JPH0152252B2 - - Google Patents
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- JPH0152252B2 JPH0152252B2 JP10393684A JP10393684A JPH0152252B2 JP H0152252 B2 JPH0152252 B2 JP H0152252B2 JP 10393684 A JP10393684 A JP 10393684A JP 10393684 A JP10393684 A JP 10393684A JP H0152252 B2 JPH0152252 B2 JP H0152252B2
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- Japan
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- packaging material
- cylindrical packaging
- sterilization
- mandrel
- cylindrical
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Description
<産業上の利用分野>
本発明は、無菌チヤンバー内で、例えば、第1
図に示すような斜線で示した三角形の折り重ね部
C1を底部a1、または頭部b1を有する直方体のカー
トンA、また第2図に示すように、前記と同様斜
線で示した三角形状の折り重ね部C2を底部a2また
は頭部b2を有するガゼツト型袋Bのように折返部
を形成する筒状包材の殺菌装置に関する。 <従来技術> 従来、この折り重ね部分を有する包装体に於い
ては、インラインにて、包装材料の殺菌後、2次
汚染防止対策を講じつつ内容物充填密封し、その
のちに包装体を形成する場合を除き、十分な殺菌
は行われていないのが、現状であつた。一方、密
封前に包装容器を形成する場合、かかる折り重ね
部分の殺菌の方法としては、巻取り状態の包装材
料よりインラインで殺菌成形・内容物充填密封す
る場合と、オフラインで包装容器に成形した後、
または、一部を成形した後、殺菌・内容物充填・
密封する場合と行われている。 前者の場合、巻取り状の包装材料が送られ、殺
菌を行なう工程になるのであるが、この時点より
以降、密封工程まで微生物の2次汚染防止対策
(機械全体をクリーンブース化するなど)が必要
であり、更に、内容物充填以前で個々の包装容器
に分割する場合には包装材料切断時の切りかえの
異物混入及び、積層材料でその中の紙を使用して
いるものであれば、紙内に存在する微生物が外部
に飛び出し、包装材料を汚染することとなる。 また、後者の成形された包装容器を殺菌する場
合は、例えば特開昭58−203823号公報(第5図)
に示されるように成形マンドレルで折り重ねて底
部を成形した後、抜き取り工程で殺菌薬液を噴霧
する殺菌方法は、示されているが、折り重ね部分
以外の包装容器内部の殺菌は前述の殺菌方法にて
容易に実施可能であるが、折り重ね部分に存在す
る微生物の殺菌は困難である。 <発明が解決しようとする課題> 本発明は、斯かる点に鑑み、2次汚染対策を完
全にし、十分な殺菌を行える装置を提供するもの
で、その特徴とするところは、無菌チヤンバー内
で包装容器を成形する筒状包材の底部、あるい
は、頭部を成形する時点に於いて、折り重ね部分
の殺菌を行ないつつ成形して、完全に殺菌された
衛生的な折り重ね部分を作成することが可能な殺
菌装置を提供することを目的とするものである。 <課題を解決するための手段> 本発明は、折り重ね部分を有する筒状包材を無
菌チヤンバー内で殺菌する殺菌装置において、筒
状包材を移動するマンドレルに挿入した未成形の
筒状包材の端部に殺菌薬液塗布する殺菌剤噴霧ノ
ズル、加熱空気により殺菌効果向上及び該薬液除
去と同時にシーラントを溶融させるホツトエアノ
ズル、端部を圧着する圧着バー、圧着部分を冷却
する冷却バー、折り重ね部を平坦に成型する成型
プラグをマンドレルの移動方向に沿つて順次設け
たことを特徴とする筒状包材の殺菌装置である。 <作 用> 一定の長さに切断したスリーブをマンドレルに
挿入した状態で、筒状包材の端部を殺菌し、次に
折り重ね部を形成するので、筒状包材の折り重ね
部分および切断面も完全に殺菌できる。 また、筒状の状態で殺菌液を塗布するので、筒
状包材を挿入するマンドレルも同時に殺菌するこ
とができる。 <実施例> 次に図面を用いて本発明の実施例について説明
する。 第3図に示すように、筒状包材導入口13と移
送口14を設けた無菌チヤンバー12内に、間欠
移動するチエーン3に一定間隔にマンドレル1を
設けた成形、搬送機構を有する。そして、マンド
レル1の移動順に、マンドレルに筒状包材2をマ
ンドレルに挿入し、成形する部分だけ残して固定
する。次に、装着した筒状包材2の端部に殺菌剤
に噴霧する噴霧ノズル4、筒状包材2の端部を加
熱するホツトエアノズル8、加熱された筒状包材
2の内面同士を圧着する圧着バー9を備え、ま
た、圧着部分を冷却する冷却バー10、折り重ね
部分を平坦にする成形プラグ11を備え、三角形
状の折り重ね部を折り、圧着、成形が完了した筒
状包材を次の工程へ移送する筒状包材の殺菌装置
である。 ここで、マンドレルの移動は、チエーンで移動
させず、回転軸に複数取り付け、回転移動させる
機構でもよい。 次に、第3図に示した殺菌装置を用いた殺菌の
具体例について説明する。 ここで、筒状包材の構成は、例えば第4図に示
す様にポリエチレン(20μ)(25)/紙(200g/
m2)(26)/ポリエチレン(20μ)(27)/アルミ
ニユウム(9μ)(28)/ポリエチレン(60μ)
(29)(内面)の5層構成の積層材料で、巻取状を
用いた。 以後、筒状包材の殺菌を、工程を追つて説明す
ると、巻取りから出てきた包装材料をサイドシー
ルを行ない筒状とする。 次に日付印刷ストロー用の穴あけ、罫線入れ加
工を行ない、個々にアイマークに従い切断する。
そして、出来上がつた筒状包材2(サイズ
66φ145mm)を、装着工程(a)でマンドレル1に成
形する頭部の反対方向から挿入し、折り重ね部
分、及び、シール、成形が容易に行える様、40mm
突き出した状態で固定する。次の殺菌工程(b)で、
そのマンドレル1に挿入させた、筒状包材2の開
口部分に殺菌剤として、常温の過酸化水素5濃度
15%の水溶液からなる殺菌剤を噴霧ノズル4から
加圧無菌エア6によりミストとして塗布する。塗
布量は先端部ほど多く、80g/m2であり、また、
マンドレル駆動部分では、4.5g/m2であつた。
過酸化水素水溶液塗布直後、次の加熱工程(C)に
て、加圧無菌エアー16によりヒーターを通して
無菌の270℃のホツトエアーをホツトエアノズル
8より噴霧することによつて過酸化水素水溶液を
加熱し、殺菌効果を向上させ、完全に、折り重ね
部分を殺菌した。 次に、筒状包材2端部のシーラントのポリエチ
レンが溶融しており、温度降下前に、6mmのシー
ル巾で圧着バー9、冷却バー10を用いて圧着工
程(d)で圧着後、冷却工程(e)で冷却を行なつた。そ
の後、次の成形工程(f)への移動に於いて成形ブラ
グ11を用いてシール部を平坦押しつぶして、折
り重ね部分を外側に突き出し、耳折り工程(g)一
工程にてその部分を折り曲げ本体に密着させて折
り重ね部分の完全殺菌された筒状包材が得られ
た。 上記殺菌装置の殺菌効果について説明する。 まず、致死効果について検査を行なつた結果を
示す。使用した材料の内面のシーラントのポリエ
チレン面に、Batillus coagulansの胞子懸濁液を
均一に塗布し、菌数105spore/cm2とした後殺菌を
行つた。殺菌剤は、常温の15%過酸化水素水溶液
をエアーブラシにて塗布し、塗布量は、一つの筒
状包材あたり、0.3gであつた。次に、無菌のホ
ツトエアーを吹き出し口の温度を270℃に調整し
て吹き付けた。約1秒後塗布した殺菌剤は分野・
蒸発し同時にシーラントであるポリエチレンは溶
融しており、包材端部を圧着後冷却し完全シール
を行つた。この作成された容器を無菌的に採取
し、ふき取り法にて、底部及び、折り重ね部分の
生残菌数検査を行つた。結果を表−1に示し、こ
れと同時に折り重ね部分を成形後、過酸化水素水
溶液(濃度30重量%)を噴霧後、270℃の温度の
無菌のホツトエアー処理を行つた殺菌(比較例
1)及び0.1重量%の過酸化水素、紫外線併用し
た殺菌(比較例2)の生残菌数検査結果を併記す
る。
図に示すような斜線で示した三角形の折り重ね部
C1を底部a1、または頭部b1を有する直方体のカー
トンA、また第2図に示すように、前記と同様斜
線で示した三角形状の折り重ね部C2を底部a2また
は頭部b2を有するガゼツト型袋Bのように折返部
を形成する筒状包材の殺菌装置に関する。 <従来技術> 従来、この折り重ね部分を有する包装体に於い
ては、インラインにて、包装材料の殺菌後、2次
汚染防止対策を講じつつ内容物充填密封し、その
のちに包装体を形成する場合を除き、十分な殺菌
は行われていないのが、現状であつた。一方、密
封前に包装容器を形成する場合、かかる折り重ね
部分の殺菌の方法としては、巻取り状態の包装材
料よりインラインで殺菌成形・内容物充填密封す
る場合と、オフラインで包装容器に成形した後、
または、一部を成形した後、殺菌・内容物充填・
密封する場合と行われている。 前者の場合、巻取り状の包装材料が送られ、殺
菌を行なう工程になるのであるが、この時点より
以降、密封工程まで微生物の2次汚染防止対策
(機械全体をクリーンブース化するなど)が必要
であり、更に、内容物充填以前で個々の包装容器
に分割する場合には包装材料切断時の切りかえの
異物混入及び、積層材料でその中の紙を使用して
いるものであれば、紙内に存在する微生物が外部
に飛び出し、包装材料を汚染することとなる。 また、後者の成形された包装容器を殺菌する場
合は、例えば特開昭58−203823号公報(第5図)
に示されるように成形マンドレルで折り重ねて底
部を成形した後、抜き取り工程で殺菌薬液を噴霧
する殺菌方法は、示されているが、折り重ね部分
以外の包装容器内部の殺菌は前述の殺菌方法にて
容易に実施可能であるが、折り重ね部分に存在す
る微生物の殺菌は困難である。 <発明が解決しようとする課題> 本発明は、斯かる点に鑑み、2次汚染対策を完
全にし、十分な殺菌を行える装置を提供するもの
で、その特徴とするところは、無菌チヤンバー内
で包装容器を成形する筒状包材の底部、あるい
は、頭部を成形する時点に於いて、折り重ね部分
の殺菌を行ないつつ成形して、完全に殺菌された
衛生的な折り重ね部分を作成することが可能な殺
菌装置を提供することを目的とするものである。 <課題を解決するための手段> 本発明は、折り重ね部分を有する筒状包材を無
菌チヤンバー内で殺菌する殺菌装置において、筒
状包材を移動するマンドレルに挿入した未成形の
筒状包材の端部に殺菌薬液塗布する殺菌剤噴霧ノ
ズル、加熱空気により殺菌効果向上及び該薬液除
去と同時にシーラントを溶融させるホツトエアノ
ズル、端部を圧着する圧着バー、圧着部分を冷却
する冷却バー、折り重ね部を平坦に成型する成型
プラグをマンドレルの移動方向に沿つて順次設け
たことを特徴とする筒状包材の殺菌装置である。 <作 用> 一定の長さに切断したスリーブをマンドレルに
挿入した状態で、筒状包材の端部を殺菌し、次に
折り重ね部を形成するので、筒状包材の折り重ね
部分および切断面も完全に殺菌できる。 また、筒状の状態で殺菌液を塗布するので、筒
状包材を挿入するマンドレルも同時に殺菌するこ
とができる。 <実施例> 次に図面を用いて本発明の実施例について説明
する。 第3図に示すように、筒状包材導入口13と移
送口14を設けた無菌チヤンバー12内に、間欠
移動するチエーン3に一定間隔にマンドレル1を
設けた成形、搬送機構を有する。そして、マンド
レル1の移動順に、マンドレルに筒状包材2をマ
ンドレルに挿入し、成形する部分だけ残して固定
する。次に、装着した筒状包材2の端部に殺菌剤
に噴霧する噴霧ノズル4、筒状包材2の端部を加
熱するホツトエアノズル8、加熱された筒状包材
2の内面同士を圧着する圧着バー9を備え、ま
た、圧着部分を冷却する冷却バー10、折り重ね
部分を平坦にする成形プラグ11を備え、三角形
状の折り重ね部を折り、圧着、成形が完了した筒
状包材を次の工程へ移送する筒状包材の殺菌装置
である。 ここで、マンドレルの移動は、チエーンで移動
させず、回転軸に複数取り付け、回転移動させる
機構でもよい。 次に、第3図に示した殺菌装置を用いた殺菌の
具体例について説明する。 ここで、筒状包材の構成は、例えば第4図に示
す様にポリエチレン(20μ)(25)/紙(200g/
m2)(26)/ポリエチレン(20μ)(27)/アルミ
ニユウム(9μ)(28)/ポリエチレン(60μ)
(29)(内面)の5層構成の積層材料で、巻取状を
用いた。 以後、筒状包材の殺菌を、工程を追つて説明す
ると、巻取りから出てきた包装材料をサイドシー
ルを行ない筒状とする。 次に日付印刷ストロー用の穴あけ、罫線入れ加
工を行ない、個々にアイマークに従い切断する。
そして、出来上がつた筒状包材2(サイズ
66φ145mm)を、装着工程(a)でマンドレル1に成
形する頭部の反対方向から挿入し、折り重ね部
分、及び、シール、成形が容易に行える様、40mm
突き出した状態で固定する。次の殺菌工程(b)で、
そのマンドレル1に挿入させた、筒状包材2の開
口部分に殺菌剤として、常温の過酸化水素5濃度
15%の水溶液からなる殺菌剤を噴霧ノズル4から
加圧無菌エア6によりミストとして塗布する。塗
布量は先端部ほど多く、80g/m2であり、また、
マンドレル駆動部分では、4.5g/m2であつた。
過酸化水素水溶液塗布直後、次の加熱工程(C)に
て、加圧無菌エアー16によりヒーターを通して
無菌の270℃のホツトエアーをホツトエアノズル
8より噴霧することによつて過酸化水素水溶液を
加熱し、殺菌効果を向上させ、完全に、折り重ね
部分を殺菌した。 次に、筒状包材2端部のシーラントのポリエチ
レンが溶融しており、温度降下前に、6mmのシー
ル巾で圧着バー9、冷却バー10を用いて圧着工
程(d)で圧着後、冷却工程(e)で冷却を行なつた。そ
の後、次の成形工程(f)への移動に於いて成形ブラ
グ11を用いてシール部を平坦押しつぶして、折
り重ね部分を外側に突き出し、耳折り工程(g)一
工程にてその部分を折り曲げ本体に密着させて折
り重ね部分の完全殺菌された筒状包材が得られ
た。 上記殺菌装置の殺菌効果について説明する。 まず、致死効果について検査を行なつた結果を
示す。使用した材料の内面のシーラントのポリエ
チレン面に、Batillus coagulansの胞子懸濁液を
均一に塗布し、菌数105spore/cm2とした後殺菌を
行つた。殺菌剤は、常温の15%過酸化水素水溶液
をエアーブラシにて塗布し、塗布量は、一つの筒
状包材あたり、0.3gであつた。次に、無菌のホ
ツトエアーを吹き出し口の温度を270℃に調整し
て吹き付けた。約1秒後塗布した殺菌剤は分野・
蒸発し同時にシーラントであるポリエチレンは溶
融しており、包材端部を圧着後冷却し完全シール
を行つた。この作成された容器を無菌的に採取
し、ふき取り法にて、底部及び、折り重ね部分の
生残菌数検査を行つた。結果を表−1に示し、こ
れと同時に折り重ね部分を成形後、過酸化水素水
溶液(濃度30重量%)を噴霧後、270℃の温度の
無菌のホツトエアー処理を行つた殺菌(比較例
1)及び0.1重量%の過酸化水素、紫外線併用し
た殺菌(比較例2)の生残菌数検査結果を併記す
る。
【表】
次に、Aspergillus nigerの胞子懸濁液を、菌
数105spore/cm2となる様包装材料に均一に塗布
し、同じ殺菌条件で行つた生残菌数検査結果を表
−2に示す。
数105spore/cm2となる様包装材料に均一に塗布
し、同じ殺菌条件で行つた生残菌数検査結果を表
−2に示す。
【表】
さらに、以上の様に殺菌を行つた後、本発明に
ついては、胴部の本殺菌を行いPH7.0のコーンク
リームスープを充填包装した製品は腐敗せず、常
温で長期保存(6ケ月以上)が可能であつた、し
かし、他の比較例1、2で殺菌を行い、同様のコ
ーンクリームスープを充填・包装したものは、充
填・包装前に胴部の本殺菌を実施しても、折り重
ね部分の生残菌による腐敗が1週間以内に発生し
た。 <効 果> 本発明は、以上の如きの構成であつて、本発明
の装置を用いて殺菌を行えば、折り重ね部分が完
全に殺菌できるばかりでなく、成形用のマンドレ
ルの殺菌も同時殺菌可能であり、順次送られてく
る包装材料による微生物汚染の蓄積もなく、包装
体を汚染することなく衛生的である。したがつて
本発明は、折り重ね部分を有する包装体の成形後
充填・包装するシステムには、非常に有効で、折
り重ね部分を完全に殺菌できるだけでなく、二次
汚染防止対策へ範囲についても折り重ね部分の殺
菌工程から施こせば良く比較して狭くすむ利点を
有する。
ついては、胴部の本殺菌を行いPH7.0のコーンク
リームスープを充填包装した製品は腐敗せず、常
温で長期保存(6ケ月以上)が可能であつた、し
かし、他の比較例1、2で殺菌を行い、同様のコ
ーンクリームスープを充填・包装したものは、充
填・包装前に胴部の本殺菌を実施しても、折り重
ね部分の生残菌による腐敗が1週間以内に発生し
た。 <効 果> 本発明は、以上の如きの構成であつて、本発明
の装置を用いて殺菌を行えば、折り重ね部分が完
全に殺菌できるばかりでなく、成形用のマンドレ
ルの殺菌も同時殺菌可能であり、順次送られてく
る包装材料による微生物汚染の蓄積もなく、包装
体を汚染することなく衛生的である。したがつて
本発明は、折り重ね部分を有する包装体の成形後
充填・包装するシステムには、非常に有効で、折
り重ね部分を完全に殺菌できるだけでなく、二次
汚染防止対策へ範囲についても折り重ね部分の殺
菌工程から施こせば良く比較して狭くすむ利点を
有する。
第1図は、本発明の殺菌の対象となる直方体カ
ートンAの外観斜視図であり、第2図は同じく対
象となるガゼツト型袋Bの外観斜視図であり、第
3図は本発明の殺菌装置の一例を示す概略図であ
り、第4図は実施例で使用した包装材料の構成を
示す一部破断説明図、第5図は、従来例を示す説
明図である。 1……マンドレル、2……筒状包材、3……チ
エーン、5……過酸化水素、6……加圧無菌エア
ー、8……ホツトエアノズル、9……圧着バー、
10……冷却バー、11……成形プラグ、12…
…無菌チヤンバー、13……筒状包材導入口、1
4……移送口。
ートンAの外観斜視図であり、第2図は同じく対
象となるガゼツト型袋Bの外観斜視図であり、第
3図は本発明の殺菌装置の一例を示す概略図であ
り、第4図は実施例で使用した包装材料の構成を
示す一部破断説明図、第5図は、従来例を示す説
明図である。 1……マンドレル、2……筒状包材、3……チ
エーン、5……過酸化水素、6……加圧無菌エア
ー、8……ホツトエアノズル、9……圧着バー、
10……冷却バー、11……成形プラグ、12…
…無菌チヤンバー、13……筒状包材導入口、1
4……移送口。
Claims (1)
- 1 折り重ね部分を有する筒状包材を無菌チヤン
バー内で殺菌する殺菌装置において、筒状包材を
移動するマンドレルに挿入した未成形の筒状包材
の端部に殺菌薬液を塗布する殺菌剤噴霧ノズル、
加熱空気により筒状包材の内面を加熱するホツト
エアノズル、端部を圧着する圧着バー、圧着部分
を冷却する冷却バー、折り重ね部を平坦に成型す
る成型プラグをマンドレルの移動方向に沿つて順
次設けたことを特徴とする筒状包材の殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10393684A JPS60251014A (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 筒状包材の殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10393684A JPS60251014A (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 筒状包材の殺菌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60251014A JPS60251014A (ja) | 1985-12-11 |
JPH0152252B2 true JPH0152252B2 (ja) | 1989-11-08 |
Family
ID=14367320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10393684A Granted JPS60251014A (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 筒状包材の殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60251014A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6213621B1 (ja) * | 2016-07-07 | 2017-10-18 | 大日本印刷株式会社 | スリーブの殺菌方法及び装置 |
-
1984
- 1984-05-23 JP JP10393684A patent/JPS60251014A/ja active Granted
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6213621B1 (ja) * | 2016-07-07 | 2017-10-18 | 大日本印刷株式会社 | スリーブの殺菌方法及び装置 |
WO2018008670A1 (ja) * | 2016-07-07 | 2018-01-11 | 大日本印刷株式会社 | スリーブの殺菌方法及び装置 |
CN108698739A (zh) * | 2016-07-07 | 2018-10-23 | 大日本印刷株式会社 | 套筒的杀菌方法及装置 |
US11382996B2 (en) | 2016-07-07 | 2022-07-12 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Method and apparatus for sterilizing sleeve |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60251014A (ja) | 1985-12-11 |
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Legal Events
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EXPY | Cancellation because of completion of term |