JPH01383A - 二軸多葉形流体機械 - Google Patents

二軸多葉形流体機械

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Publication number
JPH01383A
JPH01383A JP62-71740A JP7174087A JPH01383A JP H01383 A JPH01383 A JP H01383A JP 7174087 A JP7174087 A JP 7174087A JP H01383 A JPH01383 A JP H01383A
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JP
Japan
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rotor
shaft
working space
fluid machine
tooth
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JP62-71740A
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Inventor
中野 容道
光夫 稲垣
重樹 岩波
笹谷 英顕
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株式会社日本自動車部品総合研究所
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特にカーエアコン用コンプレッサあるいはエ
アポンプ等に用いられる二軸多葉形流体機械に関する。
〔従来の技術および問題点〕
従来、二軸多葉形流体機械としてルーツ型圧縮機および
スクリュー型圧縮機が知られている。しかし、ルーツ型
圧縮機において、ロータとケーシングの間に形成される
作動空間は、2つのロータが噛合う部分においてのみ容
積減少を生じるので、このルーツ型圧縮機は圧縮効率が
低い。また一つの作動空間は吐出行程の途中で他の作動
空間に連通ずるため、いったん圧縮された作動流体が再
膨張してしまうこととなり、作動流体の逆流が生じ、衝
撃騒音および振動が大きい。したがってルーツ型圧縮機
は、比較的圧縮比の小さな圧縮機あるいは送風機などに
その使用が限られている。一方、スクリュー型圧縮機は
高圧縮比を達成することが可能であるが、スクリューの
歯部を高精度に加工しなければならないため、小型化お
よび高効率化が困難である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る二軸多葉形流体機械は、ロータは略同一形
状を有する複数のロータ要素を順次位相をずらせて積層
させて成り、ロータ要素の各歯部は相手のロータ要素の
歯部と噛合する部分において少なくとも一カ所で常時接
触し、各歯部の外周部はハウジングの内壁面と実質的に
気密を保って対向する大円弧部を存し、この大円弧部の
長さは隣接するロータ要素間の位相差以上であることを
特徴としている。
〔実施例] 以下図示実施例により本発明を説明する。
第2図は本発明に係る二軸多葉形流体機械の一実施例を
示す。ハウジング11は、一方の端部にフロントプレー
ト12、他方の端部にリアプレート13をそれぞれ取付
けられ、その内部に、第3図に示すような2つの円を一
部交叉させた断面形状を有するロータ室14を形成され
る。駆動軸15と従動輪16は相互に平行に配置され、
ロータ室14を貫通してフロントプレート12およびリ
アプレート13に支持される。フロントプレー)12は
、外方に突出する筒状のボス部17 、18を有し、ま
たリアプレート13も同様に外方に突出する有底筒状の
ボス部21 、22を有する。これらのボス部内にはそ
れぞれ軸受23 、24 、25 、26が配設され、
駆動軸15は軸受23 、25により、従動軸16は軸
受24 、26によりそれぞれ回転自在に支持される。
なお、フロントプレート12には、駆動軸15および従
動軸16にそれぞれ形成されたフランジ27 、28と
軸受23 、24との間に位置するスラスト軸受31 
、32が設けられる。
一対のロータ40 、60はそれぞれ駆動軸15および
従動軸16に取付けられ、ロータ室14内に回転自在に
設けられる。これらのロータ40 、60は、後に詳述
するように、周囲に螺旋状に配列される多数の歯部を有
し、これらの歯部を相互に噛合させてポンプ作用を行な
う。
第1図はロータ40の構造を示す。ロータ40は、本実
施例においては、円周方向に等間隔に4つの歯部41を
有する同一形状のロータ要素42を、8枚積層させて形
成される。ロータ要素42は、フランジ27から遠ざか
る方向に向って、矢゛印Aで示す回転方向とは逆方向に
30°ずつ位相を偏らせて積層され、ポルト33 (第
2図)により駆動軸15に固定される。しかして各ロー
タ要素の歯部41は螺旋状に配列され、これらの歯部4
1により、ロータ40の外周部分には螺旋状の作動空間
Sが形成される。他方のロータ60は、駆動軸15側の
ロータ40と同様な構成を有するがロータ要素62をロ
ータ40とは逆方向に30゜ずつ位相を偏らせて積層し
て成り、ボルト34(第2図)により従動軸16に固定
される。ロータ40 、60は相互に噛合し、第3図に
示すようにそれぞれ矢印A、B方向に回転する。ロータ
40 、60の外周面はロータ室14の壁面と微少クリ
アランスを保って対向し、これにより各作動空間Sの間
が実質的に気密を保って遮断されるようになっている。
すなわち、第2図および第3図において、ロータ40 
、60の歯部41 、61はそれぞれロータ室工4の壁
面に気密を保って対向し、またロータ40 、60の噛
合部分において、ロータ40の歯部41は、ロータ60
の2つの歯部61間の谷部63に係合し、ロータ60の
歯部61はロータ40の谷部43に係合する。また第1
図および第2図から明らかなように、各ロータ要素42
 、62の歯部41 、61は2つおいた隣りのロータ
要素42 、62の歯部41 、61と同じ角度位置に
ある。
第2図において、フロントプレート12にはフロントケ
ーシング71が取付けられてこれらの間に吸入室72が
形成され、リアプレート13にはリアケーシング73が
取付けられてこれらの間に吐出室74が形成される。フ
ロントケーシング71には吸入ボート75が設けられ、
フロントプレート12には、吸入室72と作動空間Sを
連通させる吸入孔76が穿設される。一方、リアケーシ
ング73には吐出ボート77が設けられ、リアプレート
13には、吐出室74と作動空間Sを連通させる吐出孔
78が穿設される。しかして、吸入孔76と吐出孔78
はロータ40 、60の軸心方向の反対側に設けられる
。吐出孔78には、これを開閉可能な吐出弁79が設け
られる。第3図に示すように、吸入孔76は破線の矢印
で示す範囲にわたって設けられ、吐出孔78はロータ4
0 、60が噛合い初める部分に設けられる。後に詳述
するように、ロータ40 、60がそれぞれ矢印A、B
方向(第3図)に回転すると、吸入室72内の空気は吸
入孔76から作動空間S内に吸入され、圧縮されて吐出
孔78を通って吐出室74内へ吐出される。
駆動軸15は、フロントプレート12のボス部17を通
り吸入室72を貫通してフロントケーシング71のボス
部81から外部へ突出する。ボス部81には、吸入室7
2がら空気が外部へ漏れるのを防止するため、シール8
4が設けられる。−方、従動輪16はフロントプレート
12のボス部18を貫通してフロントケーシング71の
内面近傍まで延びる。はすば歯車82 、83は、それ
ぞれ駆動軸15および従動軸16の吸入室72内に位置
する部分に嵌着され、相互に噛合する。駆動軸15のボ
ス部81から突出する先端部は、プーリを取付けられ、
ベルト等を介して図示しないエンジンのクランク軸等に
連結される。したがって、エンジンの運転時、駆動軸1
5はクランク軸により駆動され、これによりロータ40
 、60が回転する。
なお、ハウジング11、フロントプレート12、リアプ
レート13、フロントケーシング71およびリアケーシ
ング73は、図示しないボルト等により相互に一体的に
固定される。
ロータ要素42の構成を第3図により説明する。
本実施例において、駆動側および従動側のロータ要素4
2 、62は同一形状であり、共に4葉のルーツ歯形を
有する。1つの歯部の歯形について説明する。まず駆動
軸15および従動軸16の軸心OI。
o2を中心とし、これらの軸心0+、Ox間の距離I5
を直径とする基礎円Hを描き、この基礎円Hを4分割す
る点Nをとる。この点Nと軸心o2を通る直線Mを中央
に挟み、軸心02を中心としてθ、=45°をなす2本
の直線を描き、これらの直線と基礎円Hとの交点P+、
Pzを求める。点Nを中心とし点P、、P2を通る円弧
Rを基礎円Hの外側に描く。上記直線Mを中央に挟み、
軸02を中心としてθ2=30°をなす2本の直線を描
き、これらの直線と円弧Rとの交点P x、 P aを
求める。
軸心0□を中心とし、点P3.P、を通る外周円■を描
き、円弧Rのうちこの外周円Iの外側の部分を削除する
と、点P+、P:+、P−,Pgにより囲まれた部分が
上記歯形の基礎円Hの外側部分を構成する。
外周円■はロータ室14の内壁に実質的に一致し、外周
円Iの点P s、 P a間の円弧部分はロータ室12
の内壁に微少クリアランスを保って対向する大円弧部に
である。一方、歯形の基礎円Hの内側部分は、相互に噛
合する駆動側の歯部41と従動側の歯部61とを同一回
転速度で互いに逆方向に回転させた場合における、上述
した歯形の基礎円Hの外側部分のエンベロープ(包路線
)により構成され、またこの時、隣接する2つの歯部の
間には小円弧部Jが形成される。
このような構成を有するロータ要素は、上述したように
θ、=30”ずつ位相をずらせて積層され、駆動側およ
び従動側のロータ40 、60がそれぞれ構成される。
すなわち、本実施例において、大円弧部にの角度θ2と
ずらし角θ3とは互いに等しく、30°である。
なお、はすば歯車82 、83は、上記基礎円Hと同一
直径のピッチ円を有する。
上記構成を有する本実施例の作動を説明する。
図示しないエンジン等から駆動力を受けて駆動軸15が
回転すると、はすば歯車82 、83の噛合により従動
軸16は駆動軸15とは反対方向に回転する。これによ
り、ロータ40 、60は相互に噛合しつつ逆方向に回
転する。ここで、駆動側および従動側の噛合する一組の
ロータ要素42 、62に着目すると、第3図に示すよ
うに、歯部41 、61の外周部はロータ室14の内壁
面に気密を保って対向し、また噛合部分において、歯部
41 、61は少なくとも1点において気密を保って接
触する。したがって歯部により囲まれる各作動空間S(
第1図)は相互に気密的に遮断され、ロータ40 、6
0の回転により、容積を拡大させつつ吸入孔76がら空
気を吸入し、容積を縮小させつつこの空気を吐出孔78
から吐出する。
第4図および第5図により本実施例によるポンプ作用を
説明する。これらの図はロータ40 、60を平面的に
展開したものであり、左側の白い正方形は駆動側ロータ
40の歯部41を示し、右側のハツチングされた正方形
は従動側ロータ60の歯部6Iを示す。またこれらの図
において、Q+、Qzは、ロータ室14(第3図)の壁
面の断面形状を構成する2つの円の交点Q、、Q2に対
応する。Q+とQ2の間の範囲Z+、Zzはロータ室1
4の壁面に対応し、この範囲2..22において、各歯
部41゜61の大円弧部K(第3図)は壁面とシール部
を構成する。またその他の範囲において、山部41 、
61は噛合し、接触してシール部を構成する。さらに各
歯部41 、61は、隣接するロータ要素の歯部に気密
的に接触する。すなわち、歯部の大円弧部にの角度θ2
は隣接するロータ要素の歯部のずらし角(位相差)61
以上の大きさを有し、これにより隣接するロータ要素の
歯部どおしは気密を保って接触する。しかして、ロータ
40 、60の外周面に形成された作動空間は相互に気
密的に遮断される。
駆動側ロータ40の作動空間を図の左側から順にS l
l+  5IZI  5I31  Sxa+  5IS
I  S16とし、従動側ロータ60の作動空間を図の
右側から順に321+  SZZ+  5Zff+  
S!4+  52SI  S26とすると、第4図の状
態ではSISとSO5、およびSI6とStbがそれぞ
れ相互に連通している。ロータ40 、60がそれぞれ
矢印A、B方向に回転すると、例えば作動空間S1□は
、容積が大きくなり吸入孔76から空気を吸入し、作動
空間SI6+  Stbは、容積が小さくなり吐出孔7
8がら空気を吐出する。
この過程において、第4図の状態からロータ40゜60
の歯部の大円弧部にの長さの半分だけ回転したとすると
、第5図に示すように、従動側ロータ60のQ、の近傍
に位置する下から3番目の歯部61aがQ、から外れ、
駆動側ロータ40のQlの近傍に位置する下から2番目
の歯部41aに接触し、同様に、従動側ロータ60のQ
lの近傍に位置する下から6番目の歯部61bがQ、か
ら外れ、駆動側ロータ40のQ、の近傍に位置する下か
ら5番目の歯部41bに接触する。すなわち、第4図に
おいて作動空間Sいは作動空間SZ&に連通しているが
、第5図の状態に移行すると、作動空間516は作動空
間SZ&から遮断され、相対的に低圧の作動空間S25
に連通ずることとなる。したがって作動空間316は一
時的に減圧するがすぐに再び昇圧しはじめる。しかして
作動空間内の空気は圧縮され、吐出孔78から吐出され
る。
以上のように本実施例は、4葉のルーツ歯形を有する8
枚のロータ要素41 、61を30°ずつ位相をずらせ
て積層させ、ロータ40 、60を構成したものである
。すなわちロータ40 、60は略スクリュー形状を有
する。したがって、比較的圧縮比が高いエアポンプに用
いた場合にも圧縮効率が良い。また作動空間はロータ4
0 、60の周囲に多数分割されて形成されるので、隣
接する作動空間の間の圧力差は比較的小さい。したがっ
て、圧縮行程において作動空間の空気が相対的に低圧の
作動空間に開放されてもその圧力低下は少なく、衝撃音
および振動が小さく抑えられる。さらに本実施例のロー
タ40 、60は、簡単な同一形状を有するロータ要素
42 、62を8枚ずつ積層して構成されるものである
から、従来のスクリュー型圧縮機のロータのように非常
に複雑でかつ高精度の加工を必要とせず、製造が容易で
あり、小型のものを作りやすくまた高効率化を達成しや
すい。
本発明に係る流体機械は、このように高い圧縮比が得ら
れるため、自動車空調装置用の冷媒圧縮機としても使用
可能である。冷媒圧縮機として使用する場合には、冷凍
サイクルの蒸発器より冷媒を吸入し、圧縮後凝縮器へ吐
出する。冷凍サイクルでは冷媒中に潤滑油を混入してい
るため、この潤滑油により圧縮行程におけるシールが更
に良好に保たれることとなる。
第6図はロータ要素42 、62の他の実施例を示す。
この実施例では、ロータ要素42 、62は3葉のルー
ツ歯形を有する。歯部41 、61の歯形について基礎
円Gの外側部分はサイクロイド曲線の側面部Fと、ロー
タ軸心を中心として角度θ2=40°の範囲にあるロー
タ室内壁面と同一断面形状の大円弧部Eとから成り、基
礎円Gの内側部分りは噛合する相手の歯部の外側部分の
回転によって形成されるエンベロープ(包絡線)をなす
。ロータ要素42゜62はそれぞれ軸方向に6枚積層さ
れ、隣接するロータ要素のずらし角θ、は40°である
。すなわち大円弧部Eの角度θ2とずらし角θ、は相互
に等しく、各ロータ要素42 、62の歯部41 、6
1は2つおいた隣りのロータ要素の歯部と同じ角度位置
にある。
なお、1つのロータ要素の歯部の数は、3または4に限
定されるものではなく、積層するロータ要素の数も6ま
たは8に限定されるものではない。
また各ロータ要素の板厚を全て同一に定める必要はなく
、相互に噛合するロータ要素の板厚を合致させればよい
。この構成については後に詳述する。
さらに、歯部の大円弧部の範囲角度θ2は30’または
40°に限定されるものではなく、歯部のずらし角θ3
も30”または40°に限定されるものではないが、隣
接する作動空間どおしの連通を防止するため、少なくと
も角度θ2はずらし角03以上の大きさを有しなければ
ならない。また、1つのロータ要素の歯部と2つおいた
ロータ要素の歯部が同じ角度位置にあるように各ロータ
要素の位相を順次ずらせる必要はなく、例えば比較的低
圧縮比で使用するエンジン過給機等に二軸多葉形流体機
械を用いる場合には、大円弧部Eの角度θ2およびずら
し角θ、を適宜小さくしてもよい。
さらに上記各実施例において、ロータ要素42.・62
の歯部41 、61の位相はロータの回転方向とは逆方
向に順次ずれているが、これに代え、ロータの回転方向
にずらすようにしてもよい。ただし、この場合、吸入孔
および吐出孔の位置を、上記実施例とは逆にする必要が
ある。
また、駆動軸15と従動軸16とは、はすば歯車82 
、83を介して連動させる必要はなく、低負荷で使用す
る場合にはロータ40 、60を介して連動させるよう
にしてもよい。
第7図は本発明に係る二軸多葉形流体機械の第2実施例
を示す。この実施例では、ロータ要素42゜62は異な
る板厚を有し、吐出孔78に近い側の4枚のロータ要素
42 、62の板厚は、吸入孔76に近い側のものに比
べ相対的に小さく定められる。もちろん、相互に噛合す
るロータ要素42 、62は同じ板厚を有する。第8図
はロータ40の構造を概略的に示すものである。その他
の構成は、第1〜3図に示す第1実施例と同様であり、
同一部分は同一符号を付して示し、説明を省略する。
第9図および第10図は、第2実施例の作用を第1実施
例とともに示すものである。
第9図はロータ40 、60の回転角度αに対する作動
空間Sの容積■の変化を示す。この流体機械の吐出容量
を■、とすると、一方のロータにおける作動空間Sの容
積の最大値は0.125 V 、である。
2つのロータ40 、60の作動空間どおしが連通ずる
時、これを1つの作動空間と見なすと、作動空間の容積
は第9図のように変化する0例えば第4図において作動
空間srsについて注目すると、他方のロータの作動空
間82%に連通ずることにより、作動空間(S+s +
 5zs)の容積は符号T、で示すように急激に増大す
る。そしてロータの回転により、この作動空間(S+s
+5zs)は圧縮されてその容積■は符号T2で示すよ
うに小さくなる。さらにロータが回転し、作動空間SI
Sは作動空間St5から遮断され、その容積は符号T、
で示すように急激に小さくなる。この作動空間SISは
ロータの回転とともに符号T4で示すように圧縮される
が、その後、作動空間S2.の後方の作動空間S24に
連通し、これにより作動空間(S +s + S za
)の容積は符号T5で示すように再び急激に増大する。
しかし、このときにおける作動空間524の容積は、先
は作動空間S15+  325が連通したときにおける
作動空間SO5の容積よりも小さいため、作動空間(S
IS+524)の容積は符号T、で示すように、符号T
2で示される作動空間(S+s+5zs)よりも小さい
。このような増減を繰返しながら作動空間の容積は全体
として小さくなっていき、流体の圧縮が行なわれる。
さて第1実施例の場合、全てのロータ要素42゜62の
板厚が均一であるため、第9図に破線で示すように、2
つの作動空間の連通遮断による容積の増減の振幅は、ロ
ータの回転角度に拘らず均一であり、また作動空間の容
積は全体として直線的に減少する。これに対し第2実施
例の場合、吐出孔78に近い側の4枚のロータ要素42
 、62の板厚が小さく定められているため、第9図に
実線で示すように、2つの作動空間の連通遮断による容
積の増減の振幅は、ロータの回転角度が小さい間、すな
わち作動空間が吸入孔76に近い間大きく、ロータの回
転角度が大きくなるに従って、すなわち作動空間が吐出
孔78に近づくに従って小さくなる。したがって作動空
間の変化の度合は、作動空間が吐出孔78に近づくほど
小さくなる。
第10図は、第9図に示す容積変化を行なう作動空間内
における圧力Pの変化を示す。この図示例は真空ポンプ
の場合であり、圧力Pは、吸入孔76の近傍では略Ok
g/(至)2であるが、吐出孔78に近づくに従って大
きくなり、吐出孔78の近傍では略大気圧になる。第1
実施例の場合を破線で示し、第2実施例の場合を実線で
示す。この図から理解されるように、ロータの回転角度
が比較的小さい間、第2実施例の作動空間の圧力Pは第
1実施例よりも小さいが、ロータの回転角度が大きくな
って作動空間が吐出孔78に近づくと、第1および第2
実施例における圧力Pはほとんど同じになる。
この真空ポンプの駆動トルクは作動空間の容積Vと圧力
Pの積により得られる。第9図および第10図から理解
されるように、第2実施例において、ロータの回転角度
が大きくなると、作動空間の容積は第1実施例の場合に
比べて相当小さくなるため、駆動トルクはかなり小さく
なる。特に吐出孔の近傍において、第2実施例における
作動空間の容積は小さく、駆動トルクの低減に寄与して
いる。発明者の計算によると、第2実施例における駆動
トルクは第1実施例の場合に比較して33%低減される
。また第2実施例によれば吐出孔の近傍において作動空
間の容積変化が少なく、すなわち作動流体がほとんど逆
流しなくなり、作動効率が向上する。
第11図は第3実施例を示す。この実施例において、ロ
ータ40の各ロータ要素42は駆動軸15の軸心方向に
延びるキー91により回転方向に位置決めされ、同様に
ロータ60の各ロータ要素62は従動軸I6の軸心方向
に延びるキー92により回転方向に位置決めされる。第
12図はロータ要素42の構成を示す。このロータ要素
42の中心に形成され駆動軸15に嵌合される穴45に
は、2つの切欠93 、94が形成される。一方の切欠
93は、図中左右方向に延びる直線!!、上にあり、他
方の切欠94は直線l、から時計用りに150°回転さ
せた側に位置する直線X、上にある。
本実施例においてロータ要素42は4つの歯部41を有
し、このロータ要素42に隣接するロータ要素は30’
回転変位させて設けられる。したがって、第13図に示
すように、切欠93 、94のうち一方は、隣接するロ
ータ要素の切欠に合致する。
しかしてこれらのロータ要素を、第14図に示すように
、30°ずつ回転偏位させて駆動軸15に嵌合させる時
、各ロータ要素において切欠93 、94の少なくとも
一方を同一直線上に整列させることができる。すなわち
各ロータ要素42の切欠93゜94の一方により、駆動
軸15の軸心方向に沿って延びるキー溝95 (第13
図)が形成され、このキー溝95内にキー91が挿入さ
れる。キ〜9Iの内側部分は駆動軸15に形成されたキ
ー溝96(第11図)内に嵌合される。従動軸16側の
ロータ60についても同様にキー92が設けられる。
したがってロータ要素42 、62は、それぞれ駆動軸
15および従動軸16に対して相対回転変位するおそれ
がなくなり、ロータ40 、60は常に確実に噛合する
ことができる。またロータ要素の穴45に150°偏ら
せて2つの切欠93 、94が設けられているので、各
ロータ要素の切欠のいずれかを同一直線上に整列させる
ことができる。したがって各ロータ要素は同一形状に成
形されればよく、ロータ要素の加工および軸15 、1
6への組付けが容易である。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、圧縮効率が高く、かつ衝
撃騒音および振動が小さい、しかも高圧縮比を得ること
が可能な二軸多葉形流体機械が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に設けられるロータを示す
斜視図、 第2図は本発明の第1実施例を示す断面図、第3図はロ
ータおよびハウジングの横断面図、第4図はロータの展
開図、 第5図は第4図の状態から山部の半分の長さだけ変位し
に状態を示すロータの展開図、第6図はロータの他の実
施例を示す断面図、第7図は第2実施例を示す断面図、 第8図は第2実施例に設けられるロータを示す斜視図、 第9図は第1および第2実施例における作動空間の容積
変化を示すグラフ、 第10図は第1および第2実施例における作動空間の圧
力変化を示すグラフ、 第11図は第3実施例を示す断面図、 第12図は第3実施例におけるロータ要素を示す正面図
、 第13図は第12図のロータ要素を30”偏らせて重合
させた状態を示す正面図、 第14図は第3実施例におけるロータを分解して示す斜
視図である。 11・・・ハウジング、 40 、60・・・ロータ、 41 、61・・・歯部、 42 、62・・・ロータ要素、 K・・・大円弧部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.円周方向に等間隔に形成された歯部を有しハウジン
    グ内に回転自在に設けられた一対のロータを、相互に噛
    合させて成る二軸多葉形流体機械であって、上記ロータ
    は略同一形状を有する複数のロータ要素を順次位相をず
    らせて積層させて成り、上記ロータ要素の各歯部は相手
    のロータ要素の歯部と噛合する部分において少なくとも
    一カ所で常時接触し、各歯部の外周部は上記ハウジング
    の内壁面と実質的に気密を保って対向する大円弧部を有
    し、この大円弧部の長さは隣接するロータ要素間の位相
    差以上であることを特徴とする二軸多葉形流体機械。
  2. 2.吸入孔および吐出孔がロータの軸心方向の反対側に
    設けられ、上記吐出孔に近接するロータ要素が相対的に
    小さい板厚を有することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の二軸多葉形流体機械。
  3. 3.ロータ要素が軸に嵌合して設けられ、この軸の軸心
    方向に延びるキーにより軸に対して回転方向に位置決め
    されることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の二
    軸多葉形流体機械。
JP7174087A 1986-03-29 1987-03-27 Two-shaft multi-blade fluid machine Pending JPS64383A (en)

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