JPH02124957A - 高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物

Info

Publication number
JPH02124957A
JPH02124957A JP64000546A JP54689A JPH02124957A JP H02124957 A JPH02124957 A JP H02124957A JP 64000546 A JP64000546 A JP 64000546A JP 54689 A JP54689 A JP 54689A JP H02124957 A JPH02124957 A JP H02124957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
flame
resin
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP64000546A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0561303B2 (ja
Inventor
Masashi Sakamoto
正史 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP64000546A priority Critical patent/JPH02124957A/ja
Publication of JPH02124957A publication Critical patent/JPH02124957A/ja
Publication of JPH0561303B2 publication Critical patent/JPH0561303B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K7/00Use of ingredients characterised by shape
    • C08K7/02Fibres or whiskers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、熱可塑性合成樹脂成形品を成形するのに用い
る樹脂組成物に関するものである。
より詳細には、本発明は、特に離燃性が良+7で、外観
、衝撃強度、流動性を損なうことなく大幅に剛性の改良
された、高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物であり、そ
のため、家庭用電気製品の部品やハウジング、大型テレ
ビのキャビネット等の製造に用いる成形材料として有用
な組成物に関するものである。
(従来の技術及びその問題点) スチレン系樹脂は、その良好な成形加工性と好ましい物
性から、家庭用電気製品の部品やハウジングの構成素材
として、また種々の容器や日用品等の製造に用いる成形
材料として広く用いられている、しかしながら、スチレ
ン系樹脂を大型テレビのキャビネット、空調機の台枠等
の大型の部品や大型の製品を成形するための材料として
用いた場合には、スチレン系樹脂は剛性において不十分
であるという問題点がある。更に、スチレン系樹脂を特
に家電製品や電気・電子機盤の部品の素材に用いる場合
には、高度の難燃性が要求される。
スチレン系樹脂にガラス繊維を配合して剛性を向上させ
ることは、当業界に於いて周知のことである。しかしな
がら、ガラス繊維を配合したスチレン系樹脂を用いて成
形した製品は、外観が悪く。
衝撃強度も十分でないという欠点がある。
そのため、他の欠点を引き起こすことなくスチレン系樹
脂の剛性を向上させるための種々の試みがなされている
0例えば、ゴム補強ポリスチレン系樹脂(ハイインパク
トポリスチレン又はHI PSと呼ばれているものの代
表例である)、あるいはABS樹脂(ゴム補強スチレン
−アクリロニトリル共重合体樹脂の代表例である)に、
繊維状チタン酸カリウムを混合し剛性を改良することは
公知である([工業材料J l!]80年発行28巻8
号第85−97頁、「工業材料」1981年発行29巻
5号第44−49R。
「大阪府立工業技術研究所報告J 1080年発行77
号第49〜54頁、[ポリマー・エンジニアリング・ア
ンド・サイエンスJ 1973年発行13巻6号第40
9〜414頁。
および特開昭58−213032号公報など)、。
また、繊維状チタン酸カリウムを配合すると、ガラス繊
維の場合よりも表面が滑らかで外観の良好な成形品が得
られることも知られている。
しかしながら、スチレン系樹脂に繊維状チタン酸カリウ
ムを配合した場合、引張強さや曲げ弾性率に代表される
剛性は大幅に改良されるものの、衝撃強度が著しく低下
する欠点を有してお番ハ特に高い衝撃強度を必要とする
大型成形品には適用できない制約があった。
更に、スチレン系樹脂は、優れた剛性及び衝撃強度のみ
ならず優れた難燃性を要求されることが多く、この要求
にこたえるべく様々な提案がなされている。
例えば、スチレン系樹脂に難燃性を付与するために、有
機ハロゲン系化合物を難燃剤として配合し、同時に、非
ドリップ性を付与するため、アスベスト等の無機物フィ
ラーを配合することが試みられている(特開昭58−3
7333号)、シかしながら、特開昭58−37333
号公報には、スチレン系樹脂100重量部に対して、1
0重量部を越える無機物フィラーを配合した組成物は、
@燃性が劣り好ましくないことが記載されている。
即ち、かかる組成物の難燃性について、米国アンダーラ
イターズ・ラボラトリーズ・インコーポレーションのプ
ラスチック材料の燃焼性試験基準UL−94に従い燃焼
挙動を観察すると、ブローイング(火炎をあげない燃焼
)の時間が長い。このことは、上記組成物では望ましい
難燃性を得るためには無機物フィラーの配合量を少量に
制限しなければならないことを意味する。しかしながら
、無機物フィラーの配合量が少ないと、無機物フィラー
の配合による剛性の向上が十分ではない。そのため、上
記試みは、優れた難燃性とともに優れた剛性を有するス
チレン系樹脂組成物を提供するものではない。
さらに、上記の提案による組成物は、難燃性が良好で且
つ高い剛性を必要とする大型成形品には、適用できない
制約がある。
以上から明らかなように、優れた機械的強度とともに優
れた難燃性を備えたスチレン系樹脂組成物は、今まで知
られていなかったのである。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、かかる問題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、1燃剤を含有するゴム補強ポリスチレン樹脂に繊
維状チタン酸カリウム、及び意外なことに炭素繊維とを
特定割合で配合することにより、難燃性が良好で、外観
、衝撃強度、溶融流動性を損なうことなく、大幅に剛性
の改良されたスチレン系樹脂組成物を見出した。
また、本発明者等は、上記スチレン系樹脂組成物に更に
高級脂肪酸及び/又はその金属塩を特定量配合すること
により、上記の好ましい特徴を損なうことなく、衝撃強
度が更に向上することを見出した6本発明は、これらの
知見に基き達成されたものである。
すなわち、本発明は。
■ゴム補強ポリスチレン系樹脂と難燃剤、繊維状チタン
酸カリウム及び炭素繊維とを含む組成物であって、ゴム
補強ポリスチレン系樹脂100重量部に対して、N燃剤
4〜35重量部、繊維状チタン酸カリウム15−40重
量部、炭素繊維1〜5兎量部を含有してなることを特徴
とする、高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物を提供する
ものである。
さらに、■本発明は、0.1〜5重量部の高級脂肪酸お
よび/又はその金属塩を更に含有してなる高剛性・難燃
スチレン系樹脂組成物である。
本発明に用いられるゴム補強ポリスチレン系樹脂として
は、様々なタイプのいわゆるハイインパクトポリスチレ
ン(llIr”s)を用いることができる。
ハイインパクトポリスチレンの製造方法については、多
くの方法が提案されており、例えば、米国特許第4,1
85,049号、第3,346,520号、第2,86
2,906号、第3,243,481号及び第3,90
3,202号明細書に記載されている。
ハイインパクトポリスチレンの代表的な製造方法として
は、ゴム状物質を芳香族モノビニル単量体に溶解して3
〜15重量%溶液とした後、塊状あるいは懸濁重合等を
行うことにより、ハイインパクトポリスチレンを得る方
法を挙げることかできる。
本発明に用いられるハイインパクトポリスチレンの【[
ト均分子量は、一般にゲルパーミェーションクロマトグ
ラフ、イー(GPC)で測定され、分子量既知のポリス
チレンを標準物質として作成した検量線に基いて求めた
値で150,000〜400 000である。
ゴム状物質としては、ポリブタジェン、スチレン−ブタ
ジェン共重合体等が代表例として挙げられる6本発明で
用いるゴム補強ポリスチレン系樹脂において、ゴム状物
質の含有量は、ゴム補強ポリスチレン系樹脂を基準とし
て、通常2〜30重東%、好ましくは5〜15重徴%で
ある。また、ゴム状物質は、下向粒子径0.5〜5μm
の太きさの粒子状でポリスチレン系樹脂中に分散してい
る。前記ポリスチレン系樹脂を構成する芳香族モノビニ
ル1KGt体としては、スチレン、α−メチルスチレン
、p−メチルスチレン等が挙げられ、これらの内ではス
チレンが好ましい。上記芳香族モノビニル単量体は、単
独で用いても良く、二種類以上混合して用いても良い。
芳香族モノビニルIIi歌体と共重合可能な池のiui
体、例えば、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、
アクリル酸、無水マレイン酸等も、芳香族モノビニル単
量体及び芳香族モノビニルIQ量体と共重合可能な也の
単量体との重量の和を基準として、1〜15重Ji%の
範囲で用いることができる。この芳香族モノビニル単量
体の含有量が15重量工を越えると、スチレン樹脂組成
物の物性に悪影響を及ぼす。例えば、芳香族モノビニル
IIi量体と共重合可能なほかの単量体として、アクリ
ルニトリルを15!fE]1%より多く用いたゴム補強
ポリスチレン系樹脂(いわゆるへBS樹脂)は、アイゾ
ツト衝撃強度が劣る。
また、このゴム補強ポリスチレン系樹脂にスチレン−ブ
タジェンブロック共重合体等のような池の熱可塑性樹脂
を配合して主Jよい。このような池の熱可塑性樹脂を用
いる場合、その使用量は、ゴム補強ポリスチレン樹脂と
熱可塑性樹脂の重重の和を基準として1〜30重−9%
の範囲である。
本発明に用いられる難燃剤としては1通常スチレン系樹
脂に使用される有機ハロゲン系、有機リン系または金属
水酸化物難燃剤が使用できる。
例えば、有機ハロゲン系難燃剤としては、芳香族ハロゲ
ン化合物、ハロゲン化エポキシ樹脂、ハロゲン化ポリカ
ーボネート樹脂、ハロゲン化芳香族ビニル系重合体、ハ
ロゲン化シアヌレ−]・樹脂、ハロゲン化ポリフェニレ
ンニーデル、ハロゲン化ポリフェニレンチオエーテル等
が挙げられ、これらのうち、熱安定性の点から、芳香族
ハロゲン化合物の(+U用が最も好ましい。有機ハロゲ
ン系難燃剤の6?ましい例として、デカブロモジフェニ
レンオキサイド、ブロム化ビスフェノール系エポキシ樹
脂、ブロム化ビスフェノール系フェノキシ樹脂、ブロム
化ビスフェノール系ポリカーボネート樹脂、ブロム化ポ
リスチレン樹脂、ブロム化架橋ポリスチレン樹脂、ブロ
ム化ビスフェノール系シアヌレート樹脂、ブロム化ポリ
フェニレンオキサイド、ポリブロムフェニレンオキサイ
ド、デカブロムジフェニレンオキサイド−ビスフェノー
ル縮合物(テトラブロムビスフェノールAモノマー、ま
たはそのオリゴマーなと)である。
また、有機リン系難燃剤としては、トリメチルホスフェ
ート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、トリオクチルホスフェート。
トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフ
ェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニ
ルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート等の
非ハロゲン系リン酸エステル;トリス(クロロエチル)
ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェー
ト、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、ビス(2
,3−ジブロモプロピル)2.3−ジクロロプロピルホ
スフェート、トリス(2,3−ジブロモプロピル)ホス
フェート、ビス(クロロプロピル)モノオクチルホスフ
ヱート等の含ハロゲン系リン酸エステル;及びトリフェ
ニルフォスファイト等の亜リン酸エステル等が挙げられ
る。
また、金属水酸化物難燃剤としては、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。
スチレン系樹脂に対する上記有機ハロゲン系、有機リン
系及び金属水酸化物難燃剤の添加量は、通常は、スチレ
ン系樹脂100重量部当り4〜35重量部、好ましくは
10〜25重量部である。
本発明においては、難燃剤の効果をさらに増大させる作
用を有する難燃助剤を使用することができる。N燃助剤
の例としては、二酸化モリブデン、モリブデン酸アンモ
ニウム等のモリブデン化合物、二酸化アンチモン等のア
ンチモン化合物などを挙げることができ、特に好ましい
のは、三酸化アンチモンである。難燃助剤の使用量は、
スチレン系樹脂100重量部当り2〜IO重量部の範囲
である6本発明に用いられる繊維状チタン酸カリウムは
、例えば、に、O・nTi0. (nは2.4.6又は
8)で表されるチタン酸カリウムホイスカーである。こ
のうち、6チタン酸カリウム(に、0・6Ti0.)が
化学的及び物理的安定性の面から特に好ましい。繊維状
チタン酸カリウムは、特公昭第42−27254号公報
及び大塚化学薬品tm発行のパンフレットrTIsMO
J(昭和61年10月1日発行)に記載されている焼成
法、上記パンフレットrTIsMO」に記載されている
水熱法、フラックス法、溶融法等様々な方法により得る
ことができる。これらの方法のうち、フラックス法が経
済性、収率の良さ、比較的長い結晶繊維が得られるとい
う点で好ましい。
また、繊維状チタン酸カリウムはアミノ系シランカップ
リング剤、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理
したものを用いても良い0表面処理された繊維状チタン
酸カリウムとしては市販の大塚化学薬品■製Tl5M0
−0101及びTl5M0−0102等がある。
本発明で用いる繊維状チタン酸カリウムの平均繊維長は
一般に20−60μであり、平均繊維径は一般に0.5
〜1.5μである。この様な平均繊維長及び平均繊維径
を有する繊維状チタン酸カリウムを用いることにより、
剛性の向上及びブローイング抑制について特に優れた効
果が発揮される。
繊維状チタン酸カリウムの配合割合は、ゴム補強ポリス
チレン系樹脂100重量部に対して+5−40重量部の
範囲である。15重爪部より少ない場合には剛性の向上
が見られず、40重量部を超えると、衝撃強度が低下す
るのみならず、成形品の表面に平消さが失われるので好
ましくない。
本発明に用いられる炭素繊維としては、PAN系であっ
ても、ピッチ系の炭素繊維でもかまわない。
かかる炭素繊維としては、通常5〜20μの直径をもつ
ものが使用でき、数千〜敵方の炭素繊維が凝集した6m
m以下の長さのチップ状のものが、使用する上で便利で
ある。
炭素繊維の配合量としては、通常にはゴム補強ポリスチ
レン系樹脂100重量部当リド5重量部の範囲である。
上記配合量が1重量部より少ないと、ブローイング時間
が延長されるため好ましくない。
一方、上記配合量が5重量部を超えると、外観、溶融流
動性、衝撃強度の低下が著しく好ましくな本発明におい
て、外観、l衝撃強度、溶融流動性及び剛性に優れ、か
つ高難燃性を示すスチレン系樹脂組成物が得られるのは
、難燃剤と炭素yj、維、それに繊維状チタン酸カリウ
ムの併用による相中的作用効果によるものである。難燃
効果の中で、難燃剤は主にフ1ノーミング(炎を伴う燃
焼)抑制に寄与し、炭素繊維は主にブローイング抑制に
寄与する。
本発1り)の高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物に於い
てはスチレン系樹脂組成物の衝撃強度を向上させるため
、高級脂肪酸及び/又はその金属塩を配合することがで
きる1本発明に使用される高級脂肪酸及びその金属塩と
しては、炭素数12−22の飽和脂肪酸及びその金属塩
が好ましい。
高級脂肪酸の例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、
バルミチン酸、ステアリン酸、アラキシン酸、ベヘニン
酸等が挙げられる。上記高級脂肪酸金属塩を構成する金
属としては、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、アルミ
ニウム等の周期律表の■族及び]■族に属する金属が寥
げられる6高級脂肪酸金属塩の具体例としては、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
カルシウム、バルミチン酸北鉛、バルミチン酸マグネシ
ウム、バルミチン酸カルシウム、ベヘニン酸亜鉛、ベヘ
ニン酸マグネシウム、ベヘニン酸カルシウム、ラウリン
酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、アラキシン酸亜鉛等がテげ
られる。これらの高級脂肪酸及びその金属塩のうち、ス
テアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸カルシウムが特に好ましい。
これらの高級脂肪酸及びその金属塩は、単独であるいは
2種類以上の組合せで用いても良い。即ち、11を独で
用いるほか、高級脂肪酸を2Fl類以」〕、高級脂肪酸
金属塩を2種類以上、あるいは高級脂肪酸と高級脂肪酸
金属塩との2種類以上を併用しても差し支かえない。
高級脂肪酸及び/又はその金属塩の配合玉は、ゴム補強
ポリスチレン樹脂100重量部当り通常0.1〜5重量
部であIJ、好ましくは、0.3〜3重量部である。−
1ニ記配合量が0.1重量部より少ないと得られる組成
物の衝撃強度が低下し、一方、5重量部を超えると得ら
れる組成物の耐熱性が低下し、着色が激しくなって好ま
しくない。
本発明の高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物は、更に]
1記の成分の他に、本発明の効果を阻害しない範囲で、
通常の可塑剤、滑剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、無機充填剤、着色剤、等を含むことができる。
本発明の高剛性・離燃スチレン系樹脂組成物は。
通常」二記成分を押出機、ニーダ−、バンバリーミキサ
−、ロール等の一般に用いられる装置で溶融混練し、押
出の後、押出物を冷却し、ついでベレット化することに
より得ることができる。溶融混練は約170〜約260
℃で約15〜約60秒間行われる6押出物は約10〜約
50℃まで冷却した後、約3〜約51の長さで約2〜約
4+llIの直径を有するペレットにする。
(実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳しく説明するが1本
発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではな
い。
なお、以下の実施例及び比較例において1種々の難燃化
された高剛性スチレン系樹脂組成物の諸性質をF記の方
法により測定、評価した。
(1)アイゾツトli撃強さ・ASI−M  D256
により、23℃でノツチ付試験片を用いて測定しだ6 (2)tli+ず弾性率:ASTM  I)790によ
り測定した。
(3)加熱変形温度:ASTM  D648によりi+
lI定した。
く4〉メルトフローレート+ISOR−1133により
200℃で5kgの荷重ドで測定した。
(5)成形品の外観:射出成形された成形品の表面を肉
眼で観察し、Rf価した。
(6)燃焼性:米国アンダーライターズ・ラボラトリー
ズ・インコーポレーション(Underwri ter
s LaboraLories Inc、、U、S、A
)より出版された[Ul。
94安全規格二機器の部品用プラスチック材料の燃焼試
験」(第3版)の7〜1o頁目に記載の04V−0,9
4V−1゜94V−2の材料分類の垂直燃焼試験により
評価した。
材料(7)94V−0,94V−1,94V−2(以下
rV−o」、rV−1J、rV−2Jと略称する)への
分類は、以下の基準によった。
(イ)!)4V−0と認定される材料は下記の条件に適
合しなければならない: A、すべての試料は、毎回炎をあてた後、lO秒以上炎
を出して燃焼しないこと。
B、各組5枚の試料に合計10回の接炎を行い、炎を出
して燃焼する時間の合81が50秒を超えないこと。
C8すべての試料は、有炎または無炎の燃焼が支持クラ
ンプの所まで達しないこと。
D、すべての試料は、有炎の滴下物により。
試料の12インチ(305mm)下にある乾燥した外科
用脱脂綿を着火しないこと。
E、すべての試料は、第2回0炎を遠ざけた後、30秒
以上無炎の燃焼を続けないこと。
(ロ)94V−1と認定される材料は、下記の条件に適
合しなければならない: A、すべての試料は、毎回炎をあてた後、30秒以上炎
を出して燃焼しないこと。
B、各組5枚の試料に合計10回の接炎を行い、炎を出
して燃焼する時間の合計が250秒を超えないこと。
C8すべての試料は、有炎または無炎の燃焼が支持クラ
ンプの所まで達しないこと。
D、すべての試料は、有炎の滴下物により、試料の12
インチ(305mm)下にある乾燥した外科用脱脂綿を
着火しないこと。
E、すべての試料は、第2回0炎を遠ざけた後、60秒
以上無炎の燃焼を続けないこと。
(ハ)04V−2と認定される材料はF記の条件に適合
しなければならない; A、すべての試料は、毎回炎をあてた後、30秒以上炎
を出して燃焼しないこと。
B、各組5枚の試料に合ilt I 0回の接炎を行い
、炎を出して燃焼する時間の合51が250秒を超えな
いこと。
C6すべての試料は、有炎または無炎の燃焼が支持クラ
ンプの所まで達しないこと。
D、試料が有炎の物質を滴下し、試料の12インチ(3
05mm)下にある乾燥した外科用脱脂綿を着火するこ
とは許される。
E、すべての試料は、第2回0炎を遠ざけた後、60秒
以上無炎の燃焼を続けないこと。
実施例1 ハイインパクトポリスチレン[スタイロン(米国ダウ・
ケミカル社の登録商標)!1−8652、旭化成工業株
式会社製]I00重量部、平均繊維径1゜1μ、平均繊
維長30μの繊維状チタン酸カリウム(九件耐火煉瓦■
製、商品名キスパック)20重量部、炭素繊維(旭化成
工業■製、商品名^−6000)l。
2重量部、デカブロムビフェニルエーテル18重量部、
三酸化アン爪上25重砥部、スチレン−ブタジェンブロ
ックコポリマ−(旭化成工業■製、商品名タフブレン)
4,5重徹部及びステアリン酸亜鉛0.4重量部を、ス
クリュー径3011I!の二軸型押出礪(^S30型、
ナカタニ機械■製)を用い230℃で10秒間スクリュ
ー回転数75rpmで溶融混練を行ない、10kg/b
の押出速度で押出を行い、3木のストランドとした後、
水で約40℃まで冷却した。
次いで、冷却したストランドを造粒して、難燃性スチレ
ン系樹脂組成物のペレットを得た。得られたペレットは
、約2乃至約4nv+の直径と約3乃至約5mmの長さ
を有していた。
このペレットを用いて射出成形して試験片を得た。得ら
れた試験片の諸性質を、先に述べた方法(17〜(6)
に従って測定、評価した。その結果を表1に示す。
実施例2〜3 炭素繊維の配合量を2重量部(実施例2)、あるいは4
.5重量部(実施例3)に代えた以外は、実施例1と同
様に試験片を作成して、各種87価を行なった。
その結果を表1に示す。
実施例4 繊維状チタン酸カリウムを20重量部から30重債部に
、炭素m維の量を1.2重量部から4重量部に代えた以
外は、実施例1と同様に試験片を作成して、各種評価を
行なった。その結果を表1に示す。
実施例5 繊維状チタン酸カリウムの量を20重量部から37重量
部に、炭素繊維の量を1.2重量部から4重量部に代え
た以外は、実施例1と同様に試験片を作成して、各種i
ff価を行なった。その結果を表1に示す。
実施例6 ハイインパクトポリスチレンとしてスタイロン11−8
652の代りにスタイロン(米国ダウ・ケミカル社の登
録商標’) 11−8117 [旭化成工業(■製lを
用いた以外は、実施例2と同様に試験片をfl“成して
、各種評価を行なった。その結果を表1に示す。
実施例7 実施例6における繊維状チタン酸カリウム20承部部を
16重#、部に代えた以外は、実施例6と同様に試験片
を作成して、各種評価を行なった。その結果を表1に示
す。
実施例8 平均繊維径1.1μ、平均繊細長30μの繊維状チタン
酸カリウムの代りに、平均IJl維径0.2μ、平均繊
維長20μの繊維状チタン酸カリウム(大塚化学薬品@
製、商品名テイスモD)を用いた以外は。
実施例2と同様に試験片を作成して、各種評価を行なっ
た。その結果を表1に示す。
比較例1 繊緋状チタン酸カリウム20重量部を16重量部に代え
、炭素繊維を使用しなかった以外は、実施例1と同様に
試験片を作成して、各種If価を行なった。その結果を
表2に示す。
燃焼性テストでは、ブローイング時間が30秒を越えた
ものがあり、Llレベルに分類され、■−0レベルを達
成することができなかった。
比較例2 繊維状チタン酸カリウム20重量部を10重量部に代え
た以外は、実施例1と同様に試験片を作成して、各種評
価を行なった。その結果を表2に示す。
表2より明らかなように、得られた組成物の曲げ弾性率
が低めであり、実用性に乏しいことがわかった。
比較例3 繊維状チタン酸カリウム20重量部をlO重承部に代え
た以外は、実施例2と同様に試験片を作成して、各種d
・r価を行なった。その結果を表2に示す。
比較例4 炭素繊維1.2重量部を7v、爪部に代えた以外は、実
施例1と同様に試験片を作成して、各種評価を行なった
。その結果を表2に示す。
表2より明らかなように、得られた組成物の衝撃強度、
メルトフローレートが低く、且つ成形品の外観が悪いた
めに、実用性に乏しいことがわかった。
比較例5 炭素繊維1.2重量部を0.5重量部に代えた以外は、
実施例Iと同様に試験片を作成して、各種評価を行なっ
た。その結果を表2に示す。
炭素繊維の配合量が少ないために、得られた組成物の燃
焼性ランクはv−・1であった。
(発明の効果) 本発明の高剛性・離燃スチレン系樹脂組成物は、ゴム補
強ポリスチレン樹脂に難燃剤、繊維状チタン酸カリウム
、及び炭素繊維等を特定割合で配合することにより、外
観、衝撃強度、溶融流動性を損なうことなく、極めて優
れた難燃性及び剛性を有している。
また、本発明のスチレン系樹脂組成物は、上記の成分の
偵に更に高級脂肪酸及び/又はその金属塩を特定量配合
することにより、衝撃強度を更に向」ユさせることがで
きる。
そのため、本発明のスチレン系樹脂組成物は、高い機械
的強度、難燃性等が要求される大型電気、電子械器の部
品等、例えば大型テレビのキャビネット、空調機の台枠
等を製造するための成形材料として特に有用である。
また、剛性などの壜械的強度に優れていることから、肉
薄の成形品を製造することが可能であるために、大幅に
生産性の向]ユ、生産コストの減少を図ることができ、
経済的効果が大である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゴム補強ポリスチレン系樹脂100重量部に対し
    て、難燃剤4〜35重量部、繊維状チタン酸カリウム1
    5〜40重量部、および炭素繊維1〜5重量部を含有し
    てなることを特徴とする、高剛性・難燃スチレン系樹脂
    組成物。
  2. (2)ゴム補強ポリスチレン系樹脂100重量部に対し
    て0.1〜5重量部の高級脂肪酸及び/又はその金属塩
    を更に含有してなることを特徴とする、請求項(1)記
    載の高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物。
  3. (3)繊維状チタン酸カリウムの平均繊維径が0.5〜
    1.5μであり、かつ平均繊維長が20〜60μである
    ことを特徴とする請求項(1)又は(2)に記載の高剛
    性・難燃スチレン系樹脂組成物。
  4. (4)高級脂肪酸が炭素数12〜22の飽和脂肪酸であ
    り、かつその金属塩を構成する金属が周期律表第II族及
    び第III族に属する金属より選ばれることを特徴とする
    、請求項(2)又は(3)に記載の高剛性・難燃スチレ
    ン系樹脂組成物。
JP64000546A 1988-07-28 1989-01-06 高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物 Granted JPH02124957A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP64000546A JPH02124957A (ja) 1988-07-28 1989-01-06 高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18676688 1988-07-28
JP63-186766 1988-07-28
JP64000546A JPH02124957A (ja) 1988-07-28 1989-01-06 高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02124957A true JPH02124957A (ja) 1990-05-14
JPH0561303B2 JPH0561303B2 (ja) 1993-09-06

Family

ID=16194259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP64000546A Granted JPH02124957A (ja) 1988-07-28 1989-01-06 高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP0352875B1 (ja)
JP (1) JPH02124957A (ja)
CN (1) CN1027543C (ja)
CA (1) CA1333311C (ja)
DE (1) DE68919569T2 (ja)
ES (1) ES2064430T3 (ja)
MY (1) MY104079A (ja)
SG (1) SG19695G (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08183030A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Daicel Chem Ind Ltd 長繊維強化耐衝撃性ポリスチレン樹脂構造体及びその成形品
CN100455896C (zh) * 2004-09-21 2009-01-28 乐金电子(天津)电器有限公司 咖啡机兼用微波炉的咖啡机外壳
CN102702666A (zh) * 2012-05-15 2012-10-03 昆山天卓贸易有限公司 钛酸钾晶须与abs改性的高抗冲复合材料及其制备方法
CN111019257B (zh) * 2019-12-13 2022-10-18 天津金发新材料有限公司 一种高韧性、耐热、耐磨的ps材料及其制备方法
CN111978652A (zh) * 2020-07-15 2020-11-24 日彩复合塑料(深圳)有限公司 一种打印机外壳料及其制备方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2575587B1 (fr) * 1984-12-27 1990-03-09 Otsuka Kagaku Kk Composition contenant un titanate de metal alcalin electriquement conducteur, et produits formes avec cette composition
JPS61152766A (ja) * 1984-12-27 1986-07-11 Fujikura Rubber Ltd 電磁波遮蔽用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP0352875A2 (en) 1990-01-31
DE68919569D1 (de) 1995-01-12
CN1039822A (zh) 1990-02-21
DE68919569T2 (de) 1995-07-20
JPH0561303B2 (ja) 1993-09-06
EP0352875B1 (en) 1994-11-30
ES2064430T3 (es) 1995-02-01
CA1333311C (en) 1994-11-29
SG19695G (en) 1995-08-18
MY104079A (en) 1993-11-30
CN1027543C (zh) 1995-02-01
EP0352875A3 (en) 1990-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3784660B2 (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JPH04226149A (ja) 増強されたウエルドライン強度をもつポリカーボネート、abs樹脂及びポリアルキルメタクリレートの難燃性配合物
JPH04227954A (ja) ポリカーボネート、abs及びターポリマーの難燃性ブレンド
WO2018073819A1 (en) Flame-retarded polyester formulations
KR20170026338A (ko) 열가소성 충격 변성 스티렌 폴리머를 기반으로 한 환경 친화적인 난연제 성형 조성물
JPH02124957A (ja) 高剛性・難燃スチレン系樹脂組成物
JP3251001B1 (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP6836246B2 (ja) 熱可塑性衝撃改良スチレン系ポリマーをベースとした、環境にやさしい難燃性組成物および成形材料
US5229446A (en) Polystyrene resin composition having improved stiffness
JP3646414B2 (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JPH0711119A (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
KR100344894B1 (ko) 난연성을 갖는 폴리카보네이트계 열가소성 수지 조성물
JPH10251528A (ja) 耐トラッキング性に優れる難燃性熱可塑性樹脂組成物
JPH0726129A (ja) 難燃性樹脂組成物
JPH05504582A (ja) 耐着火性カーボネートポリマー配合組成物
JP3098262B2 (ja) 自己消炎性スチレン樹脂組成物
JPH06172607A (ja) 難燃性ポリスチレン樹脂組成物
JP2000129071A (ja) 難燃性スチレン系樹脂組成物
JPS60192761A (ja) 難燃性樹脂組成物
JPH028234A (ja) 難燃性に優れたスチレン系樹脂組成物
JPS6128696B2 (ja)
JP2944227B2 (ja) 難燃性スチレン系樹脂組成物
JPS60170667A (ja) 耐熱着色性に優れた難燃性樹脂組成物
JP2793350B2 (ja) 難燃性スチレン系樹脂組成物
JPH02269754A (ja) 低反りスチレン系樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees