JPH02154831A - 電気機器の脚装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）　産業上の利用分野 本発明は、洗濯機等の電気機器の脚装置に関する。

（ロ）従来の技術 従来例として、第６図の通り洗濯機等の電気機器本体（
５１）の底部に、筒状の脚体（５２）を固定し、この脚
体内に弾性ゴム脚〈５３）を上下方向に摺動自在に支持
し、常時はスプリング（５４）により弾性ゴム脚（５３
）が脚体（５２）下面から突出するようにし、弾性ゴム
Ｎ（５３）の弾性力、スプリング（５４）の伸縮力及び
脚体〈５２）内部のエアーダンパー効果により、機器本
体（５１）の振動を減衰するようにしたものが、実公昭
５７−５７２３９号公報（Ｆ１６Ｆ　３／１０）に示さ
れている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 従来例にあっては、振動が激しいと脚体の下面が床面に
当接して、がたつき音が発生する上に、底面を傷つける
問題がある。

また、弾性ゴム脚が座屈して変形することがあり、これ
を防止するために材質を硬くすると振動吸収性能が劣る
ことになる。

本発明は、斯かる問題点に鑑み、振動減衰効果の高い電
気機器の脚装置を提供するものである。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明に於ける電気機器の脚装置は、電気機器本体の底
部に設けられた硬質脚と、該硬質脚に垂設された筒体と
、ＩＪｌ筒体内に下方から挿入される筒部及び前記筒体
の下面を受けるフランジ部が硬質樹脂材又は金属にて一
体に形成されたガイド体と、前記１１９部内に下方から
挿入される凸部及び挿入と共に前記フランジ部の下面に
当てがわれる支持部が軟質コム材にて一体に形成された
弾性脚と、前記ガイド体と弾性脚とを重ね合わせた状態
で、前記ガイド体の筒部を前記筒体内に上下動自在に支
持する支持体と、前記筒体内に配設され、前記筒部を下
方へ付勢するスプリングと、前記支持体に設けられ、前
記筒部の所定以上の下動を規制する規制部とを具備した
ものである。

また、本発明に於ける電気機器の脚装置は、前５Ｆ！弾
性脚を、ブチルゴム等の反発弾性係数が比較的小さい軟
質ゴム材で形成したものである。

（ホ）　作用 即ち１通常の振動は、スプリングと弾性脚の上下方向の
伸縮で吸収する。そして、洗濯機の脱水時等のように、
機器ががたついて硬質脚に重荷重が加わった場合には、
筒体の下面をガイド体のフランジ部で受け、更に弾性脚
の支持部が底面との間でクツション効果をもたらす、ま
た更に、ガイド体により、弾性脚の座屈、変形を防市す
る。

また、弾性脚を、反発弾性係数の小さい軟質ゴム材で形
成することで、重荷重時の振動吸収効果が極めて良好と
なる。

（へ）実施例 本発明の実施例を各図面に基づいて説明する。

第３図及び第４図に於いて、二槽式洗濯機（１）の構造
を簡単に説明する。〈２）は機枠、（３）は該機枠（２
）を支持する合成樹海ベースであり、四隅に脚体（４〉
・・・が下方へ膨出形成されている。（５）は前記機枠
（２）の上部後方に配設された操作部であり、タイマー
等の各種電装部品が収納されている。（６）は洗［Ｅ（
７）は脱水外槽で、両槽共に前記機枠（２）に内股され
ている。（８）は前記洗濯機く６）の底部に配設された
回転翼、（９〉は該回転翼（８）の駆動用モータ、＜１
０）は前記脱水外槽（７）に内股された脱水槽、（１１
）は前記脱水槽（１ｏ）の回転駆動用モータで、前記脱
水外槽（７）の外底部に、防振具（１２〉・・・を介し
て取着されている。

次に、本発明の特徴とする振動吸収構造を第１図に基づ
いて説明する。

（１３）は前記脚体（４）・・・の外底部から夫々垂設
された下面開放の円筒体、（１４）は該円筒体（１３）
内に下方から挿入される下面開放の円眞部（１４ａ）と
前記円筒体（１３）が挿入きれる環状溝（１４ｂ）とが
一体に成形されたガイド体であり、硬質樹脂材又は鉄等
の金属材により形成される。　（１５）は前記円筒部（
１４ａ）の上面に形成され゛たスプリング受け、（１６
）は前記円筒部（１４ａ）の中央に開設されたボス孔、
（１７）は前記脚体（４）の底部（４ａ）中央に設けら
れた係合孔部、（１８）は前記円筒部（１４ａ）内に下
方から嵌合される凸部（１８ａ）と嵌合と同時に前記環
状２Ｍ（ｔａｂ）の外底面に当てがわれる環状の支持部
（１８ｂ）とが一体に形成された弾性脚、（１９）は前
記凸部（１８ａ）の中央に穿設された係止孔、（２０）
は下支持体（２０ａ）とＬ二支持体（２０ｂ）とで前記
凸部（１８ａ）の上面を挾持するようにして、該凸部（
１８ａ）の中央に取、７１れた支持体であり、前記り支
持体（２０ｂ）には、Ｆ方へ延出し、先端に係合爪（２
０ｃ）を有する弾性規制体（２０ｄ）が形成されている
。　（２１）は前記上下支持体（２０ｂ）（２０ａ）を
連結する螺子、（２２）は前記環状溝（１４ｂ）の外底
面に形成され、前記支持部（１８ｂ）の周縁に当接して
、該支持部（１８ｂ）の横方向の移動を規制する環状リ
ブ、＜２３）は前記円筒体〈１３）内に於いて、前記脚
体（４）の外底部と前記円筒部（１４ａ）のスプリング
受け（１５）との間に配設されたスプリングである。

而し１、前記弾性脚＜１８）の凸部（１８ｇ）を前記ガ
イド体（１４）の円筒部（１４ａ）に嵌合すると共に、
前記規制体（２０ｄ）を前記ボス孔（１６）に挿入し、
この状態で、前記円筒部＜１４ａ）を前記円筒体（１３
）にスプリング（２３）を介して挿入し、同時に前記規
制体（２０ｄ）を前記係合孔（１７）に挿入する。この
時、前記スプリング（２３）の成る程度以上の伸びが、
前記係合爪（２０ｃ）が前記係合孔（１７）の孔縁に当
接することにより規制される。

ここで、前記弾性脚（１８）について述べると、該弾性
脚（１８）は、ポリノルボーネン（ポリノルボルネン）
系ゴムやＩＩＲ（イソプレン−イソブチル−ゴム）等の
軟質ゴム材から形成されている。

そして、これらポリノルボーネン系ゴムやＩＩＲは、表
−１に示す如く、従来一般的に使用されているＮＲ（天
然ゴム）や５ＢＲ（スチレンーブタジエンーゴムンに比
べて、反発弾性係数が小さく、第５図の如く、衝撃、振
動吸収性能が良好であることが知られている。

表　　−１ 尚、反発弾性係数を求めるための試験は、既に良く知ら
れているので、詳説しないが、簡単には試験対象ゴムの
表面に、所定の重りを自由落下させ、この重りがゴムの
反発力で跳ね上がった高さの割合を％表示したものであ
る（詳しくは、財団法人日本規格協会’ＪＩＳ　ハンド
ブックゴム１９８８年版」第１１８頁を参照）。

斯かる構成に基づく動作を説明する。

通常の荷Ｉｔ（洗濯槽（６）内に水がある状態）では、
第１図の如く自重でスプリング（２３〉が圧縮されて前
記円筒体（１３）の下端が前記環状溝（１４ｂ）に当接
している。

さて、洗濯機に於いては、前記脱水槽（１０）の高速回
転による脱水時に、脱水槽（１０）内の衣類が片寄って
分布していた場合に、脱水槽（１０）が激しく横振れし
、洗濯機本体が前後左右にがたつくことがある。

このように、本体ががたついた場合、第２図のように例
え、ば機器の前面側が持ち上がって着地するようになる
。そこで、本実施例では、このかたつきの際の振幅を前
記スプリング（２３）と凸部（１８ａ）の１下方向の伸
縮作用で緩衝し、着地の際の衝撃を前記弾性脚（１８）
の特に支持部＜１８ｂ）で吸収する。また、この時、ガ
イド体（１４）は、弾性脚（１８）のずれ、変形を防止
し、その上、ガイド体（１４）と円筒体〈１３）の遊嵌
関係により床面が傾斜していても、ガイド体（１４）が
適宜傾むいて、傾斜に適合する。

尚、本実施例にあっては、第１図中寸法ａ１ｂ、ｃを大
きくすることにより、振動吸収性能がより良好となる。

また、更には、前記弾性１ｉ＃（１８）の材質として、
１１Ｒを採用したことで、実験によると従来に比べて振
動吸収性能が、水平方向のがたつきで約４倍、縦方向の
がたつきで約３倍良好になった。

尚、この実験は、第３図に於いて、洗濯機本体の前後方
向のがたつきの振幅を＊　（ｒａｎ　）、左右方向のが
たつきの振幅をｂ（Ｉｌｌｌ）とし、このａとｂとを合
成した値ｃ（２”）を対比した値を、水平方向のがたつ
き吸収性能とし、また、第４図に於いて操作部（５〉の
上面が上下動する振幅を対比した値を、縦方向のがたつ
き吸収性能とし、測定条件として、１．５ｋｇの衣類の
偏芯荷重で脱水を行なったものである。尚、比較対象品
として前記樹脂製の脚体のみで支持したものを使用した
。

斯かる実験によれば、ＩＩＲ以外にも、反発弾性係数が
約２０％以下のものであれば、良好な振動吸収性能が得
られる。

尚、本実施例では、洗濯機を例に説明したが、冷蔵庫等
その他の電気製品にも適用できることは勿論である。

（ト）発明の効束 本発明の電気機器の脚装置にあっては、脚部の特異な構
成により２機器本体のがたつきの度合を抑制し、がたつ
き音の発生を防止することができる。

しかも、ガイド体により弾性脚の変形、ずれを防止する
ので、弾性脚の耐久性が向上すると共に、弾性脚を軟質
にでき、振動吸収性能が良好である。

特に、請求項２に記載の電気機器の脚装置にあっては、
弾性脚として反発弾性係数の小さいものを使用したので
、より良好な振動吸収性能を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

ｖｇｌＩｙＪは本発明の電気機器としての洗濯機の脚部
の断面図、第２図は同じく動作説明図、第３図は洗濯機
の平面図、第４図は同じく内部機構図、第５図は各種ゴ
ムの衝撃吸収特性図、第６図は従来例に於ける第１図相
当図である。 （４）・・・脚体く硬質脚）、（１３）・・・円筒体、
（１４）・・・ガイド体、（１４ａ）・・・円筒部、（
１４ｂ）・・・環状溝（フランジ部）、（１ｇ　）−・
・弾性脚、（１８ａ）−”凸部、（１８ｂ）−・・支持
部、〈２０）・・・支持体、（２０ｄ）・・・弾性規制
体（規制部）、（２３）・・・スプリング。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）電気機器本体の底部に設けられた硬質脚と、該硬
   質脚に垂設された筒体と、該筒体内に下方から挿入され
   る筒部及び前記筒体の下面を受けるフランジ部が硬質樹
   脂材又は金属にて一体に形成されたガイド体と、前記筒
   部内に下方から挿入される凸部及び挿入と共に前記フラ
   ンジ部の下面に当てがわれる支持部が軟質ゴム材にて一
   体に形成された弾性脚と、前記ガイド体と弾性脚とを重
   ね合わせた状態で、前記ガイド体の筒部を前記筒体内に
   上下動自在に支持する支持体と、前記筒体内に配設され
   、前記筒部を下方へ付勢するスプリングと、前記支持体
   に設けられ、前記筒部の所定以上の下動を規制する規制
   部とを具備したことを特徴とする電気機器の脚装置。
2. （２）前記弾性脚を、ブチルゴム等の反発弾性係数が比
   較的小さい軟質ゴム材で形成したことを特徴とする請求
   項１に記載の電気機器の脚装置。