JPH02217859A - ジアゾ樹脂含有感光材料の現像方法 - Google Patents

ジアゾ樹脂含有感光材料の現像方法

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JPH02217859A
JPH02217859A JP3958789A JP3958789A JPH02217859A JP H02217859 A JPH02217859 A JP H02217859A JP 3958789 A JP3958789 A JP 3958789A JP 3958789 A JP3958789 A JP 3958789A JP H02217859 A JPH02217859 A JP H02217859A
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acid
photosensitive
diazo resin
photosensitive material
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JP3958789A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Matsumura
智之 松村
Shinichi Matsubara
真一 松原
Masabumi Uehara
正文 上原
Shinichi Fumiya
文屋 信一
Eriko Katahashi
片橋 恵理子
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Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ジアゾ樹脂含有感光材料の現像方法に関する
。この種の感光材料は、例えば感光性の印刷版として利
用することができるものである。
〔発明の背景〕
従来より、ジアゾ樹脂を含有させてこれを感光体とし、
更にバインダー樹脂等を混合して感光性組成物として、
これを支持体例えば親水性の金属、紙、好ましくはアル
ミニウム(特に砂目室てしたアルミニウム)等に塗布し
、感光材料とすることが行われている。このようなもの
は、例えば感光性平版印刷版として広く利用され、オフ
セット印刷等において用いられている。
従来、ジアゾ樹脂含有の感光材料は、有機溶剤を含む現
像液で現像されていた。現像液中に有機溶剤を含有する
と、現像液のpHを必ずしも高くする必要なく、良好な
現像を達成することができる。
しかし一般に、有機溶剤はその保守・管理が面倒である
。また労働衛生上も、有機溶剤またはこれを含有する薬
剤を扱うことは避けたいのが実情である。更に近時の公
害対策上の問題からも、廃液に有機溶剤が含有されてい
ることは好ましくない。有機溶剤を用いると廃液処理等
に時間及び経費がかかることになる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、従来は有機溶剤を含有する現像液で現像
を行っていたのであるが、有機溶剤を用いることはいろ
いろな面で問題があり、有機溶剤を使用しない技術が望
まれているのである。
しかし、単に有機溶剤を抜いただけでは、所望の現像は
達成されない。単に有機溶剤を含有しない現像液を用い
て現像を行うだけでは、現像性が悪く、現像により除去
されるべき部分が残って、これが印刷用に供した場合に
汚れとなってしまう。
特に、感光材料を長期保存した場合に、かかる現像性の
問題が著しい、上記のような汚れは許容できないもので
あり、特に印刷用感光材料として用いる場合、実用に供
することは不可能である。有機溶剤を抜くとともに、p
Hを高くして現像の進行を高めることも考えられるが、
やはりこれだけでは上記汚れ等の問題は解決されない。
本発明は、上記した問題を解決して、有機溶剤を含有し
ない現像液を用い、従って有機溶剤使用に伴う問題点を
解決でき、しかも現像性良好に所望の現像が達成されて
、かつ長期保存した場合における現像性も良好であり、
印刷用に供した場合でも汚れ等が生じない、ジアゾ樹脂
含有感光材料の現像方法を提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは種々検討の結果、支持体上に、ジアゾ樹脂
と酸価100以上の高分子化合物とを含有する感光性層
を有する感光材料を、25℃におけるpHが12.0以
上でかつ実質的に有機溶剤を含まない現像液で現像する
、ジアゾ樹脂含有感光材料の現像方法によって、上記問
題点が解決されることを見い出し、本発明に至った。
即ち、本発明者らは現像液成分と被現像感光材料との双
方について各種実験を重ね、その結果、上記方法が本発
明の目的に合致することを見い出したのである。
以下本発明について、更に詳述する。
まず、本発明の現像方法により処理される被現像感光材
料(以下適宜、「本発明に係る感光材料」などと称する
。)について説明する。
本発明に係る感光材料は、支持体上に、ジアゾ樹脂と酸
価100以上の高分子化合物とを含有する感光性層を有
する感光材料である。
上記ジアゾ樹脂は、感光体として用いられるものである
本発明において使用できるジアゾ樹脂は、任意である。
本発明において、ジアゾ樹脂として、カルボキシル基ま
たは水酸基のいずれか少なくとも一方の基を1個以上有
する芳香族化合物と、芳香族ジアゾニウム化合物とを構
成単位として含む共縮合ジアゾ樹脂を好ましく用いるこ
とができる。
このようなカルボキシル基及び/またはヒドロキシ基を
有する芳香族化合物は、少なくとも1つのカルボキシル
基で置換された芳香族環及び/または少なくとも1つの
ヒドロキシル基で置換した芳香族環を分子中に含むもの
であって、この場合、上記カルボキシル基とヒドロキシ
ル基とは同一の芳香族環に置換されていてもよく、ある
いは別の芳香族環に置換されていてもよい。このカルボ
キシル基あるいはヒドロキシル基は芳香族環に直接結合
してもよく、結合基を介して結合しているのでもよい。
上記の芳香族としては、好ましくはアリール基例えばフ
ェニル基、ナフチル基を挙げることができる。
上記本発明に用いることができる共縮合ジアゾ樹脂にお
いて、1つの芳香族環に結合するカルボキシル基の数は
1または2が好ましく、また1つの芳香族環に結合する
ヒドロキシル基の数はl乃至3が好ましい。カルボキシ
ル基または水酸基が結合基を介じて芳香族環に結合する
場合には、該結合基としては、例えば炭素数1乃至4の
アルキレン基を挙げることができる。
上記共縮合ジアゾ樹脂の構成単位とするカルボキシル基
及び/またはヒドロキシル基を含有する芳香族化合物の
具体例としては、安息香酸、0クロロ安息香酸、m−ク
ロロ安息香酸、P−クロロ安息香酸、フタル酸、テレフ
タル酸、ジフェニル酢酸、フェノキシ酢酸、p−メトキ
シフェニル酢酸、p−メトキシ安息香酸、2,4−ジメ
トキシ安息香酸、2.4−ジメチル安息香酸、p−フェ
ノキシ安息香酸、4−アニリノ安息香酸、4−(m−メ
トキシアニリノ)安息香酸、4−(p−メチルベンゾイ
ル)安息香酸、4−(p−メチルアニリノ)安息香酸、
4−フェニルスルホニル安息香酸、フェノール、(o、
m、p)・−クレゾール、キシレノール、レゾルシン、
2−メチルレゾルシン、(o、m、p)−メトキシフェ
ノール、m−エトキシフェノール、カテコール、フロロ
グリシン、p−ヒドロキシエチルフェノール、ナフトー
ル、ピロガロール、ヒドロキノン、p−ヒドロキシベン
ジルアルコール、4−クロロレゾルシン、ビフェニル−
4,4°−ジオール、1.2゜4−ベンゼントリオール
、ビスフェノールA12゜4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,3.4−トリヒドロキシベンゾフェノン、p
−ヒドロキシアセトフェノン、4,4−ジヒドロキシジ
フェニルエーテル、4,4゛−ジヒドロキシジフェニル
アミン、4,4°−ジヒドロキシジフェニルスルフィド
、クミルフェノール、(o、m、p)−クロロフェノー
ル、、  (o、 m、p)−ブロモフェノール、サリ
チル酸、4−メチルサリチル酸、6−メチルサリチル酸
、4〜エチルサリチル酸、6−プロピルサリチル酸、6
−ラウリルサリチル酸、6−スチアリルサリチル酸、4
,6−シメチルサリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、
2−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、6−メチル−4
−ヒドロキシ安息香酸、2,6−シメチルー4−ヒドロ
キシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2.4
−ジヒドロキジ−6−メチル安息香酸、2゜6−ジヒド
ロキシ安息香酸、2,6−シヒドロキシー4−安息香酸
、4〜クロロ−2,6−ジヒドロキシ安息香酸、4−メ
トキシ−2,6−ジオキシ安息香M、没食子酸、フロロ
グルシンカルボン酸、2.4.5−1−ジヒドロキシ安
息香酸、mガロイル没食子酸、タンニン酸、m−ベンゾ
イル没食子酸、m−(p−トルイル)没食子酸、プロト
カテクオイルー没食子酸、4,6−シヒドロキシフタル
L  (2,4−ジヒドロキシフェニル)酢酸、(2,
6−シヒドロキシフエニル)酢酸、(3,4,5−1−
リヒドロキシフェニル)酢酸、P−ヒドロキシエチル安
息香酸、p−ヒドロキシエチル安息香酸、4−(p−ヒ
ドロキシフェニル)メチル安息香酸、4−(o−ヒドロ
キシベンゾイル)安息香酸、4−(2,4−ジヒドロキ
シベンゾイル)安息香酸、4−(p−ヒドロキシフェノ
キシ)安息香酸、4−(p−ヒドロキシアニリノ)安息
香酸、ビス(3−カルボキシ−4−ヒドロキシフェニル
)アミン、4−(p−ヒドロキシフェニルスルホニル)
安息香酸、4−(p−ヒドロキシフェニルチオ)安息香
酸等を挙げることができる。このうち特に好ましいもの
は、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、P−メトキ
シ安息香酸、メタクロロ安息香酸である。
上記共縮合ジアゾ樹脂の構成単位とする芳香族ジアゾニ
ウム化合物には、例えば特公昭49−48001号に挙
げられるようなジアゾニウム塩を用いることができるが
、侍に、ジフェニルアミン−4−ジアゾニウム塩類が好
ましい。ジフェニルアミン−4−ジアゾニウム塩類は、
4−アミノ−ジフェニルアミン類から誘導されるが、こ
のような4−アミノ−ジフェニルアミン類としては、4
−アミノ−ジフェニルアミン、4−アミノ−3−メトキ
シ−ジフェニルアミン、4−アミノ−2−メトキシ−ジ
フェニルアミン、4゛−アミノ−2−メトキシ−ジフェ
ニルアミン、4゛ −アミノ−4−メトキシジフェニル
アミン、4−アミノ−3−メチルジフェニルアミン、4
−アミノ−3−エトキシ−ジフェニルアミン、4−アミ
ノ−3−β−ヒドロキシ−エトキシジフェニルアミン、
4−アミノ−ジフェニルラミン−2−スルホン酸、4−
アミノ−ジフェニルアミン−2−カルボン酸v4−アミ
ノージフェニルアミン−2′〜カルボン酸等を挙げるこ
とができる。特に好ましくは3−メトキシ−4−アミノ
−ジフェニルアミン、4−アミノ−本発明に用いること
ができる共縮合ジアゾ樹脂としては、下記一般式〔I〕
で表されるものが好ましい。
一般式(I) 一般式(1〕中、Aはカルボキシル基または水酸化のい
ずれか少なくとも一方を有する芳香族化合物から導かれ
る基であり、このような芳香族化合物としては、前記例
示したものを挙げることができる。
式中、R1、R2及びR1は水素原子、アルキル基また
はフェニル基を示し、Rは水素原子、アルキル基または
フェニル基を示し、Xは対アニオンを示す。nは好まし
くは1〜200の数を示す。
本発明において共縮合ジアゾ樹脂を用いる場合には、芳
香族ジアゾニウム化合物を縮合させてなる縮合ジアゾ樹
脂と併用するとさらに好ましい。
この場合においては、共縮合ジアゾ樹脂は、ジアゾ樹脂
中に5重量%以上、縮合ジアゾ樹脂は、ジアゾ樹脂中に
95重量%以下の量として併用されることが好ましい。
更にこの場合、共縮合ジアゾ樹脂:縮合ジアゾ樹脂の重
量%比は、感度及び現像性を共に優れたものとするとい
う点で特に望ましいのは、30〜70 : 70〜30
である。
上記の共縮合ジアゾ樹脂や、これと併用して、またはジ
アゾ樹脂として独立して使用される縮合ジアゾ樹脂は、
公知の方法、例えば、フォトグラフィック・サイエンス
・アンド、エンジニアリング(Photo、Sci、E
ng、)第17巻、第33頁(1973)、米国特許第
2,063,631号、同第2.679,498号各明
細書に記載の方法に従い、硫酸やリン酸あるいは塩酸中
でジアゾニウム塩、カルボキシ及びヒドロキシル基を存
する芳香族化合物及びアルデヒド類、例えばバラホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドある
いはケトン類、例えばアセトン、アセトフェノンとを重
縮合させることによって得られる。
また、これら分子中にカルボキシル基及び/またはヒド
ロキシル基ををする芳香族化合物、芳香族ジアゾ化合物
及びアルデヒド類またはケトン類は相互に組合わせ自由
であり、さらに各々2種以上を混ぜて共縮合することも
可能である。
カルボキシル基及びヒドロキシル基のうち少なくとも一
方を有する芳香族化合物と芳香族ジアゾニウム化合物の
仕込みモル比は、好ましくはl;0.1〜o、i:t、
より好ましくはi:o、s〜0.2:1、更に好ましく
はl:1〜0,2:1である。またこの場合カルボキシ
ル基及びヒドロキシル基のうち少なくとも一方を有する
芳香族化合物及び芳香族ジアゾニウム化合物の合計とア
ルデヒド類またはケトン類とをモル比で通常好ましくは
1:0.6〜1.2、より好ましくは1:0.7〜1.
5で仕込み、低温で短時間、例えば3時間程度反応させ
ることにより、共縮合ジアゾ樹脂が得られる。
上記ジアゾ樹脂の対アニオンは、該ジアゾ樹脂と安定に
塩を形成し、かつ該樹脂を有機溶媒に可溶となすアニオ
ンを含む。このようなアニオンを形成するものとしては
、デカン酸及び安息香酸及び安息香酸等の有機カルボン
酸、フェニルリン酸等の有機リン酸及びスルホン酸を含
み、典型的な例としては、メタンスルホン酸、クロロエ
タンスルホン酸、ドデカンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸、トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、及
びアントラキノンスルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、ヒドロキシス
ルホン酸、4−アセチルベンゼンスルホン酸、ジメチル
−5−スルホイソフタレート等の脂肪族並びに芳香族ス
ルホン酸、2゜2°  4.4°−テトラヒドロキシベ
ンゾフェノン、1,2.3−トリヒドロキシベンゾフェ
ノン、2.2°、4−トリヒドロキシベンゾフェノン等
の水酸基含有芳香族化合物、ヘキサフルオロリン酸、テ
トラフルオロホウ酸等のハロゲン化ルイス酸、ClO4
,10,等の過ハロゲン酸等を挙げることができる。但
しこれに限られるものではない。これらの中で、特に好
ましいのは、ヘキサフルオロリン酸、2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸である。
上記の共縮合ジアゾ樹脂は、各単量体のモル比及び縮合
条件を種々変えることにより、その分子量は任意の値と
して得ることができる。本発明において一最に、好まし
くは、分子量が約400乃至10.000のものが有効
に使用でき、より好ましくは、約800乃至5,000
のものが適当である。
また、本発明において、上記した共縮合ジアゾ樹脂以外
で、ジアゾ樹脂として好ましく使用できるものに、例え
ば、前掲のフォトグラフィック・サンエンス・アンド・
エンジニアリング(Photo。
Scj、Eng、)第17巻、第33頁(1973)や
、米国特許第2.063.631号、同2,679,4
98号、同3,050,502号各明細書、特開昭59
−78340号公報等にその製造方法が記載されている
ジアゾ化合物と活性カルボニル化合物、例えばホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒドあるいはベンズアルデヒド
等を硫酸、リン酸、塩酸等の酸性媒体中で縮合させて得
られたジアゾ樹脂、特公昭49−4001号公報に、そ
の製造方法が記載されているジアゾ化合物とジフェニル
樹脂等を挙げることができる。
上記の中で、本発明に好ましく用いることができるジア
ゾ樹脂は、下記一般式(II)で示され、しかも、各式
におけるnが5以上である樹脂を20モル%以上、更に
好ましくは、20〜60モル%含むものである。式中、
R1−R3,R,X、nは、前記一般式(1)における
ものと同義である。一般式CU)において、R,、R,
及びR3のアルキル基及びアルコキシ基としては、例え
ば炭素数1〜5のアルキル基及び炭素数1〜5のアルコ
キシ基が挙げられ、また、Rのアルキル基としては、炭
素数1〜5の一般式(II) かかる感光性ジアゾ樹脂は、公知の方法、例えば前記し
た、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジ
ニアリングその他上記で引用の各米国特許明細書等に記
載の方法に従って、製造することができる。
なおその際、ジアゾニウム塩とアルデヒド類を重縮合さ
せるに当たって、両者をモル比で通常1:0.6〜1:
2、好ましくは、1:0.7〜1:1.5で仕込み、低
温で短時間、例えばlO℃以下3以下3皮 られる。
一a式(II)で示されるジアゾ樹脂の対アニオンとし
ては、前記共縮合ジアゾ樹脂について対アニオンとして
挙げたものと同様なものを挙げることができる。
次に、本発明に係る感光材料において、上記ジアゾ樹脂
とともに感光性層中に含有される高分子化合物について
説明する。この高分子化合物は、感光性組成物を構成す
る際のバイングーとして機能できるものである。
本発明において、感光性層には、酸価1oo以上の高分
子化合物が含有される。
本発明において高分子化合物の酸価とは、その高分子化
合物1gを中和するのに必要な水酸化カリウムの■数で
ある。
酸価は次のように測定することができる。試料をメチル
セロソルブで50倍に希釈し、o81規定の水酸化カリ
ウム水溶液で滴定する。この時、中和点はpHメーター
を用いて求めたpH曲線の変曲点とする。この中和点に
至るまでに要する水酸化カリウム水溶液の量から、上記
酸価を算出する。
なお本発明の実施に際して、用いる高分子化合物の分子
量を特定するには、ポリスチレン標準によるGPCによ
り測定した分子量の値を用いることができる。即ち、重
量平均分子量の測定は、GPC(ゲルパーミェーション
クロマトグラフィー法)によって行うことができ、数平
均分子量Mn及び重量平均分子量MWの算出は柘植盛男
、宮林達也、田中誠之著“日本化学会誌” 800頁〜
805頁(1972年)に記載の方法により、オリゴマ
ー領域のピークを均す(ピークの山と谷の中心線を結ぶ
)方法にて行うことができる。
本発明において用いることができる高分子化合物は、前
記のとおり酸価100以上のものであればその種類は任
意であるが、例えば次のようなものを使用できる。即ち
、用いることができる高分子化合物としては、ポリアミ
ド、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ポリウレタン、ポリビニルクロライド及
びそのコポリマー、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビ
ニルホルマール樹脂、シエランク、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
好ましくは、下記(1)〜(12)に示す七ツマ−の共
重合体であって、酸価が上記本発明の範囲内の共重合体
が挙げられる。
(1)芳香族水酸基を有する七ツマ−5例えばN−(4
−ヒドロキシフェニル)アクリルアミドまたはN−(4
−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、o−′1m
−1p−ヒドロキシスチレン、Q ’+ m 、p−ヒ
ドロキシフェニル−アクリレートまたは一メタクリレー
ト。
(2)脂肪族水酸基を有するモノマー、例えば2−とド
ロキシエチルアクリレートまたは2,2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート。
(3)アクリル酸、メタアクリル酸、無水マレイン酸等
のα、β−不飽和カルボン酸。
(4)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、ア
クナル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリルH−
2−クロロエチル、2−ヒドロキシエチルアクリレート
、グリシジルアクリレート、N−ジメチルアミノエチル
アクリレート等の(置換)アルキルアクリレート。
(5)メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミ
ルメタクリレート、シクロへキシルメタクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブ
チルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、N−
ジメチルアミノエチルメタクリレート等の(置換)アル
キルメタクリレート。
(6)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、N−メチロールメタクリアミド、
N−エチルアクリルアミド、N−ヘキシルアクリルアミ
ド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−ヒドロキ
シエチルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド
、N−ニトロフェニルアミド、N−エチル−N−フェニ
ルアクリルアミド等のアクリルアミドもしくはメタクリ
ルアミド類。
(7)エチルビニルエーテル、2−クロロエチルビニル
エーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、プロピル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクチルビニ
ルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエーテ
ル類。
(8)ビニルアセテート、ビニルクロロアセテート、ビ
ニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニルエステル類
(9)スチレン、α−メチルスチレン、メチルスチレン
、クロロメチルスチレン等のスチレン類。
(10)メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、プ
ロピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビニル
ケトン類。
(11)エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジ
ェン、イソプレン等のオレフィン類。
(12) N−ビニルピロリドン、N〜ルビニルカルバ
ゾール4−ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタク
リレートル等。
更に、上記モノマーと共重合し得るモノマーを共重合さ
せてもよい。また、上記モノマーの共重合によって得ら
れる共重合対を、例えば、グリシジルメタクリレート、
グリシジルアクリレート等によって修飾したものも含ま
れるが、これらに限られるものではない。
本発明において用いる酸価が100以上の高分子化合物
は、上記(3)に掲げた七ツマー単位を含有するもので
あることが好ましい。
例えばメタクリル酸を含有する場合は、高分子化合物中
のメタクリル酸が10モル%以上、より好ましくは15
〜30モル%の範囲から選ばれるものであることが好ま
しい。
更に具体的には、上記(1)、(2)に掲げたモノマー
等を含有する、水酸基を有する共重合体が好ましく、芳
香族性水酸基を有する共重合体が更に好ましい。
また上記共重合体には必要に応じて、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキ
シ樹脂、ノボラック樹脂、天然樹脂等を添加してもよい
本発明において用いる酸価が100以上の高分子化合物
として特に好ましいのは、次に記す共重合体である。
即ち、分子構造中に、 (a)  カルボキシル基を有する構造単位を10モル
%以上、好ましくは15〜30モル%、 (b)  アルコール性水酸基を有する構造単位及び/
またはフェノール性水酸基を有する構造単位を1〜50
モル%、 (C)  下記−合式IA − CH、−C−・・・・・・・・・!AN (式中、R11は水素原子またはアルキル基を表す。) で表される構造単位を5〜40モル%、(d)  下記
一般弐IIA −CH、−C−・・・・・・・・・IIAC00I? 
” (式中、piは水素原子、メチル基またはエチル基を表
し、R′′は、炭素原子数2〜12のアルキル基または
アルキル置換アリール基を表す。)で表される構造単位
を25〜60モル%を含有する高分子化合物が好ましい
上記(blのアルコール性水酸基を有する構造単位を形
成する七ツマ−の具体例としては、特公昭52−736
4号に記載されたような下記一般弐mAに示した化合物
のごとく (メタ)アクリル酸エステル類や、アクリル
アミド類が挙げられる。
C1h−C−・・・・・・・・・IIIACooべ−C
H,Cll0→1−11 IS 式中、RI4は水素原子またはメチル基、RISは水素
原子、メチル基、エチル基またはクロロメチル基を示し
、nは1〜10の整数を示す。
(メタ)アクリル酸エステル類の例としては、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、2ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシベンチル(
メタ)アクリレート等が、また、アクリルアミド類の例
としては、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等が挙げら
れる。
好ましくは2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
である。
また、上記の(b)のフェノール性水酸基を有する構造
単位を形成するモノマーとしては、例えばN−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−(
2−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、
N−(4−ヒドロキシナフチル)−(メタ)アクリルア
ミド等のCメタ)アクリルアミド類のモノマー;O−、
m−またはp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレー
トモノ?−;0−.m−またはp−ヒドロキシスチレン
モノマー等が挙げられる。好ましくは、0−5m−また
はp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレートモノマ
ー、N−(4−ヒドロキシフェニル)(メタ)アクリル
アミドモノマーであり、さらに好ましくはN−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミドモノマー
である。
上記アルコール性水酸基を有する構造単位及び/または
フェノール性水酸基を有する構造単位は、高分子化合物
中、1〜50モル%、好ましくは、5〜30モル%の範
囲から選ばれる。
前記一般式IAで表わされる構造単位を形成する、側鎖
にシアノ基を有するモノマーとしては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、2−ペンテンニトリル、2−
メチル−3−ブテンニトリル、2−シアノエチルアクリ
レート、o−、m−p−シアノスチレン等が挙げられる
。好ましくはアクリロニトリル、メタクリロニトリルで
ある。
該側鎖にシアノ基を有する構造単位の高分子化合物の分
子中に含有される割合は好ましくは5〜40モル%、よ
り好ましくは15〜35モル%の範囲から選ばれる。
前記一般弐IIAで表される構造単位を形成する、側鎖
にカルボキシエステル基を有する七ツマ−としては、エ
チルアクリレート、エチルメタアクリレート、プロピル
アクリレート、ブチルアクリレート、アミルアクリレー
ト、アミルメタアクリレート、ヘキシルアクリレート、
オクチルアクリレート、2−クロロエチルアクリレート
、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルアク
リレート等が挙げられる。該七ツマ−から形成される単
位は、高分子化合物中、好ましくは25〜60モル%、
より好ましくは、35〜60モル%の範囲から選ばれる
なお、以下の各構造単位は、具体例として挙げた七ツマ
−から形成された単位に限定されるものではない。
本発明に係る感光材料中に含有される高分子化合物は、
感光性層を構成する感光性組成物の固形分中に、好まし
くは通常40〜99重量%、より好ましくは50〜95
重量%含有させる。また、本発明に係る感光材料中に含
有される感光性ジアゾ樹脂は、同じく好ましくは通常1
〜60重量%、より好ましくは3〜30重量%含有させ
る。
本発明に係る感光材料の感光性層は、酸及び/または酸
無水物を含有することができる。
この場合、感光性層に含有される酸は任意の有機酸、無
機酸の中から任意に選択できる。有機酸としては、モノ
カルボン酸、ポリカルボン酸のカルボキシル基を少なく
とも1個有する酸が好ましい。リンゴ酸、酒石酸や、ポ
リアクリル酸(商品名ジュリマーとして市販されている
もの等)を好ましく用いることができる。無機酸として
は、リン酸などを用いることができる。
酸無水物を含有する場合の、酸無水物の種類も任意であ
り、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水安息香酸なと、
脂肪族・芳香族モノカルボン酸から誘導されるもの、無
水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、無水フ
タル酸など、脂肪族・芳香族ジカルボン酸から誘導され
るもの等を挙げることができる。
本発明に係る感光材料の感光性層を形成するための感光
材料組成物には、色素、特に処理によりを色から無色に
なる、または変色する色素を含有させることができる。
好ましくは、を色から無色になる色素を含有させる。
本発明の実施に際し、好ましく用いることができる色素
として、次のものを挙げることができる。
即ち、例えば、ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷
化学社製)、オイルブルー6603(オリエント化学工
業社製)、パテントピュアブルー(住友三国化学社製)
、クリスタルバイオレット、ブリリアントグリーン、エ
チルバイオレット、メチルバイオレット、メチルグリー
ン、エリスロシンB、ベイジックフクシン、マラカイト
グリーン、オイルレッド、m−クレゾールパープル、ロ
ーダミンB1オーラミン、4−p−ジメチルアミノフェ
ニルイミノナフトキン、シアノ−p−ジエチルアミノフ
ェニルアセトアニリド等に代表されるトリフェニルメタ
ン系、ジフェニルメタン系、オキサジン系、キサンチン
系、イミノナフトキノン系、アゾメチン系またはアント
ラキノン系の色素が、有色から無色あるいは異なる有色
へと変色する色素の例として挙げることができる。
特に好ましくはトリフェニルメタン系、ジフェニルメタ
ン系色素が有効に用いられ、更に好ましくはトリフェニ
ルメタン系色素であり、特にビクトリアビューアブルー
BOHが好ましい。
上記変色剤は、感光性組成物中に通常約0.5〜約IO
重量%含をさせることが好ましく、より好ましくは約1
〜5重量%含有させる。
本発明に係る感光材料の感光性層を形成する感光性組成
物には、更に種々の添加物を加えることができる。
また、塗布性を改良するためのアルキルエーテル[(例
えばエチルセルロース、メチルセルロース)、フッ素界
面活性剤類や、ノニオン系界面活性剤〔例えば、プルロ
ニンクL−64(旭電化株式会社製)〕、塗膜の柔軟性
、耐摩耗性を付与するための可塑剤(例えばブチルフタ
リル、ポリエチレングリコール、クエン酸トリブチル、
フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘキ
シル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリクレジル、リン
酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オレイン酸テトラ
ヒドロフルフリル、アクリル酸またはメタクリル酸のオ
リゴマー及びポリマー)、画像部の感脂性を向上させる
ための感脂化剤(例えば、特開昭55−527号公報起
債のスチレン−無水マレインM共j1体のアルコールに
よるハーフエステル化物等)、安定剤〔例えば、リン酸
、亜リン酸、有mfa (クエン酸、シュウ酸、ベンゼ
ンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、4−メトキシ−
2ヒドロキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、酒石酸
等)〕等が挙げられる。これらの添加剤の添加量は、そ
ご使用対象・目的によって異なるが、−aに好ましくは
全固形分に対して、0.01〜30重量%である。
このような感光性組成物を支持体上に設置するには、上
述のジアゾ樹脂、並びに必要に応じ種々の添加剤の所定
量を適当な溶媒(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ
、メチルセロソルブアセテート、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、水またはこれらの混合物等)中に溶解
させ感光性組成物の塗布液を調節し、これを支持体上に
塗布、乾燥すればよい。塗布する際の感光性組成物の濃
度は1〜50重景%の範囲とすることが望ましい。この
場合、感光性組成物の塗布量は、好ましくはおおむね0
.2〜10g/rd程度とすればよい。
本発明に係る感光材料において、感光性組成物を塗布し
て感光性層を形成する支持体としては、種々のものが使
用できる。感光性平版印刷版に使用する場合は、特にア
ルミニウム板が好ましい。
しかし、アルミニウム板を無処理のまま使用すると、感
光性組成物の接着性が悪く、また、感光性組成物が分解
するという問題がある。この問題をなくすために、従来
、種々の提案がなされている。
例えば、アルミニウム板の表面を砂目立てした後、ケイ
酸塩で処理する方法(米国特許筒2,714゜066号
)、有機酸塩で処理する方法(米国特許筒2,714.
066号)、ホスホン酸及びそれらの誘導体で処理する
方法(米国特許筒3,220.832号)、ヘキサフル
オロジルコン酸カリウムで処理する方法(米国特許筒2
,946.683号)、陽極酸化する方法及び陽極酸化
後、アリカリ金属ケイ酸塩の水溶液で処理する方法(米
国特許筒3,181.461号)等がある。
本発明の好ましい実施の態様においては、アルミニウム
板(アルミナ積層板を含む。以下同じ)は、表面を脱脂
した後、ブラシ研磨法、ボール研磨法、化学研磨法、電
解工・ンチング法等による砂目立てが施され、好ましく
は、深くて均質な砂目の得られる電解エツチング法で砂
目立てされる。
陽極酸化処理は例えばリン酸、クロム酸、ホウ酸、硫酸
等の無機塩もしくはシュウ酸等の有機酸の単独、あるい
ばこれらの酸2種以上を混合した水溶液中で、好ましく
は硫酸水溶液中で、アルミニウム板を陽極として電流を
通じることによって行われる。陽極酸化被膜量は5〜6
0■/d%が好ましく、更に好ましくは5〜30■/d
rrfである。
本発明の実施に際し、封孔処理を行う場合、好ましくは
濃度0.1〜3%のケイ酸ナトリウム水溶液に、温度8
0〜95℃でlθ秒〜2分間浸漬してこの処理を行う。
より好ましくはその後に40〜95℃の水に10秒〜2
分間浸漬して処理する。
本発明に係る感光材料は、従来の常法により感光され現
像することができる。即ち、例えば、線画像、網点画像
等を有する透明原画を通して感光し、次いで、水性現像
液で現像することにより、原画に対してネガのリーフ像
を得ることができる。
露光に好適な光源としては、カーボンアーク灯、水銀灯
、キセノンランプ、メタルハライドランプ、ストロボ等
が挙げられる。
本発明において、本発明に係る感光材料は、25℃にお
けるpHが12.0以上で、かつ実質的に有機溶剤を含
まない現像液(以下適宜r本発明に係る現像液」などと
称する)で現像される。
以下本発明に係る現像液について説明する。
本発明に係る現像液は25℃におけるpHが12゜0以
上のアルカリ性の水性溶液である。本発明に係る現像液
には、アルカリ剤を含有させてpHを上記の範囲とする
ことができるが、含有させるアルカリ剤としては、好ま
しくはケイ酸カリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム、第三リン酸ナトリウム、第ニリン酸ナトリウム、
第三リン酸カリウム、第ニリン酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等が挙げられる。これらの中でもケ
イ酸カリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム等の
ケイ酸アルカリを含有する現像液は現像階調性が良好な
ため最も好ましく、ケイ酸アルカリの組成がモル比で(
S tow )/ CM)−0,5〜1.5(ここに[
SiO□]、(M)はそれぞれSiO2のモル濃度と総
アルカリ金属のモル濃度を示す。)であり、かつ5tO
zを0.8〜8重量%含有すど現像液が特に好ましく用
いられる。
このケイ酸アルカリ組成のうち、特にモル比で(S i
 Ox ) / (M) =0.5〜0.75であり、
かつSiO,が0.8〜4重量%の現像液は、低濃度の
ため現像廃液の中和が容易であるという点で好ましく用
いられ、一方0.75を越えて1.3までのモル比であ
り、かつSiO2が1〜8重量%の現像液は緩衝力が高
く処理能力が高いという点で好適に用いられる。
本発明に係る現像液の25℃におけるpHは12.0以
上であるが、好ましくは12.5〜14.0である。
また該現像液中には、例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸
カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸マグネシウムなどの
水溶性亜硫酸塩を添加することができる。亜硫酸塩の現
像液組成物中における好ましい含有量は、0.05〜4
重量%で、より望ましくは0.1〜1li1%である。
更に、本発明に係る現像液中には、特開昭50−513
24号公報に記載されているようなアニオン性界面活性
剤、及び両性界面活性剤、特開昭59−75255号公
報、同60−111246号公報及び同60−2139
43号公報等に記載されているような非イオン性界面活
性剤のうち少なくとも1種を含有させることにより、ま
たは特開昭55−95946号公報、同5644252
8号公報に記されるように高分子電解質を含有させるこ
とにより、感光性組成物への濡れ性を高めたり、PJ調
性をさらに高めることができ、好ましく用いられる。か
かる界面活性剤の添加量は特に制限はないが、0.00
3〜3重量%が好ましく、特に0.006〜1重量%の
濃度が好ましい。更に該ケイ酸アルカリのアルカリ金属
として全アルカリ金属中、カリウムを20モル%以上含
むことが、現像液中での不溶物発生が少ないという点で
好ましく、より好ましくはカリウムを90モル%以上含
むことであり、最も好ましくはカリウムが100モル%
の場合である。
更に、本発明に係る現像液には消泡剤を含有させること
ができる。好適な消泡剤としては、有機シラン化合物が
挙げられる。
本発明に係る現像液は、実質的に有機溶剤を含まないも
のである。「実質的に含まない」とは、本発明の効果を
損なわない範囲で少量混入している程度の場合は、本発
明に包含されることを意味する。
本発明に係る感光材料は、像様露光した後、本発明に係
る現像液に接触させたり、あるいは該現像液を用いてこ
すったりすれば、おおむね常温〜40℃にて10〜60
秒後には、感光性組成物層の露光部に悪影響を及ぼすこ
となく、非露光部の感光性組成物が完全に除去されるこ
とになる。この場合、現像能力は高(、また、特に耐剛
性は良好である。
更に、有機溶剤を実質的に用いないので、公害及び労働
衛生上の問題が解決される。
本発明は、被現像感光材料として感光性平版印刷版を用
い、これを本発明に係る現像液で処理する場合に利用す
ることができる。
この場合、画像露光された感光性平版印刷版(以下rP
S版」と称することもある)を本発明に係る現像液で現
像する方法は任意であり、例えば従来公知の種々の方法
を用いることが可能である。
具体的には画像露光されたPS版を現像液中に浸漬する
方法、PS版の感光層に対して多数のノズルから現像液
を噴出する方法、現像液が湿潤されたスポンジでPS版
の感光層を拭う方法、PS版の感光層の表面に現像液を
ローラー塗布する方法等、種々の方法を用いることがで
きる。またこのようにしてPS版の感光層に現像液を与
えた後、感光層の表面をブラシなどで軽く擦ることもで
きる。
現像条件については、現像方法に応じて適宜選ぶことが
できる。−例を示すと、例えば浸漬による現像方法では
、約10〜40℃の現像液に約10〜80秒間浸漬させ
る方法を用いることができる。
(実施例) 以下本発明の実施例について説明する。当然のことでは
あるが、本発明は以下の各実施例によって限定されるも
のではない。
実施例の具体的な説明に先立ち、各実施例で用いる高分
子化合物、及びジアゾ樹脂について説明する。
八 (11のム N−(4−ヒドロキシフェニル)メタ クリルアミド            17.7 gメ
タクリル酸           12.9 gアクリ
ロニトリル          10.6 gエチルア
クリレート         55.0 gアゾビスイ
ソブチロニトリル     1.64g以上をアセトン
−メタノール1:1混合溶液26〇−に溶解し、窒素置
換した後、60℃で6時間加熱した0反応終了後、反応
液を水51に攪拌下注ぎ、生じた白色沈澱を濾取乾燥し
て、高分子化合物[1,)を86g得た。
この高分子化合物(1)をポリスチレン標準のゲルパー
ミエーシシンクロマトグラフィ−(以下GPCと略記す
る)により分子量の測定をしたところ、重量平均分子量
は35.000であった。
また、この高分子化合物(1)の酸価を前記説明したよ
うに滴定によって測定したところ、104であった。
ヒム 2〜9のム 上記と同様な方法で、高分子化合物(2)〜(9)を合
成した。
各高分子化合物のモノマー組成比、平均分子量及び酸価
を表−1に示す。
高分子化合物(1)〜(7)は酸価が100以上である
ので、本発明の範囲に入るが、高分子化合物(8) (
9)はジアゾI21の八 p−ジアゾジフェルニルアミン硫酸塩14.5g(50
ミIJモル)を、水冷下で40gの濃硫酸に熔解した。
この反応液に1.05 g (35ミリモル)のバラホ
ルムアルデヒドをゆっ(り滴下した。この際、反応温度
が10 ’Cを超えないように添加していった。その後
、2時間水冷下で撹拌を続けた。この反応混合液を、水
冷下、500dのエタノールに滴下し、生じた沈澱を濾
別した。エタノールで沈澱を洗浄した後、100dの純
水に溶解し、この液に、6.8gの塩化亜鉛を溶解した
水溶液を加えた。生じた沈澱を濾別した後、エタノール
で洗い、150dの純水に溶解させた。この液に、8g
のへキサフルオロリン酸アンモニウムを溶解した水溶液
を加え、生じた沈澱を濾別し、水、エタノールで洗った
後、25℃で3日間乾燥して、ジアゾ樹脂(1)を得た
ジアゾ1ヒ(2のA p−ヒドロキシ安息香酸3.5 g (25ミリモル)
、及びP−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩21.75 
g(75ミリモル)を、水冷下で90gの濃硫酸に溶解
した。
この溶液に2.7g (90ミリモル)のパラホルムア
ルデヒドをゆっ(り添加した。この際、反応温度が10
℃を超えないように添加した。2時間反応溶液を撹拌し
た後、11のエタノールに滴下し、生じた沈R;fj′
ろ別し、エタノールで洗浄した。沈澱を2007の純水
に溶解し、10.5 gの塩化亜鉛を溶解した水溶液を
加えた。生じた沈澱を濾過し、エタノールで洗浄した後
、300dの純水に熔解した。この溶液に、13.7g
のへキサフルオロリン酸アンモニウムを溶解した水溶液
を添加した。生じた沈澱を濾別し、水、エタノールで洗
浄した後、25℃で、−日乾燥して、ジアゾ樹脂(2)
を得た。
ジアソ゛1月′(3)のA ジアゾ樹脂(2)の合成において、p−°ヒドロキシ安
息香酸の代わりにP−メトキシ安息香酸4.2g(25
ミリモル)を用いて同様に合成し、ジアゾ樹脂(3)を
得た。
次に実施例を説明する。
実施例1 砂目室て、陽極酸化されたアルミニウム板上に、下記組
成−1に示される感光液を、乾燥後の塗膜重量が201
1g/drrfになるように塗布して、本発明に係る試
料である感光性平版印刷版試料を作成した。
組成−1 比較例−1として、上記の感光液組成−1の高分子化合
物(1)のかわりに高分子化合物(8)を用いて、その
他は上述と同様にして塗布した感光性平版印刷版試料を
作成し、これを比較試料として用いた。
得られた各試料にネガ透明原画を置き、2KWのメタル
ハライドランプで60cmの距離から30秒露光した後
、下記組成の現像液(1)に27℃220秒間溶漬した
後、軽く脱脂綿でこすって現像した。
現像液(1)組成 (25℃におけるpHが12.8) 得られた平版印刷版を、ハイデルベルグGTO印刷機で
印刷したところ、上記本発明に係る試料では、紙面の非
画線部は全く汚れなかったが、比較試料では、紙面の一
部に汚れがみられた。
次に、塗布後の各試料を55℃、湿度20%R11で強
制保存後、上述と同様の方法で露光、現像、及び印刷を
行った。
比較試料は、強制保存3日後で印刷物全面に汚れが住じ
たが、本発明に係る試料は、強制保存5日後でも、全く
汚れが住じなかった。
実施例−2〜9、及び比較例−2 上記の組成−1の感光液のジアゾ樹脂(1)、及び高分
子化合物(11を、表−2に示すものと交換し、その他
は同様にして試料を作成し、上述と同様の評価を行った
実施例−10、及び比較例−3 上記の組成−1の感光液のジアゾ樹脂(11、及び高分
子化合物(1,1を、表−2に示すものと交換し、その
他は同様にして試料を作成した。
得られた試料は、上述と同様の露光を行った後、下記組
成の現像液(II)で同様の現像を行い、上述と同様に
して評価を行った。
現像液(II)組成 表−2 (25℃におけるp Hが13.0) 表−2より、比較例で得られる試料は未保存でも部分的
に汚れが生じ、強制劣化させて保存した後では紙面全体
に汚れが生じるのに対し、本発明の各実施例により得ら
れる本発明に係る試料は、未保存でも未保存後でも全く
汚れがないか、たかだか保存後に部分的に汚れを生じる
のみで、優れていることがわかる。
0 : 非画線部が全く汚れない。
△ 二 部分的に汚れを生じる。
× ; 紙面全体が汚れる。
〔発明の効果〕 上述の如く、本発明のジアゾ樹脂含有感光材料の現像方
法は、有機溶剤を含有しない現像液を用いるので、有機
溶剤使用に伴う問題点を解決でき、しかも現像性、特に
長期間保存した場合の現像性に優れたちdであり、印刷
用に供した場合、例えば感光性平版印刷版の現像方法に
適用した場合でも、汚れを生じないという効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、支持体上に、ジアゾ樹脂と酸価100以上の高分子
    化合物とを含有する感光性層を有する感光材料を、25
    ℃におけるpHが12.0以上でかつ実質的に有機溶剤
    を含まない現像液で現像する、ジアゾ樹脂含有感光材料
    の現像方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH035754A (ja) * 1989-06-01 1991-01-11 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版の製造方法
US5712022A (en) * 1992-09-14 1998-01-27 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. Printed thermoplastic resin products and method for printing such products

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