JPH0145337Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は鏡板を備える戸袋に関する。

従来、出窓端に雨戸を備え、鏡板付の戸袋を設
けるような場合に窓形式によつては戸袋自体が組
立に制約を加えることもある。

この考案は戸袋を特に製作することなく、鏡板
付の雨戸の収納部を得ることを目的としたもので
ある。

以下、この考案の出窓における実施例を図面に
従つて説明する。第１図はこの考案の出窓を外部
側より見る正面図、第２図は内部側より見る正面
図、第３図は右側面図、第４図は第１図のＡ−Ａ
断面図である。出窓は建屋開口部に挿入される額
縁１と額縁１に結合されたアルミサツシ２により
構成され、中央部４の出窓端にはガラス障子５、
網戸６、雨戸７が配され、両袖部３の出窓端には
網戸６、雨戸７を収納し、ガラス障子５の一部を
収納する収納部８を備える。

第５図は第２図のＢ−Ｂ拡大断面図、第６図は
第２図のＣ−Ｃ拡大断面図である。建屋の開口部
は左右の柱９間をまぐさ１１、窓台１２で結合し
て柱９，９、まぐさ１１、窓台１２で囲繞されて
構成されている。額縁１は天板１３、地板１４、
側板２０を四方組みした木製品であり、地板１４
が窓台１２に当接担持される。

アルミサツシ２の上枠１５は出窓幅だけある外
上枠１５ａと出窓中央部４の幅とほぼ等幅の内上
枠１５ｂが締結され、下枠１８は出窓幅だけある
外下枠１８ａに出窓中央部４の幅とほぼ等幅の内
周下枠１８ｃが締結され、更に内下枠１８ｂが締
結される。

方立２１は内上枠１５ｂと内周下枠１８ｃ間に
締結する。

上枠１５、下枠１８端に竪枠１６が固定されて
いる。

両袖部３の室内側より化粧板２２、断熱材２
３、合板２４が固定されている。

外上枠１５ａ、外下枠１８ａ間にはガラス障子
５、網戸６、雨戸７を内部側より順に配し、収納
部８の外側板は通常の戸袋の如く構成しないで雨
戸７と同一の雨戸を固定雨戸２５として用いる。

ガラス障子５は一部収納部８に納まるようにな
つている。

網戸６は収納部８と出窓中央部４間を移動可能
となつている。

雨戸７、固定雨戸２５は上框２７、下框２８、
竪框２９が四方組みされ、これらに囲まれて外部
側にパネル板３１が内部側の補強竪部材３２によ
り固定されている。

雨戸７、固定雨戸２５は下端に図示されない戸
車を備えて框の下端は外下枠１８ａの条溝３３，
３４に嵌入し、框の上端は外上枠１５ａの条溝３
５，３６に嵌入している。固定雨戸２５は両袖部
３の位置にて締り装置の締り片３７が条溝３４の
底部材の孔３４ａに係合している。雨戸７の締り
片３８は雨戸を閉めた状態で条溝３３の底部材の
孔３３ａに嵌入可能となつている。３９は水抜孔
である。

上枠１５には屋根４１が締結される。

この実施例ではガラス障子５のある出窓中央部
４の幅は大略両袖部３の幅を合計した大きさであ
る。即ち、片側の袖部の幅のほぼ２倍が出窓中央
部４の幅である。

この考案は以上のように構成したので次の効果
がある。

(1) 固定雨戸と開閉する雨戸が同一物であり、特
に戸袋用の鏡板部を構成する必要がないから、
小数生産に有利である。

(2) 実施例のような出窓の場合には引き障子を組
付ける際は固定雨戸を外すだけで収納部も含め
て障子を建込めるため組立が簡単となる。

(3) 固定雨戸と開閉する方の雨戸が同一外観であ
るため意匠にすぐれる。

(4) 小量生産でも収納部のコストは高くならな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の外部側より見る正
面図、第２図は第１図の背部より見る正面図、第
３図は第１図の側面図、第４図は第１図のＡ−Ａ
断面図、第５図は第２図のＢ−Ｂ拡大断面図、第
６図は第２図のＣ−Ｃ拡大断面図である。 ２……アルミサツシ、３……両袖部、４……中
央部、５……ガラス障子、６……網戸、７……雨
戸、８……収納部、２５……固定雨戸、２７……
上框、２８……下框、２９……竪框、３１……パ
ネル板、３２……補強部材、３３，３４，３５，
３６……条溝、３７，３８……締り片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開閉する雨戸を案内する案内条の外側に、更に
   別の案内条を設け、その外側の案内条に雨戸を固
   定し、その内側を開閉する雨戸の収納部とした雨
   戸収納部。