JPH021811Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はハンダ等を用いることなく、皮むき
した電線先端を差込むだけで接続できる突合せ形
けい光灯ソケツトに関する。

〔従来の技術〕 従来、この種のけい光灯ソケツトで、第１図乃
至第５図に示すように、一枚の導電性弾性板材の
板バネ１を使用し、絶縁材料で成形されたソケツ
ト外かく２内に嵌挿された絶縁性材料のＥ字形ホ
ルダ３の両側溝部３₁，３₂に、導電性板バネ１の
両側突出係合片部１₁，１₂を挿入して、導電性板
バネ１をソケツト外かく内で絶縁性Ｅ字形ホルダ
３に保持させたもの、又電線差込みガイド穴４を
ソケツト外かく部２に設けたものは既に公表され
ている。

しかし、このようなソケツトでは、導電性弾性
板バネはＥ字形ホルダの溝に挿入保持させている
ため、板バネの挿入部の巾は広く突出している。
そのために板バネに巾の広い材料を使用せねばな
らない。又板バネを挿入保持するＥ字形ホルダの
溝は細いので、このＥ字形ホルダの金型は、ホル
ダ成型時に、ホルダの溝を形成する金型の細巾突
条部が変形して金型が故障しやすい。又電線差込
みガイド穴をソケツト外かくに設けているため、
そのガイド穴の突出分だけ、ソケツト外かくの厚
さが厚くなる等の欠点がある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この考案は上記のような欠点に鑑み、導電性弾
性板バネをＥ字形ホルダに保持させる方法とし
て、溝挿入方式を使用しないで、Ｅ字形ホルダに
リブを設け、導電性弾性板バネをこのホルダのリ
ブに押し当て、板バネのバネ性で板バネをソケツ
ト外かく内に保持させるようにして、板バネに巾
の広い材料を使用しない一定巾のものでよいよう
にした。又電線差込みガイド穴をソケツト外かく
に設けずに、Ｅ字形ホルダに設けてソケツト外か
くの厚さを薄くなしたものである。

〔考案の構成〕

この考案を図面に示す実施例により説明する。
第６図はこの考案による突合せ形けい光灯ソケツ
トの正面図、第７図は第６図のＡ−A′切断側面
図、第８図は第７図のＢ−B′線で切断して矢示
方向より見た背面図である。第９図はこの考案の
Ｅ字形ホルダの斜視図、第１０図は同じく導電性
板バネの斜視図である。

図中５は絶縁材料で成形されたソケツト外かく
で、底面６は開口していて、ソケツト外かく内部
に、導電性弾性の板バネ７及びその板バネ保持の
絶縁性材板のＥ字形ホルダ８がこの開口より挿入
される。９はソケツト外かく正面のランプ受口、
１０はランプ受口を内側から塞ぐランプピン差込
み受板、１１はランプピン差込孔、導電性板バネ
７は第７図及び第１０図に示すように上端１２が
受板１０のランプピン差込み孔背面に当接し、こ
の上端当接部より下方の上半部１３が下向き後方
に曲げられ、つづいて下半部１４を前方に下向き
に曲げた後、後述するＥ字形ホルダ８のリブ１５
に当てる弧面部１６を形成し、再び斜め後方に折
り曲げて、電線差込み先端を保持する鎖錠片部１
７に形成されている。

Ｅ字形ホルダ８は第７図、第８図及び第９図に
示すように、導電性弾性板バネ７を保持する区画
室１８の内部両側壁に、前端面を丸くしたリブ１
５₁，１５₂を形成し、底壁１９には皮むくした電
線先端２０を差込むガイド穴２１が設けられてい
る。

〔考案の作用、効果〕

この考案の突合せ形けい光ソケツトは以上のよ
うに、構成されているので、導電性弾性板バネ７
を第７図及び第８図に示すように、Ｅ字形ホルダ
８のリブ１５の前端面に押し当て、板バネとＥ字
形ホルダをソケツト外かく５内に底面開口６より
嵌挿し、板バネの上端１２がランプピン受板１０
のピン孔１１背面に当たるようにして、板バネと
Ｅ字形ホルダを、板バネのバネ性を利用して、ソ
ケツト外かく内に弾発的に保持させる。このよう
に、板バネはホルダの溝に挿入しないで、リブに
押し当て、板バネのバネ性でソケツト外かく内に
保持されるので、ソケツトの組立も早く、又板バ
ネは一定の巾でよいので巾を狭くでき、材料費が
安価になる。又板バネを保持するＥ字形ホルダに
電線差込みのガイド穴を設けて、ソケツト外かく
にガイド穴を設けていないのでソケツト外かくの
厚さがそれだけ薄くなり、又、ソケツト外かくに
突出部がないのでソケツトの取扱いが楽で安くな
る。又Ｅ形ホルダに細い溝がないため、ホルダ成
形の金型の故障も少なく、従つてＥ形ホルダの成
形効率がよく作りやすい。又ランプピン接触の板
バネ７下端の差込み電線保持鎖錠片部１７に、板
バネの上端にかかる押圧が、常に圧力としてかか
つているので、差込み電線の保持が確実である。
又電線差込みガイド穴がＥ形ホルダにあるため、
差込み電線のガイド距離を、ソケツト外かくにガ
イド穴を設けるものに比し、充分にとれるので、
電線差込みがしやすく、又ガイド穴と板バネ下端
鎖錠片とのズレが少く、差込み電線と板バネとの
接続が確実となる等、実用上の効果大である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は従来の突合せ形けい光ソケ
ツトの一列を示すもので、第１図は正面図、第２
図は第１図のＡ−A′断面図、第３図は第２図の
Ｂ−B′断面図、第４図は第２図及び第３図に示
したＥ字形ホルダの拡大斜視図、第５図は同じく
導電性弾性の板バネ、第６図乃至第１０図は本考
案の突合せ形けい光ソケツトを示すもので、第６
図は正面図、第７図は第６図をＡ−A′線で切断
して、又第８図は第７図をＢ−B′線で切断して
それぞれ、板バネとＥ字形ホルダとの関係構造を
示す、第９図は第６図乃至第８図で使用している
本考案によるＥ字形ホルダの拡大斜視図、第１０
図は同じく板バネの斜視図である。 １……導電性弾性の板バネ、１₁，１₂……両側
の突出係合片部、２……ソケツト外かく、３……
板バネ挿入溝付のＥ字形ホルダ、４……電線差込
みガイド穴、５……ソケツト外かく、６……ソケ
ツトの底面開口、７……導電性弾性板バネ、８…
…リブを設けたＥ字形ホルダ、１０……ランプピ
ン差込み受板、１５……リブ、２１……電線差込
みガイド穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁材料で成形されたソケツト外かくのランプ
   受口を内側から塞ぐランプピン差込み受板と、該
   受板のピン差込み孔背面に圧接する上端片部と、
   ソケツト外かく下部より差込まれる電線先端と接
   触し、これを保持する電線鎖錠片部とを有する導
   電性弾性板バネと、該板バネをソケツト外かく内
   で保持する絶縁性材料よりなるＥ字形ホルダとを
   有する突合せ形けい光灯ソケツトにおいて、上記
   板バネ７は一定巾で、上端当接部１２より下方の
   上半部１３が下向き後方に曲げられ、つづいて下
   半部１４を前方に下向きに曲げた後、前端面１６
   を弧状に形成し、再び斜め後方に折り曲げて電線
   差込み先端を保持する鎖錠片部１７に形成され、
   Ｅ字形ホルダ８は板バネ７を保持する区画室１８
   の内部両側壁に前端面を丸くしたリブ１５₁，１
   ５₂を形成し底壁１９に差込み電線のガイド穴２
   １を設け、板バネ７の中間前方折曲の前端弧面部
   をＥ字形ホルダ８のリブの前端面に押し当て、板
   バネのバネ性でソケツト外かく内に板バネとホル
   ダとを保持させてなる突合せ形けい光灯ソケツ
   ト。