JPH02104680A - 表面化粧処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面化粧処理方法の改良、詳しくは、硬質化
合物の被膜が呈する非金属色と金や金合金などのごとき
装飾金属が呈する金属色とを金属材料の表面に精密かつ
安定的に層着させることができる実用的な金属材料の表
面化粧処理方法に関し、装飾物の表面加工、眼鏡などの
表面加工に利用することができる。

〔従来の技術、および解決すべき技術的課題〕金属材料
の表面に金または金合金の被膜を施し、その上に耐熱性
マスキング剤により所要パターンのマスキングを施して
から、窒化チタン（Ｔｉｅ）などの硬質化合物をイオン
ブレーティングせしめ、ついで前記マスキング層を剥離
することによって、金属表面を多色調に装飾せしめる表
面処理方法は従来公知である（特公昭５９−２６６６４
号公報参照）。

しかし、この方法においては、使用するマスキング剤に
耐熱性および耐真空性が要求されるところからマスキン
グ剤選択の範囲が制限、されるのに加え、仕上りの不良
率も高く、しかも硬質化合物層の下に隠蔽されて装飾に
寄与しない部分にまでも高価な金や金合金を被覆するこ
とになるためコスト的に無駄で不経済であるという欠点
があった。

本発明は、金属表面に金色を含む多色調の化粧を施す従
来の表面処理技術に前述のごとき欠点があったことに鑑
みて為されたもので、硬質化合物の被膜が呈する非金属
色と金（金合金）などの装飾金属が呈する金属色とを金
属材料の表面に精密かつ安定的に層着させることができ
る経済的な表面化粧処理方法を提供することを技術的課
題とするものである。

〔課題解決のために採用した手段〕

本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した手
段を説明すれば、次の通りである。

即ち、本発明が提供する表面化粧処理方法は、Ａ、金属
素材の表面に硬質化合物被膜を施すというフＴンデーシ
ーン処理工程； Ｂ、施された前記被膜層（ファンデージ躇ン層）の上に
装飾金属を層着せしめるという装飾金属層着工程； Ｃ１この装飾金属層の上に所要パターンのマスキングを
施すという化粧パターン形成工程；Ｄ、これ（化粧対象
物）を剥離液中で溶解して非マスキング部分の装飾金属
層を剥離するというファンデージ■ン層ｎ出・装飾金属
回収工程； Ｅ、＠記マスキング層を除去することによって硬質被膜
層と装飾金属層とによる装飾４１様を現出せしめる化粧
現出工程； といった工程的手段を、対象とする金属材料に逐次的に
施すことを要旨とする。

ちなみに、本発明について注釈を加えておくと、まず、
本発明が化粧対象とする金属素材としては、洋白、ステ
ンレス、チタンなど全ての金属を採択できるのであるが
、経済的には比較的に安価なニッケル、アルミ、チタン
、銅、鉄などのごとき卑金属材料（ｂａｓｅ　ｆｆ１ｅ
ｔａｘ）や合金材料が適当である。

つぎに、上記金属素材の表面に施す硬質化合物被膜の素
材としては、Ｔｉｎ、　ＴｉＣ，ＴｉＡＬＮ、　ＴｉＡ
ＬＮＣ。

ＴｉＡＬＣ，Ｔａｎ、　ＴａＣ，ＴａＮＣ，ＣｒＮ、Ｃ
ｒＣ，ＣｒＮＣ，ＴｉＡＬａＶ６Ｎ、ＴｔＡｔａＶｈＣ
ｌおよびＴｉＡｔ、Ｖ、ＮＣの中から適宜−以上のもの
を選択することができる。

また、上記硬質化合物の被膜上に層着せしめる装飾金属
としては、金（金合金）、銀、その他クロム（（”ｙ）
のごとき表面化粧金属材料などを用いることができる。

なお、本発明は以下に掲げる実施例に限定されるもので
は決してなく、［特許請求の範囲ｊの記載内において種
々変更することが可能であって、金属素材上に硬質化合
物被膜を形成したり、更にその上に装飾金属を層着する
方法については、イオンブレーティング法だけでなく、
従来周知の被膜形成法が色々と代替適用可能であること
は云うまでもない。

〔実施例〕

以下、本発明方法を実施例をもって、さらに詳しく説明
する。

対象とする金属素材として、チタン（Ｔｉ）とチタンア
ルミ（ＴｉＡυを採択し、また反応ガスとして窒素およ
びアセチレンガスを使用する一方、電源としては直流・
高周波電源を用いた。即ち、反応ガス圧とバイアス電圧
により成膜速度を、約０．０１−０．０２μ／分にコン
トロールし、１０−　”　〜５　Ｘ　１０−　”ｔａｂ
ａｒの真空下で約２０〜３０分間イオンブレーティング
を行い、前記各金属素材の表面に厚さ０．３〜０．５μ
のＴｉＣ，Ｔ１ＣＮ、ＴｉＡＬＮ、ＴｉＡＬＣＮ、およ
び硬質カーボンを被膜させたところ、当該硬質化合物の
被膜はブラウン、グレー、ないし黒色といった色彩を呈
した。

次に、か−る硬質化合物被膜が施された上記金属素材を
、そのま−大気に曝すことなく、上記の反応ガス圧、カ
ソードバイアス電圧により成膜速度を約０．０４μ７分
にコントロールし、ｌｏ−３〜５×ＩＯ−ｔｔｒｂａｒ の真空下で、それぞれ金または金合金（１８金）を厚さ
０．２μにスパッタ形成させ、ついで、を機器マスキン
グ剤で一定のパターンのマスキングを施した後、シアン
系電解剥離液により金色メツキ層を電解剥離し、さらに
有機溶剤を用いてマスキングを除去した。

しかるところ、上記各金属素材の表面には、ブラウン、
グレー、黒色の硬質化合物被膜と金色メツキ層とか程良
（調和したコントラストをもって美しいデザインが現出
された。なお、上記電解液および有機溶剤中に分離され
た金（金合金）は別途回収した。

〔本発明の効果〕

以上実施例をもって説明したとおり、本発明によれば、
マスキング機器の発達した今日、対象とする金属素材の
形状に制約されることなく如何に精緻な態様の多色調装
飾パターンでも表現可能であるうえに、従来方法のよう
に金属表面全体に高価な装飾金Ｒ（例えば、金・金合金
）被膜を施さなくても済むので非常に経済的であるのに
加え、工程は頗る簡素であるので能率的に処理すること
ができるほか、仕上った製品は良質で、しかも安価に加
工できるのであり、その実用上のメリットは頗る大きい
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金属素材の表面に硬質化合物被膜を施し、施された前記
   被膜層の上に装飾金属を層着せしめた後、この装飾金属
   層の上に所要パターンのマスキングを施し、ついで、こ
   れを剥離液中で溶解して非マスキング部分の装飾金属層
   を剥離し、然る後、前記マスキング層を除去することに
   よって、硬質被膜層と装飾金属層とによる装飾模様を現
   出せしめることを特徴とした表面化粧処理方法。