伸物は、ゲージ倍率が3.2、加熱収縮時の
回復率がタテ97%、ヨコ98%、OR8がタテ10 
、9 Kg/cm2、ヨコ11 、5 Kg/am2、
両方向の加熱収縮率比がほぼ1、厚みが0.51の衝撃
強度に優れたバランスシートであった。
これにアルミ蒸着をしたところ、歪の少ないプラスチッ
クミラーが得られた。
実施例8 メタクリル酸メチル96.5重量%、アクリル酸エチル
3.5重量%からなるメタクリル樹脂(Tg:99℃、
MFI : 2g/10分)から、実施例1と同様の方
法により押出し成形して、400μの厚みのシートを作
製した。
これを、延伸温度135℃、延伸倍率2倍、延伸速度1
000%/分の条件で同時二軸延伸した。
得られた延伸物は、ゲージ倍率が2.7、OR8が11
.7〜12 kg/Cs”、加熱収縮時の回復率が99
%、耐折強度など機械的強度に優れた、両方向の加熱収
縮率比が1のバランスフィルムであった。
比較例6 メタクリル酸メチル92重量%、アクリル酸エチル8重
量%からなるメタクリル樹脂(Tg:89℃、MFI 
? 22g/10分)から、実施例1と同様の方法によ
り押出し成形して、400μの厚みのシートを作製した
これを、延伸温度125℃、延伸倍率2倍、延伸速度1
000%/分の条件で同時二軸延伸した。
耐折強度が、0〜40回と場所による差が大きい、機械
的強度に再現性のない延伸物であった。
実施例9 実施例1に使用の樹脂を用い、厚薄調整を厳密に行ない
、押出し成形で平均厚み380μ、厚みの変動係数±1
.5%の未延伸シートを得た。
これを、130°Cの温度、両方向2倍、延伸速度15
00%/分の延伸条件で、まず一方向を延伸し、すぐに
その直角方向を延伸する逐次延伸法で二軸延伸した。延
伸律速やかに空冷した。
得られた延伸物は、配向度の均一性、加熱収縮時の回復
率が良好で、また耐折強度など機械的強度に優れた、両
方向の加熱収縮率比がほぼ1の平均厚み95μ、厚みの
変動係数が±4.5%のバランスフィルムであった。こ
れに、常法に従い、ヘアライン加工し、アルミ蒸着し゛
たところ、均一にヘアライン模様の施された美匠性に優
れた蒸着フィルムが得られた。
比較例7 実施例9と同様にして作製した平均厚み900μ、厚み
の変動係数±1.5%の未延伸シートを160°Cの温
度、両方向3倍、延伸速度400%/分の延伸条件で、
まず一方向を延伸し、すぐにその直角方向を延伸する逐
次延伸法で二軸延伸した。延伸律速やかに空冷した。
得られた延伸物は、平均厚み95μの機械的強度の良好
なバランスフィルムであったが、厚み精度(変動係数)
が±20%と劣っていた。実施例9と同様にして、ヘア
ライン加工し、アルミ蒸着したが、ヘアライン模様に濃
淡が認められた。
[発明の効果] メタクリル酸メチル系共重合体樹脂の未延伸シートまた
はフィルムを、延伸温度、延伸倍率を選定し、従゛来推
奨されていなかった1000%/分以上という高い延伸
速度で二軸延伸することにより、配向度の均一性に優れ
た新規な高次構造を持ったバランス延伸物が得られた。
この延伸物は、加熱収縮時の収縮ムラが少なくシュリン
クアート用途に好適であり、また厚み精度が良好であり
、一般用途においても、印刷や、ラミネート、ヘアライ
ンなどの加工に優れた特性を示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のバランス延伸物の製造条件における延
伸温度とゲージ倍率の関係を示すグラフである。 第2図は、本発明の効果を示す延伸温度とゲージ倍率の
関係のグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メタクリル酸メチル単位99〜85重量%および
    アルキル基の炭素数が1〜4であるアクリル酸アルキル
    エステル単位1〜15重量%からなり、メルトフローイ
    ンデックスが0.5〜12g/10分である共重合体樹
    脂のフィルムまたはシート状の引張り二軸延伸物であつ
    て、その配向均一度が4.0以下であることを特徴とす
    る二軸延伸物。
  2. (2)二軸両方向のオリエンテーションリリースストレ
    スが3〜20Kg/cm^2である請求項1に記載の二
    軸延伸物。
  3. (3)二軸両方向の加熱収縮率の比が0.7〜1.43
    であり、かつ二軸両方向のオリエンテーションリリース
    ストレスの比が0.6〜1.67である請求項1または
    2に記載の二軸延伸物。
JP7347989A 1989-03-24 1989-03-24 二軸延伸物 Pending JPH02251415A (ja)

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