JPH02156895A - 好塩菌による5’‐ヌクレオチド類の製造法 - Google Patents

好塩菌による5’‐ヌクレオチド類の製造法

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JPH02156895A
JPH02156895A JP31059588A JP31059588A JPH02156895A JP H02156895 A JPH02156895 A JP H02156895A JP 31059588 A JP31059588 A JP 31059588A JP 31059588 A JP31059588 A JP 31059588A JP H02156895 A JPH02156895 A JP H02156895A
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JP
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halophilic
nucleotides
acid
produced
nucleotidase
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JP31059588A
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Haruhiko Yokoi
横井 春比古
Hiroshi Onishi
博 大西
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は好塩菌による5′−ヌクレオチド類の製造法に
関するものであって、さらに詳しくは5′−ヌクレオチ
ド類の過度な酵素分解を抑制して効果的に52−ヌクレ
オチド類を製造する方法に係る。
[従来の技術] 5′−リボヌクレオチド類が調味料あるいは医薬原料と
して有用な化合物である。5′−リボヌクレオチド類の
製造法としては、5′−フォスフオシエステラーゼを単
独に、あるいはこれと5′−アデニル酸デアミナーゼを
併用してリボ核酸に作用させる方法が公知である。この
方法によれば、5′−アデニル酸、5′−グアニル酸、
5′シチジル酸、5′−ウリジル酸などで例示される5
′−リボヌクレオチド類を得ることができ、5′−アデ
ニル酸デアミナーゼを併用した場合は、さらに5′−イ
ノシン酸を得ることができる(特公昭36−4977号
、同36−5287号、同36−16630号の各公報
参照)。
一方、中度好塩性菌であるミクロコツカスパリアンスサ
ブスピーシーズハロフィラス(Micrococcus
 varians 5ubsp、 halophilu
s)(ATCC21971)は、菌体外に好塩性酵素ヌ
クレアーゼを生成し、この酵素はエキソ型分解でリボ核
酸を末端から逐次分解して5′−ヌクレオチド類を生成
させる。また、この菌は培地中に適量の無機燐酸とM 
g2+又はCa”イオンを添加して培養すると、菌体の
フロックを形成し、そのフロック表面に培養中に生成さ
れた好塩性酵素が吸着されるため、フロック自体が一種
の固定化酵素となることが知られている。従って、培養
液中の好塩性ヌクレアーゼを吸着したフロックを用いて
リボ核酸を分解させることにより、5′−リボヌクレオ
チドの生産が可能である。
しかしながら、この菌は好塩性酵素ヌクレアーゼ以外に
、5″−ヌクレオチド類を分解してヌクレオシド類を生
成する酵素5′−ヌクレオチダーゼも生成する。このた
め、前記の菌体フロックを作用させてリボ核酸の分解に
より5′−ヌクレオチド類を生産する場合には、フロッ
ク中に共存する5′−ヌクレオチダーゼによって5t−
ヌクレオチド類が分解されてしまう関係で、効率的に5
′−ヌクレオチド類を生産できない欠点があった。
こうした欠点の解消方法の一つとして、特開昭63−1
69992号公報には5′=ヌクレオチダーゼの活性を
、Zn2+イオンの添加によって抑制することが提案さ
れている。しかし、亜鉛は有害な重金属であるので、食
品添加物などに使用される5′−ヌクレオチド類を製造
するに際しては、この方法を推奨することができない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的の一つは、なんら有害金属を使用すること
なく、好塩性酵素ヌクレアーゼと共存する5′−ヌクレ
オチダーゼの酵素活性を抑制して、好塩性細菌ミクロコ
ツカスパリアンスサブスピーシーズハロフィラスを利用
するリボ核酸の酵素分解によって、5′−ヌクレオチド
類を効率的に製造する方法を提供することにある。そし
て、本発明の別の目的は、他の微生物によるコンタミネ
ーションを懸念せずに、リボ核酸から5′−ヌクレオチ
ド類を製造できる方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、中度好塩菌ミクロコツカスパリアンスサ
ブスピーシーズハロフィラスが生産する好塩性酵素のな
かにあって、5′−ヌクレオチダーゼの活性のみを選択
的に抑制する活性抑制剤について、数多くの実験研究を
重ねた結果、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)が所
期の活性抑制作用を備えていることを見出した。
従って、本発明は中度好塩菌ミクロコツカスパリアンス
サブスピーシーズハロフィラス(Micrococcu
s varians 5ubsp、 halophil
us)(ATCC21971)が生産する好塩性酵素系
を利用してリボ核酸の酵素分解反応により5′−ヌクレ
オチド類を製造する方法に於いて、反応系内に0.25
mM以上のエチレンジアミン四酢酸又はその塩が存在す
る条件下に、リボ核酸の酵素分解反応を行わせることを
特徴とする。
[作   用] 既述した通り、ミクロコツカスパリアンスサブスピーシ
ーズハロフィラスが生産する好塩性酵素のなかにあって
、ヌクレアーゼはリボ核酸を末端から逐次分解して5′
−ヌクレオチド類を生成させるが、5′−ヌクレオチダ
ーゼはその5″−ヌクレオチド類を分解する。然るに、
本発明で使用するエチレンジアミン四酢酸またはその塩
は、ヌクレアーゼの酵素活性を実質的に損なうことなく
、5′−ヌクレオチダーゼの酵素活性を選択的に抑制す
る活性抑制剤として機能する。
従って、ミクロコツカスパリアンスサブスピーシーズハ
ロフィラスが生産する好塩性酵素系にてリボ核酸を分解
し、5′−ヌクレオチド類を製造するに際し、その分解
反応系に適当量のエチレンジアミン四酢酸又はその塩を
存在させれば、この活性抑制剤によって5′−ヌクレオ
チダーゼによる5′−ヌクレオチド類の分解が抑制され
るため、5′−ヌクレオチド類を効率良く製造すること
ができるのである。
本発明に於いて、5′−ヌクレオチダーゼの酵素活性を
事実上阻害するためには、リボ核酸を酵素的に分解する
反応系に、少なくとも0.25mMのエチレンジアミン
四酢酸又はその塩が存在することを必要とするが、その
上限は約101以下とすることが好ましく、それ以上の
添加はヌクレアーゼの活性まで抑制してしまう不都合が
ある(第1図参照)。そして、本発明で使用可能なエチ
レンジアミン四酢酸塩としては、アンモニウム塩、カリ
ウム塩、ナトリウム塩などを挙げることができる。
[実 施 例] 以下、実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例では説明の便宜上、中度好塩菌ミクロコツカスパ
リアンスサブスピーシーズハロフィラスが生産する好塩
性酵素を菌体から分離して使用しているが、菌体を分離
させず、既述したようなフロック体酵素をリボ核酸に作
用させる場合にも、本発明の方法が適用できることに留
意すべきである。
実施例1 (EDTAの活性抑制評価〕NaC13モル
、カザミノ酸(Difco) 1 、0%、酵母エキス
(Difco)1.0%からなる培地(pH=7.0)
で、中度好塩菌ミクロコツカスパリアンスサブスピーシ
ーズハロフィラスをP、30°Cで4日間培養後、培養
液を5°Cで10分間遠心分離(10,00Orpm)
 シて菌体を沈澱させ、好塩性ヌクレアーゼ及び好塩性
5′−ヌクレオチダーゼが共存する上澄み液を得た。こ
の上澄み液を使用して好塩性ヌクレアーゼ及び好塩性5
′−ヌクレオチダーゼの酵素活性に及ぼすエチレンジア
ミン四酢酸の影響を調査した。その結果を第1図に示す
ここで、ヌクレアーゼの活性測定は、0 、4 mQの
リボ核酸(Sigma type XI、L25mH/
Q)、0 、4 mQの0.IM Tris−HCI緩
衝液(4M NaC1含有、pH=8.0)、0.1m
Qの20%MgSO4・7H□O溶液及び0 、1 m
(lの各種濃度のEDTA溶液からなる反応液1 mQ
、に、上記の酵素含有上澄み液0.1mflを添加し、
40℃で2時間反応させた後、これに3+++Qの99
.5%エタノールを加え、氷水中で15分間静置し、そ
の後、3500rpmで10分間遠心分離して得られた
上澄み液の吸光度を、260nmで測定する方法で行い
、EDTA無添加の場合の吸光度を酵素活性100とし
た場合の相対活性を求めた。尚、ヌクレアーゼ活性の1
単位(U)は、上記の条件で吸光度を1だけ増加させる
のに必要な酵素量である。
一方、5′−ヌクレオチダーゼの活性測定は、0.05
uQの52−アデニル酸(20mg/mQ)、 0.8
m12の0、IM Tris−HC1lfi衝液(4M
 NaC1含有、 pu=g、o)、0.05mflの
2mM CoC1□溶液、0.05uQの40%MgS
O4・7H20溶液及び0.05uQの各種濃度のED
TA溶液からなる反応液1−に、上記の酵素含有上澄み
液0゜1mQ、を添加し、30°Cで4時間反応させた
後、2NのH2SO4: 2.5%の(N)l、 )s
 Mo70□、・4H20: 10%のアスコルビン酸
=3 : 1 : 1(V/V)の混合液1 、1 m
Qを添加して40℃で90分間反応させ、しかる後、8
20nmの吸光度を測定する方法で行い、EDTA無添
加の場合の吸光度を酵素活性100とした場合の相対活
性を求めた。尚、5′−ヌクレオチダーゼ活性の1単位
(U)は、上記の条件で吸光度を1だけ増加させるのに
必要な酵素量である。
第1図に示す実験結果から明らかなように、ヌクレアー
ゼ及び5″−ヌクレオチダーゼの活性は、反応系内に添
加したEDTAの増量に伴って無添加の場合より増加す
るが、5′−ヌクレオチダーゼの活性は系内のEDTA
濃度がほぼ0 、25mMを越えると激減する。これに
対してヌクレアーゼの活性は、系内のEDTA濃度が約
5mMを越えてもEDTA無添加の場合に匹敵する活性
を有している。
従って、反応系内に約0.25mM〜約10mMのED
TAを存在させることにより、ヌクレアーゼの活性を実
質的に阻害することなく、5′−ヌクレオチダーゼの活
性を選択的に抑制できることが分かる。
実施例2〔5′−ヌクレオチド類の製造〕実施例1で得
られた酵素含有上澄み液を限外濾過膜(分画分子量10
,000)を用いて10倍に濃縮した酵素液(ヌクレア
ーゼ活性=248.2 U/mQ、5′−ヌクレオチダ
ーゼ活性=664.OU/mfl)20n+Qと、リボ
核酸溶解緩衝液[50m溝Tris−11cl緩衝液(
1%リボ核酸、2%MgSO4・7H20,2M Na
C1゜pH=8.0)コ25顧及びEDTA溶液(予め
N a OHでpH8,0に調製済み、2M NaC1
含有)5mQを混合し、40℃の一定温度で7時間反応
を行った後、反応生成物を分析した。結果を第1表に示
す。
第1表 上表に示される通り、反応系にEDTAを添加すること
により、無添加の場合に比較して5′−ヌクレオチド類
の生成量を増加させ、ヌクレオシド類の生成を減少させ
ることができる。特に、5′−グアニル酸は5′−ヌク
レオチダーゼの作用で通常グアノシンまで分解されてし
まうが、本発明の方法によれば、この分解をも抑えるこ
とができる。
[発明の効果] 中度好塩菌ミクロコツカスパリアンスサブスピーシーズ
ハロフィラスが生産する好塩性酵素系にて、リボ核酸を
分解させる場合に於いて、適当量のエチレンジアミン四
酢酸又はその塩は、5′−ヌクレオチド類の生成に寄与
する酵素ヌクレアーゼの活性を阻害することなく、5′
−ヌクレオチダーゼの活性を選択的に抑制するため、本
発明の方法に従えば、効率良く5′−ヌクレオチド類を
製造することができるばかりでなく、塩濃度の高い分解
反応条件が採用できるので、他の微生物によるコンタミ
ネーションも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はEDTAの添加量とヌクレアーゼ及び5′−ヌ
クレオチダーゼの酵素活性との関係を示すグラフである

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、中度好塩菌ミクロコッカスバリアンスサブスピーシ
    ーズハロフイラス(Micrococcusvaria
    nssubsp.halophilus)(ATCC2
    1971)の生産する好塩性酵素系を、リボ核酸に作用
    させて酵素分解反応により5′−ヌクレオチド類を製造
    する方法に於いて、反応系内に0.25mM以上のエチ
    レンジアミン四酢酸又はその塩が存在する条件下に、リ
    ボ核酸の酵素分解反応を行うことを特徴とする5′−ヌ
    クレオチド類の製造法。
JP31059588A 1988-12-08 1988-12-08 好塩菌による5’‐ヌクレオチド類の製造法 Pending JPH02156895A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06506945A (ja) * 1991-05-24 1994-08-04 ブシャート,オレ ペプチド核酸
WO2020107760A1 (zh) * 2018-11-30 2020-06-04 江苏大学 中度嗜盐菌及利用其发酵鱼肉酱的方法

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