JPH021120Y2 - - Google Patents

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JPH021120Y2
JPH021120Y2 JP1980167479U JP16747980U JPH021120Y2 JP H021120 Y2 JPH021120 Y2 JP H021120Y2 JP 1980167479 U JP1980167479 U JP 1980167479U JP 16747980 U JP16747980 U JP 16747980U JP H021120 Y2 JPH021120 Y2 JP H021120Y2
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filament
cushion material
cushion
net
seat body
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両用座席体に関するものである。
詳しく述べると、耐久性およびクツシヨン性が良
好で、かつ通気性にすぐれた車両用座席体に関す
るものである。
従来、自動車等の車両に使用される座席として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のテープの
平織物層の上にパームロツク材等のクツシヨン受
材および該受材上にポリウレタンフオームを載置
し、かつ該ポリウレタンフオームの表面を表皮材
で覆つてなる座席体を、フレームに張設されたス
プリング上に載置されたものが主として使用され
ている。しかしながら、このような座席は、これ
らを構成する各材料がいずれも通気性を有してい
ないので、通気性が悪く、座乗者の体熱あるいは
外気の熱を発散することができず、座乗者に不快
感を与えていた。また、前記座席体のクツシヨン
材としてポリウレタンフオームが使用されていた
ので、前記スプリング上に直接載置すると長時間
の使用によりポリウレタンフオームがスプリング
との接触面において切断されることになる。この
ため、ポリウレタンフオームとスプリングの直接
接触を避けてパームロツク材等のクツシヨン受材
を介して使用されている。しかしながら、このよ
うなクツシヨン受材を使用することは、コスト高
となるだけでなく、クツシヨン性も低下させるこ
とになる。また、ポリウレタンは当該繊維クツシ
ヨン材より耐圧弾性が悪いので良好なクツシヨン
性を保つには前記ポリウレタンフオーム層の厚さ
を大きくとる必要があり、ばね受材の厚みと重な
つて座席全体が高くなり、これは車体全体を高く
するという欠点があつた。
本考案は、前記のごとき従来品の諸欠点を解消
するとともに、作業性が良く、かつ緩衝効果およ
び横振れ防止性の優れた車両用座席体を提供する
ことを目的とし、立体カールを有する合成フイラ
メント短繊維のカール形状が部分的に方向性を有
していてそれぞれ伸縮変形して成形される種々の
形状の該カールフイラメントの部分的に密に絡合
う部分に荷重強さを出そうとする方向に形成させ
かつ該絡合い部を所定強さに応じて分布させると
ともにその周縁部の硬度を高くしてなるフイラメ
ントロツク材の水蒸気の存在下での5〜40%圧縮
体と幅lが1〜10mm、中心点間の間隙Lが5〜50
mmの網状物との一体的成形体よりなるフイラメン
トクツシヨン材と、該クツシヨン材全体を覆つて
なる通気性表皮体とよりなる車両用座席体であ
る。
本考案において使用される合成繊維としては、
ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン等が
あるが、ポリエステルが最も好ましい。その太さ
はモノフイラメントとして50〜1000デニール、好
ましくは、100〜600デニール、最も好ましくは
200〜400デニールで立体カールを有するフイラメ
ントである。ここで立体カールとは、二方向性お
よび三方向性カール等広義の立体カールを意味す
るが、好ましくは三方向性立体カールフイラメン
トであり、例えば本願の考案者と同一の発明者に
より特開昭52−144448号公報に開示されている方
法および装置により第1図に示すような二重撚り
フイラメントDをつくり、ついで所定の寸法に切
断しかつ解撚して第2図に示すような三方向性立
体カールフイラメントFが得られる。製綿後のフ
イラメントの長さは25〜200mmが好ましく、特に
60〜150mmが好ましい。かくして、該フイラメン
トの部分は、a部においてb部を越えてコイル
し、cの部分はdの部分を越えてコイルする。し
かしながら、eの部分はfの部分を越えてコイル
するのではなくその下にコイルする。かくして、
eからdのフイラメントのセクシヨンはらせんの
二つの絡みないしコイルにある。これは正しくは
無方向性らせんとも呼ばれ得るものであり、また
そのコイルの一が他に対し無方向性になつた時は
調子が悪くなつたらせん状の電話コードに非常に
似ている。
以下、図面に基づいて本考案による車両用座席
体に関する一実施例を説明する。すなわち、第3
図に示すように、網状物1上に設けた後述するよ
うに周縁部11の硬度を高くしたフイラメントの
粗クツシヨン材を水蒸気の存在下に加圧してなる
フイラメント成形体2と網状物1とを接着剤を介
して一体的に成形してなるフイラメントクツシヨ
ン材と、該フイラメントクツシヨン材全体を覆つ
てなる通気性表皮体3とよりなるものである。
本考案において使用される網状体1としては、
プラスチツク、金属等の網物体があり、特にプラ
スチツクの網状体が好ましい。その形状として
は、例えば第4〜5図に示すようにプラスチツク
の棒状物を一定間隔で縦および横に直交させて並
べ、これを熱圧着させて格子状に形成させたもの
や第6図に示すようにプラスチツク棒状物を融着
させてこれを開いて菱形に形成させたもの等があ
る。その棒状物の幅(または径)lは1〜10mmが
好ましく、特に2〜7mmであり、また中心点間の
間隙Lは5〜50mmが好ましく、特に7〜30mmであ
る。
フイラメントクツシヨン材2は、例えば特開昭
54−138669号に示すように、製綿された立体カー
ルを有する合成繊維フイラメントの集合体のフイ
ラメント相互の各接触点が接着剤で結合された構
成のクツシヨン材であつて、該クツシヨン材のフ
イラメントのカール形状が部分的に方向性を有し
てそれぞれ伸縮変形して成形される種々の形状の
該カールフイラメントの部分的に密に絡合う部分
を荷重強さを出そうとする方向に形成させ、かつ
該絡合い部を所要荷重強さに応じて分布させてな
るフイラメントロツク材であり、しかも該フイラ
メントロツク材の周縁部の硬度を高くしたもので
あり、これはまた例えば特開昭57−37481号に示
すように、立体カールを有するフイラメント短繊
維の集合体を搬送装置に供給し、該搬送装置に搬
送されている網状物上に供給し、該搬送装置を移
動させながら、多数の針状物を立設してなる回転
体を回転させ、前記針状物をフイラメント短繊維
集合体に接触させて所定部分を掻取ることにより
所定の形状に予備成形し、該予備成形を所定の嵩
密度になるように圧縮し、さらにこの成形体にバ
ーブを備えた針により所定の針密度となるように
ニードリングを施したのち(場合によつては圧縮
成形の前にラビングを施してもよい。)、さらに接
着剤液を施しついで該予備成形体を前記網状物と
ともに引上げつつ加熱して乾燥することにより製
造される。このようなニードリングを行なうこと
により針の通過部分付近のフイラメントが密に絡
み合い、この絡み合いが密である場合が垂直方向
に形成されるので、一種のスプリング効果を生
じ、底づき感がなくなり、絡み合いの疎な部分で
ある柔軟部分と合いまつてクツシヨン効果が増大
する。また、この網状物はクツシヨン層を形成さ
せたのちに接着剤を用いて一体化してもよい。こ
のクツシヨン材は通常1〜100本/100cm2、好まし
くは4〜50本/100cm2の針密度であり、水蒸気の
存在下に加圧、例えば粗クツシヨン材に水蒸気を
吹きつけながら100〜140℃の温度で1〜30分間加
圧圧縮して5〜40%、好ましくは10〜30%圧縮し
てなるものであり、必要によりさらに接着剤を施
して加熱乾燥したものであり、この圧縮により
「へたり」が生じなくなる。接着剤塗布後の嵩密
度は0.01〜0.5g/cm3好ましくは0.03〜0.2g/cm3
である。このクツシヨン材は、難燃剤で処理して
難燃化することもできる。
このクツシヨン材2の周縁部2の硬度を高くす
るには、この部分の嵩密度または針密度あるいは
その両者を中央部よりも大きくすることにより行
なうことができる。即ち、圧縮比率が小さくてよ
い中央部は厚みを薄くして凹没部を形成させ、一
方圧縮比率を高くする必要がある周縁部は厚みを
厚くしておかなければならない。また、その部分
だけ接着剤量を多くすることによつても達成でき
る。
本考案で使用される通気性表皮体3としては、
例えば第7図に示すように織布、編布等の通気性
布4の下層に薄い通気性クツシヨン層5を糸6で
縫製したものやあるいは第8図に示すように前記
通気性布4の下層に薄い通気性クツシヨン層5
を、またさらにその下層に金吊等の薄い布6を積
層して糸7で縫製したものがある。薄い通気性ク
ツシヨン層5としては、例えば30〜200デニール、
好ましくは80〜150デニールの立体カールを有す
る合成繊維フイラメントの集合体に接着剤を施し
てフイラメント相互の各接触点を接着剤で結合し
たもの、熱可塑性合成樹脂を加熱溶融してノズル
より押出し、繊条としてものをカールさせたまま
積み重ね、繊条の相互接点を溶着成形して一体化
したポーラス材(「ヘチマロン」新光ナイロン株
式会社製商品名)、「ノーマツド」住友スリーエム
株式会社製商品名)等がある。またその接触部を
さらに接着したもの等も使用できる。これらの表
皮材3はクツシヨン材2全体を覆つて下面でクリ
ツプ8等によつて止められる。
このようにして構成される車両用座席体は、例
えば第9図に示すように座席のフレーム9に張設
されたスプリングあるいはその他のスプリング1
0上に載置して使用される。また、この座席体
は、自動車等の車両の座部だけでなく、背部にも
使用できることはもちろんである。
以上述べたように、本考案による車両用座席体
は、立体カールを有する合成フイラメント短繊維
のカール形状が部分的に方向性を有していてそれ
ぞれ伸縮変形して成形される種々の形状の該カー
ルフイラメントの部分的に密に絡合う部分に荷重
強さを出そうとする方向に形成させかつ該絡合い
部を所定強さに応じて分布させるとともにその周
縁部の硬度を高くしてなるフイラメントロツク材
の水蒸気の存在下での5〜40%圧縮体と幅lが1
〜10mm、中心点間の間隙Lが5〜50mmの網状物と
の一体的成形体よりなるフイラメントクツシヨン
材と、該クツシヨン材全体を覆つてなる通気性表
皮体とよりなるものであるから、通気性が良好
で、エアコンに適用可能であるので背部および座
部がむれず、またフイラメントクツシヨン材の針
密度および/または嵩密度を部分的に変えること
により適切な耐圧分布が確保でき、かつ震動減衰
性も小さいので、長距離運転によつても運転者の
疲労が少ないという利点がある。さらに、クツシ
ヨン層を薄くできるので座席全体を低くでき、こ
れが車体全体を低くなることができるという利点
がある。また、最下部に一体的に網状物層がある
ので、これがクツシヨン材受けとなつてスプリン
グとの滑りをよくするので、従来必要であつたよ
うなクツシヨン材受けは不要となる。さらに、周
縁部の硬度が高くなるように形成されているの
で、中央部で充分な緩衝効果が得られ、一方、高
い硬度の周縁部のために横振れを阻止できるとい
う利点がある。クツシヨン材と網状物を一体成形
したものは、作業性が良く、かつ下部の剛性が高
くスプリングに全体的に面圧がかかることにより
クツシヨン材の厚さと薄くし且寿命を長く保持で
きるだかりでなく、臀部等の極部を圧することが
ないため、全面的な圧を受け座り心地がよい。ま
た、ばね受材の重量を軽くしたり、ばねの線径を
細くして重量軽減に役立つ。
【図面の簡単な説明】
第1図は二重撚りをかけられたフイラメントの
部分的斜視図、第2図は三方向性立体カールフイ
ラメントの正面図、第3図は本考案による車両用
座席体の断面図、第4〜6図は本考案による車両
用座席体に使用される網状物の平面図、第7〜8
図は通気性表皮体の断面図であり、また第9図は
本考案による座席体の使用状態の一例を示す断面
図である。 1……網状物、2……クツシヨン材、3……通
気性表皮体、11……周縁部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 立体カールを有する合成フイラメント短繊維の
    カール形状が部分的に方向性を有していてそれぞ
    れ伸縮変形して成形される種々の形状の該カール
    フイラメントの部分的に密に絡み合う部分を荷重
    強さを出そうとする方向に形成されかつ該絡合い
    部を所定強さに応じて分布させるとともにその周
    縁部の硬度を高くしてなるフイラメントロツク材
    の水蒸気の存在下での5〜40%圧縮体と幅lが1
    〜10mm、中心点間の間隙Lが5〜50mmの網状物と
    の一体的成形体よりなるフイラメントクツシヨン
    材と、該クツシヨン材全体を覆つてなる通気性表
    皮体とよりなる車両用座席体。
JP1980167479U 1980-11-25 1980-11-25 Expired JPH021120Y2 (ja)

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JPS5790664U JPS5790664U (ja) 1982-06-04
JPH021120Y2 true JPH021120Y2 (ja) 1990-01-11

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