JPH02185929A - 局部変形能にすぐれる高強度冷延鋼板の製造方法 - Google Patents

局部変形能にすぐれる高強度冷延鋼板の製造方法

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JPH02185929A
JPH02185929A JP443889A JP443889A JPH02185929A JP H02185929 A JPH02185929 A JP H02185929A JP 443889 A JP443889 A JP 443889A JP 443889 A JP443889 A JP 443889A JP H02185929 A JPH02185929 A JP H02185929A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童栗上皇肌叫分立 本発明は、焼もどしマルテンサイトを主体とし、若干量
のフェライトを有する1111織からなり、局部変形能
にすぐれると共に、引張強さ100kgf/nu++”
以上を有する高強度冷延鋼板の製造方法に関する。
従来■吸血 自動車車体の軽量化による燃費の向上及び衝突時等の安
全性の確保の観点から、自動車部材の高強度化が推進さ
れている。特に、バンパ、ドアガードバ−等の補強部材
には、従来、引張強さ80〜100kgf/mm!の鋼
板が実用されていたが、近年、更に、高強度鋼板の使用
が試みられている。
これら部材には、鋼板の母材強度のほか、構造物或いは
成形物として、所定の強度、剛性が必要であるところか
ら、通常、プレス成形によって所要の形状に加工される
。一般的には、全体の形状出しは、絞りや張出し成形等
が主体であり、高強度鋼板において特に問題となる成形
物の面精度の向上では、厳しい曲げ加工等による型決め
等が行なわれる。
従って、鋼板には、均一成形能と局部変形能とを併せ有
することが強く求められる。また、成形物には、破断強
度のほか、外力に対する変形強度が要求されるので、引
張強さと併せて、降伏強度の高い鋼板が望まれている。
更に、これら部材の自動車への取付けが容易であるよう
にスポットi接性や、また、塗装性等も要求される。
従来、引張強さが60kgf/im”を越える高強度冷
延鋼板は、連続焼鈍技術によって製造されている。かか
る技術による代表的鋼種であるフェライト・マルテンサ
イト組織鋼板は、均一変形能にはすぐれるものの、局部
変形能が極めて低い欠点を有して、厳しい曲げ加工や、
伸びフランジ加工の用途には不適当であり、降伏比も0
.7以下と低いために、高い変形強度が求められる用途
には用いることができない。
高延性高強度冷延鋼板の製造については、上記以外にも
種々提案されているが、引張強さ100kgf/mm2
以上、降伏比0.8以上を有し、しかも、すぐれた均一
変形能と局部変形能を併せ有する鋼板の製造方法は、従
来、知られていない。
例えば、特開昭49−48514号公報や特公昭46−
9541号公報には、焼もどしマルテンサイト単相から
なる高強度鋼板の製造方法が記載されている。また、特
開昭50−39210号公報や特開昭50−47807
号公報には、比較的高いSilを有するフェライト・マ
ルテンサイト組織高張力冷延鋼板の製造が記載されてい
るが、いずれも強度は80kgf/mm2以下であり、
降伏比も0.8を下回る。
口が1′シよ゛とする1、−因 本発明は、焼もどしマルテンサイトを主体とし、若干量
のフェライトを有する組織からなり、局部変形能と局部
変形能を併せ有する引張強さ100kgf/+u+”以
上の高強度冷延鋼板の製造方法を提供することを目的と
する。
i を”ンするための 4 本発明による局部変形能にすぐれる高強度冷延鋼板の製
造方法は、重量%にて C0.10〜0.25%、 Si0.4%以下、 Mn  1.0〜2.5%、 S   0.010%以下、及び A10.01〜0.05%を含有し、且つ、Ac3(℃
)=993 407(%C)+42 (%S)−60(
%M n )(式中、%元素は鋼における当該元素の含
量(重量%)を示す。) で規定されるAc、が850 ’C以下であり、0.3
5≦(:、 十−MnS2.65(%)を満たし、残部
鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を熱処理するに際して
、仕上温度800°C以上、この仕上温度からコイル巻
取までの平均冷却速度15〜b として、熱延板組織をベイナイト・フエライ[¥tJl
織しとた後、酸洗、冷間圧延し、引き続いて、連続焼鈍
において、850℃以下にてオーステナイト域に加熱し
た後、面積率5〜15%の範囲のポリゴナルフエライI
・が生成する温度まで徐冷し、次いで、水焼入れし、次
いで、300〜500℃の範囲の温度に30〜300秒
間再加熱することを特徴とする。
先ず、種々のミクロ組織を有する鋼板を種々の温度で焼
もどしたときの鋼板の機械的性質について説明する。
C0.16%、 Si0.22%、 Mn   1.53%、 S   0.003%、及び An   0.035%、 残部鉄及び不可避的不純物よりなるスラブを用いて、マ
ルテンサイトlが100%(単相)、90%及び30%
のマルテンサイト・フェライト鋼板とし、これらを種々
の温度にて焼もどしして、マルテンサイト硬さを種々に
変化させた。比較鋼板として、ベイナイト単相鋼板を製
造した。
これら鋼板から6龍径丸棒引張試験片を採取し、引張試
験にてn値及び絞り率を調べた。焼もどし温度と引張強
さ、絞り率及び降伏比との関係を第1図に示す。マルテ
ンサイト単相鋼板及びマルテンサイト・フェライト鋼板
は、焼もどし温度の上昇と共に引張強さが低下し、絞り
率が増大する。
特に、マルテンサイト単相鋼板及び90%マルテンサイ
ト・フェライト鋼板においては、焼もどし温度を高める
ことによって、ベイナイト組織鋼板と同等の高い絞り率
を有せしめることができる。
しかし、30%マルテンサイト・フェライト組織鋼板は
、焼もどし温度が低い場合でも、強度が比較的低いうえ
に、焼もどし温度を高めても、ベイナイト組織鋼板のよ
うな高い絞り率を有せしめることができない。
降伏比は、いずれの組織の鋼板においても、焼もどし温
度の上昇につれて上昇するが、30%マルテンサイト・
フェライト組織鋼板は、600℃の高温焼もどしをして
も、降伏比は0.8を下回る。
また、90%マルテンサイ!・・フェライト鋼板におい
ても、焼もどし温度が低い場合は、降伏比が0.8を下
回る。従って、高降伏比の目安として、降伏比を0.8
以上とするには、マルテンサイトitの多い鋼板を比較
的高い温度にて焼もどすことが必要である。マルテンサ
イト量の多い鋼板の高温での焼もどしは、同時に、絞り
率で表わされる局部変形能を向上させるので、有利であ
る。
ベイナイト組織鋼板は、従来、局部変形能にすぐれるこ
とが知られているが、強度上昇に限界がある。
次に、上記鋼板におけるn値と絞り率との関係を第2図
に示す。併せて、引張強さを第2図に示す。マルテンサ
イトにフェライトを混合させることによって、n値が向
上することが示される。また、n値と絞り率とをバラン
スさせるためには、フェライトを多く含むフェライト・
マルテンサイト′KJi織を比較的高温で焼もどしする
ことが好ましい。
ベイナイト組織は、n値と絞り率とがバランスにすぐれ
る点では望ましい組織ではあるが、引張強さが低く、高
強度鋼板において、0.15以上のn値を確保すること
は、本質的に困難である。
そこで、引張強さが100kgf/mm”以上であって
、絞り成形することができ、しかも、Rが1鰭程度の厳
しい曲げ加工に耐える材料特性として、n値が0.05
以上、絞り率が50%以上を目安とすれば、第2図に示
すように、マルテンサイトを主体とし、若干量のフェラ
イトを含む組織を高温にて焼もどすことによって、かか
る特性を有せしめることができる。
以上のように、鋼の高強度化及び局部変形能の向上のた
めには、多量の焼もどしマルテンサイトの導入が必要で
あり、更に、均一変形能を付与するには、若干量のフェ
ライトが必要である。
一般に、引張強さが60 kgf/a+n+”以下の鋼
板の場合は、均一変形能の向上が局部変形能の向上を伴
うので、それぞれの特性の向上を独立に考慮する必要は
なかったが、しかし、引張強さが100〜120kgf
/m+++” 、或いは以上の高強度鋼板の場合には、
それぞれの特性を同時に向上させることが困難であるた
め、それぞれの特性に応じて、その組織を調整すること
が必要となる。一般に、低強度の材料においては、均一
変形能が極めて大きいために、局部変形能が要求される
加工部位、例えば、厳しい曲げ加工の曲面部分でも、均
一変形成分で十分に成形できる。
次に、本発明の方法において用いる鋼の化学成分につい
て説明する。
焼もどしマルテンサイト単相であっても、C量が少ない
ときは、高い引張強さを得ることができない。本発明に
おいて、Cは、鋼板の強度確保のために、極めて重要な
元素であって、C量が0.10%よりも少ないときは、
100kgf/va”以上の引張強さを得ることができ
ない。しかし、0.25%を越えて過多に添加するとき
は、焼もどしマルテンサイト中のセメンタイト析出物が
多量となって、鋼板の局部変形能を劣化させるほか、ス
ポット溶接部に割れが発生する等の問題を生じる。従っ
て、本発明においては、C量は、o、oi〜0.25%
の範囲とする。
連続焼鈍時の加熱段階にてオーステナイトとするために
は、冷延ままの帯鋼をAc3点以上の温度に加熱するこ
とが必要である。しかし、通常の連続焼鈍装置において
は、通根性や炉寿命等を考慮すれば、850℃以下の加
熱が好ましい。そこで、本発明の方法においては、かか
る低温での加熱によってオーステナイト化を図るために
、各元素の組合わせについて広範に研究した結果、Ac
、点を上昇させるSilの上限値を0.4%とする。
Mnは、その添加量が1.0%よりも少ないときは、鋼
板において、所要の高強度を得ることができないと共に
、鋼の有するAc、点が高く、連、続焼鈍時のオーステ
ナイト化を十分に図ることができない。しかし、過多に
添加するときは、組織がマルテンサイト単相になって、
n値が著しく低下するので、Mnlは2.5%以下とす
る。
鋼中に非金属介在物が存在するときは、鋼板の局部変形
能を低下させるので、本発明においては、かかる非金属
介在物を低減させるために、S量を0.010%以下に
規制する。尚、このように、S量を低減し、しかも、C
aやREMを添加することによって、局部変形能を一層
改善することができる。
AIは、鋼の脱酸のために、少なくとも0.01%の添
加を必要とする。しかし、過多に添加しても、脱酸効果
が飽和すると共に、製造費用を高くし、更に、Aj?は
、Ac1点を上昇させるので、添加量の上限を0.05
%とする。
本発明においては、鋼板の高強度化のために、更に、C
とMnの添加量の最適化が必要であって、0.35≦C
+−MnS2.65(%)を満足することが必要である
。即ち、上記代価が0.35%以上であることを要する
。しかし、上記代価が0.65%を越えるときは、実操
業において、鋼板へのフェライトの導入が困難となるの
で、上記代価の上限を0.65%とする。
また、前述したように、連続焼鈍における850℃以下
での加熱によって、鋼組織のオーステナイト化を図るた
めに、 AC3(’C) =993 407 (%C)+42(
%S)−60(%Mn) (式中、%元素は鋼における当該元素の含量(重量%)
を示す。) で規定されるAc1点を850℃以下とすることが必要
である。
本発明の方法によれば、上記した化学成分を有する鋼を
所定の条件下に熱間圧延して、熱延板組織をベイナイト
・フェライトm織とした後、常法に従って、酸洗、冷間
圧延し、引き続いて、所定の条件下に連続焼鈍して、面
積率5〜15%の範囲にてボリゴナルフエライトを生成
させ、この後、水焼入れし、次いで、再加熱することに
よって、引張強さ100 kgf/m11”以上の高強
度を有し、降伏比が0.8以上であって、しかも、すぐ
れた均一変形能と局部変形能を併せ有する冷延鋼板を製
造することができる。
本発明の方法において、先ず、熱間圧延は、仕上温度を
800℃以上、この仕上温度からコイル巻取までの平均
冷却速度を15〜b イル巻取温度を600℃以下として、熱延板組織をベイ
ナイト・フェライト組織とする。
熱間圧延において、仕上温度は、均一な組織を形成させ
るために重要な因子であって、仕上圧延を800℃より
も低い温度にて行なうときは、フェライト域圧延の程度
が大きくなって、混粒をもたらし、連続焼鈍後の鋼板の
ミクロ組織にも有害な影響を及ぼし、かくして、局部変
形能を劣化させる。他方、本発明においては、仕上温度
の上限は、特に、限定されるものではないが、通常、9
20℃以下が好ましい。
次に、かかる仕上圧延の後、この仕上温度からコイル巻
取までの冷却は、得られる熱延鋼板の組織をベイナイト
・フェライト組織とするために、平均冷却速度を15〜
b コイル巻取温度を600℃以下とすることが必要である
第3図に冷間圧延における変形抵抗を種々の組織の鋼板
について調査した結果を示す。即ち、前述した化学成分
を有する鋼を仕上温度を900℃として熱間圧延し、冷
却速度及びコイル巻取温度を変化させて、熱延板組織を
マルテンサイト・フェライト、ベイナイト、又はベイナ
イト・フェライト組織とし、これら鋼板に50%の冷間
圧延を付与し、その後の引張強さを求めて、熱延板組織
と比較したものである。冷間圧延時の負荷が最も軽いと
みられるフェライト・パーライト組織鋼板では、連続焼
鈍後の組織が比較的粗大となっており、局部変形能を劣
化させるので、考慮外とした。
第3図によれば、ベイナイトに若干量のフェライトを混
合させることによって、冷間圧延時の負荷を軽減させる
ことができることが示される。
次に、仕上温度からコイル巻取までの平均冷却速度が1
5℃/秒よりも遅いときは、前記したような、フェライ
ト・パーライト組織が生成しゃすく、他方、60℃/秒
よりも速いときは、熱延板組織がベイナイト単相又はマ
ルテンサイト単相になりやすく、好ましくない。ベイナ
イト・フェライト組織を得るために、コイル巻取温度は
、6゜0℃以下とすることが必要である。巻取温度の下
限は、マルテンサイト変態温度直上である。通常、30
0℃以下ではない。
このようにして、熱延鋼板を製造した後、常法に従って
、酸洗及び冷間圧延し、引き続いて、連続焼鈍する。本
発明の方法においては、この連続焼鈍においては、鋼板
を850℃以下にてオーステナイト域に加熱した後、面
積率5〜15%の範囲でボリゴナルフエライトが生成す
るまで徐冷し、次いで、水焼入れし、次いで、300〜
500℃の温度に30〜300秒間再加熱して、マルテ
ンサイトを十分に焼もどす。
焼もどし温度については、既に説明したとおりであり、
同様に、高強度鋼板の均一変形能と局部変形能とのバラ
ンスの観点から、少量のポリゴナルフエライトが必要で
ある。このポリゴナルフエライトの量は、面積率にて5
%よりも少ないときは、0.05以上のn値を得ること
ができず、他方、15%を越えるときは、n値は向上す
るものの、引張強さl 00kgf/mm”以上を得る
ことが困難となる場合がある。ボリゴナルフエライトは
、熱延板において存在するものよりも、連続焼鈍での加
熱後の冷却の過程で生成するものの方が7トリツクス中
への均一分散の点ですぐれており、鋼板の局部変形能を
より安定に高く保持することができる。しかし、加熱後
の冷却は、余りにも急速な場合は、生成するボリゴナル
フエライトの量の制御が不十分となって、鋼板の強度の
ばらつきが大きくなるので、冷却は徐々に行なうことが
必要である。本発明においては、冷却は、lO〜30℃
/秒の範囲が好ましい。
本発明の方法においては、マルテンサイトを十分に焼も
どしするためには、少なくとも300℃の温度で30秒
以上の加熱が必要である。しかし、この加熱が余りに長
時間となり、或いは余りに高温とするときは、生産性が
低下するほか、引張強さの低下に対する局部変形能の向
上の効果が著しく低下して、高強度鋼板としての所要の
引張強さを得ることが困難となる。従って、本発明にお
いては、加熱条件の上限は、500℃で300秒の加熱
とする。
光凱■処果 以上のように、本発明によれば、ベイナイト・フェライ
ト組織熱延鋼板を得、これを酸洗、冷間圧延の後、ボリ
ゴナルフエライトを含むマルテンサイト組織とし、高温
にて焼もどしし、更に、再加熱することによって、焼も
どしマルテンサイトを主体とし、若干量のフェライトを
有する組織からなり、局部変形能と局部変形能を併せ有
する引張強さ100kgf/am”以上の高強度冷延鋼
板を得ることができる。
更に、本発明の方法によれば、多量のマルテンサイトを
徐冷後の水焼入れにて生成させるために、冷延ままの鋼
帯をオーステナイト域に加熱するに際して、鋼中のSH
lを低減することによって、Ac=点を低下させ、生産
性や経済性を高めている。
夫崖貫 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 第1表に示す化学成分を有する鋼を実験規模にて溶製し
、皮削り及び鍛造して、30龍厚のスラブを得た。この
スラブを1200℃に加熱し、仕上温度850℃にて3
.2龍厚に熱間圧延し、シャワー冷却にて平均冷却速度
30℃/秒にて冷却し、500℃にてコイル巻取した。
常温まで冷却し、酸洗した後、50%圧下の冷間圧延を
施し、次いで、連続焼鈍に付した。
連続焼鈍の熱処理は、ソルトバスを用いた熱処理によっ
てシミュレーションした。即ち、冷間圧延ままの鋼板を
830℃で90秒間加熱した後、約り5℃/秒の冷却速
度にてそれぞれ700℃、670℃及び640℃まで冷
却して、水焼入れした。引き続いて、400℃に再加熱
し、180秒間保持した後、空冷した。
以上のようにして得た連続焼鈍材からJIS S号試験
片を採取し、その機械的性質を調べた。その結果をその
ミクロ組織の調査結果と併せて、第1表に示す。本発明
の方法によって得られる冷延鋼板は、いずれも、高強度
であって、しかも、すぐれた均一変形能(n値)と局部
変形能(絞り率)を有することが示される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、冷延鋼板の焼もどし温度と、引張強さ、絞り
率及び降伏比との関係を示すグラフ、第2図は、焼もど
し後の冷延鋼板におけるn値と絞り率及び引張強さとの
関係を示すグラフ、第3図は、熱延板の組織と冷延まま
材の強度との関係を示すグラフである。 特許出願人  株式会社神戸製鋼所 代理人 弁理士  牧 野 逸 部 !、知)率 (≠)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%にて C0.10〜0.25%、 Si0.4%以下、 Mn1.0〜2.5%、 S0.010%以下、及び Al0.01〜0.05%を含有し、且つ、Ac_3(
    ℃)=993−407(%C) +42(%S)−60(%Mn) (式中、%元素は鋼における当該元素の含量(重量%)
    を示す。) で規定されるAc_3が850℃以下であり、0.35
    ≦C+[1/5]Mn≦0.65(%)を満たし、残部
    鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を熱間圧延するに際し
    て、仕上温度800℃以上、この仕上温度からコイル巻
    取までの平均冷却速度15〜60℃/秒、コイル巻取温
    度600℃以下として、熱延板組織をベイナイト・フェ
    ライト組織とした後、酸洗、冷間圧延し、引き続いて、
    連続焼鈍において、850℃以下にてオーステナイト域
    に加熱した後、面積率5〜15%の範囲のポリゴナルフ
    エライトが生成する温度まで徐冷し、次いで、水焼入れ
    し、次いで、300〜500℃の範囲の温度に30〜3
    00秒間再加熱することを特徴とする局部変形能にすぐ
    れる高強度冷延鋼板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005187863A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Kobe Steel Ltd 塗膜密着性に優れた高強度冷延鋼板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005187863A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Kobe Steel Ltd 塗膜密着性に優れた高強度冷延鋼板

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