JPH02219060A - ジアゾ樹脂含有感光材料の現像方法 - Google Patents

ジアゾ樹脂含有感光材料の現像方法

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JPH02219060A
JPH02219060A JP3958989A JP3958989A JPH02219060A JP H02219060 A JPH02219060 A JP H02219060A JP 3958989 A JP3958989 A JP 3958989A JP 3958989 A JP3958989 A JP 3958989A JP H02219060 A JPH02219060 A JP H02219060A
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JP
Japan
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acid
diazo resin
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photosensitive material
present
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JP3958989A
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English (en)
Inventor
Shinichi Matsubara
真一 松原
Tomoyuki Matsumura
智之 松村
Masabumi Uehara
正文 上原
Shinichi Fumiya
文屋 信一
Eriko Katahashi
片橋 恵理子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ジアゾ樹脂含有感光材料の現像方法に関する
。この種の感光材料は、例えば感光性の印刷版として利
用することができるものである。
〔発明の背景〕
従来より、ジアゾ樹脂を含有させてこれを感光体とし、
更にバインダー樹脂等を混合して感光性組成物として、
これを支持体例えば親水性の金属、紙、好ましくはアル
ミニウム(特に砂目室てしたアルミニウム)等に塗布し
、感光材料とすることが行われている。このようなもの
は、例えば感光性平版印刷版として広く利用され、オフ
セット印刷等において用いられている。
従来、ジアゾ樹脂含有の感光材料は、有機溶剤を含む現
像液で現像されていた。現像液中に有機溶剤を含有する
と、現像液のpHを必ずしも高くする必要なく、良好な
現像を達成することができる。
しかし一般に、有機溶剤はその保守・管理が面倒である
。また労働衛生上も、有機溶剤またはこれを含有する薬
剤を扱うことは避けたいのが実情である。更に近時の公
害対策上の問題からも、廃液に有機溶剤が含有されてい
ることは好ましくない。有機溶剤を用いると廃液処理等
に時間及び経費がかかることになる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、従来は有機溶剤を含有する現像液で現像
を行っていたのであるが、有機溶剤を用いることはいろ
いろな面で問題があり、有機溶剤を使用しない技術が望
まれているのである。
しかし、単に有機溶剤を抜いただけでは、所望の現像は
達成されない。単に有機溶剤を含有しない現像液を用い
て現像を行うだけでは、現像により除去されるべき部分
が残って、これが印刷用に供した場合に汚れとなってし
まう。このような汚れは許容できないものであり、特に
印刷用感光材料として用いる場合、実用に供することは
不可能である。また、膜剥がれなどが生じることがあり
、これも許容できない問題である。有機溶剤を抜くとと
もに、pHを高くして現像の進行を高めることも考えら
れるが、やはりこれだけでは上記汚れ等の問題は解決さ
れない。
本発明は、上記した問題を解決して、有機溶剤を含有し
ない現像液を用い、従って有機溶剤使用に伴う問題点を
解決でき、しかも現像性良好に所望の現像が達成されて
、印刷用に供した場合でも汚れ等が生じない、ジアゾ樹
脂含有感光材料の現像方法を提供せんとするものである
。また、併せて、保存性を良好にできたジアゾ樹脂含有
感光材料の現像方法を提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは種々検討の結果、支持体上に、ジアゾ樹脂
とアルカリ可溶・膨潤性高分子化合物とを含有する感光
性層を有し、該ジアゾ樹脂の陰イオンが、PF、−、B
P、−、有機アニオンまたはこれらの混合物であるもの
である感光材料を、25℃におけるpHが12.0以上
でかつ実質的に有機溶剤を含まない現像液で現像する、
ジアゾ樹脂含有感光材料の現像方法によって、上記問題
点が解決されることを見い出し、本発明に至った。
本発明において、アルカリ可溶・膨潤性高分子化合物と
は、アルカリ可溶性及び/または膨潤性高分子化合物を
称し、アルカリ可溶性高分子化合物、及びアルカリ膨潤
性高分子化合物、及びアルカリ可溶かつアルカリ膨潤性
高分子化合物を含む概念を総称するものである。
即ち、本発明者らは現像液成分と被現像感光材料との双
方について各種実験を重ね、その結果、上記方法が本発
明の目的に合致することを見い出したのである。
以下本発明について、更に詳述する。
まず、本発明の現像方法により処理される被現像感光材
料(以下適宜、「本発明に係る感光材料」などと称する
。)について説明する。
本発明に係る感光材料は、支持体上に、ジアゾ樹脂とア
ルカリ可溶・膨潤性高分子化合物とを含有する感光性層
を有する感光材料である。
上記ジアゾ樹脂は、感光体として用いられるものである
本発明において使用できるジアゾ樹脂は、その陰イオン
が、PF、−(ヘキサフルオロリン酸イオン)、BF4
− (テトラフルオロホウ酸イオン)、または有機アニ
オン、またはこれらの混合物であるものであるが、その
他については任意である。有機アニオン(ベンゾフェノ
ンスルホン酸イオン等)を対アニオンとするものを用い
ることは、保存性改良の点で、好ましい。
本発明において、ジアゾ樹脂として、カルボキシル基ま
たは水酸基のいずれか少なくとも一方の基を1個以上有
する芳香族化合物と、芳香族ジアゾニウム化合物とを構
成単位として含む共縮合ジアゾ樹脂を好ましく用いるこ
とができる。
このようなカルボキシル基及び/またはヒドロキシ基を
有する芳香族化合物は、少なくとも1つのカルボキシル
基で置換された芳香族環及び/または少なくとも1つの
ヒドロキシル基で置換した芳香族環を分子中に含むもの
であって、この場合、上記カルボキシル基とヒドロキシ
ル基とは同一の芳香族環に置換されていてもよく、ある
いは別の芳香族環に置換されていてもよい。このカルボ
キシル基あるいはヒドロキシル基は芳香族環に直接結合
してもよく、結合基を介して結合しているのでもよい。
上記の芳香族としては、好ましくはアリール基例えばフ
ェニル基、ナフチル基を挙げることができる。
上記本発明に用いることができる共縮合ジアゾ樹脂にお
いて、1つの芳香族環に結合するカルボキシル基の数は
1または2が好ましく、また1つの芳香族環に結合する
ヒドロキシル基の数は1乃至3が好ましい。カルボキシ
ル基または水酸基が結合基を介して芳香族環に結合する
場合には、該結合基としては、例えば炭素数1乃至4の
アルキレン基を挙げることができる。
上記共縮合ジアゾ樹脂の構成単位とするカルボキシル基
及び/またはヒドロキシル基を含有する芳香族化合物の
具体例としては、安息香酸、0クロロ安息香酸、m−ク
ロロ安息香酸、p−クロロ安息香酸、フタル酸、テレフ
タル酸、ジフェニル酢酸、フェノキシ酢酸、p−メトキ
シフェニル酢酸、p−メトキシ安息香酸、2.4−ジメ
トキシ安息香酸、2.4−ジメチル安息香酸、p−フェ
ノキシ安息香酸、4−アニリノ安息香酸、4−(m−メ
トキシアニリノ)安息香酸、4−(p−メチルベンゾイ
ル)安息香酸、4−(p−メチルアニリノ)安息香酸、
4−フェニルスルホニル安息香酸、フェノール、(o、
m、p)−クレゾール、キシレノール、レゾルシン、2
−メチルレゾルシン、(o、m、p)−メトキシフェノ
ール、m−エトキシフェノール、カテコール、フロログ
リシン、p−ヒドロキシエチルフェノール、ナフトール
、ピロガロール、ヒドロキノン、P−ヒドロキシベンジ
ルアルコール、4−クロロレゾルシン、ビフェニル−4
,4°−ジオール、1,2.4ベンゼントリオール、ビ
スフェノールA、2.4−ジヒドロキシベンゾフェノン
、2,3.4−トリヒドロキシベンゾフェノン、p−ヒ
ドロキシアセトフェノン、4,4−ジヒドロキシジフェ
ニルエーテル、4.4’ −ジヒドロキシジフェニルア
ミン、4,4”−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
クミルフェノール、(o、m、p)−クロロフェノール
、 (o、m、p) −ブロモフェノール、サリチル酸
、4−メチルサリチル酸、6−メチルサリチル酸、4−
エチルサリチル酸、6−プロピルサリチル酸、6−ラウ
リルサリチル酸、6−スチアリルサリチル酸、4.6−
シメチルサリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、2−メ
チル4−ヒドロキシ安息香酸、6−メチル−4−ヒドロ
キシ安息香酸、2.6−シメチルー4−ヒドロキシ安息
香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2.4−ジヒド
ロキシ−6−メチル安息香酸、2゜6−°ジヒドロキシ
安息香酸、2,6−シヒドロキシー4−安息香酸、4−
クロロ−2,6−ジヒドロキシ安息香酸、4−メトキシ
−2,6−ジオキシ安息香酸、没食子酸、フロログルシ
ンカルボン酸、2,4.5−1−ジヒドロキシ安息香酸
、mガロイル没食子酸、タンニン酸、m−ベンゾイル没
食子酸、m−(p −トルイル)没食子酸、プロトカテ
クオイルー没食子酸、4,6−シヒドロキシフタル酸、
(2,4−ジヒドロキシフェニル)酢酸、(2,6−ジ
ヒドロキシフェニル)酢酸、(3,4,5−トリヒドロ
キシフェニル)酢酸、p−ヒドロキシメチル安息香酸、
P−ヒドロキシエチル安息香酸、4−(p−ヒドロキシ
フェニル)メチル安息香酸、4−(0−ヒドロキシベン
ゾイル)安息香酸、4−(2,4−ジヒドロキシベンゾ
イル)安息香酸、4−(p−ヒドロキシフェノキシ)安
息香酸、4−(P−ヒドロキシアニリノ)安息香酸、ビ
ス(3−力ルポキシ−4−ヒドロキシフェニル)アミン
、4−(p−ヒドロキシフェニルスルホニル)安息香酸
、4−(p−ヒドロキシフェニルチオ)安息香酸等を挙
げることができる。
このうち特に好ましいものは、サリチル酸、pヒドロキ
シ安息香酸、p−メトキシ安息香酸、メタクロロ安息香
酸である。
上記共縮合ジアゾ樹脂の構成単位とする芳香族ジアゾニ
ウム化合物には、例えば特公昭49−48001号に挙
げられるようなジアゾニウム塩を用いることができるが
、特に、ジフェニルアミン−4−ジアゾニウム塩類が好
ましい。ジフェニルアミン−4−ジアゾニウム塩類は、
4−アミノ−ジフェニルアミン類から誘導されるが、こ
のような4−アミノ−ジフェニルアミン類としては、4
−アミノ−ジフェニルアミン、4−アミノ−3−メトキ
シ−ジフェニルアミン、4−アミノ−2−メトキシジフ
ェニルアミン、4゛−アミノ−2−メトキシ−ジフェニ
ルアミン、4”−アミノ−4−メトキシジフェニルアミ
ン、4−アミノ−3−メチルジフェニルアミン、4−ア
ミノ−3−エトキシージフェニルアミン、4−アミノ−
3−β−ヒドロキシ−エトキシジフェニルアミン、4−
アミノジフェニルアミン−2−スルホン酸、4−アミノ
−ジフェニルアミン−2−カルボン酸、4−アミノ−ジ
フェニルアミン−2”−カルボン酸等を挙げることがで
きる。特に好ましくは3−メトキシ−4−アミノ−ジフ
ェニルアミン、4〜アミノジフエニルアミンである。
本発明に用いることができる共縮合ジアゾ樹脂としては
、下記−機成(1)で表されるものが好ましい。
−S式(1)中、Aはカルボキシル基または水酸基のい
ずれか少なくとも一方を有する芳香族化合物から導かれ
る基であり、このような芳香族化合物としては、前記例
示したものを挙げることができる。
式中、R1、R2及びR3は水素原子、アルキル基また
はフェニル基を示し、Rは水素原子、アルキル基または
フェニル基を示し、Xは対アニオンを示す。nは好まし
くは1〜200の数を示す。
本発明において共縮合ジアゾ樹脂を用いる場合には、芳
香族ジアゾニウム化合物を縮合させてなる縮合ジアゾ樹
脂と併用するとさらに好ましい。
この場合においては、共縮合ジアゾ樹脂は、ジアゾ樹脂
中に5重量%以上、縮合ジアゾ樹脂は、ジアゾ樹脂中に
95重量%以下の量として併用されることが好ましい。
更にこの場合、共縮合ジアゾ樹脂:縮合ジアゾ樹脂の重
量%比は、怒度及び現像性を共に優れたものとするとい
う点で特に望ましいのは、30〜70 : 70〜30
である。
上記の共縮合ジアゾ樹脂や、これと併用して、またはジ
アゾ樹脂として独立して使用される縮合ジアゾ樹脂は、
公知の方法、例えば、フォトグラフィック・サイエンス
・アンド・エンジニアリング(Photo、Sci、E
ng、)第17巻、第33頁(,1973)、米国特許
第2.063.631号、同第2,679,498号各
明細書に記載の方法に従い、硫酸やリン酸あるいは塩酸
中でジアゾニウム塩、カルボキシ及びヒドロキシル基を
有する芳香族化合物及びアルデヒド類、例えばパラホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドあ
るいはケトン類、例えばアセトン、アセトフェノンとを
重縮合させることによって得られる。
また、これら分子中にカルボキシル基及び/またはヒド
ロキシル基を有する芳香族化合物、芳香族ジアゾ化合物
及びアルデヒド類またはケトン類は相互に組合わせ自由
であり、さらに各々2種以上を混ぜて共縮合することも
可能である。
カルボキシル基及びヒドロキシル基のうち少なくとも一
方を有する芳香族化合物と芳香族ジアゾニウム化合物の
仕込みモル比は、好ましくは1:0.1〜0.1:1、
より好ましくはi:o、s〜0.2:1、更に好ましく
は1:l〜0.2:1である。またこの場合カルボキシ
ル基及びヒドロキシル基のうち少なくとも一方を有する
芳香族化合物及び芳香族ジアゾニウム化合物の合計とア
ルデヒド類またはケトン類とをモル比で通常好ましくは
1 : 0.6〜1.2、より好ましくは1:0.7〜
1.5で仕込み、低温で短。
時間、例えば3時間程度反応させることにより、共縮合
ジアゾ樹脂が得られる。
上記ジアゾ樹脂の対アニオンは、PF、−、BF。
有機アニオン、またはこれらの混合物である2、有機ア
ニオンには、デカン酸及び安息香酸及び安息香酸等の有
機カルボン酸、フェニルリン酸等の有機リン酸及びスル
ホン酸を含み、典型的な例としては、メタンスルホン酸
、クロロエタンスルホン酸、ドデカンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メシチレンスル
ホン酸、及びアントラキノンスルホン酸、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、ヒ
ドロキシスルホン酸、4−アセチルベンゼンスルホン酸
、ジメチル−5−スルホ−イソフタレート等の脂肪族並
びに芳香族スルホン酸、2.2゜4.4”−テトラヒド
ロキシベンゾフェノン、1゜2.3−)リヒドロキシベ
ンゾフエノン、2,2゜4−トリヒドロキシベンゾフェ
ノン等の水酸基含有芳香族化合物等を挙げるこ止ができ
る。但しこれに限られるものではない。これらの中で、
好ましいのは、ベンゾフェノンスルホン酸またはその誘
導体のイオンであり、特に好ましいのは、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸のイ
オンである。
上記の共縮合ジアゾ樹脂は、各単量体のモル比及び縮合
条件を種々変えることにより、その分子量は任意の値と
して得ることができる。本発明において一般に、好まし
くは、分子量が約400乃至10.000のものが有効
に使用でき、より好ましくは、約800乃至5,000
のものが適当である。
また、本発明において、上記した共縮合ジアゾ樹脂以外
で、ジアゾ樹脂として好ましく使用できるものに、例え
ば、前掲のフォトグラフィック・サンエンス・アンド・
エンジニアリング(Photo。
Sci、Eng、)第17巻、第33頁(1973)や
、米国特許第2.063,631号、同2,679,4
98号、同3,050,502号各明細書、特開昭59
−78340号公報等にその製造方法が記載されている
ジアゾ化合物と活性カルボニル化合物、例えばホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒドあるいはベンズアルデヒド
等を硫酸、リン酸、塩酸等の酸性媒体中で縮合させて得
られたジアゾ樹脂、特公昭49−4001号公報に、そ
の製造方法が記載されているジアゾ化合物とジフェニル
樹脂等を挙げることができる。
上記の中で、本発明に好ましく用いることができるジア
ゾ樹脂は、下記−機成(II)で示され、しかも、各式
におけるnが5以上である樹脂を20モル%以上、更に
好ましくは、20〜60モル%含むものである。式中、
R1〜R,、R,X、nは、前記−機成(13における
ものと同義である。−機成(I[)において、R1+ 
Rz及びR1のアルキル基及びアルコキシ基としては、
例えば炭素数1〜5のアルキル基及び炭素数1〜5のア
ルコキシ基が挙げられ、また、Rのアルキル基としては
、炭素数1〜5のアルキル基が挙げられる。
一般式〔「〕 かかる感光性ジアゾ樹脂は、公知の方法、例えば前記し
た、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジ
ニアリングその他上記で引用の各米国特許明細書等に記
載の方法に従って、製造することができる。
なおその際、ジアゾニウム塩とアルデヒド類を重縮合さ
せるに当たって、両者をモル比で通常1:0.6〜l:
2、好ましくは、1 : 0.7〜1:1.5で仕込み
、低温で短時間、例えば10℃以下3時間程度反応させ
ることにより高怒度ジアゾ樹脂が得られる。
一般式(n)で示されるジアゾ樹脂の対アニオンとして
は、前記共縮合ジアゾ樹脂について対アニオンとして挙
げたものと同様なものを挙げることができる。
次に、本発明に係る感光材料において、上記ジアゾ樹脂
とともに感光性層中に含有される高分子化合物について
説明する。この高分子化合物は、感光性組成物を構成す
る際のバインダーとして機能できるものである。
本発明において、感光性層には、アルカリ可溶・膨潤性
高分子化合物、即ち、アルカリ可溶性であるか、アルカ
リ膨潤性であるか、あるいは双方の性質を兼ねる高分子
化合物が含有される。
本発明において、アルカリ可溶性とは、アルカリ性の溶
液、特に25℃におけるp J(が12.0以上である
アルカリ性の溶液中で、該溶液中に溶出して行くものを
いう。また、アルカリ膨潤性とは、上記アルカリ性の溶
液中において液分が浸透することにより体積が膨張し、
支持体上に塗布形成した場合には、該支持体から剥離し
やすくなるものをいう。
上記のようなアルカリ可溶性・膨潤性高分子化合物であ
れば、本発明において任意に用いることができる。
なお本発明の実施に際して、用いる高分子化合物の分子
量を特定するには、ポリスチレン標準によるGPCによ
り測定した分子量の値を用いることができる。
即ち、重量平均分子量の測定は、GPC(ゲルパーミェ
ーションクロマトグラフィー法)によって行うことがで
き、数平均分子i1Mn及び重量平均分子IMWの算出
は、柘植盛男、宮林達也、田中誠之著“日本化学会誌”
  800頁〜805頁(1972年)に記載の方法に
より、オリゴマー領域のピークを均す(ピークの山と谷
の中心線を結ぶ)方法にて行うことができる。
本発明において用いることができる高分子化合物は、前
記のとおりアルカリ可溶性・膨潤性であればその種類は
任意であるが、例えば次のようなものを使用できる。即
ち、用いることができる高分子化合物としては、ポリア
ミド、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート
、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリビニルクロライド
及びそのコポリマー、ポリビニルホルマール樹脂、ポリ
ビニルホルマール樹脂、シェラツク、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
好ましくは、下記(1)〜(12)に示すモノマーの共
重合体であって、アルカリ可溶・膨潤性高分子化合物で
ある共重合体が挙げられる。
(1)芳香族水酸基を有する七ツマ−1例えばN(4−
ヒドロキシフェニル)アクリルアミドまたはN−(4−
ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、o −、m 
−、p−ヒドロキシスチレン、o−、m−、p−ヒドロ
キシフェニル−アクリレートまたは一メタクリレート。
(2)脂肪族水酸基を有するモノマー、例えば2ヒドロ
キシエチルアクリレートまたは2.2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート。
(3)アクリル酸、メタアクリル酸、無水マレイン酸等
のα、β−不飽和カルボン酸。
(4)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、ア
クリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−
2−クロロエチル、2−ヒドロキシエチルアクリレート
、グリシジルアクリレート、N−ジメチルアミノエチル
アクリレート等の(置換)アルキルアクリレート。
(5)メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミ
ルメタクリレート、シクロへキシルメタクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブ
チルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、N−
ジメチルアミノエチルメタクリレート等の(置換)アル
キルメタクリレート。
(6)アクリルアミド、メタクリルアミド、Nメチロー
ルアクリルアミド、N−メチロールメタクリアミド、ト
ノ−エチルアクリルアミド、N−ヘキシルアクリルアミ
ド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−ヒドロキ
シエチルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド
、N−ニトロフェニルアミド、N−エチル−N−フェニ
ルアクリルアミド等のアクリルアミドもしくはメタクリ
ルアミド類。
(7)エチルビニルエーテル、2−クロロエチルビニル
エーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、プロピル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクチルビニ
ルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエーテ
ル類。
(8)ビニルアセテート、ビニルクロロアセテート、ビ
ニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニルエステル類
(9)スチレン、α−メチルスチレン、メチルスチレン
、クロロメチルスチレン等のスチレン類。
(10)メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、プ
ロピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビニル
ケトン類。
(11)エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジ
ェン、イソプレン等のオレフィン類。
(12) N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾ
ール、4−ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタク
リルアミド等。
更に、上記モノマーと共重合し得るモノマーを共重合さ
せてもよい。また、上記モノマーの共重合によって得ら
れる共重合対を、例えば、グリシジルメタクリレート、
グリシジルアクリレート等によって修飾したものも含ま
れるが、これらに限られるものではない。
更に具体的には、上記(1)、(2)に掲げた七ツマー
等を含有する、水酸基を有する共重合体が好ましく、芳
香族性水酸基を有する共重合体が更に好ましい。
また上記共重合体には必要に応じて、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキ
シ樹脂、ノボラック樹脂、天然樹脂等を添加してもよい
本発明において用いるアルカリ可溶・膨潤性高分子化合
物である共重合体として特に好ましいのは、次に記す共
重合体である。
即ち、分子構造中に、 (a)アルコール性水酸基を有する構造単位及び/また
はフェノール性水酸基を有する構造単位を1〜50モル
%、 (b)下記−機成IA (式中、R11は水素原子またはアルキル基を表す。) で表される構造単位を5〜40モル%、(c)下記−機
成11A It −CHt−C−・・・・・・・・・IIACOOR+! (式中、R1ff1は水素原子、メチル基またはエチル
基を表し、R13は、炭素原子数2〜12のアルキル基
またはアルキル置換アリール基を表す。)で表わされる
構造単位を25〜60モル%を含有する高分子化合物が
好ましい。かつその重量平均分子量が、20.000〜
200,000である共重合体が、更に好ましい。
上記(a)のアルコール性水酸基を有する構造単位を形
成する七ツマ−の具体例としては、特公昭52−736
4号に記載されたような下記−機成111Aに示した化
合物のごとく(メタ)アクリル酸エステル類や、アクリ
ルアミド類が挙げられる。
R目 CH2−C−・・・・・・・・・I[[AC00+CI
l□C110→1−II R1% 式中、R14は水素原子またはメチル基、RI5は水素
原子、メチル基、エチル基またはクロロメチル基を示し
、nは1〜10の整数を示す。
(メタ)アクリル酸エステル類の例としては、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、2〜ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、2−ビトロキシペンチル
(メタ)アクリレート等が、また、アクリルアミド類の
例としては、N−メチロール(メタ)・アクリルアミド
、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等が挙
げられる。
好ましくは2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
である。
また、上記の(a)のフェノール性水酸基を有する構造
単位を形成するモノマーとしては、例えばN−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−(
2−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、
N−(4−ヒドロキシナフチル)−(メタ)アクリルア
ミド等の(メタ)アクリルアミド類の七ツマ−7o−,
m−またはp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレー
トモノマー;o−、m−またはp−ヒドロキシスチレン
モノマー等が挙げられる。好ましくは、o−、m−また
はp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレートモノマ
ー、N−(4−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリ
ルアミドモノマーであり、さらに好ましくはN−(4−
ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミドモノマ
ーである。
上記アルコール性水酸基を有する構造単位及び/または
フェノール性水酸基を有する構造単位は、高分子化合物
中、好ましくは1〜50モル%、より好ましくは、5〜
30モル%の範囲から選ばれる。
前記−機成IAで表わされる構造単位を形成する、側鎖
にシアノ基を有するモノマーとしては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、2−ペンテンニトリル、2−
メチル−3−ブテンニトリル、2−シアノエチルアクリ
レート、o−、m−p−シアノスチレン等が挙げられる
。好ましくはアクリロニトリル、メタクリロニトリルで
ある。
該側鎖にシアノ基を有する構造単位の高分子化合物の分
子中に含有される割合は好ましくは5〜40モル%、よ
り好ましくは15〜35モル%の範囲から選ばれる。
前記−機成■Aで表される構造単位を形成する、側鎖に
カルボキシエステル基を有するモノマーとしては、エチ
ルアクリレート、エチルメタアクリレート、プロピルア
クリレート、ブチルアクリレート、アミルアクリレート
、アミルメタアクリレート、ヘキシルアクリレート、オ
クチルアクリレート、2−クロロエチルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルアクリ
レート等が挙げられる。該モノマーから形成される単位
は、高分子化合物中、好ましくは25〜60モル%、よ
り好ましくは、35〜60モル%の範囲から選ばれる。
また上記好ましい高分子化合物は、その分子構造中に、
カルボキシル基を有する構造単位を例えば2〜30モル
%含んでもよい。
このカルボキシル基を有する構造単位を形成するモノマ
ーとしては、メタクリル酸、アクリル酸、無水マレイン
酸、マレイン酸等が挙げられる。該モノマーは、高分子
化合物中、2〜30モル%、好ましくは、5〜15モル
%の範囲から選ばれる。
なお、以上の各構造単位は、具体例として挙げたモノマ
ーから形成された単位に限定されるものではない。
本発明に係る感光材料中に含有されるアルカリ可溶・膨
潤性高分子化合物は、感光性層を構成する感光性組成物
の固形分中に、好ましくは通常40〜99重■%、より
好ましくは50〜95重量%含有させる。また、本発明
に係る感光材料中に含有される感光性ジアゾ樹脂は、同
じく好ましくは通常1〜60重量%、より好ましくは3
〜30重量%含有させる。
本発明に係る感光材料の感光性層は、酸及び/または酸
無水物を含有することができる。
この場合、感光性層に含有される酸は任意の有機酸、無
機酸の中から任意に選択できる。有機酸としては、モノ
カルボン酸、ポリカルボン酸のカルボキシル基を少なく
とも1個有する酸が好ましい。リンゴ酸、酒石酸や、ポ
リアクリル酸(商品名ジュリマーとして市販されている
もの等)を好ましく用いることができる。無機酸として
は、リン酸などを用いることができる。
酸無水物を含有する場合の、酸無水物の種類も任意であ
り、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水安息香酸など、
脂肪族・芳香族モノカルボン酸から誘導されるもの、無
水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、無水フ
タル酸など、脂肪族・芳香族ジカルボン酸から誘導され
るもの等を挙げることができる。
本発明に係る感光材料の感光性層を形成するための感光
材料組成物には、色素、特に処理により有色から無色に
なる、または変色する色素を含有させることができる。
好ましくは、有色から無色になる色素を含有させる。
本発明の実施に際し、好ましく用いることができる色素
として、次のものを挙げることができる。
即ち、例えば、ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷
化学社製)、オイルブルー#603(オリエント化学工
業社製)、パテントピュアブルー(住友三国化学社製)
、クリスタルバイオレット、フリリアントグリーン、エ
チルバイオレット、メチルバイオレット、メチルグリー
ン、エリスロシンB1ベイシックツクシン、マラカイト
グリーン、オイルレッド、m−クレゾールパープル、ロ
ーダミンB1オーラミン、4−p−ジメチルアミノフェ
ニルイミノナフトキン、シアノ−p−ジエチルアミノフ
ェニルアセトアニリド等に代表されるトリフェニルメタ
ン系、ジフェニルメタン系、オキサジン系、キサンチン
系、イミノナフトキノン系、アゾメチン系またはアント
ラキノン系の色素が、有色から無色あるいは異なる有色
へと変色する色素の例として挙げることができる。
特に好ましくはトリフェニルメタン系、ジフェニルメタ
ン系色素が有効に用いられ、更に好ましくはトリフェニ
ルメタン系色素であり、特にビクトリアビューアブルー
BOHが好ましい。
上記変色剤は、感光性組成物中に通常的0.5〜約10
重量%含有させることが好ましく、より好ましくは約1
〜5重量%含有させる。
本発明に係る感光材料の感光性層を形成する感光性組成
物には、更に種々の添加物を加えることができる。
また、塗布性を改良するためのアルキルエーテル!(例
えばエチルセルロース、メチルセルロース)、フッ素界
面活性剤類や、ノニオン系界面活性剤〔例えば、ブルロ
ニックL−64(旭電化株式会社製)〕、塗膜の柔軟性
、耐摩耗性を付与するための可塑剤(例えばブチルフタ
リル、ポリエチレングリコール、クエン酸トリブチル、
フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘキ
シル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリクレジル、リン
酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オレイン酸テトラ
ヒドロフルフリル、アクリル酸またはメタクリル酸のオ
リゴマー及びポリマー)、画像部の感脂性を向上させる
ための感脂化剤(例えば、特開昭55−527号公報記
載のスチレン−無水マレイン酸共重合体のアルコールに
よるハーフエステル化物等)、安定剤〔例えば、リン酸
、亜リン酸、有機酸(クエン酸、シュウ酸、ベンゼンス
ルホン酸、ナフタレンスルホン酸、4−メトキシ−2−
ヒドロキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、酒石酸等
)〕等が挙げられる。これらの添加剤の添加量は、その
使用対象・目的によって異なるが、一般に好ましくは全
固形分に対して、0.01〜30重量%である。
このような感光性組成物を支持体上に設置するには、上
述のジアゾ樹脂、並びに必要に応じ種々の添加剤の所定
量を適当な溶媒(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ
、メチルセロソルブアセテート、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、水またはこれらの混合物等)中に溶解
させ感光性組成物の塗布液を調節し、これを支持体上に
塗布、乾燥すればよい。塗布する際の感光性組成物の濃
度は1〜50重量%の範囲とすることが望ましい。この
場合、感光性組成物の塗布量は、好ましくはおおむね0
.2〜10g/rrf程度とすればよい。
本発明に係る感光材料において、感光性組成物を塗布し
て感光性層を形成する支持体としては、種々のものが使
用できる。感光性平版印刷版に使用する場合は、特にア
ルミニウム板が好ましい。
しかし、アルミニウム板を無処理のまま使用すると、感
光性組成物の接着性が悪く、また、感光性組成物が分解
するという問題がある。この問題をなくすために、従来
、種々の提案がなされている。
例えば、アルミニウム板の表面を砂目立てした後、ケイ
酸塩で処理する方法(米国特許箱2,714゜066号
)、有機酸塩で処理する方法(米国特許箱2.714,
066号)、ホスホン酸及びそれらの誘導体で処理する
方法(米国特許箱3,220.832号)、ヘキサフル
オロジルコン酸カリウムで処理する方法(米国特許箱2
.946i6B3号)、陽極酸化する方法及び陽極酸化
後、アリカリ金属ケイ酸塩の水溶液で処理する方法(米
国特許箱3.181,461号)等がある。
本発明の好ましい実施の態様においては、アルミニウム
板(アルミナ積層板を含む。以下同じ)は、表面を脱脂
した後、ブラシ研磨法、ボール研磨法、化学研磨法、電
解エツチング法等による砂目立てが施され、好ましくは
、深くて均質な砂目の得られる電解エツチング法で砂目
立てされる。
陽極酸化処理は例えばリン酸、クロム酸、ホウ酸、硫酸
等の無機塩もしくはシュウ酸等の有機酸の単独、あるい
はこれらの酸2種以上を混合した水溶液中で、好ましく
は硫酸水溶液中で、アルミニウム板を陽極として電流を
通じることによって行われる。陽極酸化被膜量は5〜6
0■/dボが好ましく、更に好ましくは5〜30■/d
rrfである。
本発明の実施に際し、封孔処理を行う場合、好ましくは
濃度0.1〜3%のケイ酸ナトリウム水溶液に、温度8
0〜95℃で10秒〜2分間浸漬してこの処理を行う。
より好ましくはその後に40〜95℃の水に10秒〜2
分間浸漬して処理する。
本発明に係る感光材料は、従来の常法により感光され現
像することができる。即ち、例えば、線画像、網点画像
等を有する通用原画を通して感光し、次いで、水性現像
液で現像することにより、原画に対してネガのリーフ像
を得ることができる。
露光に好適な光源としては、カーボンアーク灯、水銀灯
、キセノンランプ、メタルハライドランプ、ストロボ等
が挙げられる。
本発明において、本発明に係る感光材料は、25℃にお
けるPHが12.0以上で、かつ実質的に有機溶剤を含
まない現像液(以下適宜「本発明に係る現像液jなどと
称する)で現像される。
以下本発明に係る現像液について説明する。
本発明に係る現像液は25℃におけるpHが12.0以
上のアルカリ性の水性溶液である。本発明に係る現像液
には、アルカリ剤を含有させてPHを上記の範囲とする
ことができるが、含有させるアルカリ剤としては、好ま
しくはケイ酸カリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム、第三リン酸ナトリウム、第ニリン酸ナトリウム、
第三リン酸カリウム、第ニリン酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等が挙げられる。これらの中でもケ
イ酸カリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム等の
ケイ酸アルカリを含有する現像液は現像階調性が良好な
ため最も好ましく、ケイ酸アルカリの組成がモル比で(
SiO□)/(M)=0.5〜1.5(ここに(StO
□〕、(M)はそれぞれsio、のモル濃度と総アルカ
リ金属のモル濃度を示す、)であり、かつ5iO7を0
.8〜8重量%含有する現像液が特に好ましく用いられ
る。
このケイ酸アルカリ組成のうち、特にモル比で(S i
 Ox :l / CM) = 0.5〜0.75であ
り、かっSin、が0.8〜4重景%の現像液は、低濃
度のため現像廃液の中和が容易であるという点で好まし
く用いられ、一方0.75を越えて1.3までのモル比
であり、かつ5intが1〜8重量%の現像液は緩衝力
が高く処理能力が高いという点で好適に用いられる。
本発明に係る現像液の25℃におけるpHは12.0以
上であるが、好ましくは12.5〜14.0である。
また該現像液中には、例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸
カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸マグネシウムなどの
水溶性亜硫酸塩を添加することができる。亜硫酸塩の現
像液組成物中における好ましい含有量は、0.05〜4
重量%で、より望ましくは0.1〜1重量%である。
更に、本発明に係る現像液中には、特開昭50−513
24号公報に記載されているようなアニオン性界面活性
剤、及び両性界面活性剤、特開昭59−75255号公
報、同60.111246号公報及び同60−2139
.43号公報等に記載されているような非イオン性界面
活性剤のうち少なくとも1種を含有させることにより、
または特開昭55−95946号公報、同56−142
528号公報に記されるように高分子電解質を含有させ
ることにより、感光性組成物への濡れ性を高めたり、階
調性をさらに高めることができ、好ましく用いられる。
かかる界面活性剤の添加量は特に制限はないが、0.0
03〜3重量%が好ましく、特に0.006〜1重景%
の濃度が好ましい。更に該ケイ酸アルカリのアルカリ金
属として全アルカリ金属中、カリウムを20モル%以上
含むことが、現像液中での不溶物発生が少ないという点
で好ましく、より好ましくはカリウムを90モル%以上
含むことであり、最も好ましくはカリウムが100モル
%の場合である。
更に、本発明に係る現像液には消泡剤を含有させること
ができる。好適な消泡剤としては、有機シラン化合物が
挙げられる。
本発明に係る現像液は、実質的に有機溶剤を含まないも
のである。「実質的に含まない」とは、本発明の効果を
損なわない範囲で少量混入している程度の場合は、本発
明に包含されることを意味する。
本発明に係る感光材料は、像様露光した後、本発明に係
る現像液に接触させたり、あるいは該現像液を用いてこ
すったりすれば、おおむね常温〜40℃にて10〜60
秒後には、感光性組成物層の露光部に悪影響を及ぼすこ
となく、非露光部の感光性組成物が完全に除去されるこ
とになる。この場合、現像能力は高く、また、汚れなど
は生じない、更に、有機溶剤を実質的に用いないので、
公害及び労働衛生上の問題が解決される。
本発明は、被現像感光材料として感光性平版印刷版を用
い、これを本発明に係る現像液で処理する場合に利用す
ることができる。
この場合、画像露光された感光性平版印刷版(以下「2
8版」と称することもある)を本発明に係る現像液で現
像する方法は任意であり、例えば従来公知の種々の方法
を用いることが可能である。
具体的には画像露光された28版を現像液中に浸漬する
方法、28版の感光層に対して多数のノズルから現像液
を噴出する方法、現像液が湿潤されたスポンジでps版
の感光層を拭う方法、ps版の感光層の表面に現像液を
ローラー塗布する方法等、種々の方法を用いることがで
きる。またこのようにして28版の感光層に現像液を与
えた後、感光層の表面をブラシなどで軽く擦ることもで
きる。
現像条件については、現像方法に応じて適宜選ぶことが
できる。−例を示すと、例えば浸漬による現像方法では
、約10〜40℃の現像液に約10〜80秒間浸漬させ
る方法を用いることができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例について説明する。当然のことでは
あるが、本発明は以下の各実施例によって限定されるも
のではない。
実施例の具体的な説明に先立ち、各実施例で用いる高分
子化合物、及びジアゾ樹脂について説明する。
扁遣l」311勇λ命戊 窒素気流下で、アセトン130gとメタノール130g
の混合溶媒に、P−ヒドロキシフェニルメタクリルアミ
ド(8yPMA) 7.52g、エチルアクリレ−) 
(HA)30.25 g 、アクリロニトリル(AN)
6.36 g 。
メタクリル酸(MAA) 3.01g、及び、アゾビス
イソブチロニトリル1.23gを溶解し、この混合液を
撹拌しながら60″Cで6時間還流した。反応終了後、
反応液を水中にあけて、高分子化合物を沈澱させた。こ
れをろ別し、50℃で一昼夜真空乾燥させた。
得られた高分子化合物をテトラヒドロフラン(THF)
に溶かし、ゲルパーミェーションクロマトグラフィー(
GPC:ポリスチレン標準)により分子量を測定したと
ころ、重量平均分子量は、41,000であった。
宣\ ヒ人 (2の入 アセトン300 gとメタノール300 gの混合溶媒
に、p−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド12.5
g、エチルアクリレート28.2 g 、アクリロニト
リル6.9g、メタクリル酸1.67g、及び、アブビ
スイソブチロニトリル1.23gを溶解し、窒素気流下
でこの混合液を、60℃で、6時間還流した。
反応終了後、反応液を水中に投じて、高分子化合物を沈
澱させた。これをろ別し、50℃で一昼夜真空乾燥させ
た。
得られた高分子化合物を上記と同様にGPCで分子量を
測定したところ、重量平均分子量は、18.000であ
った。
高分子化合物(1)、 (2)はいずれも、アルカリ可
溶性であった。
ジアゾ ′31の人 p−ジアゾジフェルニルアミン硫酸塩145 g(0,
5モル)を、水冷下で400 gの濃硫酸に溶解した。
この反応液に10.5 g  (0,35モル)のパラ
ホルムアルデヒドをゆっくり滴下した。この際、反応温
度が10℃を超えないように添加していった。その後、
2時間水冷下で撹拌を続けた。この反応混合液を、水冷
下、0.52のエタノールに滴下し、生じた沈澱をろ別
した。エタノールで沈澱を洗浄した後、該沈澱を12の
純水に溶解し、この溶液に、68gの塩化亜鉛を溶解し
た水溶液を加えた。
生じた沈澱をろ別した後、エタノールで洗浄し、25℃
で3日間乾燥して、ジアゾ樹脂(1)を得た。
乏ヱを聞脂契Ω査底。
p−ヒドロキシ安息香酸35 g (0,25モル)、
及びp−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩217.5 g
 (0,75モル)を、水冷下で900gの濃硫酸に溶
解した。
この溶液に27 g (0,9モル)のパラホルムアル
デヒドをゆっくり添加した。この際、反応温度が1゜℃
を超えないように加えていった。その後、2時間水冷下
で撹拌を続けた。この反応溶液を、水冷下、0.5℃の
エタノールに滴下し、生じた沈澱をろ別した。エタノー
ルで沈澱を洗浄した後、沈澱を11の純水に溶かし、こ
の溶液に、68gの塩化亜鉛を溶解した水溶液を加えた
。生じた沈澱をろ別した後、エタノールで洗浄し、25
℃で3日間乾燥してジアゾ樹脂(2)を得た。
ジアゾtlJJM(3の入゛ 室温で5%のジアゾ樹脂(1)の水溶液と10%のへキ
サフルオロリン酸アンモニウム溶液50dとを混合し、
直ちに生じた沈澱を吸引濾過し、30℃で3日間乾燥し
た。
ジアゾ樹脂(4)の入 室温で5%のジアゾ樹脂(1)の水溶液と10%のテト
ラフルオロホウ酸アンモニウム溶液50戚とを混合し、
直ちに生じた沈澱を吸引濾過し、30℃で3日間乾燥し
た。
ジアゾ樹脂(5)の合 室温で5%のジアゾ樹脂(1)の水溶液と10%の2−
オキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸
アンモニウム溶液50#11!とを混合し、直ちに生じ
た沈澱を吸引濾過し、30℃で3日間乾燥した。
ジアゾ ヒ6の入 室温で5%のジアゾ樹脂(2)の水溶液と10%のへキ
サフルオロリン酸アンモニウム溶液50afとを混合し
、直ちに生じた沈澱を吸引濾過し、30℃で3日間乾燥
した。
ジアゾ157の人 室温で5%のジアゾ樹脂(2)の水溶液と10%のテト
ラフルオロホウ酸アンモニウム溶液50dとを混合し、
直ちに生じた沈澱を吸引濾過し、30℃で3日間乾燥し
た。
ジアゾ1に58のA 室温で5%のジアゾ樹脂(2)の水溶液と10%の2オ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ア
ンモニウム溶液50In1とを混合し、直ちに生じた沈
澱を吸引濾過し、30℃で3日間乾燥した。
上記の内、陰イオンが、PFb−、BF、−、または有
機アニオンであるジアゾ樹脂(3)〜(8)は、いずれ
も水にほとんど不溶で、エチレングリコールモノメチル
エーテルのような有機溶媒に可溶であった。
陰イオンが上記以外のものである、本発明外のジアゾ樹
脂(1)、 (2)は、有機溶剤に不溶で、使用できず
、評価不可能である。
次に、実施例を説明する。
実施例−1 次のようにして、感光性平版印刷版試料A−Lを作成し
た。即ち、砂目室て、陽極酸化されたアルミニウム板上
に、各試料A−Lについて、次に掲げる表−1の組成の
感光液を、乾燥後の塗膜重量が16■/dn(になるよ
うに塗布して、各感光性平版印刷版試料とした。
上記のようにして作成した各感光性平版印刷版試料A−
Lにネガ透明原画をおき、2KWのメタルハライドラン
プで、60c+++の距離から30秒間露光した。
露光後の各試料を、下記組成Iの現像液に27℃で20
秒間浸漬し、軽く脱脂綿でこすって、現像した。また別
途、露光後の各試料を下記組成■の現像液を用いて、全
く同様に現像した。
それぞれ現像後の各試料をハイデルベルグCTO印刷機
により印刷したところ、いずれの場合の試料も、紙面上
の非画線部に汚れがなかった。
即ちA−Lのいずれの試料も、I、IIどちらの現像液
で現像しても、汚れが全く観察されなかった。
現像液I Aケイ酸カリウム           1160g5
0%水酸化カリウム水溶液      266g水  
                    6430 
g(25℃におけるpHが12.8) 現像液■ Aケイ酸カリウム           387g50
%水酸化カリウム水溶液       100 g水 
                       80
30 g(25℃におけるpHが13.0) 〔発明の効果] 上述の如く、本発明の現像方法によれば、有機溶剤を含
有しない現像液を用いるので、有機溶剤使用に伴う問題
点を解決でき、しかも現像性良好に所望の現像を達成で
きて、印刷用に供した場合でも汚れ等が生じないという
効果がもたらされる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、支持体上に、ジアゾ樹脂とアルカリ可溶・膨潤性高
    分子化合物とを含有する感光性層を有し、該ジアゾ樹脂
    の陰イオンが、PF_6^−、BF_4^−、有機アニ
    オンまたはこれらの混合であるものである感光材料を、
    25℃におけるpHが12.0以上でかつ実質的に有機
    溶剤を含まない現像液で現像する、ジアゾ樹脂含有感光
    材料の現像方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04217256A (ja) * 1990-12-19 1992-08-07 Fuji Photo Film Co Ltd ジアゾ樹脂含有感光材料の現像方法
JPH04217255A (ja) * 1990-12-19 1992-08-07 Fuji Photo Film Co Ltd ジアゾ樹脂含有感光材料の現像方法

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