JPH02248899A - X線の拡大・単色化装置及びこの装置を利用したx線ct装置 - Google Patents

X線の拡大・単色化装置及びこの装置を利用したx線ct装置

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JPH02248899A
JPH02248899A JP7013789A JP7013789A JPH02248899A JP H02248899 A JPH02248899 A JP H02248899A JP 7013789 A JP7013789 A JP 7013789A JP 7013789 A JP7013789 A JP 7013789A JP H02248899 A JPH02248899 A JP H02248899A
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crystal
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JP7013789A
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Yasuaki Nagata
泰昭 永田
Kazuo Hayashi
林 一雄
Katsuhiro Kawashima
川島 捷宏
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、X線の拡大及び単色化を行う装置(モノク
ロメータ−装置)、及びこの装置とX線源として平行度
の高い白色X線、例えばシンクロトロン放射光(SOR
)を用いたX線CT装置に関するものである。
(従来の技術) 産業用としてX線CTは広く普及しつつある。
特に非破壊検査用としての利用が進められており、金属
・セラミックス・複合材料等の内部微小欠陥等を非破壊
で検出し、その検出結果により各材料の品質を評価して
いる。
しかし、次の二点で性能を向上させる事が強く求められ
ている。第一点は、X線C7画像の定量性を向上させる
事である。これは、X線CTにより材料内部の密度分布
測定を高精度に行い、その測定結果を製造工程にフィー
ドバックし、信頼性の高い材料の研究開発を推進する事
が必要であるからである。第二点は、X線CTの空間分
解能を向上させる事である。これは、セラミックス等の
材料を対象物とした場合、数μm前後のマイクロクラッ
クから発生した内部微小欠陥が原因となって脆性破壊を
起こすため、数μm前後のマイクロクランク等の微小欠
陥を非破壊で検出する必要があるからである。
そこで、上記の様なX線C7画像の定量性および空間分
解能の向上のために、現在以下のように研究開発が進め
られている。
第1に、高精度密度分布測定に必要なX線C7画像の定
量性向上のために、Si単結晶等のブラッグ反射を利用
したモノクロメータ−装置により得られる単色X線を用
いる方法がある。物質のX線吸収係数はX線エネルギー
値による依存性があり、低エネルギー領域のX線の方が
高エネルギー領域のX線に比べてX線吸収係数が大きい
ため、エネルギー幅を狭くした単色X線を利用する事に
よりエネルギー依存性による影響を低減する事が可能に
なるからである。
第2に、高分解能なX線C7画像を得るためにX線投影
像を拡大する方法が用いられている。現状の技術レベル
ではX線検出器の空間分解能は高々数10μmであるの
で、数μm前後の被検体内部の微小欠陥を検出するため
には、X線投影像を何等かの方法を用いて拡大する必要
がある。従来のX ljA CTの投影像拡大方法とし
ては、Si単結晶の非対称反射を利用した方法が用いら
れている。単結晶の非対称反射とは、結晶表面とブラッ
グ反射を生じる格子面が平行でない場合、ブラッグ反射
後に入射X線像が拡大される現象の事である。この様な
単結晶の非対称反射の場合、X線像の拡大率mの理論式
は幾何学的に次の様に導ける。
m=5inθ OU丁/  sinθ IN= sin
 (θa + C! ) / S 1 n (θB−a
)   (1)但し、αニブラッグ反射面として利用す
る結晶格子面と結晶表面のなす角度 θIN=08−α θ0υT :θB +α θ11ニブラッグ角 第2図にこれらの方法を用いたX ljJ CT装置を
示す。この装置では、まず白色X線10を単結晶11の
ブラッグ反射を用いて希望するX線エネルギーに単色化
し、被検体12に照射し、透過されたX線像を単結晶1
3の非対称反射を利用して拡大している。この方法を用
いたX線CTの例として、例えば平野・宇佐美「シンク
ロトロン放射光を用いた単色X線CTJ  (新素材及
びその製品の非破壊評価シンポジウム論文集、88/1
2 )あるいは「ファインセラミックスの非破壊検査シ
ステムに関する調査研究報告書」 (昭和63年5月)
等の文献があり、前者ではX線源としてSOR光源を用
い、低エネルギーX線領域(約40 keV以下)で空
間分解能約10μm・コントラスト分解能数%程度のX
線CTを達成している。
(発明が解決しようとする課題) しかし、これらの結果は既に述べた様な必要とされる分
解能をまだ達成しておらず、今後何等かの方法により更
に性能向上を図る必要がある。従来のX線のCTの構成
で、空間分解能を更に向上させる方法としては、(1)
高空間分解能(数μm)を有するX線検出器を開発して
用いる、(2)単結晶の非対称反射を利用した投影像拡
大方法において拡大率を従来よりも更に向上させる、の
二つが考えられる。しかし、これらの方法ではS/N低
下低下間題点が生じ、技術的に困難である。
第一の方法である空間分解能の高いX線検出器を開発し
て用いる場合、高分解能化のためにX線を光に変換する
シンチレーション層を薄くし、隣接する各素子間のクロ
ストークを防止しなければならないが、現状の技術レベ
ルでは、薄いシンチレーション層を有するX線検出器を
製作するとX線を光に変換する変換効率が低下し、検出
感度が低下するという問題を生じる。またその結果、X
線検出器のダイナミックレンジも低下し、高精度な投影
X線像の検出は困難になる。従って、X線に対する検出
感度が高いシンチレータ−を開発し、それを用いて薄い
シンチレーション層を形成したX線検出器を製作しなけ
ればならず、膨大な開発コストが必要になる。
第二の方法である単結晶の非対称反射を利用した投影像
拡大方法において拡大率を従来よりも更に向上させる場
合、現状の技術レベルでは、−個の単結晶の非対称反射
による拡大率には精度面で限度があるため、2個以上の
単結晶を用いる必要があり、その結果S/Nが低下し、
装置構成・調整が複雑で価格が高くなるという問題が生
じる。
現状の技術レベルでX線投影像の拡大率を向上させるた
めには、2個以上の単結晶を用いなくてはならないが、
その理由は以下の様に定性的に説明できる。単結晶非対
称反射を利用する場合、利用する結晶格子面と結晶表面
のなす角度αには加工誤差Δαが存在するため、投影像
の拡大率は結晶表面の位置により変化し、投影像が歪ん
でしまう。そこで結晶表面での拡大率誤差Δmによる投
影像の歪程度を評価するために、拡大率の理論式(1)
式をαで微分し式の変形を行うと、次の式の様にΔmが
導ける。
Δm=(sin2θB/5in2(θ、−a>>−Δα
(2)但し Δα:結晶表面でのαの加工誤差X線投影
像拡大率を向上させるためには、(1)式かられかるよ
うにαを08にかなり近づけなければならないが、その
結果(2)式の分母項である5in2(θ、−α)が極
めて小さくなり、Δmは大きくなってしまう。従って、
X線投影像拡大率を向上させると拡大率は結晶表面の位
置により大きく変化し、投影像が歪んでしまい、高精度
なX線07画像は得られなくなる。そこで拡大率を向上
させ、かつ拡大率のばらつきを抑え投影像の歪をなくす
ためには、高精度な加工技術を用いてΔαを更に低下さ
せる必要があるが、現状の加工研磨技術レベルではその
精度に限度がある。従って、−個の単結晶の非対称反射
だけを利用して拡大率を向上させ、歪みのない高精度な
X線07画像を得るのは極めて困難であり、2枚以上の
単結晶を用いて各々−個の拡大率を低下させて、全体の
拡大率を向上させる必要がある。
なお、単結晶の使用個数を増加させた場合に投影X線像
のS/Nが低下する理由は、ブラッグ反射を利用する毎
に単結晶原子の熱振動や消衰効果により積分回折強度が
減少するからである(詳細は高良・菊田著「X線回折技
術」、 113〜123頁を参照)、。
以上に述べた従来のX 11 CTの問題点をまとめる
と次の様になる。
(1)空間分解能向上のためにはX線検出器の高分解能
化が必要であるが、現状の技術レベルでは検出感度低下
とその結果としてダイナミックレンジ低下という問題を
生じるため、高感度・高分解能なXMi検l:1lli
器を開発しなければならず、膨大な開発コストがかかる
(2)空間分解能向上のためには単結晶非対称反射を用
いたX線拡大法において従来よりも更に倍率を大きくす
る必要があるが、現状の技術レベルでは倍率向上の際の
精度低下を抑制するために単結晶の個数を増加させなけ
ればならず、その結果S/Nの低下、装置構成・調整の
複雑化、コスト高の問題を生じる。
この発明は、前記の問題点を解決し、装置全体としての
単結晶の利用個数およびその調整機構を増加することな
く拡大率を向上させ、空間分解能イ宍 を向上させたX線CT装置を提藝する事を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のX線の拡大・単色化装置は、平行度の高い白色
X線の一部を通過させるスリットと、ブラッグ反射面と
して利用する結晶格子面に対しαの角度の結晶表面を有
する単結晶であって該単結晶表面に対し前記スリットを
通過した白色X線を入射角θrsで入射するように配置
した第一単結晶と、ブラッグ反射面として利用する結晶
格子面に対しβの角度の結晶表面を有する単結晶であっ
て該単結晶表面に対し第一単結晶から反射した単色X線
群の中から反射角θ。utで反射した単色X線群を入射
角θIN’で入射するように配置した第二単結晶と、必
要に応じて第二単結晶と同等の作用を行う1個以上の単
結晶(ブラッグ反射面として利用する結晶格子面に対す
る結晶表面の角度=γ、・・・・・・・・・、入射角度
=01N   ・・・・・・・・・、反射角度冨θ。L
I?  + ・・・・・・・・・、)と、第二隼°結晶
から反射角θ。υア′であるいは最終単結晶から反射角
θout”で反射され拡大された単色X線の内必要なX
線一部を通過させるスリットとからなることを特徴とす
るXilの拡大・単色化装置である。単結晶をGeの単
結晶とすることは好ましい。
但し、 ブラッグの反射条件: 2dsinθa=・nλXj+
!投影像の拡大率:m=5inθour/sinθ1N
θ1Nの角度幅   : W6−rTn −Wsθ0υ
丁の角度幅  : WH(115)  ・WsWl+ 
 = (2/5tn(2θB))・((R8・  λ’
)/(tt ・V))・CIF(h)l・e−’ なおd:格子間隔 θ8、θ3  θ、  ・・・・・・・・・ニブラッグ
角 λ:X線波長 n:1,2.  ・・整数 R,= e2/ (mo・c2) 42.82 x 1
0−” (cm)V二単位格子体積 C:偏光因子 (1あるいはl cos2θB 1) F(h):結晶構造因子 e −M :温度因子 また、本発明のX線CT装置は、平行度の高い白色X線
源と、被検体にスリット状の白色X線を照射するための
前置スリットと、被検体を回転・水平移動させる装置と
、被検体透過後の白色X線を拡大・単色化する前記)B
JIの拡大・単色化装置と、前記X線の拡大・車色化装
置により処理された単色X線を検出するX線検出器と、
被検体の回転水平移動とX線検出器からの信号の収集処
理と前記X線の拡大・単色化装置内部の結晶・スリット
の回転・水平移動用ステージとを制御するコンピュータ
ーとからなることを特徴とするX線CT装置である。
〔作 用〕
本発明のモノクロメータ−装置は、まず第一単結晶の非
対称反射により入射白色X線が希望するX線エネルギー
値に単色化され、同時に投影像の拡大が行なわれ、反射
された投影像が第二単結晶以降の非対称反射により更に
拡大されると共に不要な低調波・高調波がカットされ、
最終的に希望する領域の単色X線のみが大きく拡大され
選択される。
このモノクロメータ−装置に入射される白色X線をまず
第一単結晶表面に対して入射角度θrsで入射させる。
その結果、ブラッグの反射条件を満足してエネルギー幅
の狭い多数の単色X線が異なる方向に反射される。次に
、選択したいX線エネルギーを含む単色X線(拡大率二
に倍、単結晶表面に対する反射角度θ。LIT )の反
射方向に第二単結晶を置き、その単結晶表面に対して入
射角度がθ!N になるように第二単結晶の方向を調整
する。以上の処理により、不要な低調波・高調波がカッ
トされ、希望するX線エネルギー値を含むエネルギー幅
の狭い単色X線(拡大率=m倍、単結晶表面に対する反
射角度000丁″)だけが、第一単結晶による拡大率に
倍と合わせて最終的にに×m倍に拡大され取り出される
また、本発明のモノクロメータ−装置を利用して、安価
で低分解能なX線検出器を利用して空間分解能の向上を
図る事が可能である。その場合には、第二単結晶と同等
の作用を行う1個以上の単結晶を第二単結晶の後段に設
置し、その非対称反射を利用し拡大率を向上させる。
次に本発明では、このモノクロメータ−装置を用いて高
分解能なX線CT装置を構成する。
本発明のモノクロメータ−装置を用いたX線CT装置を
第1図に示す。X線源1としてはX線管から発生させた
白色X線、あるいはSOR光源等の平行度が高い白色X
線を用いる。前置スリット2は被検体3のX線CTにお
いて希望のスライス位置のみの投影像を得るために、被
検体3の必要部分のみにX線を照射させるスリット機構
である。被検体3は回転・水平移動機構の付いたステー
ジ上に固定される。後段スリット4は被検体3のX線C
Tにおいて希望のスライス位置のみの投影像を得るため
に必要なX線投影像だけを更に精密に選択したり、ある
いはX線C7画像のノイズとなる散乱X線を除去するた
めのものである。
第一単結晶5、第二単結晶6としては完全性の高い単結
晶であるSi、 Ge、 InSb、 LiF 、人工
黒鉛等を用いる。後段スリット7は後段スリット4と同
様にX線C7画像のノイズとなる散乱XIgを除去する
役割を持つ、特にこのスリット7は、第一単結晶5によ
り多く発生した不要な単色X線を除去し、必要な単色X
線投影像のみを通過させる事が大きな役割である。X線
検出器8としては、X線を光に変換するシンチレータ−
層をフォトダイオードアレイセンサーに塗布したX線検
出器、イメージングプレート、X線を光に変換する蛍光
体面、X線を光に変換するファイバー束、CODデバイ
ス等を用いる。コンピューター9としては、単一のコン
ピューターあるいは多数のコンピューター群を用い、X
線検出器8のデータ収集や被検体3の回転・水平移動制
御、モノクロメータ−装置内部の各スリット・結晶の回
転角や水平移動制御、またX線CT断層画像の再構成処
理を行う。
このX線CT装置を用いて被検体の断層画像を得るため
には、まずSOR等の白色X線を被検体3に照射し、透
過されたX線像をモノクロメータ−装置を用いて拡大す
ると同時に希望するX線エネルギーに単色化し、−次元
あるいは二次元のX線検出器8で検出する。次に、この
様なX線投影データの収集と被検体3の微小回転を同期
させて180度以上回転させ、全てのデータ収集後、画
像の再構成計算処理を行い、被検体断面の断層画像を得
る。
本発明のX #J CT装置により従来の問題点は以下
の様に解決される。
(1)本発明のX線CT装置では、X線の拡大と単色化
を同時に行う事によりS/Nの低下がなく、しかも従来
よりも拡大率をあげて空間分解能を向上させる事ができ
るため、空間分解能向上のためにさほど高分解能なX線
検出器を開発する必要性はなくなり、高分解能X線検出
器の開発に伴う問題点は大きく軽減される。
(2)本発明のX線CT装置では、X線の拡大と単色化
を同時に行う事により従来よりも拡大率が向上し、しか
も単結晶の使用個数は従来の装置と同じであるため、従
来の装置構成のまま拡大率向上を図る場合の様に単結晶
の使用個数を増やす必要がなくなり、その結果反射強度
低下によるS/N低下、装置構成・調整の複雑化、コス
ト高等の問題は生じない。
〔実施例〕
本発明のX線CT装置の実施例として、第1図に示す装
置においてSORを利用し、高エネルギー(100Ke
V前後)領域で空間分解能1μm程度の高分解能を達成
させた。X線の拡大・車色化用の単結晶としては完全性
の高いSiやGe等があるが、100にeV単色X線を
取り出す際のSiとGeの理論的な相対積分強度をそれ
ぞれ比較した結果、約3〜9倍はどGeの方が大きいた
め、2個のGeの単結晶を利用した。
分解能1μmを達成するために、現在市販されている高
分解能なX線検出器として分解能50μmの半導体X線
検出器を利用し、2個のGeJl−結晶の非対称反射を
用いてそれぞれうr■倍の拡大率を持たせ、X線投影像
を50倍に拡大させた。また、第一・第二Ge単結晶の
逆格子は、100 KeV単色X線取り出しの際の理論
計算結果を基に選択した。第1表には各Ge単結晶の特
性・形状を示す。
第  1  表 まず、SOR白色光を単色化させずに前置スリット2を
通して被検体3に照射する。そして、透過したX線像を
後置スリットを通して第一単結晶5に入射させる。その
際、第一単結晶5の下部に取り付けている回転ステージ
をコンピューター制御することにより入射角度θIN(
WOはこの場合約0.2秒程度)の範囲内に調整する。
その結果、ブラッグの反射条件を満足してエネルギー幅
の狭い多数の単色X線がそれぞれ異なる方向に反射され
る。それらの多数の単色X線の内、選択したい100 
keVのX線エネルギーを含む単色X線は、拡大率JT
o倍・単結晶表面に対する反射角度θ。U7(wHはこ
の場合約0.022秒程)で反射される。そこで、第二
単結晶6の下部に取り付けている水平移動ステージを用
いて、この単色X線の反射方向に第二単結晶6を移動さ
せる。更に、第二単結晶6の下部に取り付けている回転
ステージをコンピューター制御することにより、単結晶
表面に対して入射角度がθIN”  (Wo’はこの場
合約0.2秒程度)になるように単結晶6の方向を調整
する。
この様な調整の結果、希望するX線エネルギー値を含む
エネルギー幅の狭い単色X線のみがブラッグの反射条件
を満足し、拡大、率11倍で、第二単結晶6表面に対す
る反射角度がθ。0ア° (WH’ はこの場合的0.
03秒程度)の方向に取り出されるようになり、最後に
X線検出器8の方向をその投影X線方向に調整する。な
お、選択されるX線エネルギー幅の理論式は以下の通り
であり、上記の場合において単色化されたX線エネルギ
ー幅を計算するとΔE/E〜2X10−6になる。
ΔE/E = (Wo/2) 1 cotθ、(3)以
上の調整が終了すると、SORを被検体3に照射し、透
過されたX線像をモノクロメータ−装置を用いて50倍
に拡大し、かつ100 keVに単色化させてX線検出
器8で検出し、データをコンピューター9に収集した。
このデータ収集と被検体3の微小回転をコンピューター
9で順に処理させて、 180度以上の被検体3の回転
が終了後、画像の再構成計算処理を行い、被検体3断面
の断層画像を得た。
本実施例により 100 keVIL色X線において空
間分解能1μmを有する高エネルギー・高分解能X線C
Tが達成され、この様な高エネルギー・高分解能X線C
Tを用いてセラミックス等のX線吸収係数の大きな材料
の高分解能・高精度な非破壊検査が可能となった。
〔発明の効果〕
本発明では、X線を単色化させずにまず被検体に照射し
、透過されたX線像を2個あるいはそれ以上の単結晶の
非対称反射を利用して、希望するX線エネルギーのみを
選択し、また同時に投影像の拡大を各々の結晶で行わせ
る。従って本発明では、従来のX線CTと比較して単結
晶の使用個数は同数でしかも拡大率を大きく向上させる
ことができるため、S/Nの低下がなく、装置構成・調
整が複雑ではなく、低価格な高分解能X線CT装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のX線CT装置を示す図、第2図は従来
のX線CT装置を示す図である。 1・・・X線源、2・・・前置スリット、3・・・被検
体、4・・・後段スリット、5・・・第一単結晶、6・
・・第二単結晶、7・・・後段スリット、8・・・X線
検出器、9・・・コンピューター、10・・・白色X線
、11・・・単結晶、12・・・被検体、13・・・単
結晶、14・・・X線検出器、15・・・コンピュータ
ー 代理人 弁理士 秋 沢 政 光 他1名 自発手続補正書 72図 /? 1、事件の表示 特願平1−70137号 2、発明の名称 X線の拡大・単色化装置及びこ の装置を利用したX@CT装置 3、補正をする者 事件との関係  出 願 人 住    所 東京都千代田区大手IT2丁目6番3号
名    称 (665)新日本製鐵株式会社4、代理
人 居    所 東京都中央区日本橋兜町12番1号6゜ 補正のN象 明細書(特許請求の範囲、発明の 7、補正の内容 (1)特許請求の範囲を別紙の通り補正する(2)明j
il書第135(n8t?の「X1a一部」ヲ「一部の
X#iJ と補正する。 (3)明my第J3頁第9〜10行の「単結晶をGeの
単結晶とすることは好ましい、」を[また、X#i、強
度を上げるためには、単結晶をGeの単結晶とすること
は好ましい、」と補正する。 (4)明細書第14頁第2〜3イテの [θINの角度幅   : Wo−ri ・W5θOU
Tの角度幅  : Nu (115)  ・Vls J
を 「θINの角度幅   : w、、=、/i−1w。 eout(D角度幅  : L+=(1/−/”’i 
) ・Ws Jと補正する。 特許請求の範囲 (1)平行度の高い白色X線の一部を通過させるスリッ
トと、ブラッグ反射面として利用する結晶格子面に苅し
αの角度の結晶表面を有する単結晶であって該単結晶表
面に対し前記スリットを通過した白色X線を入射角01
Nで入射するように配置した第一単結晶と、ブラッグ反
射面として利用する結晶格子面に対しβの角度の結晶表
面を有する単結晶であって該Ill結晶表面に対し第一
単結晶から反射した単色X線群の中から反射角θ。UT
で反射した単色X線群を入射角θIN’ で入射するよ
うに配置した第二単結晶と、必要に応じて第二単結晶と
同等の作用を行う1個以上の単結晶(ブラッグ反射面と
して利用する結晶格子面に苅する結晶表面の角度=γ、
・・・・・・・・・、入射角度θIN   ・・・・・
・・・・、反射角度=θouア  ・・・・・・・・・
、)と、第二単結晶から反射角θ。ut゛であるいは最
終単結晶から反射角θ。Uア。°で反射されかつ拡大さ
れた単色X線の内必要なX線一部を通過させるスリット
とからなることを特徴とするX線の拡大・単色化装置。 但し、 ブラッグの反射条件: 2dsinθB=nλX線投影
像の拡大率:m=5inθout/SlnθlNo3,
4の角度幅   : W□−=−7m ・W5θ0υア
の角度幅  : W、=(1八j)・W。 Ws = (27sin(2θe))・((rlc・L
’)/(a−V))・C・IF(h)1・e−’ なお、d:格子間隔 G8、G8  G8 、・・・・・・・・・ニブラッグ
角 λ:X線波長 n:1,2.  ・・整数 R,:= e2/ (n、・G2) ’= 2.82 
x 10−10−13(■=単位格子体積 C:偏光因子 (1あるいはl cos2θ、1) F(h):結晶構造因子 e′″”;温度因子 (2)単結晶がGeの単結晶からなることを特徴とする
請求項1記載のX線の拡大・単色化装置。 (3)平行度の高い白色X線源と、被検体にスリット状
の白色X線を照射するための前置スリットと、被検体を
回転・水平移動させる装置と、被検体透過後の白色X線
を拡大・単色化する請求項1記載のX線の拡大・単色化
装置と、前記X線の拡大・単色化装置により処理された
単色X線を検出するX線検出器と、被検体の回転水平移
動とX線検出器からの信号の収集処理と前記X線の拡大
・車色化装置内部の結晶・スリッドの回転・水平移動用
ステージとを制御するコンピューターとからなることを
特徴とするX線CT装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平行度の高い白色X線の一部を通過させるスリッ
    トと、ブラッグ反射面として利用する結晶格子面に対し
    αの角度の結晶表面を有する単結晶であって該単結晶表
    面に対し前記スリットを通過した白色X線を入射角θ_
    I_Nで入射するように配置した第一単結晶と、ブラッ
    グ反射面として利用する結晶格子面に対しβの角度の結
    晶表面を有する単結晶であって該単結晶表面に対し第一
    単結晶から反射した単色X線群の中から反射角θ_O_
    U_Tで反射した単色X線群を入射角θ_I_N’で入
    射するように配置した第二単結晶と、必要に応じて第二
    単結晶と同等の作用を行う1個以上の単結晶(ブラッグ
    反射面として利用する結晶格子面に対する結晶表面の角
    度=γ、………、入射角度θ_I_N”、………、反射
    角度=θ_O_U_T”、………、)と、第二単結晶か
    ら反射角θ_O_U_T’であるいは最終単結晶から反
    射角θ_O_U_T^n’で反射されかつ拡大された単
    色X線の内必要なX線一部を通過させるスリットとから
    なることを特徴とするX線の拡大・単色化装置。 但し、 {θ_I_N=θ_B−α±W_O/2 θ_O_U_T=θ_B+α±W_H/2}{θ_I_
    N’=θ_B’−β±W_O’/2θ_O_U_T’=
    θ_B’+β±W_H’/2}{θ_I_N”=θ_B
    ”−γ±W_O”/2θ_O_U_T”=θ_B”+γ
    ±W_H”/2}{……=……………………… ……=………………………} ブラッグの反射条件:2dsinθ_B=nλX線投影
    像の拡大率:m=sinθ_O_U_T/sinθ_I
    _Nθ_I_Nの角度幅:W_O√m・W_S θ_O_U_Tの角度幅:W_H(1/√m)・W_S
    W_S={2/sin(2θ_B)}・{(R_E・λ
    ^2)/(π・V)}・C・|F(h)|・e^−^M なお、d:格子間隔 θ_B、θ_B’、θ_B”、………:ブ ラッグ角 λ:X線波長 n:1、2、・・整数 R_E=e^2/(m_O・C^2)≒2.82×10
    ^−^1^3(cm)V:単位格子体積 C:偏光因子 (1あるいは|cos2θ_B|) F(h):結晶構造因子 e^−^M:温度因子
  2. (2)単結晶がGeの単結晶からなることを特徴とする
    請求項1記載のX線の拡大・単色化装置。
  3. (3)平行度の高い白色X線源と、被検体にスリット状
    の白色X線を照射するための前置スリットと、被検体を
    回転・水平移動させる装置と、被検体透過後の白色X線
    を拡大・単色化する請求項1記載のX線の拡大・単色化
    装置と、前記X線の拡大・単色化装置により処理された
    単色X線を検出するX線検出器と、被検体の回転水平移
    動とX線検出器からの信号の収集処理と前記X線の拡大
    ・単色化装置内部の結晶・スリットの回転・水平移動用
    ステージとを制御するコンピューターとからなることを
    特徴とするX線CT装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002534675A (ja) * 1999-01-07 2002-10-15 ユーロペーイシェ ラボラトリウム フュール モレキュラーバイオロジー(イーエムビーエル) 試料精密回転装置
US8971483B2 (en) 2012-03-23 2015-03-03 Rigaku Corporation X-ray composite apparatus

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