JPH0155643B2 - - Google Patents

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JPH0155643B2
JPH0155643B2 JP59215378A JP21537884A JPH0155643B2 JP H0155643 B2 JPH0155643 B2 JP H0155643B2 JP 59215378 A JP59215378 A JP 59215378A JP 21537884 A JP21537884 A JP 21537884A JP H0155643 B2 JPH0155643 B2 JP H0155643B2
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JP
Japan
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vinyl monomer
hydrophilic group
methacrylate
acrylate
vinyl
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Jugo Kumagai
Isamu Moribe
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Hitachi Chemical Co Ltd
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    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
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    • G03G9/08702Binders for toner particles comprising macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、静電荷像現像用トナーに用いられる
バインダ樹脂の製造法に関し、更に詳しくは親水
基含有ビニルモノマーを使用して懸濁重合法によ
り親水基含有ビニル重合体を製造する方法に関す
る。
従来の技術 ヒドロキシル基やカルボキシル基等の親水基を
含むビニル重合体、即ち、親水基含有ビニル重合
体は、種々の重合法により製造されるが、とりわ
け懸濁重合法は、溶液重合法に比べて、溶剤を使
用しない点において、また、塊状重合法に比べて
反応制御が容易である点において、また、乳化重
合法に比べて重合された樹脂の分離が容易である
点において優れている。
ところで、従来の懸濁重合法では、デンプン、
ゼラチン、ポリビニルアルコール、リン酸三カル
シウム等の懸濁剤を溶解した水中に、重合開始剤
を含むモノマーを一度に添加し、反応が急速に進
行しない温度、いわゆる常温下で油滴状に懸濁し
た後、懸濁液を反応温度に昇温し、同温度で2〜
8時間保温して反応を完結させる。この方法で親
水基含有ビニル重合体を製造しようとすると、反
応開始後間もなく粒子状で懸濁していた半重合体
が互いに融着して大きな塊に生長(以下、餅状化
現象と呼ぶ)してしまい、目的とする粒状重合体
が得られなかつた。親水基含有ビニルモノマーを
使用した場合に餅状化しやすい原因としては、モ
ノマーが親水性であるため油層(モノマー)と水
層の境界が明確でなく、反応の進行とともに粘着
性を帯びた粒子が撹拌中に接触、融着して塊にな
るものと思われる。
このような問題を解決するものとして、親水基
含有ビニルモノマーを含むビニルモノマーを、該
ビニルモノマーの重合可能な温度に加熱した水中
に、該ビニルモノマーを滴下する方法(特開昭59
−78202号公報)が知られている。この方法は餅
状化を起こさないで親水基含有ビニル重合体を得
るには適した方法である。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、特開昭59−78202号公報に開示
されている方法でも、ビニルモノマーの一部が乳
化重合を起こし、反応容器の内壁、撹拌羽根及び
撹拌棒といつた部分に付着堆積しやすいため、1
バツチ毎に清掃工程が必要となり、作業効率が低
下するという問題がある。また、生成粒子が数μ
mの微粒子を含むため、過工程においても、
過初期には微粒子が水と共に流出し、過の中期
乃至後期に布の目詰まりが起きて過を継続で
きなくなる等、収率及び作業効率が低下するとい
う問題がある。
本発明は、このような問題点を解決し、高収率
で親水基含有ビニル重合体を安定に得ることので
きる親水基含有ビニル重合体の製造法を提供する
ことを目的とする。
問題点を解決するための手段及び作用 本発明は、親水基含有ビニルモノマーを含有す
るビニルモノマーを、該ビニルモノマーの重合可
能な温度に加熱した水性媒体中に滴下して添加
し、懸濁重合させて、親水基含有ビニル重合体を
製造する方法において、該水性媒体に予め水溶性
重合禁止剤を全ビニルモノマーに対して0.001〜
1重量%溶解することを特徴とする親水基含有ビ
ニル重合体の製造法に関する。
本発明のビニルモノマーは、親水基含有ビニル
モノマーのみ又は親水基含有ビニルモノマーとこ
れと共重合可能な他のビニルモノマーとの混合物
から成る。本発明では、ビニルモノマーを重合可
能な温度に加熱した水性媒体に滴下する懸濁重合
法を採用しているが、このようにすれば重合中の
餅状化を防止することができる。この方法は、親
水基含有ビニルモノマーの使用量が多い場合、特
に、本発明のビニルモノマー中に親水基含有ビニ
ルモノマーの割合が10重量%以上の場合には、そ
の効果が顕著である。
上記親水基含有ビニルモノマーとしては、メタ
クリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒ
ドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシ
−3−フエニルプロピル、メタクリル酸ヒドロキ
シブチル、メタクリル酸グリシジルとメタクリル
酸或いはアクリル酸のハーフエステル化物、ビス
フエノール型エポキシ樹脂とメタクリル酸或いは
アクリル酸のハーフエステル化物、アクリル酸2
−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロ
ピル、アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フエニル
オキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシブチル、
アクリル酸グリシジルとメタクリル酸或いはアク
リル酸のハーフエステル化物等のヒドロキシ基含
有ビニルモノマーや、アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、フマル酸、メサコニン酸、イタ
コン酸、シトラコン酸、式: (式中R1は水素又はメチル基を表し、R2は炭
素原子数1〜10個のアルキレン基を表し、R3
炭素原子数1〜10個のアルキレン基又は芳香環若
しくはその誘導体を表し、nは1〜3の整数を示
す)のカルボン酸、マレイン酸或いはフマル酸或
いはイタコン酸或いはシトラコン酸とアクリル酸
グリシジル或いはメタクリル酸グリシジル或いは
エポキシ樹脂の付加物等のカルボキシル基含有ビ
ニルモノマーや、酢酸ビニル、アクリルアミド、
メタクリルアミド等があるが、主にヒドロキシル
基含有ビニルモノマーやカルボキシル基含有ビニ
ルモノマーが使用される。
親水基含有ビニルモノマーと共重合可能な他の
ビニルモノマーとしては、スチレン、α−メテル
スチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチル
スチレン、p−クロルスチレン等のスチレン誘導
体、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸ヘプチル、メタクリル酸オクチル、メ
タクリル酸ノニル、メタクリル酸デシル、メタク
リル酸ウンデシル、メタクリル酸ドデシル、メタ
クリル酸メトキシエチル、メタクリル酸プロポキ
シエチル、メタクリル酸ブトキシエチル、メタク
リル酸メトキシジエチレングコール、メタクリル
酸エトキシジエチレングリコール、メタクリル酸
メトキシエチレングリコール、メタクリル酸ブト
キシトリエチレングリコール、メタクリル酸メト
キシジプロピレングリコール、メタクリル酸フエ
ノキシエチル、メタクリル酸フエノキシジエチレ
ングリコール、メタクリル酸フエノキシテトラエ
チレングリコール、メタクリル酸ベンジル、メタ
クリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸テトラヒ
ドロフルフリル、メタクリル酸ジシクロペンテニ
ル、メタクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチ
ル、メタクリル酸N−ビニル−2−ピロリドン、
メタクリル酸グリシジル、メタクリロニトリル、
N−メチロールメタクリルアミド、ジアセトンア
クリルアミド、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、アク
リル酸ヘプチル、アクリル酸オクチル、アクリル
酸ノニル、アクリル酸デシル、アクリル酸ウンデ
シル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸メトキシ
エチル、アクリル酸プロポキシエチル、アクリル
酸ブトキシエチル、アクリル酸メトキシジエチレ
ングリコール、アクリル酸エトキシジエチレング
リコール、アクリル酸メトキシトリエチレングリ
コール、アクリル酸ブトキシトリエチレングリコ
ール、アクリル酸メトキシジプロピレングリコー
ル、アクリル酸フエノキシエチル、アクリル酸フ
エノキシジエチレングリコール、アクリル酸フエ
ノキシテトラエチレングリコール、アクリル酸ベ
ンジル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸
テトラヒドロフルフリル、アクリル酸ジシクロペ
ンテニル、アクリル酸ジシクロペンテニルオキシ
エチル、アクリル酸N−ビニル−2−ピロリド
ン、アクリル酸グリシジル、アクリロニトリル、
N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアク
リルアミド等の1分子中に1個のビニル基を有す
るビニルモノマーや、ジビニルベンゼン、グリコ
ールとメタクリル酸或いはアクリル酸との反応生
成物、例えばエチレングリコールジメタクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、
1,5−ペンタンジオールメタクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ポリエチレングリコー
ルジメタクリレート、トリプロピレングリコール
ジメタクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペ
ンチルグリコールエステルジメタクリレート、ト
リメチロールエタントリメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ペンタエ
リトリツトトリメタクリレート、ペンタエリトリ
ツトテトラメタクリレート、トリスメタクリロキ
シエチルホスフエート、ビス(メタクリロイルオ
キシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレー
ト、トリス(メタクリロイルオキシエチル)イソ
シアヌレート、エチレングリコールジアクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジアクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジアクリレート、
1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペン
チルグリコールジアクリレート、ジエチレングリ
コールジアクリレート、トリエチレングリコール
ジアクリレート、ポリエチレングリコールジアク
リレート、トリプロピレンジアクリレート、ヒド
ロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアク
リレート、トリメチロールエタントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリトリツトトリアクリレート、ペンタエ
リトリツトテトラアクリレート、トリスアクリロ
キシエチルホスフエート、ビス(メタクリロイル
オキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレー
ト、トリス(メタクリロイルオキシエチル)イソ
シアヌレート等の1分子中に2個以上のビニル基
を有するビニルモノマーを挙げることができる。
これらのうち、好ましいビニルモノマーとして
は、1分子中に1個のビニル基を有するビニルモ
ノマーでは、スチレン、スチレン誘導体、メタク
リル酸エステル、アクリル酸エステル等があり、
特にアルキル基に1〜5個の炭素原子を有するメ
タクリル酸或いはアクリル酸のアルキルエステル
が好ましく、1分子中に2個以上のビニル基を有
するビニルモノマーでは、ジビニルベンゼン、炭
素原子数2〜6個のメチレングリコールのジメタ
クリレート及びジアクリレート等が好ましい。こ
れらは全ビニルモノマー中、0〜20重量%使用さ
れる。
重合開始剤としては、過酸化アセチル、過酸化
デカノイル、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化p−クロロベンゾイル、過酸化2,4
−ジクロロベンゾイル、過ジ炭酸ジイソプロピ
ル、過ジ炭酸ジ−2−エチル−ヘキシル、アセチ
ルシクロヘキサンスルホニルペルオキシド、過酢
酸tert−ブチル、過イソ酪酸tert−ブチル、アゾ
ビスイソブチロニトリル、過2−エチルヘキサン
酸tert−ブチル、過安息香酸tert−ブチル等を使
用することができる。これらの重合開始剤はビニ
ルモノマーの総量に対して0.1〜15重量%使用す
るのが好ましい。また、これらをビニルモノマー
に溶解して使用するのが好ましい。
本発明において、分散剤として、ゼラチン、ト
ラガントゴム、デンプン、メチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、部分ケン化ポリビニルアルコール、ポリアク
リル酸等の水溶性高分子物質、アルギン酸塩等の
有機分散剤、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭
酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウ
ム、リン酸三カルシウム、、タルク、ペントナイ
ト、珪藻土、粘土等の難溶性の無機分散剤等、従
来公知の任意のものを使用することができる。使
用するビニルモノマーの全量に対して有機分散剤
は、1×10-4〜5重量%、無機分散剤は、0.01〜
3重量%の量で使用するのが好ましい。
また、分散助剤として、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキル基に直接SO3Naが結合したアル
キルスルホン酸塩、β−テトラヒドロナフタリン
スルホン酸塩、N−イソプロピルシクロヘキシル
アミドスルホン酸ナトリウム等のアミドスルホン
酸塩、オレイン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩等
の陰イオン性界面活性剤を上記分散剤と併用する
ことができる。特に、分散剤として無機分散剤を
使用するときは、分散助剤を併用するのが好まし
い。分散助剤は、使用するビニル系モノマー全量
に対して1×10-4〜0.01重量%の量で使用される
のが好ましい。
本発明において、水溶性重合禁止剤としては、
亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、塩化第二銅
等が挙げられるが、効力の点から亜硝酸ナトリウ
ムが特に好ましい。重合禁止剤の添加量は、全ビ
ニルモノマーに対して0.001〜1重量%、好まし
くは0.001〜0.5重量%、特に好ましくは0.005〜
0.05重量%である。その添加量が、0.001重量%
未満であると、乳化重合を防止することができ
ず、反応容器への付着量が多くなつたり、微粒子
が生成したりする。1重量%を越えると、重合中
に餅状化しやすくなる。また、重合禁止剤の量が
多くなると、重合体粒子の粒径が大きくなり、撹
拌しにくくなるだけでなく、トナー化に際し、取
り扱いが不便になるので、重合禁止剤は、全ビニ
ルモノマーに対して0.5重量%以下が好ましい。
重合禁止剤は、水性媒体に予め溶解するのが好ま
しい。
本発明において、水性媒体としては、主に水を
使用する。この媒体に予め、分散剤及び必要に応
じて分散助剤を添加しておく。
本発明において、水性媒体に上記ビニルモノマ
ーを滴下するが、この時既に、該水性媒体を上記
ビニルモノマーが重合可能な温度に加熱してお
く。ここで、重合可能な温度とは、使用される重
合開始剤の分解開始温度以上である。この温度は
使用する重合開始剤によつて異なるが、例えば過
酸化ベンゾイル、過2−エチルヘキサン酸tert−
ブチル等を用いた場合は、50℃以上であり、過ジ
炭酸ジイソプロピル、過ジ炭酸ジ2−エチルヘキ
シルの場合は30℃以上である。ビニルモノマーの
重合可能な温度に加熱されていない媒体中に、ビ
ニルモノマーを適下すると、従来の方法のように
餅状化が起こる。使用するビニルモノマーの全量
Aと水性媒体の使用量Bについては特に制限はな
いが、A/B比が大きすぎると、懸濁重合を円滑
に行うことができなくなるため、A/Bが重量比
で75/25以下であるのが好ましく、特に60/40以
下が好ましい。
ビニルモノマーの添加速度は、使用するビニル
モノマー及び水性媒体の総量1Kg当たり、平均
16.7g/分以下にするのが好ましい。この添加速
度(単位:g/分・Kg)は、ビニルモノマーの滴
下速度(単位:g/分)を、使用するビニルモノ
マー及び水の総量(単位:Kg)で除したものであ
る。添加速度が平均16.7g/分・Kgを越えると、
重合途中で餅状化を起こす傾向が生じてくる。添
加速度は、小さすぎると、重合時間が長くなるた
め、1.38g/分・Kg以上であるのが好ましく、特
に4〜8.5g/分・Kgが好ましい。添加速度は、
添加中、均一であるのが好ましいが、変動しても
よい。この場合、添加速度が16.7g/分・Kgを越
えないのが好ましい。この添加速度は、水性媒体
とビニルモノマーの量比、これらの使用量を種々
変えたときも、共通して適用できる。
実施例 次に、実施例に基づいて本発明を詳述するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
実施例 1 重量部 (1) 媒体 水 1000 ポリビニルアルコール(デンカポバールW−
24、電気化学工業(株)商品名) 3 亜硝酸ニトリウム 0.1 (ビニルモノマーに対して0.01重量%) (2) 滴下液 スチレン 500 メタクリル酸n−ブチル 100 メタクリル酸β−ヒドロキシエチル 400 過酸化ベンゾイル 30 上記(1)の組成からなる媒体を反応容器に入れ、
液温を90℃に昇温した後、上記(2)の組成からなる
滴下液を均一な速度で1.5時間かけて滴下し、同
温度に4時間保持した。反応容器への付着量は
0.2%(全ビニルモノマーに対し)であり、得ら
れた重合体は、平均1mmの粒状物であつた。200
メツシユの布を用いて、目詰まりを起こすこと
なく、過することができ、重合体の収率は99%
であつた。この例における添加速度は5.6g/
分・Kgであつた。なお、ビニルモノマーの滴下速
度は11.1g/分であつた。
実施例 2 重量部 (1) 媒体 水 1000 ポリビニルアルコール(ゴーセノールGH−
20、日本合成化学工業(株)商品名) 3 亜硝酸ナトリウム 0.3 (ビニルモノマーに対して0.03重量%) (2) 滴下液 スチレン 600 アクリル酸n−ブチル 100 メタクリル酸β−ヒドロキシプロ ピル 300 過酸化ベンゾイル 50 上記(1)の組成からなる媒体を反応容器に入れ、
液温を90℃に昇温した後、上記(2)の組成からなる
滴下液を均一な速度で、1時間かけて滴下し、同
温度に4時間保持した。反応容器への付着量は
0.1%(全ビニルモノマーに対し)であり、得ら
れた重合体は、直径約1mmの粒状物であつた。
200メツシユの布を用いて、目詰まりを起こす
ことなく、過することができ、重合体の収率は
99%であつた。この例における添加速度は8.3
g/分・Kgであつた。なお、ビニルモノマーの滴
下速度は16.7g/分であつた。
実施例 3 重量部 (1) 媒体 水 1200 ポリビニルアルコール(ゴーセノールGH−20
4 亜硝酸ナトリウム 0.5 (ビニルモノマーに対して0.05重量%) (2) 滴下液 スチレン 450 メタクリル酸エチル 100 アクリル酸n−ブチル 100 メタクリル酸β−ヒドロキシプロピル 150 過酸化ベンゾイル 50 上記(1)の組成からなる媒体を反応容器に入れ、
液温を90℃に昇温した後、上記(2)の組成からなる
滴下液を均一な速度で1時間かけて滴下し、同温
度に5時間保持した。反応容器への付着量は0.13
%(全ビニルモノマーに対し)であり、得られた
重合体は、直径約1.5mmの粒状物であつた。200メ
ツシユの布を用いて、目詰まりを起こすことな
く、過することができ、重合体の収率は99%で
あつた。この例における添加速度は7.6g/分・
Kgであつた。なお、ビニルモノマーの滴下速度は
16.7g/分であつた。
実施例 4 実施例2の亜硝酸ナトリウムを亜硝酸カリウム
に変えた以外は、全く同様にして親水基含有ビニ
ル重合体を製造した結果、反応容器への付着量は
0.2%であり、得られた重合体は平均1mmの粒状
物であつた。200メツシユの布を用いても目詰
まりを起こすことなく、過することができ、収
率は99%であつた。
比較例 1 実施例1から亜硝酸ナトリウムを除いた以外は
全く同様にして反応を進めた結果、反応容器への
付着量は2.3%(全ビニルモノマーに対し)で、
得られた重合体は、平均粒径1mmの粒状物であつ
た。また、200メツシユの布での過は目詰ま
りを起こし、全重合体を過するのに布を3度
取り替えた。収量は90%であつた。
発明の効果 本発明によれば、高作業効率、高収率で、親水
基含有ビニル重合体を製造することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 親水基含有ビニルモノマーを含有するビニル
    モノマーを、該ビニルモノマーの重合可能な温度
    に加熱した水性媒体に滴下して添加し、懸濁重合
    させて、親水基含有ビニル重合体を製造する方法
    において、該水性媒体に予め水溶性重合禁止剤を
    全ビニルモノマーに対して0.001〜1重量%溶解
    することを特徴とする親水基含有ビニル重合体の
    製造法。 2 水溶性重合禁止剤が亜硝酸ナトリウム、亜硝
    酸カリウム又は塩化第二銅である特許請求の範囲
    第1項記載の親水基含有ビニル重合体の製造法。 3 ビニルモノマーが親水基含有モノマーを10重
    量%以上含む特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載の親水基含有ビニル重合体の製造法。 4 親水基含有モノマーがヒドロキシル基含有ビ
    ニルモノマー及び/又はカルボキシル基含有ビニ
    ルモノマーである特許請求の範囲第1項、第2項
    又は第3項記載の親水基含有ビニル重合体の製造
    法。
JP59215378A 1984-10-15 1984-10-15 親水基含有ビニル重合体の製造法 Granted JPS6195002A (ja)

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