JPH02211324A - サーモスタット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、水冷式エンジンのラジエタを流れる冷却水流
！１１．調節等に利用されるサーモスタットに関する。

従来の技術と発明の課題 従来のこの種のサーモスタットは、ポペット式のもので
あるが、本発明は、より簡単な構造とするため、形状記
憶合金製線材を巻いて螺〜旋状体とし、その線材間の間
隔を変化させて開閉するようにしたサーモスタットを実
現しようとするものである。

この螺旋状体を１１１．、Ｓるサーモスタットは、例え
ば特開昭５９−５４　’７８８号公報に示されているが
、単に形状記憶合金よりなる線材を用いただけでは、線
材を互いに密着させた閉止時に、線材間に洩れ生じ、完
全な閉■−ができないという欠点がある。

本発明は、螺旋状体を用いながら、この欠点を解消し、
洩れのない完全な閉止のできるサーモスタットを得るこ
とを目的とするものである。

課題を解決するための手段 本発明は、形状記憶合金製線材を巻いて螺旋状体を形成
し、この螺旋状態を温度により変形させて線材間の間隔
を変え、線材間を通過する流体のｒｉｔを変化させるサ
ーモスタットにおいて、線材が、形状記憶合金製芯材の
表面にゴム等の弾性体を被覆して形成され、かつ螺旋状
体が、高温時に線材間が離隔するよう性質付けられてい
ることを特徴とするサーモスタットである。

このサーモスタットにおいて、低温時に螺旋状体を線材
がＵいに密着するよう変形させるバネを有するものとし
てもよい。

作用 このサーモスタットでは、線材が弾性体で被ｋｉｔされ
ているので、［、Ｊ（１１時に洩れを生じないものとす
ることができ、特にバネを設けておくとより良好に洩れ
が防止される。

さらに、ゴム等の弾性体を被覆するためには、線材を離
隔させて表面に弾性体を塗着し、通常少なくとも１００
℃程度の高温に加熱することが必要であり、また形状記
憶合金は高温で大きな応力を生じさせると劣化し耐久性
が低下するものであるが、この螺旋状体では高温時に線
材間が離隔する性質を持っているので、弾性体被覆の際
に高温としても、大きな応力を生じさせずに被覆加工が
でき、劣化を生じることもない。

実施例 以下本発明を図示する実施例について具体的に説明する
。

第１図、第２図は、第１実施例のサーモスタット１０を
示す。

このサーモスタット１０において、螺旋状体１２は線材
１４を円筒状に巻いて形成されている。

この線材１４は、形状記憶合金製芯材１６の表面にゴム
よりなる弾性体１８を被覆してなる。螺旋状体１２は、
低温時には線材が互いに密着する形状となり、高温時に
は線材が互いに離隔する形状となるよう性質付けられて
いる。この螺旋状体１２の一端には、フランジ２０が取
付けられ、他端にはシール板２２が取付けられている。

このサーモスタット１０は、以１−の構成であるから、
フランジ２０を用いて流路（図示しない）を仕切るよう
にして取イ（１けられ、低温時には第１図に示すように
、線材１４が互いに密着して閉止状態となり、高温時に
は第２図に示すように、線材１４間に間隙ができここを
通って流体が流れるようになる。

第３図は第２実施例のサーモスタット３０を示す。

このサーモスタット３０において、螺旋状体３２は線材
３４を円錐状に巻いて形成されている。

この線材３４は前記例の線材１４と同様に形状記憶合金
製芯材３６に弾性体３８を被覆してなる。

この螺旋状体３２は、低温時には浅い円錐状となり線材
が互いに密着し、高温時には深い円錐状となって線材が
互いに離隔するよう性質付けられている。この螺旋状体
３２の中央部は洩れ止めのため弾性材で目止めされ、周
囲はフランジ４０に取付けられている。

このサーモスタット３０は、低温時には図中実線で示す
ように、線材３４が密着して閉止状態となり、高温時に
は仮想線で示すように、線材３４間が拡がって流体が流
れるようになる。

第４図は第３実施例のサーモスタット５０を示す。

このサーモスタット５０は、前記例のサーモスタット３
０とほぼ同様であって、螺旋状体５２が低温時に平面状
となり、高温時に円錐状になるようになっている。

第５図、第６図は、第４実施例のサーモスタット７０を
示す。

このサーモスタット７０において、螺旋状体７２は線材
７４を円筒状に巻いて形成されている。

この線材７４は、前記線材１４と同様、形状記憶合金製
芯材７６に弾性体７８を被覆してなる。螺旋状体７２は
、高温になると線材が互いに離隔するよう性質付けられ
ている。なおこの螺旋状体７２は前記各側のものと同様
、低温時に線材が密着するよう変形する性質を持つもの
であっても、あるいは低温になったときに変形力を発生
しないものであっ”Ｃもよい。この螺旋状体７２の一端
には、孔８０を有する板状のフランジ８２が取付けられ
、他端にはシール板８４が取付けられている。さらにフ
ランジ８２とシール板８４との間にはビン８６が設けら
れ、このビン８６とシール板８４との間にバネ８８が設
けられて、シール板８４がフランジ８２方向に押されて
いる。

このサーモスタットは、以」〕の構成であるから、低温
時には第５図に示すように、バネ８８の弾発力により、
線材が互いに密着させられ完全な閉山。

状態となる。このとき、螺旋状体７２が低温で変形力を
生じるときにはその変形力も作用することはいうまでも
ない。高温時には第６図に示すように、螺旋状体７２は
バネ８８に抗して変形し、線材間に間隙を形成し、流体
を通すようにする。

発明の効果 本発明のサーモスタットは、上述のように、表面が弾性
体で被覆された線材を用いて螺旋状体を形成しているの
で、閉止時には線材が隙間なく密着し洩れを生じないも
のとなる。特にバネを設けこのバネにより線材を互いに
押付けるようにしておくと、洩れはより完全に防止され
る。

さらに、このサーモスタットでは、螺旋状体が高温時に
線材間が離隔するようになっているので、弾性体の被覆
加Ｊユの際、線材間を離隔して加熱をしても、線材の形
状記憶合金に大きな応力を生じさせることがないので、
劣化を起こし寿命を低−ドさせることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例の低温時の正断ｕ’ｉｉ図
、第２図は同側の高温時の正断面図、第３図は第２実施
例の正断面図、第４図は第３実施例の１１：。 断面図、第５図は第４実施例の低温時の正断面図、第６
図は同側の高温時の正断面図である。 １０．３０，５０，７０・・・サーモスタット、１２．
３２，５２．７２・・・螺旋状体、１４，３４゜７４・
・・線材、１６，３６，７６・・・芯材、１８，３８．
７８・・・弾性体、８８・・・バネ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、形状記憶合金製線材を巻いて螺旋状体を形成し、こ
   の螺旋状態を温度により変形させて線材間の間隔を変え
   、線材間を通過する流体の量を変化させるサーモスタッ
   トにおいて、 線材が、形状記憶合金製芯材の表面にゴム等の弾性体を
   被覆して形成され、かつ螺旋状体が、高温時に線材間が
   離隔するよう性質付けられていることを特徴とするサー
   モスタット。 ２、特許請求の範囲第１項記載のサーモスタットにおい
   て、 低温時に螺旋状体を線材が互いに密着するよう変形させ
   るバネを有することを特徴とするサーモスタット。