JPH02138342A - Aba型ブロック共重合体、その製法、およびその用途 - Google Patents

Aba型ブロック共重合体、その製法、およびその用途

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JPH02138342A
JPH02138342A JP63057940A JP5794088A JPH02138342A JP H02138342 A JPH02138342 A JP H02138342A JP 63057940 A JP63057940 A JP 63057940A JP 5794088 A JP5794088 A JP 5794088A JP H02138342 A JPH02138342 A JP H02138342A
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JP
Japan
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polymer
block copolymer
vinyl chloride
hydrophilic
present
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JP63057940A
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English (en)
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Toru Kawashima
徹 川島
Noboru Saito
昇 斎藤
Masaaki Kasai
正秋 笠井
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規なABA型ブ11ツク共重合体、その製
法、その新規共重合体を利用した生体適合性医療材料、
医療用具、表面親水化剤、親水性塩化ビニル系樹脂、表
面親水性塩化ビニル系横書成形物及び水との接触により
変形する成形物に関1″る。
[従来の技術] 従来、多くの高分子材料が、人工臓器用材料や医療用材
料として利用されているが、生体と接触すると血栓の形
成や炎症反応が避けられなかったが、このような欠点を
改良した素材として親水性と疎水性の2種の異種連鎖を
1分子中に組入れたブロック共重合体が知られている。
この共重合体は親水性鎖と疎水性鎖が分子の集合レベル
で各々ミクロドメインを形成したミクロ相分離構造をと
るだめに親水性と疎水性の領域(ドメイン)を有すると
考えられる生体膜との適合性に優れ、医療用高分子材料
として注目されている。
その代表的なプ1:Iツク共重合体であるポリ2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートーポリスチレンプし1ツク
共重合体は、1分子中に親水性のポリ2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート鎖と疎水性のポリスチレン鎖を持ち
、カテーテルなどの医療分野の他、種々の用途が開発さ
れつつあるが、乾燥時の機械的強度が弱く、成形が困難
であり、また、ポリ塩化ビニル類に被覆を行なった場合
、ポリ塩化ビニルとの相溶性が悪いために、ひび割れを
生じやすく、曲げ応力がかかった場合tllfi現象な
どが生じ易く、使用しにくいものであった。
また、親水性表面を有する有用な樹脂材料を考えると、
従来、塩化ビニル系樹脂が工業用材料として利用されて
いるが、その表面は非常に高い疎水性となっている。こ
のために、湿度が高い環境下で使用すると表面に結露が
生じ、透明性が低下したり、塩化ビニル系樹脂系樹脂容
器の中に水を入れると表面に空気が凝集し気泡が生じる
といった欠点がある。このような欠点を改良するために
塩化ビニル系樹脂中に界面活性剤や、親水性の化合物を
配合することにより表面の親水化が行なわれている。然
し乍ら、このような化合物は塩化ビニルとの相溶性が悪
く分散性の問題や、また配合物が経時的に溶出してしま
い親水性の持続が舊しいといった問題があった。また、
このような方法では成形物には対応できない、使用すべ
き成形物に親水性の材料を被覆するといった方法もある
が、これも塩化ビニル系樹脂との接着性が悪く、剥離や
持続性の問題が残るものであった。
また、従来、樹脂や金属は成形時の形状が継続的に保持
されるのが許通であるが、使用前と使用時とで形状が変
わった方が好ましい用途もある。
例えば、血管内にカテーテルを挿入する場合、最初は直
線状であり所定の場所に来たときには屈曲するといった
ものがあれば有用である。しかし、通常の材料を使用し
たのではこのようなカテーテルを製造することは不可能
である。
このような用途に答える材料として形状として形状記憶
合金や形状記憶!61脂があるが、これらは転移点を境
とする温度変化により形状の変化を引き起こすものであ
るため、使用前と使用時との温度変化が小さかったり、
温度変化のないような条件下では使用できないという問
題がある。また、形状記憶合金等では、−度変形すれば
力を加えなければ元の形状には戻らないものである。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上記の従来技術の問題点を解決した優
れた生体適合性を持ち、同時に、ポリ塩化ビニルとの相
溶性のある新規なABA型ブロック共重合体を提供する
ものである。また、本発明は、ポリ塩化ビニルとの相溶
性のある新規なABA型ブロック共重合体の製造方法を
提供することを目的とするものである。更に本発明は、
新規な医療材料を提供することを目的とするものである
。更に、本発明は、ポリ塩化ビニルと相溶性のよい新規
なABA型ブロック共重合体により被覆した、生体適合
性を有し、強度の強い被覆を持つ医療用具を提供するこ
とを目的とする。
更に、本発明は、上記に説明したようなポリ塩化ビニル
系樹脂の親水性の悪さを解決するために、親水性重合体
(A)及び塩化ビニル系重合体(B)から−設入A−B
−Aで示されるABA型ブロック共重合体を製造するこ
とにより、ポリ塩化ビニル類への接着性が良好な親水化
剤、親水性塩化ビニル系樹脂及び表面親水性塩化ビニル
系樹脂成形物を提供するものである。また本発明は、親
水化剤を少なくとも表面に含有することにより表面親水
性を向上させた塩化ビニル系樹脂成形物を提供すること
にある。
また更に、本発明は、上記に説明したような従来技術の
変形可能な成形物の問題点を解決した、水との接触によ
り変形する成形物を提供することにある。即ち、本発明
は、ポリエチレングリコール重合体(A)及び塩化ビニ
ル系重合体(B)から合成きれた一般入A−B−Aで示
されるABA型ブロック共重合体と可塑性材料とから製
造された成形物が水との接触により変形することを見出
したものである。
4A−B−Aにおいて、−は、例えば、ジイソシアナー
基を持つ化合物を介したジエステル結合又はペプチル結
合又はエステル結合である。
尚、本発明及び本明細書において、”塩化ビニル系重合
体”とは、′塩化ビニルモノマーを主成分とする重合体
”を意味する。
[発明の構成] [課題を解決するだめの手段] 本発明は、−設入A−B−A(Aは親水性重合体であり
、Bは塩化ビニル系重合体である)で示される新規なブ
ロック共重合体である。また本発明では、上記親水性重
合体がエチレングリコール重合体であることが好適であ
る。更に本発明は、片末端に反応性基を持つ親水性重合
体と両末端に反応性基を有する塩化ビニル系重合体とを
加えて溶媒中で反応せしめることを特徴とする一般入A
−B−A(Aは親水性重合体であり、Bは塩化ビニル系
重合体である)で示される新規なブロック共重合体の製
法である。また本発明では、上記親水性重合体がエチレ
ングリコール重合体である場合が好適である。更に本発
明は、−設入A−B−A(Aは親水性重合体であり、B
は塩化ビニル系重合体である)で示される新規なブロッ
ク共重合体を含有1゛ることを特徴とする生体適合性医
療材料である。また本発明では、上記の親水性重合体が
エチレングリフール重合体であるブロック共重合体を含
有する生体適合性医療材料が好適である。更に、本発明
は、−設入A−B−A(Aは親水性重合体であり、Bは
塩化ビニル系重合体である)で示される新規なブロック
共重合体を医療器材の少なくとも表面に形成せしめたこ
とを特徴とする医療用具である。また本発明では、上記
親水性重合体がエチレングリコール重合体である医療用
共が好適である。更に本発明は、−設入A−B−A(A
は親水性重合体であり、Bは塩化ビニル系重合体である
)で示される新規なブロック共重合体を含有する塩化ビ
ニル系樹脂の表面親水化剤である。また、本発明では、
上記の親水性重合体がエチレングリコール重合体である
表面親水化剤が好適である。また、上記親水性m合体が
2−にドi′Jキンエチルメタクリレート重合体である
表面親水化剤が好適である6本発明は、−設入A−B−
A(Aは親水性重合体であり、Bは塩化ビニル系重合体
である)で示される新規なブロック共重合体を含有する
ことを特徴とする親水性塩化ビニル系#I詣である。ま
た、本発明では、上記親水性重合体がエチレングリコー
ル重合体である親水性塩化ビニル系樹脂が好適である。
また、本発明では、上記親水性重合体が2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート重合体である親水性塩化ビニル系
樹脂が好適である。
更に本発明は一般入A−B−A(Aは親水性重合体であ
り、Bは塩化ビニル系重合体である)で示される新規な
ブロック共重合体を少なくとも表面に形成せしめたこと
を特徴とする表面親水性塩化ビニル系樹脂成形物である
。また、本発明では、上記親水性重合体がエチレングリ
コール重合体である表面親水性塩化ビニル系樹脂成形物
が好適である。また本発明では、上記親水性重合体が2
−ヒト[1キシ工チルメタクリレート川合体である表面
親水性塩化ビニル系樹脂成形物が好適である。
本発明は、−設入A−B−A(Aは親水性重合体であり
、Bは塩化ビニル系重合体である)で示される新規なブ
ロック共重合体と可塑性材料とからなる水との接触によ
り変形する成形物である。
本発明は、亦、−設入A−B−A(Aは親水性重合体で
あり、Bは塩化ビニル系重合体である)で示される新規
なブロック共重合体と可塑性材料とからなり少なくとも
表面の一部を含水性又は透水性の材料で覆った水との接
触により変形する成形物である。
[作用] 本発明によると、ポリ塩化ビニル系重合体をオゾン処理
することにより、両末端にカルボキシル基を有するポリ
マーを得、このポリマーをそのままで、或いは種々の反
応を行なうことにより両末端に反応性基を有するポリ塩
化ビニル系ポリマーが得られる。このポリマーを片末端
に反応性基を有Vる親水性重合体と反応させることによ
り得た新規なABA型のブロック共重合体は、抗血栓性
及び抗炎症性等の優れた生体適合性を有すると同時に、
ポリ塩化ビニルとの接着性及び相溶性がよい4のであり
、医療材料或いは医療用具の被膜として非常に有効であ
ることを見出したものである。 更に、本発明によると
、−設入A−B−A(Aは親水性重合体であり、Bは塩
化ビニル系重合体である)で示される新規なブロック共
重合体は、塩化ビニル系樹脂の表面親水化剤として用い
られ、塩化ビニル系樹脂との相溶性がよく、持続性も良
好なものであり、塩化ビニル系樹脂、成形物の親水性の
向上に効果があることを見出したものである。
また、本発明の水接触変形性成形物は、ポリエチレング
リコール重合体(A)及び塩化ビニル系重合体(B)か
ら合成された一般入A−B−A(Aは親水性重合体であ
り、Bは塩化ビニル系重合体である)で示される新規な
ブロック共重合体と可塑性材料とから製造された成形物
が水との接触により変形4−ることを見出したことによ
るものである1本発明の、−設入A−B−A(Aは親水
性重合体であり、Bは塩化ビニル系重合体である)で示
される新規なブロック共重合体は両末端反応性基のポリ
塩化ビニル系重合体と片末端反応性基の親水性重合体と
から合成される。
本発明の新規なABA型ブロック共重合体を製造するた
めの塩化ビニル連鎖として用いる両末端に反応性基を有
するポリ塩化ビニル系重合体は、ポリ塩化ビニル系重合
体を溶媒中で所定の温度でオゾン処理1−ることにより
両末端にカルボキシル基をイ1rるポリ塩化ビニル系重
合体とし、更に、これをそのままで、或いは種々の反応
を行なうことにより反応性基を導入することにより合成
される。
本発明に使用されるオゾンと反応するポリ塩化ビニル系
重合体としては、ポリ塩化ビニル単体ノみならず、ポリ
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル−エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル−塩化ビ
ニリデン共重合体などが使用可能である。平均重合度3
00〜5000好適には、600〜1600のものを用
いる。用いる有機溶媒としては、ジクロロエタン、トリ
クロロエタン、テトラクロロエタン、クロロベンゼン、
ジクロロベンゼンなどが好適である。
これらの有機溶媒でポリ塩化ビニルが1〜30重量%、
好適には3〜10重量%となるように調整する。 オゾ
ンを毎分5〜400mg、好ましくは、毎分10〜20
0mgの流量でポリ塩化ビニル溶液中に通じ、50〜1
80℃、好ましくは、60〜100℃の温度で20〜2
00時間、好ましくは、50〜100時間継続される。
このオゾン処理により得られた反応液から反応物を回収
1−るためには、反応液を濃縮するか、或いは、そのま
まで、若しくは、有機溶媒で希釈し反応容器から取り出
し、約10〜50倍の容量のメタノールなどの貧溶媒中
に滴下して反応物を沈殿させ、濾過濾別した後、乾燥す
るなどの任意の方法により行なわれる。
得られる両末端にカルボキシ基を有Vるポリ塩化ビニル
は、蒸気圧浸透法(Vapor Pressure O
sm。
@6try >により測定した数平均分子量が約100
0〜60,000である。(以下に記す数平均分子量は
同じ測定法によるものである)。
このようにして得た両末端にカルボキシル基を有するポ
リ塩化ビニル系重合体はこのまま次の親水性重・合体と
の反応に用いることもできるし、更に種々の反応により
その他の反応性基とすることもできる。用いられる反応
性基としては、カルボキシル基の他に、水酸基、酸クロ
リド基、活性ニスデル基、インシアネート基などがある
得られた両末端に反応性基を有するポリ塩化ビニル系重
合体と片末端に反応性基を有する親水性重合体との高分
子重合反応は、適当な溶媒中で行なわれる。
本発明により用いられる有機溶媒としては、エーテル、
テトラヒドロフランなどが用いられる。
これらの有機溶媒で両末端にカルボキシル基を有するポ
リ塩化ビニルが、0.5〜10重量%、好ましくは、2
〜5重礒%になるように調整し、前述の反応性基剤を所
定量加え、10〜50°C1好ましくは、25〜35℃
で、6〜48時間、好ましくは、8〜16時間反応せし
める。
この様にして高分子重合反応させた反応混合液から反応
物を回収するには、反応液を濃縮するか、或いはそのま
まで、若しくは、有機溶媒で希釈して反応容器から取り
出し10〜20倍量のヘキサンなどのような貧溶媒中に
滴下して反応物を沈殿させ濾過した後乾燥するなど任意
の方法をとることができる。得られたブロック共重合体
は分別沈殿法或いは再沈殿法を用いて精製することがで
きる。
このようにして得られたブロック共重合体は、−設入A
−B−A(Aは親水性重合体であり、Bは塩化ビニル系
重合体である)で示される。このうらAは親水性であり
、Bは疎水性である。A、Bの分子量を変えることによ
り親水性、疎水性を変化させ、それにより連鎖の集合状
態を変化させることができ、適当な溶媒を選択すること
により広い範囲でミクロ相分離状態を制御することがで
きる。
このようなミクロ相分離構造の制御はブレンドマーでは
行なうことができず、ホモポリマー或いはランダム共重
合体にはない良好な生体適合性を示すものである。
本発明のブロック共重合体のうち、Aとして示される片
末端にインシアナート基を有するポリエチレングリコー
ルを製造するために用いることのできるジイソシアナー
ト類としては、芳香族又は脂肪族ジイソシアナート、例
えば、m−フェニレンジイソシアナート、p−フェニレ
ンイソシアナート、1−り110−2.4−フェニレン
ジイソシアナート、2.4−トリレンジイソシアナート
、2.6−)リレンジイソシアナート、3゜3゛−ジメ
チル−4,4°−ビフェニレンジイソシアナート、3.
3゛−ジメトキシ−4,4゜ビフェニレンジイソシアナ
ート、2,2°、5゜5°−テトラメチル−4,4′−
ビフエニレンジイソシアナー]・、メチレンビス(4−
フェニルイソシアナート)、メチレンビス(2−メチル
−4−フェニレンイソシアナート)、メチレンビス(4
−シクロヘキシルイソシアナート)などを用いることが
できる。
片末端に水酸基を有するポリエチレングリコールと前記
ジイソシアサート類との付加反応では、有機溶媒中でポ
リマー濃度を5〜40市量%に調整するか又は溶媒なし
でポリエチレングリコールの融点以上に加熱することに
より溶解させ、インシアナート基対水階基の官能基比が
約2:1になるように調整し、60〜150℃好ましく
は、80〜100℃の温度で1〜12時間、好ましくは
、2〜6時間行なわれる。有機溶媒としては、ベンゼン
、トルエン、り【10ベンゼン、N、Nジメチルホルム
アミド、テトラ5 F 1.1フラン、ジオキサン、ジ
クロルエタン、トリクロルエタン、テトラクI]ルエタ
ンなどがある。
このように得られた本発明のブロック共重合体は透明性
があり、溶媒に溶解し、フィルム、板、チューブなどの
任意の形状に注形、成形し、溶媒を除去することにより
、または、加熱溶解させることにより、成形することが
でき、人工血管、人工皮膚、カテーテルなどへ適応する
ことができる。また、本発明のブロック共重合体は、別
個の部材として医療用具の表面を被覆するために用いる
ことができる。
本発明において、ジメチルホルムアミド、デトラヒドロ
フラン、ジオキサンなどの溶媒中で前記ポリエチレング
リクールの反応混合物と触媒を用いて、又は、触媒を用
いないで、イソシアナート基と水酸基の官能基の割合を
、約1=1の比率で混合し、ポリマー濃度を1〜20重
量%に調整し、60〜120℃好ましくは、80〜10
0℃の温度で2〜40時間、望ましくは、4〜20時間
反応を行なわせしめる。
このようにして高分子重合反応させた反応混合液から反
応混合物を取り出すためには、反応混合物を濃縮するか
、或いは、そのままで、若しくは、有機溶媒で希釈して
反応容器から取り出し10〜50倍容のヘキサンなどの
ような貧溶媒中に滴下して反応物を沈殿させ濾別した後
、乾燥するなどの任意の方法をとることができる。得ら
れたブロック共重合体は分別沈殿或いは再沈殿法を用い
て精製することができる。
この場合、分別沈殿法は、プレポリマーである2種のポ
リマーとブロック共重合体の溶解性の温度依存性の差を
利用したものである。再沈殿法は、各プレポリマーが可
溶でブロック共重合体が不溶であるような溶媒中で再沈
殿操作を繰り返す方法である。
このようにして得られたイソシアナート系ブロック共重
合体では、A−B−A型ブUツク共重合体は、 一般式 %式% (式中X1はR”−0−(CHm−CHm−0−)−[
式中R1は次素数1〜20個を有する炭化水素又はアシ
ル基であり、nは10〜500の整数を表わす:lxl
は。
−co、−co−co、−cH,−[式中mは15−5
00の整数を表わ1−]、R’はジイソシアナート類の
残基である)で示される。
このうちxlは親水性であり、xlは疎水性であり、x
l、x2の分子量を任意に選択することにより親水性、
疎水性を変化させ、それにより連鎖の集合状態を制御1
−ることか可能であり、適当な溶媒を選択することによ
り広い範囲でミクロ相分離構造を制御することができる
このようなミクロ相分離構造の制御はブレンドマーでは
行なうことができず、ミクロ相分離構造を有する表面は
ホモポリマー或いはランダム共重合体にはない良好な生
体適合性を示すものである。
このプL1ツク共重合体は透明性があり、溶媒に溶解し
フィルム、板、チューブなどの任意の形状に注形、成形
し、溶媒を除去するか、又は、加熱溶融させることによ
り成形することができ、人工血管、人工皮膚、カテーテ
ルなどへ適応することができる。また、別個の部材とし
て医療用具の表面を被覆するために用いることができる
以1の本発明の新規なABA型ブロック共重合体の製造
については、親水性領域及び疎水性領域を任意に選択で
き、設計することができる。即ち、両末端に水酸基を有
するポリ塩化ビニルの連鎖長は、片末端に水酸基を有す
るポリエチレングリ:1−ルを再沈殿法又は分別沈殿法
によって分子量を選別することにより決定され、これら
の操作は容易で、且つ、簡便にでさるものである。
また、疎水性連鎖と親水性連鎖の結合は、ポリ塩化ビニ
ル系重合体の両末端と親水性重合体の片末端の反応性基
との間の反応によるものである。
この反応性基を選ぶことにより反応条件の選別も行なえ
る。この反応性基同志の反応によって疎水性連鎖と親水
性連鎖の両方を有するブロック共重合体ができるもので
あり、分子構造が明確で所望の性質のブロック共重合体
を製造できる。
本発明の製法によると、分子量、分子鎖長、分子鎖長比
は設計通りのものを得ることができる。
従って、本発明のブロック共重合体は従来の親水性と疎
水性を持つポリマーに比較して、分子集合レベルでの親
水性と疎水性との領域を形成できるものであり、これに
より、生体適合性材料として有効に使用できるものとな
る。
本発明により、−設入A−B−A(Aは親水性重合体で
あり、Bは塩化ビニル系重合体である)で示される新規
なブロック共重合体が塩化ビニル系樹脂の表面親水化剤
として利用でき、塩化ビニル系樹脂との相溶性がよく、
持続性も良好なものであり、塩化ビニル系樹脂、成形物
の親水性の向上に役立つものである0本発明による塩化
ビニル系樹脂の表面親水化剤の中に用いられる親水性重
合体としては、エチレングリフール、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ビニルアルコール、N−ビニルピ
ロリドン、アクリルアミドなどの重合体、好ましくは、
エチレングリコール、2−ヒドロキシメタクリレートの
重合体が用いられる。
本発明の、−設入A−B−A(Aは親水性重合体であり
、Bは塩化ビニル系重合体である)で示される新規なプ
【1ツク八重合体は、両末端反応性基のポリ塩化ビニル
系重合体と、片末端反応性基の親水性重合体とから合成
される。
このようにして合成されたブロック共重合体は透明性が
あり、適当な溶媒に溶解させて成形物にコーティングで
きる6本発明の表面親水化剤に用いられる溶媒としては
、アセトン、クロ「Jホルム、ジクロロエタン、トリク
ロロエタン、クロ1コベンゼン、ジクロロベンゼン、テ
トラヒドロフラン等がある。
また本発明のブロック共重合体は加熱溶解させた後、塩
化ビニル系樹脂成形物上に被膜し表面親水化することが
できる。また塩化ビニル系樹脂に直接添加配合すること
もできる。この親水化剤を添加配合したポリ塩化ビニル
系樹脂は、従来の方法により成形可ttであり、親水性
の良好な成形物表面を得ることができる。
本発明の親水化剤に用いる、A−B−A型ブロック共重
合体のAは親水性であり、Bは疎水性であり、A、Bの
分子量、分子鎖長、分子鎖長比を選択することにより親
水性の度合を調製可能である。
本発明の親水化剤で処理した成形物表面や、本発明の親
水化剤を添加配合して成形した成形物の表面は、未処理
の塩化ビニル系樹脂の表面と比較して透明性を損なうこ
となく、親水性を向上させることが可能であり、水の濡
れ性がよく、防滴、防曇性に優れている。また、長期間
の使用によっても親水化剤が溶出することがなく、持続
性に優れている。また水との接触によっても溶は出すこ
とがないため食品用や医療用としても使用可能である。
また成形物上に形成した被膜の塩化ビニル系樹脂との接
着性も良好で機械的強度も強いため、機械的応力がかか
っても剥離が生じることが無い。
更に、本発明によれば、塩化ビニル系樹脂に、非溶出、
持続性のある親水性を付与することが容易であり、表面
親水性の塩化ビニル系樹脂成形物の製造が可能となる。
更に、本発明による一般入A−B−A(Aはエチレング
リコール重合体であり、Bは塩化ビニル系重合体である
)で示される新規なブロック共重合体は、溶媒に溶解し
任意の形状に注型し溶媒を除去するか、或いは加熱溶解
することにより可塑性材料と組合せて成形物として製造
諮れる。また、既に出来上がっている成形物表面上にコ
ーティング、加熱溶解などの方法で成形することもでき
る。使用する可m性材料は樹脂に限らず、繊維、紙、無
機物、金属なども用いられるが、接着性の点からは、ポ
リ塩化ビニル系樹脂が好ましい。
更に、本発明により、ABA型のブロック共重合体と可
塑性材料から形成される成形物は、水との接触により変
形硬化できる。変形の速度は非常に速(、またこの変形
は可逆的であり、水のない環境に戻すことにより、元の
形状に復活させることができ、何度でも使用できる。ま
た形状記憶合金とは異なり、接触する水されあれば、本
発明の成形物に温度差がなくても変形が生じる。
この変形の原理は以下のようであると考えられる0本発
明のA−B−A型ブロック共重合体は、含水性であり水
を含有することにより膨潤Vる。
このために本発明の水接触変形性成形物を製造するとき
に使用した可塑性材料との膨潤の度合が違うため変形が
引き起こされる0本発明の水接触変形性成形物において
使用する可塑性材料は含水性であるかどうかを問わない
、そして本発明のブロック共重合体は、水と接触して硬
化し変形した形状を保持する。これは本発明のブロック
共重合体に使用しているポリエチレングリコール連鎖が
特異的に水と結合し水が拘束剤として働いていると考え
られる。一般の含水性411J11も水との接触で膨潤
するが含水により可m性化が生じ、硬化は起きず本発明
のような効果が得られない。
また、本発明による水接触変形性成形物における変形の
割合は、A−B−A型ブロック共重合体のポリ塩化ビニ
ル系連鎖とポリエチレングリフール連鎖の分子量、分子
鎖長、分子鎖長比によって変化させることが可能である
が、好ましくは、エチレングリコールの含有駿が40〜
60モル%、エチレングリコール重合体の分子量が1 
、 Go。
〜to、oooのものが用いられる。また組合せる可塑
性材料によっても変化できる。
また、出来−ヒがった本発明のよる水接触変形性成形物
表面を含水性又は透水性の材料で覆い、この材料の種類
、厚さ、面積を変化させることにより、水と接触してか
ら変形1゛るまでの時間を任意に変化#i4#!iする
ことができる。
本発明の水との接触で変形する成形物の応用例としては
、例えば、血液中に入れることにより先端が屈曲し、曲
がった血管中に容易に挿入できる血管カテーテル、血管
内や腹腔内に挿入することにより先端が屈曲又は拡大し
、脱着防止ができる血管カテーテル、留置針、CAPD
用カテーテルなどを挙げることができる。
次に、本発明を具体的な実施例により説明するが、本発
明は、その説明により限定されるものではない。
[実施例1] [両末端にカルボキシル基を有するポリ塩化ビニルの製
造] ポリマーC;数平均分子量60000のポリ塩化ビニル
35gをジクロルエタン400ミリリツトル中に溶解し
、オゾンを毎分17mg溶液中に流しながら、70℃の
温度で400時間反応行なった0反応終了後、分析した
ところ1分子中にカルボキシル基を゛ト均1.9個有す
る数平均分子量8.000のポリマーが得られた。
ポリマーB:反応時間100時間の他はポリマーAの製
造と同様の反応を行なった。1分子中のカルボキシル基
数が1.95、数平均分子量3300のポリマーが80
%の反応率で得られた。
ポリマーC;数平均分子量100,000のポリ塩化ビ
ニル100gをテトラクロロエタン21に溶解し、オゾ
ンを毎分200mgで70℃で30時間流し反応を行な
った。1分子中のカルボキシル基数が1.8、数平均分
子量3700のポリマーが85%の反応率で得られた。
ポリマーC;数平均分子量40,000のポリ塩化ビニ
ル100gをジクロルエタンlに溶解しオゾンを毎分1
20mg、70℃で50時間流し反応を継続した。1分
子中のカルボキシル基数が1.7、数平均分子量430
0のポリマーが75%の反応率で得られた。
1両末端に水酸 を有するポリ塩 ビニルの製造]ポリ
マーE:ボリマーA、10gをテトラヒドロフラン(T
HF)220ミリリツトルに溶解した溶液に、水素化ア
ルミニウムリチウム0.7gをTHF150mHに懸濁
させた溶液を加え、25℃で12時間反応させた0反応
溶液を濃縮した後、再沈殿溶媒として20倍容量のメタ
ノールを用いて、精製した。数平均分子is o o 
oのポリマーが90%の反応率で得られた。
ポリマーF;ポリマーBを用いてポリマーEと同様に反
応を行なった。数平均分子量3300のボツマーが95
%の反応率で得られた。
ホリマーG;ポリマーCを用いてポリマーEと同様に反
応を行なった。数平均分子ff3700のボッマーが9
5%の反応率で得られた。
ポリマ−H;ポリマーDを用いてポリマーEと同様に反
応を行なった。数平均分子量4300のボッマーが93
%の反応率で得られた。
ポリマー■;数平均分千j12000のポリエチレング
リコールモノメチルエーテル100gとメチレンビス(
4−フェニルイソシアナート)12゜7gをN、N−ジ
メチルホルムアミド1リツトル中に溶解し100℃で4
時間反応せしめた0反応終了後、分析したところ1分子
当りインシアナート基平均0.96個を有[る数平均分
子@2300のポリマーが得られた。
ポリマーJ:数平均分子量5000のポリエチレングリ
コールモノメチルエーテル100gとメチレンビス(4
−フェニルイソシアナート)5.08gをN、N−ジメ
チルホルムアミドl IJ−メトル中に溶解しポリマー
■と同様に反応せしめた。1分子当りインシアナート基
0,99個有し、数平均分子ff15300のポリマー
が100%の反応率で得られた。
ポリマーに;ポリマー■のメチレンビス(4−7エニル
イソシアナート)の代りに2 、4−1−ルエンジイソ
シアナート8.85gを用い、その他は同様で反応せし
めた。1分子中のインシアナート基は約1、数平均分子
−量2200のポリマーが98%の反応率でイーtられ
た。
ポリマーL:ボリマー■での反応でN、N−ジメチルホ
ルムアミドを用いず、他は同様で反応せしめた。1分子
中のイソシアナート基0.96で数平均分子r&230
0のポリマーが100%の反応率で得られた。
3重量%であるN、N−ジメチルネル11アミド溶液1
00ミリリットルとポリマーE(7)濃度が11.3重
量%であるN、N−ジメブ゛ルン!−ルムアミド溶液1
80ミリリットルを加え、80℃で200時間反応しめ
た0反応前のインシアナート基対水酸基の比率は、約1
:lになるように調整した0反応終了後の反応溶液をN
、N−ジメチルホルムアミドで希釈して反応容器より取
り出し、20倍容量のエーテルに滴下し、反応混合物を
沈殿させた後、濾別し乾燥し、反応混合物を回収した。
この反応混合物をメタノールに加え、不溶のボッマーE
とブロック共重合体を濾別し、その後、乾燥し、更に、
この反応混合物をクロロホルムに加え可溶部を濾過し、
20倍容のヘキサンに滴下し、濾別乾燥した0以上の操
作を2度繰り返すことにより数平均分子ff112,5
00のブロック共重合体が60%の収率で得られた。
ブロック共−合体B;触媒としてジブチルジラウリル酸
錫8.3mg、トリエチレンジアミン17mgを加え、
反応時間12時間で、他はプl−J yyり共重合体A
と同様に行なった。数平均分子量12500のブロック
共重合体が73%の収率で得られた。
プr17り゛(合体C−F。
第1表に示すポリマー、濃度、使用溶液量を用いて、前
記ブロック共重合体Aの製造と同様な反応条件で反応さ
せ、精製を行なった。
第2表は、得られたブロック共重合体の数平均分子量、
収率を示したものである。
以下余白 実施例のプ1コック共重合体Fについて赤外線吸収スペ
クトルをKBr法で日立製作所部の295型赤外分光光
度針により測定した。その得られた測定スペクトルを第
1図に示す# 3420 cam−’にウレタン結合に
由来するN−H伸縮振動を、1720cm−’にウレタ
ン結合に由来するC−O伸縮振動を検出し%  111
0cm−’にポリエチレングリコール連鎖に由来のC−
O伸縮振動を、620c+a−’にポリ塩化ビニル連鎖
に由来のC−C1伸縮振動を示す* 2910 Cra
−’、2870cm−’にポリ塩化ビニル連鎖、ポリエ
チレングリコール連鎖に由来のC−H伸縮振動を示す。
[実施例2] ポリマーA1;平均重合度1000のポリ塩化ビニル5
0gをジクロロエタン1000ミリリツトル中に溶解し
、オゾンを毎分17mg溶液中に流しながら、70°C
の温度で300時間反応行なった0反応終了後分析を行
なったところ1分子中にカルボキシル基を平均1.9個
有する数平均分子量9100のポリマーが得られた。
ポリマーB1;反応時間50時間の他はポリマーA1と
同様の反応を行なった。1分子中にカルボキシル基数が
平均1.95、数平均分子量6000のポリマーが80
%の反応率で得られた。
[両末端に反応性 を す゛るポリ塩化ビニル系合体の
製造] ポリマーC1,ポリマーAt(40g)をテトラLドロ
フラン(THF)890ミリリツトルに溶解した溶液に
、水素化アルミニウムリチウム2゜88をTHF605
ミリリットルに懸濁した溶液を加え、25℃で12時間
反応させ、カルボキシル基を水酸基に還元した0反応溶
液を濃縮した後、再沈殿溶媒として20倍容量のメタノ
ールを用いて、精製した。数平均分子量9100.1分
子中1.8個の水酸基を有するポリマーが定量的に得ら
れた。
ポリマーD1.ポリマーBl(30g)をTHF300
ミリリットルに溶解し、塩化チオニル50ミリリツトル
、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)1ミリリツ
トルを加え、60℃で48時間反応させた0反応溶液を
蒸発乾固させた後に再度THF300ミリリットルに溶
解させ再沈殿溶媒として20倍量のヘキサンを用いて精
製した。数平均分子量6000であり、1分子中に1.
8個の酸り【1−Jド基を持つポリマーが定量的に得ら
れた。
ポリマーE1;ポリマーDi(10g)をN−メチル−
2−ピロリドン(NMP)100ミリリツトルに溶解し
、1−ヒトUキシベンゾトリアゾール1gと酸化プロピ
レン0.5ミリリツトルを加え室温で3時間反応させた
後、再沈溶媒として20倍量のヘキサンを使用し精製し
た。数平均分子量6300であり、1分子中に1.7個
の1−ベンゾトリアゾリルエステル基を持つポリマーが
95%の収率で得られた。
[片末端に反   を する 水性 合体の製造]ポリ
マーF1;数平均分子量2000のポリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル100gとメチレンビス(4−
フェニルイソシアナート)5゜08gをジオキサン1,
000ミリリツトル中に溶解し、100℃で4時間反応
せしめた0反応終了後分析したところ1分子当りインシ
アナート基平均0.96個有する数平均分子量2300
のポリマーが得られた。
ポリマーG1;2−ヒドロキシエチルメタクリレート6
0g、2−アミノエタンチオール18g1アゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN)0.15gをDMF120
gに溶解させ、60°Cで5時間反応させた0反応液を
20倍騎のエーテルにあけ再沈精製を繰り返した。数平
均分子[6300であり、1分子中にアミノ基を0.9
5個持つボJマーが90%の収率で得られた。
ブロック共1丁合体At、ポリマーF1の濃度が11゜
3重量%であるジオキサン溶液100ミリJントルとポ
リマーC1の濃度が11.3重量%であるジオキサン溶
液200ミリリツトルを加え、100℃で200時間反
応しめた0反応前の反応性基同志の比率は1:1になる
ように調整した0反応終了後の反応溶液をジオキサンで
希釈し反応溶液より取り出し、20倍量のエーテルに滴
下し、反応混合物を沈殿きけた後、濾別し乾燥し、反応
混合物を回収した。
この反応混合物をメタノールに加え、不溶のボJマー0
1とブロック共重合体を濾別し、その後、乾燥し、更に
、この反応混合物をクロロホルムに加え可溶部を濾別し
、20倍位のヘキサンに滴下し、濾別乾燥した6以上の
操作を2度緑り返ずことにより数平均分子量13700
のブロック共重合体が60%の収率で得られた。
プロ/り共重合体B1;数平均分子量5000のポリエ
チレングリコールモノメチルエステル10gとポリマー
Di(6g)をNMP320ミリリットルに溶解し、ト
リエチルアミン1ミリリツトルを加え、100°Cで8
時間反応した、反応終r後に、反応溶液をNMPで希釈
し反応溶液より取り出し、20倍量のエーテルに滴下し
、反応混合物を沈殿させた後に濾別し乾燥し、反応混合
物を回収しブロック共重合体A1と同様にして精製した
。数平均分子1i16000のブロック共重合体が65
%の収率で得られた。
ブロック共重合体C1;ポリマーGl(10g)とポリ
マーDi(5g)をNMP320ミリリットルに溶解し
、トリエチルアミン1ミリリツトルを加え、80℃で8
時間反応せしめた0反応終了後に、反応溶液をNMPで
希釈し反応容器より取り出し、20倍量のエーテルに滴
下し、反応混合物を沈殿させたのら、濾別し乾燥し、反
応混合物を回収しプ[1ツク共重合体A1と同様にして
精製した。数平均分子量18000のブロック共重合体
が70%の収率で得られた。
プrJ/り共 合体D1:ボリ?−El(10g)とポ
リマーGl(20g)とをNMP320ミリリットルに
溶解し、0°Cで8時間反応せしめた。
反応終了後、反応溶液をNMPで希釈し反応容器より取
り出し、20倍量のエーテルに滴下し、反応混合物を沈
殿させた後に、濾別し乾燥し、反応混合物を回収し、ブ
ロック共重合体A1と同様にして精製した。数平均分子
量18000のブロック共重合体が63%の収率で得ら
れた。
得られたブロック共重合体の数平均分子量、収率を第3
表に示した。
入ユ1 プo ツク共重合体 AI   BI   CI   
Di収率(%)    60  65  70  63
数平均分子量  13700 16000 18000
 18000実施例のブロック共重合体A1について赤
外線吸収スペクトルをKBr法で日立製作頂部の295
型赤外分光光度計によって測定した。その結果得られた
測定スペクトルを第2図に示す、3420cm−’にウ
レタン結合に由来するN−H伸縮振動による吸収を、1
720ea+−’にウレタン結合に由来するC−0伸縮
振動による吸収を検出し、1110cm−’にポリエチ
レングリコール連鎖に由来のC−C伸縮振動による吸収
を示すa 2910 cm、2870cm−’にポリ塩
化ビニル系連鎖、ポリエチレングリコール連鎖に由来の
C−H伸縮振動による吸収を示す。
[実施例3] 上記の実施例2で製造したABA型プL1ツク共重合体
Aを、ジクロロエタンに溶解した溶液を、ポリ塩化ビニ
ル管(内径1.4mm長さ20cm)にコーティングを
行ないウサギ静脈より採血した新鮮な血液を所定量注入
し、このポリ塩化ビニル管を、シリコーンチューブで接
続した後、回転装置により所定の回転数で回転させ、チ
ューブ内に血栓が形成し閉室するまでの時間を測定した
。コーティングしていない未処理のポリ塩化ビニルの場
合と比較すると、ブロック共重合体をコーティングした
チューブでは、閉室するまでの時間が3〜5倍に延長し
ていることが分かった。製造したAt、Bl、CI、D
IのAHA型ブロック共重合体において同様の結果を示
した0本発明のブロック共重合体は、優れた生体適合性
を有することか分かる。
また、これらのブロック共重合体は日本薬局方の輸液用
プラスチック容器試験法に準じて重金属試験、溶出物試
験、急性毒性試験、皮肉反応試験、発熱性物質試験、溶
血性ル(験、移植試験を行なったところ全て合格した。
また、これらのブロック共重合体をポリ塩化ビニルにコ
ーティングした部材に曲げなどの応力をかけた場合も、
剥離やひび割れなどは見られなく、良好な接着性と機械
的性質を示した。
実施例2で製造した全てのABA型プロ/り共重合体に
おいて同様の結果を示した。
[実施例4] 上記の実施例2で製造したABA型ブロック共重合体A
1を、ジクロロエタンに溶解させた溶液を、ポリ塩化ビ
ニル管(内径1.4mm長さ20crn)にコーティン
グを行ないウサギ静脈より採血した新鮮な血液を所定量
注入し、このポリ塩化ビニル管を、シリコーンチューブ
で接続した後、回転装置により所定の回転数で回転させ
、チューブ内に血栓が形成し閉室するまでの時間を測定
した。コーディングしていない未処理のポリ塩化ビニル
の場合と比較すると、ブロック共重合体をコーティング
したチューブでは、閉室するまでの時間が3〜5倍に延
長していることが分かった。実施例2で製造した全ての
ABA型ブロック共重合体において同様の結果を示した
0本発明のブロック共重合体は、優れた生体適合性を有
することが分かる。
また、これらのブロック共重合体は日本薬局方の輸液用
プラスチック容器試験法に準じて重金属試験、溶出物試
験、急性毒性試験、皮肉反応試験、発熱性物質試験、溶
血性試験、移植試験を行なったところ全て合格した。
また、これらのブロック共重合体をポリ塩化ビニルにコ
ーティングした部材に曲げなどの応力をかけた場合も、
剥離やひび割れなどは見られなく、良好な接着性と機械
的性質を示した。
実施例2で製造した全てのABA型ブロック共重合体に
おいて同様の結果を示した。
[実施例5] 生 適合性材料の製造 ブロック共重合体C−FをN、N−ジメチルホルムアミ
ドに溶解した溶液を直径1.4mmのステンレス線に繰
り返しコーティングすることにより内径1.4m、外径
2.0m、長さ100anのチューブを作製した。これ
らのチューブは血管力i・−チル用素材として用いるこ
とができる。
これらの素材の抗血栓性について、以上のチューブを長
さ20Cffllに切断したもの8個を、チャンドラル
ープ法(チャンドラ−、エイ・ビイ[Chandler
、 A、 B、 ]著;インビトロ ッロンピック コ
アキュレイジョン 才プ ジ ブラッドーア メソッド
 フォア ブロジュシング ア ッロンバス[In v
itro tbrombotic coagulati
on of the blood−A method 
for producing a throa+bus
]、ラボラトリ インベスチメント[Lab、 Inv
est、 ]7:110〜114.1958を参照)に
より、閉本までの時間を測定し、調べた。その結果を第
4表に示す。
亀±遣 凝固時間(ポリ塩化ビニル チューブを1とした相対値 共重合体C3,B±0.8 共重合体D   3.6土0.7 共重合体E   3.9±0.4 共重合体F   3.9±1.2 [実施例6コ 生体適合性材料の製′1 ブロック共重合体A1〜D1をジク[10エタンに溶解
した溶液を直径1.4mmのステンレス線に繰り返しコ
ーティングすることにより内径1.411外径2.0m
W11、長さ100cITlのチューブを作製した。こ
れらのチューブは血管カテーテル用素材として用いるこ
とができる。
これらの素材の抗血栓性について、以上のチューブを長
さ20CI11に切断したもの8個を、チャンドラルー
プ法(チャンドラ−、エイ・ビイ[Chandtar、
 A、 B、 ]著;インビトロ ツUンピック コア
キュレイジョン 才プ ジ プラッドーア メソッド 
フォア プ「1ジユシング ア ′ンロンバ;z、 [
In vitro throIIIbotic coa
gulation of the blood−A m
ethod for producing a thr
ombus]、ラボラトリ インベスチメント[Lab
、Invest、]7:110−114、1958を参
照)により、閉室までの時間を測定し調べた。
その結果を第5表に示r。
亀Σλ ブロック共重合体A1 ブロック共重合体B1 ブロック共重合体C1 ブロック共重合体D1 凝固時間(ポリ塩化ビニル チューブを1とした相対値 3.2±0.8 3.3±0.8 3.0±0.7 3.1±1.2 [実施例7] [本発明による医療材料の生体適合性試験]前記実施例
4で使用したABA型ブロック共重合体を、N、N−ジ
メチルホルムアミドに溶解した溶液をガラス板上にキャ
ストし真空乾燥により溶媒を除去することにより透明な
フィルムを製造した。このフィルムを81四方に切断し
、この上に3.8%クエン酸ナトリウム溶液(1容)を
いれた注射器を用いて人より9容の血液を採取し、遠心
分離して得た血小板に富む血漿を一定量載せ、所定の時
間、室温でインキュベートした。クエン酸ナトリウムを
含有する生理食塩水で軽く洗浄し、2.5%グルタルア
ルデヒド液で固定後、SEMにより一般のポリ塩化ビニ
ル系樹脂の場合と比較すると、ブロック共重合体では粘
着血小板数が少なく、血小板の変形も殆ど見られなかっ
た1本発明によるブロック共重合体は、優れた生体適合
材料であることが明らかにされた。
前記実施例2のブロック共重合体A1〜D1を、ジクD
 Uエタンに溶解した溶液をガラス板上にキャストし真
空乾燥により溶媒を除去することにより透明なフィルム
を製造した。このフィルムを8ff1四方に切断し、こ
の上に3.8%クエン酸ナトリウム溶液(1容)をいれ
た注射器を用いて人より9容の血液を採取し、遠心分離
して得た血小板に富む血漿を一定If&せ、所定の時間
、室温でインキュベートした。クエン酸ナトリウムを含
有する生理食塩水で軒く洗浄し、2.5%グルタルアル
デヒド液で固定後、SEMにより一般のポリ塩化ビニル
系樹脂の場合と比較すると、本発明のブロック共重合体
で作製したフィルムでは粘着血小板数が少なく、血小板
の変形も殆ど見られなかった0本発明によるブロック共
重合体は、優れた生体適合材料であることが明らかにさ
れた。
[実施例8] [本発明による医療材料の生体適合性試験]実施例2で
製造したブロック共重合体A1をジクロロエタンに溶解
した溶液でガラスピーズをコート−L人から採血した血
液から分離した血清中に入れ37℃で30分間インキコ
ベートした。この血清について50%溶血法による補体
価(CH2O)を測定した。何も接触していない血清と
比較しても補体の活性は殆ど認められず、補体活性の面
でも本発明のブロック共重合体は、優れた生体適合性を
持つことが明らかにされた。
[実施例9] [jjl水性塩化ビニル系樹脂の製造]KHA;数平均
分子量60000両末端水酸基の塩化ビニル重合体と、
数平均分子1i1525 Qの片末端イソシアナート基
のポリエチレングリコールからA−B−A型のブロック
共重合体を合成した。ポリ塩化ビニル製シート上に上記
のブロック共重合体をジクロロエタンに4%の濃度に溶
解したものをコーティングし、乾燥したものを試料Aと
した。
X旦B;試料Aで合成したブロック共重合体を塩化ビニ
ル製シートの上に載せ、100℃で400kg/cm”
の圧で1分間かけプレス加工成形した。
人社工;前記実施例2のブロック共重合体C1を試料A
と同様にコーティングした。
星薫;未処理の塩化ビニル製シートと試料A、B、C上
に蒸留水を1滴落とし、エルマ光学株式会壮観接触角測
定装置により接触角を測定した。
その結果を第6表に示1−0どの試料も親水性化剤によ
り表面の親水性が向上していることが明らかにきれた。
また、これらの試料は[]本薬局方の輸液用プラスチッ
ク製賽器試験法に準じて重金属試験、溶出物試験、急性
再試験、皮肉反応試験、発熱性物質試験、溶血性試験、
移植試験を行なったところ合格することを明らかにした
未処理塩化ビニル製シート  92度 [実施例10] [Ml水性化塩化ビニル系成形物1コ 実施例9の試料A、Bと未処理塩化ビニル製シートを室
温で、湿度100%の容器中に置いたところ、未処理塩
化ビニル製シートには水滴が多数付着したのに対して、
試料A、Bでは、均一に濡れ水滴は見られなかった。6
ケ月放置した後の試料についても同様の結果となり、持
続性に優れていることが明らかにきれた。
[実施例11] [本発明による親水性化成形物2] ポリ塩化ビニル100重it部に対して、実施例9の試
料Aで用いたブロック共重合体50重量部を配合し、1
70℃で400kg/cm”で3分間加圧し、シート状
成形物をIl!造した。そのサンプルの接触角を実施例
9と同様に測定したところ、本実施例で製造した親水性
化成形物の濡れ接触角は、56度に対して、未処理塩化
ビニル製シートの接触角は、92度であった。
[実施例12] [本発明による成形物の表面親水性] ポリ塩化ビニル製の輸液用回路を、実施例9の試料Aで
用いたブロック共重合体のジクロロエタン4%溶液でコ
ーディングし、乾燥した。未処理のままの輸液用回路と
、コーティングした回路を用いて同一流量でソフトバッ
グ入りの生理食塩水を流した。未処理の輸液用回路の場
合は、回路内のチューブに空気が気泡となって付着した
のに対して、コーティング処理した回路では、空気泡の
付着がなく、スムーズに滴下できるものであった。
[実施例13] [水との接触により変形する成形物1]数モ均分子16
000の両末端水酸基のポリ塩化ビニルと数平均分子量
2250の片末端インシアナート基のポリエチレングリ
:I−ルとをジオキサン中で、100℃で24時間反応
を行ない、A−B−A型プ07り共重合体を合成した。
ポリ塩化ビール100ffifa部とDOP5o!II
量部トカラなる厚さ1mのポリ塩化ビニル製シートの上
に上記ブロック共重合体を100℃テ400 kg/ 
c+a”の圧をかけ、1分間プレスし、第3図Aに示す
ような2層のシートを作成した6図中で、1は本発明の
ブロック共重合体であり、2はポリ塩化ビニルである。
このシートは乾燥状態ではまつずぐな形状をしている。
このシートを室温と回し温度の蒸留水(こつけると直ち
に第3fiBに示すような形状に変形した。
その後、水中から取り出し、空気中に放置したところ元
の第3図Aのような形状に回復した1以上の操作を5回
繰り返したが同様に変形し回復した。
[実施例14] [水との接触により変形する成形物2]実施例13で用
いた2層シートのプロ・7り共重合体の表面をポリ2−
ヒドロキシエチルメタクリレートの4%メタノール溶液
でコーティングして、第4図に示すようなシートを製造
した。1はブロック共重合体であり、2はポリ塩化ビニ
ル、3はポリ2−eドロキシエチルメタクリレートであ
る。このシートを実施例13で行なったと同様に、蒸留
水中に漬けたところ、変形は浸漬後20秒で発生した。
[実施例]5] [水との接触により変形する成形物3]塩化ビニル製カ
テーテル先端の内側に、実施例13で用いた同様のプロ
yり共重合体をジクロロエタンの6%溶液でコーティン
グし、第5図Aに示すようなカテーテルを作製した0図
中、1はブロック共重合体であり、2はポリ塩化ビニル
である。このカテーテルをウサギ腹腔内に挿入し、CA
PD腹腔潅流を流した。カテーテル挿入の際に切開の大
きさは小きく、しかもカテーテルを引っ張っても抜けr
、脱落防止の効果のあるものであった。即ら、挿入後、
本発明に従って作製されたカテーテルは、第5cgJB
に示すように変形し、上記のような顕著な効果のあるも
のである。
[実施例16コ [本発明によるガイドツイヤ用成形物]内部可m性化の
塩化ビニルとブロック共重合体とから本発明に従い第6
図に示すような医療用ガイドワイヤ状成形物を作製した
0図中、1は本発明のブロック共重合体であり、2は塩
化ビニルである。このワイヤ成形物を使用してウサギの
大腿動脈から心臓までカテーテルを挿入した1本発明に
よって得られた特性により、水接触による変形特性によ
り、操作性が向上して、ガイドツイヤの挿入が容易にな
った。
し実施例17] [本発明によるカテーテル用成形物] 内部可塑性化塩化ビニルとブロック共重合体とから、本
発明に従い第7図に示すようなチューブを作製した0図
中、1はブロック共重合体であり、2は塩化ビ!−ルで
ある。この成形物は、水中にいれると先端が屈曲4′る
ものである。
[発明の効果] 本発明は、次のような顕著な技術的な効果を奏するもの
である。
本発明の新規なABA型ブロック共償合体は、第1に、
ポリ塩化ビニル系重合体と、親水性重合体とを用いるこ
とにより、ポリ塩化ビニル類の樹脂との相溶性が良好で
機械的性質に優れ、同時に親水性領域と疎水性領域との
ミグ11相の分離されkjN造のプ[ノック共重合体が
得られ、優れた生体適合性を有するものである。
本発明の新規なABA型ブロック共重合体の製法は、筒
便で操作の容易な方法により、分子量、分子鎖長、分子
鎖長比を自由にでき、親水性領域及び疎水性領域を自由
に設計でき、即ち、両端に反応性基を有するポリ塩化ビ
ニル系重合体の鎖長け、ポリ塩化ビニル系重合体とオゾ
ンとの反応の際の温度、時間、オゾン量により定まり、
片末端に反応性基を有する親水性重合体の鎖長は、片末
端に反応性基を有する親水性重合体を再沈殿法又は分別
沈殿法により分子量を選別することにより選定4−るこ
とができるものである。
本発明による医療材料は、第1に、分子レベルで設計さ
れた材料を提供できるために、所望の材料特性に適する
医療用材料を容易に製造製作することができる。
本発明による医療用具は、生体適合性のある用具表面が
容易に作成されるものである。
本発明による塩化ビニル系M14脂の親水化剤は、第1
に、ポリ塩化ビニル系重合体と親水性重合体とから合成
したブロック共重合体を用いることにより任意の親水化
度を有し塩化ビニル系樹脂に相溶性のよい親水化剤が製
造でき、塩化ビニル系樹脂の表面親水化が可能となるも
のである。第2に、親水化剤の使用方法としては、溶媒
に溶解させコーティングする、加熱溶解させ表面を被覆
する、塩化ビニル系樹脂に添加配合した後に成形すると
いった種々の方法がとれるために、成形物を後から親水
化することも可能である。第3に本発明の親水化剤で処
理した表面から親水化剤が溶出することがなく、表面の
親水性の長時間の持続が可能であり、食品用、医療用に
も使用可能である。
更に、本発明による水との接触により変形する成形物は
、第1に、ポリ塩化ビニルとポリエチレングリコールと
から合成したA−B−A型ブロック共重合体と可m性材
料とを組合せて成形することにより、水との接触により
、元の形状から変形する成形物の製造が可能になった。
第2に、使用する可塑性材料は樹脂に限らず、繊維、紙
、無機物、金属など広い選択範囲から選択使用できる。
また、第3に、そのための成形についてはブロック共重
合体を溶媒に溶解させたり、加熱溶解することによって
可能であり、従来からの成形技術をそのまま使用可能で
あり、安価で容易に製造できるものである。更に、第4
に、変形は水との接触により引き起こされ、その速度は
早く、また可逆的であり何度でも使用可能である。また
、第5に成形物の表面を含水性又は透水性の材料で覆う
ことにより変形するまでの時間を延長でき、変形時間を
調整制御できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明により製造された新規なABA型ブロ
ック共重合体Fの赤外線吸収スペクトルを示す図である
。 第2図は、本発明により実施例2で製造された新規なA
BA型ブロック共重合体A1の赤外線吸収スペクトルを
示す図である。 第3図A、Bは、本発明による水と接触すると変形する
成形物とその変形後の成形物の断面図である。 第4図は、表面の一部をポリ−2−ヒドロキシエチルメ
タクリレートで覆った本発明の成形物の断面図である。 第5図A、Bは、本発明喀こよる脱落防止のカテーテル
成形物、及びその変形後の構成を示す斜視図である。 第6図は、本発明によるガイドワイヤ用のロッド状成形
物の説明図である。 第7図は、本発明によるカテーテル用のチューブ状成形
物の説明図である。 [主要部分の符号の説明] 1、、、、本発明のブロック共重合体 2、、、、塩化ビニル 3、、、、含水性St詣 3亥β  3■υ +400    1α幻 −漉牧ヱー1 第1図

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式A−B−A(Aは親水性重合体であり、B
    は塩化ビニル系重合体である)で示されるブロック共重
    合体。
  2. (2)該親水性重合体が、エチレングリコール重合体又
    は2−ヒドロキシエチルメタクリレート重合体である請
    求項1記載のブロック共重合体。
  3. (3)片末端に反応性基を有する親水性重合体と両末端
    に該反応性基と反応する反応性基を有する塩化ビニル系
    重合体とを加えてで反応せしめることを特徴とする請求
    項1又は2記載のブロック共重合体の製法。
  4. (4)請求項1又は2記載のブロック共重合体を含有す
    ることを特徴とする生体適合性医療材料。
  5. (5)請求項1又は2記載のブロック共重合体を医療器
    材の少なくとも表面に形成せしめたことを特徴とする医
    療用具。
  6. (6)請求項1又は2記載のブロック共重合体を含有す
    る塩化ビニル系樹脂の表面親水化剤。
  7. (7)請求項1又は2記載のブロック共重合体を含有す
    ることを特徴とする親水性塩化ビニル系樹脂。
  8. (8)請求項1又は2記載のブロック共重合体を少なく
    とも表面に形成せしめたことを特徴とする表面親水性塩
    化ビニル系樹脂成形物。
  9. (9)一般式A−B−A(Aはエチレングリコール重合
    体であり、Bは塩化ビニル系重合体である)で示される
    ブロック共重合体と可塑性材料との組合せからなること
    を特徴とする水接触変形性成形物。 ((10)一般式A−B−A(Aはエチレングリコール
    重合体であり、Bは塩化ビニル系重合体である)で示さ
    れるブロック共重合体と可塑性材料との組合せからなり
    少なくとも表面の一部を含水性又は透水性の材料で覆っ
    たことを特徴とする水接触変形性成形物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009242553A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Daikin Ind Ltd 末端処理されたフッ化ビニリデン系ポリマーおよびフッ化ビニリデン系ポリマーセグメントを有するブロック共重合体ならびにその製造方法
JP2018532453A (ja) * 2015-09-03 2018-11-08 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーBecton, Dickinson And Company Iv抗凝血処理システムおよび方法

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