JPH02129315A - ステンレス鋼搬送用ロール - Google Patents

ステンレス鋼搬送用ロール

Info

Publication number
JPH02129315A
JPH02129315A JP28309388A JP28309388A JPH02129315A JP H02129315 A JPH02129315 A JP H02129315A JP 28309388 A JP28309388 A JP 28309388A JP 28309388 A JP28309388 A JP 28309388A JP H02129315 A JPH02129315 A JP H02129315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
stainless steel
plate
metal
inorganic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28309388A
Other languages
English (en)
Inventor
Miki Orito
折戸 美樹
Keiichi Sakashita
敬一 阪下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP28309388A priority Critical patent/JPH02129315A/ja
Publication of JPH02129315A publication Critical patent/JPH02129315A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高温のステンレス鋼板等を連続的に加熱する熱
処理ライン(アニーリング・ライン、またはアニーリン
グ・ビックリングライン)に使用される搬送用ロールの
うち特に熱処理炉に使用される搬送用のロールに関する
ものである。
(従来の技術及びその問題点) ステンレス鋼板等の熱処理を連続的に行う熱処理ライン
には、鋼板の搬入、搬出用に多数のロルがその進行方向
に直角に配置されている。
ところで、前記ロールのうち特に高温状態の鋼板に接触
するロールは、耐熱性、耐摩耗性、平滑性、鋼板への非
付着性、並びに鋼板に対する非対面攻撃性が要求されて
おり、従来この種のロールは、天然のアスベスト繊維の
持つ特性を生かして、アスベスト繊維をゴム状バインダ
ーを用いてシト状に成形し、このシートをドーナツ状に
切断加工して、金属製のシャフトに圧縮積層して表面仕
上げを行なったアスベスト・デイスクロールとして使用
していた。
ところがアスベスト繊維は、天然の珪酸マグネシウム鉱
物繊維であり、繊維長、繊維径、化学組成等のバラツキ
が大きく、また結晶水を含んでいるため、1000°C
を越える高温域で使用した場合、前記繊維自体のmta
のバラツキや結晶水の離脱により体積収縮をおこすため
、ロール表面にクラックが発生し、このクランクにより
、搬送される鋼板の表面が傷つけられたり、使用中に前
記りラックの拡大が進行し、ロールが金属軸から脱落す
るという問題点があった。
更に、アスベスト繊維は代表的な組成としてSi0.が
43wL%、MgOが50wt%、他に不純物としてF
e201、Cab、Na、○、K t O等の化合物を
5〜6wt%含んでいるため、高温においては、搬送さ
れるステンレス・ストリップ表面に発生するスケール(
FezO:+、Fe30a、F e O,Cr t03
等)が、前記Fe、O,、CaO1Na、0、K、0等
のいずれか一種または二種以上と反応し、アスベストロ
ール表面に付着すると同時に、搬送されるステン1/ス
・ストリップの荷重を受けてアスベストロール表面に喰
い込んでしまう。
アスベストロール表面に、いったんスケールが喰い込ん
でしまうと、連続搬送されるステンレス・ストリップ表
面上で新たに発生するスケールは、前記喰い込んだスケ
ールに付着して二層構造となると同時に、搬送されるス
テンレス・ストリップの荷重を受けてアスベストロール
表面に喰い込んでしまう。
スケールが繰り返し層状に発達してゆく現象を一般にr
ビルド・アップjといい、前記スケール−層の厚みは約
15μmであり、層状に発達したビルド・アンプは直径
0.1〜1mm、長さ数mm〜15mm程度になる事も
ある。
ビルド・アップは、ある程度の大きさに成長すると、ロ
ール内部への成長がロール内圧により停止し、逆にロー
ル内圧によりロール表面に突出する現象が生じる。前記
現象を一般に「ビ/り・アンプjといい、ビック・アン
プが発生ずると、搬送されるステンレス・ストリップ表
面に押し疵がつき、製品不良が発生してしまう。
従来、前記ピンク・アップによる押し疵不良に対して、
基本的な対策は未解決であり、この対応としては、経験
的にアスベストロールの嵩密度を搬送されるステンレス
・ストリップの材質、厚み等により適当に調整し、前記
ピック・アンプが搬送されるステンレス・ストリップに
より摩耗するように使用する。即ち、前記ビック・アッ
プを自己摩耗と同時に落としてしまう方法が採られてい
る。
しかしながら、前記自己摩耗によりピックアップを防止
する方法で嵩密度を調整すると強度の劣化が内きく使用
時に脱落等が発生し、自己摩耗と強度を両立することは
困難であった。
また、アスベストは天然鉱物であるため、品質(主に化
学組成)が不均一であり、ロール成形後、表面の一部分
に前記Fez○s 、Cab、NagOlK、0等の不
純物が高濃度で存在した場合等、ロールの自己摩耗量よ
りもビルド・アンプ形成の方が早くピック・アップする
ことにより製品に疵をつけてしまうことがある。
即ち、ロングライフかつ安定操業が望めない欠点がある
さらに従来のアスヘスト・デイスクロールはアスベスト
繊維を使用しているため、そのロールを製造する工程ば
かりでなく使用設備からもアスベスト繊維が飛散し健康
障害の恐れがあった。
すなわち、日本において昭和49年国際ガン条杓に調印
し国内においてもこれまでに種々の省令でアスベストの
取り扱いを規制してきたが、昭和51年4月1日より[
特定化学物質等障害予防規則」を実施し、さらに昭和5
3年3月30日労働基準法施行規則を一部改正し、ガン
源性物質、若しくはガン源性因子又は、ガン源性工程に
おける業務による疾病中に「アスベストにさらされる業
務による肺ガンまたは中皮腫Jを指定している。
この省令により、我国においてもアスベスト公害の問題
が大きくクローズアップされてきている。
これに対し、アスベスト・デイスクロールに代えて人工
耐熱繊維であるシリカ・アルミナ繊維等の無機質繊維と
無機充填材と必要に応じて添加される無機結合材及び有
機結合材によってシート状に形成されたものを、金属製
のシャフトに圧縮積層して表面仕上げを行なった搬送用
ロールが提案されている。前記搬送用ロールは、人工耐
熱繊維を使用しているため、アスベストに比較し繊維長
や繊維径のバラツキが小さく、化学組成は不純物が極め
て少なく非常に安定しているし、結晶水を持たないため
、1000°Cをこえる高温下で使用した場合でも収縮
が小さく安定操業可能なロールである。
しかしながら、シリカ・アルミナ繊維等の無機質繊維は
非晶質であるため、980℃付近の温度下においてムラ
イト再結晶を起こし、わずかであるが熱収縮を起こす。
したがって、ステンレス鋼板の熱処理ラインにおいて前
記搬送用ロールは、熱処理炉の出口側および入口側、ま
たは分割式熱処理炉の炉間ロール等、比較的温度条件の
低い場所においては前記ロールの金属シャフトを水冷す
ることによって問題なく使用できるが、雰囲気温度が1
200’Cに前後に達する前記熱処理炉の均熱帯または
加熱帯に用いられる炉内ロールは、金属シャフトを水冷
しているにもかかわらず、ロール表面の温度は雰囲気温
度とほぼ等しくなってしまうため、ロール表面に微細な
りラックが発生することがある。
前記微細なりランクは、幅が非常に小さいためクランク
自身が搬送されてくるステンレス鋼板の表面に疵を残し
たりすることはないが、アスベスト・デイスクロールと
同様に使用中に前記微細なりラックがロール内部へ徐々
に拡大し金属軸まで到達し、ロールが金属軸から脱落し
て使用不能となってしまうという問題点があった。
又、従来の人工耐熱繊維と無機充填材を使用した搬送用
ロールに於いて作製されたデイスクロールの摩耗率につ
いては、デイスクロールの嵩密度と摩耗率が反比例する
為、嵩密度によって最適摩耗率を設定することが出来る
が、耐荷重不足により脱落を起こし長期間の使用には耐
え難いものであった。
すなわち、ステンレス搬送用ロールにおいては適度な摩
耗率を有し、被搬送物に疵を残さず、しかも被搬送物の
荷重に充分耐えうる搬送用ロールは未だ知られていない
(問題点を解決する為の手段及び作用)本発明は、前記
従来技術の欠点を除去解決することを目的とし、この目
的を達成するための手段として、特許請求の範囲に記載
したステンレス鋼搬送用ロールを提供するものである。
すなわち、本発明は、「主として無a質繊維と無機充填
材からなるドーナツ状の成形板が金属軸に多数積層され
てなるステンレス鋼搬送用ロールにおいて、前記成形板
の組付嵩密度が1.0〜1゜6g/cdであり、かつ前
記成形板の任意の層間にドーナツ状の金属板を挟設した
ことを特徴とするステンレス鋼搬送用ロール」である。
具体的には本発明のステンレス鋼搬送用ロールは、特に
無機充填材の粒度および含有量に着目し、前記無機充填
材を選択使用することにより適度な摩耗率とし、かつ金
属板を挟設することにより強度を補ったのである。この
ことにより被搬送物を疵つけることなく長期に使用可能
な適度な自己摩耗と強度を共有することができるのであ
る。
なお、本発明の主として無機質繊維と無機充填材からな
るドーナツ状の成形板は、無機質繊維、有機結合材およ
び必要に応じて添加される無機結合材からなるものであ
る。
次に本発明の詳細な説明する。
本発明のステンレス鋼搬送用ロールにおける前記成形板
の組付嵩密度は1. 0〜1.6g/cmであることが
望ましい。その理由は1.0g/c++1より小さいと
成形板としての組付強度も劣化し、デイスクロール用の
成形板として使用することが困難であり、後述する金属
板の挟設によっても強度を保持することが難しく長期の
使用に耐えられない。また、一方1.6g/cdより大
きいと緻密になりすぎて自己摩耗を充分に発揮しえなく
なるとともに使用時の圧縮還元力が失われ脱落の原因と
なりやすくなる。
本発明のステンレス@搬送用ロールは、前記積層された
成形板の任意の眉間にドーナツ状の金属板が挟設されて
なることが必要である。その理由は成形板の任意の層間
に挟設せしめた金属板によって成形板の密度低下による
強度劣化を防止するとともに金属軸の水冷効果を金属軸
近傍だけでなく、デイスクロールの表面層近(まで到達
せしめることができるため、1200°C前後の雰囲気
温度に達する熱処理炉の均熱帯や加熱帯でも、ロール表
面ににおけるクランクの発生や金属軸からの脱落を防止
することができ、耐久性に極めて優れた効果を有するか
らである。
本発明によれば、前記無機質繊維としては、人造耐熱繊
維であるシリカ・アルミナファイバー結晶質アルミナフ
ァイバー、ジルコニアファイバ、窒化ケイ素ファイバー
等が使用できるが、金属軸に嵌装するときの耐圧縮強度
が強いこと及び低コストであることがらシリカ・アルミ
ナファイバーがより望ましい。
本発明によれば前記無機充填材としては、A1.03、
ZrJ、Si、N4.5iAION、 ZrBz、3A
h(h ・2SiO2等のいずれか一種または二種以上
が使用できるがこの中でも特に熱間におけるステンレス
鋼との非反応性、ぬれ性が小さいこと及び低コストで入
手し易いことからA1.0.が望ましい。
また、本発明によれば無機充填材の含有量は60wt%
未満が望ましい。その理由は無機充填材の配合量が60
wt%を越えると無機繊維の割合が減る為、被搬送物の
荷重に耐えられない為であ前記無機充填材は平均粒径を
異にする少なくとも二種を粒度配合することが望ましい
、その理由は、連続系粒度分布を有する一種類のみでは
粒度分布を分級等でその粒度分布を微細な粒径範囲で制
御することは難しく前記所望する密度と強度を得るため
に二種類以上の異なる粒度分布および平均粒径を有する
ものを配合によって制御することが前記密度を制御する
うえに良好である。もちろん前記二種類以上のそれぞれ
の粒度分布および平均粒径が近似し、配合の結果分布を
有する連続系粒度分布を有する場合には粒度配合とはい
えず効果はない。望ましくは大きい平均粒子径を有する
ものは小さな平均粒子径を有するものの2倍以上であり
、かつそれぞれの粒度分布もシャープであることがよい
、しかしながら前記シャープな粒度分布のものは比較的
高価なものが多い。
本発明のロールに使用する無機充填材について二種類を
粒度配合する場合の例を挙げ具体的に説明する。
使用する無機充填材は平均粒子径が1〜5μmと50〜
60μmの二種類を粒度配合することが望ましい、その
理由は、平均粒子径が1μmより小さいものは粒度配合
すると最密充填になり、ロルの密度を低下することがで
きず摩耗度を適度に上げる事が困難となる。また平均粒
子径が60μmより大きいものを使用すると被搬送物に
粒子の形状が転写して疵をつけてしまう恐れがある。
また前記二種類の配合比は平均粒子径が1〜5μmのも
のを前記無機充填量の50〜80wL%含有しているこ
とが望ましい。その理由は、1〜5μmの粒子のみでは
ロールの摩耗率が著しく低下してしまい、前記ロール表
面に発生したビルドアップを摩耗しながら落とす事が出
来ない為である。また50〜60μm粒子ばかりで行な
うと、摩耗率が極端に大きくなり、ロールライフが非常
に短くなる為である。更により好ましくは平均粒子径が
1〜5μmのものについては1μm以下の粒子含有量は
10wt%未満であり平均粒子径が50〜60μmのも
のについては20μm以下の粒子含有量は5wt%未満
が望ましい。
本発明によれば、前記無機結合材としては、コロイタル
シリ力に代表される無機コロイトヤ、木簡粘土等の粘土
鉱物、さらにフリット等の焼結助剤が使用できる。しか
しながら、使用条件によって1200°C雰囲気下で使
用に耐える比較的軽い強度で充分な場合においては、前
記無機結合材は使用しなくても差し支えない。
また、前記有機結合材としては、NBR,SBR、アク
リル酸エステル系等のエマルジ目ンラテックスや、ポリ
アクリルアマイドに代表される紙力増強剤等が使用でき
る。これらのうちでも、望ましくは、前記ドーナツ状の
成形板を製造する際のウェット強度を持たせる為の変成
アクリル酸エステル系エマルジョンラテックスと、乾燥
後の強度をもたせる為のポリアクリルアマイドの併用が
より効果的である。
本発明によれば、前記金属板の材質は搬送されるステン
レスよりも柔らかい金属とする必要がある。その理由は
、−iに金属板がロール表面に露出すると、搬送される
ステンレス鋼板に疵をつけるばかりでな(、金属板自体
が酸化物となり、この酸化物上にステンレス表面に発生
する酸化物が積層し、ビルドアップ 発生し、搬送されるステンレス鋼板表面に押し込み疵を
つけてしまうのであるが、金属板の材質を前記搬送され
るステンレスよりも柔らかい金属とすることによって前
記金属板がロール表面に露出していても、該金属はステ
ンレスよりも柔らかいため自己摩耗してステンレス表面
に疵をつけることなく搬送することができるのである。
また、金属板自体の酸化による該金属酸化物が表面に発
生した場合においても、金属が柔らかいために緩衝材的
に作用することにより、ステンレス鋼板表面に押し込み
疵をつけることなく搬送することができるのである。
さらにこのことは、金属板をデイスクロール表面まで露
出させることができるため金属軸の冷却効果をより効果
的とすることができる。
本発明によれば、前記金属板の厚みはIII+より薄く
する必要がある。前記金属板の厚みを1mmより薄くす
る理由は、loom以上であるとロールの重量が著しく
増加しアイドル回転に支障をきたすこと、さらにドーナ
ツ状の無機質繊維からなる成形板の層間に金属板を挟設
させ金属軸に圧縮嵌装する際に前記金属板のないロール
表層部と金属板が隣接するロール内部に於いて前記ドー
ナツ状の無機質繊維からなる成形板の嵩密度に著しい差
が発生し、金属板外周辺部にあたる界面に於いて著しい
強度差が生じてしまう為である。
なお、前記狭設されてなる金属板の間隔は、必ずしも等
間隔である必要はなくロールを実炉で使用する際のロー
ル表面温度分布に合わせて適宜間隔をかえても差し支え
ない。しかしながら、本発明によれば冷却効果を十分に
発揮でき、しかもロール自身の重量がアンプする面から
考えると狭設されてなる金属板と金属板の間隔が15+
am以下が適切である.特に温度の高い部分においては
前記間隔を511Illより小さくすることが好適であ
る。
また、本発明に使用する金属板は、(軟鋼、黄銅、銅板
等)が考えられるが、耐熱性及びコスト面から軟鋼がよ
り望ましい。
本発明に係るステンレス鋼搬送用ロールは、次のような
作用がある。
まず搬送ロールの表層から金属板が嵌装されている部分
までは、1200°C付近の熱間において搬送されてい
るステンレス鋼板あるいはステンレス鋼の酸化物等と反
応したり融着することがなく、適度な硬さをもっている
ため搬送されるステンレス鋼板に疵をつけることがない
.さらに、無機充填材の平均粒子径を異にする少なくと
も二種類を配合し、成形板の組付嵩密度を1.0〜1.
6g/C+6にすることによりステンレス鋼板に疵をつ
けず、且つなるべくロングライフが得られるように適正
なロール摩耗率を設定することにより、ビルドアップ(
またはピックアップ)による被搬送物であるステンレス
鋼板への押し込み疵を防止することが可能である.また
、搬送用ロール内部に挟設された金属板により、前記成
形板を補強するとともに金属軸の水冷効果がロール表面
近傍迄有効に発揮されることから、ロール表面に熱収縮
により発生するクラックを防止することが可能である。
本発明を実施例により説明する。
(実施例1) 市販のシリカ・アルミナファ.イバー(商品名イビウー
ル・バルク)60wt%と市販の微粒低ソーダアルミナ
(昭和電工■)でアルミナ平均粒径は1、1μm(粒子
径5μm以上1 0wt%、1μm以下5%未満含有)
が60wt%、アルミナ平均粒径55μm(60μm以
上30wL%、20、μm以下5%未満含有)を40w
t%にて2種類を配合して32重重量のアルミナ粒を作
成し、変性アクリル酸エステルエマルジョンラテックス
8重量%とを水中にて攪拌混合してスラリー状とした後
、ポリアクリルアマイド系紙力増強剤を1。5重量%添
加した後、硫酸パン土及びポリアクリルアマイド系高分
子凝集剤にて凝集させた後、つエンドマシンにて幅30
0mm厚み181の連続ウェットシートを抄造した。
次いで、ウェットシートを乾燥後の嵩密度が0.8 g
/c4、厚みが3mmとなるように脱水プレスしたもの
をウェット状態のまま内径1501111、外径265
mmのドーナツ状に打ら抜いた後乾燥しデイスクロール
用成形板を作成した。
次に、市販の軟鋼板(厚み0.29mm)を内径150
゜05+m、外径265mmのドーナツ状に打ち抜き、
金属板を作成した。
次に、片面に金属製カラーを溶接した外径150■、肉
w−211IIlの金属軸に、前記成形板を3枚嵌装し
た後金属板を1枚嵌装する、順次この作業を繰り返した
後、金属カラーを嵌装し圧縮プレスした後金属カラーを
溶接し、外径265II11、ロール行動面長1800
an、成形板部分の嵩密度1.4g/cJのロールとし
た。また、金属板の間隔は約4.hmであった。更に、
このロールの外径を金属旋盤にて外径250mmに旋盤
加工し、ステンレスカテナリー炉用デイスクロールを作
成した。第1図にそのデイスクロールの概略を示す。
また第2図に示すような方法でロールの摩耗率を測定し
た。その結果、摩耗率は18.8wt%であった。なお
前記摩耗率測定としての摩耗試験は、800°Cで2時
間焼成したロールを第2図に示す試験機を用い、成形ロ
ール(6)を回転するローター板(7)(サンドペーパ
ーを鋼板に貼り合わせたもの)上に一定荷重(9)を加
えながら接触させ、ローター板を72r、p、mの回転
速度で回したときの成形ロールの摩耗重量減率を測定し
た。
前記デイスクロールをカテナリー炉の炉内搬送用ロール
、(雰囲気温度1200°C)に使用したところ約60
00 )ンのステンレス鋼板(SO5304)を熱処理
した時点でロールの外径は7IIIITl程度Pi!耗
したがロール表面にクラックの発生はみられず、またビ
ルドアップ(ピンクアップ)の発生による押し込み疵の
発生もなかった。
(実施例2) 実施例工と同様であるが無機充填材としてのアルミナ粒
を平均粒径3.OtIm(粒子径5μm以上1wt%未
溝、1um以下10%未満含有)が50wt%、アルミ
ナ平均粒径55μm(60μm以上30wむ%、20μ
m以下5%未満含f)を50wt%にて2種類を配合し
、成形板部分の嵩密度1.5g/cdのロールを作成し
た。実施例1と同様の方法で摩耗率を測定した結果、摩
耗率は、33wt%であった。
実施例1と同様、前記デイスクロールをカテナリー炉の
炉内搬送用ロール、(雰囲気温度1200゛C)に使用
したところ約6000トンのステンレス鋼板(SUS 
304)を熱処理した時点でロールの外径は15111
11程度摩耗したがロール表面にクラックの発生はみら
れず、またビルドアンプ(ピンクアップ)の発生による
押し込み疵の発生もなかった。
(比較例1) 実施例1と同様であるが無機充填材としてのアルミナ粒
を平均粒径3.0μm(粒子径5μm以上1wt%未満
、18m以下10%未満含存)が20wt%、アルミナ
平均粒径55μm(60μm以上30wt%、20μm
以下5%未満含有)を80wt%にて2種類を配合し、
成形板部分の嵩密度0.8g/cdのロールを作成した
。実施例1と同様の方法で摩耗率を測定した結果、摩耗
率は、45wL%であった。
実施例1と同様、前記デイスクロールをカテナリー炉の
炉内搬送用ロール、(雰囲気温度1200°C)に使用
したところ約3000 )ンのステンレス鋼板(sus
 304)を熱処理した時点でロールの外径は30園−
程度摩耗し、ロール表面にクラックの発生はみられた。
(比較例2) 実施例1と同様であるが無機充填材としてのアルミナ粒
を平均粒径3.0μm(粒子径5μm以上1wt%未満
、l/7m以下10%未満含有)が85wt%、アルミ
ナ平均粒径55μm(60μm以上30wt%、20μ
m以下5%未満含有)を15wt%にて2種類を配合し
、成形板部分の嵩密度2.0g/cjのロールを作成し
た。実施例1と同様の方法で摩耗率を測定した結果、摩
耗率は、7.5wt%であった。
実施例1と同様、前記デイスクロールをカテナリー炉の
炉内搬送用ロール、(雰囲気温度1200’C)に使用
したところ約2000 )ンのステンレス鋼板(SO5
304)を熱処理した時点で搬送されるステンレス板の
表面に押し疵の後がついてしまった。
なお、ロールの外径はほとんど摩耗しておらなかった。
(比較例3) 実施例2と同様であるが実施例2で使用したアルミナ平
均粒径55μm(60μm以上30wt%、20μm以
下5%未満含有)のかわりに、平均粒径75μm(60
μm以上80wt%、20μm以下0%)を使用して2
種類を配合し、成形板部分の嵩密度0. 9g/co!
のロールを作成した。
実施例1と同様の方法で摩耗率を測定した結果、摩耗率
は、43wし%であった。
実施例と同様の炉に使用したところ、搬送されるステン
レス板の表面に押し疵の跡がついてしまった。
(発明の効果) 以上のように本発明に係るステンレス鋼搬送用ローラー
は、従来ステンレスカテナリー炉の炉外ロール及び分割
式カテナリー炉の炉間ロールに使用されている非アスベ
スト系デイスクロールにおいてディスク板層間にステン
レスよりも柔らかい材質の金属板を嵌み込むことにより
、雰囲気温度の高い炉内ロールにおいても、搬送するス
テンレス鋼板に疵をつけることなく、かつクランクが発
生せず金属軸より脱落する不安のない高耐久性のロール
を提供することが可能となった。
また、アスベスト繊維を全く使用していない為、ロール
の製作上または使用上「特定化学物質等障害予防規則」
に規定される石綿公害を引き起こす恐れの全くないロー
ラーを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1のロールの破断面図であり、
ロール内部に嵌装した金属板を模式して示しである。 第2図はロールの摩耗率を測定するために使用した摩耗
試験機の斜視図である。 符号の説明 水冷金属軸    2.金属製カラー 成形板 金属板 金属カラーの水冷金属軸への溶接部分 試験用ロール 支持台 おもり取り付は用治具 荷重調整用おもり 第1図 以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 主として無機質繊維と無機充填材からなるドーナツ状の
    成形板が金属軸に多数積層されてなるステンレス鋼搬送
    用ロールにおいて、前記成形板の組付嵩密度が1.0〜
    1.6g/cm^3であり、かつ前記成形板の任意の層
    間にドーナツ状の金属板を挟設したことを特徴とするス
    テンレス鋼搬送用ロール。
JP28309388A 1988-11-08 1988-11-08 ステンレス鋼搬送用ロール Pending JPH02129315A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28309388A JPH02129315A (ja) 1988-11-08 1988-11-08 ステンレス鋼搬送用ロール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28309388A JPH02129315A (ja) 1988-11-08 1988-11-08 ステンレス鋼搬送用ロール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02129315A true JPH02129315A (ja) 1990-05-17

Family

ID=17661126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28309388A Pending JPH02129315A (ja) 1988-11-08 1988-11-08 ステンレス鋼搬送用ロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02129315A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005324244A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Daehan Dongbang Co Ltd 断熱ロール
WO2007037244A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Chugai Ro Co., Ltd. ハースロール
JP2016160449A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 三菱日立パワーシステムズ株式会社 断熱ローラ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5256338U (ja) * 1975-10-21 1977-04-23
JPS567984A (en) * 1979-06-29 1981-01-27 Nippon Kokan Kk Earthquakeeproof device for furnace structure
JPS5858307A (ja) * 1981-09-30 1983-04-06 稲葉 武男 橋面の連続舗装工法
JPH02104611A (ja) * 1988-10-11 1990-04-17 Ibiden Co Ltd 高耐熱ロールとその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5256338U (ja) * 1975-10-21 1977-04-23
JPS567984A (en) * 1979-06-29 1981-01-27 Nippon Kokan Kk Earthquakeeproof device for furnace structure
JPS5858307A (ja) * 1981-09-30 1983-04-06 稲葉 武男 橋面の連続舗装工法
JPH02104611A (ja) * 1988-10-11 1990-04-17 Ibiden Co Ltd 高耐熱ロールとその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005324244A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Daehan Dongbang Co Ltd 断熱ロール
WO2007037244A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Chugai Ro Co., Ltd. ハースロール
JP2007092148A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Chugai Ro Co Ltd ハースロール
JP2016160449A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 三菱日立パワーシステムズ株式会社 断熱ローラ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI403475B (zh) 圓盤輥及圓盤輥用之基材
US20140283556A1 (en) Disc roll, method for producing the same, and disc member base material
JPS5858307B2 (ja) デイスクロ−ル
JPH02129315A (ja) ステンレス鋼搬送用ロール
JP2004299980A (ja) ディスクロール及びその製造方法
JPH01201417A (ja) ローラーハース型加熱炉用搬送ロール
JP2739171B2 (ja) ステンレス搬送用ローラー
JPH01303261A (ja) ステンレス鋼板搬送用ロール
JPH0254716A (ja) 搬送用ロール
JPH01290712A (ja) ステンレス鋼搬送用ロール
JPH01301818A (ja) ステンレス鋼搬送用ロール
JPH0238515A (ja) 搬送用ロール
JPH0599574A (ja) デイスクロールとその製造方法
ZA200607795B (en) Refractory articles for guiding or conveying a solidified material and process for the manufacture thereof
JP4245942B2 (ja) 金属板用ディスクロール及びその製造方法、並びにディスクロール用基材
JPH03197615A (ja) 搬送用ロール
JPH01119616A (ja) ステンレス鋼搬送用ローラー
CN104649697B (zh) 圆盘辊及其基材的制造方法
JP2704401B2 (ja) 高耐熱ロール
TWI659000B (zh) 碟片輥用基材及其製造方法以及碟片輥及其製造方法
JPS58204884A (ja) セラミツクス製ロ−ル
JP2650774B2 (ja) 高温鋼材搬送用ロール
JPH0116884B2 (ja)
JPH06287024A (ja) ディスクロール
JP2518231B2 (ja) 鋼材熱間加工時の焼付防止方法