JPH02145760A - 装身具類及びその表面仕上方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属基材表面を白銀調、金色調並びに黒色調
の微細まだら模様に形成して成るいぶし調表現を有する
装身具類及びその金属基材の効果的表面仕上方法に関す
る。

〔従来の技術とその技術的課題〕

従来、時計ケース、ブレスレット、タイピン。

ライター、めがね等の装身具類は、その見栄えをよくし
商品価値を高めるために、金属基材の表面をいぶし調に
仕上げることが広く行われている。

その仕上げには多くの方法が知られているが１例えば、
装身具類の金属基材面に貴金属めっき層。

及びその上に更に黒クロムのめっきを施したのち、ホー
ニング処理、あるいはバフ研摩して黒クロムめっき層を
まだらに取り除き、いぶし諷に仕上げる方法が一般に採
用されている。この方法で得られるいぶし調は、見栄え
がよく高級感はあるが、なお、品位が若干不足し、−層
高い気品のいぶし調ないしレトロ調仕上げが要望されて
いる。

従って、本発明の課題は５時計ケース、その他の装身具
類の金属基材表面を、従来のいぶし調より一層気品の高
いレトロ調表現の装身具類を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者は、に記課題を解決する方法について多くの試
作研究を重ねた結果、高級感に優れ、高い気品を有する
いぶし調に金属基材表面を仕上げる技術を開発した。

すなわち、本発明は、装身具用金属基材又はその金属基
材の下地めっきによる白銀調と、貴金属めっきによる金
色調と、黒クロムめっきによる黒色調又はイオンプレー
ティングによる窒化チタンと炭化チタンとの混合膜の黒
色調との微細まだら模様を金属基材表面に有することを
特徴とする装身具類、及びその効果的表面形成方法、す
なオ）ち、装身具用金属基材又はこれに下地めっきを施
した白銀調金属表面に金色調の貴金属めっきを施し、こ
れをバフ処理してまだら模様を形成させ、そのまだら模
様面に黒クロムめっきによる黒色調又はイオンプレーテ
ィングによる窒化チタンと炭化チタンとの混合膜の黒色
譚を施し、更にこれにバフをかけていぶし謂の微細まだ
ら模様を形成させることを特徴とする装身具類の金属基
材表面仕上方法を提供する。

本発明方法において、対象となる装身具類は、例えば、
時計ケース、時計バンド、ネックレス。

ブローチ、ペンダント、ブレスレット、イヤリング、ヘ
アピン、タイピン、ライター、めがねその他の金属装飾
品、装身具類等であって、金属基材としては、例えば、
ステンレス・スチール、金属チタン、チタン系合金及び
黄銅等の銅合金類が代表的である。

これらの金属類は、予め所定の形状に成形され。

通常、その表面は鏡のような光沢表面にみがいた後、本
発明の方法が適用される。

このように成形され、鏡面に研摩された装身具用の金属
基材は、脱脂や酸洗い等の通常の前処理を行った後、そ
の表面に直接貴金属をめっきしてもよいが５基材表面に
下地めっきを施し、その上に貴金属めっきをすることが
できる。そのような下地めっき用金属としては、白銀調
進色であれば特に制約はないが、通常、ニッケル、銅合
金、パラジウム等が好都合に用いられる。この下地めっ
きは、一般に電気めっき法により、例えば、１〜５μ腸
程度の厚さに形成される。

また、かかる白銀調金属表面に金色調めっき層を提供す
る貴金属類としては、例えば、金、金合金等が挙げられ
、これらは、好ましくは金色調を有する合金の形で適用
される。このめっきもまた、電気めっき法により、例え
ば１〜５μ璽程度の層厚に形成される。

本発明の方法においては、このようにして形成された貴
金属めっき層にバフがかけられる。このバフかけはラン
ダム方向に処理されて、微細凹凸のまだら模様に形成さ
れる。このようにして得られたまだら模様の面には、更
に、通常知られた黒クロムめっき又はイオンプレーティ
ングによる窒化チタンと炭化チタンとの混合膜の黒色調
の被覆層が形成され、これに更にランダムなバフ処理が
施されて、下地の白銀調、中間の金色調及び表層の黒色
調が微細なまだら模様のいぶし調に形成され、大変高級
感のあるレトロ調表現を有する金属面に仕上げられる。

本発明方法において、まだら模様の形成に適用されるバ
フ処理に用いられる研摩材は、通常知られたものが好都
合に使用できるが、気品のあるいぶし調を形成させるの
に好適な研摩材の粒径は、例えば７４〜１２５μｍ程度
の範囲のものである。また、本発明においては、黒クロ
ムめっき層のバフ処理に先だって、例えば、スコッチブ
ライト等の特殊樹脂棒で研摩する手作業により、いろい
ろな目付けをすることができる。従って、本発明におい
てバフ処理とは、このような目付は方法を包含するもの
である。

本発明の方法において、特に貴金属として、金色の金属
材料を使用するときは、白銀色、金色及び黒色から成る
三色の微細まだら模様の気品のあるいぶし調表現の金属
表面が得られる。

〔作用〕

本発明の方法は、装身具の金属基材面に、従来得られな
かった高級感と一層気品の高い三色側の微細まだら模様
のいぶし調金属面を容易に形成する。

′〔実施例〕 次に、具体例により、本発明の方法を更に詳細に説明す
る。

実施例　１ 黄銅材製の時計ケース基材を脱脂、酸洗い及び水洗した
後２　ド地めっきとして厚さ約５μ閣のニッケルめっき
被膜及び厚さ約３μＩのパラジウムめっきの被膜を順次
形成させた。その表面に、更に約５μｌの厚さの金合金
めっきを施した。この金合金めっきの上から、いろいろ
な方向にバフ研摩処理を行って、下地めっき金属と金色
の凹凸まだら模様の面を得た。次に、この表面に黒クロ
ムめっきの黒色調の層を形成させ、更にバフをかけて下
地金属、金合金及び黒クロムの三色の微細まだら模様の
気品のあるいぶし調表現の金属表面を得た。

ｈ記実雄側において、黒クロムめっきに代えて、下地め
っき金属と金色の凹凸まだら模様の面に、イオンプレー
ティングで窒化チタンと炭化チタンとの混合膜の黒色層
を形成させたものについて、同様のバフ掛けを行うとき
、同じような三色の微細なまだら模様の気品のあるいぶ
し調金属表面が得られた。

実施例　２ ステンレス・スチール材製の時計ケース基材をミラー光
沢によく研き、その表面に約５μｍの厚さの金合金めっ
きを施し、この金合金めっきの」−から、いろいろな方
向にバフ研摩処理を行い、下地金属と金との凹凸まだら
模様の面を得た。次に、この表面に黒クロムめっきの黒
色層を形成させ、この黒クロムめっき層をスコッチブラ
イト等でいろいろな目付けを施し、更にバフをかけて下
地ステンレス・スチール色、金合金及び黒クロムの３色
の微細まだら模様の気品のあるいぶし調表現の金属表面
を得た。

〔発明の効果〕

本発明の方法によれば、金属基材表面に、安定でしかも
気品のある白銀調、金色調及び黒色調のいぶし調表現を
有する高い商品価値の装身具類が容易に提供される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、装身具用金属基材又はその金属基材の下地めっきに
   よる白銀調と、貴金属めっきによる金色調と、黒クロム
   めっきによる黒色調又はイオンプレーティングによる窒
   化チタンと炭化チタンとの混合膜の黒色調との微細まだ
   ら模様を金属基材表面に有することを特徴とする装身具
   類。 ２、装身具用金属基材又はこれに下地めっきを施した白
   銀調金属表面に金色調の貴金属めっきを施し、これをバ
   フ処理してまだら模様を形成させ、そのまだら模様面に
   黒クロムめっきによる黒色調又はイオンプレーティング
   による窒化チタンと炭化チタンとの混合膜の黒色調を施
   し、更にこれにバフをかけていぶし調の微細まだら模様
   を形成させることを特徴とする装身具類の金属基材表面
   仕上方法。