JPH02177966A - 医療器具導入用チューブの成形方法及びその装置 - Google Patents

医療器具導入用チューブの成形方法及びその装置

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JPH02177966A
JPH02177966A JP63331757A JP33175788A JPH02177966A JP H02177966 A JPH02177966 A JP H02177966A JP 63331757 A JP63331757 A JP 63331757A JP 33175788 A JP33175788 A JP 33175788A JP H02177966 A JPH02177966 A JP H02177966A
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伸一 宮田
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清 高木
Takashi Kawabata
隆司 川端
Shigeto Yoshida
栄人 吉田
Hisao Nakamura
中村 尚生
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は、医療用器具導入用チューブ、その成形方法及
びその成形装置に関する。
口、従来技術 、患者の管状器官からの内容物の排出又は管状器官への
液状の栄養剤若しくは薬剤の注入に、カテーテルと呼ば
れる可停性プラスチックのチューブが使用されている。
例えば血管内にカテーテルの先端側を導入するのに、従
来から次のような方法が採られている。
第18図に示すように、チューブ51にシリンジ6を装
着して注射針7をチューブ先端から露出させ、この状態
で注射針7を血管8(第19図参照)内に挿入し、次に
第19図に示すように、シリンジ6をチューブ51から
抜き取る。然る後、直ちにカテーテル5(第21図参照
)をチューブ51に挿通し、第21図に示すようにカテ
ーテル5の先端側を血管8内に導入する。かくして、カ
テーテル5を経由して液状の栄養剤又は薬剤を血管8内
に注入するのであるが、チューブ51は第21図の時点
以降では不要となるのみならず、血管8に挿入した侭で
は衛生上問題があり、その後の医療行為の邪魔にもなる
。従って、血管へのカテーテル導入後はデユープを血管
から除去しなければならない。
ところが、カテーテルには他の医療機器との接続のため
の径大部(例えばコネクタ)5a (第21図参照)が
後端に設けられ、この径大部が邪魔になってチューブを
抜き取ることができない。
このような事情から、カテーテルを血管内に導入した状
態でチューブを外すための提案が既になされている。
これらのうちの最近の提案に特開昭62−176459
号がある。このチューブは、プラスチックのチューブ本
体壁部の長手方向にこのチューブ本体とは相溶性の少な
いプラスチックの線条体を剥離可能に埋込んでなるもの
である。第17図は上記チューブの拡大断面図である。
チューブ51の壁部52内に相溶性の少ない線条体53
が埋込まれてチューブ51が構成されている。
第20図は上記チューブをカテーテルから外す要領を示
す。線条体53は、チューブ端部を指で挟みつけること
によってチューブ壁部52から簡華に外れて外方へ出る
。線条体53のこの外れた部分を指で引っ張ると、線条
体53はチューブ壁部52を引き裂きながらチューブ壁
部52から離れてカテーテル5が露出する。かくしてチ
ューブ壁部52を引き裂きながらカテーテル5から除去
すると、第21図に示すように血管8に導入されている
のはカテーテル5のみとなる。
然し乍ら、上記のチューブは二種類の材料からなってい
るので二種類の成形材料を用意せねばならぬことと、ま
た線条体形成のために成形機(例えば押出成形機)の構
造が複雑になることとによって製造原価が高くなる。
上記チューブのほかに、特開昭59−91967号公報
にはチューブに放射線を照射してlll1!弱部を線条
状に形成する方法が開示されている。然し、この方法で
は放射線照射のために設備投資が必要であり、更には小
径のチューブの長手方向の狭い領域に放射線を照射する
ことは、精度上かなりの困難を伴うものである。
ハ1発明の目的 本発明は、医療器具(例えばカテーテル)からの離脱が
容易であり、かつ複数種の成形材料を用意する必要がな
く、成形機の構造を複雑化させず、放射線照射装置等の
他の設備も不要であって、廉価に製造できる医療器具導
入用チューブ、その成形方法及びその成形装置を提供す
ることを目的としている。
二6発明の構成 第一の発明は、実質的に同じ材料からなる管状体ををし
、この管状体成形時の融着不完全による線条状不連続部
が前記管状体の長手方向に形成されている医療器具導入
用チューブに係る。
上記医療器具導入用チューブは、上記管状体を一端側に
有する構造及びチューブ部分全体が上記管状体からなる
構造のいずれであっても良い。また、上記不連続部は、
上記管状体の長手方向全域に亘って形成されていること
が好ましいが、割裂くことが充分可能となる長で上記不
連続部が長手方向に形成されていれば良い。
第二の発明は、医療器具導入用チューブを成形するに際
し、成形ダイ中の少なくとも1箇所で成形材料の流通を
乱すことにより、前記成形材料の融着を不完全ならしめ
て前記チューブの長手方向に線条状の不連続部を形成す
る、前記第一の発明に係る医療器具導入用チューブの成
形方法に係る。
第三の発明は、医療器具導入用チューブを成形するに際
し、成形ダイの温度分布を制御することにより、成形材
料の融着を不完全ならしめて前記チューブの長手方向に
線条状の不連続部を形成する、前記第一の発明に係る医
療器具導入用チューブの成形方法に係る。
第四の発明は、中空の外側ダイとこの外側ダイ内に位置
する内側ダイとの間に成形材料流通空間が形成されたチ
ューブ成形装置において、前記成形材料流通空間の少な
くとも1箇所に前記成形材料の流通を乱すための乱流手
段が設けられていることを特徴とする、前記第二の発明
に係る成形方法に使用する、医療器具導入用チューブの
成形装置に係る。
第五の発明は、中空の外側ダイとこの外側ダイ内に位置
する内側ダイとの間に成形材料流通空間が形成されたチ
ューブ成形装置において、前記外側ダイに前記内側ダイ
を支持させるための内側ダイ支持部材が設けられ、この
内側ダイ支持部材によって分割された成形材料が、前記
内側ダイ支持部材の下流で完全には融着しないうちに前
記外側ダイから排出するように、この外側ダイの長さが
設定されていることを特徴とする、前記第三の発明に係
る成形方法に使用する、医療器具導入用チューブの成形
装置に係る。
ホ、実施例 以下、本発明の詳細な説明する。
第1図は医療器具(この例ではカテーテル)導入用チュ
ーブ(以下、単にチューブと呼ぶ。)の正面図、第2図
は第1図の■−■線矢視拡大断面図である。
チューブ1は、プラスチック類のチューブ本体2の長手
方向全域に亘って中心′!a(図示せず)に対称の位置
に線条状の不連続部(詳細は第3図によって後に説明す
る。)3が2箇所に形成されてなっている。チューブ本
体2の一方の端部側(後端側)には、不連続部3に沿っ
て分割された接続部4,4がチューブ本体2を囲むよう
にして固着されている。接続部4,4の後端側にはシリ
ンジ(図示せず)を嵌入して接続させるために内径が拡
大された拡径部4a、4aが形成されている。
チューブ本体2は、外径1 、6 n+、内径1.3鰭
、長さ57鶴としている。チューブ本体2の材料として
は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタンその地熱可塑性
の樹脂が用いられる。この例では、チューブ本体2はポ
リプロピレン製としている。
第3図は、チューブ本体2の不連続部3及びその周辺の
断面構造を示す電子顕微鏡組織(倍率200倍)のスケ
ッチである。チューブ本体には亀裂3aによって不連続
部3が形成されている。亀裂3aは、成形時にダイキャ
ビティ内を流通する融解成形材料が後述する厚肉のスパ
イダによって一旦分断され、このスパイダ下流で合流す
る箇所で融着が不完全であるために形成されたものであ
る。チューブ本体は、この亀裂がチューブ本体の長手方
向に線条状に形成されているので、この亀裂に沿って容
易に引き裂き可能である。この亀裂はチューブ本体の内
外周面に亘っては形成されておらず、第3図では、−見
完全に融着されているかのように見える部分3bが内周
側に観察される。
然し、この完全融着されているかのように見える箇所3
bも、分子レベルの超微視的には不連続部分が存在して
いると言って良い。このことは、亀裂が観察されないチ
ューブ本体にあっても、前記厚肉のスパイダの位置に対
応する箇所に沿ってチューブ本体が引き裂き容易である
という事実から明らかである。
次に、チューブを使用してカテーテルを血管内に導入す
る手順を、第4図〜第7図によって説明する。
先ず、第18図と同様の要領でチューブ1の接続部4.
4の拡径部4a、4aにシリンジ6の先端部を挿着し、
注射針7をチューブ本体2に挿通する。この状態で注射
針7の先端側はチューブ本体2の先端から突出して露呈
する。第4図は上記のようにして注射針7をチューブ本
体2と共に血管8内に導入した状態を示している。
次いで、第18図と同様の要領でシリンジ6を注射針7
と共にチューブ1から引き抜き、直ちに第5図に示すよ
うにカテーテル5をチューブ1に挿通ずる。この状態で
、カテーテル5の先端側はチューブ本体2から血管8内
に突出している。
次いで、第6図に示すように、接続部4.4の突片4b
、4bを持って接続部4,4を開きながらチューブ1を
血管8から引き抜いてい(。このようにして、チューブ
本体2は接続部4.4に弓っ張られて不連続部3に沿っ
て引き裂かれるので、カテーテル5の後端側の径大部5
aに邪魔されることなく、チューブ1はカテーテル5及
び血管8から容易に取り外すことができる。
第7図は、以上のようにしてカテーテル5のみが血管8
に導入されている状態を示している。第7図の状態で、
カテーテル径大部5aに液導管9を接続し、所定の液状
物質(栄養剤及び/又は1剤)を患者に投与する。
液導管は予めカテーテルに接続しておいて、カテーテル
導入後に第6図と同様の要領でチューブ1を取り外すよ
うにして良いことは言う迄もない。
チューブは押出成形によって成形される。
以下、チューブの成形方法及び成形装置について説明す
る。
第11図は押出成形機の概略断面図である。シリンダ2
2内のスクリュー23は、スラスト軸受24に軸支され
、減速機25によって回転する。
ホッパ26から供給される融解成形材料は、スクリュー
23の回転によって図において左方へ送られ、30〜2
00メノシエのブレーカプレート20を経由して異物が
濾過され、ヘッド部21に取付けられたダイ構造体10
に導入され、ダイ構造体10から排出されてチューブと
なる。図中、27はヒータ、28は潤滑系統、29はシ
リンダ冷却水循環ユニノF・である。
第9図はヘッド構造体10の拡大断面図、第10図は第
9図のX−X線矢視断面図である。
ダイ構造体10は、ダイボディ11、トーピード12、
トーピードに接続するマンドレル(内側ダイ)15及び
外側ダイ14が組み立てられてなっていて、外側ダイ1
4は上流部14a及び下流部14bからなっている。ト
ーピード12及びマンドレル15は、複数のスパイダ1
3A、13Bによってダイボディ11及び外側ダイ14
の上流部14aに支持されている。ダイボディ11、ス
バ・イダ13Bの1つ及びトーピード12を貫通してマ
ンドレル15内に開口する空気流入口19が設けられて
いて、ダイ構造体から排出するチューブ内が減圧になっ
てチューブが変形するのを防くようにしている。図中、
16は外側ダイ下流部14bの位置調節用ボルト、17
A、17Bはヒータ、18は温度調節用熱電対を挿入す
るための盲孔である。ダイ構造体10に導入された融解
成形材料47(矢印で示す。)は、トーピード12によ
って円環状にされ、外側ダイ14とマンドレル15との
間の環状キャビティ1Oaを通ってチューブ状に成形さ
れ、その後の冷却によって完全に固(ヒする。
融解成形材料47は、スパイダ13A、13E3を通過
するときに一旦分断されるが、キャビティ10a内で合
流し、融着されて均一になる。キャビティ10aは、先
方にいくに従って断面積を小さくしてあり、これによっ
て融解成形材料が加圧され、この融着を促進するように
しである。この融着を完全ならしめるため、通常はスパ
イダは出来るだけ融解成形材料47の流通を乱さないよ
う流線形にしているのであるが、本例にあって特徴的な
ことは、対称位置に設けたスパイダ13813日だけが
その厚さを厚<シている。(也のスパイダ13Aは通例
のスパイダ形状としていることである。
第8A図はスパイダ13Aの拡大断面図、第8B図はス
パイダ13Bの拡大断面図である。
スパイダの長さl、は13A、13B共に5mmとして
あり、スパイダの厚さは13Aのtlが2鮪、13Bの
t2が3.5@−としてあって、スバイタ゛13日はス
パイダ13Aよりも厚くしである。
スパイダ13Aでは融解成形材料の流れは大きく乱され
ることなく、その下流で合流する成形材料は完全に融着
して不連続部が形成されない。スパイダ13Bではその
f、線形が若干崩れているので、融解成形材料の流れが
乱され、その下流で合流する成形材料は完全には融着せ
ず、この箇所に不連続部(第1図、第2図の3)が線条
状に形成される。ダイ構造体10から排出されたチュー
ブは、完全には固化しきっておらず、空冷、水冷の工程
を経て完全に固化する。スパイダ13Bを上記のように
厚さを太き(するほか、第8C図に示すように、厚さt
lは通常の厚さ21とし、長さ!22を10璽璽と長く
したスパイダ13Cとすることにより、上記と同様に線
条状不連続部を形成することができた。スパイダ13E
3はその厚さ、長さを共に通常の寸法よりも大きくとっ
て良いことは言う迄もない。
上記のようにスパイダの寸法を変えて、このスパイダに
対応するチューブの位置に線条状不連続部を形成させる
ほか、ダイの温度を通常の温度よりも低くしてチューブ
に同様の不連続部を形成させることができる。即ち、ス
パイダは通常のスパイダ13Aとして3箇所に設け、第
9図のヒータ17A、17日への供給電力を温度制御装
置TCによって制御して、トーピード12付近のダイ温
度を通常の温度150℃よりも5〜20°C低い温度と
し、マンドレル15及び外側ダイの下流部14bの温度
を通常の温度140℃よりも5〜20℃としている。か
くして、3箇のスパイダ(通常のスパイダ13A)の下
流で前述の融着を不完全ならしめるようにした。その結
果、得られたチューブには、前記と同様の線条状不連続
部が3条形成された。
不連続部は外側ダイを周囲から冷却水によって局部的に
冷やす、或いは外側ダイの肉厚を局部的に薄(して形成
することも可能である。
上記のようにダイ温度を制御することにより、チューブ
に線条状不連続部を形成することができるのであるが、
上記温度制御に加えて、ダイ構造体を第12図又は第1
3−のような構造とすると、上記不連続部が安定に形成
されるので好ましい。
第9図のダイ構造体では、外側ダ・イ14の長さ13を
50mmとしているのに対し、第12図のダイ構造体で
は外側ダイ34、マンドレル35の長さ14を201と
13の約半分に短くしている。このようにして、成形材
料は前述の融着がなされる直前にダイ構造体から排出し
、冷却されて、チューブには線条状不連続部がより安定
して形成される。
上記のほか、第9図のダイ構造体を使用し、第13図に
拡大図示するように、ダイ下流側端部近くの位置にマン
ドレル15からキャビティ10a内に突出する突起15
aをスパイダ下流の位置に設ける。これにより、成形材
料が融着する僅が前に突起15aによって融着しようと
する直前に成形材料の分子配列を変更させる。即ち、原
子が鎖状に長く連なったプラスチック分子は、突起15
aの存在しない領域ではチューブ長手方向に沿って並ぶ
ようになるのであるが、突起15aの箇所では上記鎖状
原子配列が突起15aによってチューブ長手方向と交叉
する方向に部分される。そして成形材料はそのままダイ
構造体から排出、冷却して固化する。従って、突起15
aに対応する位置で分子配列が乱された不連続部が、チ
ューブ長手方向に線条状に形成される。突起tSaの突
出寸法は、この位置でのキャビティ10aの半径方向の
寸法に対して所定の寸法(例えば3/4〜1/4程度)
とすれば良い。
突起15aを前進、後退可能とし、チューブの一方の端
部側を成形するときだけ突起15aをキャビティtOa
に突出させるようにして線条状不連続部を形成し、この
端部側をチューブ後端側とすることができる。この場合
、第6図の過程では、後端側の不連続部に沿ってチュー
ブが引き裂かれ、それ以降は不連続部の延長線に沿って
不連続部のないチューブ部分が引き裂かれてい(。
このようにすることにより、未使用時にチューブの機械
的強度が不足して不注意から使用前にチューブが引き裂
かれることが防止される。
第12図、第13図のダイ構造体では、ダイ温度を通常
の温度としても、成形されるチューブに線条状不連続部
を形成させることが可能である。
また、第12図のダイ構造体に第13図と同様の突起1
5aを設けて良く、更にダイ温度を前記のように制御し
て良いことは言う迄もない。
チューブ本体は同じ材料からなっているので他の第二の
成形材料をダイ構造体に供給する必要がなく、ダイ構造
体の構造が複雑にならないで済む。
また、第9図、第10図、第12図、第13図のダイ構
造体は、いずれも従来使用していたダイ構造体に僅かな
改造を加えるだけで製造でき、設備費が嵩むことがなく
、廉価にチューブを製造することができる。
チューブは、第1図に示したシリンジ接続用接続部4.
4を別個に製作してこれらをチューブ本体2に固着させ
るほか、第14図に示すように、チューブ本体31aに
接続してシリンジ接続用拡径部31bを一体成形してチ
ューブ31としても良い。不連続部33は、チューブ3
1の長手方向全域に亘って形成する。このような径違い
のチューブは、不連続部を有する大径のチューブの片端
を加温し、融解延伸することによって得られる。
また、押出し成形時にチューブの引き取り速度を変化さ
せることにより、長手方向に波形の異径となったチュー
ブを成形し、これを適宜切断することによっても得られ
る。
第15図、第16図は射出成形によるチューブの成形方
法及びこれによって成形されたチューブを示す。
第16図に拡大図示するチューブ本体41aを押出成形
によって成形し、インサートモールド法によって後端部
41bをチューブ本体41aに一体に成形する。なお、
この例ではチューブ本体41aには不連続部は形成して
おらず、後端部41bにのみ線条状不連続部43を形成
している。
第15図は射出成形装置の要部概略断面図である。分割
可能な外側ダイ44A、44Bと例えば抜き勾配を付し
た内側ダイ45とをセントする。
第16図のデユープ本体41aはダイ中にインサートし
ておく。各ダイによって形成されるキャビティ46に、
スプール44bを経由して融解成形材料47を射出によ
って圧入する。融解成形材料47の温度を低く (この
例では160’C)することにより、スプール44bの
反対側の位置に成形材料が完全には融着しない不連続部
(ウェルドラ−インと呼ばれる。)43(仮想線で示す
)が形成される。
成形材料47が冷却して固化するのを待って、外側ダイ
44A、44Bを分割し、内側ダイ45から固化した成
形材料を抜き取り、スプール44bに対応する部分を切
断、除去する。かくしてウェルドラインによる線条状不
連続部43が形成された後端部41bがチューブ本体4
1aと一体になって形成され、第16図のチューブ41
が得られる。
後端部41bに第1図に示したシリンジ接続用接続部4
.4を固着させて完成品とする。後端部41bば、前述
した第6図と同様の要領で不連続部43に沿って開き、
更に不連続部43の延長線に沿ってチューブ本体4ta
が開いていく。か(してチューブ41は容易にカテーテ
ルから外すことができる。後端部41bに第14図と同
様のシリンジ接続用拡径部(第14図の31bに相当)
を設けるように成形し、前記接続部4,4を省略するこ
とができる。
以上、血管にカテーテルを導入する例を挙げて本発明の
詳細な説明したが、カテーテルのほか、バイパスチュー
ブその他の医療用管状器具を血管に導入するのにも本発
明が適用でき、また、生体の血管以外の管状器官や体腔
に医療用の管状又は線状器具を導入するのにも本発明が
通用可能である。これらの場合、導入用チューブの寸法
、構造、材料は目的に応じて適宜設定する。
へ1発明の効果 本発明に基づく医療器具導入用チューブは、実質的に同
じ材料からなる管状体に融着不完全による線条状不連続
部が長手方向に形成されているので、複数種の成形材料
を使用する必要がなく、また、成形ダイも従来のものに
僅かな改造を加えるだけで、或いは成形時に成形ダイの
温度制御をするだはで上記管状体に上記不連続部を形成
できる上に、医療器具導入後に前記不連続部で前記管状
体を分離することによって医療器具から管状体を除去す
ることができ、医療行為が容易にかつ安全に遂行される
【図面の簡単な説明】
第1図〜第16図は本発明の実施例を示すものであって
、 第1図は医療器具導入用チューブ(以下、単にチューブ
と呼ぶ。)の正面図、 第2図は第1図のn−n線矢視拡大断面図、第3図はチ
ューブの構造を示し、不連続部及びその周辺の電子顕微
鏡Mi織のスケ、チ、第4図、第5図、第6図及び第7
図はチューブを使用して血管にカテーテルを導入する手
順を示す正面図(但し、一部は断面)、 第8A図、第88図及び第8C図はスパイダの拡大断面
図、 第9図はダイ構造体の拡大断面図、 第10図は第9図のX−X線矢視断面図、第11図は押
出成形機の概略断面図、 第12図は他の例によるダイ構造体の拡大断面図、 第13図は更に他の例によるダイ構造体の拡大部分断面
図、 第14図は他の例によるチューブの正面図、第15図は
射出成形装置の要部概略断面図、第16図は射出成形に
よって成形されたチューブの拡大斜視図 である。 第17図〜第21図は従来例を示すものであって、 第17図はチューブの拡大断面図、 第18図、第19図、第20図及び第21闇は血管にカ
テーテルを導入する手順を示す正面図(但し、一部は断
面) である。 なお、図面に示された符号において、 1.31.41  ・・・・チューブ 2.31a、41a・・・・チューブ本体33.43 
 ・・・・不連続部 ・・・・亀裂 ・・・・接続部(拡径部) ・・・・カテーテル ・・・・カテーテル径大部 ・・・・シリンジ ・・・・注射針 ・・・・血管 0       ・・・・ダイ構造体 2        ・・・・トーピード3A、13El
、13C・・スパイダ 4.34.44A、44B ・・・・外側ダイ ・・・・内側ダイ ・・・・突起 ・・・・ヒータ ・・・・融解成形材料 ・・・・温度制御装置 15.35.45 5a 17A、 17E1 C である。 第1図 第3図 代理人  弁理士  逢 坂   宏 第8A図 第8B図 第8C図 努9図 第10図 第13図 第17図 第18図 第20図 第14図 ス1 第16図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、実質的に同じ材料からなる管状体を有し、この管状
    体成形時の融着不完全による線条状不連続部が前記管状
    体の長手方向に形成されている医療器具導入用チューブ
    。 2、医療器具導入用チューブを成形するに際し、成形ダ
    イ中の少なくとも1箇所で成形材料の流通を乱すことに
    より、前記成形材料の融着を不完全ならしめて前記チュ
    ーブの長手方向に線条状の不連続部を形成する、医療器
    具導入用チューブの成形方法。 3、医療器具導入用チューブを成形するに際し、成形ダ
    イの温度分布を制御することにより、成形材料の融着を
    不完全ならしめて前記チューブの長手方向に線条状の不
    連続部を形成する、医療器具導入用チューブの成形方法
    。 4、中空の外側ダイとこの外側ダイ内に位置する内側ダ
    イとの間に成形材料流通空間が形成されたチューブ成形
    装置において、前記成形材料流通空間の少なくとも1箇
    所に前記成形材料の流通を乱すための乱流手段が設けら
    れていることを特徴とする、医療器具導入用チューブの
    成形装置。 5、中空の外側ダイとこの外側ダイ内に位置する内側ダ
    イとの間に成形材料流通空間が形成されたチューブ成形
    装置において、前記外側ダイに前記内側ダイを支持させ
    るための内側ダイ支持部材が設けられ、この内側支持部
    材によって分割された成形材料が、前記内側ダイ支持部
    材の下流で完全には融着しないうちに前記外側ダイから
    排出するように、この外側ダイの長さが設定されている
    ことを特徴とする、医療器具導入用チューブの成形装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62266077A (ja) * 1986-05-14 1987-11-18 テルモ株式会社 医療器具導入針、その製造方法および製造装置

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