JPH0210846Y2 - - Google Patents

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JPH0210846Y2
JPH0210846Y2 JP1985064165U JP6416585U JPH0210846Y2 JP H0210846 Y2 JPH0210846 Y2 JP H0210846Y2 JP 1985064165 U JP1985064165 U JP 1985064165U JP 6416585 U JP6416585 U JP 6416585U JP H0210846 Y2 JPH0210846 Y2 JP H0210846Y2
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flywheel
check piece
torque
check
spring
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、低ねじり剛性の分割型フライホイー
ルに関し、とくにそのトルクリミツタ機構を果た
す部分の摺動摩擦熱低減技術に関する。
[従来の技術] 車両等のエンジンには、そのトルク変動を吸収
するために、動力伝達系路にトルク変動吸収装置
が設けられる。トルク変動吸収装置としては、フ
ライホイールを複数のフライホイールに分割して
これらをスプリングで連結して、振動系を構成し
た、分割型フライホイールがある(たとえば特公
昭56−43176号公報、実開昭59−113547号公報)。
第4図ないし第6図を参照して、従来の分割型
フライホイールの構造、作動および特性を説明す
ると次のようになる。すなわち、フライホイール
は、クランクシヤフトに連結されるドライブ側フ
ライホイール21とトランスミツシヨン側に連結
されるドリブン側フライホイール22とに分割さ
れ、両フライホイール21,22はフライホイー
ル円周方向に延びる低ねじり剛性のスプリング2
3を介して連結される。両フライホイール21,
22間には、設定値以上の異常に大きなトルクが
かかつたときにスリツプして該異常トルクを逃が
すトルクリミツタ24が介装されている。トルク
リミツタ24は、通常一対のフリクシヨンプレー
ト25,26の外側面に摩擦材ライニング27,
28をはりつけ、フリクシヨンプレート25,2
6間に皿ばね29を介装してフリクシヨンプレー
ト25,26を互に離反する方向に付勢し、ライ
ニング27,28をドリブン側フライホイール2
2に押しつけた構造から成つている。
このような構造を振動モデルであらわすと第5
図に示すようになる。すなわち、ドライブ側フラ
イホイール21とドリブン側フライホイール22
から成る2つの慣性体は、低ねじり剛性ばねを構
成するスプリング23とトルクリミツタ24の直
列機構を介して連結される。
このような装置では、クランクシヤフトからド
ライブ側フライホイール21に伝わつた変動トル
クは、スプリング23、トルクリミツタ24を介
してドリブン側フライホイール22に伝えられ
る。このとき伝達トルクが設定値T0以下のとき
は、トルクリミツタ24で滑りは生じないが、ト
ルクが設定値T0以上になるとトルクリミツタ2
4で滑りを生じ、すなわちライニング27,28
とドリブン側フライホイール22との間ですべり
を生じ、第6図に示すようにそれ以上のトルクの
伝達はカツトされる。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、上記のように、トルクリミツタをもつ
た分割型フライホイールにおいて、共振時等に、
異常に大きなトルクが働いてトルクリミツタで摺
動が生じた場合、その摩擦熱も大きくなり、トル
ク伝達容量が低下する。そのため、正常なトルク
で運転しているときでも、トルクリミツタが摺動
し、摩擦熱の発生頻度を益々高めるといつた悪循
環を招く。
本考案は、低ねじり剛性分割型フライホイール
において、トルクリミツタの機能を維持させつ
つ、摺動時の摩擦熱の発生を少なくさせることを
目的とし、しかもこれを簡単な構造で達成して、
小型化、軽量化、コストダウン、高信頼性を得る
ことを可能にすることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成する本考案の低ねじり剛性分割
型フライホイールは、同一軸線上にドライブ側フ
ライホイール、中間フライホイール、ドリブン側
フライホイールを設け、ドライブ側フライホイー
ルと中間フライホイールとをスプリングを介して
連結し、中間フライホイールとドリブン側フライ
ホイールとを、中間フライホイールとドリブン側
フライホイールの側面の一方にフライホイール軸
方向にばね付勢されたチエツク駒を設けるととも
に他方にチエツク駒を受入可能なチエツク駒係合
凹部を設けチエツク駒を介して係合、離脱可能に
連結したものから成る。
[作用] 上記構成の低ねじり剛性分割型フライホイール
においては、通常運転時にはチエツク駒はチエツ
ク駒係合凹部に納まつて係合し、中間フライホイ
ールとドリブン側フライホイールは一体になつて
回転する。したがつて、ドライブ側フライホイー
ルはスプリングを介して中間フライホイールとド
リブン側フライホイールとの一体物に連結され、
分割型フライホイール本来のトルク変動低減作用
が効果的に果たされる。
一方、伝達トルクが異常に大きくなると、チエ
ツク駒はチエツク駒係合凹部の土手にのり上げて
チエツク駒を付勢しているばねの付勢力に打ち勝
つてチエツク駒係合溝から外れ、中間フライホイ
ールとドリブン側フライホイールはチエツク駒の
スリツプによつて相対回転して異常トルクを逃げ
る。このとき押しつけ力は、スプリングによるチ
エツク駒の付勢力のみであるので、スリツプ時の
トルクも小さく、摺動摩擦も小さくなつて、摩擦
熱を小さくすることができる。
[実施例] 以下に本考案に係る低ねじり剛性分割型フライ
ホイールの望ましい実施例を図面を参照して説明
する。
第1図ないし第3図は本考案の実施例に係るフ
ライホイールの構造または特性を示している。図
に示すように、フライホイールは、ドライブ側フ
ライホイール1、中間フライホイール2、ドリブ
ン側フライホイール3を有し、これらは同一軸線
上に配置されている。そして、ドライブ側フライ
ホイール1と中間フライホイール2との間にはフ
ライホイールの円周方向に延びるばね機構4が介
装され、中間フライホイール2とドリブン側フラ
イホイール3との間にはチエツク駒機構5が介装
されている。
上記のうち、ドライブ側フライホイール1は、
エンジンのクランクシヤフト6にボルト10によ
つて固定され、一体に回転するようになつてい
る。ドライブ側フライホイール1は、外周側のド
ライブ側フライホイール本体1aを一対の側板1
c、1dで両側からはさみ、リベツト7によつて
一体に結合し、かつ内周側のドライブ側フライホ
イール本体1bを側板1cとともにボルト10で
クランクシヤフト6に共締めしたものから成る。
ドライブ側フライホイール1の外周にはスタータ
用のリングギヤ8が圧入、焼ばめ等により取付け
られるかまたは外周側のドライブ側フライホイー
ル本体1aに一体に形成されている。
ドリブン側フライホイール3は、中間フライホ
イール2を挿入保持するために、ドリブン側フラ
イホイール本体3aとドリブンプレート3bとを
ボルト9によつて一体に連結したものから成つて
いる。ドリブン側フライホイール3はベアリング
11によつてドライブ側フライホイール1の内周
側のドライブ側フライホイール本体1bに回転可
能に支持されている。
中間フライホイール2は、ドリブン側フライホ
イール3に保持されている。中間フライホイール
2にはフライホイールの中心軸線と平行方向に延
びる孔12が設けられ、中間フライホイール2の
側面と該側面が対向するドリブン側フライホイー
ル3の側面との間にまたがつて、チエツク駒1
3,14がフライホイールの中心軸線と平行方向
に移動可能に前記孔12内に出没可能に設けられ
ている。チエツク駒13,14はスプリング17
によつてフライホイール軸方向に互に離れる方向
に付勢されており、ドリブン側フライホイール3
の側面に摺動可能に押しつけられている。ドリブ
ン側フライホイール3の側面には、第2図イに示
すように、ドライブ側フライホイール1とドリブ
ン側フライホイール3との相対角変位が零のとき
に前記チエツク駒13,14が押しつけられる位
置に、凹状のチエツク駒係合凹部15,16が形
成されている。チエツク駒係合凹部15,16
は、第2図ロに示すように、ドリブンプレート1
3bの厚さHおよびドリブン側フライホイール本
体3aの厚さを凹ませて形成されている。スプリ
ング17はある一定のトルクがフライホイールに
かかつたときに、チエツク駒係合凹部15,16
の土手にのり上げたチエツク駒13,14からの
反力を受けて縮みチエツク駒13,14がチエツ
ク駒係合凹部15,16から離脱する強さに設定
されている。すなわち第3図に示すように、一定
のトルクT1がかかつたときドライブ側フライホ
イール1とドリブン側フライホイール3とは、ば
ね機構4によつて一定のねじ角θ0縮み、そこでチ
エツク駒13,14とチエツク駒係合凹部15,
16とが外れてドライブ側フライホイール1とド
リブン側フライホイール3とはθ0以上ねじれると
ともに、チエツク駒13,14とドリブン側フラ
イホイール3側面とが低摩擦で滑るので、伝達ト
ルクはT2に激減するようになつている。上記の
チエツク駒13,14、スプリング17、チエツ
ク駒係合凹部15,16はチエツク駒機構5を構
成する。
つぎに、上記のように構成された低ねじり剛性
分割型フライホイールにおける作用について説明
する。
フライホイールにかかるトルクが異常に大きく
ない通常運転時には、チエツク駒13,14がチ
エツク駒係合凹部15,16の土手から受ける反
力は小さく、スプリング17によつて付勢された
チエツク駒13,14はチエツク駒係合凹部1
5,16から外れることはなく、チエツク駒係合
凹部15,16に納まつている。このため、ドラ
イブ側フライホイール1からばね機構4を介して
中間フライホイール2に伝わつたトルクは、チエ
ツク駒機構5を介して滑りなくドリブン側フライ
ホイール3に伝えられる。このため、ねじれ角一
ねじりトルク特性は第3図のθ0ないし一θ0の範囲
にあり、本来の分割型フライホイールのトルク変
動吸収が効果的に行なわれる。
一方、フライホイールにかかるトルクが異常に
大きくなつてT1になつたときには、ドライブ側
フライホイール1と中間フライホイール2との間
の相対角変位が大きくなつてθ0となり、チエツク
駒13,14はチエツク駒係合凹部15,16の
土手にのり上げてチエツク駒係合凹部15,16
の土手から反力を受け、スプリング17が撓ん
で、チエツク駒13,14はチエツク駒係合凹部
15,16から外れる。これによつてフライホイ
ールの相対変位角θ0より大となり、ばね機構4に
に過大な負荷のかかるのを防止し、トルクリミツ
タの機構を果たす。また、チエツク駒機構5の摺
動摩擦力はスプリング17の押付け力によるチエ
ツク駒13,14のドリブン側フライホイール側
面への摺動だけであるので、伝達トルクはT1
り小さいT2に減少する。このため、摺動摩擦に
よる発熱は小さく、従来のようなトルクリミツタ
の摩擦材の発熱による劣化は生じない。
上記では中間フライホイール2側にチエツク駒
13,14を設け、ドリブン側フライホイール3
にチエツク駒係合凹部15,16を設けたものを
示したが、この配設は逆転させてもよい。
[考案の効果] したがつて、本考案の低ねじり剛性分割型フラ
イホイールによるときは、中間フライホイールと
ドリブン側フライホイールとの間にチエツク駒機
構を介在させたので、設定トルク以上のトルクが
フライホイールに加わると、チエツク駒がチエツ
ク駒係合溝の土手を乗りあげ、中間フライホイー
ルとドリブン側フライホイール間でスリツプを発
生し、ばね機構に過大な負荷の加わるのを防止で
き、トルクリミツタ機構を維持しつつ、チエツク
駒機構の摺動により従来のような摺動摩擦熱によ
る摩擦材劣化の問題を除去することができる。ま
た、チエツク駒がフライホイール軸方向に付勢さ
れているため、フライホイール回転中のチエツク
駒にかかる遠心力によつてチエツク駒付勢力が変
ることがなく、したがつてトルクリミツト作動角
(第3図のθ0)が変ることがなく、作動が安定し
ている。また、チエツク駒のフライホイール軸方
向付勢によつて付勢力が一定となるため、摩擦熱
も低く抑えられ、チエツク駒の耐久性も良好に維
持される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る低ねじり剛性
分割型フライホイールの断面図、第2図はイはド
リブン側フライホイールとチエツク駒係合溝との
関係図、第2図ロはフライホイールの相対角変位
とチエツク駒係合溝深さとの関係図、第3図はフ
ライホイール相対角変位一捩りトルク特性図、第
4図は従来の2分割型フライホイールの断面図、
第5図は第4図のフライホイールの振動モデル
図、第6図は第4図のフライホイールのねじれ角
一ねじりトルク特性図、である。 1……ドライブ側フライホイール、2……中間
フライホイール、3……ドリブン側フライホイー
ル、4……ばね機構、5……チエツク駒機構、1
3,14……チエツク駒、15,16……チエツ
ク駒係合凹部、17……スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 同一軸線上にドライブ側フライホイール、中間
    フライホイール、ドリブン側フライホイールを設
    け、ドライブ側フライホイールと中間フライホイ
    ールとをスプリングを介して連結し、中間フライ
    ホイールとドリブン側フライホイールとを、中間
    フライホイールとドリブン側フライホイールの側
    面の一方にフライホイール軸方向にばね付勢され
    たチエツク駒を設けるとともに他方にチエツク駒
    を受入可能なチエツク駒係合凹部を設け、チエツ
    ク駒を介して係合、離脱可能に連結したことを特
    徴とする低ねじり剛性分割型フライホイール。
JP1985064165U 1985-05-01 1985-05-01 Expired JPH0210846Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985064165U JPH0210846Y2 (ja) 1985-05-01 1985-05-01

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985064165U JPH0210846Y2 (ja) 1985-05-01 1985-05-01

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Publication Number Publication Date
JPS61181140U JPS61181140U (ja) 1986-11-12
JPH0210846Y2 true JPH0210846Y2 (ja) 1990-03-16

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ID=30594992

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985064165U Expired JPH0210846Y2 (ja) 1985-05-01 1985-05-01

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992009825A1 (en) * 1990-11-27 1992-06-11 Kabushiki Kaisha Daikin Seisakusho Liquid viscous damper

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