JPH0150609B2 - - Google Patents

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JPH0150609B2
JPH0150609B2 JP56156431A JP15643181A JPH0150609B2 JP H0150609 B2 JPH0150609 B2 JP H0150609B2 JP 56156431 A JP56156431 A JP 56156431A JP 15643181 A JP15643181 A JP 15643181A JP H0150609 B2 JPH0150609 B2 JP H0150609B2
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Japan
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oil passage
oil
hydraulic
transmission
wheel drive
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JP56156431A
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JPS5856928A (ja
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Yoichi Hayakawa
Yasunobu Ito
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0150609B2 publication Critical patent/JPH0150609B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/34Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
    • B60K17/344Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/34Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
    • B60K17/344Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear
    • B60K17/346Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear the transfer gear being a differential gear
    • B60K17/3467Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear the transfer gear being a differential gear combined with a change speed gearing, e.g. range gear
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/40Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism comprising signals other than signals for actuating the final output mechanisms
    • F16H63/44Signals to the control unit of auxiliary gearing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S477/00Interrelated power delivery controls, including engine control
    • Y10S477/908In series transmission

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、歯車変速装置に連結されて前車軸お
よび後車軸に動力を伝達する4輪駆動用トランス
フアの油圧制御装置に関する。 [従来の技術] 4輪駆動車両では、原動機に連結された変速装
置の出力軸に4輪駆動用トランスフアを付設し、
該4輪駆動用トランスフアの2つの出力軸からそ
れぞれ前車軸および後車軸に動力を分配する方式
が採用されている。また上記4輪駆動用トランス
フアの2つの出力軸は歯車列またはチエーン等の
伝動装置により所定の回転速度比を保つように連
結されているが、このような車両が操向輪(通常
は前輪、以下前輪という)を操向せしめて旋回す
ると、前輪の回転半径は後輪の回転半径よりも大
となるため、4輪駆動用トランスフアの前車軸お
よび後車軸を駆動する出力軸間に回転速度差を生
ぜしめる必要がある。 そこで従来よりこの種の4輪駆動用トランスフ
アにおいては、2つの出力軸を差動歯車機構を介
して連結した方式、あるいは前車軸または後車軸
を駆動する出力軸に摩擦式、ビスカスカツプリン
グ等の係合要素を配設した方式を採用し、旋回走
行時には差動歯車機構の差動作用あるいは係合要
素の解放または滑りにより前車軸および後車軸を
駆動する出力軸間に回転速度差を生ぜしめ、旋回
時の走行性能を向上せしめている。 しかし前者の方式によると1車輪の接地が悪く
駆動力を失うと、前車軸および後車軸にもそれぞ
れ差動歯車機構が介在しているために他の車輪に
も駆動力が伝わらなくなり、車輪の接地力の悪い
悪路走行時の走行性能が低下するという問題を有
するため、前記差動歯車機構に差動を生ずる2軸
間に摩擦係合装置、ビスカスカツプリング等の差
動制限装置を並設し、差動歯車機構をいわゆるリ
ミテツドスリツプ方式のものとして変速歯車装置
からの出力を4輪にある程度伝達するようにして
走行不能に陥る危険を回避している。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら前者の方式における差動制限装置
および後者の方式の係合要素が伝達すべき変速装
置の出力トルクは、変速装置の変速段により増減
するのに対して、上記差動制限装置および係合要
素のトルク容量はこれに対応しないために、変速
装置が高速段のときの旋回走行性能を改善すべく
上記差動制限装置または係合要素のトルク容量を
小さく設定すると、変速装置が低速段のときには
トルク容量が不足して変速装置より出力される大
きなトルクを伝達することができず、大きな駆動
力が必要とされる悪路において十分な走行性能が
得られない。このため変速装置が低速段のときに
変速装置より出力される大きなトルクを伝達する
ために、さらに前記4輪駆動用トランスフアに前
後の車軸への駆動トレーンを機械的にロツクして
滑りのない回転を与える機構を具備させる必要が
あり、4輪駆動用トランスフアの構造が極めて複
雑且つ大型化してしまう。 本発明は上記の問題点に鑑みて成されたもので
あり、エンジンからの出力を少なくとも低速段と
高速段とに変速して出力可能な変速装置の出力
を、車両の前車軸および後車軸のいずれか一方に
連結した第1出力軸に伝達すると共に、前記変速
装置の出力を車両の前車軸および後者軸の何れか
他方に連結した第2出力軸に摩擦係合要素を介し
て伝達する4輪駆動用トランスフアにおいて、前
記摩擦係合要素の係合力を前記変速装置の変速段
に応じて制御することにより、変速装置の変速手
段にかかわらず、良好な走行性能を得ることので
きる4輪駆動用トランスフアの油圧制御装置の提
供を目的とする。 [問題点を解決するための手段] 本発明の4輪駆動用トランスフアの油圧制御装
置は、エンジンからの出力を少なくとも低速段と
高速段とに変速して出力可能な変速装置10A
と、該変速装置と車両の一方の車軸とを連結して
該変速装置の出力を前記一方の車軸に伝達する第
1出力軸3と、車両の他方の車軸に連結した第2
出力軸17と、前記変速装置と第2出力軸とを連
結して前記変速装置の出力を前記他方の車軸に伝
達する4輪駆動用油圧式摩擦係合要素8とを備
え、前記変速装置は、該変速装置を高速段に切り
換える直結用油圧式係合要素7と、該変速装置を
低速段に切り換える減速用油圧式係合要素5とを
有する4輪駆動用トランスフアの油圧制御装置に
おいて、ライン圧油路104に圧油を吐出する油
ポンプ102と、該ライン圧油路の圧油を調圧す
る油圧制御弁103と、前記ライン圧油路と前記
直結用油圧式係合要素の油圧サーボ70および減
速用油圧式係合要素の油圧サーボ50にそれぞれ
連絡した第1油路201および第2油路202と
を選択的に連通するインヒビタ弁240と、前記
4輪駆動用油圧式摩擦係合要素の油圧サーボ80
と前記ライン圧油路とを連絡する第3油路203
に配設されたモジユレータ弁270とを備え、該
モジユレータ弁は、前記第3油路を絞つて前記ラ
イン圧油路から供給される圧油を減圧して前記4
輪駆動用油圧式摩擦係合要素の油圧サーボに供給
するスプール271と、前記第2油路に連絡する
と共に前記第2油路より供給される油圧を前記第
3油路を全開通するように前記スプールに作用せ
しめる油室273とを有することを特徴とする。 [作用及び発明の効果] 本発明の4輪駆動用トランスフアの油圧制御装
置は、変速装置10Aからの出力トルクが小さい
変速装置が高速段の時には、減速用油圧式係合要
素の油圧サーボ50に連絡した第2油路202が
排圧されることによりモジユレータ弁270の油
室273が排圧され、モジユレータ弁270のス
プール271は第3油路203を絞つてライン圧
油104から供給される圧油を減圧して4輪駆動
用油圧式摩擦係合要素8の油圧サーボに供給す
る。よつて4輪駆動用油圧式摩擦係合要素8の伝
達トルク容量が低下し、これにより車両の旋回走
行時に前後輪間に回転速度差が発生したときに4
輪駆動用油圧式摩擦係合要素がすべることにより
回転速度差を吸収し、内部循環トルクを低減して
旋回走行性能を向上せしめる。 また変速装置10Aからの出力トルクが大きい
変速装置が低速段の時には、減速用油圧式係合要
素の油圧サーボ50に連絡した第2油路202よ
りモジユレータ弁270の油室273に圧油が供
給されて、スプール271に前記第3油路203
を全開通するように作用し、ライン圧油路104
から供給される圧油を減圧することなく4輪駆動
用油圧式摩擦係合要素8の油圧サーボに供給す
る。よつて変速装置の出力を第2の出力軸17に
伝達する4輪駆動用油圧式摩擦係合要素8の伝達
トルク容量が増大し、これにより変速装置10A
から出力される大きなトルクを確実に第2出力軸
17に伝達し、悪路走行が可能な十分な4輪駆動
力が得られる。 よつて本発明の4輪駆動用トランスフアの油圧
制御装置は、変速装置の出力を第2出力軸に伝達
する油圧式摩擦係合要素を設けた極めて簡単且つ
コンパクトな構造の4輪駆動用トランスフアを、
前記油圧式摩擦係合要素の係合力を前記変速装置
の変速段に応じて適切に制御せしめることによ
り、変速装置の変速段にかかわらず前後輪に各種
走行状態に応じた駆動力を発生させ得る。 なお、上記構成に付加した番号は、理解を容易
にするために図面と対比させるためのものであ
り、これにより構成が何ら限定されるものではな
い。 つぎに本発明を図に示す実施例に基づき説明す
る。第1図は自動変速機と4輪駆動用トランスフ
アの骨格図、第2図は4輪駆動用トランスフアの
断面図である。 1は自動変速機の歯車変速装置、10は歯車変
速装置1の後部(第2図右方)に連結されたトラ
ンスフア、2は歯車変速装置の出力軸であるとと
もにトランスフア10の入力軸、3は該入力軸2
の後方(第2図右方)に直列的に配されたトラン
スフアの第1出力軸、110は入力軸2は固着さ
れたガバナ弁、10Aは入力軸2と第1出力軸3
との間に連結された変速装置、17は第1出力軸
3と平行的に配設されたトランスフアの第2出力
軸、14はトランスフアケース19および20内
に第1出力軸3とは同軸的に回転自在に支持され
たスリーブ9と第2出力軸17とを連結する伝導
機構、8は第1出力軸とスリーブ9とを連結する
ことにより伝導機構14を介して第1出力軸3と
第2出力軸17とを連結する4輪駆動用油圧式摩
擦係合要素である。 変速装置10aは、プラネタリギアセツト4、
減速用油圧式係合装置5および直結用油圧式係合
装置7を有する。 プラネタリギアセツト4は入力軸2の後部にス
プライン嵌合されたサンギア41、該サンギア4
1と歯合するプラネタリギア42、該プラネタリ
ギア42と歯合するリングギア43、および該プ
ラネタリギア42を回転自在に支持すると共に前
記トランスフアの第1出力軸3の先端に連結され
たキヤリア44から成る。 減速用油圧式係合装置5はリングギア43をト
ランスフアケース94に係合するための摩擦ブレ
ーキであり、トランスフアケース18内に形成さ
れたシリンダ18Aと該シリンダ18A内に装着
されたピストン51とで構成される油圧サーボ5
0により作動される。 直結用油圧式係合装置7はキヤリヤ44に連結
されたシリンダ71と該シリンダ71内に装着さ
れたピストン72とで構成される油圧サーボ70
により作動される摩擦クラツチであり、プラネタ
リギアセツト4の自動変速機の歯車変速装置1側
に配置され、サンギア41とキヤリヤ44との断
続を行なうものである。 4輪駆動用油圧式摩擦係合要素8はキヤリヤ4
4に連結した第1出力軸3とスリーブ9とを断続
するための摩擦クラツチであり、スリーブ9に溶
接されたシリンダ81と該シリンダ81内に装着
されたピストン82とで構成される油圧サーボ8
0により作動される。 伝導機構14はスリーブ9とスプライン嵌合し
たスプロケツト12、第2出力軸17にスプライ
ン嵌合したスプロケツト15およびこれらのスプ
ロケツト間に張設されたチエーン16から成る。 摩擦クラツチ7の油圧シリンダ71の外周側に
は、パーキングギヤ73が周設されており、自動
変速機のシフトレバーをパーキング位置に選択し
たとき歯止め74がパーキングギヤ73に噛み合
い出力軸3を固定する。 90は自動変速機のオイルパン、200は4輪
駆動用トランスフアのクラツチ7,8及びブレー
キ5の油圧サーボ70,80及び50に油圧を給
排する油圧制御装置、92は該油圧制御装置20
0のオイルパンである。クラツチ7,8及びブレ
ーキ5の油圧サーボ70,80及び50に供給さ
れる圧油は、オイルパン90より自動変速機のケ
ース93とトランスフアケース94に取り付けら
れたパイプ95を介して油圧制御装置200を通
して導かれる。 このトランスフアは第3図に示すAの如く車両
の機関Eに装着された自動変速機Tに取り付けら
れ、第1出力軸8は後輪駆動用プロペラシヤフト
Cに連結され、他方の出力軸である第2出力軸1
7は前輪駆動用プロペラシヤフトBに連結されて
使用される。通常走行時には油圧サーボ70に自
動変速機の油圧制御装置に供給されるライン圧を
供給してクラツチ7を係合せしめ、油圧サーボ5
0および80を排圧してブレーキ5およびクラツ
チ8を解放せしめる。これによりプラネタリギア
セツト4のサンギヤ41とキヤリヤ44とは連結
され、動力は入力軸2から後輪駆動用第1出力軸
3に減速比1で伝達され後輪2輪駆動走行が得ら
れる。このとき入力軸2からの動力は、ギヤ4
1,42,48を介さずにクラツチ7を介してキ
ヤリヤ44より第1出力軸3に伝達されるので、
各ギヤの歯面に負荷がかからず、ギヤの寿命が増
加する。この2輪駆動走行中4輪駆動走行が必要
となつたときは運転席等に設けた切換レバーまた
は切換スイツチ等の手動シフト装置を操作し、ト
ランスフアの油圧制御装置200を作用せしめ、
油圧サーボ80にライン圧を除々に供給しクラツ
チ8を円滑に係合せしめると、第1出力軸3とス
リーブ9とが連結され、伝導機構14、第2出力
軸17およびプロペラシヤフトBを経て前輪にも
動力が伝達され入力軸2から前輪駆動用第1出力
軸3および後輪駆動用第2出力軸17に減速比1
で動力伝達がなされる4輪駆動走行が得られる。
この4輪駆動走行中急坂路など出力トルクの増大
が必要なときは、油圧サーボへの油圧はインヒビ
タ弁240およびダウンシフトタイミング弁26
0を作用せしめ油圧サーボ50へライン圧を徐々
に供給すると共に適切なタイミングで油圧サーボ
70の油圧を排圧し、ブレーキ5を徐々に係合せ
しめると共にクラツチ7を円滑に解放させる。こ
れによりサンギア41とキヤリア44とは解放さ
れると共にリングギア43は固定され、動力は入
力軸2からサンギア41、プラネタリギア42、
キヤリヤ44を介して減速され第1出力軸3およ
び第2出力軸17に伝達され、トルクの大きな4
輪駆動走行状態が得られる。表1にトランスフア
の手動シフトの設定レンジとブレーキ5、クラツ
チ7および8の係合および解放と車両の走行状態
を示す。
【表】 表において〇は摩擦係合要素の係合状態を示
し、×は解放状態を示す。減速比のλは、プラネ
タリギアセツト4のサンギヤ41とリングギア4
3との歯数比であり、減速比の値はλを0.5とし
た場合のものである。 次に本実施例の4輪駆動用トランスフア10を
前進3段後進1段の自動変速機付車に適用した場
合のその油圧制御装置について第4図により説明
する。 図中100は公知の前進3段後進1段の自動変
速機の油圧制御装置の1であり、油溜め101よ
り油ポンプ102により吸い上げられた油は、油
圧制御弁103により所定の油圧(ライン圧)に
調圧され油路104に導かれる。油路104に導
かれた圧油はマニユアル弁105を介して1−2
シフト弁106及び2−3シフト弁107に導か
れる。 108はスロツトル弁でありアクセル開度に応
じた油圧(スロツトル圧)を油路109に発生し
ている。 110はガバナ弁であり車速に応じた油圧(ガ
バナ圧)を油路111に発生している。 1−2シフト弁106及び2−3シフト弁10
7は、油路109及び油路111から供給される
スロツトル圧及びガバナ圧の大きさに関連して油
路112,113,114の開閉を制御し、クラ
ツチ及びブレーキの油圧サーボC1,C2,B
1,B2,B3への圧油の給排を制御している。 この実施例においては、前進第1速時には油圧
サーボC1に圧油が供給され、前進第2速時には
油圧サーボC1,B2に圧油が供給され、前進第
3速時には油圧サーボC1,C2,B2に圧油が
供給され、後進時には油圧サーボC2,B3に圧
油が供給される。 4輪駆動用トランスフアの油圧制御装置200
は、第1ソレノイド弁210、第2ソレノイド弁
220、切換弁230、インヒビタ弁240、ダ
ウンシフトタイミング弁260、直接用摩擦係合
要素すなわち多板クラツチ7の油圧サーボ70に
連絡する第1油路201、減速用摩擦係合要素す
なわち多板ブレーキ5の油圧サーボ50に連絡す
る第2油路202、4輪駆動用摩擦係合要素すな
わち多板クラツチ8の油圧サーボ80に連絡する
第3油路203、該第3油路に設けられたモジユ
レータ弁270、切換弁280とインヒビタ弁2
40の所定油室を連絡する第4油路204、前記
第1、2、3油路にそれぞれ設けられたチエツク
弁310,320,330、ライン圧油路104
とオリフイス340,350を介した第1ソレノ
イド圧の油路205および第2ソレノイド圧の油
路206から構成される。 第1、2ソレノイド弁210,220はそれぞ
れムービングコア211,221、ソレノイド2
12,222、スプリング213,223、開口
214,224、排油口215,225から成
り、ソレノイド212,222が通電したときム
ービングコア211,221を図示上方に移動さ
せ開口214,224を開き、オリフイス34
0,350によりライン圧油路104と仕切られ
た油路205,206の圧油を排油口215,2
25より排出する。ソレノイド212,222が
非通電のときは、ムービングコア211,221
はスプリング213,223により図示下方に移
動され開口214,224を閉ざし、油路20
5,206にハイレベルのソレノイド油圧(ライ
ン圧)を発生する。 インヒビタ弁240は、図示下方から3個の第
1、第2、第3の順スプール241,242,2
43を有し、第1スプール241は下端にスプリ
ング244を背設したスリープ状ランド245と
2つランド246,247を有し、下端油室24
8、スリープ状ランド245とランド246とラ
ンド247の間の第1、2中間油室249,25
0、第1スプール241と第2スプール242の
間の油室251、第2スプール242と第3スプ
ールの間の油室252、上端油室253が形成さ
れている。該インヒビタ弁240は、第1スプー
ル241が図示上方に設定された時には、下端油
室248はスリーブ状ランドの油口245Aを介
してガバナ圧油路111と連通し、第1中間油室
249はライン圧油路104と第2油路202を
連絡し、第2中間油室250は第1油路201と
第5油路207を連絡し、第1スプール241が
図示下方に設定された時は、下端油室248はス
リーブ状ランドの油口245Aを介して排油口2
54と連通し、第1中間油室249は第2油路2
02と排油口255を連絡し、第2中間油室25
0はライン圧油路104と第1油路201を連絡
し、また油室251は常時ガバナ圧油路111と
連絡し、油室252は常時第4油路204と連絡
し、上端油路253は常時油路206と連絡して
いる。 切換弁230は、図示下方にスプリング232
を背設し、3個のランドを設けたスプール231
を有し、図示下方から下端油路233、第1中間
油室234、第2中間油室235、上端油室23
6が形成されている。該切換弁230は、第1ソ
レノイド圧の油路205が連絡された上端油室2
36にハイレベルのソレノイド圧が印加されると
スプール231は図示下方に移動し、第2中間油
室135を介してライン圧油路104と第3油路
203とが連絡されてクラツチ8の油圧サーボ8
0にライン圧が供給され、第1中間油室234を
介して第4油路204とオリフイス239を備え
る排出口237とが連通されてインヒビタ弁の油
室252は排圧され、また上端油室236に印加
されるソレノイド圧がローレベルに転ずると、ス
プリング232によりスプール231は図示上方
に移動し、第1中間油路234を介してライン圧
油路104と第4油路204とが連絡されてイン
ヒビタ弁の油室252にライン圧が供給され、第
2中間油室235を介して第3油路203と排油
口238とが連通されて油圧サーボ80は排圧さ
れる。 ダウンシフトタイミング弁260は、図示下方
にスプリング262を背設し、2つのランドが設
けられたスプール261を有し、図示下方から下
端油室263、中間の油室264、上端油室26
5が形成されている。該ダウンシフトタイミング
弁260は、下端油室263が常時第2油路20
2と連絡し、上端油室265が常時ライン圧油路
104と連絡し、中間の油室264は常時第5油
路207およびオリフイス267を設けたゆつく
り排圧するための排出口266と連絡するととも
に、スプール261が図示上方に設定されると速
やかに排圧するための排油口268とも連絡す
る。なおスプール261が図示上方に設定される
のは、上端油室265に印加されるライン圧が設
定値以下(すなわちスロツトル開度が小さい)で
スプリング262のばね荷重より弱いとき、また
は下端油室263に多板ブレーキ5の係合圧が導
入されるときである。 モジユレータ弁270は、図示右方にスプリン
グ272を背設し、2つのランドが設けられたス
プール271を有し、図示右方から右端油室27
3、中間の油室274、左端油室275が形成さ
れている。該モジユレータ弁270は右端油室2
73に常時第2油路202が連絡し、中間の油室
274を第3油路203が貫通し、左端油室27
5に油圧サーボ80側の第3油路203が導入さ
れていて、右端油室273にブレーキ5の係合圧
が導入されている場合は第3油路は全開通し、該
係合圧が排圧されている場合は調圧される。 運転席の手動シフト(本実施例の場合切換スイ
ツチ)を操作して、H2、またはH4、またはL4レ
ンジを設定すると後記する電気回路により表2に
示す如く第1、2ソレノイド弁210,220が
ON、OFF制御され、トランスフアの油圧制御装
置200から各油圧サーボ50,70,80に選
択的に送られる作動圧油により各摩擦係合要素が
働いて、トランスフア10は各変速状態(H2ま
たはH4またはL4)に変速される。 ソレノイド弁210,220の作動は表2に示
すとおりである。ONは通電、OFFは非通電であ
る。
【表】 自動変速機のマニユアル弁105およびトラン
スフアの手動シフトの各設定レンジにおける作動
を説明する。 (1) マニユアル弁105がD、2、Lのいずれか
のレベルに設定されている場合、すなわちガバ
ナ圧が車両速度に応じて出力する場合。 (A) 手動シフトがH2レンジで、トランスフア
がH2(2輪駆動直結状態)の時は 第1ソレノイド弁210→ON 第2ソレノイド弁220→OFF であるので、ライン圧は油路104よりオリ
フイス340を通り油路205に導かれるが
通電されている第1ソレノイド弁210によ
りドレーンされ、上端油室236に出力しな
いので、切換弁230はスプール231がス
プリング232により図示上方に設定され、
ライン圧は油路104、油室234、第4油
路204を通り油室252に印加され、イン
ヒビタ弁の第2スプール242および第1ス
プール241を図示下方に設定する。したが
つてライン圧は油路104、油室250、第
1油路201およびチエツク弁310を介し
てクラツチ7の油圧サーボ70に導入され
る。また油圧サーボ80および50の油圧は
それぞれ排油口238および255からドレ
ーンされる。したがつてトランスフア10は
H2(2輪駆動直結状態)になる。 (B) 手動シフトがH4レンジで、トランスフア
がH4(4輪駆動直結状態)の時は、 第4図において 第1ソレノイド弁210→OFF 第2ソレノイド弁220→OFF であるので、ライン圧は油路104よりオリ
フイス340を通り油路205に導かれる
が、第1ソレノイド弁210が非通電である
ので、上端油室236に出力し、切換弁23
0はスプール231が図示上方に設定され
る。したがつてライン圧は油路104、第2
中間油室235、チエツク弁330およびモ
ジユレータ弁270を設けた第3油路203
を介してクラツチ8の油圧サーボ80に導入
される。一方ライン圧は油路104よりオリ
フイス350を通り油路206にも導かれる
が、第2ソレノイド弁220が非通電である
ので、上端油室253に出力し、インヒビタ
弁240は第3、第2、第1スプール24
3,242,241が図示下方に設定され
る。したがつてクラツチ7の油圧サーボ70
にライン圧が導入される。また油圧サーボ5
0の油圧は排油口255からドレーンされ
る。したがつてトランスフア10はH4(4輪
駆動直結状態)になる。 (C) 手動シフトがL4レンジで、車速が設定値
以上で、H4(4輪駆動直結状態)の時、 第1ソレノイド弁210→OFF 第2ソレノイド弁220→ON であるので、ライン圧は油路104よりオリ
フイス340を通り油路205に導かれる
が、第1ソレノイド弁210が非通電である
ので、上端油室236に入力し、切換弁23
0はスプール231が図示下方に設定され
る。したがつてライン圧はクラツチ8の油圧
サーボ80に導入される。一方ライン圧は油
路104よりオリフイス350を通り油路2
06にも導かれるが、通電されているソレノ
イド弁220によりドレーンされ、インヒビ
タ弁240の上端油室253に入力しない。
また油室252にもライン圧は入力していな
い。ここで油室251にガバナ圧が入力して
いるので、第2、3スプール242、243
は図示上方に移動し、またガバナ圧が設定値
以上であるのでスプリング244のばね荷重
に打勝つて第1スプール241は図示下方に
設定される。したがつてライン圧はクラツチ
7の油圧サーボ70に導入される。また油圧
サーボ50の油圧は排油口255からドレー
ンされる。したがつてトランスフア10は
H4(4輪駆動直結状態)になる。 (D) 手動シフトがL4レンジで、車速が設定値
以下で、L4(4輪駆動直結状態)の時 第1ソレノイド弁210→OFF 第2ソレノイド弁220→ON であるので、ライン圧は油路104よりオリ
フイス340を通り油路205に導かれる
が、第1ソレノイド弁210が非通電である
ので、上端油室236に入力し、切換弁23
0はスプール231が図示下方に設定され
る。したがつてライン圧はクラツチ8の油圧
サーボ80に導入される。一方ライン圧は油
路104よりオリフイス350を通り油路2
06にも導かれるが、通電されているソレノ
イド弁220によりドレーンされ、インヒビ
タ弁240の上端油室253に入力しない。
また油室252にもライン圧は入力しない。
ここで油室251にガバナ圧が入力している
ので、第2、3スプール242,243は図
示上方に移動し、またガバナ圧が設定値以下
であるのでスプリング244のばね荷重に負
けて第1スプール241は図示上方に設定さ
れ、スリーブの油口245Aを介して下端油
室248にガバナ圧が入力する。したがつて
ライン圧は油路104、油室249、第2油
路202およびチエツク弁320を介して多
板ブレーキ5の油圧サーボ50に導入され
る。また油圧サーボ70の油圧は第1油路2
01、第2中間油路250、第5油路20
7、ダウンシフトタイミング弁の中間の油室
264を介して排油口266,268からド
レーンされる。したがつてトランスフア10
はL4(4輪駆動直結状態になる。 またインヒビタ弁240の第1スプール2
41は油室251と下端油室248とに面す
る上下端面の面積が同じであるので、図示上
方に移動して油室251と下端油室248の
両方にガバナ圧が導入されると、ガバナ圧
(車速)が大きくなつても図示下方に移動せ
ず、手動シフトをH2レンジまたはH4レンジ
に設定して油室252あるいは上端油室25
3にライン圧が導入されないかぎり、スプリ
ング244のばね荷重で図示上方に設定され
たままである。したがつて手動シフトがL4
レンジに設定され、一旦車速(ガバナ圧)が
所定値以下になつてL4になると、車速(ガ
バナ圧)が大きくなつてもL4が維持される。 (2) マニユアル弁105がNまたはPレンジに設
定された場合、すなわちガバナ圧が出力しない
場合、 (E) 手動シフトがL4レンジの時 第1ソレノイド弁210→ON 第2ソレノイド弁220→ON であるので、ライン圧は油路104よりオリ
フイス340を通り油路205に導かれる
が、通電されている第1ソレノイド弁210
によりドレーンされ、上端油室236に出力
しないので、切換弁230はスプール231
がスプリング232により図示上方に設定さ
れ、ライン圧は油路104、油室234、第
4油路204を通りインヒビタ弁の油室25
2に印加され、インヒビタ弁の第2スプール
242および第1スプール241を図示下方
に設定する。したがつてライン圧はクラツチ
7の油圧サーボ70に導入される。また油圧
サーボ80および50の油圧はそれぞれ排油
口238および255からドレーンされる。
したがつてトランスフア10はH2(2輪駆動
直結状態)になる。 (F) 手動シフトがH2レンジの時 (G) 手動シフトがH4レンジの時 ともに第1ソレノイド弁210→ON 第2ソレノイド弁220→OFF (E)の場合に加えてインヒビタ弁240の上
端油室253にライン圧が導入されるが切換
弁230およびインヒビタ弁240の作動は
同様となり、ライン圧はクラツチ7の油圧サ
ーボ70に供給され、油圧サーボ50および
80は排圧され、トランスフア10はH2に
なる。 つぎにモジユレータ弁270の作用を説明す
る。 トランスフアの手動シフトがH4レンジまたは
L4レンジに設定されて、車両がH4(4輪駆動直
結状態)で走行しているとき、すなわち上記(B)ま
たは(C)の場合、モジユレータ弁270は、右端油
室278が排圧されていて、スプリング272の
力と左端油室275に導入される係合圧とのつり
合う位置に調整作動するスプール271によつて
中間油室274を貫通する第3油路203が絞ら
れるので、油圧サーボ80に供給される係合圧は
減圧され、4輪駆動用クラツチ8係合のトルク量
が小さく設定されるので、前後輪間に発生する回
転速度差によるねじりの力が該係合トルク容量を
超えた場合にはクラツチ8の係合がすべつてねじ
りを吸収する。 トランスフアの手動シフトがL4レンジに設定
され、車両がL4(4輪駆動減速状態)で走行して
いるとき、すなわち上記(D)の場合、モジユレータ
弁270は、右端油室273に減速用ブレーキ5
の係合圧(ライン圧レベル)が導入され、スプー
ル271はスプリング272により図示左方に設
定され、中間油室274を貫通する第3油路は全
開通して、係合圧は油圧サーボ80にライン圧レ
ベルのまま供給され、4輪駆動用クラツチのトル
ク容量が大きく設定されるので、充分な4輪駆動
が得られる。 自動変速機のマニユアル弁105の設定レンジ
およびトランスフア10の手動シフトの設定レン
ジに応じて第1、第2ソレノイド弁210,22
0を表に示す如く開閉作動する電気回路の例
1、2を第7、8図にそれぞれ示す。 例 1 400はイグニツシヨンスイツチ、410はス
タータモーター、420はバツテリー、500は
トランスフア10の手動シフトすなわち切換スイ
ツチである。600はN、Pレンジでのみ、エン
ジン始動が可能となるように設けられているニユ
ートラルセーフテイスイツチあり、自動変速機の
シフトレバーがNまたはPレンジに設定されると
ONになつてリレー601が作動し、リレー接点
602および603がONされて、第1ソレノイ
ド弁210が切換スイツチ500の設定レンジ
(H2レンジ、H4レンジ、L4レンジ)にかかわら
ず通電(ON)される。 例 2 2回路用のセーフテイスイツチ600Aを用い
てリレー601およびリレー接点602,603
を省略している。 上記した実施例は本発明を限定するものではな
く、2つのソレノイド弁210,220の代り
は、手動シフトにより、切換弁とインヒビタ弁の
入力油室(上記実施例では切換弁230の上端油
室236とインヒビタ弁240の上端油室25
3)に供給されるライン圧の断続を選択する手動
速弁を用いる型式のものでもよい。 ダウンシフトタイミング弁260の作動および
作用を説明する。 (A)、(B)→(D)すなわち車両が設定速度以下で走行
中H2レンジまたはH4レンジからL4レンジに手動
シフトした場合および(C)→(D)すなわちL4レンジ
に手動シフトされて設定速度以上のH4で走行中
の車両が設定速度以下のスピードに落した場合、
第1、2ソレノイド弁210,220の作動およ
び/またはガバナ圧の低下によりインヒビタ弁2
40の第1スプール241が図示上方に設定さる
ことによつて、油圧サーボ70の油圧が第1油路
202、第2中間油室250、第5油路207、
中間油室264を介して排出口266,268か
ら排圧され、直結用多板クラツチ7が解放される
とともに、ライン圧が油路104、第1中間油室
249、チエツク弁320を設けた第2油路20
2を介して油圧サーボ50、ダウンシフトタイミ
ング弁の下端油室262に供給され、減速用多板
ブレーキ5が係合されかつタイミング弁260の
スプール261を図示上方に設定する。上記作動
において、 (1) ライン圧が設定値以下(すなわちスロツトル
開度が小さい)であるとき。 油路104からタイミング弁の上端油室26
5に導かれるライン圧は、低くて、スプール2
61はスプリング262によつて図示上方に設
定され、油圧サーボ70の排圧が導かれる第5
油路207は排圧口266,268と連通して
おり、油圧サーボ70の油圧は速やかに排出さ
れる。よつて油圧サーボ50の油圧a1および
油圧サーボ70の油圧b1の変化は第5図のグ
ラフに示すとおりである。 (2) ライン圧が設定値以上(すなわちスロツトル
開度が大きい)であるとき。 油路104からタイミング弁の上端油室26
5に導かれるライン圧は、高くて、スプリング
262のばね荷重に抗してスプール261を図
示下方に設定している。油圧サーボ70の排圧
は、始めはオリフイス267を有する排圧口2
66だけからゆつくり排圧されているが、第2
油路202に導入された多板ブレーキ5の係合
圧が下端油室263に導かれると上端油室のラ
イン圧とつり合つて、スプリング262によつ
てスプールは図示上方に移動し、第5油路はオ
リフイス267を有する排油口266に加えて
排油口268とも連通して、速やかに排圧され
る。よつて油圧サーボ70の油圧a2および油
圧サーボ50の油圧b2の変化は第6図のグラ
フに示すとおりになる。 以上のごとくH2またはH4からL4への変速タイ
ミングは、スロツトル開度が小さいとき(例えば
平坦路を走行中)は直結用クラツチ7が解放され
てから減速用ブレーキ5が係合されるので変速シ
ヨツクが小さくて好ましい、またスロツトル開度
が大きいとき(例えば急坂路の登りをH4で走行
中に、さらに大きな駆動力が必要となり、L4に
切換えるとき)は直結用クラツチ7の解放と減速
用ブレーキ5の係合に重なりが生じ、中立状態に
ならないので安全であるという効果を奏し、構成
要件の付加により、4輪駆動トランスフアを制御
して各種走行状態により良く適応した駆動力を得
ることができ、2輪駆動直結状態と4輪駆動直結
状態と4輪駆動直結状態を選択可能な4輪駆動車
に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は公知の自動変速機に本発明にかかるト
ランスフアを連結した骨格図、第2図はその断面
図、第3図は車両の動力伝達系を示す概略図、第
4図は前進3段後1段の自動変速機に適用した場
合の本発明にかかる4輪駆動用トランスフアの油
圧制御装置の回路図、第5図はライン圧が設定値
以下のときダウンシフトが生じた場合の油圧サー
ボ50および70の油圧の変化を示すグラフ、第
6図はライン圧が設定値以下のときダウンシフト
が生じた場合の油圧サーボ50および70の油圧
の変化を示すグラフ、第7図は油圧制御装置の制
御用電気回路図、第8図は他の制御用電気回路図
である。 図中、5……減速用油圧式係合要素である多板
ブレーキ、7……直結用油圧式係合要素である多
板クラツチ、8……4輪駆動用油圧式摩擦係合要
素である多板クラツチ、50,70,80……油
圧サーボ、10A……トランスフアの変速装置、
102……油ポンプ、103……油圧制御弁、1
04……ライン圧油路、105……マニユアル
弁、111……ガバナ圧油路、200……4輪駆
動用トランスフアの油圧制御装置、201……第
1油路、202……第2油路、203……第3油
路、204……第4油路、207……第5油路、
210……第1ソレノイド弁、220……第2ソ
レノイド弁、230……切換弁、240……イン
ヒビタ弁、241……第1スプール、242……
第2スプール、243……第3スプール、260
……ダウンシフトタイミング弁、266,268
……排油口、267……オリフイス、270……
モジユレータ弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジンからの出力を少なくとも低速段と高
    速段とに変速して出力可能な変速装置と、該変速
    装置と車両の一方の車軸とを連結して該変速装置
    の出力を前記一方の車軸に伝達する第1出力軸
    と、車両の他方の車軸に連結した第2出力軸と、
    前記変速装置と第2出力軸とを連結して前記変速
    装置の出力を前記他方の車軸に伝達する4輪駆動
    用油圧式摩擦係合要素とを備え、前記変速装置
    は、該変速装置を高速段に切り換える直結用油圧
    式係合要素と、該変速装置を低速段に切り換える
    減速用油圧式係合要素とを有する4輪駆動用トラ
    ンスフアの油圧制御装置において、ライン圧油路
    に圧油を吐出する油ポンプと、該ライン圧油路の
    圧油を調圧する油圧制御弁と、前記ライン圧油路
    と前記直結用油圧式係合要素の油圧サーボおよび
    減速用油圧式係合要素の油圧サーボにそれぞれ連
    絡した第1油路および第2油路とを選択的に連通
    するインヒビタ弁と、前記4輪駆動用油圧式摩擦
    係合要素の油圧サーボと前記ライン圧油路とを連
    絡する第3油路に配設されたモジユレータ弁とを
    備え、該モジユレータ弁は、前記第3油路を絞つ
    て前記ライン圧油路から供給される圧油を減圧し
    て前記4輪駆動用油圧式摩擦係合要素の油圧サー
    ボに供給するスプールと、前記第2油路に連絡す
    ると共に前記第2油路より供給される油圧を前記
    第3油路を全開通するように前記スプールに作用
    せしめる油室とを有することを特徴とする4輪駆
    動用トランスフアの油圧制御装置。 2 前記モジユレータ弁のスプールは、2つのラ
    ンドを有し、該2つのランドの間に前記第3油路
    が貫通する中間油室が形成され、前記スプールの
    一端に前記油室が形成されると共に該油室内にス
    プリングが配設され、他端に該モジユレータ弁よ
    りも前記4輪駆動用油圧式摩擦係合要素の油圧サ
    ーボ側の第3油路に連絡した油室が形成されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の4輪駆動用トランスフアの油圧制御装置。 3 前記第3油路は前記ライン圧油路に運転者の
    操作に応じて連通せしめられる切換弁を介して連
    絡していることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記の4輪駆動用トランスフアの油圧制御装
    置。
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