JPH0210344Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0210344Y2
JPH0210344Y2 JP4857885U JP4857885U JPH0210344Y2 JP H0210344 Y2 JPH0210344 Y2 JP H0210344Y2 JP 4857885 U JP4857885 U JP 4857885U JP 4857885 U JP4857885 U JP 4857885U JP H0210344 Y2 JPH0210344 Y2 JP H0210344Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
disc
amount
brake
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4857885U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61164826U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP4857885U priority Critical patent/JPH0210344Y2/ja
Publication of JPS61164826U publication Critical patent/JPS61164826U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0210344Y2 publication Critical patent/JPH0210344Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、アクチユエータ対向型デイスクブレ
ーキにおいて、非制動時に摩擦材がデイスクに接
触することに起因するいわゆる引きずり音の防止
効果を高めたデイスクブレーキに関する。
〔従来の技術とその問題点〕
デイスクを中心に対向配置した摩擦材を対のア
クチユエータで個別に押圧してデイスクに摺接さ
せるいわゆるアクチユエータ対向型のデイスクブ
レーキでは、製造上の便利さを考えて1つのキヤ
リパにおけるアクチユエータのリトラクト量を全
て同じにしてある。例えば、デイスクの両側にシ
リンダをもつピストン対向型のデイスクブレーキ
では、制動解除時のピストンの引き戻しを、第3
図に示すように、シリンダ1の内面に設けた環状
のピストンシール溝2内にピストンシール3を嵌
め、このシールの内面をピストン4の外周に適度
の摩擦抵抗を生じるように圧接させて制動時にシ
ール3をその一端面に作用する液圧とピストンの
移動とによつて鎖線のように弾性変形させ、制動
解除時はそのシールの復元弾性でピストン4を実
線の原位置に引き戻すようにしてある。しかし、
溝2及びシール3の形状、寸法は製造上のバラツ
キを無視すれば全て同じであり、従つてピストン
の戻り量lも全て同じである。
ところで、ブレーキのいわゆる鳴きの1つに、
非制動時の摩擦材の引きずり音があり、この音は
特にデイスクが熱履歴により変形して片方に倒
れ、一方のピストンに接近したときに出易くな
る。そして現在の防止策には下記のような欠点が
あり、より有効な手段が必要とされている。
即ち、現在の引きずり音対策としては、デイス
クを跨ぐ線ばね等によつて摩擦材を強制的に離反
させる方法とピストンの戻り量の絶対値を大きく
する方法の2通りがあるがいずれも引きずり音は
無くせる反面、ブレーキ作動のためにマスタシリ
ンダ等の液圧発生源から供給するブレーキ液の総
量(所要液量)が多くなり、ペダルフイーリング
等に悪影響を及ぼす。さらに、線ばねについては
部品が追加となるためコストが高くなる問題もあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上述の問題点を無くすため、対のア
クチユエータのリトラクト機構による引戻し量を
デイスクが熱履歴により変形して冷却時に接近す
る側で大、離反する側で小に設定している。
即ち、デイスクが熱履歴により変形し、倒れる
方向はデイスクの形状から既知であり(一般には
インナー側に倒れる)、故に、倒れる方向のピス
トン戻り量を大きくし、それによるブレーキ液量
の増加を反対側のピストン戻り量を逆に小さくす
ることによつて相殺すれば、ブレーキの所要液量
を増加させることなく引きずり音を確実に防止で
きる。
〔実施例〕
第1図に本考案の実施例を示す。このデイスク
ブレーキは、アクチユエータとして使用したピス
トン4の引き戻しを上述のピストンシールによつ
て行うものである。即ち、デイスクDを跨ぐキヤ
リパ5のインナー側(ホイールWから離れる側)
とアウター側(ホイールWに近づく側)には対向
したシリンダ1,1′が形成され、その中に摩擦
材6,6′を押圧するピストン4,4′が挿入され
ている。
また、シリンダ内面のピストンシール溝2,
2′内には各ピストン4,4′の外周シールと引き
戻しを行うピストンシール3,3′が挿入され、
ピストン4,4′の外周面に適度の摩擦抵抗を生
じるように圧接している。そして、各ピストンシ
ール溝2,2′は開口側の面取り巾A1,A2をA1
>A2に定めてある。
即ち、ピストンの復帰をピストンシールによつ
て行うデイスクブレーキでは、ピストンシール溝
のピストン開口側エツヂを第3図に詳しく示す傾
斜面7の付設によつて除去する(面取りする)こ
とにより、制動時にピストンシールをピストンの
前進方向に弾性変形させるようにしてあり、ピス
トンの戻り量は面7のデイスク軸方向設置巾Aに
よつて決定される。従つて、第1図に示すように
傾斜面7,7′の設置巾つまり面取り巾A1,A2
A1>A2に定めれば、ピストンの戻り量は面取り
巾に略比例するので、熱履歴による変形でデイス
クDが接近するインナー側ピストン4をデイスク
が逆に離反するアウター側ピストン4′よりも大
きく引き戻すことができる。
そして、A1>A2、A1+A2≦2A(Aは従来のデ
イスクブレーキにおける1個のピストン戻り量)
に設定すれば所要液量を増加させることなく効果
的に引きずり音を防止できる。A1−A2の寸法差
は、一般的な自動車用デイスクブレーキの場合で
0.05mm以上であれば有効である。
ここで、デイスクDの熱履歴による倒れ方向は
必ずしもインナー側に向くとは限らない。即ち、
その倒れ方向はデイスクの取付ボスdの屈曲方向
と逆向きであり、取付ボスが図と逆向きに屈曲し
ていたとすればピストンの戻り量はアウター側で
大に設定することになる。
なお、本考案は、デイスクの両側に各1個のピ
ストンを対向させたデイスクブレーキだけでなく
デイスクの片側においてキヤリパに各々2以上の
ピストンを組込んだものにも適用される。
また、ピストンの引き戻しを他のリトラクト機
構で行うブレーキ、例えば、第2図に示すよう
に、シリンダ1の軸心部にガイド軸8を固定し、
この軸に適度の摩擦抵抗の得られるコイリングブ
ツシユ9を嵌め、一端をブツシユ9に係止させた
ブツシユハウジング10とピストン4に止着した
座板11との間に懸架されるスプリング12の復
元力で制動時にt1+α(α=摩擦材の前回制動時
の摩耗量)前進したピストンを制動削除時にt1
き戻すものもあるが、このようなブレーキにおい
ても同一の考え方を適用できる。この場合のピス
トン戻り量の大小は、非制動時にブツシユハウジ
ング10と座板11との間に生じさせる隙間t1
設定値を変えて調整する。
〔効果〕
以上の通り、本考案では対向したアクチユエー
タのリトラクト機構による戻り量をデイスクが熱
履歴により変形して冷却時に接近する側で大、離
反する側で小に定め、非制動時にはデイスクの変
形状態下でデイスクと摩擦材との間の隙間をイン
ナー及びアウターの双方において充分に確保し、
しかもブレーキの所要液量を増加させないように
したので、他の性能、コストに悪影響を及ぼすこ
となく引きずり音を効果的に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のデイスクブレーキの一例を
示す断面図、第2図は他の実施例の要部を示す断
面図、第3図はピストンシールをリトラクト手段
とした従来ブレーキのピストンシール取付部を示
す断面図である。 1,1′……シリンダ、2,2′……シール溝、
3,3′……ピストンシール、4,4′……ピスト
ン、5……キヤリパ、6,6′……摩擦材、7,
7′……傾斜面、8……ガイド軸、9……コイリ
ングブツシユ、10……ブツシユハウジング、1
1……座板、12……スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. デイスクを中心に対向配置した摩擦材を対のア
    クチユエータで個別に押圧しデイスクに摺接させ
    るデイスクブレーキにおいて、対のアクチユエー
    タのリトラクト機構による引戻し量を、デイスク
    が熱履歴により変形して冷却時に接近する側で
    大、離反する側で小に定めたことを特徴とするア
    クチユエータ対向型デイスクブレーキ。
JP4857885U 1985-03-30 1985-03-30 Expired JPH0210344Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4857885U JPH0210344Y2 (ja) 1985-03-30 1985-03-30

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4857885U JPH0210344Y2 (ja) 1985-03-30 1985-03-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61164826U JPS61164826U (ja) 1986-10-13
JPH0210344Y2 true JPH0210344Y2 (ja) 1990-03-14

Family

ID=30564971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4857885U Expired JPH0210344Y2 (ja) 1985-03-30 1985-03-30

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0210344Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5459493B2 (ja) * 2010-03-23 2014-04-02 トヨタ自動車株式会社 ディスクブレーキ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61164826U (ja) 1986-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4044864A (en) Disc brake
US4375842A (en) Disc brake caliper piston and housing retraction and knockback control mechanism
JP2005249190A (ja) 油圧ディスクブレーキ装置
US4386682A (en) Piston retraction and wear compensation for low-drag disc brakes
US5467846A (en) Disc brake assembly
EP0560146A2 (en) Disc brake assembly
US3506098A (en) Antinoise disk brake
JPH0210344Y2 (ja)
JPH0135218B2 (ja)
JPH0317070Y2 (ja)
JPH0424578B2 (ja)
JP3383864B2 (ja) ディスクブレーキ
JPS5912451Y2 (ja) 油圧シリンダ
JPH0674261A (ja) ディスクブレーキ
JP3364734B2 (ja) 車両用ディスクブレーキの多ポット対向型キャリパボディ
WO2019004483A1 (ja) 車両用ブレーキ
JPH083722Y2 (ja) ディスクブレーキ
JP3077191B2 (ja) ディスクブレーキのパッド戻しスプリング
WO2024135576A1 (ja) 対向ピストン型ディスクブレーキ装置
JPS6018677Y2 (ja) ピンスライド型デイスクブレ−キ
JP2008111533A (ja) ディスクブレーキ
JPH0247775Y2 (ja)
KR200388388Y1 (ko) 자동차용 디스크 브레이크
JP2923666B2 (ja) ディスクブレーキ
JP3230033B2 (ja) 液圧式車両用ディスクブレーキにおけるピストンのシール構造