JPH02232291A - 蓄冷材およびその製造法 - Google Patents

蓄冷材およびその製造法

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JPH02232291A
JPH02232291A JP1053233A JP5323389A JPH02232291A JP H02232291 A JPH02232291 A JP H02232291A JP 1053233 A JP1053233 A JP 1053233A JP 5323389 A JP5323389 A JP 5323389A JP H02232291 A JPH02232291 A JP H02232291A
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Hiroshi Nakamura
浩 中村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は蓄冷材およびその製造法に関する。
さらに詳しくは、保冷用、野菜などの鮮度保持用、医療
用などとして好適に使用しうる蓄冷材およびその製造法
に関する。
[従来の技術] 従来より蓄冷材としては水や粘性のある液体を金属缶や
プラスチックケースなどに封入したもの、ゲル状物を疎
水性フィルムからなる袋体内に封入したものなどが用い
られている。これらの蓄冷材のなかでは、水や粘性のあ
る液体を用いたものよりもゲル状物、とくに硬いゲル状
物を用いたものが冷凍処理時の取り扱い性および保冷箱
内での均一保冷性の点で望ましい。
そこで近年蓄冷材としてゲル状物が頻繁に使用されつつ
あるが、従来の固いゲル状物の製造法によれば樹脂固形
分濃度を10%以上と高くする必要があり、したがって
ゲル状物の熱量を低下せしめる方向にあるため、樹脂濃
度が低くて硬いゲル状物をつくることが大きな課題とな
っていた。
また、従来のゲル状物は、水分の蒸発を阻止する目的で
疎水性フィルムで包装されているが、ゲル状物はフィル
ムと密着していないので、とくにゲル状物が大型でかつ
厚さが薄いものであるぱあいには、ゲル状物の腰がな《
なり、その取扱いが困難となるなどの問題があ7た。そ
こでゲル状物とフィルムとの密着性を高める方法として
、袋状のフィルム中にゲル状物を入れ、減圧下でゲル状
物を袋状のフィルム中に密封する方法などが採られてい
るが、ビンホールなどが発生したときにはゲル状物とフ
ィルムとが分離してしまうという欠点がある。
[発明が解決しようとする課WJ] そこで本発明者は、前記従来技術に鑑みて鋭意研究を重
ねた結果、樹詣濃度が低くて硬いゲル化体を見出したが
、さらに鋭意研究を重ねたところ、不透水性の熱可塑性
樹脂層が不織布の一面に設けられた包装基材を用い、該
不織布面がゲル化体と接触するように設けたぱあいには
、意外なことに、従来より不可能とされていた包装基材
とゲル化体の接,着をきわめて良好になしうろことを初
めて見出し、本発明を完成するにいたった。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は■不透水性の熱可塑性樹脂層が不織
布の一つの面に設けられた包装基材とゲル化体とからな
る蓄冷材であって、前記包装基材の不織布が設けられた
面が蓄冷材の内面となるように設けられ、かつ前記ゲル
化体が不綴布と接着されてなる蓄冷材、■不透水性の熱
可塑性樹脂層が不織布の一つの面に設けられた包装基材
からなり、該包装基材の不識布が設けられた面が内面と
なるように設けられた袋体のなかにポリビニルアルコー
ルおよび高吸水性樹脂の混合ペーストを充填したのち、
所望の形状に成形し、ついで該袋体に冷凍処理を施すこ
とを特徴とする蓄冷材の製造法および■不透水性の熱可
塑性樹脂層が不織布の一つの面に設けられた包装基材か
らなり、該包袋基材の不織布が設けられた面が内面とな
るように設けられた袋体のなかにポリビニルアルコール
および高吸水性樹脂の混合ペーストをゲル化剤とともに
充填したのち、所望の形状に成形し、ついで該袋体に冷
凍処理を施すことを特徴とする蓄冷材の製造法に関する
〔作用および実施例〕
本発明の蓄冷材は、前記したごとく、不透水性の熱可塑
性樹脂層が不織布の一つの面に設けられた包装基材とゲ
ル化体とからなる蓄冷材であり、前記包装基材の不織布
が設けられた面が蓄冷材の内面となるように設けられ、
かつゲル化体が不織布と接召されたものである。
本発明の蓄冷材lよ、ゲル化体と不は布とが接着一体化
されたものであるから、たとえば冷凍、冷蔵食品などの
保存容器内の床面に適合しうる大きさを存する薄型のも
のとすることができ、しかも従来のゲル化体とシートを
たとえば真空バックにより一休化させた蓄冷材のように
シート上に発生した微細な傷などによってゲル化体とシ
ートが剥離し、ゲル化体上でシートがずれ動くなどとい
う問題の発生がまったくないので、冷凍、冷蔵食品など
が均一に保冷されるようにするために使用される保存容
器用蓄冷材として好適に用いうるものである。
本発明に用いられるゲル化体は、主としてポリビニルア
ルコール、高吸水性樹脂および水から構成されるもので
ある。
前記ポリビニルアルコールとしては、ケン化度が88%
以上であり、平均重合度が1000以上、好ましくは1
400〜2000,とくに好ましくは1600〜190
0であるものが用いられる。ケン化度が88%未満であ
るぱあいや、重合度が1000未満であるぱあいには、
ゲル強度は小さくなり、いわゆる腰のないゲル化体とな
る傾向がある。
なお、前記ポリビニルアルコールには、必要に応じてた
とえば海藻類、植物性粘質物などの天然物;デンブン、
セルロース系の半合成高分子化合物;ボリアクリルアミ
ドなどの合成高分子化合物などを適宜配合してもよい。
本発明に用いられる高吸水性樹脂としては、たとえば架
橋型ポリアクリル酸ナトリウムなどの架橋型ポリアクリ
ル酸塩、ポリエチレンオキシド、ポリビニルビロリドン
、スルホン化ポリエチレン、デンブン−(メタ)アクリ
ロニトリル共重合体のケン化物、デンブンーアクリル酸
几重合体、ポリアクリルアミド、ビニルエステルー不飽
和カルボン酸共重合体またはそのケン化物、ビニルエス
テルー不飽和カルボン酸誘導体共重合体またはそのケン
化物などがあげられ、これらの高倉水性樹脂は単独でま
たは2種以上を混合して用いられる。前記ビニルエステ
ル不飽和カルボン酸共重合体またはそのケン化物および
ビニルエステルー不飽和カルボン酸誘導体共重合体また
はそのケン化物に用いられる不飽和カルボン酸などの代
表例としては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸などの不飽和モノカルボン酸またはそのエステ
ルや塩など;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの
不飽和ジカルボン酸またはその部分もしくは完全エステ
ルや塩など;無水物などで変性されたポリビニルアルコ
ールなどがあげられる。
なお、本発明は前記高吸水性樹脂の例示のみによって限
定されるものではなく、本発明の範囲内であれは他の高
吸水性樹脂を使用してもよいことは勿論のことである。
前記ポリビニルアルコールと高吸水性樹脂の配合割合(
ポリビニルアルコール/高吸水性樹脂二重量基準)は、
20/ 80 〜90/ 10,なかんづ<40/60
〜70/ 30であることが好ましい。前記配合割合は
20/ 80よりも小さいぱあいには、えられるゲル化
体と包装基材との接着強度が低下し、また90/ 10
をこえるぱあいには、えられるゲル化体の腰が急激に弱
くなる傾向がある。
本発明に用いられるゲル化体をうる際には、前記ポリビ
ニルアルコールと高吸水性樹脂に加えて水が配合される
。かかる水としては、本発明においてはとくに限定はな
く、通常ゲル化体をうる際に用いられる蒸留水、純水な
どがあげられる。前記水の配合量は、前記ポリビニルア
ルコールと高吸水性樹脂(以下、樹脂成分という)の含
有率が3〜10%(重量%、以下同様)好ましくは5〜
8%となるように調整されるのが実用上望ましい。前記
樹脂成分の含有率が3%未満であるぱあい、えられるゲ
ル化体の形状維持が難しくなると同時にゲル強度が低下
する傾向にあり、またlO%をこえるぱあい、粘性が急
激に大きくなり、加工性が低下する傾向がある。
前記樹脂成分に水を配合した混合ペーストの製法の一例
をあげれば、たとえば5〜10%程度のポリビニルアル
コール溶液と残りの水を含ませた高吸水性樹脂とを混合
し、練り合せる方法などがあげられる。
前記混合ペーストからゲル化体をうる方法としては、(
−1’) iG合ペーストをゲル化剤を用いてゲル化す
る方法および(口)混合ペーストに冷凍処理を施してゲ
ル化する方法があげられる。
前記(イ)の方法によって混合ペーストからゲル化体を
うるばあいには、前記ゲル化剤としてたとえばホウ酸、
ホウ砂、グリオキザール、エチレンジアミンなどを用い
、該薬品をポリビニルアルコール100部(ffim部
、以下同様)に対して1.0〜20部配合し、充分に混
練りすることが好ましい。
また、前記(口)の方法によって混合ペーストがらゲル
化体をうるばあいには、たとえば前記混合ペーストを−
10℃以下、なかんづ<−20〜=30℃に冷却凍結し
たのち、解凍するのが好ましい。なお、かかる方法によ
りゲル化体をうる際に、あらかじめたとえばジアミン、
ジアルデヒド類などを用いて混合ペーストを架橋させて
ゲル化体をえ、かかるゲル化体に冷凍処理を施したとき
には、さらに硬度が大きいゲル化体をうろことができる
。このようにしてえられるゲル化体は、とくに機械的強
度が要求される用途に好適に使用しうるちのである。
また、えられたゲル化体に前記した冷凍処理を繰返して
施したり、凍結中に真空乾燥処理を施し、ゲル化体より
若干量の水分を除去してゲル化体のゲル強度を向上させ
てもよい。
前記のごとくしてえられるゲル化体は内面に不織布層が
設けられた包装基材からなるたとえば袋体などに収納さ
れるが、ゲル化体と不織布との接着強度を大きくするた
めに、袋体内に混合ペース1・を入れたのち、前記混合
ペーストからゲル化体をうる方法にしたがって混合ペー
ストをゲル化するのが好ましい。
なお、前記混合ペーストが入れられた袋体などには、所
望の形状を存する蓄冷材をうるために、たとえば平滑な
表面を有するロールなどを用いて平たく引き延ばしたり
、エンボスロールなどを用いて表面に凹凸を施してもよ
い。
本発明において、包装基材としては不透水性の熱可盟性
樹脂層が不織布の一つの面に設けられたものが用いられ
る。
前記不透水性の熱可塑性樹脂層に用いられる熱可塑性樹
脂としては、たとえばポリエチレン、ボリブロビレンな
どのポリオレフィン系樹脂やナイロンなどのポリアミド
系樹脂などがあげられる。前記熱可塑性樹脂層の厚さは
、えられる蓄冷材の用途によって異なるが、通常包装基
材としての機械的強度を考慮して20〜50m程度であ
ることが好ましい。前記熱可塑性樹脂層を不織布上に設
ける方法としては、たとえば前記熱可塑性樹脂を加熱溶
融させ、これを不織布の一つの面に塗布や流延などによ
って熱可塑性樹脂層を設ける方法、前記熱可塑性樹脂か
らなるフィルムをあらかじめ成形しておき、かかるフィ
ルムを不織布の一つの面に積層し、加熱またはバインダ
ーなどを用いて接着一体化して熱可塑性樹脂層を設ける
方法などがあげられるが、本発明はかかる方法のみに限
定されるものではない。
前記不織布としては、たとえばスパンボンド不織布、ニ
一ドルパンチ不織布などがあげられるが、これらの不織
布のなかではとくに二一ドルパンチ不織布はゲル化体と
絡み合って一体化し、ゲル化体と不織布の剥離強度が大
きくなるので好ましい。前記不織布に用いられる繊維と
しては、たとえばポリエステル繊維、ポリエチレン繊維
、ボリブロビレン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化
ビニリデン繊維、ポリアミド繊維、エチレンー酢酸ビニ
ル共m合休繊維、レーヨン繊維、アセテート繊維、綿、
羊毛などがあげられ、これらの繊維は単独でまたは2種
以上を混合して用いられる。なお、前記包装基材を袋体
として使用し、その内部にゲル化体を入れ、開口部をた
とえば加熱により密閉するぱあいには、前記繊維のなか
では加熱により溶融するポリオレフィン系樹脂繊維およ
びポリアミド系樹脂繊維の少なくとも1つが主成分とし
て含存されていることが好ましい。前記不識布の坪量は
、えられる蓄冷材の用途によって異なるので一概には決
定することができないが、通常5〜100g/r++F
、なかんづ<20〜60g/イであることが好ましい。
また、一般に蓄冷材を用いたぱあいには、保冷温度およ
び保冷時間などは、蓄冷材の形状やffiffiなどに
よって決定されるが、さらに前記不織布の熱可塑性樹脂
層が設けられた面には、アルミニウムが蒸着された樹脂
層を設けてもよく、また熱可塑性樹脂層のなかにアルミ
ニウム粉末を練り込んで輻射熱のみを妨げうるようにし
てもよい。
前記したごとく、本発明の蓄冷材は、ゲル化体が包装基
材の不織布と接着し、一体化されたものであり、ゲル化
体が有する冷熱が直接蓄冷材の外皮である熱可塑性樹脂
層に伝導されるため、伝熱効率にすぐれたものである。
なお、本発明の蓄冷材の形状および大きさについては任
意であり、用途に応じて適宜調整すればよいが、たとえ
ば本発明の蓄冷材を家庭用の冷凍庫内で凍らせて使用す
るぱあいには、できるだけ場所をとらずに短期間に凍結
処理を施すことが好ましいので、たとえば第1図に示さ
れるように、包装基材(1)に混合ペーストを入れ、開
口部(2)を密閉させたのち、凹凸状の形状を有するよ
うに成形し、ついで混合ペーストにゲル化処理を施すこ
とにより包装基材とゲル化体が一体化された蓄冷材を用
いることが好ましい。
このぱあい、包装基材の開口部(2)は、ゲル化体が接
着剤の役割を果たし、該ゲル化体によって閉鎖されてい
るので、ヒートシール処理や縫合処理などを施す必要が
ないという利点がある。
つぎに本発明の蓄冷祠を図面に基づいて説明する。
第2図は、本発明の蓄冷材の一部破断斜視図である。第
2図において、外面に熱可塑性樹脂層(3)が設けられ
た包装基材(1)の内面には不織布(4)が設けられて
いる。包装基材(1)内に混合べ−ストを入れたときに
は混合ペーストの一部は不織布(4)に含浸される。こ
の状態で混合ペーストにゲル化処理が施されると混合ペ
ーストはゲル化体(6)となり、不織布(4)と強固に
結合すると同時に不織布(4)の起毛部においては不織
布(4)とゲル化体(6)との結合層(5)が形成され
、包装基材(1)とゲル化体(6)との結合がさらに強
固なものとなるのである。第2図に示された蓄冷材の形
状は偏平状であるが、かかる蓄冷材のゲル化体(6)の
厚さは前記したごとく任意であり、たとえば0,5〜5
0關程度の範囲内から用途に応じて適宜選定される。
つぎに本発明の蓄冷材を実施例に基づいてさらに詳細に
説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるも
のではない。
実施例1ならびに比較例1および2 ポリビニルアルコール(ケン化度98%、重合度180
0)の7%水溶液600部に、水400部を含有した架
橋型ポリアクリル酸ソーダ20部を添加し、これに防黴
剤(ビオサイド1800、■台商製、商品名)1部およ
び安定剤としてEDTA−2Na I部をさらに添加し
て約10分間混練し、粘着性のある柔かい餅状の混合ペ
ーストをえた。
ポリエステル繊維60%およびポリエチレン繊維40%
からなるニードルパンチ不織布(坪m50g/rr?)
の一つの面にポリエチレンを厚さが50虜となるように
塗布し、包装基材をえた。
えられた包装基材を不織布面が内面となるように2つ折
にし、端部を加熱溶着して一端が開口された袋体(縦3
30mm,横280mm)をえた。
えられた袋体のなかに前記混合ペーストを入れ、混合ペ
ーストの厚さが13a++e、重さがlkgとなるよう
に調整したのち、袋体の開口部を閉じた。つぎにこの袋
体を冷凍室(室温−25℃)中に24時間放置したのち
、冷凍室から取り出して蓄冷材をえた。えられた蓄冷材
を生鮮品を流通する際に用いられている201容の発泡
ポリスチレン容器内に入れて以下の要領にて保冷性能を
調べた。その結果を第1表に示す。
なお、参考のために、市販品を用いて上記と同様にして
保冷性能を調べた。その結果を第1表に示す。
(保冷性能) 発泡ボリスチレン容器内に市販のコンニャク(温度:5
℃)を25枚入れ、該発泡ボリスチレン容器の中央部(
X)の温度および底面部(Y)の温度が測定されるよう
に設定した。つぎに蓄冷材(−20℃)をコンニャクの
上にのせ、容器の菫を載せて雰囲気温度30℃の恒温室
内に放置し、容器内の温度の経時変化を調べた。
なお、比較のために用いた市販の保冷材としては、保冷
材A ( 14QX  18QX 22+amで500
gのものを2個使用)、保冷材B (80X  130
8 22mmテ200gのものを5個使用)を用いた。
実施例2 実施例1と同様にして餅状の混合ペーストを:Aa2し
、これを実施例1と同様にしてえられた一端が開口され
た袋体(縦330關、横z80關)のなかに入れ、混合
ペーストの厚さが5+am1重さが500gとなるよう
に調整したのち、袋体の開口部を閉じた。つぎにこの袋
体を冷凍室(室温−25℃)中に24時間放置したのち
、冷凍室から承り出して蓄冷材をえた。
えられた蓄冷材を2個用意し、それぞれを20g容の発
泡ボリスチレン容器の上面および下面に設けた以外は実
施例1と同様にして保冷性能を調べた。その結果を第1
表に示す。
[以下余白] 第1表に示した結果より、実施例1でえられた本発明の
蓄冷材は、比較例1および2で用いられた従来品よりも
保冷性能にすぐれていることがわかる。
また、実施例1および実施例2を対比して明らかなよう
に、発泡ボリスチレン容器の内表面に合せて保冷材を容
器の上面および下面に設置したぱあいには、保冷材の重
瓜が同一であっても容器内の温度をさらに低い状態で長
時間維持しうろことがわかる。
したが.って、保冷材としては、容器の内表面をできる
だけ覆うことができるようにすることが望ましいが、本
発明の保冷材は、前記したごとく、シート状に成形され
うるものであるため、これらの用途にも好適に使用しう
ろことがわかる。
実施例3〜7 樹脂濃度とゲル化体の腰の強さの関係を調べるために第
1表に示した組成からなる混合ペーストを調製し、該混
合ペースト1 kgを、ポリエチレン層(厚さ50爛)
がポリエステル繊維からなるニードルパンチ不織布(坪
Q50g/nf)の一つの面に設けられた包装基材から
なり、不織布面が内面となるように設けられた袋体( 
280X330am)のなかに入れ、実施例1と同様に
冷凍処理を施して蓄冷材を作製した。
えられた蓄冷材を机の端よりLQQ■たれ下げ、下部に
たれ下がった蓄冷材の垂直方向の長さを測定し、これを
ゲル化体の腰の強さとして評価した。その結果を第2表
に示す。
E以下余白コ 第2表に示した結果より明らかなように、蓄冷材のゲル
化体中における樹脂成分濃度が4%をこえると蓄冷材の
腰が急激に低下することがわかる。
実施例8および比較例3〜5 樹脂成分の濃度が6%、高吸水性樹脂の樹脂成分中にお
ける濃度が40%となるように調整し、包装基材として
第3表に示したものを用いたほかは実施例3〜7と同様
にして蓄冷材を作製した。えられた蓄冷材の物性として
たれの度合を実施例3〜7と同様にして測定した。その
結果を第3表に示す。
[以下余白] 実施例9〜11 ポリビニルアルコールのゲル化にホウ砂、ジアルデヒド
を用いるかまたは実施例1と同様にして冷凍処理を施し
てゲル化体をえた。
えられたゲル化体のだれの度合を実施例3〜7と同様に
して調べた。その結果を第4表に示す。
第  4  表 をポリエチレン層(厚さ50厠)が設けられたポリエス
テル繊維からなる不織布(坪m 50g/rf )また
はポリエチレンフィルム(厚さ30ρ)とナイロン−6
,6フィルム(厚さ15加)の積層フィルムからなる袋
体( 280X 180+am )に入れ、平滑に延伸
したの、実施例1と同様に冷凍処理を施して蓄冷材をえ
た。
えられた蓄冷材の物性としてたれの度合を実施例3〜7
と同様にして測定した。その結果を第5表に示す。
[以下余白] 実施例12〜15および比較例6〜9 樹脂濃度6%、樹脂成分に対する高吸水性樹脂40%の
ゲル化体1 kg, 500g, 300gまたは10
0g第 表 第5表に示した結果より、ゲル化体の厚さが大きくなる
にしたがって包装基材の種類の差によるだれの度合の変
化は小さくなることがわかる。
また、ゲル化体と包装基材とが本質的に接着していない
比較例6〜9の蓄冷材は、ゲル化体が包装基材のなかで
移動して不安定であり、まったく実用に耐えないもので
あった。
実戦例IB〜21 第3〜8図に示された形態を存する袋体1 kg(28
0 X  33(lIIII1)を試作し、それぞれ5
段ずつ積み重ねた状態で室温が−25℃の冷凍室中に放
置し、上から3段目の蓄冷材が完全に凍結するのに要す
る時間を測定した。その結果を第6表に示す。
[以下余白] [発明の効果] 本発明の蓄冷材は、高吸水性樹脂とポリビニルアルコー
ルの混合ペーストをゲル化することによりえられるゲル
化体が不織布と熱可塑性樹脂層からなる包装基材の該不
織布面で強固に接着されたものであるから、たとえば厚
さの薄いシート状物として好適に使用しうるちのである
また、本発明の製造法によれば適度な粘度を存する混合
ペーストを不織布面で接着せしめたのち、たとえば型ロ
ールや型板を用いて押着し、棒状、マット状、基盤状に
成形したのちゲル化せしめたぱあいには、型くずれをお
こさず、簡昌に種々の形状を存する蓄冷材をうろことが
できるという効果を奏する。
さらに本発明の蓄冷材は、その取扱いが容易でしかも均
一な冷却性能を呈し、かつ大きな蓄熱能力を有するもの
であり、また包装基材が破れたぱあいであっても液もれ
などの発生がなく、汚染などのおそれがないものである
ので、たとえば保冷用、野菜などの鮮度保持用、医療用
などとして好適に使用しうるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の蓄冷材の斜視図、第2〜6図は本発明
の蓄冷材の一部破断斜視図、第7図は本発明の蓄冷材の
斜視図、第8図は本発明の蓄冷材の一部破断斜視図であ
る。 (図面の主要符号) (1):包装基材 (3):熱可塑性樹脂層 (4):不織布 (6):ゲル化体 オ2ロ 特 許 出 願 人 中 村 浩

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 不透水性の熱可塑性樹脂層が不織布の一つの面に設
    けられた包装基材とゲル化体とからなる蓄冷材であって
    、前記包装基材の不織布が設けられた面が蓄冷材の内面
    となるように設けられ、かつ前記ゲル化体が不織布と接
    着されてなる蓄冷材。 2 不透水性の熱可塑性樹脂層がポリオレフィン系樹脂
    層、ポリアミド系樹脂層またはこれらの樹脂層の複合層
    である請求項1記載の蓄冷材。 3 不織布がポリオレフィン系樹脂繊維およびポリアミ
    ド系樹脂繊維の少なくとも1つを含有したものである請
    求項1記載の蓄冷材。 4 ゲル化体がポリビニルアルコールおよび高吸水性樹
    脂の混合ペーストからなる請求項1記載の蓄冷材。 5 ゲル化体がポリビニルアルコールと高吸水性樹脂を
    重量比で20/80〜90/10となるように混合して
    えられた混合ペーストをゲル化剤によるゲル化または冷
    凍処理によるゲル化によってえられたものである請求項
    1記載の蓄冷材。 6 不透水性の熱可塑性樹脂層が不織布の一つの面に設
    けられた包装基材からなり、該包装基材の不織布が設け
    られた面が内面となるように設けられた袋体のなかにポ
    リビニルアルコールおよび高吸水性樹脂の混合ペースト
    を充填したのち、所望の形状に成形し、ついで該袋体に
    冷凍処理を施すことを特徴とする蓄冷材の製造法。 7 不透水性の熱可塑性樹脂層が不織布の一つの面に設
    けられた包装基材からなり、該包装基材の不織布が設け
    られた面が内面となるように設けられた袋体のなかにポ
    リビニルアルコールおよび高吸水性樹脂の混合ペースト
    をゲル化剤とともに充填したのち、所望の形状に成形し
    、ついで該袋体に冷凍処理を施すことを特徴とする蓄冷
    材の製造法。
JP5323389A 1989-03-06 1989-03-06 蓄冷材およびその製造法 Expired - Lifetime JP2548360B2 (ja)

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