JPH0139924B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は商品、例えば、青果物或は魚貝類等の
小売用包装途上において、これら商品を自動的に
計量するとともに包装完了後の商品に計量結果の
値段を印字した値付ラベルを自動的に貼付ける計
量・包装・値付装値に関するものである。

従来、商品をフイルム包装して計量、値付けす
る場合、包装装置を介してフイルム包装された包
装完了商品を包装装置から自動計量・値付装置に
自動的に搬送して計量・値付け、即ち、包装完了
商品を計量してラベルに値段を印字するとともに
印字したラベルをフイルム包装上に貼付けてい
る。

従つて、この場合、トレーに商品をのせてフイ
ルム包装する包装装置と、自動計量するとともに
計量後印字したラベルを商品のフイルム包装上に
貼付ける自動計量・値付装置とを個々に必要と
し、これが装置全体を大形にするばかりか、設備
費を増大させる等の欠点があつた。

本発明の目的は包装途上において商品の計量・
値付けを完了することができる計量・包装・値付
装置を提供することによつて、前記従来の欠点を
除去することにある。

次に、本発明の第１実施例の構成を第１図〜第
４図によつて説明する。

計量・包装・値付装置（以後、単に包装装置と
も略称する）１の供給側にはトレー２上に青果物
或は魚貝類等の商品３をのせた被包装物４を包装
装置１内に供給するためのチエーンコンベア５、
即ち、コンベアフレーム６両端のチエーンホイー
ル７を介して回動する搬送幅左右位置にチエーン
８間に取付けられた押当棒９を介して搬送面１０
上の被包装物４を包装装置１に供給するチエーン
コンベア５が取付けられ、同チエーンコンベア５
の長手方向中央部には支持台１１を介して自動計
量器１２が取付けられ、同自動計量器１２のコン
ベア付計量皿１３の上面部分はチエーンコンベア
５の搬送面１０上に突出し、チエーンコンベア５
のチエーン８は支持台１１に取付けられたチエー
ンホイール１４にガイドされた状態で支持台１１
の中央部を貫通している。

この状態でチエーンコンベア５用間欠駆動装置
１５を動作させると、押当棒９は第３図に示す位
置に１ピツチづつ移動して搬送面１０上の被包装
物４を第３図の矢印方向に１ピツチづつ移動させ
るが、この移動によつて被包装物４が計量皿１３
の端部に達すると、計量皿１３上複数本ベルトコ
ンベア１６の回動によつて被包装物４が計量皿１
３の僅か上方位置をベルトコンベア１６に従つて
移動し、被包装物４が計量皿１３の長手方向中央
部に達すると、ベルトコンベア１６が自動的に下
降して被包装物４が計量皿１３上面に載つて、被
包装物４の重量が自動的に計量されるとともに、
計量終了によるベルトコンベア１６の上昇とチエ
ーンコンベア５の間欠駆動による押当棒９の移動
によつて次の被包装物４の自動計量が開始され、
かつ、先に計量を完了した被包装物４がチエーン
コンベア５から特開昭52−126388号の明細書に詳
述された押上げ供給機構の受台１７に供給される
とともに、後は前記特昭51−42049号の明細書に
記載されたと同一の機構によつてフイルム包装さ
れ、送出案内機構１８を介して外部に送出され
る。

又、第１図〜第３図に示すように、フイルム包
装された商品を搬出させる搬出手段としての送出
案内機構１８の上方位置には自動計量器１２と同
期して作動する値付装置１９が取付けられ、被包
装物４が値付装置１９の下方を通過すると、自動
計量器１２によつて計量された被包装物４の重量
と計量結果に対応した値段等を印字したラベルが
被包装物４を包装したフイルム上に貼付けること
ができる。

又、本実施例の場合、特に自動計量器１２はフ
レームを別にししかもチエーンコンベア５との直
接の関連なしに包装装置１本体に組込まれている
ため、この計量・包装・値付装置１から自動計量
器１２と値付装置１９を容易に取外すことがで
き、この取外しによつてこの計量・値付包装装置
１を容易に計量・値付けのない包装装置とするこ
とができる効果がある。

次に、第５図〜第７図は本発明の第２実施例で
あつて、この場合は、第１実施例のチエーンコン
ベア５よりは長さが短く、商品供給速度が比較的
遅いチエーンコンベア２０を包装装置の本体に組
込んだ簡易形包装装置２１に自動計量器２２と値
付装置２３を取付けた他は、構成、作用、効果と
もほゞ前記第１実施例と同様である。

次に、本発明の効果について説明する。

本発明は、商品をトレーの上に載せた状態で押
上げ供給横構を介して上方へ移動させながらフイ
ルム包装する包装手段と、該包装手段の商品搬入
位置に取付けられて商品をトレーの上に載せた状
態で前記包装手段に搬入する被包装物供給コンベ
アと、該供給コンベアにおける搬入途上において
該供給コンベア下部に設けられ商品をトレーの上
に載せた状態で計量する計量手段と、前記包装手
段の商品搬出位置に取付けられてフイルム包装さ
れた商品を搬出させる搬出手段と、該搬出手段の
商品搬出途上上部に取付けられて前記計量手段か
らの計量結果に基く価格等のデータをラベルに印
字するとともに該印字したラベルを前記搬出手段
にて搬出される包装完了商品のフイルム上に貼付
ける値付手段とのそれぞれを備えた計量・包装・
値付装置にある。

即ち、従来は包装装置と計量・値付装置とは別
体で、包装完了後のものを計量・値付してたので
あり、たとえ、包装と計量・値付を一つの装置で
行うことが考えらたとしても、それは計量・値付
が従来から一体の装置であることから、包装と計
量・値付を一つにした装置としても、包装完了後
のものを計量・値付する装置になると考えるのが
一般的で、それに対して本発明は本来一体不可分
的に考えられてきた計量と値付工程の間に包装工
程を入れて、全体の装置を計量・包装・値付装置
としたことによつて従来考えられる包装・計量・
値付装置では得られない次の(1)〜(5)の各効果を得
ることができた。

(1) 従来は包装装置と計量・値付装置とが別体
で、それぞれの作業も別々に行われていたた
め、各装置別に商品の搬入・搬出装置と各搬
入・搬出位置に対する商品の一時保留場所も必
要とし、その結果、商品の包装と計量・値付け
には相当の装置設置スペースと作業人員を必要
とするのに対して、本発明の場合、包装装置と
計量・値付装置が一体で、しかも、従来の包装
装置の商品搬入コンベア位置に、該搬入コンベ
アを兼ねた計量手段を取付け、同じく従来の包
装装置の商品搬出コンベア上に値付手段を取付
けて計量・包装・値付装置の大きさを従来の包
装装置単体の大きさとほぼ同一にし、計量・包
装・値付装置の設置及び作業スペースを従来の
半分以下にすることができ、しかも、商品の計
量・包装・値付装置を一貫して行うため、作業
員の数も従来の半分以下にすることができる。

(2) 前記(1)に示したように、計量と値付は従来の
包装装置の商品搬入部と搬出部で行うことか
ら、本発明の計量・包装・値付装置の大きさ
を、計量・値付の各機能を含む装置全体の大き
さとしては相当小形にすることができる上、計
量・値付に対して特別の搬入部と搬出部を必要
としないことから計量・包装・値付装置の組立
工数及び生産コストを大幅に低下させることが
できる。

(3) 従来は包装装置と計量・値付装置とが別体の
ため、例えば商品の種類、単位包装当りの商品
の包装個数等に対するデータ設定に対しては各
装置別に行わなければならなかつたのに対し
て、本発明の場合、計量・包装・値付装置が一
体であることから、前記データ設定を１つのの
操作で完了させることができる。

(4) 本発明の場合、計量・包装・値付装置が一体
で、しかも、包装に対する商品の搬入と搬出途
上において計量と値付が自動的に行われること
から、計量・値付を含まない商品に対する包装
のみに必要な作業時間の範囲内で計量と値付が
行われることから、計量と値付を含む包装に要
する時間を大幅に短縮することができる。

(5) 包装に際して、押上げ供給機構によりランダ
ム包装が可能な包装手段においては、必要に応
じサイズの異なるトレーを使用して包装でき、
フイルム幅及び長さも各種のものが使用でき
る。

従つて、フイルム幅及び長さをトレーに合せて
包装するのは経済性から当然のことではあるが、
実際の作業においては商品及びトレーの大きさが
５〜10個単位で変ることも頻繁に発生し、フイル
ム交換及びフイルム長さの変換の時間を省略する
ために、トレーに対して大きい幅及び長さのまま
で使用されることもしばしばある。

その場合、フイルムのグラム数はは1gr〜6grの
差がでることから、包装完了後に計量・値付をす
る従来の場合、風袋データを各包装毎に変化させ
ないと正確な値付を行うことができないのに対し
て、本発明の場合、各包装毎に風袋の重量が異な
つても、包装前に一定重量のトレーとともに商品
の計量をすることから、常に正確な値付を行うこ
とができる。

なお、商品の大きさに関係なくラツプの使用量
を一定、即ち、風袋データを一定にすると、正確
な値付が行えるが、この場合、ラツプの使用量を
嵩の大きい商品に合せて一定にするため、嵩の小
さい商品のときに包装不良が発生し易くなるばか
りか、ラツプの使用量に無駄が多いことから、ラ
ツプの使用量は商品の嵩によつて変化させる必要
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例の略体正面図、第
２図はその略体平面図、第３図はその機構説明
図、第４図は第３図のＡ矢視図、第５図は本発明
の第２実施例の略体正面図、第６図はその略体平
面図、第７図はは第５図の拡大詳細図である。 １……計量・包装・値付装置、４……被包装
物、５，２０……チエーンコンベア、８……チエ
ーン、９……押当棒、１０……搬送面、１２，２
２……自動計量器、１７……受台、１８……送出
案内機構、１９，２３……値付装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 商品をトレーの上に載せた状態で押上げ供給
   機構を介して上方へ移動させながらフイルム包装
   する包装手段と、該包装手段の商品搬入位置に取
   付けられて商品をトレーの上に載せた状態で前記
   包装手段に搬入する被包装物供給コンベアと、該
   供給コンベアにおける搬入途上において該供給コ
   ンベア下部に設けられ商品をトレーの上に載せた
   状態で計量する計量手段と、前記包装手段の商品
   搬出位置に取付けられてフイルム包装された商品
   を搬出させる搬出手段と、該搬出手段の商品搬出
   途上上部に取付けられて前記計量手段からの計量
   結果に基く価格等のデータをラベルに印字すると
   ともに該印字したラベルを前記搬出手段にて搬出
   される包装完了商品のフイルム上に貼付ける値付
   手段とのそれぞれを備えることを特徴とする計
   量・包装・値付装置。