JPH02183270A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

Info

Publication number
JPH02183270A
JPH02183270A JP1002025A JP202589A JPH02183270A JP H02183270 A JPH02183270 A JP H02183270A JP 1002025 A JP1002025 A JP 1002025A JP 202589 A JP202589 A JP 202589A JP H02183270 A JPH02183270 A JP H02183270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
transfer material
magnetic
particle size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1002025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2769828B2 (ja
Inventor
Satoshi Yoshida
聡 吉田
Toshiaki Nakahara
中原 俊章
Hirohide Tanigawa
博英 谷川
Masaji Fujiwara
藤原 雅次
Kiichiro Sakashita
坂下 喜一郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP1002025A priority Critical patent/JP2769828B2/ja
Publication of JPH02183270A publication Critical patent/JPH02183270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2769828B2 publication Critical patent/JP2769828B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、静電荷像を顕像化し、しかも転写材の表裏に
連続して或いは転写材の片面に重複または合成して二度
画像を形成する画像形成方法に関する。
[従来の技術] 静電潜像をトナーを用いて可視像化する方式には大別し
て、絶縁性有機液体中に各種の顔料や染ネ1を分散させ
た現像剤を用いる液体現像方式と、樹脂中に着色剤等を
分散させたトナーを単独で、或いはキャリアと混合した
現像剤として用いる乾式現像方式がある0本発明はこの
中で乾式現像方式により、転写材の両面に画像を形成せ
しめるか、又は該転写材の片面に多重コピーにより画像
を形成する方法に関する。
この場合の多重コピーとは、転写材の片面に一旦コピー
をとって定着画像を形成し、その後で原稿をかえて再度
同一転写材の面にコピーをとり定着画像を得る方法で1
例えば原稿にもう1枚の原稿をはめ込んで1枚にまとめ
た画像を得たい場合、或いは同一コピー面上にカラート
ナーでカラー画像を得たい場合等に使用される。
従来の技術によって転写材の両面に、又は片面に多重コ
ピーで画像を形成する場合、転写材上に転写されたトナ
ー画像を、熱・圧力等を加えることによって、−旦定着
画像を得たのちに、その定着画像の裏面或いは同一面に
新たなトナー画像を転写し、再度、熱・圧力等を加えて
定着を行なう。
このため、最初に形成されたトナー画像は、複数回、熱
・圧力等が加えられることになり、ライン画像のつぶれ
、飛び散りおよびカブリが強調される等の不都合を生ず
る。
また、転写材の両面に、又は片面に多重コピーで連続的
に画像を形成する場合、転写材の片面にトナー画像が転
写された転写材の複数枚が、再給紙台上に載ホされ、再
給紙ローラーによって圧着され、再給紙ローラーの回転
によって、順次転写材が送り出される。
この場合、再給紙ローラーによる圧着によって、トナー
付着面と転写材との摩擦に起因する転写材の汚れを生ず
る。
また、再給紙ローラーと、トナー付着面が接触する場合
には、ローラー汚れを生じ、これが転写材に転移し転写
材に汚れを発生させる不都合がある。
一方、従来、磁性トナーを使用する現像方法としては、
米国特許第3,909,258号明細書等に開示されて
いる導電性磁性トナーによる現像方法が知られており、
また広く用いられている。
しかし、かかる現像方法においては、トナーは本質的に
導電性であることが必要であり、導電性トナーは潜像保
持体上のトナー像を最終画像支持部材(例えば普通紙等
)に電界を利用して転写することが(その原因は充分に
解明されていないのであるが)困難であった。
本出願人は、先に従来の一成分磁性トナーによる現像方
法の、かかる問題点を解消する新規な現像方法を提案し
た(例えば特開昭55−1885E1号公報及び特開昭
55−18859号公報)、これは内部に磁石を有する
円筒状のトナー担持体上に絶縁性磁性トナーを均一に塗
布し、これを潜像保持体に接触させることなく対向せし
め、現像するものである。
トナー担持体上にトナー層を形成する方法としては、ト
ナー容器出口に塗布用のブレードを用いる方法があり、
トナー担持体に内装された固定磁石の1つの磁極に対向
する位置に、磁性体より成るブレードを設け、該磁極と
磁性体ブレード間の磁力線に沿ってトナーを穂立させ、
これをブレード先端のエツジ部で切ることにより磁力の
作用を利用して、トナー層の厚みを規制するものである
(例えば特開昭54−43037号公報参照)。
これを現像時に、トナー担持体と潜像保持体の基盤導体
との間に低周波交番電圧を印加し、トナーをトナー担持
体と潜像保持体の間で往復運動させることにより地力ブ
リのないかつ階調性の再現にすぐれ、画像端部の細りの
ない良好な現像を行うことができる。この現像方法でト
ナーは絶縁体であるため静電気的転写が容易である。
このような画像形成プロセスに於いて、転写後・定着前
でのトナーの載り量を規制する因子としては、現像段階
に於いては、 (1)静電荷潜像担持体に対向するトナー担持体の現像
位置での磁極の強さ、 (2)静電荷潜像担持体上の潜像電位と、トナー担持体
の電位とのコントラスト、 (3)現像時に静電荷潜像担持体とトナー担持体の間に
振動電界を付与する現像プロセスにおいては、振動電界
の強さ、周波数、波形、(4)静電荷潜像担持体とトナ
ー担持体との間隔。
(5)静電荷潜像担持体の移動速度とトナー担持体の移
動速度との比率、 などが考えられるが、これらの条件を転写後・定着前の
転写材上でのトナーの載り量を低く抑えるように設定す
ることは全般に、高画像濃度を得られにくい方向であり
、不都合である。゛転写後・定着前の転写材上でのトナ
ーの載り量には、転写条件も大きく寄与するが、転写効
率を調節して、転写材上のトナーの載り量を抑えること
は鮮明な画像が得られず、高濃度の画像が得られにくい
ばかりでなく、静電荷潜像担持体のクリーニング工程に
於いて不都合を生ずることになりかねない。
このように従来の磁性トナーでは、画像形成プロセスを
選択しても転写材上のトナーの載り量を1cv2当り1
.2H以下で0.3mg以上に規制しつつ、充分な高画
像濃度と鮮明な画質を得ることが困難であった・ [発明が解決しようとしている課題] 本発明の目的は、上述の如く転写材の両面に、又は片面
に多重コピーで画像を形成する場合のライン画像のつぶ
れ、転写材汚れ等の問題点を解決した画像形成方法を提
供することにある。
また1本発明の目的は、上述の如き問題点を解決しつつ
、少ないトナー消費量で高画像濃度を得ることの可能な
画像形成方法を提供することにある。
更に本発明の目的は、上述の如き問題点を解決しつつ、
細線の再現性、階調再現性に優れ、鮮鋭な画質を得るこ
との可1敵な画像形成方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明者らは、
少ないトナーの載り量で高画像濃度を得るために、従来
と異なる特定の粒度分布を有する磁性トナーを用い、転
写紙上のトナー量を規制することに着目し、鋭意検討の
末、本発明に到達したものである。
即ち1本発明は、静電荷潜像を担持する静電荷像担持体
を磁性トナーで現像し、該静電荷像担持体上のトナー像
を転写材へ転写し、該転写材上のトナー像を定着した後
、該転写材のトナー像のある面に多重に、或いは該転写
材のトナー像のある面の裏面に、上記と同様の工程を1
回もしくは2回以上繰り返すことによって、該転写材の
片面に多重に画像を形成するか1又は、該転写材の両面
に画像を形成する画像形成方法に於いて、該磁性トナー
は5ル1以下の粒径を有するトナー粒子が12〜60個
数%含有され、1Bti層以上の粒径を有するトナー粒
子が2.0体積%以下で含有され、該磁性トナーが体積
平均粒径で5〜lOμ層の範囲内にあり、該磁性トナー
の粒度分布が下記一般式(1)を満たし、転写後・定着
前に於ける転写材上のトナーの載り量が1 cm2当り
1.2層g以下で0.3層g以上であることを特徴とす
る画像形成方法に関する。
0125≦−; o 、 45           
     (1)従来の磁性トナーによれば、高濃度の
画像を得るためには、転写材上でのトナーの重なり方が
粗であったため、載り計を多くし、崇高くせねばならな
かった。一般に、静電荷Wi画像持体上の潜像に於いて
、潜像周囲のエツジ部の電界強度が潜像の中央部よりも
高く、そのため潜像内部がエツジ部よりトナーの載り量
かうすくなり易い、このため環境変動や長時間の使用に
よるトナーの現像性の僅かな低下によっても、潜像内部
へのトナーの・11りがうすくなる所謂中抜けを生じ、
画像濃度かうすく見えることがある。これを防止するた
めに、転写紙上のトナーの載り量をさらに多くせねばな
らず、このことは、定着ローラーによるつぶれによる汚
れや、さらに、崇高いことによる定着不良、さらに、特
に正荷電トナーの場合、負荷電された定着ローラーに付
着し、ローラーを汚す、所謂オフセット現像による画像
欠陥を生じ易い。
本発明に於いては、転写材上でのトナーの載り琶が1c
脂2当り1.2mg以下で0.3履g以上、好ましくは
1.0mg以下で0.4mg以上、さらに好ましくは0
゜8+og以下で0.4mg以上とすることで5複数回
の定石によってもライン画像のりぶれが極めて少なく、
ライン再現性に優れた画像を得ることを可能とし、再給
紙時の転写紙の汚れ、再給紙ローラーの汚れを改善する
ことを可能とした。
転写材上のトナーの載り量が1cm2当り1.2+wg
より多くなると、例えば両面コピニの場合、1面目が、
−度熱ロール定着された後、2面目が再給紙され2面目
にトナー像が転写され熱ロール定着される工程で、1面
目は二度熱ロール定着を経ることとなり、1面目のライ
ン画像にW4著なりぶれを生ずることになる。また、連
続して複数枚の両面或いは多重コピーを得ようとする場
合、1面目の熱ロール定着を経た転写材が再給紙台上に
ストックされ、再給紙ローラーの圧着・回転によって、
2面目が再給紙されるが、トナーの載り量が多いため、
1面目の熱ロール定着後のライン画像は転写材上で顕著
なトナーの凹凸を生じ、これが再給紙時の転写材および
再給紙ローラーの汚れ発生の誘因となる。
また、転写材上のトナーの載り量がlc禦2当り0.3
Bより少ないと高濃度の画像が得られにくい。
本発明を具現化するためには、転写材上に、できるだけ
均一かつ単一層にトナー粒子を被覆し、かつ、定着によ
り、乱れたり、変形したりすることを防止することが重
要である。しかしながら、かかる目的を達成できるトナ
ー及び画像形成方法は従来なかった0本発明者らは転写
材上のトナーの載り量をIC112当り1.2i+g以
下に規制しつつ、高画像濃度を得、本発明の目的を達成
するために、従来多く用いられてきた磁性トナーよりも
粒径の小さな磁性トナーを用いることを発想し、鋭意検
討の結果、5gm以下の粒径を有するトナー粒子が12
〜60%含有され、 16#Lm以上の粒径を有するト
ナー粒子が2.0体積%以下で含有され、体積平均粒径
が5〜1101Lの範囲内であり、粒度分布が一般式0
.25≦S/D+≦0.45 (但し、S:磁性トナー
の個数分布の標準偏差、1;磁性トナーの個数平均粒径
(μ層))を満たす磁性トナーを用いることで、高画像
濃度、鮮鋭な画質、優れた転写性を示しつつ、多重°両
面コピーにおいてもライン画像のつぶれ、飛び散り、カ
ブリの強調、再給紙時の転写材の汚れ等を克服できるこ
とを知見した。
上述の粒度分布を有する本発明中の磁性トナーが、転写
紙上のトナーの載り量を低く抑えているにもかかわらず
、高濃度かつ鮮鋭で、細線再現性、階調性の優れた画像
を与える理由については1本発明者らは、鋭意研究の上
、次のように考えている。
本発明中の磁性トナーに於ては、体積平均粒径が5〜1
0g腫と、これまでに用いられてきた多くのトナーに比
し、粒径が小さいことが一つの特徴である。従来の多く
の磁性トナーの粒径(体積平均粒径lO〜15IL)と
本発明中の磁性トナーの粒径とを比較すると、第1図及
び第2図に示すように、同じ画像濃度を得ようとする時
粒径の大きいトナー2ではトナー粒子間のすき間を埋め
るため、かさ高くトナーを載せなければならず、転写材
1上でのトナーの載り量が大きくなる(厚みW+)のに
対し、粒径が小さな本発明中のトナー3では。
少ない載り量でトナー粒子がすき間なく、転写材4上で
薄く均一なトナー層(厚みtl12)を形成する。
従って、本発明中の磁性トナーは、従来の多くの磁性ト
ナーよりも転写材上でより薄層で、均一に極めて密に覆
うことができ、高濃度の画像を得るとともに、定着ロー
ラーや、静電気力等の外圧によるトナー層の乱れも少な
い。
また本発明中のトナーにおいては、5μm以下の粒径を
有するトナー粒子が!2〜60個数%含有されることが
一つの特徴である。従来5μ量以下のトナー粒子は、帯
電量コントロールが国難であり、トナーの流動性を損な
い、画像のカブリを生ずる成分として積極的に減少する
ことが必要と考えられてきた。しかしながら、本発明者
らの検討によれば、51以下のトナー粒子は、非常に現
像性に富んでおり、この5Bm以下のトナー粒子が静電
荷tF!像担持体の潜像の現像に円滑に供給される場合
に潜像に忠実であり、潜像からはみ出すことなく、真に
再現性の優れた画像が得られるものである。
ここで、51LIm以下の粒径のトナー粒子が12個数
%以下であると、高画質に有効なトナー粒子が少なく、
特に、コピーまたはプリントアウトをつづけることによ
ってトナーが使われるに従い、有効なトナー粒子成分が
減少して、本発明中で示すところのトナーの粒度分布の
バランスが悪化し、画質がしだいに低下してくる。また
、60個数%以上であると、トナー粒子相互の凝集状態
が生じやすく1本来の粒径以上のトナー塊と゛なるため
、荒れた画質となり、解像性を低下させ、または潜像の
エツジ部と内部との濃度差が大きくなり、中ぬけ気味の
画像となりやすい。
また、16μ層以上のトナー粒子が2.0体積%より多
いと、細線再現における妨げになるばかりでなく、転写
において、感光体上に現像されたトナー粒子の薄層面に
18TLm以−Hの粗めのトナー粒子が突出して存在す
ることで、トナー層を介した感光体と転写紙間の微妙な
密着状態を不規則なものとして、転写条件の変動をひき
おこし、転写不良画像を発生する要因となる。また、ト
ナーの体積平均粒径は5〜10μmであり、この値は先
にのべた各構成要素と切りはなして考えることはできな
いものである。体積平均粒径5μ層未満では、グラフィ
ック画像などの画像面桔比率の高い用途では、転写紙上
のトナーの載り量が少なく、画像濃度の低いという問題
点が生じやすい。これは、先に述べた潜像におけるエツ
ジ部に対して、内部の濃度が下がる理由と同じ原因によ
ると考えられる0体積平均粒径10ILwを超える場合
では解像度が良好でなく、また複写の初めは良くとも使
用をつづけていると画質低下を発生しやすいばかりでな
く、転写紙Eのトナーの載り量が増え、複数回の熱ロー
ル家着後にはライン画像のつぶれを生ずるようになる。
また本発明中の磁性トナーに於いては1粒度分布が一般
式0.25≦S/DI≦0.45 (但しSは磁性トナ
ーの個数分布の標準偏差、口1は個数平均粒径(μ履)
を示す、)を満たすことが一つの特徴である。本発明中
の磁性トナーは先にも述べたように、従来多く用いられ
てきた磁性トナーに比して体積平均粒径が5〜10蒔■
と小さく、5IL11以下のトナー粒子を12〜60個
数%と多く含有していることを特徴としているが、さら
にS/D、を規制し、それぞれの個数平均粒径に見合っ
た粒度分布とすることで、より良い結果を得られること
を知見した* S / D+は粒度分布の広がりを示し
、小さいほど、シャープであり、大きいほど、ブロード
となる。
体積平均粒径が5〜l0JLIの範囲内でかつ5μm以
下のトナー粒子を12〜60個数%含有する磁性トナー
に於いて、個数分布の変動係数が0.25以下になると
、理由は明確ではないが、トナー担持体上でのトナーコ
ート層の厚みが、大きくなり、感光体上、転写紙上のト
ナー層は厚くなり、均一かつ薄層を効果的に形成するこ
とが困難である。
また個数分布の変動係数が0.45以上になると粒度分
布がブロードになるため、トナー粒子の帯電性が不均一
になり易く、そのため、トナー担持体上の現像位置での
トナー粒子の穂立ち状態が乱れ、さらに、感光体上、転
写紙上においても、トナー層は、粗で乱れやすく、本発
明の目的を十分に達成しえない。
本発明は、萌述したところの特徴を有する磁性トナーに
よって、適当な規制がなされ、目的を達成するものであ
るが、さらに、本発明中の磁性トナーに適正な画像形成
プロセス条件が組み合さることが、さらに好ましい。
まず、トナー担持体の静電荷潜像担持体に対向する磁極
の強さは1600〜1200Gであることが好ましく、
より好ましくは、800〜100OGである。
この現像位置の磁極の強さは、磁性トナー中の磁性体含
有比率によっても適正な条件が変化することに留意する
必要がある。この現像磁極の磁力か弱すぎると静電荷潜
像担持体−ヒにトナーが過剰に載り、転写材上でもトナ
ーの載り量が過剰となるばかりでなく、カブリトナーも
著しく増加してしまう、磁力が強すぎると、磁性トナー
に対して。
現像の束縛力として働く磁気的吸引力が大きくなるため
、充分な画像濃度を得るだけのトナーが静電荷潜像担持
体上の潜像上に供給されない。また、現像位置での磁性
トナーの穂立ち(磁気ブラシ)に於いてトナー粒子間の
結合力が強くなり過ぎ、ガサついた画像となる0本発明
中の磁性トナーは非常に現像性に富んだ粒径の小さなト
ナー粒子を多く金力しているため、従来の磁性トナーに
比べて現像磁極の磁力を強めにして、ある程度現像性を
抑えてやる必要があるが、潜像に忠実なライン再現性、
優れた細線再現性・階調再現性等の本発明中の磁性トナ
ーが有する利点を生かすためには、現像磁極位置でのト
ナーの穂立ちの長さが、70〜150u、IIとなるよ
うに、磁極の強さを選択することが好ましい。
また、本発明中の磁性トナーは、比較的粒径が小さいこ
とから、本発明の如く粒度分布を規定しそもなおトナー
粒子の帯電量が低湿環境下等では過剰となる傾向があり
、トナー担持体上のトナーコートが不安定となる場合が
ある。このため、トナー担持体上のトナーコートを安定
させる手段として、トナー担持体及びトナー層規制部材
(ブレード)間でトナー層に働く磁気的規制力を規定す
る必要がある。すなわち、トナー担持体とトナー層規制
部材との間隙距離、トナー担持体のトナー層規tu1部
材対向位置での磁力の強さ等を適切に選択する必要があ
る。トナー層規制部材が磁性ブレードである場合は、ト
ナー担持体との間隙距離は200〜3001Lmである
ことが好ましい0弾性体等のブレードを用いる場合は、
トナー担持体への押しつけ圧を適切に選択すればよい。
また、トナー担持体の表面性もトナーコートの安定性に
関与する。トナー担持体としてステンレス製円筒状スリ
ーブを用いた場合、スリーブ表面を鏡面化処理した場合
には、スリーブ単位面積当りのトナーコート量は増大し
、環境条件他によるトナー粒子の不均一な帯電の増大に
よって、スリーブのトナーコートむらを生じ易くなる。
スリーブ表面を不定形粒子によるサンドブラスト処理に
よって、微細な無数の切り込み或いはランダムな突起で
構成された凹凸粗面としたような現像スリーブでは、理
由は必ずしも明確ではないがスリーブ単位面積当りのト
ナーコート量は比較的低く抑えられる。すなわち、トナ
ー担持体表面に適当な凹凸を与えることで、トナー担持
体上のトナーコート量をrA節できる。然しながら、ト
ナー担持体表面の凹凸状態によっては、トナー成分がト
ナー担持体表面に付着することでトナー粒子の均一な帯
電を防げることにもなりなねない。
次に静電荷潜像担持体上の潜像電位とトナー担持体の電
位との電位差の設定であるが、本発明中の磁性トナーは
、非常に現像性に優れており、電位差が300 V以下
であっても長時間の使用にわたって高画像濃度で鮮明な
画像を得ることが可能であるが、優れた階調再現性を生
かしより鮮明な画像を得るためには、電位差は350v
以上あることが好ましい。
また、静電荷潜像担持体とトナー担持体の間に振動電界
を付与し、現像を行なうプロセスに於いて、振動電界が
交流と直流バイアスの相乗によって与えられる場合、直
流バイアスは、トナー担持体の電位に関与し、先の潜像
とトナー担持体間の電位差を適切に設定し得るように選
択される。また交流バイアスは、従来の磁性トナーより
も高周波数とすることが望ましい、これら現像バイアス
条件も磁性トナー中の磁性体含有量によって適正条件が
変化するが、高画像濃度を得つつ、カブリトナーが極め
て少なく、かつ鮮鋭な画像が得られるように磁性体含有
量を選択した場合、適正な交流バイアスは500〜20
00Vpp 、周波数1500〜3000Hz (従来
の磁性トナーでは800〜2200)1zが適正範囲)
である、また交流バイアスの波形としては、正弦波もし
くは矩形波が好ましい。
次に、静電荷潜像担持体とトナー担持体の間隙距離であ
るが、これは、小さすぎると潜像上の電荷がトナー担持
体上へリークしてしまい潜像の乱れを生じ、劣悪な画像
となる。また、大きすぎるとトナー担持体から潜像上へ
のトナー粒子の移行が円滑に行なわれず、鮮明さを欠い
たガサついた画像となるため、静電荷潜像担持体とトナ
ー担持体との間隙距離は、200〜500μ■であるこ
とが好ましく、より好ましくは250〜4001Lmで
ある。
更に、静電荷潜像担持体の移動速度に対するトナー担持
体の移動速度の比率は、従来の磁性トナーに比べて大き
くすることが好ましい、これは、本発明中の磁性トナー
が、トナー担持体の現像位置磁極に於けるトナー粒子の
穂立ちが先述の如く比較的短かく、トナー担持体上のト
ナーコート層が、従来の磁性トナーよりも薄くなるため
、必要なトナー量を現像域に供給する意図であり、この
比率は120〜300%であることが好ましい。
120%以下では高画像濃度を得ることが困難であり、
300%以上では、Ns像上へのトナーの載り過ぎによ
る転写材上でのトナーの載り過ぎ及び細線のりぶれが問
題となるばかりか、カブリトナーの増加、トナー粒子の
飛散による現像システム及び転写材の汚れ等の不都合を
生ずる。
もちろんこれら上述の現像プロセスの諸条件は、それぞ
れが単一に考えられるべきものではなく、相互にバラン
スを取りあって設定されるべきものである0本発明にお
いては、現像プロセス諸条件と磁性トナーのマツチング
により、潜像上へのトナーの載り量を調整することで、
転写材上のトナーの載り量を規制している。
このように現像プロセス条件によって、高画像濃度を保
障しつつ、転写材上でのトナーの載り量の規制に見合う
潜像とのトナーの載り量の規制が既に為されているため
、転写条件は、静電荷潜像担持体上のトナー像をできる
だけ忠実に再現できるように良好な転写効率を示すよう
選択することが望まれる。
例えば、静電潜像をトナー像に現像した後、転写装置で
、トナー像に密着させた転写材の背面にトナーとは逆極
性の電荷を与え静電気的引力によってトナー像を静電潜
像保持体より分離する方法によって該トナー像を転写材
に転写し、その直後に分離装置で転写材の背面にACコ
ロナ等を与え該転写材の除電を行って像担持体から分離
するような謂ゆる静電分離を用いる場合に、現像後、転
写1″61に於いて転写性を改善するために、潜像担持
体−Eのトナー像にACコロナ等を与え、適当な電荷を
付がすることが知られている。だが、転写材上にトナー
像が転写された後もトナー粒子が高い電荷を保持し続け
るため熱ロール定着時に飛び散り等の不都合を生じる0
本発明中の磁性トナーは、理由は明確ではないが、転写
及び静電分離に適当な潜像上のトナー粒子の帯電量が従
来の磁性トナーに比べて小さくなるため、現像後・転写
前の潜像上のトナー粒子への電荷の付≠が不要或いは極
めて少なくて済むため熱ロール定着時の飛び散りを最小
限に留め、しかも鮮鋭な画質で、細線に至るまで忠実な
転写を可能としている。また転写効率も非常に優れてい
る。
転写効率は、無輪転写材の電気抵抗、環境条件等によっ
て多少の変動があるものの、非常に安定して90%以上
の良好な値を与えるため、現像プロセス条件による潜像
上でのトナーの載り量の規制が、転写によって損われる
ことなく、転写材上でのトナーの載り量の規制に結びつ
いている。
また、本発明中の磁性トナーには荷電制御剤をトナー粒
子に配合(内添)、またはトナー粒子と混合(外添)し
て用いることが好ましい、荷電制御剤によって、現像シ
ステムに応じた最適の荷電量コントロールが可能となる
特に、本発明では、トナー粒子の更に均一な帯電性が求
められるため、荷電制御剤は、微粒子状として用いて、
トナー粒子中或いはトナー粒子間での荷電制御剤の分散
性を向上させることが好ましい、この場合、この荷電制
御剤の個数平均粒径は、具体的には、4μm以下が好ま
しく、より好ましくは3μ層以下である。
本発明中に用いられる正荷電制御剤としては、ニグロシ
ン及び脂肪酸金属塩等による変成物;トリブチルベンジ
ルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォ
ン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロポレ
ートなどの四級アンモニウム塩;ジブチルスズオキサイ
ド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロへキシルスズ
オキサイドなどのジオルガノスズオキサイド;ジブチル
スズポレート、ジオクチルスズポレート、ジシクロヘキ
シルスズポレートなどのジオルガノスズポレートを単独
であるいは2種類以上組合せて用いることができる。こ
れらの中でも、ニグロシン系、四級アンモニウム塩の如
き荷電制御剤が特に好ましく用いられる。
また、一般式 N3 R+ :  H,CH3 R2、R3:置換または未置換のアルキル基(好ましく
は、01〜Ca) で表わされるモノマーの単重合体:または前述したよう
なスチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ルなどの重合性七ツマ−との共重合体を正荷電性制御剤
として用いることができ、この場合これらの荷電制御剤
は、結着樹脂(の全部または一部)としての作用をも有
する。
本発明に用いることのできる負荷電性制御剤としては、
例えば有機金属錯体、キレート化合物が有効で、その例
としてはアルミニウムアセチルアセトナート、鉄(II
)アセチルアセトナート。
3.5−ジターシャリ−ブチルサリチル酸クロム等があ
り、特にアセチルアセトン金属錯体、サリチル酸系金属
錯体または塩が好ましく、特にサリチル酸系金属錯体ま
たはサリチル酸系金属塩が好ましい。
トナーに内添する際、このような荷電制御剤は、結着樹
脂100重量部に対して0.1〜20重量部(更には0
.2〜lO重量部)用いることが好ましい。
本発明中の磁性トナーは、磁性材料を含有している0本
発明において磁性トナーの均一な帯電性は特に求められ
るものである。磁性トナー中の磁性材料の分散性が良い
ことは、トナーの均一な帯電性に少なからず寄与する。
このため、磁性材ネ;1は平均粒径が0.1〜lμ層、
好ましくは0.1〜0.5μ閣程度のものが望まれる。
本発明中の磁性トナー中に含まれる磁性材料としては、
マグネタイト、γ−酸化鉄、フェライト、鉄過剰型フェ
ライト等の酸化鉄;鉄、コバルト、ニッケルのような金
属或はこれらの金属とアルミニウム、コバルト、銅、鉛
、マグネシウム。
スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カド
ミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タン
グステン、バナジウムのような金属との合金およびその
混合物等が挙げられる。
これらの強磁性体の磁性トナー中に含有される量として
は樹脂成分100重量部に対し40〜200重量部、好
ましくは樹脂成分100重量部に対し50〜150重量
部であり、さらに、好ましくは、65〜100重量部あ
る。磁性体量が少ないとトナー粒子の載り過ぎによる細
線のつぶれ、飛び散り、解像力の悪化が発生し、これら
°は、複数回の熱ロール定着を経ることで更に顕著とな
る。
また磁性体量が多過ぎると、画像濃度がうすく、細線の
とされなど鮮鋭さの欠けた画像となる。
本発明のトナーに使用される結着樹脂としては、下記ト
ナー用結着樹脂の使用が可能である。
例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポ
リビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重
合体;スチレン−p−グロルスチレン共m合体、スチレ
ン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタ
リン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体
、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン
−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン=
7クリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエ
ーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重
合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレ
ン−ブタジェン共重合体、スチレン−イソプレン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体な
どのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノール
樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン
酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニ
ール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシ
レン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマ
ロンインデン樹脂、石油系樹脂などが使用できる。
オイルを殆ど塗布しない加熱加圧ローラ定着方式におい
ては、トナー像支持体部材上のトナー像の一部がローラ
に転移するいわゆるオフセット現象、及びトナー像支持
部材に対するトナーの密着性が重要な問題である。より
少ない熱エネルギーで定着するトナーは、通常保存中も
しくは現像器中でブロッキングもしくはケーキングし易
い性質があるので、同時にこれらの問題も考慮しなけれ
ばならない。これらの現象にはトナー中の結着樹脂の物
性が最も大きく関与しているが、本発明者らの研究によ
れば、トナー中の磁性体の含有量を減らすと、定着時に
トナー像支持部材に対するトナーの密着性は良くなるが
、オフセットが起こり易くなり、またブロッキングもし
くはケーキングも生じ易くなる。それゆえ、本発明にお
いてオイルを殆ど塗布しない加熱加圧ローラ定着方式を
用いる時には、結着樹脂の選択がより重要である。
好ましい結着物質としては、架橋されたスチレン系共重
合体もしくは架橋されたポリエステルがある。
スチレン系共重合体のスチレンモノマーに対するコモノ
マーとしては、例えば、アクリル酸、アクリル酸ブチル
、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、アクリル酸フヱニル、メタクリル酸、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、メタク
リニトリル、アクリルアミドなどのような二重結合を有
するモノカルボン酸もしくはその置換体;例えば、マレ
イン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、マレイ
ン酸ジメチルなどのような二重結合を有するジカルボン
酸及びその置換体;例えば塩化ビニル、酢酸ビニル、安
息香酸ビニルなどのようなビニルエステル類;例えばエ
チレン、プロピレン、ブチレンなどのようなエチレン系
オレフィン類;例えばビニルメチルケトン、ビニルヘキ
シルケトンなどのようなビニルケトン類;例えばビニル
メチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブ
チルエーテルなどのようなどニルエーテル類;等のビニ
ル単量体が単独もしくは2つ以上用いられる。
ここで架橋剤としては主として2個以上の重合可能な二
重結合を有する化合物が用いられ1例えば、ジビニルベ
ンゼン、ジビニルナフタレンなどのような芳香族ジビニ
ル化合物;例えばエチレングリコールジアクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタン
ジオールジメタクリレートなどのような二重結合を2個
有するカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニ
ルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンな
どのジビニル化合物;及び3個以上のビニル基を有する
化合物;が単独もしくは混合物として用いられる。
また、加圧定着方式を用いる場合には、圧力定着トナー
用結着樹脂の使用が可能であり、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリメチレン、ポリウレタンエラスト
マー、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、スチレン
−ブタジェン共重合体、スチレン−インプレン共重合体
、線状飽和ポリエステル、パラフィンなどがある。
特に1本発明において、該結着樹脂の可溶分の分子量分
布が少なくとも2つ以上のピークをもち、ピーク分子量
が500〜1200Gおよび1.5万〜350万、好ま
しくは1500〜1000Gおよび1.5万〜250万
、さらに好ましくは2000〜10000および2万〜
150万が良い。
また、ピーク分子量が500−12000の構成成分(
A)と1,5万〜350万の構成成分(B)の構成比が
10:90から90:10が良い、好ましくは、20:
80から80:20が良い。さらに好ましくは、30ニ
ア0から70:30が良い。
このような結着樹脂を用いると、定着において、つぶれ
と、転写紙への結着がバランスよく行なわれ、本発明の
ごとく多数回の定着を経てもトナー粒子がつぶれすぎた
り、また、定着不良によって飛び散ったり乱れが生ずる
ことがない。
結着樹脂のピーク分子量が1.5万〜350万の構成成
分が全結着樹脂の10wt%より少ない時、上記の効果
は小さく、トナー粒子のつぶれ変形やオフセットによる
画質の乱れが生じる。
また、ピーク分子量が500〜12000の構成成分が
全結着樹脂の10wt%より少ないと、定着性が悪くな
り、定着不良のトナー粒子が定着ローラー表面で、定着
ローラー面と転写紙との帯電でおこる電界によって撹乱
されて、とびちり、尾引きのような画質劣化を発生し、
多重コピーによれば、さらに悪化する。
また、結着樹脂の分子量分布の測定は種々の方法があり
、それにより若干の相異が生じる。従って以下の測定法
によって測定する。
即ち、ゲル・パーミェーション・クロマトグラフィー(
GPC)により、温度40℃、溶媒テトラヒドロフラン
、測定流量1.0m1)/win、濃度0.1 wt%
T)IFを30〇−注入する。試料の分子量測定にあた
り、単分散ポリスチレン標準試料により作成した検量線
を使用する。カラムはこれになんら限定するものではな
いが1例えばショーデックス製KF−80%や、KF 
802.803.804.805等がある。測定を適確
にするため、これらのカラムを組み合せるのが良い。
本発明において分子量分布より、構成成分比を求める方
法としては、分子量分布でピークをもつ山を最下点の谷
の部分で分離してそれぞれの山の積分値より、その比を
もって構成成分比とした。
本発明の磁性トナーは、必要に応じて添加剤を混合して
もよい0着色剤としては従来より知られている染料、顔
料が使用可能であり、通常、結着樹脂100重量部に対
して0.5〜20重量部使用しても良い、他の添加剤と
しては、例えばステアリン酸亜鉛の如き滑剤、あるいは
酸化セリウム、炭化ケイ素の如き研磨剤あるいは例えば
コロイダルシリカ、酸化アルミニウムの如き流動性付与
剤、ケーキング防止剤、あるいは例えばカーボンブラッ
ク、酸化スズ等の導電性付与剤がある。
また、熱ロール定着時の離型性を良くする目的で低分子
量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロク
リスタリンツー2クス、カルナバワックス、サゾールワ
ックス、パラフィンワックス等のワックス状物質を0.
5〜5wt%程度磁性トナーに加えることも本発明の好
ましい形態の1つである。
本発明に係る静電荷像現像用磁性トナーを作製するには
磁性粉及びビニル系、非ビニル系の熱可塑性樹脂、必要
に応じて着色剤としての顔料又は染料、荷電制御剤、そ
の他の添加剤等をボールミルの如き混合機により充分混
合してから加熱ロール、ニーグー、エクストルーダーの
如き熱混練機を用いて溶融、捏和及び練肉して樹脂類を
互いに相溶せしめた中に顔料又は染料を分散又は溶解せ
しめ、冷却固化後粉砕及び厳密な分級をおこなって本発
明に係るところの磁性トナーを得ることが出来る。
また、本発明中の磁性トナーにはシリカ微粉末を添加す
ることが好ましい9本発明の特徴とするような粒度分布
を有する磁性トナーでは、比表面積が従来のトナーより
大きくなる。摩擦帯電のために磁性トナー粒子と、内部
に磁界発生手段を有した円筒状の導電性スリーブ表面と
接触せしめた場合、従来の磁性トナーよりトナー粒子表
面とスリーブとの接触回数は増大し、トナー粒子の摩耗
やスリーブ表面の汚染が発生しやすくなる0本発明に係
る磁性トナーと、シリカ微粉末を組み合せるとトナー粒
子とスリーブ表面の間にシリカ微粉末が介在することで
摩耗は著しく軽減される。これによって、磁性トナーお
よびスリーブの長寿命化がはかれると共に、安定した帯
電性も維持することができ、長期の使用にもより優れた
磁性トナーを有する現像剤とすることが可能である。さ
らに、本発明で主要な役割をする51以下の粒径を有す
る磁性トナー粒子は、シリカ微粉末の存在で、より効果
を発揮し、高画質な画像を安定して提供することができ
る。
またシリカ微粉体のうちで、BET法で測定した窒素吸
着による比表面積が30aa2 /g以上(#に50〜
400m2/g )の範囲内のものが良好な結果を与え
る。磁性トナー100重量部に対してシリカ微粉体0.
01〜8重量部、好ましくは0.1〜5重量部使用する
のが良い。
また、本発明の磁性トナーを正荷電性磁性トナーとして
用いる場合には、トナーの摩耗防止。
スリーブ表面の汚損防止のために添・加するシリカ微粉
体としても、負荷電性であるよりは、正荷電性シリカ微
粉体を用いた方が帯電安定性を損うこともなく、好まし
い。
正帯電性シリカ微粉体を得る方法としては、上述した未
処理のシリカ微粉体を、側鎖に窒素原子を少なくとも1
つ以上有するオルガノ基を有するシリコンオイルで処理
する方法、あるいは窒素含有のシランカップリング剤で
処理する方法、またはこの両者で処理する方法がある。
尚、本発明において正荷電性シリカとは、ブローオフ法
で測定した時に、鉄粉キャリアーに対しプラスのトリポ
電荷を有するものをいう。
これらの処理された正荷電性シリカ微粉体の適用量は、
正荷電性磁性トナー100重量部に対して、0.01〜
8重量部のときに効果を発揮し、特に好ましくは0.1
〜5重量部添加した時に優れた安定性を有する正の帯電
性を示す、添加形態については好ましい態様を述べれば
、正荷電性磁性トナー100重量部に対して、0.1〜
3重量部の処理されたシリカ微粉体がトナー粒子表面に
付着している状態にあるのが良い、なお、前述した未処
理のシリカ微粉体も、これと同様の適用量で用いること
ができる。
又、本発明に用いられるシリカ微粉体は、必要に応じて
シランカップリング剤、疎水化の目的で有機ケイ素化合
物などの処理剤で処理されていても良い。
また、本発明において、フッ素含有重合体の微粉末、例
えばポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフル
オライド等およびテトラフルオロエチレン−ビニリデン
フルオライド共重合体の微粉末を添加することは好まし
い、特に、ポリビニリデンフルオライド微粉末が流動性
及び研磨性の点で好ましい、トナーに対する添加量は0
.01〜2、Owt%、特に0.02〜1.0 wt%
が好ましい。
特に、シリカ微粉末と上記微粉末と組み合わせた磁性ト
ナーにおいては、理由は明確ではないが、トナーに付着
したシリカの存在状態を安定化せしめ、例えば、付着し
たシリカがトナーから遊離して、トナー摩耗やスリーブ
汚損への効果が減少するようなことがなくなり、かつ、
帯電安定性をさらに増大することが可能である。
トナーの粒度分布は種々の方法によって測定できるが、
本発明においてはコールタ−カウンターを用いて行った
すなわち、測定装置としてはコールタ−カウンターTA
−H型(コールタ−社製)を用い、個数分布1体積分布
を出力するインターフェイス(日科機製)及びCx−1
ハーソナルコンピユータ(キャノン製)を接続し、電解
液は1級塩化ナトリウムを用いて1%Ha(Jl水溶液
を調製する。測定法としては前記電解水溶液100〜1
5hJ>中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアル
キルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5tj)加え、さ
らに測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電
解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前
記コールタ−カウンター↑A−H型により、アパチャー
として100μアパチヤーを用いて1個数を基準として
2〜40gの粒子の粒度分布を測定した。
本発明において、ライン画像のつぶれは次に示すような
方法によって測定を行った。すなわち、ライン@100
μ腸のオリジナル原稿を適正なる複写条件で片面コピー
した画像を、測定装置として、ルーゼックス450粒子
アナライザーを用いて、拡大したモニター画像から、イ
ンジケーターによって線幅の測定を行う、このとき、線
幅の測定位置は、トナーの細線画像の幅方向に凹凸があ
るため、凹凸の平均的線幅をもって測定点とする。次に
、同一のオリジナルを用いて、適正なる複写糸ヂトで片
面コピーを10枚連続とり、これを再給紙台上に積載し
、オリジナルを白紙に変えて、トナー付着面にベタ自画
像を10枚連続とり、熱ロール定着を2度経たライン画
像のライン幅を上記と同様に測定する。これより、ライ
ン画像のつぶれの値は、下記式によって算出する。
二度熱ロール定着を経た後のライン幅 x to。
また、本発明において、細線のりぶれの評価に解像力を
用いた。解像力の測定は次の方法によって行った。すな
わち、線幅および間隔の等しい5木の細線よりなるパタ
ーンで、1■−の間に2.8゜3.2.3.8.4.0
.4.5.5.0.5.8. e、3.7.1又は8.
0本あるように描かれているオリジナル画像をつくる。
この10種類の線画像を有するオリジナル原稿を適正な
る複写条件でコピーした画像を、拡大鏡にて観察し、細
線間が明確に分離している画像の本数(木/ms)をも
って解像力の値とする。
本発明において転写材上のトナーの載り量はいわゆる吸
収式ファラデーゲージ法を使用して求めた。オリジナル
に黒紙を用意し、これを適正なる複写条件でコピーし、
この転写紙を複写機内より転写後、定着前に抜き取り、
転写紙上にベタ黒画像の載った未定着画像を得る。この
ベタ黒未定着画像に、ファラデーゲージの外筒を押しつ
けて転写紙上の一定面積上のすべてのトナーを吸収し、
円筒のフィルターに採集してフィルターの重量増加分よ
り、転写材上の単位面積当りのトナー層の重量を計算し
、これをトナーの載り量とした。
[実施例] 以下、実施例中の部は重量部を意味する。
実施例1 L記材料をブレンダーでよく混合した後。
150℃に設定した2軸混練押出機にて混練した。
得られた混練物を冷却し、カッターミルにて粗粉砕した
後、ジェット気流を用いた微粉砕機を用いて微粉砕し、
得られた微粉砕粉を風力分級してさらに、微粉−を厳密
に分級することで分級粉を得た。この分級粉100部に
疎水性乾式シリカ0.4部を加え、ヘンシェルミキサー
で混合して一成分磁性トナーとした。
この磁性トナーの粒度分布は第1表に示すとおりであっ
た。
市販の複写機MP−3725(キャノン社製)を改造し
て現像スリーブの周速を可変にできるようにして機械の
プロセススピード(感光体の移動速度)に対して150
%に設定し、現像バイアスは外部電源から付与し直流バ
イアスVDCを250 V 、交流バイアスにVPP=
 1500V 、周波数f = 2,000Hzの正弦
波を使用し、スリーブ上に薄層にコートしたトナーを効
率良く現像転写した。この磁性トナーのベタ黒画像での
転写材上のトナーの載り量を測定したところ、1cm2
 当り0.8部腸gであった拳更に、画像濃度、片面コ
ピー時のライン幅、解像力および前述の評価方法に従っ
て多重コピー時のライン幅、解像力を評価した。この結
果を第2表に示すように、多毛コピー後もライン画像に
つぶれを生ずることなく、細線再現性に優れた、しかも
高画像濃度である鮮鋭な画像が得られた。また、転写紙
の裏汚れ、再給紙ローラー汚れ等も発生しなかった。
実施例2 L記材料を用いて、実施例1と同様にして一成分磁性ト
ナーを得た。この−成分磁性トナーの粒度分布は第1表
に示すとおりであった。
また、この−成分磁性トナーを用いて市販の複写機NP
−7550(キャノン社製)を改造し、現像スリーブ周
速を25%更に速めて機械のプロセススピード(7)1
50%c7)1300a+m/secとして、現像スリ
ーブをスリーブの表面処理を変更し、表面粗さが1.5
− (ティラーホブソン社製、微小表面粗さ計を用い、
JIS 10点平均粗さ(RZ) rJIs B 0E
t01Jにより測定。)のものとして、実施例1同様に
評価を行なったところ、第2表に示すよ°うに、ライン
画像のつぶれがなく、高濃度の画像が得られ、転写紙の
汚れも発生しなかった。また、転写後、定着前の転写紙
上のベタ黒画像でのトナーの載り量は1ctm2 当り
0.77+agであった。
実施例3〜6 実施例1で使用したトナーの代わりに第1表に示すよう
な粒度分布のトナーを用いる以外は実施例1と同様にし
て評価を行った。
これらのいずれも第2表に示すようにライン画像のつぶ
れが少なく、転写紙汚れも発生せず、しかも高濃度で鮮
鋭な画像が得られた。それぞれの転写紙上のトナーの載
り量は第1表に示す。
比較例1 第1表に示す粒度分布を有するトナーを、市販の複写機
NP−3725(キャノン社製)の改造機で現像スリー
ブの周速を機械のプロセススピードの90%に設定して
、実施例1同様に評価を行った。この時転写紙上のベタ
黒画像でのトナーの載り量はIC112当り0.58g
であった。
得られた画像は、多重コピー時の解像力、ライン画像の
つぶれの評価では良好な値を示したが、画像濃度が低く
、ライン画像も貧弱で鮮鋭さを欠いていた。
比較例2〜4 実施例1で使用したトナーの代わりに、第1表に示すよ
うな粒度分布のトナーを用いる以外は。
実施例1と同様にして、市販の複写@ HP−3725
(キャノン社製)の改造機を用いて評価を行った。
その結果、第2表に示すように、いずれも多重コピー時
に解像力が劣化しており、これは多重コピーによる細線
のりぶれを示している。また、ライン幅の測定によって
もライン画像のりぶれが顕著であった。
更に比較例4では、多重コピーでの再給紙時に再給紙ロ
ーラーの圧着による転写紙とトナー付着面の摩擦のため
に生ずる転写紙汚れが起った。
第  2  表 [発明の効果1 本発明は特定の粒度分布をもつ磁性トナーを用いること
と、該磁性トナーに適性な画像プロセス磁性を選択する
ことにより、転写材の両面に、或いは転写材の片面に多
重に画像を形成する画像形成方法に於いて、 (1)熱ロール定着を複数同経ても、ライン画像のつぶ
れ、飛び散り・カブリ等の劣化が実質的になく、 (2)再給紙の際に、給紙ローラーに汚れを生ずること
なく、転写材も汚すことなく、 (3)シかも少ないトナー消費量で高画像濃度かつ鮮鋭
で細線再現性・階調再現性に優れた画像を得ること、 を可能としている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るトナーが持つ粒径の場合における
転写材上のトナーの載り具合を模式的に示す図、第2図
は従来の多くのトナーが持つ粒径の場合における転写材
上のトナーの載り具合を模式的に示す図であり、第1図
及び第2図中の(a)は転写材上でのトナー層の断面図
、(b)は転写材上のトナー層を真上から見た図である
。 1.4・・・転写材    2.3・・・トナーw、、
w2・・・トナー層厚み

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 静電荷潜像を担持する静電荷像担持体を磁性トナーで現
    像し、該静電荷像担持体上のトナー像を転写材へ転写し
    、該転写材上のトナー像を定着した後、該転写材のトナ
    ー像のある面に多重に、或いは該転写材のトナー像のあ
    る面の裏面に、上記と同様の工程を1回もしくは2回以
    上繰り返すことによって、該転写材の片面に多重に画像
    を形成するか、又は、該転写材の両面に画像を形成する
    画像形成方法に於いて、該磁性トナーは5μm以下の粒
    径を有するトナー粒子が12〜60個数%含有され、1
    6μm以上の粒径を有するトナー粒子が2.0体積%以
    下で含有され、該磁性トナーが体積平均粒径で5〜10
    μmの範囲内にあり、該磁性トナーの粒度分布が下記一
    般式(1)を満たし、転写後・定着前に於ける転写材上
    のトナーの載り量が1cm^2当り1.2mg以下で0
    .3mg以上であることを特徴とする画像形成方法。 0.25≦S/@D_1@≦0.45(1) 〔但し、Sは磁性トナーの個数分布の標準偏差を示し、
    @D_1@は個数平均粒径(μm)を示す。〕
JP1002025A 1989-01-10 1989-01-10 画像形成方法 Expired - Fee Related JP2769828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1002025A JP2769828B2 (ja) 1989-01-10 1989-01-10 画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1002025A JP2769828B2 (ja) 1989-01-10 1989-01-10 画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02183270A true JPH02183270A (ja) 1990-07-17
JP2769828B2 JP2769828B2 (ja) 1998-06-25

Family

ID=11517791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1002025A Expired - Fee Related JP2769828B2 (ja) 1989-01-10 1989-01-10 画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2769828B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04204659A (ja) * 1990-11-30 1992-07-27 Canon Inc 画像形成方法
US5845183A (en) * 1994-05-12 1998-12-01 Ricoh Company, Ltd. Developing device for an image forming apparatus
US7326508B2 (en) 2004-09-14 2008-02-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04204659A (ja) * 1990-11-30 1992-07-27 Canon Inc 画像形成方法
US5845183A (en) * 1994-05-12 1998-12-01 Ricoh Company, Ltd. Developing device for an image forming apparatus
US7326508B2 (en) 2004-09-14 2008-02-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2769828B2 (ja) 1998-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02877A (ja) 非磁性トナー及び画像形成方法
JPH01219756A (ja) 磁性トナー
JPH03181952A (ja) 負荷電性磁性トナー及び現像方法
JPS6046428B2 (ja) 静電写真複写法
JP3745141B2 (ja) 画像形成方法
JPH03217856A (ja) 静電潜像用乾式二成分系現像剤
JPH0338588B2 (ja)
JPH07248645A (ja) 磁性トナー及び画像形成方法
JP3890157B2 (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成用磁性トナー
JPH02183270A (ja) 画像形成方法
JPH058424B2 (ja)
JPS58184157A (ja) 静電像現像方法
JP2675829B2 (ja) 静電荷像現像用現像剤
JP3626322B2 (ja) 磁性一成分現像剤及びこれを用いる画像形成方法
JPS6374070A (ja) 磁性トナ−
JP2805392B2 (ja) 絶縁性磁性トナー
JPH02287364A (ja) 磁性現像剤
JP3270198B2 (ja) 電子写真用トナー
JP2675828B2 (ja) 静電荷像現像用現像剤
JPH0424705B2 (ja)
JPH03233480A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JPH08314280A (ja) 現像方法
JP3729718B2 (ja) 静電荷像現像用トナーと画像形成方法
JPH02284154A (ja) 負帯電性磁性トナー及び画像形成方法
JP3108849B2 (ja) 磁性トナー

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees