JPH0136745Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデイスプレーケースに関するもので、
従来、窓明きケースの中に商品を収容してそのま
ま展示するデイスプレーケースがあつたが、その
ままでは商品が見づらく顧客の購買意欲をそそる
ものでは無く、又、簡単に手に取つて見られない
ものであつた。

本考案は外箱を兼用した２階建てのデイスプレ
ー台を容易に組み立てることが出来るので、商品
を包装した外箱を取り出し、そのままワンタツチ
で商品の効果的な展示台とするデイスプレーケー
スをその目的として開発したものである。

本考案の構成を上述の目的に従いその一実施例
に就いて説明するに、一側に折り筋１で糊付片２
を設けた正面版３に、下辺を折り筋４とした方形
のミシン目５を切り込んで展示版６を区画し、上
方中央に差し込み舌片７を切り込み線８で設け、
該切り込み線両端を折り筋９，９′に接続し、方
形のミシン目５の中央左右に各々折り筋１０，１
０′を刻設し、前記正面版３の他側には折り筋１
１を介して側面版１２を連設し、中央折り筋１
０′より側面ミシン目１３を斜設して折り筋１４，
１４′を介し上下挿込片１５，１５′を設け、更に
折り筋１６に依つて背面版１７を連設して上方に
切り込んだアーチ状ミシン目１８を側面ミシン目
１３に接続し、下方中央に挿入切り込み１９を設
け、上下に折り筋２０，２０′を介して各々挿込
片２１，２１′を有する蓋版２２及び底版２３を
設け、更に折り筋２４を介して側面版２５を連設
し、前記アーチ状ミシン目１８と中央折り筋１０
をつなぐミシン目２６を斜設して折り筋２７，２
７′を介し上下挿込片２８，２８′を設け、組み立
て時に於いては、糊付片２に糊付けして折り筋１
１で正面版３を内方に折り重ね、更に折り筋２４
に依つて側面版２５を前記糊付片２に折り重ねて
接着し、立ち上げるようにしたデイスプレーケー
スの構成である。

本考案は上述の如く構成したもので、更に図示
実施例（図中、細線は折り筋、太線は切り込み、
斜線によるハツチング部分は糊付部である）に従
いその組み立て手順及び作用、効果を詳細に説明
するに、第１図の展開図に於いて、折り筋１１で
第２図に示す如く正面版３を側面版１２上に折り
重ね、糊付片２の紙表面に糊付けし、更に折り筋
２４に依つて側面版２５を第３図に示す如く糊付
片２上に接着し、第４図の如く立ち上げて折り筋
１４′，２７′に依り各挿込片１５′，２８′を折り
込み、折り筋２０′に依つて底版２３を折り、挿
込片２１′を差し込んで底部を形成し、商品を収
容して後、折り筋１４，２７に依り各挿込片１
５，２８を折り込み、折り筋２０に依つて蓋版２
２を折り、挿込片２１を差し込んで包装を完了す
る（第５図参照）。

店頭等に於いて商品を展示する際には、この外
箱よりいつたん商品を取り出して後、左右両側面
版１２，２５に斜設したミシン目１３，２６及び
背面版１７のアーチ状ミシン目１８を切り取り、
第６図に示す如く正面版３に設けた中央左右折り
筋１０，１０′を折りたおし、それと同時に方形
のミシン目５を切り離して展示版６を折り筋４で
後方に折り込み、更に該展示版上方に設けた折り
筋９，９′を正折りして切り込み線８に依り差し
込み舌片７を突出させ、第７図の如く背面版１７
の挿入切り込み１９に前記差し込み舌片７を差し
込んで２階建てのデイスプレーを完成し、商品を
目立つ状態で展示することが出来、且つ自由に手
に取つて見られるようにする事に成功した、外箱
を兼用した２階建てのデイスプレー台となるもの
で、更には紙の内外を両面印刷することに依つて
一層のデイスプレー効果を挙げられる極めて実用
的なデイスプレーケースの考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は展開図、第２図から第３図は糊付け手順の各々
状態を示す平面図、第４図は立ち上げた状態を示
す斜視図、第５図は完成した箱体を示す斜視図、
第６図はミシン目に依り２ツ折りした状態を示す
斜視図、第７図は２階立てデイスプレーに組み立
てた状態を示す斜視図である。 １……折り筋、２……糊付片、３……正面版、
４……折り筋、５……方形のミシン目、６……展
示版、７……差し込み舌片、８……切り込み線、
９，９′……折り筋、１０，１０′……折り筋、１
１……折り筋、１２……側面版、１３……側面ミ
シン目、１４，１４′……折り筋、１５，１５′…
…上下挿込片、１６……折り筋、１７……背面
版、１８……アーチ状ミシン目、１９……挿入切
り込み、２０，２０′……折り筋、２１，２１′…
…挿込片、２２……蓋版、２３……底版、２４…
…折り筋、２５……側面版、２６……側面ミシン
目、２７，２７′……折り筋、２８，２８′……上
下挿込片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一側に折り筋１で糊付片２を設けた正面版３
   に、下辺を折り筋４とした方形のミシン目５を切
   り込んで展示版６を区画し、上方中央に差し込み
   舌片７を切り込み線８で設け、該切り込み線両端
   を折り筋９，９′に接続し、方形のミシン目５の
   中央左右に各々折り筋１０，１０′を刻設し、前
   記正面版３の他端には折り筋１１を介して側面版
   １２を連設し、中央折り筋１０′より側面ミシン
   目１３を斜設して折り筋１４，１４′を介し上下
   挿込片１５，１５′を設け、更に折り筋１６に依
   つて背面版１７を連設して上方に切り込んだアー
   チ状ミシン目１８を側面ミシン目１３に接続し、
   下方中央に挿入切り込み１９を設け、上下に折り
   筋２０，２０′を介して各々挿込片２１，２１′を
   有する蓋版２２及び底版２３を設け、更に折り筋
   ２４を介して側面版２５を連設し、前記アーチ状
   ミシン目１８と中央折り筋１０をつなぐミシン目
   ２６を斜設して折り筋２７，２７′を介して上下
   挿込片２８，２８′を設け、組み立て時に於いて
   は、糊付片２に糊付けして折り筋１１で正面版３
   を内方に折り重ね、更に折り筋２４に依つて側面
   版２５を前記糊付片２に折り重ねて接着し、立ち
   上げるようにしたデイスプレーケース。